北区の帰宅部の意訳

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マンガ『生徒会役員共』(277話)の感想

マンガ『生徒会役員共』(276話)の感想 - 北区の帰宅部

 単行本10巻が出ましたね。なんだけど、まだ観てないので、その話は来週かなぁ。
 
 んで、#277。お昼の放送、ボイスドラマの後編。まさかの告白編。
 ということで、扉は相関図。だけど、ボイスドラマの相関図ってのがおもしろいですね。裏設定が語られたりしてるのは10巻描き下ろしと呼応してるような気がしないでもない。

 構成としては、1ページ目がタカトシ(ヒコ)の告白前夜。2、3ページ目がスズ、シノ、アリアの告白に向けてのあれこれを描いて、最後に告白直前。4ページ目が8コマでの結果発表。相当本気モードな構成な気がします。

 んで、1本目。まさかの津田母の登場である。度肝抜かれた。告白云々に気を取られてたらまさかのサプライズですよ。『女子大生家庭教師濱中アイ』の小久保父みたいに存在自体がギャグになる、というようなこともなく、当然のようにセリフだけ登場。「えっ 初登場だよね!?」と自分の記憶を疑ってしまうレベル。まぁ、作者としては、特別引っ張ってるネタじゃねぇので気にすんな、とかそういう扱いなのかもしれないんですけどね。
 そんな貴重すぎる津田母の発言。特別下ネタってワケではなかったですね。そっち系の人だというのはほぼ間違いないと思うんですけど。
 てか、今回の津田母の登場の仕方、カメラの外から声だけ登場、から考えると、今まで『生徒会役員共』を読んでて読者が「タカ兄とコトミが2人で飯喰ってらぁ」と思ってたシーン、そのカメラの外には津田母がいたかもしれないということですよね。今後、今までの読み返した時に見方が変わってしまいそうです。

 スズ浮き足。低身長ネタとして相当レベルが高いですねぇ。すげぇおもしろかったです。
 2コマ目のスズがやたらかわいい。丸い。

 会長とアリア、それぞれが告白(される)に向けてのアピール。どちらもなかなに酷いんですが、2人とも処女アピールになってるのがおもしろいですね。もちろん偶然でしょうけど、2人がタカトシのことを処女厨扱いしてると思うと笑ってしまいます。

 告白直前。ボイスドラマと直接は関係のないキャラたちのリアクション。ムツミと轟さん、コトミとトッキー、横島先生と道下先生、それぞれ前者がボイスドラマの結末にハラハラしてて、後者は平熱というコントラストがおもしろかったです。全員ハラハラしてる、ってのよりも深みが出てるような気もします。
 んで、オチは横島先生の動悸。最初に登場したのがムツミなだけに高低差が酷すぎるw
 てか、ムツミは告白がアドリブということを知っているんだろうか。知らなくても充分ドキドキするとは思うんだけど、知ったらどうなってしまうのか。

 結果発表。ちゃんと結果出るとはな!! もうちょっと煙に巻くかと思ってたよ。
 まぁ、告白の瞬間をドラマチックに描くことはしないのが本作らしいし、主観要素一切ナシの理由を用意しているのがタカトシらしいです。あれだけ悩んだ甲斐もあってか、ものすごく腑に落ちる理由だったと思います。いつだったかのミスコンでコトミを選んだ時もそうですけど、ここらへんの理由付けがタカトシはうまいな。あれを言われたらシノスズも納得せざるを得ないというか(上辺では)。
 これは妄想ですけど、桜才の男子たち(柳本とか)からは「やっぱおっぱいだよな!」と思われるので、一番無難な選択だった気もします。他だとエロより恋愛の方に考えが至るというか。まぁ、あの告白がアドリブだと知らないと思うんですけどね。けど、畑さんだったら次の桜才新聞でネタバラシとかしそうではある。


 ということで終わり。ものすごいカロリーの回でありました。4ページとは思えない充実度ですよ。一番ツボだったのは当然ラストの8コマだけど、津田母の登場も意味深いですよねぇ。すげぇ回だった‥‥。

マンガ『生徒会役員共』278話と単行本10巻の感想 - 北区の帰宅部

生徒会役員共(10) (講談社コミックス)

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