北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『インターステラー』の感想

ネタバレ:アンゼたかし

 皆大好きクリスファー ノーランの最新作ですよ。個人的には皮肉なしに大好きです。『ダークナイト ライジング』も『インセプション』も大歓迎でした。

  • あらすじ
    • 地球おわた

 事前情報なしで観たら、序盤のシーンでSFだとわからない感じがすごく好きです。一見「ただのテキサスじゃん」という感じなんだけど、少しずつ現実世界とは違う情報が小出しにされて‥‥というのが非常にワクワクしました。んで、主人公親子がNASAに入ると途端にSF的ビジュアルが全開になるんですよね。あの板状のロボットが1つの転換点になってると思います。
 そんなロボが超かわいかったです。マジであの子が見れただけでもう満足。ヨイショヨッコラショという歩き方も超キュートだと思ったら、水の惑星での水泳モードですよね。水車状になって勢いよくクルクルクル‥‥ってきゃわわ! TARSちゃんにお姫様だっこされたい!!

 あと、意外だったのがキャストの豪華さ。マコノヘー、キャットウーマン、マイケル ケインあたりは知ってたんですけど、ジェシカ チャスティンとか、ヴェノムに寄生されてたアイツとか‥‥。極めつけが、宇宙でひとりぼっちで待ってたあの人ですね。人類で最も偉大!という勢いでホメちぎられてたマン博士の正体がなんとジェイソン ボーンだったとは。まぁ、確かにインテリで動けるから完璧超人というイメージにはピッタリかもしれませんね。
 ボーンの登場だけでも驚いてたのに、そんなボーンが闇堕ちしてたんで、二重にビックリですよ。ボーンが登場時に生存本能がどうこうって言ってましたけど、それが闇堕ちの説明になってたんですね。生存本能に耳を傾けた結果、種よりも個を優先するような選択をしてしまった、というワケで。

 壮大な話で、SF用語ってか科学用語が連発するんで、ワケわかんない映画になりそうなもんなんですけど、意外と理解しやすいんですよね。物語の重要なトコでは常に2択というわかりやすい話になってるのが理由ではないかと思います。地球を離れて行くか行かないか、あっちの星に行くかこっちの星か、帰るか帰らないか、とかとか。その中でも特に重要な2択ってのは大体「種」か「個」か、という話なんですね。さらには、主人公の動機は常に「家族のため」ですので、案外飲み込みやすい物語だったと思います。飲み込みやすいので感情移入してしまって、ハラハラするし、感動もする、という感じ。
 前述のボーンは2択で間違えた人間だったりするんですが、中には「2択と思ったけどやっぱちげーわ」とか言ってくるヤツがいまして。そいつが憎たらしいったらありゃしない。そんな憎いヤツがマイケル ケインだったんですが、もうビックリですよ。マジで驚きました。「アッ アルフレッドに裏切られた‥‥」と驚きのあまり引きこもりたくなるレベル。ボーンもそうですけど、キャティングのイメージを逆手に取ったんですね。特にマイケル ケインはノーラン組の常連でいつも良いお爺ちゃん役やってるから今回もそうだと思い込んじゃってました。


 ということで、おもしろかったです。全然書かなかったけど、映像もキレイで圧倒されたし、SFアイテムの魅力(主にTARS)も堪能できたし、大満足でしたよ。
 80点。

映画『ダークナイト ライジング』の感想 - 北区の帰宅部
 監督の前作。
 関係ないけど、先日この記事が横内なおきにツイートされて感激しました。うれション漏れた‥‥。