北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『GODZILLA ゴジラ』の感想

We call him‥‥ギャレゴジ

 ギャレス エドワーズ版ゴジラっす。ギャレス エヴァンスじゃないよ。それじゃ『レイド』だよ。

  • あらすじ
    • ゴジラがなんとかしてくれる」

 今回のゴジラの見せ方で一番特徴的なのは焦らしでしょうか。焦らし演出の凝り方が異常、てか手数が過剰。ここは賛否の別れどころになるのかな。個人的には10:0で賛ですが。
 怪物の焦らし演出でいいますと、『クローバーフィールド』や『スーパーエイト』を思い出しますな。どちらもJJエイブラムスが関わっているんですが、本作『ゴジラ』とは無関係。しかし、『クローバーフィールド』のエンドクレジット中には伊福部昭オマージュであると思われる曲がかかるんで、JJの「ゴジラすっきゃねん」という思いが作用したのは間違いないと思います。多分タイミングがあえば、JJがゴジラ撮っててもおかしくない。じぇじぇゴジ!
 あと、最近の怪獣映画といいますと『パシフィックリム』も外せませんわな。てか、『パシリム』に関してはエンドクレジットで「モンスターマスター本多猪四郎に捧ぐ」って出てきますからね。これまたゴジラとは切っても切れない作品。ギレゴジ!
 そんな中、満を持して正式なゴジラ映画が作られたのですよ。監督するのはほとんど新人のギャレス エドワーズ。ハリウッドドリームですなぁ‥‥と思いつつもJJエイブラムスやギレルモデルトロの「俺じゃねぇのかよ!」という声が聞こえてこなくもない。まぁ、大作だとそう簡単に話がまとまりませんからね。しゃーない。

 ともかく焦らし演出が止ん事無いワケですよ。ただ、「ゴジラを見せないでいると客飽きちゃうでしょ?」ということで出てくるのがMUTOなのです。MUTOが登場するトコの焦らさなさは異常。
 そんなMUTO。魅力的な悪役だったと思います。それこそ『クローバーフィールド』っぽい見た目で気持ち悪いので、ゴジラのイケメンっぷりが引き立ちます。
 実は夫婦でした、という事実が発覚するので、「夫単体<嫁単体<夫婦タッグ」と強さが段階的になるのも物語的に熱かったですよね。「くそぅ‥‥タイマンだったらゴジラの圧勝なのに‥‥」と、ゴジラの顔を立てながらも苦戦させるのが見事。
 あとは、常にEMP全開という設定もよかった。MUTOの姿が見える前に「電子機器が止まる」という予兆があるんですよね。このワンクッションは盛り上がりますよ。あと、MUTOを倒した時に「街が光を取り戻す」というのも感動的でした。MUTOの死を確信させる意味もありますが、光に包まれるという多幸感が気持ちいいですな。

 ゴジラ津波、MUTOで放射能の象徴なんですよ。津波vs放射能という対決。日本人のトラウマを刺激してきますね。もちろん、怪獣というのはそういうもののメタファーであるべきだとは思うので、至極正しいことだとは思うんですけどね。まぁ、津波のシーンはちょっと映画から離れた思考が頭によぎっちゃいましたけど。津波シーンが怖すぎるから「ちょっ‥‥ゴジラ来ないで!!」とか思ってしまうw


 ということで、終わり。とにかくゴジラが超カッコよかったので、大成功なんじゃないでしょうかね。ゴジラ映画に明るくないんで、説得力ありませんがー。
 90点。

 POVとして充分変わった映画なんですけど、その宣伝方法が画期的すぎるので、当時を思い出すだけでちょっとテンション上がります。
 映画館で予告流すのにタイトルが出ないとか思い付いても実行するかねw

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 エルたそ〜

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 『パシリム』といい『ゴジラ』といい、核ネタが好きですよねぇ。みんな爆発するし。