北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』324話の感想

『生徒会役員共』322話323話の感想 - 北区の帰宅部

 ゴールデンウィーク前最後‥‥かと思ったらそんなことはなかったんだぜ。一挙2話とかあったけど、まだ休載もなさそうなので超嬉しいっす。あるとしたら、GW明けが怪しいか?(悲観的)
 次号は金曜発売なので注意が必要ですね。

 では、#224。扉はアリア。扉であり、今週のトリでありました。

 やんちゃ会長シリーズ。着崩し厳禁の制服だけどオシャレしたい、ということで、腕章に一工夫。
 「腕章じゃなくて『ワン』ショーだろ!」というタカツッコミが会長の意図を超越してて笑った。ツッコミがボケを追い越したww
 「このボケにはこういう意味がある」とツッコミが読み取る力が優秀すぎるための珍事ですね。さすがタカ兄‥‥ツッコミの鑑である。

 体育でダンス!! 「体育でダンスってそんなバカなww」みたいな感覚がどうも拭いきれないんですけど、現在は取り入れられてるらしいですね。体育ダンスが始まる前に卒業してしまったので、どうも現実感を得にくいです。けど、あるんだろうなぁ。なんだか少年漫画の対象年齢からはみ出たようで悲しいですw まぁ、もちろん「そうか 今の体育ではダンスもやるのか」という社会勉強的な機能を少年漫画が担っている、とも取れるんですがー。
 そんな超今時なダンスが桜才学園に取り入れられたらこう料理される、というネタでした。コトミの手に掛かれば馴染みのないダンスだって、すっかりお馴染みの中二ネタになってしまう。
 真面目に返す気力がなくなってるトッキーに笑いました。そのくらいがちょうどいいと思いますw

 再びコトミ。右手を前に伸ばすネタの直後に右手の指輪痕、ってのはキレイな流れですね。
 そんな指輪痕をアリアに勘違いされる。その勘違いの内容がぶっ飛びすぎてて、それでいてアリアらしいので笑った。仮に、コトミがタカ兄のアナルをほじってた場合、アリアは喜ぶのだろうか、悔しがるのだろうか。「津田くんもようやくわかってくれたんだね!」になるのか、「処女は私が奪いたかった‥‥」なのか。どっちもひどい。

 例のカップル。ヨシくんとその彼女である。ただ、今回のネタにおけるカップルは単なるフリ。スズがタカ兄に密着する前座に過ぎませんでした。
 会長とアリアと一緒に座るので詰めた、というのはわかる。という大義名分はわかる。ただ、そこに「2人に津田の隣を取られる前に‥‥」という本音があったのかどうかが気になるのですよ。計算できる女ならそのくらいは考えてそう。スズがタカ兄の方に詰めることで、ベンチの端はタカ兄ということになり、タカ兄の隣はスズが独占、という考えまであったらスゲェな。マジ計算できる。

 小山横島、教師漫才。3ページ目(=4本目5本目)に例のカップル、小山横島が配される、というのは先週と一緒なんですよね。狙ったのかしら。ページをめくったらラスト2本になる前に生徒会メンバーではない人を出す、みたいな。まぁ、無理矢理かw
 日焼け跡がおかしい、というのは過去にもあったネタだけど、横島先生は一味も二味も違ったぜ。まさかのずらし挿入派w 世の中のパンツ愛好家が憧れるずらし挿入ですね。パンツを楽しみながら行為に至れる、というのが男のメリットですけど、女性にとっては百害あって一利なしとも聞きます。横島先生は男を喜ばせるためにずらし挿入派になったのだろうか‥‥まぁ、変態チックだから、だろうなぁw
 ずらし挿入という強烈なボケに対する小山先生の「日の当たるところでやるな!」というツッコミも味わい深いです。やる場所にしか文句を言ってないんですよね。「なんてこと言うんだ!」では決してない。ここらへんに大人の同世代感、そしてすっかりマブダチの同性感があるような気がします。

 そして、ラストページの2本が強烈すぎた。『生徒会役員共』の歴史に残る、てか氏家ト全4コマ作品群の中でも異彩を放つとんでもないネタだったと思います。劇中劇ならぬ4コマ内4コマ。非常にメタい構造を持つネタでありながら、劇中のキャラたちはメタな視点を持ち合わせてるワケではない、というのが本作らしいですね。本作ってほとんどメタいネタやらない印象があります。「シノのほうき」とかは枠外だったし。
 
 作内4コマ完成。ラストの1本では、1コマ目から作内4コマをそのまま載せているのであった。構成がアバンギャルドすぎるよw ラストのネタだから作内4コマを丸々載せた後に次の4コマで登場人物たちがリアクション、というワケにはいきませんからね。つくづく凄いネタだ‥‥。
 そんな作内4コマ。1コマ目は会長。自身を登場させることで生徒会の話にする、という舵取り。読者としては、普段読んでる『生徒会役員共』との区別が付きにくくなっておもしろいですね。この脳味噌がこんがらがる感じ、メタネタの魅力ですよ。
 2コマ目。担当はスズ。バナナの皮を登場させるという鉄板のフリ。この後、アリアの暴走に対して「滑る流れだろうが!!」とツッコんでたことから、スズの計算としては3コマ目でアリアに暴れさせないためにベタなアイテムを出した、ということなんでしょうね。さすがスズ、計算できる女‥‥!
 問題の3コマ目。担当はアリア。会長が自身を登場させたこと、スズが安全なネタになるように心配したことなんてお構いなし。すべてが逆効果だった‥‥というネタぶっ込んできたのでありました。七条先輩のボケは今日もヘビーだぜ。
 そして、4コマ目は作内4コマではない。要するにアリアが暴走したことで、タカ兄が描くまでもなくボツ、ということですね。うますぎるやろ‥‥。会長がアリアの下ネタに対してツッコむのかと思ったら「私はポイ捨てなどしないぞ」なので笑った。訂正そこなのかww
 てか、アリアはタカ兄にどんな4コマ目を描いてほしくてあの3コマ目を描いたのだろうか。突っ込まれた状態の会長をタカ兄に描かせたかった、と考えると業が深いですw タカ兄が事後の会長を描く=想像するって、会長的には相当な羞恥プレイでしょうよ。いや、タカ兄にとってもか。


 ということで、4コマ内4コマがとにかく衝撃的な回でした。マジで歴史に残る一大事だったと思います。「ワン」ショーとか、小山先生のツッコミとか、「これは今週のベストだな‥‥」とか思ってたんですけど、ラストに全部ひっくり返されました。すごすぎる‥‥。

『生徒会役員共』325話の感想 - 北区の帰宅部