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『プチプチたんたんプチたんたん』43話の感想

『プチプチたんたんプチたんたん』42話の感想 - 北区の帰宅部

 マガスペの発売と『生徒会役員共』新刊の発売が近かったのでブログ的にてんやわんやです。コレ書いたら『生徒会』連載の記事書いて、そしたらようやく新刊。いろいろあるのはありがたい限りなんですけどね。

 43話「朝宮さんの女子力は高い」。その名の通り朝宮さん回である。珍しいけど、決して初めてではないし、サブキャラの中では結構頭角を現してると思います。
 ちなみに、「マミさん」じゃなくて「朝宮さん」なのね。サブタイ的には。サブタイは特定の人物による呼称ではないので、最もフラットな呼称であると言えるかもしれません。よし、オレも朝宮さん呼びにしよう。まぁ、登場人物的にも朝宮さん率が高いんですけどね。

 本編。朝宮さんの前段ブチ抜きから始まり、徹頭徹尾朝宮さん目線。朝宮さんから見たあまてら荘、及びハナたちの日常、という趣があるかもしれませんね。「マジで毎日こんな感じなのか‥‥」という感じが増すと思います。

 朝宮さん目線にしたことのメリット。ハナたちの着替えシーンを直接見せなくて済む。女子力の話ということで、まずは下着の付け方。その話が自然と出るシチュエーションとして脱衣所というのが便利なんですけど、本作的にはあまり直接的な着替えシーンってなかなかないと思うんですよ。いや、過去にあるんですけど、ハナたちのそれではないですよね。そこらへんへの敷居というかハードルはまだ高いんだと思います。エロいことは言うけど直接的なエロは見せない、ってのが作風だと思いますし、それとも繋がるのかな、とか。
 まぁ、そんなこんなで脱衣所でのブラトーク。男が聞いても役に立つことは一生ないであろうブラライフハック。こういうのが女子寮感なんだと思います。とても好きです。
 そしてハナのスポーツブラ。本作って作者の他作に比べると貧乳ネタが少ないと思ってたんですが、思わぬ形で出てきました。ハナの体型についてここまで直接的に言及されるのは初めてなんじゃあないかしら。まぁ、本作の雛形となった読み切り『ハナとプチ』では似たようなネタがあった気もしますが。しかし、『プチたん』は高一から高三という年月の流れがあるんですが、それでも変わらなかったのかw
 直接の着替えシーンが見えることなく扉越しの画になることによって、言葉を失うハナの悲壮感が強調されてるように思います。かなしい。

 続いて、田隈兄妹によるブラトーク。それを聞く朝宮さん。やはり高校生によるブラ豆知識を吸収する朝宮さん、というのが今回の見所なんだと思います。
 んで、カオルの好きなブラ。浮きブラ。どんなブラかではなく、ブラが生み出すシチュエーションに価値を見出す、というのがカオルクオリティーですな。勝負下着より勝負してない下着を、というカオルの主義と矛盾しない好みだと思います。そして、直前のサトリによるブラのサイズが合わない、という話を踏まえた結論なのでうまい。いや、サイズは合わせないとダメって話だったんですけどw
 ちなみに、この「○○ブラ」というのは最近『生徒会役員共』の方でも連発されたネタですね。この作品間で間接的にクロスオーバーする感じすごく好きですよ。まぁ、作者が気に入ったネタをたくさん使いたがったってだけかもしれないですけど。それでもファンとしては、単行本ではなく連載を追っかけることでしか得られない価値になりますので、とても嬉しい。
 『生徒会』でありましたけど、大きいサイズをつけると浮いたブラが揺れるいわゆる揺れブラ現象が期待できますね。まぁ、サトリはそういう悩みはない気がするんですけど。浮きブラからの揺れブラを狙ったら落ちブラが‥‥という華麗なコンボが発生する可能性もあります。

 続いてトイレでヒカリとコンスたんによる便秘と肌荒れの関係性について盗み聞き。ついにハナがいなくなりました‥‥泣ける。いや、ハナは便秘じゃないって先月言ってたんで、それが原因なんでしょうけど。
 朝宮さん、肌荒れのせいで化粧の乗りが悪いけどそれは寝不足のせいであり断じて年齢によるものではない‥‥と思ったら便秘でも肌が荒れるというコンスたん情報をゲット。つまり朝宮さんは便秘中という可能性がががが。

 今月のプチ情報。今回の出番はコンスたんが寒さでプチの散歩を拒否する、というシーンに出てきました。なんかよくわかんないけど、顔面のアップがとても凛々しい。歴代ベストプチにノミネートしてあげたいくらいに凛々しい。
 なんだろう、特に表情に感情がこもっているワケではない、至ってフラットな表情なんだけど、心に迫るものがあります。犬のかわいらしさとオスとしての凛々しさが両立してると思います。やべぇ、見れば見るほどにやべぇ。ちょっと口角が上がっている‥‥ようにも見えるというのが味噌でしょうか。アルカイックスマイルなのかもしれない。

 んで、オチ。朝宮さん渾身のスカートふわーりであった。いや、正確には「ブワ」なんだけど。擬音の違いはロングスカートだからであろうか。
 そんなパンモロ。全段ブチ抜きで正面で描き、ケツのアップを後ろから、という超親切設計であった。くまなく堪能できる仕様。正面の方はまだ気づいてない朝宮さんの笑顔がまぶしい、もしくは虚しい。
 パンツはパンツでも毛糸のパンツ。『プチたん』は割と他作が避けているパンツ描写を恐れずかましてくることでお馴染みですけど、スカートふわーりでのパンツというのはやはり特別な意味を持ちますよね。これはどうなんだろう。ルール(慣例)を破ったということなのか、毛糸だから恥ずかしくないもん的な理屈なのか。
 やっぱ侮れない作品ですよ『プチたん』は。変な話、将来氏家ト全とはどんな漫画家であったか、みたいな話をする時に『プチたん』は避けては通れない作品になりますからね。例のパンチラ慣例について触れないワケにはいかないでしょうから。
 劇中に話を戻すと、朝宮さんの毛糸のパンツ。これってどうなんですかね。世のパンツ愛好家の方にとってどのような評価になるのか。カオル基準で考えるならば「勝負してないパンツ」の究極とも言える存在なので、最低限の需要は確保されてるような気がします。まぁ、毛糸パンツに琴線が触れなかった人はこれを期に「自分はパンツの何に価値を見出しているのか」ということを考えてみてもいいかもしれません。‥‥というかワタクシなんですけど。なんというかですね、毛糸になっただけでパンツがエロの対象でなくなるって不思議じゃないですか。パンツなのに。普段パンツの材質とか大して気にしないのに。いや、もうこうなってくると毛糸もアリなんじゃないか‥‥もしかしたらエロいんじゃないか‥‥とか考え出すと深みにハマりそうなので切り上げます。


 ということで終わり。朝宮充な回でございました。魅力たっぷりでしたね。朝宮さんって作者の他作から探してみてもなかなか重なる人のいないキャラクターなのかもしれません。常識人なんだけど少し抜けてて完全なツッコミというワケではないじゃないですか。かといって当然ボケ側の人間でもなく。
 まぁ、とりあえずプチが2コマながら印象的だったので個人的には文句ありません。あとハナのスポブラってのも一大トピックだったか。盛り沢山ですね。

生徒会役員共&オールキャラクターズ (KCデラックス)

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