最近某所で男根のメタファーがブームというか炎上というかミームというかバズってますね。言葉の一人歩き感もハンパなくて正直深くは立ち入りたくないんですけど。ぶっちゃけあんなもん大昔からある言い回しなんですよね。なんで今過剰に反応されてるのかが不思議だったりします。
ということで、今のジャンプでオススメな男根のメタファーの話。とはいえ、ほとんど過去の感想に書いた話ですので、別に目新しくはないです。
一番わかりやすいのは『ニセコイ』の鍵ですかね。美少女と男根のメタファーというのは鉄板の組み合わせですな。鍵と鍵穴がそれぞれ性器の暗喩になってる、というのはよくある手法なのではないでしょうか。『ニセコイ』における鍵と鍵穴(錠)というのは、子供の頃に主人公が少女と交わした約束のアイテムでして、いつか再会したら穴に鍵を入れて結ばれよう、といういかにも性交のメタファー的な話。特徴としては、女が鍵を、男が鍵穴を預かってる点ですかね。性器の交換をすることで貞操の誓いのような意味合いも生じてるのかな、と思います。恋愛成就を鍵に託す、というのはセーヌ川にも似たような風習(?)ありますね。迷惑なんでもう禁止になったと思うんですけど。
他にオススメの男根のメタファーとしては『暗殺教室』のナイフでしょうか。殺せんせーという超生物を殺すことが出来るアイテムは銃とかもあるんですが、劇中で殺す道具のイメージとしては必ずと言っていいほどナイフが出てくると思います。そして、殺せんせーの弱点は胸にありまして、目印はネクタイの月のマークなんですよね。月というのは女性を象徴するものとして扱われることが多いんですが、その上のこのネクタイの月には穴が空いてるんですよね(三日月みたいな)。女性の象徴である穴にナイフをブスッと刺すワケです。もう完全に男根のメタファーw セックスを象徴する儀式を通じて子供が大人になる、というのは割とよくある話ですね。
ちなみに、『暗殺教室』の主人公(語り部?)である潮田渚という少年は中性的な見た目をしていて、初期は「女なの?」とか言われてたくらいでした。しかし、物語が進むとその女らしさというのは母親からの呪いに近い抑圧によるものだということが明らかになったのですよ。そんな彼が殺せんせーを殺すための暗殺教室というナイフのある生活を経て男性性を取り戻すのですね。ここでもやっぱりナイフが男根のメタファーになっていると思います。
まぁ、そこまで突っ込んだ話をしなくても、刀とかバットとかって男根のメタファーになることが多いですからね。これだけで当てはまる(当てはめることが出来る)作品が一気に増えると思います。『BLEACH』における刀の変身は勃起だし、『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』における刀を質に入れるシーンは情けない男であることを象徴的に示してますし。
男根じゃないけど、食事がセックスのメタファーになってる作品もありますね。『トリコ』における美食家トリコと料理人小松の関係はほとんど恋人のような描かれ方をしてますよね。『食戟のソーマ』に関してはそのまんますぎるw
あと精液のメタファーとかも……と話は尽きないんですが、誰かに怒られる気がしてきたのでやめます。
モンハンに時間を取られて記事全体が短くなってるっていうのになんで関係ない話を長々としてるんだろう……。
まぁ、ネタバラシすると、この枕の部分は出先で書いたからモンハンに時間取られなかっただけなんですけどね。
はい、本題いきます。なんと今日から2016年なんですね。ジャンプ的には。2016とか実感わかなすぎて笑えてくるレベルですわ。
- 表紙
- 記念すべき1号は『ONE PIECE』から。先週の段階で気づいて然るべきだったんですけど、申年ということでモンキーDルフィなのですね。言われてみれば「そりゃそうだよなw」という感じですわ。
- 背表紙
- 年が変わるので非常に楽しみにしていたのが、ジャンプの背表紙企画。2016年は『こち亀』のアニバーサリーイヤーなので「これは何かあるでぇ……」とか思ってたんですが、まさかのナシ。表紙の切り抜きですね。マジかよ。超ショック。
- 一応ね、号数のトコに眉毛があったり、「ジャンプ」の「ン」の字に両さんいてアニバーサリーイヤー仕様にはなってるんですけど、そこじゃないのを期待しちゃってました。
- 背表紙企画って意外とバカに出来ないもんで、電子書籍の人は知りませんけど、ブツとしてのジャンプを初めて手にするのは本屋かコンビニじゃないですか。棚のジャンプを手に取ってそれをレジまでに持って行く間、この短いけど第一印象に違いないこの時間に楽しむことが出来るのが表紙と背表紙なんですよ。表紙は棚に並んでる時点で見えるでしょ。それを手に取ってやっと目に入るのが背表紙なワケで、この能動的なワンアクションも相まって結構印象的な味わいなんですよ。『銀魂』が背表紙やってる時とか毎週「おおっ 今週はコイツか……」みたいな感じになってましたからね。あの楽しみを下さい。また1年待たないといけないのかw
- ジャンプ流のおしらせ
- 来年1月から月に2冊、DVD月の雑誌が出るようです。マンガ講座。ジャンプの有名作家それぞれ1人をフィーチャーした内容らしく、そのラインナップが豪華。レジェンド級の大御所もいれば最近ヒットしたような人もいて、結構おもしろいですね。一番若い作品は『僕デミア』ですかね。
- まぁ、買いませんけど、おもしろそうなのは『食戟』コンビの号でしょうか。コンビの分業っぷりとか興味あります。
- 週刊少年ドラクエ!!
- アニバーサリーイヤーなのは『こち亀』だけやないんやで、ということでドラクエ。筐のヤツと『DQMJ3』、そして『ドラクエ10』のver.3.2上方。やっぱ『ドラクエ10』が興味あります。来年になると思ってたんですがver.3.2前期は今年中にあるようです。マジか、超うれしい。氷の領界の安全確認やっと終わるんですねぇ。長かったなぁw ver.3.1の本編はエステラちゃんペロペロという内容でしたが、ver.3.2では幼女だそうです。さすがドラクエ、ブレねぇなw
- んで、新しいコインボスも登場。暗黒の魔神だって。『ドラクエ8』の暗黒魔城都市ですね。やっぱ『8』ネタが続きますねぇ。リメイクが出たってのは大きいんでしょう。ぶっちゃけ『8』の中で印象深いボスキャラというワケではないんですが、デカイってのはおもしろそうですよね。『ドラクエ10』の戦闘においてデカイってのは他の作品よりも影響ありますからね。……まぁ、まだモグラもやってないんですけど。
- 『スターウォーズ フォースの覚醒』特集
- 読者プレゼント
- 「ホントは優しいホビー番長の上等なグッズ」というフレーズ。ダジャレがないじゃないか……。同じ意味だよ。
- 関係ないけど、バトよんに似たようなネタ載ってますね。あっちは面白いのになぜこんなにつまらなくなってしまうのか。オイ戸谷、なんとかしろ(まだ担当してるかは知りません)。
- 『ONE PIECE』
- カラーの扉はルフィと一味の年輩組って感じですかね。いわゆるトニセン。古いか。
- 本編。王様、シャンクス知ってるそうです。どのくらい昔かにもよりますけど、海に出た身として、シャンクスに会ったってだけでも充分スゴイんじゃないですかね。まぁ、フーシャ村に来るようなこともあるから遭遇するだけなら大したことないのかもしれませんが。
- ギフターズ、手が狼に。通常のゾオンとは違う感じですね。やっぱ人工ゾオンなんでしょうか。天然ゾオンは自らを動物に変えるけど、人工ゾオンは体の一部に動物(の好きな部位)に変える、という感じなのかな。まだ分かりませんけど。全体的な身体能力アップという意味では天然のが勝るけど、人工は一点豪華主義みたいな使い方をすれば逆に便利ということもあるのかもしれません。
- ジャック、意外と劣性。やっぱシャンクスと会ったことあるってのはダテじゃなかったんですね。んで、ジャックが人間の姿で起きあがってエンド。こっちは天然ゾオンっぽいですね。人間とマンモスの中間の形態ってどんななんだろうか……
- 『暗殺教室』
- E組のみんな&殺、会いたくて震える。
- んで、脱出。ビッチ先生のビッチパワーが第一歩。ここらへんはギャグベースなのでまだ緊張感ないですよね。先週の理事長みたいにギャグ調で事が進行してる感じ。とりあえず、ビッチ先生うらやましいです。まぁ、他の生徒とキスとか嫌ですけど。
- そして後から気づく、ビッチ先生の人間ポンプスキル。色仕掛けを飛び越えてただのビックリ人間になってるじゃないかw 見せ物小屋でれるで。
- んで、潮田家。やべぇ、渚くん超かわいい……。なんだよあれ反則だろ。母親と遭遇して一喜一憂とかたまりませんわ。みんな観たい渚くんのすべてがあるじゃないか……。これはビッチ先生よりも渚ママのがうらやましいですね。渚くんを産みたい。
- ちなみに、渚くんがベランダから飛び出るのは渚ママ編のラストショットと同じです。要するに「あの続きがこれから見れるよ」という感じか。
- 『殺せんせーQ!』松井優征 渡邉築 青戸成
- 原作、、ストーリー、作画の順。渡邉築は本誌の連載でもお馴染みですね。連載で再会すると思ったら意外な形になりました。
- ジャンプ+に掲載されたのが連載の1話だと思うんですけど、それは割と設定、世界観の説明に終始するような内容だったと思います。それに比べると、今回の出張はギャグ漫画としてバンバン連打していく感じですね。既に出来上がった雰囲気を味わってもらう、的な。
- 渚くんの顔芸は原作でも充分あるんですけど、こっちはよりギャグ漫画調、それも雑誌の対象年齢が少し下がってる感じありますね。こういう違いってのは派生作品ならではの魅力ですね。同じことをやってもどこか違う。
- そんな渚くんは完全にツッコミ役。こういうのもギャグ漫画っぽくて新鮮ですねぇ。原作にもギャグは多いですけど、やっぱガチのギャグ漫画か否かってのは大きいですよ。渚くんのギャグといったらやっぱ性別ネタが重宝されそうなイメージあるんですけど、最強ジャンプだとさすがに無理なのかなw あれは実写版でも無理だったかなり難しいバランスの上に成り立ってますからね。ガチギャグ漫画のノリで性別イジリやっても原作のあの独特のニュアンスは出せないと思います。まぁ、つまり、原作にある渚くんの秘めたる色気みたいな部分はゼロですよ、というワケだ。そういう部分は漂白されて、マスコット感が強くなってるんじゃないでしょうか。ひゃくれつなめ決めてやりたくなるような存在ではないですね。
- はい、終わり。キャラはそのままでギャグ漫画化できるってのはスゴイですよね。それだけみんなのキャラが立ってる、ということですから。そういうのを説明不要でいきなり読める、ってのが派生作品の魅力ですかねぇ。
- 『火ノ丸相撲』
- 新マネ2人も参加する祝勝会。勝ったら焼肉。
- 女子参加ということで意気揚々としてるのがホタル、というのがイイですね。チャラいというまでではないけど、この中で一番俗っぽいというのがなんか笑えます。「お前そんなキャラじゃねぇだろ」的な。
- 新キャラは堀さん。堀千鶴子。名前が古風である。メガネ、三つ編みということで地味さをデフォルメしたような存在ですけど、そういう扱いではない、ってのが面白いですね。ホタルとか完全に女扱いしてますしw
- んで、レイナ様。レイナ様は火ノ丸くんにスカされる要員かと思ったらハカセ(と劇団員小関)の手の上で踊る役割なんですね。チョロい女だw
- 焼肉屋の店長が「元を取るだぁ?」となってから勝手に対決的なノリに。こっから完全にギャグ漫画の様相ですね。『テニスの王子様』とかでもありましたけど、スポーツ漫画における焼肉はギャグになるのが定番なんですね。いや『テニスの王子様』は普段から……とかそういう話はしてません。
- 火ノ丸くんが逆境に打ち勝つ、というギャグ。完全にこないだあった『黒子のバスケ』とのコラボ漫画のノリですね。火ノ丸くんは意外とギャグ漫画で化ける存在。
- ということで、本作では珍しいギャグ回でした。ギャグ回になってもいつも通りのクオリティーを保っていて正直憎たらしくなってきますw なんだコイツ万能か。『黒子のバスケ』とのクラボだって川田先生で全部できたんじゃねぇの?って疑わしいレベル。……まぁ、『黒子』のキャラを扱うのは高橋先生のがうまいでしょうけど。
- 『こち亀』
- 40周年企画の1つとして舞台のニュース。10年ぶりだそうです。歴史ありすぎて笑う。
- ラサール石井はアニメ観てる時はフツーに好きでしたけど、あれから人間的にアレな一面が垣間見えたこともあったりして、今はそんなに……という感じですね。
- 『僕のヒーローアカデミア』
- 警察の塚内さん、漆黒の瞳が相変わらず怖いw
- 「今日も世界のどこかで誰かが傷ついている」とオールマイト。本作に「世界」という概念があったことが意外です。日本以外におけるオールマイトってどんなもんなんですかね。まったく想像できません。ヒーロー社会が形成されてるのが世界ではどれだけ一般的なのか、というのも分かりませんし。
- 心操くんwith相澤。なんなん、A組編入するん? ボンヤリした記憶だと心操くんみたいな才能の持ち主が拾われない試験の方法に相澤は否定的、みたいな感じのもありましたよね。本作の中でも屈指の「報われてほしい」人ですねぇ。心操くん。
- 合宿スタート。活き活きしてるモノマネかわいい。性格ねじ曲がってることに関しては真っ直ぐですよねw
- アイドル的なノリも含むプロヒーローに大興奮のデク……を見たお茶子ドン引き。オタクはこれだから困りますねw 直前に描かれた峰田くんみたいな興奮とはワケが違うってのは分かるんですけど、感覚的に「うわぁ……」ってなってしまうw
- 『食戟のソーマ』
- 本作でよく言われる批判として、ソーマくんの料理がB級アイディア料理なことがあるんですけど、まさかの劇中で言及されててビビりました。マジかよ、攻めてやがる……。この問題に関してはワタクシも何となくは同意しつつも「まぁ悪いのは全部協力森崎だからー(ハナホジ)」という感じだったんですが、協力森崎の不手際を附田(多分)が尻拭いしようとしてる、そんな状況でしょうか。おらワクワクしてきたぞ。
- 今週のエーザン顔芸。先週竜胆パイセンがうまいもん食って足ピクさせてたのと対照的にギャグ一直線ですねw いいなぁ、脱ぐ以外の魅力がありますよ。
- ソーマくんが「美味いと思ってんじゃないすか?」と詰め寄ってくるのは、えりな様との初対面の時を思い出しますね。ソーマくんの性格の悪さが如実に出てますw
- エーザン先輩がギャグ的な顔芸を披露した後だと、審査員が禁断症状的に「食べてもいいんじゃないですかね?」と言っても違和感を覚えないから不思議。顔芸がインフレしちゃってるからあの程度じゃ、全然リアルの部類に感じてしまうw
- 『妖移植変異体ガロ』石山諒
- 「あやかしいしょくへんいたいがろ」と読みます。読み切り。『三ツ首コンドル』の人ですね。ジャンプNEXTに読み切り載せてたみたいですけど、読んでません。たまたまその号は買ったんですけどね。
- 本編。バカと天才の幼なじみ。『ブラッククローバー』の男女版って感じですかね。男女だからライバルではなく、男が女に「守ってやる」とか言っちゃうパターン。
- 人体切断が意外と頑張ってた印象です。切られた四肢が宙に浮いてボトッと落ちる感じが結構生々しいと思います。まぁ、この手のジャンルは『ワールドトリガー』が強いんですけど、今週休みだぜ!
- んで、変身。人間の姿に戻ったら、全裸。おおっ、ハッキリとは識別できない程度にチンコあるじゃないですか……すごい……。ガチのチンコじゃん。ガチンコチンコじゃん。やったぜ。
- ヒロインがストリップショーやり始めてから途端に途端に退屈になりました。突然の告白もそうですけど、予定調和感ハンパないです。表面的にしか語られないから「あーそうだよねー」という感じ。
- なのでバトルに突入したらいきなりダイジェストになったのはよかったです。この語り口はうまい。「諸悪の根元ってマッドサイエンティストの父親かーい!!」って分かるのもスムースといえばスムースですし。やっぱ父殺しの設定は鉄板ですよね。パパがバケモノを量産していることもあって、父殺しが神殺しのようにも感じられるのもナイスです。
- んで、マッドサイエンティストがまさかの警察サイドでした。ちょっと話それるけど、チーム結成オチってのは最近映画でよく見かけるんですよ。シリーズ展開を見据えた一作目という作品が増えたせいなんでしょうけど。名前が似てるってだけですけど、『コードネームU.N.C.L.E.』もそんな感じでしたからね。
- ということで終わり。ドラマとかキャラの魅力、バトルの楽しさとかは全然でしたけど、主人公がバラバラになる所がすごく好きです。あれ見れただけで読んでよかったです。
ということで、今日はここまで。読み切り終わったんでキリいいかな、と思ったら結構ページ数的にも半分くらいで満足してます。