北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』383話の感想

『生徒会役員共』382話の感想 - 北区の帰宅部

 休載明けってだけでいつも以上に楽しみだったんですが、今週はそれに加えてトリプルブッキング回ですからね。そりゃもう楽しみですよ。んで、マガジンを開いてみたら、思ってたよりも数倍スゴイ‥‥!!

 #383。扉はシホ。シホである。シノではない。飯田シホ。
 もうこの時点でぶっ飛びましたよ。「今回のは今までのとはひと味違うぞ‥‥」という感じがビンビン。しかもさ、今週の扉がシホってことは、来週再来週にカルナとユーリが来る可能性大じゃないですか。なにそれすごすぎ‥‥
 そんなシホ。かわいい。久々だからってプラスもあるんですけど、今回のシホ超かわいいですね。今までに比べるとツリ目が強くなった印象なんですけど、それはアイドルとしてあか抜けた感、少し大人になりました感として受け取ることも出来るのかな、とか少し思います。まぁ、作者以前「ツリ目のキャラを描くのが好き」的なことを言ってたことがあるので、そういう作者の好みとか癖の部分の話かもしれないんですが。
 てか、今週、柱の人物紹介がシホ、カルナ、ユーリの3人なんですよ。『アイドルのあかほん』大フィーバー状態。トリプルブッキングの3人は過去に何度か『生徒会』に出てきてますけど、その度に「カルナって『あかほん』の時はメガネのイメージ強いけど『生徒会』に出てくる時はアイドルモードでメガネなしなのが少し寂しいね」とか思ってたんですよね。そしたら、カルナの二面性の件について今回の人物紹介で触れられてたので満足です。ちなみにカルナの通ってる聖光女学院は『女子大生家庭教師濱中アイ』出身、『児童会役員共』でもお馴染みの天野ミサキの進学先でもある。複雑に絡み合う氏家ト全ユニバース。がしかし、時系列について深く考えても答えは出ないので、今週の本編の段階でミサキが聖光に通っているかは謎ですw

 本編。桜才生徒会、トリプルブッキングのライブに行くの巻。『アイドルのあかほん』は10年前の作品ということで死にたくなるんですが、この10年でリアルにアイドル業界、アイドル像というのは随分と変わったと思います。単純にいうとアイドルブームが来た、もしくは来てる。そんな事情もあって「もっかいトリプルブッキング出したいなー」とか、「今出したらいろいろ出来そうだなー」と事情も少しはあるのかな、とか思います。まぁ、妄想。
 ネタとしてはペンライト。こういうの準備万端な所、会長っぽいですよね。多分昨晩は寝付けなかったんだと思いますw
 光る棒からのテカる肉棒。それに対するツッコミに「珍事」という単語が使われてるのが秀逸です。秀逸だけど、次のボケを誘発してしまう気もするw

 ライブ開始。直前に出てきたペンライトの使い方の話。スズは肩車なのでスズタカがそれぞれ両手に持つペンライトを片手で持たなければならない、という悲劇。ペンライトを用意したのイベント好きの会長っぽいって言いましたけど、それもしっかり意味が通じてるのが見事ですね。スズだったら肩車することを考えて用意しない、という。
 『ストツー』詳しくないので、「バルログって『ストツー』だっけ?」と不安になって検索してみたら「バルログ持ち」というのはアイドルファン用語として定着してるらしいです。つまり作者はそっち界隈の知識も持ち合わせているということか。少し意外。あんまりそういうイメージなかったです。
 どうでもいいけど、ウルヴァリン持ちの方が個人的にはしっくりくるんですが、バルログの方が人気なんですね。さすがや。まぁ、バルログウルヴァリンも本数違うんですがw

 3本目からは3本連続でトリプルブッキングの各メンバーに対して生徒会の各メンバーが一言いうというネタ。まずはカルナに対してアリア。トリプルブッキングはシホがメインボケ、ユーリがサブボケ、カルナがツッコミという感じですが、生徒会はシノがメインボケ、スズがツッコミ、アリアが大ボケ、という感じですよね。3人が似てるようでちょっと違う。
 ネタとしては、しっかり者のカルナを見たアリアが「津田くんはリードしてくれる人は好き?」という聞く。アリアの仕掛けた罠が周到すぎてマジで驚きました。うますぎるだろこのネタw
 てか、リードしてくれる女性って生徒会の3人全員に当てはまりますよね。今回はそういう話じゃないけど、この会話を会長やスズがこっそり聞いてたらソワソワしそうw まぁ、一番リードしてくれるキャラ(犬的な意味ではない)ってウオミーなんですけどね。逆に言うと、リードしない関係なのにフラグを建設し続ける森さんはやっぱりイレギュラーな存在ってことか。まぁ、ムツミもリードしないけど。

 スズの推しメンはユーリらしい。やはり似てるから‥‥
 好きな理由は髪型で身長をごまかしてるのが同じ悩みを持つものとして共感できるかららしい。ユーリが小学生なことを毅然として無視するスズさんのストロングスタイル。
 てか、ユーリの髪型。最初見た時は「かわいいけど髪型変えたのかー」とか思ってたけど、その髪型こそがネタに関わる部分だったのでマジ驚きました。まんまとしてやられた気分。まぁ、髪型が同じロリ枠のスズと被るという大人の都合なのかもしれない‥‥って前にも出たことあるから違うか。

 んで、シホとシノ。新旧ヒロイン対決である。別に戦いはしない。今までの2本は、生徒会がトリプルブッキングを見て何かを言う、という形式だったけど、このネタだけは唯一シホが勝手にオチを用意してくれるんですよね。さすが主人公はひと味違うぜ。
 そんなシホのネタが噛み癖ネタだったので最高ですね。完全にあの頃の『あかほん』の再現。しかもシホの噛み癖による被害がカルナに及ぶ、というのまで完璧に『あかほん』。それに対して現在のツッコミ役である津田タカトシがそっと一言置いていく、というのが感慨深いったらない。

 ライブが終わり、生徒会サイド。楽しいことが終わって胸がしめつけられる思いの会長と、股間がしめつけられるアリア。膣圧もひどかったが、やはりアリアのネタはヘビーだw 『あかほん』にはない重さが桜才にはある。
 よくエロマンガで女性がイッた時に股間の部分に「キュンキュン」みたいな擬音添えられてることありますけど、あれってバルーン現象って名前だったんですね。そんなしっかりとした名称があるとは知らなかったです。勉強になるなぁw 俗語じゃない感じで名付けられてるとは。

 ラストは時間が戻ってライブ前。ライブが始まる前のトリプルブッキングの3人‥‥って最後まで3人だけのネタや!! なんだこれ、こんなんもうただの『アイドルのあかほん』の再来じゃないか。マジかよ。これはビビった。てか、生徒会の話は今週バルーン現象で終わったのか。ひどいオチだw
 ネタとしては、ユーリがキッカケを作り、シホがボケて、カルナがツッコむ、という至っていつもの『アイドルのあかほん』。オーソドックスな構成のネタなんですけど、それが故に「あーそうそうこんなんだったよなー」と懐かしい気持ちになっちゃいます。カルナのツッコミが見れたのも嬉しいなぁ。さっきも書いたけど、『生徒会』に出張してる時のカルナって意識的にスイッチ入れてる状態だから今回みたいな本来のキャラクターに触れるような場面はほとんどありませんでしたからね。それがついにねぇ‥‥。まさかトリプルブッキングだけのコマが見れるとは。


 ということで終わり。とにもかくにもスゴイ回でした。氏家ト全という作家を語る上でも欠かすことが出来ない1話だったと思います。まぁ、来週以降もトリプルブッキング編は続くのでこの1話だけじゃないんですけど。てか、来週もこんなん見れるとか最高すぎるだろ。確変入りすぎだわ。
 トリプルブッキング的な意味ではやっぱり最後のネタが印象的ですねぇ。いつもの『あかほん』、そんな気持ちになれました。シホの噛みネタもよかったですけどねぇ。
 各ギャグでいうと、「リードしてくれる」が超ツボでした。マジでうますぎる。完全にダブルミーニン。ダブルミーニングでありながら2つの意味が少しずつ重なってるのでどちらにも取れる、という絶妙すぎるバランス。桜才に七条アリアあり、という感じですかね。

『生徒会役員共』384話の感想 - 北区の帰宅部

アイドルのあかほん 1

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