北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』437話の感想


 やったー『プチたん』ネタきたー!!‥‥と思ったけど、よく見たら来てなかったんだぜ。残念。一瞬思うじゃんか。あんな人来たら。

#437

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉はスズ&ボア。スズと4コマの隙間から顔を覗かせるボアが可愛い。

 開幕は、スズボアとタカ兄‥‥と思いきやタカハンドには謎のケースが。ムラサメくんである。初登場からまだ日の浅いキャラなんだけど、「とりあえず顔見せとこう」みたいなガツガツした感じがない。もう「ムラサメくんのいる日常」が確立されてる。この感じ、良いよね。劇的な話はむしろ省略。
 ボアの賢さに感心するタカ。コンテストで優勝するレベルの名犬なのでその優秀さは重々承知でしょうけど、やはりペットの飼い主になった今だからこそ痛感した、みたいな部分があるのでしょう。さらには、自分の猫はケースに入れて完全に管理している一方で、その何倍もの大きさの犬が飼い主の言うことに従っている、みたいな感動もあったのではないか。2コマ目の人間2、ペット2の4ショット、よく考えるとチグハグ感ありますよね。小さい人間が大きい犬を連れて、大きい人間が猫を持ち運んでいる。

 2ページ目からは動物病院。初見時はよく見てませんでしたけど、「入江病院」。山伏病院ではない。この時「これは‥‥!!」とか勝手に舞い上がってましたw
 病院はスズの紹介らしい。しかし、タカは今回が初の病院ではない。以前にワクチンを打ちに来てるらしい。そうか、ムラサメくんは野良猫だったからそういうのが必要なのか。吹き出しの外の手書きセリフとはいえ、重要なことを言っておる。ここらへんのディティールは『プチたん』を始める際に集めた情報が役に立ってるのではないか‥‥とか『プチたん』ファンは思ってしまう。
 んで、オチはなんとボア。それも事故的にオチが発生するのではなく、会長やアリアのように自発的に下ネタをぶっ込んでくる。もちろん喋るワケはないんですが、ちょっとした表情の変化をスズが見逃さない、という描写。ボアがスケベであることはお馴染みですけど、その上でボアとスズの間に深い絆があるからこそ成立したオチですね。
 どうでもいいけど、4コマ目、ハッとした顔のボアが超可愛いですね。てか、今週はマジでボア百面相ですね。こんなに表情豊かだったのか、とキュンキュンくる。

 入江病院の入江先生登場。見た目も山伏感あると思う。まぁ、わざわざ名前出したってことは別人ってことだよな。よく考えたら『プチたん』の舞台は海に近いので、おそらく『生徒会』の地区とは遠いんでしょうね。とはいえ、期待してしまったぜ‥‥
 ただ、山に対して海なので、作者が意識して名前を付けた可能性はあるかもしれませんね。そのまんま「海」にしたかったけど「あっ 柔道部‥‥」ってなった、とかありそう。
 入江先生、ムラサメくんの気持ちが分かる。態度に感情が出る。タカ兄は感心してるが、スズはペットがエロいこと考えたら即座に察知するのでそっちのが凄いw まぁ、あれはスズのツッコミとしての天性のアンテナが働いた、という側面もあるのかな。
 入江先生、タカ兄に偶発的に女心を教授。しかし伝わらない。ていうか、途端に犬猫レベルになってしまうスズが凄い。雑談もダメかw あっ、ひょっとしたらペッ友の先輩として教える立場でいたいから、獣医が相手になったら敵わない、みたいなノリもあるのかな。教えを請うのは私にだけにしろ、みたいな。

 スズのターン、もしくはボア受診。緊張するボアがキュート。
 安心させるために取り出したボールが入江先生の目に留まってオチ。病院でのリラックス法、という妙なリアリティーが独特ですね。そぎ落とされた情報の中で、デフォルメも効いてる本作の中で、そこはリアルに描かないと、という部分。
 ワタシは「膣ボール とは」と思わず検索してしまったんですが、そんな必要がない入江先生。積極的に下ネタをぶっ込むわけではないけど、そういう教養はある。
 いや、軽く検索した程度の知識ですけど、膣ボールは産後女性の筋トレみたいな目的もあるらしいので、ここで入江先生のことを「下ネタもいける人」と認定するのは早漏かもしれない。まぁ、スズママがぶっ飛んでるのは確定ですw

 診察が終わったのか、雑談。結果の打ち込み中とかだろうか。終わったせいもあり青ざめつつも安心感があったのかもしれない、ボアがおしっこ。それまでは緊張しておしっこ出来なかったのかな、とか想像するともう可愛すぎる。漏らした後の申し訳なさそうな表情なんだけど、どこかスッキリした顔にも見えてそれがまたたまらん。
 ボアの名誉のために言っておくと(なんだこの立場)、入江先生のリアクションから病院での粗相はそれほど珍しくないと思われます。なので、ボアが特別悪いという話でもないのではないか。

 ラストページ。まさかの「その頃タカは‥‥」という展開。珍しいですね。5本目はラストページの2本の土台作りという意味合いでもあったのか。1つのイベントで2度も3度もオイシイ。
 ということで、タカリアクション。バカなワタシな一瞬なんでタカが勘違いしたのか分からなかったんですが、そうか、あのタカが知ってる情報を踏まえてスズのあの格好見たらそうなるなw そして、ボケ発言がなかくても反応するスズのツッコミアンテナ。聞かれてもないのに説明し出すのが笑えます。焦った時のあるあるだわ。
 ちなみに、注目ポイントとしては、入江先生の「娘の服」発言。お子さんいました。しかも、スズと同じくらいの年とはねーいやー先生お若いですなー(誤解)。

 ラスト。会長&アリアとエンカウント。会長の「おや バッタリ」という出会い頭のセリフ良いな。使えるもんなら使いたい。が、基本的にふいに知り合いと出会うとキョドり出すので多分無理。
 話題はスズファッション。質問に対してボアへの嫌味で応えるスズが笑える。そして、嫌味を理解して冷や汗を流すボア可愛い。てか、頭良すぎ。撫でたい(無関係)。
 オチ。会長とアリアが抜群のコンビネーションを見せて見事完結。すごい。マジで関心というか感動した。珍しくたった1本しか登場がなかった2人だけど、その限られた出番の中でこれ以上ない活躍をしてみせた。
 ていうか、アリアの「めっ」はソフトMにとってはご褒美なのではないか。正直グッとくるものがあった。わざわざ勘違いを正さなくてもいいんじゃないかな‥‥
 あっ、勘違いといえば、ラストページの2本が勘違いで揃ってるんですね。スズに対して勘違いしたタカが最後に勘違いされて、という話。話が病室から待合室へ、そして路上へ、と広がっていく。外部の人と出会う度に勘違いが発生する、という流れ。すごい。


 ということで終わり。とても良かった。『プチたん』ネタじゃなかった、という勝手な落胆はありましたが、ボアは終始眼福でしたし、ネタも満足でした。てか、ラストの流れが華麗すぎてヤバイ。
 ベストボアは「べっ友」。