北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2018年04・05号の感想


 1週間無駄にあいちゃったけど、結果。
 長谷川優勝でした。個人的な好みと照らし合わせると一番遠い結果になりましたが、一番作者の人柄というか、キャラクターが分かってる人なのでそういうバイアスもあったのでしょう、とか勝手な理屈。
 それよりもビックリなのが田畠先生ですよ。まさかのビリ。えっ、マジかよ。すんごい意外。田畠先生の嫁トークみんな好きじゃないの? 驚き。
 来週以降は2017年の振り返り系の質問が2、3続くと思います。去年もやった気がする。数が4択に収めるのが地味にむずい。

 はい、それじゃ2017年最後のジャンプ記事です。今年も一年アリガトウゴザイマシター……じゃないんですよ。合併号休みの1週間ずっと、ずーっっとジャンプの年間総括記事の準備をしていたのです。非効率ってのもあるけど、引くような労力がかかってます。もう今号の感想とかどうでもいいからそっち読んで……頼むから……
 という気持ちです。毎年やってるけど、アクセスとか少なかったりしてショック受けますw 通常の感想記事の方が伸びがよかったりしてホントつらいので、せめて普段の記事読んでくれてる人は読んでいただけると……(悲壮感)。

背表紙

 70年。毎年まめにマイナーチェンジしてますね。大して変わってない、各要素は同じだけど、配置やバランスが変わってる。
 ちなみに、70年を調べてたら「ソニーが10万円を切る電卓を発売」とか出てきて笑った。時代ヤベェw
 漫画史的にいうと、『あしたのジョー力石徹の葬儀がリアルで行われた年だそうです。虚実の区別がついてない感じが素晴らしいです。せっかくのリアルでやるのになぜ葬儀という暗いイベントなのか、という気もする。まぁ、漫画(物語)において人気キャラの死というのが如何に衝撃的なものか、というのを感じますね。宮下あきら先生が「とりあえず殺してみるか」ってなるのも納得です(ラジオジャンプ)。

表紙

 合併号なので集合。テーマは犬。合併号はここが長くなるから面倒なんだよな、というのは正直ある。じゃあやるなよって話ではあるんだけど。

  • ONE PIECE』ルフィ
    • 貫禄のドセンター。「いぬ年のナンバーワン」というアオリがありますけど、ルフィが「ワン」という文字を持ってるので、ワンピースの「ワン」のようにも見える。
  • 『ヒロアカ』デク
    • 相変わらず『ヒロアカ』『ハイキュー』がルフィの両脇に。ヒエラルキーが固定されすぎて、ちょっとしたヤクザ的な雰囲気も出てきた。
    • クリスマスはデク好きだったけど、犬はちょっとイマイチな気がする。動物マンガやってた割にはケモがハマってない。
  • 『ハイキュー』日向
    • デクは完全な人間に犬の鼻を付けた結果変な感じになったと思うんですけど、日向はデフォルメ利かせて元から人間捨ててるせいで結構ハマってる方と思う。器用ですね。
  • 『トマトイプー』リコピン
    • 「この企画じゃ遊べないんですけど……」と大石先生の悲鳴が聞こえるような気がした。元から犬。
    • まぁ、本作は表紙とかではただのファンシーで可愛いキャラを演じる感じもあるので、案外問題なかったのかもしれん。
  • 銀魂』銀さん
    • 狼男という領域に足突っ込んでて結構いい感じ。
  • 『ゆらぎ』幽奈
    • 可愛いのはいいんだけど、今週の本編的に犬じゃなくて狐かもしれないんですけどぉおおおおおおお!!!という狂信的なファン心理だったりしますw
  • 『鬼滅』炭治郎
    • こういうの苦手なんですけど……というのが如実に出てて逆に好感だわ。今後順調に人気が上がっていったら、合併号表紙の占有面積も大きくなるから、ちょっとした問題になるかもしれん。いや、こんな変な企画もそうそうないから大丈夫か(企画がそんな良くないと思うw)。
  • 『約束』エマ
    • うまっ!! ケモ度とエマ度の案配が絶妙すぎる。この手の企画強いな。今回も優勝かと思ったけど、今回は斉木がかましてくれたので連覇阻止w
  • 『食戟』ソーマ
    • ココに限らないけど、犬耳と本来の髪の色が一致しないのが多いですよね。割と悩み所なんだと思います。顔はかなりうまいこと行ってると思うんですが。
  • 『ブラクロ』アスタ
    • 斉木がいなけりゃ優勝候補だった。すごい好き。キャラクター的にも犬がハマるってのアドバンテージもあったのかもしれませんが、にしても素晴らしいと思うの。
  • 『斉木』斉木
    • 優勝。この企画はケモ度をどこに設定するかがキーだと思うんですが、麻生先生の設定は、ケモに全振り。やはりギャグ作家はこういう捻ったアイディアが強いw
  • Dr.STONE』千空
    • 魔改造感ハンパなくて逆にウケを狙ってるのか?とか勘ぐってしまうレベル。犬になっても髪の毛だけは頑固に維持、というのが得体の知れない不気味さを生んでる。今週巻頭から背表紙に切り取られるのコイツなんだよなぁw
  • 『クロアカ』玉ナシ
    • 地味に注目ポイントだったのが本作の謎人選。クリスマスは女だけど、新年は男。並列に扱いたかったんや……という作者の叫びが聞こえるようである。
  • BORUTO』ボルト
    • 元々動物的な雰囲気あるので見事にハマってると思う。まぁ、元からヒゲあるとかずるいわw
  • 『勉強』緒&古
    • 相変わらず2キャラ選抜。片やノリノリで片ややらされてる感、みたいなコントラストも使えていいよなぁ。
  • 『フルドライブ』弾
    • ラケットを取り上げられた感が泣ける。いや、意外と犬ハマってると思いますけどね。
  • 『青春』零一
    • あの世界はハチとかゴローがそのまんま犬だからな。そりゃそれなりにはハマるわ、という印象。
  • 『ロボ』ロボ
    • 銀さんと同じで狼男になってて笑う。ここらへん藤巻先生のセンスだと思うんですよね。ロボというキャラクターとこういうお祭り感の食い合わせの悪さを逆手に取ってる。
  • 『ゴーレム』ノア
    • 元から犬っぽい雰囲気あるからハマってると思う。基本的にこの手の企画は若手作品にとって損しかないと思うんですけど、善戦はしたのではないか。
  • 『シューダン』ソーシ
    • 完全犬路線。「つっちーじゃこういうの出来なかったんだよなぁw」という感じがあって好きです。つっちーは鬼門だったよなぁ。
  • 『相撲』火ノ丸
    • 犬がマゲしてるのが最高に似合わないw 高校編の時にこの企画やってればなぁ……

 ということで終わり。めちゃくちゃ好きなのも多いんですが、これは斉木優勝でもう考える余地がない。
 エマ、アスタ、ロボとか相当良かったと思うんですけどね、惜しかったです。タイミングが悪かった。

NEWヒーロー年賀状シール!!

 『約束』『鬼滅』『Dr.STONE』『ロボ』とホント若い。『ゆらぎ荘』は前号で出たからいいけど、『勉強』が割を食った形になるか。同期にメガヒットが2本あるってのはつらいですね。6連弾をサバイブしたのは相当スゴイんですけどね。

ONE PIECE」特製!おねだりポチ袋!!

 コレに限った話じゃないんですけど、こういう本編外の時に描かれるラフな絵のナミって可愛いよね。好き。本編じゃまず出てこないのが惜しい。

両面ポスター

 3号連続で両面ポスター企画。今週は『鬼滅』と『食戟』。表が『鬼滅』なので「後輩のくせに生意気じゃない……?」と『食戟』ファンが殺気立ちそうなんですが、多分『食戟』の方はエロいから裏になっただけだと思いますw
 3号連続のポスター企画ですけど、計6面あるポスターの中で今回の『鬼滅』が唯一の特徴があります。ポスターの中にアオリがない。てか、企画名とかは切取線の外にあるんですよね。これは実用性高いと思います。切り取った後は完全にポスターとして使える。なぜ今までなかったのか……。特に『スターウォーズ』の奴は目玉とも言えるネタだったろうに。
 まぁ、実用性を考えると、裏の『食戟』ポスターがお色気全開で非常に邪魔だとは思いますw 『斉木』の裏に比べたらマシとはいえ、使いにくいよなぁ。
 あと、秘書子の脇周辺の肉感はとんでもなくエロいと思いました。本気出した佐伯先生こわい!!

読者プレゼント

 サクライタケシのパロディーの方が出来がいいと思うの。プレゼント内容が豪華なので遊ぶ余地がなかったのかもしれないけど、個性がないよねw(知らんがな)
 てか、プリペイドカードがプレゼントに付属してるのが少し驚きでした。それアリなんだw じゃあダブルチャンスそれでいいじゃん……と思ったが、500円もしないのかな。

Dr.STONE

 巻頭カラー。3度目の巻頭だけど表紙を逃したのでちょっと不運ですね。多分4度目の巻頭が来るより先に『ロボ』の表紙が来ると思う。2度目のセンターカラー、2度目の表紙でも僅差で『ロボ』に負け続けてますね。表紙は負けても巻頭では勝てる可能性高いので大きな前進だと思います。
 カラー、アバンの1ページ目、本編。イラストとかの知識が壊滅的にないのでなんて言ったらいいのか分かりませんけど、カラーになってもまったく違和感なく読めるのがスゴイと思う。いつもはモノクロなんだけど、いつも通りに読める。たまにカラーが変に目立つ作品もあると思うんですけどね。まぁ、このカラーはBoichiの仕事なのか知りませんので、ここをホメても本作の評価とは違うのかもしれん。
 見開きカラー扉。前の巻頭の時もそうだったけど、ちゃんと節目のタイミングに、それまでの物語の盛り上がりを象徴するような扉がバシッと決まるの、気持ちいいですよね。人気作の貫禄を感じます。

 モノクロ本編。酒、酢をもらったら即離婚。ぶっちゃけ離婚するメリットがないというか、長でいるメリットが大きすぎると思うんですけど、一応夜通し飲み明かす婚礼の儀が邪魔だったってことなんですかね。ルリ姉死にそうだし。長の暴力的な決定で何とか出来なかったのか、とか考えちゃいます。まぁ、一度掴んだ権力にはしがみつくダメな人間の発想なのでしょうw
 離婚に関しては、クロムよかったじゃん、みたいな印象も大きいです。結婚離婚のくだりは、とにかく読者の裏をかいてやるぜ、みたいな展開を連発してると思うんですけど、最終的には都合のいい、そつのない結論に落ち着いた気がします。裏の裏は表、みたいな。
 んで、材料はそろったのでレッツクッキング。未だにもこみちネタやってますけど、本作の人気を考えたらもこみちよりも長続きしたりして知名度が逆転する可能性ある気がする。てか、そこまで目立ったネタでもないし。
 ステップ25あるうちのステップ24で重曹を作るのに必要な炭酸水。炭酸といえばコーラ。副産物としてコーラ作っちゃうのは驚きでした。ゴールとしてのコーラになるんだと思ってたけど、寄り道で余裕だった。まぁ、あらゆる行程を踏まないといけないサルファ剤のえげつなさの証明でもありますね。行程が多すぎるので副産物も多すぎる。
 てか、半年なんですね。毎週それなりに真剣に読んでるつもりでしたけど、半年……?と面食らってしまった。1話ずつ頑張って読んでも記憶力の問題がある。
 レッツクックコーラ。パクチーとライムでそこそこコーラになる、という衝撃。こういうの強いよなぁ。冬休みにも入るし、カーチャンがスーパー行くのに付いてって「あー今日はパクチーとライムが食べたい気分だなーw」とか言って試したくなる人多いんじゃないでしょうか。カラメルはちょっと準備するのめんどいけど、炭酸水なら今どこでも手に入るし、試してみたい……と訴える魅力が強い。ここらへん、くられの魅力ですね。強い。
 アサギリにもうコーラあげちゃっていいの??マグマに呪いかけただけで?? とか失礼なことを一瞬考えちゃったんですが、司に嘘報告した件に対する褒美ですね。忘れてたわ。やっぱ記憶力の問題が如実にある。困ったw
 ルリ姉に薬呑ませるって話なのに、謎にエロい。これは稲垣の案なのかBoichiの案なのか、非常に気になるw

ONE PIECE

 満月を見ると記憶の奥底の野生が目覚めるそうな。月出身とかエネルとかそういうの考えたくなる感じか。
  “そうだあいつ海の上走れたんだ!!” 、完全に同意。まったくもって忘れてた。ブルックの海面走り。戦闘力、運動能力がインフレしてる現在では忘れがちだけど、海を走れるって海上戦においてすごいアドバンテージだと思う。月歩で空飛べる人がホイホイいる世の中とはいえ。
 食いわずらいが8時間。マムが痩せてきた。腹が減っても目標のもの以外は食べないことのデメリットが現れてきましたね。ここらへんの理屈を整えてる感じすごい好きです。暴走モードには当然欠点がある。そんなデメリットと、サンジの「腹減ってる奴には食わしてやる」という主義が合致する感じ。とても良い。ギンにピラフあげた時から何も変わってない。ここでサンジの原点に触れるような話を持ってきたのは見事としか言いようがないですね。
 んで、マムがサニー号乗船エンド。続きは年明け。プロメテウス、ゼウス、ナポレオンと一体になったマムかっこよすぎて笑ったわ。そら強いに決まってるw

斉木楠雄のΨ難

 掲載位置ヤバない? これはビビった。
 本編。何をどうやったってくーちゃんの絶対的有利は変わらないので、それなりの戦いになるようにするまでの屁理屈があるんだけど、ややクドい。クドいというか、少し無理を感じる。「戦車は僕の一部と言える」とか何言ってんだオメェ感少しある。いや、分かるよ。どっちに転ぶか1ミリでも分からないなら心理的な揺さぶりに使えるってのは分かるんだけど。あと、自分を人質にしてるから、なんか負けはもう認識してるようなもんだとも思えてしまう。
 水の中のビニール袋。なんか急にピンとこない例えが来たので面食らった。ピンと来ないけど、なんか説得力ある……みたいな不思議な感じ。嫌いじゃない。嘘、すげぇ好きw なんだろうなぁ、このやってみたくなる感じ。風呂だと狭すぎるからプールでやるのがベストなんだろうけど、意外とプールにビニール袋持ち込む機会ってないからなぁ。
 そんなビニール袋の例え、唐突感は少なからずあったんですが、最後まで読み終わるとしっくり来た。これ、『巨人の星』の大リーグボール3号ですよ。バットの動きによる風圧でボールが避ける。星飛雄馬の球が軽いという致命的な欠点を逆手に取った、親の教えをすべて否定するかのような最後の魔球。日本のマンガアニメ界において、一番有名な父殺しって『巨人の星』なんじゃないかなぁ……と先日ツイッターでのたまってたのが思わぬ形で役に立った。
 この大リーグボール3号の見立て、「また好きな作品にこじつけて……」と呆れてる人もいると思いますが、この見立てはもう1段階ハマります。今回のくーちゃんの秘策。自ら体力を削って弱体化することでビニール袋を掴めるようにする。これが大リーグボール3号の妥当法と完全に一致。これはさすがに。偶然で終わらせるのはもったいないと思う。
 正直、今週のジャンプ感想はこの大リーグボール3号の見立てが出来ればそれで終わりでいいです。そんくらい個人的に気持ちよく決まった。問題はブログ読者のどれだけに伝わるだろうか……という点ですw
 トリツカ。トリツカを守ってたのくだりは感動的ではあるけど、前回の話があったのに、くーくんトリツカ殺そうとしたのかよ、という違和感はある。トリツカを人質に使う話は前回やって否定されたじゃん。まぁ、今週大事なのはそんなことより大リーグボール3号ですよ。お京さんのリンゴパスがヒントに発明された大リーグボール3号です。リンゴによる発明はニュートンじゃない、星飛雄馬。『HUNGRY JOKER』も野球漫画。

ハイキュー!!

  “正直 この言葉は好きやない” という1ページ目。「ハイ今日は横断幕がキーになりまーす」という高らかな宣言ですよね。続きモノなのに1話ずつしっかり独立して完成度が高い『ハイキュー』大好き。ワタシが『ハイキュー』に大ハマリした理由の要因の中でもかなり大きな比率を占めると思う。基本的に毎週1話ずつしか読まないからね。
 ツッキーミスに対して優クンが “ここでミスはきっついな…!” 。深刻なリアクションを取る優クンに対するミカちゃんの「あっそうなんだ」という表情。この温度差。たまらんものがある。てか、マジでミカちゃん可愛すぎるでしょ。どうしたらいいの。今のジャンプは萌えが第一となる作品が多いんですけど、一番可愛いのミカちゃんじゃん。
 大体1、2ページ目にその回のテーマは丁寧に語られるんですけど、今回は両チームの主将。その後ツッキーとかアズマネとか印象的に出てくるけど、最終的に一番盛り上がるのは両主将。最初と最後に見せ場があるだけのように見えるけど、要所要所で主将の描写が印象的に差し込まれてるんですよね。ツッキーのミスのくだりでキタキツネが “今のはフォロー可能なボールな気ィするけどな” と考える奥で大地さんが “次決めるぞ!” と言ってるコマありますけど、まさにそれ。あくまでも本話はこの2人、というのが通底してる。それでいて、このセリフが伏線……と言うのは大げさかもしれませんが、終盤の展開へのフリになってる。
 双子速攻が失敗するくだり。直前にツムが “ああ なんやろ めっちゃエエ感じや” と言う場面あってとても不安になりますけど、これは逆にツムが絶好調すぎるがゆえに息が合わない、という理屈になってるんですよね。ヤバイw 偶然がない世界。ツムが調子よすぎてちょっと暴走してしまった形。
 んで、双子速攻の失敗をキタキツネが拾う。例のフリですね。そっからの烏野のシンクロ攻撃。ツッキーがメインなのかな?と途中で印象的に語られたのが、囮。今週のキーはやっぱり両主将であり、2つの横断幕。ああ、今日も『ハイキュー』の構成美がヤバイ……
 現在のマイベストは『ゆらぎ荘』だって口酸っぱく言ってますけど、完成度、マンガとしての出来の良さで言ったら正直『ハイキュー』はちょっと別の次元に到達してると思います。今のジャンプ連載陣かなり良いですが、『ハイキュー』には遙か敵わないよなぁ、とマジで思います。それくらい、どうかしてる。

ブラッククローバー

 センターカラーは我らがアネゴレオン。2017年総括記事の仕込みをしてて感じるのがアネゴレオンの今年の象徴感ですよ。2017年という年は映画界において女性に注目が集まった年でもあります。『ワンダーウーマン』の大ヒットであり、セクハラ問題ですね。そんな中、日本のジャンプにおける2017年のワンダーウーマンは誰かといえば、アネゴレオンしかいないんじゃないかな。個人的な偏愛でいえばりんどー先輩も推したいけど、今年の活躍でいったらアネゴレオン強すぎ。ということで、アネゴレオンを見るとワンダーウーマンのテーマ曲が脳内に響きわたります。デレレー
レー♪
 ということで、2017年のワンダーウーマン大賞はアネゴレオンで決定です(早く年間総括記事書きたい)。
 本編。アネゴレオンとユノがぶっちぎってますが、一方、居残り組。一方に行っちゃうのかよ!!と少し残念だけど、こっちはこっちで楽しかったので満足です。コミュ障3人組の気まずい感じとか楽しいし、ゾンビパニック再びで嬉しい。忘れてたけど、好きだったなぁ。ゾンビ魔法。窓にゾンビがいてオーマイガーですよw
 とりあえずマリーに変身すればゴーシュに好かれるのは間違いないと思うんだけど、ひょっとしたら「偽物め」って感じでブチギレパターンもあり得るのかな。もしくは好かれたとしてもセクハラされるとか。まぁ、とにかく、コミュ障のくせに「好かれたい」「仲良くなりたい」という気持ちが全開になってる感じが楽しいですね。その姿勢だけを考えると美しいんだけど、やってることがどう見てもギャグw
 すげぇ今更な話になりますけど、ゴーシュって女(妹)好きで、口が悪くて、片目。サンジじゃん。めっちゃサンジじゃん。なんで今まで結びつかなかったんだろうと不思議なくらいサンジだった。そりゃワタシが好きになるはずだよなぁ、と勝手に納得してしまいました。

ぼくたちは勉強ができない

 今週のはすんごく良かった。普段のコマケーコターイインダヨで突き進む粗がある感じも嫌いとは言い切れないんだけど、今回は一点の曇りもなく面白かった。割とマジで完全試合とかそういうレベル。模試の判定を胸のサイズと勘違いするという下らない話なんだけど、女子組と、唯我で2回戦に分けたのもハマってたと思うし、何より素晴らしいのは本作の根本的な、構造上どうしても生じてしまう、楽しいのは分かるけど楽しんでないで勉強しろ、という問題を華麗にクリアしてるのでスゴイ。てか、夏休みでE判定って本作のノリを鑑みても笑えないと言うか、絶望的にもほどがあって、そろそろ浪人も視野に入れないとマズくない?って状況だと思うんですよ。マジで悲壮感にまみれて然るべき。なんだけど、そのE判定をギャグにしてしまうし、なんならもっと悪いF以下を出してくるのも面白い。そして、最後にEカップではなくE判定という現実と向き合うオチに行き着くのが良かった(申し訳程度だけど)。ギャグでごまかしたまま終わらない。ちゃんと「Eはヤバイ……」という話になる。いや、笑ってる場合じゃないぞ、という話なのは変わらないんですけどねw
 完全試合っつったけど、ごめん嘘。ものすごーく細かい部分で難ある。すれ違いコントはとあるセリフがまったく別の意味として成立しちゃうのが面白いのが魅力だと思うんですよ。 “手ごたえがつかめない” “その手につかみとるまでは!!” のくだりとかホント笑ったんですが。惜しいのは “ああ (自分のこと)ダメだなんて言うなよ…” の括弧の部分とか、 “ヘコんでる緒方なんて見たくないもんな…” というモノローグをわざわざ入れちゃってる部分。唯我がマジメな顔して真っ直ぐね目で「巨乳大好き」という発言を繰り返すから面白いのであって、ここで、ホントはこういう意味ダヨー、という念押しみたいなのが入るとすげぇ残念。冷める……いや、前後が最高に楽しいから冷めるは言い過ぎだけど、もっと面白かったはずなのになーみたいな惜しさを感じてしまう。『エンタの神様』でアンジャッシュのコントに「○○と勘違いしている渡部」とテロップを入れてしまうようなもんです。ゴミ(プロデューサー)。

約束のネバーランド

 帽子鬼、3人の中から2人殺す。一度捕まえて殺すモーション入った奴を生かして伝達役にするってのが最高に意地悪よね。最後の2択で女の子の方を殺したのはエマに恐怖と殺意をより伝えるため。特に語られないけど、読んでると「そうなんだろうなー」とぼんやり考えられる程度の余地はある。そんで、みんな読者より頭いいから多分そう。
 お通夜ムードで生存者が泣き出すと同時に、鬼さんのモグモグタイム。最ッ高に意地悪w 鬼が料理して食べるのはグロ回避の意図もあるんだろうけど、貴族の邪悪な遊びという感じが出てたので今回はバッチリなのではないか。すげぇ良かったよ。

鬼滅の刃

 扉。パッと見すげぇカッコイイけど、よく考えるとイノシシとかトラとかややこしいのである。今週の『ブラクロ』といい、動物イメージ背負ってる扉多いですね。どっちもカッコイイけどギャグ的なニュアンスも少なからず入ってるキャラってのが共通項だろうか。
 本編。炭治郎退場で三兄弟結成。ハデ柱さん死んじゃうじゃん……と思ったら三兄弟の方が思いの外早く決着ついたので驚いた。三兄弟パワーすげぇ。単純に1人加わるだけではなく、やはり長男としての統率力とかが大きいのだろうか。ダキちゃんの倒し方知ってるってのももちろんですが。
 ということでイノヘッドが決める。ノコギリの要領で切ったのは言葉で言われたので分かるが、いまいち絵としての理解と食い合わない気もするけど、まぁあのギザギザにも意味があったのは良かったよね。「この方がカッコイイじゃん」みたいな理由でやってると思ってたけど、ごめんよw
 んで、イノヘッド走る。逃げる。いいなぁ。ギャグっぽいノリになってるけど、「別にエバーみたいに同時に殺す必要はないよね?」というアイディアに対して極々全うな結論。逃げのサポートにどれだけの人数を割くかは分からないけど(ゼロも考えたけどイノヘッドの言い方はちょっと違う?)、余りがいるならそれをハデ柱さんのサポートに回せるから非常に理にかなってるよね。2ー2で分けると両方僅差で負けてジリ貧。だったら一旦3-1にして片方で圧倒してから1ー3なり2ー2に戻すなり。めちゃくちゃ戦術的だった。いいね。

僕のヒーローアカデミア

 本物のケミィ。ギャル語だけだったら『斉木』に勝てないのでイマイチ……と思ったら “底抜けに阿呆である” という失礼な属性が加わったのでアリ。てか、ミンチの相方として先生出てきたの笑うよなぁ。あのコンビ解説面白かったからなぁ、作者的に手応えあったんじゃないかしらw
 んで水族館からシャチ。鬼軍曹ギャグ面白かったです。特に轟のくだり。そのまま鬼軍曹のノリでファッキンテンポな試験になるのかと思ったら、ジャリンコ。ぶっちゃけ試験に子供が出てくるの二度目だから新鮮さはないけど、単純に堀越キャラがズラーッと出てくるのはテンション上がりますね。これは間違いなく堀越先生の強み。あと、先生が妙に可愛い。本作の成人キャラいいよなぁ。『ハイキュー』もそうだけど、成人キャラが女子高生と区別できてる作品はその時点で勝ちだと思う。涙目で “シャチさん” とか言ってるトコ超好き。
 熱血風使いは子供たちと知能レベルが近いというか、テンションが近いと思うので仲良くできると思うんだけど、エンデヴァーに気を取られて失敗、というのはうまいこと処理したと思う。轟くんは子供にマジレスしてて苦労しそうだw かっちゃんは子供にマジギレなのでこれまた相性悪いw

年末のおたのしみ!自由勝手なスピンオフ短編企画!「ONE PIECE」ショート!

 合併号特別企画。2号連続で連載陣の番外編ショートってのも芸がないので……という理由だろうか。ジャンプが抱える使い勝手のいい(主に)ギャグ作家に、『ONE PIECE』をテーマにショートやってよ、と丸投げした企画。連載のギャグ枠に新たに入ったのがベテランの大石先生ですからね。ギャグ作家は苦労しますよ。
 ……なんてのんきなことを考えてたら、参加作家の名前を見てたらビックリ。平方昌宏おるやん。分かりますかね。この衝撃が。そこそこの期間ウチのブログを読んでる人なら知ってる可能性ありますけど、今ジャンプが抱える作家の中で一番好きな作家です。平方せんせーあいちてゆ(ピノコ)。
 あっ、ついでに伊原大貴もいる。平方先生と比べたら天と地ほどの差があるけど、この人も好きなんですよねぇ。ジャンプが抱える若手ギャグ作家の中では抜群の才人だと思う。割とマジで一番面白いんじゃないかしら。普通に天才だと思うんですけど、意外とジャンプ本誌と縁がないんですよねぇ。不条理。

  • 扉(畠山達也)
    • 本家『ONE PIECE』でお馴染みの扉をネタにした1ページ。絵1枚でちゃんとギャグとして完成させてるので見事としか言えない。絵面としては『アベンジャーズ』のポストクレジット、シャワルマのようでそれだけで楽しいんですが、本家『ONE PIECE』で定番の宴展開を「リアルでやったら迷惑だよね」という視点でネタにしているのが秀逸。担当作家としては、「えっ俺扉ですか!?」と損した気分だろうけど、間違いない仕事ぶりだったと思います。
  • 「コビー似の小日山」(なかまる)
    • ココだけ作家の紹介に「ジャンプルーキー出身作家」と書かれてて謎。扉を除くと頭に起用されてるワケだし、期待されてるってことなのかしら。
    • 内容としては、コビーに似すぎている小日山の日常を描いた4コマ。ほとんどのネタの中に原作完全再現なコマが出てくる感じはちょっと『れっつハイキュー』とも通じるかもしれない。本連載読んでないけど『ワンピースパーティー』も近いのかな。それを現実世界に置き換えてるのが本作の強み。直接コビーとは関係ない “ピンクに染めろと言うところだった…!!!” のネタとかもすげぇ良かったですよ。コビーにこだわらず『ONE PIECE』でお馴染みの場面を切り取ってくる感じ。「そこ選ぶかー!」というセンスが出る。
    • なんですが、個人的なお気に入りを選ぶなら「ニュース」ですね。実写化のネタ。時事を扱いながら小日山という個性を最大限を生かしてて良かったと思います。次点は「進路」……って原作再現してないネタに偏ってしまった。特にそのつもりはないんですね。たまたまだと思う。再現系でベストは「火に油」かな。ラインダンスとかキャンプファイアーの再現も面白かったし、前のネタがフリになってる「小日山がコビーやってくれた……!」という感動も笑える。
  • ニコ・ロビンの楽に生ぎたいっ」(すがぬまたつや)
    • ジャンプ本誌でも充分お馴染みのギャグ作家ですね。間違いないブランドだと思います。
    • こちらも4コマ。扉の部分でハナハナの能力で耳掻きしてますけど、それが端的に本作の説明になってますね。ハナハナの能力で徹底的に遊び尽くす。当然タイトルにある「生ぎたいっ」でも遊ぶ。
    • なぜかツッコミ役がウソップで固定されてるのがおかしいんですが、いろんなキャラ描くの大変なのが1つ、ロビンとウソップの本作独自の空気を作り出したかった、ってのが1つなんじゃないかな。割と分かる。
    • 「小日山」ほどではないけど、本作でもある原作再現。まずハマったのは “デレシ!!” 。原作の中からそこ持ってくるかー!というセンス。確かに、デレシ笑いは原作の時点で違和感というか、変な感じはあったよね。それを丁寧に拾ってギャグにする。
    • あと、メリー号再現の「竜骨」のくだりも良かった。「竜骨」という印象的なキーワードを持ってくる感じね。ウソップの “メリー号沈むところまた見たくないんだけど…” も切実で笑う。
    • あと、やっぱ欠かせないのは “今 ここで 設定に踏み込んだ話はやめましょう” ですよね。これはうまい! 本来ならスピンオフが悩む部分なんだけど、それを逆手に取る。言われたウソップが申し訳なさそうにしてるのが最高。
  • 「どこでもクロッカスさん」(薗田亮介)
    • こちらも4コマ。タイトルと扉で分かるようにクロッカスさんを魅力的に再現できるだけでもう勝ち。
    • 開幕の1本目のオチ、ゾロのツッコミ顔が良い。原作の再現度合いが非常に強い。原作再現という意味においては本企画の中でも最強ではないか。特に初期尾田っちの画風をなぞってるあたりが秀逸だと思います。コビーも似てたけど、あれはコビーというキャラが常にデフォルメ利いたデザインな件とも関係してきそうなので、『ONE PIECE』のそこ似ててきたか!!という感動は本作が一番強い。特にやっぱ1本目のゾロよね。
    • あと、単純にクロッカスさんをネタにするというのも素晴らしい。4コマが3本しかないのが残念だけど、「どこでもクロッカスさん」でまだまだネタ作れそうだよなぁ、という可能性を感じる。
  • 「ゴーストプリンセス ペローナちゃん」(平方昌宏)
    • ギャグ作家縛りの中にしれっと入り込む平方先生あいちてゆ。てか、平方先生な時点でもう5億点なんですけど、題材がペローナちゃんとか最高でしょ。文句あるワケない。平方先生も好きだし、ペローナちゃんも好き。さらには平方先生がペローナちゃん描いたらハマりそう!!という納得もあって最高の3剰。
    • どうでもいいけど、文字メディアで「平昌オリンピック」という文字列を見る度に「えっ 平方昌宏!?」と反応してしまうのですよ。それくらい好き。なんなら今回のギャグショートも平昌オリンピックかと思ったくらい(ウソデス)。
    • 本編。非4コマで、原作再現系でもない。ここらへん平方先生の人間としての格の違いを感じる(信者)。
    • とにもかくにもペローナちゃんのハマり具合が最高です。もう著作権を譲渡するべき!!とか本気で思ってしまうレベル(信者)。
    • ごめんなさい、マジメな感想を書くならば、内容が、手法が完全に『街コロマッチ!+』のそれ。既存のキャラクターをデザインと基本的な設定だけいただいて残りは平方先生がおいしく料理する、という奴。本作の紹介で『キルコさん』『ベストブルー』を引き合いに出すのは素人。どう考えても『街コロ』。ぶっちゃけ平方先生も「あーあのノリでいいのね」という感じだったのではないか。『街コロ』の連載で何人のキャラ料理したと思っとんのじゃコラ!!(めんどくさいファン)
    • あと、特筆すべきは最後の最後にミホークが出てくるまでツッコミ役が不在だったのも大きな特徴でしょう。『街コロ』でも市長というツッコミいましたけど、ペローナちゃん程強いキャラだったら余裕、という作家としての余裕を感じる。さすが平方先生。
    • 最後の最後にペローナちゃんのジャージ姿というサービスショットを持ってきてフィニッシュというのも文句のつけようがない構成である。完璧だぜ。ちょっといい話に傾いたかと思いきや “一人っきり…の…” でやっぱりギャグ的なオチに向かっちゃう感じが最高。てか、髪型変えて、スッピンにしてもちゃんとペローナちゃんとして認識できる感じとか素晴らしいと思うの。これは尾田っちの功績も数%はあるかもしれないな!!(信者)
  • 「ワンピース地獄編」(仲間只一)
    • あっこの絵の感じ見覚えあるなー絶対知ってる人だわ……と調べてみたら、ついこないだ金未来杯に出てた人じゃねぇか!!!(『魔法少年X』) 調べたら思わぬ人が出てきたのでマジ笑ったわ。ギャグ作家じゃねぇのか。いや、今回の出来が普通に良いからギャグもいけるクチか。平方先生と同じ枠。まぁ、平方先生と比べたら月とスッポンですけどね!!(信者)
    • 金未来杯の結果が出た直後の起用がまた笑えます。負けちゃったけどドンマイやで。優勝作のことワタシはあんま推してないので応援したい気持ちすら出てくる。……てか、金未来杯って平方先生だけでなく屋宜先生も落としてるんですよね。クソと言わざるを得ないと言うか、ジャンプ読者ってセンスねぇな!!(オマエダヨ)
    • 内容としては、1ページ。まさかの1ページ。4コマが2本のみです。中身は「2年の修行であんだけ強くなるなら5年修行したら最強じゃね?」という。もうこの着眼点で勝ちだよね。もう面白いもん。ゾロの四刀流もそうだし、ナミの髪がめっちゃ巻いてるのとか笑ったわ。
    • ただ、難癖みたいなものを付けるならば、フランキーとチョッパーの5年後を庵野で揃えたのがちょっとイマイチな気がする。いや、それぞれは面白いんですよ。エバーになってるフランキーとか蒲田くんなチョッパーも最高なんだけど、庵野キャラで統一されちゃうと、尾田っちより庵野が好きなんじゃねぇの?みたいな雑念が湧く。ただでさえ8コマしかネタがないのに、その中の3コマが庵野っていうのはちょっと偏りすぎだと思う。惜しい。全体のバランスとしてね。各キャラの変化はそれぞれ笑った。ルフィのXYZとかマジ下らねぇw
  • 「部屋探し」(伊原大貴)
    • ぐぬぬ、平方先生も好きだけど、それに比べりゃさすがに劣るけど伊原大貴も好きなのである……。こういう才能あるギャグ作家にジャンプ本誌に活躍の場が与えられないのは今のジャンプの大きな課題の1つだと思いますよ。マジで。短期連載という形式は割とハマると思ったんですよねぇ。去年までは短期連載という形も多かったし、そこから本連載に繋がった作家も多いし、『左門くん』みたいなヒットも生まれたから全然アリだと思うんですけどね。意外と今年、短期連載ゼロでしたね。
    • まぁ、とにかく伊原大貴。大トリ担当という時点で使い勝手のいいギャグ作家の中でも大物という感じある。まっ、一番の大物は平方先生ですけどね!!(信者)
    • ごめん、このノリどう考えても邪魔だわw
    • とにかく、伊原大貴。本作最大の特徴は誰が見ても明らか。『ONE PIECE』キャラも、小日山みたいな『ONE PIECE』再現キャラもほとんど出てこない(フランキーだけ出てくる)。これはうまいことやったなぁ。天才だわ。現実世界の引いた立場から『ONE PIECE』キャラの異常性をギャグ的にイジる、という切り口がホント秀逸。
    • 昔ね、『ドラえもん』の野比家の隣人というコントをテレビで観た記憶があるんですよ。今回の「部屋探し」の切り口はそれにかなり近いと思います。記憶力が乏しいので必死に検索を繰り返した結果、ハイキングウォーキングではないか、という所までは行き着きました。動画は見つからないので、興味あったら調べてみて、とも言えないんですがw まぁ、とにかくホント似てると思いますよ。説明不要の超有名作品に対して「隣人」という視点でイジる。
    • 住宅案内の人がやけに『ONE PIECE』に理解ある感じとかすげぇ良かったです。サンジのくだりとかちょっと弱いかなと思ったんですが、 “レディは粗末に扱うなと…クソジジイに教えられたんで” とか丁寧になぞってくるので最高。

 ということで終わり。ちょっと異常とも思えるレベルで面白かったんじゃないでしょうか。この手の特別企画の中でも屈指のクオリティーだったと思います。スピンオフという手法、アリだぞ。まぁ、『ONE PIECE』という巨大すぎる元ネタのおかげかもしれないけど。
 とにかくベスト決めます。まぁ、これは「ペローナちゃん」ですよ。マジ面白かった。どれも面白かったけど、ベストを決めようとすると迷いは1ミリも生じ得ない。
 まぁ、これは宗教上の理由みたいな領域ですので次点を考えるとなると、うーん、やっぱ「部屋探し」かしら。好きな作家がそのまま出てきて芸がないというか、読まなくても決められるよね?みたいな気はする。けどなぁ、面白かったから仕方ないじゃない。
 ということで次次点を決めるなら、「小日山」かなぁ。ただ、これには但し書きがあって、平均点としては「ロビン」とか、「クロッカスさん」のが上なんですよ。大当たりした時の笑いの最高到達点というか、ホームランの飛距離で考えると「小日山」。
 はい、ということで終わり。ホント平方先生の新作読めてよかったなぁ。ぶっちゃけ2017年の中でも一番嬉しかった瞬間と言って間違いない。『腹ペコ』連載告知も近いけど、サプライズと同時に本編読めるという意味でやはり今回の「ペローナちゃん」。これ、冷静に考えた結果ですからね。ブログで年間総括記事書くために1年間のジャンプの内容それなりに拾った状態ですから。その中で、一番アガった瞬間というのが今回の「ペローナちゃん」。間違いない。今年の年間ベスト。

BORUTO

 センターカラー。本編に即してサラダ&委員長。女の子全開なノリありますけど、今回の内容だったら町山智浩のパワードスーツで扉やってほしかった気もする。まぁ、月に1回しかない連載なのでオッサンで扉やるのは勇気がいるんでしょうけどw
 本編。町山智浩まさかのパワードスーツである。岸本先生から「映画が怒られたからいい人にして活躍の場も増やしてあげて……ただし佐々木は抹消」みたいな発注があったんじゃないか、とか妄想すると楽しい。
 パワードスーツといえば前号の『斉木』を思い出してしまいます。当たり前っちゃ当たり前だけど本作のが魅力的だと思う。ただ、鳥山明感がハンパないことになってるのは気になる。まぁ、ここらへんは『NARUTO』未読なので分からないけど。元からあんなだよ?って可能性もあるし。
 本作は1話あたりのページ数が多いから毎話しっかり楽しいというか、ちゃんとアクション的な見せ場もありつつ話の進行もあって面白いよね。こういう全方位的な充実って本作の長所だと思う。毎話しっかり見せ場があって満足感ある。
 んで、バトルでも町山智浩。マジで笑ってしまうわ。違和感はまたちょっとニュアンス違うんだけど、慣れないなぁw いや、科学者だから科学兵器に対して的確な分析と対策が出来るって流れはアツいんだけど。単純な戦闘力が高いワケではなくて、頭脳によって実力以上の活躍が出来てる感。
 んで、マシンガン出てきてエンド。いいなぁ、オッサンだらけである。子供世代の物語だけど、だからこそオッサンが積極的に出てくる感。

食戟のソーマ

 牢を破ってソーマくんにダイブ。吉野ちゃんのパンツ見えますね。味も素っ気もないパンツですけど、意外と珍しい。吉野ちゃんはより珍しい気がする。
 んで、楽屋トーク。秘書子のもじもじとか、美作くんの師匠面とか、相変わらず楽しい。こういう単純なキャラクターの魅力でいったら割とマジで現連載陣の中でもトップとかトップレベルな気がします。
 一方、敵サイドの楽屋トーク。もも先輩のインスタ映えが新鮮。可愛い見た目を愛する手段としては割と正しいというか、「インスタ映えって何だかヤーネー」みたいな嫌味がないと思う。まぁ、自分で作ってるからなw
 んで、つやつやの竜胆パイセン。あー可愛い。もう勝ち。 “ふっかーつ!!” のコマとか顔ほとんど見えないんだけど、めっちゃ可愛いっすわ。特に活躍してないのに、そもそも敵なのにマスコットとして機能してしまうの相変わらず唯一無二の存在だと思う。今年は一応料理したけど、まさかの詳細は割愛だったからなぁw 絶対焦らしてるよなぁ。ニクい。
 えりな様登場。えりな様ノリノリで笑ったわ。生き生きとしてらっしゃる。てか、相手がもも先輩で現状「えりにゃん」呼びなので、最終的にもも先輩が「えりな様」って屈服する未来しか見えない。てか、えりな様的には田所ちゃんの敵討ちみたいなニュアンスも出てくるだろうから、そこらへんも注目ですね。あの2人のたどたどしい友情好きですよ。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 扉。謎の部屋付き露天からの夜景。これは時事ネタでなんちゃって初日の出展開くるのかな?とかマジで思っちゃいました。本編の時系列無視して時事ネタぶっ込むことがたまにあるので。今年の正月とか本編の季節無視してスゴロクやってましたし。
 フェスのお礼でもらった旅館に2人で泊まりに行く。って普通にアウトというか、もうカップルじゃん!!とか反射的に思ったけど、この人たちは毎日同じ部屋で寝てるからそこらへんの価値観がぶっ壊れてるのかw なんだか頭がクラクラしてくる。エロとか異性としての意識まったくしてません、という路線も少年マンガならアリだけど、幽奈さんの場合は当てはまらないどころか、事前にザキヒバ相手に対抗心燃やしてる始末。完全に勝負しに旅館行ってる。本作の流れを考えるとそれなりに納得だけど、よくよく考えるとよく分かんない状況である。
 んで、ワタシの大好物、妄想世界のコガラシくん。今回はちょっと変則的で、幽奈さんが妄想する他人と付き合うコガラシくん。コガラシくんの相手役が自分じゃないのが面白い。あと、幽奈さんのはわわ顔かわいい。
 部屋付き露天の旅館って行ったことないけど、ガラス張りにビビってしまった。マジか、スケベなことしか想像できない。完全に恋人向けってことなのかしら。いや、本作の誇張って可能性もあるけど、いかんせん経験がない……泣ける。
 ガンガンいくわよ、な幽奈さん。に対して素直に喜ぶんじゃなくて、断ったら失礼、とか、善意は感じるのでそれには応えないと、みたいな回りくどい思考で受け止めるコガラシくん。受肉幽奈さんとのデートでもこんな場面あったけど、ここらへんのワンクッションが面白い。別にあーんしてもらってドキドキ、みたいな単純な感じでもお色気マンガなんだから全然いいと思うんだけど、そこらへんの丁寧な描き込みが好きだぜ。
 タオル混浴に対して “イヤなわけねぇだろぉが…ッ!!” の所とか、筋肉が硬直してて笑う。エロくて云々というよりも、好意がまぶしくて断れない感。幽奈さんは幽奈さんで無理して頑張ってるし、互いに善意、好意があるのは間違いないんだけど、妙にかみ合ってない感。
 あと、地味に良かったのは、混浴時、入浴時にコガラシくんが幽奈さん側の膝を立ててたトコですね。あれやっぱ反応してしまった時用の対策だと思うんですよw 今週のコガラシくん全般に言えるけど、完璧超人のイケメン、では全然ない。頑張って幽奈さんの好意を受け止めてる泥臭さがある。
 毎日温泉に入ってる幽霊が風呂でのぼせる。なんだかすごい話だけど、ドキドキやら脳味噌フル回転しすぎて、みたいな理屈も一応わかりますね。とはいえ「幽霊なのに……」みたいな不思議な感覚もあって少し笑える。
  “おかえりって声聞くだけで” のくだり、完全に熟練夫婦みたいな話で笑った。笑ったんだけど、帰る場所を持たなかったコガラシくんだからこそ、みたいな理屈が補強されると、理屈は通っててそれはそれで感動的だったりするので不思議だ。てか、今気づいたけど、根無し草だったコガラシくんと、家という場所に囚われてる自爆霊の幽奈さんは対照的だったんですね。なるほど、こりゃいい話、いいカップルだ。
 このままコガラシくんのバックボーンが語られるのかなー、と思ったら逆。幽奈さんの方。マジか、これは驚いた。ただ、ちゃんとフェスで無茶したことのリアクションとして物語が進んでるんですね。すごい。フェス編とか、アニメ化決定のお祭りみたいなもんだと思ってたけど、しっかり話として組み込まれてる。

火ノ丸相撲

 直前の『ゆらぎ荘』が割とストレートにイチャイチャしてたと思ったら、なぜか連載陣で最も男臭い本作もイチャイチャしてるので笑う。両極の2作がなぜかデートで揃う。
 コガラシくんは紳士とかそういう認識も強くなってますけど、火ノ丸くんは童貞丸出しで超可愛いのであった。まさかレイナ様よりも火ノ丸くんの方が可愛くなるとは。「好きなのは分かってる」からの「ヤッチマッター!!」がもうキュート過ぎてやばい。反射的に否定するレイナ様も酷いんだけど、日頃の行いを考えるとああなってしまうのも納得もできる。根がヤンキー。
 んで、攻めるのはレイナ様。レイナ様の方が好き好き全開で行くのかと思ったら最終的にはイライラした挙げ句キレてるので笑った。笑ったんだけど、これが彼女らしい感情の発露だよなぁ、という感動も結構ある。根がヤンキー。
 んで、恋の駆け引きみたいな比喩ではなく、物理的に対決。ロングスカートをまくり上げて廻しっぽくするの面白いなぁ。足広げるからロングスカートは邪魔っていう機能的な意味もあるし、見た目としての相撲感でもあって素晴らしい。
  “何かいいにおいする…!!” の火ノ丸くんヤバイ。超可愛い。まさかここまでの萌えキャラとして大成するとはな……
 んで、決着。決まり手は押し倒しだけど、そのまま首投げに突入しそうな雰囲気で笑った。あかん、見ててムズムズするw ここまでの高鳴りはジャンプ読んでてそうそうないですよ。なぜ一番男臭い本作が……と改めて衝撃。互いに相撲を通じてしかまともにコミュニケーション出来ない感じが可愛らしすぎる。

銀魂

 定春と「ただいま」。こういう気取った演出が本作は最高にうまいですね。うまいし、強い。あと、「ただいま」というテーマがちょっとだけ『ゆらぎ荘』と似てる。つまり、定春は幽奈さん。どっちも可愛い。
 回想で語られる帰るべき場所は万事屋だけど、今定春が体張って守ってるのは地球で、その2つが帰るべき場所として掛かってる。うまいねこりゃ、と思ったんだけど、本編にそのまんま文字で出てきてしまった。感想泣かせである(『銀魂』って感想書きにくいよねーの大きな一因だと思う)。本作の特徴というか、癖というか、語りすぎな所ありますね。いや、ただ言葉というものが本作にとって最大の武器になってるのも間違いないので一概に悪いとも言えないんだけど。
 そして、突然の下書き。結構大きなコマ、しかも超大事な所で飛び出したので驚きました。アクションシーンが下書きになるとちょっと別の迫力が出てカッコイイとも思っちゃいましたけどね。今週のアクションは全部下書きで統一されてたらちょっと演出として納得してしまったかもしれんw まぁ、とにかく、今週はアクションよりも定春が大事なので、下書きにするならアクションの方、という選択だったのかもしれませんが。

『ROBOT×LASERBEAM』

 ロボと体力。バカマジメだからすべてのショット全力。なので過剰に疲れる。あーここらへんの不器用さ、なんかすげぇ納得だわ。ロボみたいな変人はいないんだけど、ロボだったらこうなるよな……という説得力、納得がある。
 んで、集中力のコントロールという新境地。120%ショットには打数制限があるってのはいかにも少年マンガチックですけど、理屈の部分が今週の『ハイキュー』東峰とちょっと似てるので面白い。いや、『ハイキュー』も少年マンガなんですけど。まぁ、ちょっと毛色違う感じわかるでしょ。
 誤差15cmで放たれる予告ホールインワン。カップへの入り方が衝撃で、まさかのピンショット。事前に予告してたってことは、ロボの計算で元々ピンを狙ってたってことですよ。普通にカップ前に落として転がして……じゃない。ここらへんのサプライズ、うまいですね。ただ単にホールインワンするんじゃなくて、ちゃんと驚きと、絵的なカッコよさ、動きとか音を感じる場面になってるからスゴイ。

青春兵器ナンバーワン

 藤さんが金未来杯に挑む。ちなみに、長谷川先生も金未来杯出てますね。『焼野原』の読切版でエントリー。見事負けましたw ちょうどその時に『アイアンナイト』の前身(の1つ)『ゴブリンナイト』が載っててワタシは屋宜先生に恋に落ちた……んですが、こちらも敗北。長谷川、屋宜のダブルトモヒロはアイドル漫画に負けました。くそぅ……
 藤さんも担当変わってた。デビュー前なのに担当交代なんてあるのかw “アキちゃん斉藤さんのこと大好きだったからさみしいでしょ?” とかドストレートな愛の告白で笑った。長谷川先生、女子高生に自己を投影するなよ……
 んで、今週のポンコツはエージ。エージのバーミヤン化が深刻である。零一に気を使われてるのは笑った。気の使い方がまた優しすぎて泣けるw
  “連載してる人はこれよりもっと大変なんだから… 一部を除いて…” の一部は冨樫のことではありません。ディスってない。長谷川先生の自虐。前に番外編でやってたらそこそこ余裕のある生活というのを踏まえたネタです。誰も冨樫のことをディスったりしてません(誰も疑ってない)。
 どうでもいいけど、ファンタジーバトルはジャンルとして割と鬼門なこと多いから藤さん金未来杯でも苦戦を強いられると思う。

『クロスアカウント』

 くそみそ男がカイザーソゼだったのかー!!の続き。この例え好きなんだけど、調子に乗るとネタバレしそうで怖いわ。ほら今あの人大変だし……(アウトー)
 今時アイドル女優がオタク趣味全開ってのはマイナスじゃなくてむしろ好感度アップの武器になると思う……ってのは初回の感想で書いた気がする。詳しくないから具体例は挙げられないけど、多いでしょ、そういう人。そこまでオタク趣味に対する風当たり強くないと思う。まぁ、本作のコイツみたいな清純派アイドル女優って存在がそもそも現在存在しないってのもあるんだけど。割とちょっと昔の存在よね。別に悪いとは限らなくて、軽いファンタジー的な扱いは話的にちょうどいいんだけど。
 んで、アイドルちゃんの大芝居。 “もう止めてもらっていいですか?” のコマとか、顔が隠れるショットが多くなるの面白いですね。
 ただ、個人的に面白すぎて他がどうでもよくなってしまう描写がありまして。「友人とかあり得ないでしょw」という正体を明かす(という演技)時にメガネ外すじゃないですか。ただ外すんじゃなくて捨てる。変装を解く時にメガネポーイってのはこの業界ではテンプレでして、ジャンプだと『ONE PIECE』のキャプテンクロとか、『BLEACH』の藍染が超有名だと思います。なんだけど、本作で面白いのは、その捨てたメガネをまた拾ってかけるんですよ。捨てたのに二度手間w
 めっちゃ無駄な行程踏んでますけど、それだけ「メガネを捨てる」というアクションが演出上重要だったことの裏返しですね。それに本作のメガネはクロや藍染の場合と少し違った意味合いを持ちまして、別にメガネ自体はウソじゃないんですよね。むしろ彼女のオタクとしての本性を象徴するアイテムなのですよ。だから、ここでは、口ではあんなキツいこと行ってるけどその本心はー??みたいな部分をメガネに託してる。
 さらにいうと、ラストショット。メガネは拒絶のアイコンとしても機能する側面があります(『ハイキュー』ツッキーとか)。心を灯す瞳の前にある遮蔽物ですからね。なんだけど、最後の最後の “さようなら” のショットでは、彼女の顔を横からとらえてるのでレンズ越しではなく、直接彼女の瞳がコンニチハ。うむ、この手法も既にメガネ記事で紹介済みです。ワタシの特集は意味のあるものだった。たしかその時のサンプルは『火ノ丸相撲』の蟹江医師だったかな。カンペキ。メガネを捨てて変装をといたけど、メガネやっぱ拾う、というオモシロムーブは初めて見たけど、最終的な演出はしっかりやったことある。興味あったら探してみてください。たしか第3弾。第3弾が一番面白いと思います。
 メガネ以外のラストショットの演出でいいますと、最後の最後に彼女の瞳にハイライトが入るあたりも絵的な演出として凝ってますよね。今回途中で玉ナシの好意にほだされて瞳が輝くんだけど、アイドルちゃんが演技のギアをぐっと上げることでハイライト消滅。そっからのメガネを拾うというオモシロムーブを経由してのラストショット。要するに最後の “さようなら” だけは彼女の本心ということですね。

『シューダン!』

 最近『クロアカ』との泥仕合に負けてケツになることが多いぞー、今週もじゃないかどうしたどうしたー!!とか思ってたけど、2本忘れてたわw ということで、かなり上がってきました。まぁ、単純に今の連載陣が充実してて隙がないってことなんでしょうねぇ。かろうじて『青春』とたまに勝負できる感じあるけど、『青春』はダブルチャンスあるのが気になる。
 本編。ガチ勢でいることに疲弊してしまったナナセにとってかつてのエンジョイサッカーはセラピーのような役割になって……みたいな話は分かる。結局の所、作家の資質としてガチサッカーが下手、というかそもそも興味がないんじゃないかなぁ。せっかくのガチ編入ったと思ったら大会ぶったぎって数年後に行き、行ったと思ったらガチへの愚痴からのエンジョイサッカーだもんなぁ。しかも驚くほどに丁寧に、じっくりと描いてるから謎だ。主軸が分からない。まさか今週も寄り道的な話のまま終わらないとは思わなかったんだぜ。話が進んでない。ただでさえ話が進んでないし、どこ向かってるのか分からないのに肝心のソーシにドラマが1ミリもないのもキツい。主人公どうした。全員が主人公です、みたいな話はちょっと通用しないと思う。
 ツイッターで書いたけど、ワタシはいくら『腹ペコ』の話が迷走してても田村先生の田村先生性が遺憾なく発揮されてたから大満足だったんですよ。割とマジで百点。本作も、本作の今もそれと近いものがあるんじゃないかなぁ、と思ったワケです。ファンは「○○先生がこういうことやったら最高に楽しい」ってなるけど、そうでもないと「話が……」ってなる。割と今までのモヤモヤが解消というか、そうこうことか!とスッキリしてます。まぁ、こういうこと言っても不快感与えるだけなのも分かりますけどね。とにかくワタシは納得できた、という話。
 ぶっちゃけガチサッカーにこだわる必要って別にないから、適当なクラブとかサークルみたいなのを探すってのもアリだと思うんですよね。ガチとエンジョイは別物なように、部活サッカーとサッカーも結構違うのではないか。

『フルドライブ』

 先週のラストの返しを意地の産物と切り捨て、そっから安易な覚醒展開にならないのが良い。ちょうどそのタイミングでメガネの毒舌を浴びて盛り上がりかけた気持ちが挫ける、というのもギャグ的であり、展開としても面白い。コート外でも相手の好きな行動を取らせない。
 んで、真似して精神攻撃してみたけど、アイドル愛を崩せない。ギャグで終わってるだけの場面に見えるけど、弾がタオルに気づくコマ、視線を示す矢印、これが地味に伏線のようの機能してくるから面白い。嫌でも2人の身長差を意識させられるショットですけど、その身長差を生かして台の下から攻める。
 『クロアカ』に続いて今週のメガネ。弾に逆転の糸口を気づかせることになったメガネ先輩の “その性格の悪さが試合に表れないんだな” 。はい、メガネを外してこの一言です。やはりメガネが外れたその一瞬に重要なセリフが飛び出る。休憩中だからメガネに汚れがないかとかチェックする意味もあるんでしょう。演出上の意味と、当人の意図がそれぞれ別に存在してる感じもうまい。やはりメガネ。マンガはメガネ。

『ゴーレムハーツ』

 こちらは試験官がメガネ。鬼軍曹キャラな雰囲気あるので、メガネを外してポロッと優しい一言とかやってくれるとワタシが喜びます。おなしゃす。
 本編。トゲトゲの打倒法。トゲを無視してブン殴る。乱暴だw ちょっと『ONE PIECE』のクリーク戦っぽさもあるかも。ただ、こちらの場合は殴る本人が人間じゃないのでこういう無茶が出来る、という理屈にもなってるんだと思います。逆にいうと、ルフィは理屈とかナシに殴ってたので、超痛そうw(昔あの場面見るの少し苦手でした)
 んで、カルルスにもしっかり活躍の場が与えられてるのがいい感じ。ノアはバカだから戦闘には勝ててもお宝の在処を聞き出すことは出来ない。試験前のドSキャラがこんな所で生かされてて面白いですね。バトルとはちょっとズレた所で個性を発揮しつつ、それが活躍に繋がる。
 国宝壊すなよwとか思いましたけど、そもそもプロじゃないのに仕事させられてる現状がブラックなのでセーフ。これが問題視されても試験運営サイドの問題ってことに出来る……なんてことをノアが考えてたら嫌いになりますがーw

『トマトイプーのリコピン

 パパのムスコを華麗に隠し続ける。前回番外編で言ってた「ちんちん描いたら載せない」の件がこんな形にフィードバックされるとはw 40歳のちんちんは規制厳しくなる前からダメだよ!!
 親が無理して若者言葉使ってくるイヤァな感じ。「ぐうかわ」ってもう微妙に古い言葉なんだ……と少しビビりました。あんま使わってなくてよかったわ。全然今も使われてると思ってたw
 YAZAWAタオル取るくだりでさらっと動物タワーバトルぶっ込んでくる。油断ならねぇわ。特にツッコミもないところに差し込まれると見過ごしそうになる。めめちゃんに甘えてる現状を痛感しました。
 キュートピアのみんなにもサンタの喜びを教えてあげよう、という一見いい話から「サンタ知らない人にとっては不審者だよね?」ということで犬のお巡りさんが伏線。こういうトリック仕込むの好きだよなぁ。犬のお巡りさんとか “ここ意外に治安悪いの!?” のギャグが面白かったから完全にスルーしてたわ。うまい。
 てか、それよりも気になるのは “もう都知事との2ショットのネタ言わないからぁ” ですよ。分割掲載マジでやめた前例があるので、都知事との2ショットもう止めちゃうの?とものすごく寂しい。名物ギャグみたいなものなのに。来年も引きずってほしいなぁ。何とかならないかしら。

次号予告

 ジャンプの花札あるんだって。結構楽しみ。フォロワーさんのリクエストで作ったのにそっくりマネされててそれが1番残念です……(ドラクエネタダヨー)。
 そして、『火ノ丸相撲』が重大発表。これはアニメ……か? 万一「最終章カウントダウン」とかだったらショックだなぁw
 てか、驚いたのは古味新作ですよ。前前号の記事で冗談めかして「スマブラ漫画が読みたいなーw」なんて書いたんですけど、新作の題材がまさかのeスポーツなのでひっくり返った。マジかよ。予言しちゃったよw(シテナイ)
 勝手な妄想としては、「古味先生新作お願いします!」「めんどくさいなぁ……スマブラの話でもいい?」「いやそれはちょっと」「じゃあeスポーツ」「可愛い子出ます?」「出してもいい」「……お願いします」みたいな担当とのやりとりがあったんじゃないかなぁw 目次コメントとか長谷川先生のインタビューで、古味先生がスマブラ好きなのは知ってたけど、ここまでとは。
 まぁ、とにかく、長谷川先生のスマブラに続く新作ですよ。これは楽しみ。マリオの下投げ空前は気持ちいいなぁw
 もうちょっとマジメなことを書くならば、ヒロインがメガネかけてるのが個人的には見過ごせません。ゲームといえばメガネ!! 『青春』の委員長もゲームの時はかけてましたね。

 あっ、あと次号は1/4ですので気をつけてね。ブログの更新は期待しないでね。普通に月曜発売、もしくは土曜発売でもよかったのに。

目次

 今週の読者コメント。2人目の方が作家の目次コメントっぽくて好きかな。2冊買ってきたらどうすんだよ、とは思うけどw

パクチー+ライムでコーラ風味。混ぜる前に嗅ぎすぎない方がより分かります <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 リーチローだったか、くられがツイッターでもっと詳しい話してたんでガチる人は探してみるといいよ。

リリックスピーカー購入。仕組みは分からないがかっこよすぎる!!よいお年を!!
(『ONE PIECE』)

 ロールシャッハテストみたいなのが歌詞になる奴か。あんなもん高すぎて誰が買うんだよ、と思ってたけど、ブルジョワが買うのか。当たり前なことに納得してしまった。ビックカメラで実物見たことあるけど、稼働してなかったw

合併号が続くタイミングで長編をずっと続けてしまいすみません…!良いお年を
(『斉木楠雄のΨ難』)

 毎週同じこと言っとるやないか。それだけ気になったのかw

拳銃の設計って奥が深くて面白いです。何かの設計ができるくらい賢くなるぞ
(『鬼滅の刃』)

 次章で出てくる柱は銃柱で決まりやな!!と思ったけど、柱の名前はもう既出だっけ。じゃあ鬼で。『銀魂』以来のガンカタやろうぜ。

筒井先生コラボ企画ありがとうございました!(二週遅れですみません…)
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 優~勝~!! 圧巻のパフォーマンスでありました。可愛すぎてヤバイ。
 今回のコラボ企画は互いに萌え系コメントをする作家だったのですが、対決の勝敗はミウラ老師の作戦勝ち。

今年は初めて丸一年ずっと連載できた年でした。嬉しい。2018年も頑張ります!
(『青春兵器ナンバーワン』)

 なるほど、こういう視点があったか。そう考えると、別の作品で年末年始にいる横田先生が化け物すぎてヤバイ。

2巻でネナベをネカマと間違えて表記してしまいました。お詫び申し上げます
(『クロスアカウント』)

 誰か気づけよwと思う一方でちょっとこのミスは分かる。よく混乱する。

五年前に描いた短期集中連載「こがねいろ」が単行本に収録できそう。え、五年前!?
(『シューダン!』)

 結構なページ数あると思うんだけど、3話(だっけ?)一気に載せるのかしら。もしくは1巻に1話ずつか。『こち亀』みたく厚くなる可能性も?

人に気を遣って気を遣って、逆に失礼なことを言ってしまっている気がして怖い。
(『ゴーレムハーツ』)

 なぜかコミュ障あるあるを連発する大須賀先生。他人とは思えない……

愛読者アンケート

 今回の「ONE PIECEショート」で一番おもしろかった作品を聞いてくる直球。ペローナちゃんに入れない奴はオレが殺す(ウソダヨー)。
 そして「また同じような企画を読みたいですか?」。もちろん読みたいんだけど、連載陣による4コマ企画とかも大好物なので両立できなさそうなことを考えると少し複雑ではある。まぁ、平方先生出てきて大喜びしといて「複雑ではある」ってふざけた思考回路だわ。
 次やるとしたら『ハイキュー』か『ヒロアカ』になるのかしら。前者なら『れっつハイキュー』が最強すぎるやん。
 1日の中の時間の使い方。結構項目多いし、質問に答えるの面倒に思えてしまうな。いつもと比べると面食らうほどに質問攻め。
 あと、アニメを観るのに使ってる動画サービス。過去にも何度かやってると思うし、毎回「こんなあるのか……」って驚いてる気がするw
 ぶっちゃけテレビでしかアニメ観ないんですけど、強いて言えば、『デビルマン crybaby』がちょっと面白そうなので、Netflixが可能性的には一番かも。課金してないから腰が重いけど。
 んで、アニメを観るのに使う媒体。テレビです。来年の『ゆらぎ荘』も多分テレビで観ると思う。
 てか、ゲーム機で動画サービスなんて誰が使うんだよ、パソのがええやろ、とか今まで真剣に思ってたんですが、パソとかスマホを持ってないキッズ層にとっては重宝するんですね。今やっと気づいた。3dsに動画サービスとか意味不明だったんですが、想像力が足りなかった……

総括

 長かった。25k越えてもうた。つらみ。捕まみ。
 ということで年内最後のジャンプ。平方先生の降臨にひれ伏し、古味先生のスマブラに爆笑し、川田先生の重大発表にソワソワした、そんな号でした。
 今週の平日中には年間総括記事あげるつもりだからよろしくね。

 ということで、今週のベスト作品。「ONE PIECEショート」です。そりゃそうでしょ。宗教上の理由ですから。
 ただ、宗教上の理由を考えなくても、平方先生が参加してなくても、ベストでよかったんじゃないかな。それくらいどの作品も面白かったです。
 次点は『勉強』になりますかね。あと『火ノ丸相撲』。

 そして、今週のベストシーンは、『食戟』より、りんどー先輩の “ふっかーつ!!” 。あーまったく可愛いなぁもう。教典の隙間を縫ったりんどー先輩。脱法りんどー。

 んで、最後に今週のベストキャラ決めます。こちらは次点から。今週は次点が2人。

  • 小日山 『コビー似の小日山』
    • ONE PIECE』のスピンオフギャグでここ狙ってくるかwという発明でしたね。お見事でした。
  • 火ノ丸くん 『火ノ丸相撲
    • レイナ様くんかくんかの場面が可愛すぎるのですよ。あんな萌え路線ずるい。

 でもって、今週の、年内最後のベストキャラはコイツだー!!

  • ペローナちゃん 『ゴーストプリンセス ペローナちゃん』
    • そりゃもう何といっても宗教上の理由ですからね。

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