北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』420話の感想

『生徒会役員共』419話の感想 - 北区の帰宅部

 休載明けということでリズムが狂うというか、なんか不思議な感じです。まぁ、GWでまた1週空くので、また同じことになりそうなんですがw

 #420。扉はムツミ。やったぜ、と思いきや登場ネタは1本。今週のキーパーソンというよりは「最近扉やってなかったよね?」という持ち回り的なアレかしら。
 まぁ、とにかく舌出しがかわいい。なんだあれ。かわいすぎんだろ。

 開幕はスズ。低身長、コンプレックス、ロリネタみたいなのは数多くやってきたスズですけど、「まだこの切り口あったか!」みたいなネタなので笑いました。いや、正確には頭脳明晰な設定の方が重要なネタなのかな。けど見た目もオモシロを補強してる気がする。
 桜才生徒会のツッコミコンビなので、積極的なボケが発生しない、けどスズのツッコミが炸裂する、という面白い構図だったと思います。あそこで失礼なこと言ったりしないのはタカ兄らしいのかな。ただ、困惑は隠しきれないw

 スズの悩みが明かされる2ページ目。1本目では謎を残してページをめくらせて‥‥という構成、よく使われますけど、好き。シンプルな4コマが7本並んでるだけに見えて、密やかな演出、工夫が詰まってる。4コマ作家としての実力を感じるようです。
 ということで、アスカちゃん。忘れた頃にやってくる。今回はスズとべったり。家に上がって勉強教えてもらう、ってなかなか凄いレベルだと思います。近所ってだけでそこまで仲良くなれないというか、そこまで信頼されない。まぁ、それだけスズの才女ぶりが有名ということなのかな。アスカちゃんの親も「いつも仲良くしてもらってる萩村さんじゃない せっかくだから勉強教えてもらいなさいよ」みたいな感じだったのではないか。もしくはアスカちゃんが相当スズに懐いてるので親に自ら進言したか。
 そんなアスカちゃん家庭教師問題。解くのは簡単だが問題の作成は難しい。確かに子供でも分かるように、意地悪な引っかけにならないように、既存の知識が活かされるように、とか考えだしたら奥が深いんだと思います。問題集が高いのも納得な気がしてきた。
 んで、オチはアリア。「アスカちゃん相手にあんたはダメだ!」という感じが良かったです。向いてるのは認めてるツッコミも最高。

 アスカちゃんの成果‥‥そんなことよりも! まさかのアスカちゃんにも名付けブーム到来である。英稜の件は衝撃的でしたけど、まさかその余波がアスカちゃんにまで及ぶとは。下の名前だけでなく、上の名前を後出しするパターンもあるのか。
 てか、アスカちゃんにまで名前を付けるとなると、トッキーとか古谷さん、小山先生、などなども気になってきますね。「英稜は特別だから‥‥」とかも考えてましたが、アスカちゃんにまで名前が付くとなると、俄然説得力が出てくるというか。名前が付かない方が不自然な気すらしてきます。
 てか、そもそもなんで名前付け出したですかね。タイミング的に映画の影響としか思えないんですが、TVアニメの時に名前が付かなかったキャラも多かったので、もう諦めたんだと思ってました(名付け要請をしたアニメスタッフが)。TVアニメではダメで映画だとok、という線引きが少し謎です。まぁ、案外作者的には「マジでどっちでもいいんだけどね」という感じだったりするのかもしれません。元々裏設定的に全キャラにフルネーム付いてた可能性も否定できませんし。
 ネタの話に戻ると、塾の先生にホメられたアスカちゃん。学校じゃなくて塾なのが今風ですね。てか、塾に通っているのに、近所のお姉さんに頼んだのか。学校の勉強に付いていくための塾、に付いていくためのスズ。凄い。‥‥いや、単にスズと遊ぶキッカケが欲しかっただけ、とかかもしれませんね。スズと一緒にいたいがための口実、みたいな。なにそれ、めっちゃかわいいやんw
 ということで、横島先生による聞き違い扉バーンオチ。生徒会の中でヘンタイとデキそうなのは案外スズなのかもな‥‥とか考えてしまった。ボケキャラは変態じゃない人を捕まえそうなイメージ。特にアリア。会長は分かんないかも。
 いや、デキないのは分かってますよ。

 七条邸でのアリアと出島さん。便秘という悩みに下ネタで返さないのが逆に新鮮。浣腸とかそういうの考えてしまうやん。アリア好きそうだし。
 ということで、アリアのまとも(?)なアドバイスを実行してたら通りすがりの橋高さんにギョッとされてオチ。桜才だったらカエデちゃんの役割だw いいなぁ、橋高さんこういうモブに毛が生えた出番でも、橋高さゆならではの味わいが生まれてると思う。
 てか、橋高さんにも名前が付く可能性あるのか。その前にまずアニメに出る方が先か。ちょっと自信ないけど、まだ出てませんよね。ん? アスカちゃんもアニメまだだった気もしてきた‥‥

 風呂掃除するウオミー。下の名前が付いても活用されることはないのである。マジで何だったんだろうな感。しばらくしてから知り合いに「ウオミーに下の名前? 何言ってんのw 夢でも見た?」と真顔で言われたらマジで気のせいと思い込んでしまうかもしれない。
 ウオミーが掃除してたのは魚見家ではなく津田家。もはや驚くべきなのか疑わしいw
 タカ兄の腕まくりに対してウオミーがボケて、というかイジってオチ。多分ウオミーはいざとなったら「私が剥いてあげる」的なシチュエーションを思い描いてるんだと思う。ちょっと興奮するわ。最高やんけw

 購買にて、コトトキ。そういえば、この購買のオバチャン、初登場ではないよね。何となく見覚えがある。たしかレアキャラ。キャラデザ的にも他のキャラとは一線を画す存在感があると思います。これはこれで可愛いw
 賞味期限切れの商品について、コトミが「どうせ○○なら」。非常に分かる。オバチャンの儲けがどうこうとかあるからあげられない方が正しいってのも分かるが、「けどもったいないじゃん」という気持ちも働いてしまう。貧乏性とかとは別の何か。
 まぁ、そんな「どうせ○○」に対して会長がオチ。ちょっと前のネタのウオミーとも通じるものがあるような気がしました。離れていても発想が似ているというか。津田を相手にしてるのも同じだし。
 とにかく、会長が出した例が素晴らしすぎて目から鱗でした。「確かにダメだ」という納得もあれば、「今度機会があったら頼まずにはいられない……」と心に刺さる部分もある。もちろん脱ぐのもエロいし、脱ぐ方がエロいんだろうけど、めくるのも良いよなぁ。めくりたい。「めくってもいいけどそしたら脱がないよ」とか言われたら数秒迷うレベル。
 能動的なボケは会長だけど、それに対するコトミのリアクションも充分おかしいのでトッキーがすかさずツッコミ。これは笑った。会長のネタ自体もおもしろいし、そこからの広がりも最高。トッキーの会長、トッキーとコトミという関係性の違いも垣間見えて味わい深いですね。ツッコミのフレーズもすげぇ好き。

 ラストにムツミ。よっ、待ってました!
 てか、サブタイ「裏のムツミちゃん」という文字列のワクワク感がすごい。本作における「○○ちゃん」って個人的にはカエデちゃんがお馴染みなんですけど、普段呼ばれないムツミがサブタイで、というのがグッとくる。
 よく考えたらカエデちゃんが浸透してるのはアニメの影響なので本作とはそこまで関係ないんですけどね。アリアがよく「○○ちゃん」を使うのでそっちを思い浮かべるのがより適切か。
 そんなムツミネタ。コトミが柔道部に入ったことによるメリットがこれでもかと発揮されたネタだったと思います。コトミが柔道部にもたらした新たな風、という感じ。いや、既にそういうネタは何度か描かれてるか。コトミ入部によって起こる現象の中で、ファンが(てかオレが)最も見たかったもの、という感じでしょうか。柔道部の中にいながら、タカ兄不在のまま、ムツミのあれこれが見れる、という幸せ。最高です。
 今回のコトミは積極的、自覚的なボケをかましてはいないんですよ。誰もボケてないんだけど、コトミのタカ兄話とムツミが絡むことでオチになる。コトミ以前の柔道部の中では見られなかった光景、という意味ではやっぱコトミの存在感を思い知ります。
 最後のローテンションなツッコミが何とも柔道部っぽいんですよね。よそと違ってゴリゴリのツッコミはいない優しい世界。アニメによって名前が付いた偉大なるパイセン中里さんさすがっす。ウオミーもアスカちゃんもみんな中里チルドレン(誤解)。


 ということで終わり。個人的にはやっぱムツミのネタが最高なんですけど、作品史的な観点ではやっぱアスカちゃんの件が衝撃的でしたね。アスカちゃん自身も驚きなんだけど、それ以上に今後がどうなるか気になる感じあると思います。
 ギャグ的な、4コマ的な完成度という意味ではコトミと会長のネタが一番好きかもしれないです。

『生徒会役員共』421話の感想 - 北区の帰宅部