映画館の予告で初めて知って「派手で頭悪そうで面白そうじゃん」と思ったのでした。後にリュックベッソンが関わってると知り、何となく期待度を下げつつ、観てきました。まぁ、面白かったです。大好き!!とまでは行かないが、知的レベルが私にとってちょうどいいです。リュックベッソンありがとう。
ぶっちゃけ小馬鹿にしてるせいもあり、映画の冒頭にヨーロッパコープのロゴが出てくるだけでちょっと面白い、というのはあります。失礼な話ですが。
ふざけんな!!と怒るほどではないですが、「思ったより盛り上がらなかったな……」みたいな惜しさ、残念さはありまして。予告であったド派手アクションが最初だけなんですよ。最初にある「こんなチームですよ」みたいな自己紹介みたいなパート。それだけ。他はちょっと戦ったりはするけど、見せ場と呼べるようなアクションはほぼ皆無……。
肝心の金塊奪還作戦ですが、まさか派手にドンパチすることなく終わるとはね。ボスキャラみたいな奴もいて、極悪非道なのは何となく分かるけど、まさか主人公チームと直接対決とかしないで死んじゃうとはね……。
そんな奪還作戦。水中なんですよね。奇抜な発想の作戦を立てて実行という流れは楽しいんですが、水中なのでいかんせん暗い、そして静か。言葉がなくなるのでサイレント的な味わいがある……とか無理あるかなぁ。殺すだけが能じゃないってのは分かるし、プロ感、チームワークみたいなものは感じられるし、教会の鐘の中で口論するのも楽しいっちゃ楽しいんだけど、戦車でサラエボ観光みたいな方が楽しかったかなぁ。
ただ、キャラクターは良くて。チーム感の仲良し感も楽しかったです。これがあるから映画全体の印象が「まぁ面白かったな」になってると思う。
金塊運搬係の2人もキャラ立っててよかった……けどまさかラスボスを片付けるとは思わなかったw
まぁ、そんなことより、キャラクターでいえばやっぱJKシモンズ演じる上官ですよ。どう見てもファッキンテンポ。予告でも光ってました。
ただのファッキンテンポではなく、ファッキンテンポやった後に急に優しくなるんですよね。本作みたいなサクッとした軽い作品にハマってたと思います。ファッキンテンポ的な楽しい部分は味わいつつ、本物のファッキンテンポみたいな泥沼にはならない。
最後のファッキンテンポがまた素敵なんですよね。それに対する「あれっ泣いてます?」みたいなイジリが入るのも最高。互いにめっちゃ仲良しじゃんw
ということで終わり。期待外れ、予告編詐欺を体現するような作品ではあると思うんですけど、まぁそれでもトータルでは全然面白かったよ……という不思議なバランスの作品でした。
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