北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』455話の感想


 毎週感想を書く、というペース感覚を忘れてしまっていろいろ新鮮です。

#455

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉は森さん。みんな大好き咥えゴム。生活感みたいなものがグッとくるんでしょうか。理屈としては分かりませんが、とても良い。
 あと、単純に森さんいつものあの髪型が出来るまで、みたいな新鮮さがありますね。森家では毎日この光景が行われている。
 アオリが森さんのこと「隠れ巨乳」って言ってますけど、森さんって隠れてたんだっけか。一目で育ちの良さが分かってしまう本作でも上位のキャラという認識でした。
 てか、胸に入った一本の線がエグい。で、でかい‥‥。てんで次元がちゃいます別世界。

 扉がそうだけど、今週はとにかく英稜の『生徒会役員共』。基本的に森さんと広瀬さんで話が進むのもあり、英領の日常、という味わいが強いと思います。
 いつまウオミーに翻弄される森さんだけど、今日は広瀬さんを振り回す番。ここらへんも英領の新たな一面という感じで良い‥‥からの最後にはやっぱりウオミー。広瀬さんより森さん、そのさらに上にウオミー、という英稜食物連鎖。青葉さんはそういうヒエラルキーから解脱してるのが個性だと思う。
 ということで、今週はウオミーが筆談。字が写植なので初読時ちょっと混乱しましたけど、次のネタでその件は説明されましたw 本作は書き文字もよく出てくるので、字が汚いとかよりも、単純に書き文字だともうちょっと大きくしないと読みづらい、とかだと思います。

 ということで、突然の写植の説明。ウオミーの達筆ぶりを表現してるらしい。本作には珍しく妙にメタい。
 てか、青葉さんがフツーに喋ってる。フツーに出番ある。やだ、すごい新鮮‥‥。すげぇ大きな出番なので驚きますけど、やっぱオチには絡んでこないんですね。ここらへんはいつも通り。絵としても大きいし、セリフあるし、歴史的な一歩だと思います(大げさ)。
 本題。ウオミーが声出せないのでフリップトーク。そして、この日は生徒会放送があるので、森さんがメインパーソナリティー。英稜生徒会にはそんな仕事あったのか。普段のウオミーバージョンも興味あるな。
 字が写植なのは達筆だからだけど、即座にフリップ出せるのはマンガ的な都合‥‥ではない、というのがオチ。個人的には『らんま1/2』でお馴染みなのでこの手の文字で喋るキャラの書く速度は気にならないんですが、ちゃんとそこに理屈があるのは面白かったです。あっ、あと『銀魂』でもお馴染みだわ。

 本番直前。ウオミー、文字で喋るだけでなく、マスクで顔の半分が隠れてるせいもあり、表情というものがまったく読み取れない。いつも表情でガンガン語るようなキャラではないものの、表情による情報量がいつも以上に少ないのでものすごく淡々と文字が射出されてくるような不思議な感覚。平然と下ネタとぶっ込んでくる、というのは普段からの特徴だと思うけど、それがいつも以上に強いw

 ウオミーの文字。達筆な上、難しい言葉も漢字なので読めない‥‥というかこれは喋りで聞いても分からないw しかし、あんだけ画数多い四文字熟語はやっぱ写植じゃないとキツい気がしますね。あと、画数漢字って得てしてバランスが難しいので達筆じゃないと書けないってのはあると思います。
 そして、英稜第四の女、広瀬さんが参戦。青葉さんはオチに関わらないけど、広瀬さんはしっかりオチ担当である。
 そんなオチ。広瀬さんとしては、善意しかないし、変なことしてる自覚もない。なんなら生徒会の役に立とうと前向きな姿勢とか好感というか微笑ましいんだけど、それだけに‥‥というオチが楽しいですね。字が綺麗じゃない人が急いで書くとロクなことになりませんよね。ワタシも完全にそっち系の人間なので超わかる。

 まさか今週このまま英稜だけで終わってしまうのか?と思ったら、しっかり桜才が関わってくる。まずはタカくん。放送もそうだし、今週はとにかく森さんの声の仕事ってことなんですね。
 ということで、森さんがウオミーボイスでタカくんとの電話に挑戦。かかってきた電話切って「今電話できなかった」とかメールするのも手だと思うんですが、まぁここは面白そうって思惑が働いたんじゃないですかねw
 ここで地味に効いてくるのが直前にあった広瀬さんのネタ。最初にやった森さんの声マネ、広瀬さんに対しては成功してるんですよね。そんで、直前のネタでは広瀬さんの大雑把みたいなイメージが強調される。付き合いがまだ短いってのもあるけど、単純に広瀬さんは割と鈍感、というのが現れてると思います。一方タカくんは鈍感ではありませんよね。‥‥いや、フラグに関してはめちゃくちゃ鈍感ですけどw

 んで、桜才生徒会と合流。帰り道ですね。そこでウオミーの風邪の原因が発覚。これは笑ったわ。まったく予期してなかった角度からオチに向かう。予想外な展開なんだけど、会長たちの最後に行動には納得しかない。
 最後のうりうりにアリアが参加してるのも印象的なんですが、アリアだけ表情が割と平熱というか、会長とスズに比べるとノリで参加してるだけ感あると思う。そこまで嫉妬してないけど面白いから参加してる、みたいな。

 ラスト。このネタがまたうまい。前のネタと同じオチに向かうんだけど、同じオチの裏で森さんの心の中のドラマが平行して語られる。ボケキャラではない森さんならではのオチ回避というか、ツッコミキャラだからこそアレを予期できた、みたいな感じあると思います。
 てか、2コマ目のタカくん、よく恥ずかしげもあんなこと言えるよな。照れとかないのかよ。うりうりの刑になるのも納得ですわw

 ということで終わり。英稜のそこまで特別ではない日常回みたいな味わいがありましたね。すごく良かったです。それでいて、最後の桜才との絡みもすげぇ面白い試みしててうまいことまとめたなぁ、と。
 ベストは決めるとしたら、最後のネタかなぁ。物語の主語がシフトしていく感じとかめちゃくちゃ面白かったです。森さんパートは甘いだけでボケに消化されないんだけど、絵としては相変わらずオチとなることが行われている、という。それに、森さんだけ美味しい思いをする、というかフラグレースで一気に追い上げるってのは森さんの大きな特徴ですよね。

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