北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2018年35号の感想

 映画『BLEACH』観たんですよ。厳密に言うと、前回の記事更新時には観てた。ぶっちゃけ観る気そんななかったんですが、ツイッターとかでの評判が気になったので行きました。
 いやそれが面白くてさ。「○○にしては」みたいな注意書きが必要ないレベルの満足度でした。まぁ、原作未読者にはノイズが多いと思います。無駄に設定が多い。滅却師の話とか絶対いらなかったと思いますw
 映画と関係ないかもしれないんだけどさ、死神って敵だったんですよね。すっかり忘れてたというか、そういう印象なくなってたのでなんか新鮮でしたw 敵が味方になるのは少年漫画とかバトル漫画だとよくある展開だけど、『BLEACH』の正悪の反転は歴史的に見ても相当でかい規模だったのかもしれませんね。まぁ、それを成立させた藍染は偉大ということか。要するにメガネ。
 ということで、映画オススメですので、お暇なら是非。まぁ、『ヒロアカ』も始まっちゃうからアレか。遅かったか。

 ということでジャンプ35号です。

背表紙

 1999年。めっちゃシンプル。赤と白でめっちゃフツー。ほぼ20年前だけど、今と大差ない気がします。……が、ここで注意が必要なのはワタシが単に90年代ゾンビなせいで、あの頃の価値観に対してやたら肯定的になってる可能性はあります。染み着いちゃってるのかもしれません。とはいえ、全然アリだよね……? たぶん。
 そんな1999年。言われなくても分かるけど、世紀末です。ノストラダムスの大予言ですな。なつけーw そして2000年問題ですよ。90年代のポップカルチャーは世代的な問題で大好きですけど、震災やオウムの事件で世間の空気的にはイヤな感じが流れてたのはあると思いますが、そんな90年代の最後が大予言と2000年問題。たった1つ年を越すだけで移るだけであんだけザワザワしてたのってよく考えると異常ですね。だけど、マジで大変だったのです。ご苦労様でした。
 コロンバイン高校銃乱射事件が起きたのが99年。スクールシューティングとか今、より問題視されてますし、「残酷なゲームが原因なんじゃないか?」みたいな疑惑が出てくるのとか、めちゃくちゃ今と変わってないですね。。世の中が良くなってる気がしない。
 iモードのサービス開始。今はスマホ全盛ですが、携帯電話が電話以外の意味を持ち始めるというのにおいて、iモードは大きな転換点ですね。メール、カメラ、そしてiモードなのではないか。iPhoneのiはiモードのiなんだぜってガセ、真顔で言えば若者に通じるかもしれないw
 テレビアニメ。『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』が始まりました。同時期に始まったんですね……。不思議な感覚になります。
 てか、このコーナーで『ONE PIECE』の連載開始を扱うの忘れてましたw 『銀魂』以降は拾っていこうと思うのでご勘弁ください。
 99年誕生の有名人。大体19歳。そろそろネタが尽きてきました。生まれて19年で有名になるのって大変。が、99年生まれはいました。橋本環奈。これは文句ナシでしょ。99年生まれはハシカン世代で間違いない。一時はジャンプ映画荒らしとして名を馳せましたが、最近は大人しいですね。
 映画。一番の大ネタは『スターウォーズ エピソード1』ですかね。社会現象でしょう。これを気に「エピソード○○」みたいな作品が増えた気がします。その流れが加速した結果「エピソード0」みたいなのも増えたんですが、意味同じだよね?
 もう1つ、99年を代表する作品といえば『マトリックス』。まぁ、これはシリーズが完結してしまってるので、そのうち映画興味ない若者には『マトリックス』の偉大さが伝わらなくなるんだと思います。とにかくすごかったんやで。
 『ファイトクラブ』『シックスセンス』も99年。同じに括んなよって感じですけど、一応ネタバレ厳禁映画の定番ということで。
 99年のゲーム。『スマブラ』と『ポケモン金銀』ですよ。ぐへへ、最高すぎる。生涯で好きなゲーム4本選ぶみたいなハッシュタグ、こないだ流行りましたけど、それに間違いなく入る2本。同年とか贅沢すぎる。
 『スマブラ』が出た時は本当に衝撃的でしたよ。今の感覚だとキャラ数めっちゃ少ないけど、逆に純度の高いオールスターになってたと思います。カービィが好きだったかなぁ。ホバリングがあるので空下のメテオがやりやすかったです。単にスマッシュも発動早くて使いやすいってのもありますし。
 『ポケモン金銀』。『赤緑』に関しては発売前から話題ではなかったと思います。発売時の狂騒では『金銀』のが圧倒的でしょう。発売延期もエグかったですからねw そんな『金銀』の思い出といえば、やっぱカントー進出とレッド登場ですね。ゲームであれほど驚いた、アガった仕掛けはないと思います。リーグ優勝したら終わりだと思うじゃないですか。終わってないんだよなぁ。終わってないどころか、もう1周分あったんですよ。あんなにワクワクすることはないです。そして最終的に行き着くのは前作主人公……もう最高としか。レッドの手持ち6匹も心憎いし、何より、セリフが「……」しかないのがマジ震える。主人公と話すとこんな感じか!!と大興奮です。何も喋らないから亡霊だ、とかいう都市伝説流れましたけど、あの解釈はゲームの面白さを減少させてるのであまり好きではないです。主人公だから喋らないっていうのが一番面白いのにそれを別の意味にしちゃったら台無しだよ。

表紙

 『ヒロアカ』。映画公開記念&連載4周年。
 映画といえばポップコーン!!というのが楽しいですね。ぶっちゃけその一点突破な感じもあるんだけど。一応若き日のオールマイトもいますね。映画まだ観てないから「なんか違う……」というモヤモヤも少しあると思うw

僕のヒーローアカデミア』映画公開記念フィルム風しおり

 とじ込み付録。最近、アニメ映画行くと特典で生フィルムの切れ端がプレゼントされることありますけど、それっぽいやつ。あくまでも「風」ね。
 あの特典、あの方法論、良く出来てるというか、ナイスアイディアですね。ガチャ感もあって複数回観る付加価値が生まれるし、その映画が好きな人ならまぁ間違いなく嬉しいモノですよね。即捨てるにしても「どのシーンかな?」とはなるのではないか。まぁ、ガチャ要素がひどくて「俺の映画泥棒なんですけど……」みたいな人が出てくるのはご愛敬だ。いや、そこは除けてあげてよって話なんですがw
 全然この手のアニメ映画観ないワタシでもフィルム特典は経験ありまして。『魔法少女まどかマギカ』の時にもらいました。古い。たしか前編。さやかがハンバーガー喰ってるところだった気がします。「ほむらよこせよ」と自宅で愚痴った記憶だけハッキリとある。リアル残念さやかちゃん体験。まぁ、要するにガチャ楽しいです。ホント良く出来たシステムだと思います。
 それを模倣した今回の付録は相当良いと思います。単純にしおりという映画ではなく漫画(読書)に適したモノになってるのも良い。しおりだったらジャンプの付録であろうと実用に耐えるしっかりとした出来になるってのもうまい。

映画『僕のヒーローアカデミア』入場者特典のおしらせ

 ジャンプ映画だと割とお馴染みな0巻プレゼント。ワタシも『ONE PIECE』とか『HUNTER×HUNTER』の時にはもらいました。とにかくアニメ映画は原作者ファンも釣ろうという執念を感じる。正直それはどうなのという気もしないではないが、原作ファンの場合は嬉しいってのも事実です。まぁ、こういうのは在庫切れとかでもらえない場合もあるから問題は残るんだけどね。『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』よりも大好きな作品の映画でもらえなくて泣いたことありますw とはいえ、『ヒロアカ』ほど大規模で展開される作品だと大丈夫なんじゃないかな。
 んで、そんなゼロ巻ならぬ、Vol.Origin。頭文字だとVol.0。目玉は描き下ろしの「オールマイト:ライジング」。描いたのは当然堀越。こういうのホントずるいよなぁ。アニメと原作は別物という考えを全力で潰しに来るw
 んで、もう1つは堀越尾田対談。ちなみにインタビュアーはスクジャン校長ことおげんき。最近レジェンド対談仕事多くてすごい。羨ましい。
 対談の一部が公開されてますけど、堀越先生の暗黒面が早くも全開になってて最高。こういう後ろ向き感、卑屈さみたいなのは尾田っちよりも鳥山明の方が近い気がする。作者の性格を比較してもまったく意味ないんですけど。
 そんな堀越ダークサイドに対してあっけらかんとしてる尾田っちがマジ尾田っちって感じでこれまた最高。結果的には良かったけど、言い換えると「売れてないなら挨拶してくんな」ってことになっちゃうよ??みたいなハラハラ感が尾田っちの魅力だと思います。こういうのが暴走すると張本勲が完成する。

ゆらぎ荘回覧板

 アニメ『ゆらぎ荘』情報……のようで特別企画。幽奈さん役のしまぶーがジャンプ編集部に突撃、というなかなか豪華な企画。すごい。こういうのってジャンプ側の予算がすごいのか、何でも付き合ってくれるしまぶーがすごいのか知らんけど、とにかくすごい。なんだか知らんがしまぶーの好感度は上がる一方である。
 要するにwebラジオで使う企画らしいです。所詮はwebラジオですので、地上波テレビの『ジャンポリス』みたく一日編集長にはしてもらえない。生駒が憎い……(血涙)
 ウソです。あの時の『ジャンポリス』の放送、別に観てないし、関係ないです。扱うページ数が少ない程度。
 てか、中野編集長、最近誌面への登場多いですね。頻発してるので顔覚えてしまったわ。多分そのうち忘れるけど。
 特別企画その1。生駒が特別編集長やった時は当時のギャグ漫画に登場するという贅沢な扱いでしたが、しまぶーにそんね権力はないぞ。所詮webラジオ。地上波は偉大である。その代わりに、今号の『ゆらぎ荘』における扉のアオリをしまぶーが担当。お前が働くんかい、というズッコケ感すごい。タダ働き感がすごいぞ。実体は知らんが。ちなみに、学生時代に自主制作ドキュメントのタイトルをつけたことがあるらしく、得意なのではないかという扱い。一見期待できそうだが、よく考えると「それって特筆するほどか?」と思わなくもない。ドキュメントを制作してたわけではない。
 特別企画その2。ミウラ老師の仕事場に突撃リポートらしい。なにこれめっちゃ楽しみ。ジャンププラスの『ツメアカ』がミウラ老師インタビューだったけど、絶対こっちのが面白いでしょ。ミウラ老師デレデレでしょ(それが見たい)。
 そんなリポートの様子はジャンプ38号に掲載。次号ではない。というのも、次回のwebラジオが8/10配信なのでそこにあわせるスンポーですね。あくまでもwebラジオが初。
 とはいえ、ひょっとしたらミウラ老師がジャンプ誌面上で顔出しする可能性もあるワケで、ミウラ老師女性説の答えが明らかになります(とっくに答え出てます)。
 まぁ、ぶっちゃけ個人的には誌面でのリポートよりも、webラジオでのリポートよりも、目次コメントが楽しみだったりします。

読者プレゼント

 一休さん。なぜ一休さん……。一応ダジャレ用意できてるのでよかったですけど、ぶっちゃけダジャレも相当弱いでござる。

僕のヒーローアカデミア

 巻頭カラー。こちらは映画ネタではなく、完全に4周年。何人か「4」でポーズ取ってて面白いですね。個人的には「4」のポーズといえばゴルゴ松本です。古いよ。漢字で講釈たれるようになってから少し心の距離とってる。
 4周年を記念してキャラクター人気投票が開催。今回のカラー扉のメンツはそこの有力候補、みたいなニュアンスもあるのかな。最近は女性キャラの人気がそんなに伸びなくて「えっお前女性キャラ1位なの?」みたいな事態になったこともあったと思いますが(失礼)、今回はマジでエリちゃんが侮れないと思うの。本編において女性キャラがあそこまで主軸に置かれたことないんじゃないかしら。まぁ、実際は知りません。よく分かんない結果になるのも楽しみなのでそれでいいです。

 本編。エンデヴァーさん電車乗るんすかwwwとかマジで思ったんだけど、プライベートだからって切り替えた、とかあるのかな。舛添じゃないけど。事務所の車使ったら誠意がない、みたいな考えはあってもおかしくない。今回の行き先実家で、目的は贖罪だし。
 んで、轟実家。姉ちゃんがエロすぎてやばい。変な表現で申し訳ないけど、人妻感すごい。なにあれ、いや前から可愛かったですよ。可愛かったけどさぁ、今回やばいでしょ。服装もそうだし、家族内のバランサーとして奮闘してる健気さもそうだし、薄幸美人みたいな雰囲気もあり、総合すると、人妻感。えっろ。
 善人ぶんなよとブチギレな兄貴。ガチ勢の人もそうだけど、ちゃんと「まだ認めてねぇからな」という視点を残してくれるのが良いよね。かっちゃんがいつの間にか愛されキャラになったのに比べると、エンデヴァーさんは本当に丁寧にやってると思う。もちろんクズ度が違うってのもあるんだけど。
 そんなガチ勢の人が大人気。変な名前ついてニュースでも報じられる。インターネットミームが発端だと思われるけど、そっからテレビも無視できないレベルにまで盛り上がるってのは、今だと「大迫半端ないって」を意識しちゃいますね。個人的には「物売るってレベルじゃねぇぞ」が一番好きなんですが、まぁ時期的に大迫で間違いないのではないか。ハリウッド映画とか観てると、こういうテレビでの事故的オモシロ発言がネタとして拡散されてるとニュースが報じてるのよく出てきますけど、日本だとまだそんなにないのかな。テレビとネットは距離置いてる感ある。それこそ大迫級のキッカケがないと、みたいな。まぁ、謝罪会見大好き国家なので大差ないと言えるのかもしれない。
 んで、突然デクが夢見てエンド。急すぎる転換なのでちょっと笑った。ついてけないって。まぁ、映画&巻頭のタイミングでデクの話、オールマイトの話しないのもマズイってのも分かるけど。ただ、個人的には、オールマイトの師匠&先代が出てきたのが『ゆらぎ荘』連想してなかなか熱い。偶然って重なるもんですね。

 本編後に第4回キャラクター人気投票の詳細。過去のトップテンも紹介されちょります。まさかのかっちゃん最多優勝。本編の内容を無視した結果に偏りすぎるのもつまらないと思いますが、逆に『ゆらぎ荘』みたいなことになっても面白くないと思うのでバランスは難しいですねw AKB的なファンの推し戦争みたいな事態になるのには持ってこいな作品だと思うんですが、『ゆらぎ荘』地味だよなぁw まぁ、『勉強』の影響がデカイか。元を辿れば『ニセコイ』なのかな。

『きっと誰もが誰かのヒーロー』あきやま陽光

 映画『ヒロアカ』のスピンオフ。担当は『さぐりちゃん探検隊』でお馴染みのあきやま先生。『さぐりちゃん』好きです。まぁ、ジャンプ本誌的にはついこないだ『私のヒーローアカデミア』やってたからその人って方が話は早いか。ただし、今回はギャグではなくマジメなスピンオフ。詳しくは知らないけど、映画って『ヒロアカ』においてカノンって扱いでいいんだよね。だとしたらその公式スピンオフである本作もカノンということなんでしょう。前号の『食戟のサンジ』と同じ。本誌連載の人にスピンオフ任せるってのが『ONE PIECE』の恐ろしいところやで。強すぎる。
 ちなみに、『ヒロアカ』スピンオフといえば根田とか別天もいるんですが、なぜか起用はあきやま。なんなんでしょうね。女の子主人公だからってのは分かるけど、『ヒロアカ』スピンオフ的にはポッと出な人なのでちょっと同情もするぜ。特に別天。『ヴィジランテ』フツーに超好きなんですよ。面白いよね。『れっつハイキュー』が死んだ今ジャンププラスで一番好きと言っても過言ではないです(全然読んでないけど)。まぁ、『さぐりちゃん』も好きやで。
 ……とかグダグダ言いましたが、今回の内容を見たらあきやま先生で良かったと思います。まさかのガチロリ。大人志田未来も好きなのでフツーに期待してましたが、ジャンプ買ってきてマジ驚きました。ガ、ガチロリ……。一応扉で大人志田未来も出てきましたが、それだけ。全編ロリ。そっちかーい。

 本編。志田未来ことメリッサの幼少期。要は「メリッサオリジン」ですわな。幼少期の声が志田未来なのか気になるw
 そんな志田未来。映画の事前情報とかの段階でかなり刺さってはいたんですよ。メガネだし。堀越ヒロインの良さが凝縮されてると思います。平たく言うと丸っこくてムチムチ感。そっからの今回、ガチロリですよ。ロリ時代はメガネかけてないくて話の最後にメガネかけるとかでもワタシ大興奮でしたが、フツーに全編メガネ。それはそれで大興奮ですよ。原作の『ヒロアカ』の方でもエリちゃんというスターの登場によりロリの活躍が目覚ましいんですが、まさか映画関連でもガチロリとはなぁ。ロリメリッサを描くにあたってどこまで指定、資料があったかは知らんけど、指定が何もなかったとしたら間違いなくエリちゃんを叩き台にしてるでしょ。メリッサに限らないけど、みんな堀越キャラ感あって良かったと思いますよ。『食戟のサンジ』だとスピンオフ作家の個性&知名度が巨大すぎるからアレだけど、今回は割と滅私というか、堀越に全力で寄せてった感じありますね。まぁ、元々近いってのはある。堀越ヒロインも堀越ロリも最高なので、その路線になったのは個人的に大歓迎です。こういうとこが根田と別天に足らなかったんだろうなw(無駄にトゲ)
 じゃなくて、メガネ。ジャンプにおけるメガネキャラストーキングが趣味ですので、今回の読切最高でしたよ。ガチロリが目立つがやっぱメガネです。今回の特徴としては、子供でメガネ。
 子供でメガネ。メガネは古来よりガリ勉とかそういう意味合いで使われることが多く、今回もその1つとカウントすることも出来るんですが、子供という点が大きく違う。たくさん勉強したから視力が悪くなった、つまりメガネ、というロジックは成立しません。ここでのメガネは遺伝によるものと考えるのが妥当でしょう。本人の選択とは関係のないところで決定された運命というものがメガネに象徴されている。要は「持ってない」です。メリッサの個性を持たずに生まれたハンデというのがメガネに現れているんですよ。そんなメリッサがメガネをかけた状態で笑っているのですよ。つらい運命に対して挫けずにいるロリの健気さが現れてるのではないでしょうか。正直、メガネかけたロリが笑ってるだけでこちとらもう泣きそうです。
 ついでにいうと、公園のベンチ(それも日陰)でスマホでヒーロー動画をチェックしてる場面も印象的。見るしかない、というのがメガネキャラにふさわしいですね。そんな彼女の元に日向からヒーローごっこやろうぜと誘ってくるキッズたちがな……無自覚な差別で残酷なのよ。それに対してメリッサが健気に、笑顔で対応するも “私はヒーローに助けられる役!” とか言っちゃってマジ泣ける。あかん、メガネロリの破壊力が想像以上や……。正直耐えられそうにない。これは映画行くしかないのか? ぶっちゃけ興味なかったんですが……。
 とにかく、この冒頭の場面、公園のベンチ、日陰、日向、そしてメガネというのが多重に絡み合った名場面ですね。この時点でもうこの読切は勝ちです。もうこの2ページだけで虜です。
 んで、パパメガネ。パパは研究者なので当然メガネ。もちろん「持ってない」人でもある。実地には行かない、見てるだけの存在。だからメガネですね。そりゃもうメガネですよ。めちゃくちゃメガネ。この読切はほとんどメガネポルノ。
 んで、オールマイト登場。ようやく原作でもお馴染みの人。 “画風が違う!” とか懐かしくて良いですね。冒頭の無個性を宣告される場面もそうだけど、ちゃんと初期『ヒロアカ』が再現されている。『食戟のサンジ』とはまた違った方法論ですな。全然違うキャラで原作の再現をする。
 まぁ、そんな画風の違うオールマイトに関しては、ちょっと淡泊というか迫力足りない気はする。ここらへんは作家の限界というか、「なんでこんな絵やらなアカンねん」という部分ではあるんだろうなw
 んで、メガネパパのスーツを着たオールマイトの活躍を目の当たりにしたメリッサが目覚める。ここが明確に「メリッサオリジン」ですね。てか、オールマイトに対して羨望のまなざしを向けるメリッサが可愛すぎてもうちょっと死にそう。「マイトおじさま」とかいう呼び方やばい。メガネ……好き……
 ということで終わり。メリッサがただただ、ひらすらに可愛い読切でありました。堀越ヒロインやっぱ良いよな。おまけにメガネだもんな、ずるいぜ……。映画行くしかないのか?? まぁ、問題としては、映画ではロリではないって点かw まぁ、志田未来でもいいでーす。
 話としてはクソシンプル。無個性のロリがサポートで人を救うことの重要性を知る、それだけです。要約しちゃうとこんなにつまらないものはない。ただし、メガネというアイテム、そしてやっぱ最初にある公園の場面が秀逸ですね。おまけに全編にわたってメガネロリが殺しに来る、という内容。文句ないんじゃないでしょうか。この読切のおかげで映画の客が1人増えたかもしれません。志田未来ありがとう!!(違う)

Dr.STONE

 車作り。最初は千空だけワクワクしてて、作業が進むにつれて分かってる人にだけそのワクワクが波及していく、というのが面白いです。車の完成図は千空の頭の中にしかないし、そもそも車を知らない人がほとんどだから「車めっちゃワクワクするやろ」という投げかけてもタイムラグがあるんですよね。そのタイムラグが「オッサンが思ってるほどみんな車好きじゃないぞ」という読者にも響きやすいんじゃないでしょうか。割とワタシも車興味ないです。ミニ四駆でワクワクは卒業した感ある。
 車の製作工程。電話に比べるとブラックボックス化してなくて良い。やっぱ電話が特殊だっただけか。今後はずっとあんな感じになるのかと不安だったりしたんですが、杞憂でした。
 司ちゃんの科学観。科学自体は否定しないが、無限に広がる欲望を放置するとロクなことにならない、とのこと。科学文明の否定って出発がかなり苦しいというか、頭おかしいんじゃね?となっちゃうんですが、一応ここで「理性vs欲望」みたいな風に語ってるのが面白い。『ONE PIECE』でも『ブラクロ』でも『アクタージュ』でもいいんだけど、この手の二律背反になると、大体悪魔とか欲望とかそっち系が主人公になること多いですね。章にもよるが『BLEACH』もそう。まぁ、物語が反体制にしないとやってらんないってのも分かるんですが、今回の司ちゃんの語りで本作もその構図だとハッキリしたのかなと思います。欲望って言ったら聞こえは悪いけど、要は自由ってことですからね。そりゃ正義だわ。
 滝での尋問。落として弓で助ける。この時代で用意できる弓矢であんなレスキュー可能なんですかねぇ??とか疑問ではあるが、まぁあの弓が絶対であることが前提になった作戦ってのはワクワクありますね。そっから司ちゃんが怪力を使って助けにくるってのも面白いです。ただの尋問なんだけど、各人の戦闘スキルが自慢されるようになってる。「逆らっても無駄だよ?」というクロムへの圧力になってるのはもちろんですが、単純に読者を飽きさせないように絵的な見せ場を作りたかったってのも大きいんでしょうね。

『呪術廻戦』

 「好きの反対は無関心」ディス、笑った。最近はこういう講釈垂れるだけでエンタメになっちゃってる感ありますね。たまたま今出てきてるキャラがそういう傾向にあるってだけなんでしょうが。とはいえ、 “悪意をもって人と関わることが関わらないより正しいなんてあり得ない” ってのはマジそうだと思います。基本的にあの発想はストーカー製造機というか、そういう危険性もありますし。そして、何よりこの発言を学校でかなりエグいイジメを食らってた人が言ってるってのが素晴らしい。説得力が違うよね。放っておいてもらえなかったから地獄なワケで。マジ詭弁。
 んで、真人は魂の構造を理解してる。前回かな?に出てきたブラックボックス化されてる脳と呪術の関係性を理解してるワケですね。別の場所で別の人が別の話をしてるようだけど、実は結構重なってる。こういうの良いですよね。これがなかったらバラバラなままですし。
 イタドリとナナミンが分かれてミッション。イタドリの方、一般人の可能性がある人に対して呪いぶつけるとか言っててなかなかグレー。てかアウトだよねw “誤認ならそれでいい 後で謝りましょう” とかクズだよなぁ。自警団的な私人ヒーローならまだしも、公的な機関でこれはアカンわ。こいつら前からこういうとこあるよねw

ぼくたちは勉強ができない

 師匠のターン。文化祭の後夜祭的なエピソードとしてはこれが締めってことになるんだろうか。久々にキスの話が出てきたし。まぁ、一応先生が残ってるからこれ以上突っ込んだ話を先生の時にするって可能性もあるが、先生は別に出ないままでもおかしくはないからなぁ。
 キスの件を意識してるのは唯我だけで、師匠は興味なし。相手が分かってないから意識しようもないってことかしら。人に詰め寄るだけ詰め寄って自分のことは棚に上げてるのもどうかと思うが、着ぐるみにキスしたのと、着ぐるみの上からキスされてのでは大きな違いがあるのかな。分かる気もする。知らんけど。
 乱入。 “桐須美春さん!?” とフルネームでリアクションする唯我えらい。名字があれば姉妹だということが分かるので忘れてる人、読んでない人にも安心な作り。バカでも分かるように演じてる。
 とにかく先生イモート。久しぶりに見ると四文字熟語がうぜぇ。二文字熟語はギリ口癖として受け入れられなくもないけど、四文字は無理ある。まぁ、無理あるエスカレートが漫画っぽいってのも分からんではないが。毎週出られたら静かにキャラ変更してほしいけど、たまにならいいか。
 イモートが余計なことを言い出してすれ違いコント開始。師匠とイモートというそれなりに頭が働く人なのが面白いですね。無駄に考えすぎてる。シンプルに考えれば答えはすぐ目の前にあるんだけど、裏の裏を読んで勘違いしてくる。その考えも筋は通るけど……というめんどくささが楽しい。
 本作って割とすれ違いコントよくやるイメージあるけど、こういう時はマジメにやるよね。手抜く時との違いがすごい。作者の中で「ここは緩く行っておk」「むしろ緩い方がいい」みたいな判断基準があるんだと思います。そこが分からない。
 まぁ、ぶっちゃけ耳が性感帯で話進めるのは強引な気もしないではないです。勘違いの土台作りがやたら屁理屈こねてて楽しいのに比べると、安易というか短絡的というか。まぁ、この状況において唯我は特に何も考えてないので雑な行動しがち、という線引きなのかもしれませんが(多分違う)。
 あと、恋人のフリってのは浪人で散々やってきたネタなのでちょっと残念だと思う。すれ違いっぷりは楽しいんだけど、既視感がある。惜しい。「究極食事」はバカが過ぎてちょっと好きw
 師匠のフードファイトで落としたのはうまかったと思います。定期的に忘れるけど、師匠はそういうキャラだったか。食い意地であり、胃。
 んで、これまた師匠名物、急に暗い。ああいう突発的な鬱みたいな感じ、ちょっと幽奈さんとも通じると思うの。シリアスな要素をチラ見せしたいんだろうけど、それまでの空気がギャグなので温度差がひどいっていう。

ハイキュー!!

 センターカラー。33巻発売記念。まぁ、何も記念してないに等しいと思う。
 カラー扉はケンマと鳥カゴと烏の羽。カゴの中身がまだ空っぽだけど、羽を1本持ってるってのが本編を表現してますよね。羽をもいでから捕まえる。
 本編。烏の羽全部もぐ。『リコピン』だったら100%『池の水』でボケてきてるわ。大石先生の好物っぽい語感ってのが何となく分かりやすい気がします。当たり前に受け止めてるけど、違和感のある言葉、みたいな。
 ケンマのスタミナが危ない。烏野の方が疲れるからそっちだけ描いても違和感ないんだけど、ちゃんとこっちもやってくるのフェアで良いですね。それを見逃さずに決めてくるのがツッキーってのも最高。
 そんな烏野にとっての隠れた好機を潰してくるのがツッキーにとっての師匠、という流れが見事ですね。こういう小さな連結の積み重ねが『ハイキュー』はすごいよ。
 んで、ケンマが疲れてもネコマにはまだ超人がいたよねー、ということでオチ。ぼくとさんの解説がドヤ感うぜぇけど、谷地さんに語ってる体だから納得ですね。客席キャラの絡みで最近の中ではかなりの大ネタだったけど、それがしっかり生きてる。

鬼滅の刃

 扉。邪鬼or無邪気という扉(のアオリ)が超うめぇ。てか、無限じゃなくて無邪気だよ!ってこないだの感想が奇しくもラッキーパンチになってしまったので笑った。あれ、むしろマイナスな話だったんだけど、まさかの形で実現したな。自分で言っとてアレだけど、無一郎さんそんな無邪気な人だったっけ??という気もするし。ただ、今回の本編読んだらなかなか無邪気感あったので、この扉アオリは正しい。
 本編。ディスり合い。凝った言い回しする鬼と、それを受け流すようにディスる無一郎さん。攻め方が対照的で面白いけど、ぶっちゃけ話の内容は文字数多い割にないですね。まぁ、悪口ってそんなもんかw
 2連見開き。構図的にアガる。無一郎さんの必殺技がどんな技なのか、どんな動きしてるのかよく分かんないけど、まぁ本作は大体そう。毒吹き飛ばす方は分かりやすくて良かったです。そもそもあの数の魚切るのを分かりやすくされてもゴチャゴチャになるだけなんだろうけど。
 完全体。魚人っぽくて好きよ。今までがショボかったってのもあるけど、顔が特に変わらなかったのも好きかな。今までショボく感じてたあの顔も少しは再評価の流れが生まれるというか。
 てか、あの完全体、殴れば殴るほど魚だらけになって大変そう。足場がなくなるという戦術的にもそうだし、絵的にもw そんな中、次号巻頭カラーだってよ。やべぇ、お魚天国だ。

『アクタージュ act-age』

 セクハラギャグが多い。急にどうした。そういう劇団の空気なのか。だとしたらハゲがその空気を生み出してると言っても過言ではない気が。
 10日後までの宿題。宿題ということで帰る。こういうの良いですね。デスアイランドの時にはこれが欠けていた。まぁ、合宿形式の撮影だから無理だし、会えないハラハラが魅力になってた部分もあろうんだろうけど。だろうけど、連載でしか読まないと、しばらく出てこないとフツーに忘れてしまうんですよねw(わがまま)
 そんな作戦会議。 “バカでも分かるように演じろ” がそっくりそのままの文字列で出てきたので感動しました。すごい、「メソッド演技」の方はまったく出てこないのに。ワタシ、本作と通じ合えてる気がする。
 てか、ここにきてまで「メソッド演技」という単語が出てこないと、マジで黒歴史入りの可能性あるかもしれない。作者が「メソッド演技ってこういうのじゃない??」と気づいた可能性。
 黒山監督が絵うまいのは絵コンテ自分でやるから説。本編にそんな話が出てくるかはさておき、裏設定とかそういうレベルで。まぁ、勝手な妄想して満足でいいです。むしろ本編に出てくる頃には間違いなく忘れてる。
 今までに出てきた演技性能が変態すぎる役者3人について図解。なんかすげぇ分かりやすい気がしたけど、よく考えると全然分からなかった。感情の深さ(タテ)と演技の幅(ヨコ)の関係がよく分からない。図解される前から分かってることの再確認にしかならなかったというか。まぁ、3人がマジ変態ってことはより分かりやすくなったので、それだけでもアリなのかな。
 熱愛疑惑は笑った。笑ったけど、あれマジで深刻な事態になるんだったらウルトラ仮面に非ありすぎじゃね? 迂闊すぎでしょ。ギャグだけで済ますなら全然気にならなかったけど。
 てか、アンチメソッド演技の社長さん懐かしかったわ。そういやいたな。ボスキャラっぽい存在だったわ。業界を好きに動かせるってのは便利キャラですね。誤解の解き方もっと他にもあるんじゃねぇの??と思わなくもない、というか激しく思うけど、まぁひょんなことから事態が激変する感じはちょっと楽しいです。

約束のネバーランド

 猟場やら何やらで得た情報のおさらい。シェルターのみんなに伝える体だけど、読者に対するおさらい。あ、ありがてぇ……。無理なく自然にこういう処理してくるのはマジうまいと思います。
 エマの希望。全部助ける。会ったことない奴も含む。まぁ、こうなりますよね。エマの考えはシンプルで純粋ながら、今までは目の前の人間、会ったことある人間に限るようなところあった、というかそういう話になってたけど、最終的な希望は当然会った会わないは関係ない。そうなってくると単なるゲリラ的な作戦、脱獄ではどうにもならないので、システムを根本から変える必要がある。んで、出てくるのがタイトルでもある「約束」なのでアガる。アガるが、ぶっちゃけ『まどマギ』みたいな話になってきたな……。なぜかこの作品の話するの今週2度目だ。ぼくと約束してエマが魔法少女になるオチしか見えない。
 鬼の頂点であるゴニョゴニョさん。みんなめっちゃ自然に発音してて笑った。説明大会だから仕方ないけど、めちゃくちゃ連呼する。アニメスタッフは発音について作者にお伺いを立てているのだろうなw(発音しないで処理する方法もあるだろうけど)

田中誠司

 毎回敵が同じなのが本作の欠点だと思ってましたが、改善されるようです。どうやら営業成績○○位と係長みたいな役職でランク付けされてるらしい。強さの数値か、序列化ってめちゃくちゃ少年漫画チックですねw 隊長とかじゃなくて係長なのは本作らしさで良いと思います。そのロジックだと社長が一番強いと思うんだけど、そんなことなくない??とは思う。まぁ、単純でもいいです。
 んで、現在。もう勝ちしか見えなくてハラハラとか1ミリもないけど、消化試合的に勝つ。あまりに当たり前に勝つので敵が一度立ち上がった意味が分からないんだけど、今回のバトル結構好きなので全然アリ。
 あとエピローグ。アカリン母のくだりとか、アカリン入社のくだりとか残務処理感ある。大体分かってたことしか起こらない。バトルの間に全部説明できた気もせんではないです。まぁ、このエピローグが退屈だから序盤で無理矢理バトルを延長したんだろうな。

『アリスと太陽』

 ○×扇子。夜、枕元に広げて置いておく、みたいな使い道しか思いつかない。日曜のお昼にもらえそう感。
 グルーヴの説明。果たして完璧な説明なのかはさておき、とりあえず本作ではこういうことです、というのは大事ですね。『アクタージュ』におけるメソッド演技もそのノリあるんだが、あっちは無理が生じてきたので黒歴史化するのではないか、と予想してます。
 そんなグルーヴの説明。人同士が演奏することで生まれる特殊な魅力ということで、遠回しにボカロの否定になってるんですね。おいおいディスってんじゃないよという話ではなく、太陽にとっての成長。ボカロだけで満足してたら得られなかった経験がある、という感じじゃないですかね。
 ミニ四駆ハムスターは笑った。めちゃくちゃ酷いんだけど、血とかが出るような残虐さはない案配が面白い。先生の変な例えより好き。まぁ、ミニ四駆めっちゃ速いので実際にやったらすぐ落ちてハムスター特に怖がることなく終わりそうな気もするけど。やらなくていいです。
 いざテレビ。強敵はアイドルちゃんっぽい人。素人限定じゃなかったのか……。まぁ、今はインディーズアイドルとかいるだろうし、ワケアリで今は素人扱いとかもあるのかな。アイドルって歌手として特殊な業界なので個性としては面白いけど、プロ感すごい。ああいうコンテスト番組知らないからアイドル系の歌手が出ることがあり得るのかは知らない。
 ぶっちゃけパッとしなかった演奏パート、グルーヴという要素が加わることで必殺技感が増しましたね。描き方というよりは理屈を増やしていく感じなのかな。それはそれで面白いと思います。イメージ映像流すよりは全然好み。

『DANNY's RADIO』チッチーズ

 読切。手塚賞準入選。98年生まれとか引くわ。世紀末生まれやんけ。かっこいいw
 好きな漫画に『ONE PIECE』挙げられてるけど、今回の読切もちょっと『ONE PIECE』感あったかもしれない。まぁ、好きな漫画知らされてなかったら気にならなかった可能性あるけど。
 本編……の感想と言えるのか怪しいけど、冒頭の “まるで焦がしきった上に落としたケーキだな” の意味がなかなか読みとれずにテンパった。いや、よく考えれば分かるんだけど。心底どうでもいいです。
 作者紹介ページを見てからどうしても『ONE PIECE』っぽいと感じてしまう呪い。過酷な環境、たくましく生活する市民たち、分かりやすいクズ、クズに見せつける男気。そんなちょっとおとぎ話っぽい味わいもある感じとかすげぇ『ONE PIECE』っぽい。初期の方かな。ココヤシ村とかそういう。
 猫好きのジーサンが死ぬとこは良かった。そもそもあの環境において絵描きという何の役にも立たない趣味が良い。ラジオと同じですね。そんな、まったくの無意味と思われた絵描きスキルがポスター作りに生かされるのも気持ちいいし、猫のことを心配するがあまり死んでしまうってのも無情で良い。単にクズ軍人がやってきて殺すワケではないんですね。クズを恨めばいいとかそんな単純な話にはしてくれない。
 んで、ラジオ放送。クズ軍人が殺しに来る理由はもうちょっと欲しかった気はする。 “そのラジオは銃声で幕を閉じた” ってのがやりたかったのは分かるんだけど。せめてオッチャンが殺されるのを分かってた方がいいんじゃないか、とか。あと、絵描きのジーサンで忘れてたけど、勧誘を断れたクズ軍人がラジオ局の看板壊してたけど、あれマジで看板だけ壊してたんですね。オッチャンがすげぇ嫌がってたからラジオの設備も壊されたのかと勘違いしてました。看板くらいいいじゃない……
 ということで終わり。若干いい話すぎた感はあった。ストレートにいい話すぎるので、冒頭数ページで想像した出来事がそのまんま起こって終わる。あと、やっぱ『ONE PIECE』っぽいよなぁ。『ONE PIECE』っぽさって何なんだろうな、と変な考え事が進む不思議な作品であった。
 まぁ、いまいちハマんなかったのは、所詮ワタシが作品を物語でしか読めてないからだと思いますよ。なんとなく良い作品な雰囲気は伝わりましたし。伝わったけど、言葉で感想にする際、ワタシが拾えるものがマイナスなものが多いってだけで。

ニセコイ』実写映画のおしらせ

 ネットで情報解禁されてたから本誌でもなんかあるのかなぁと思ってたらホントにあった。キャラビジュアル解禁……が、なんと古味先生のコメント付き。豪華である。8キャラそれぞれにコメントしてるから結構な量ですからね。がんばるなぁ。きれいなジャイアンの異名はダテじゃない。
 おまけに次号では撮影現場のレポートですよ。単なるレポート記事じゃなくて、古味先生が、ですよ。めっちゃ動くw
 そんなビジュアル解禁。コスプレ路線で行くとは思ってなかったので驚きました。前にも書いたけど、少女漫画原作映画っぽい感じにするのかなとか思ってたんですが、むしろ『斉木』とかのが近いんじゃないだろうか。制服そのままやるのはどうかと思うの……(原作のデザインが実写に耐えない)。ドストレートにやってきたのでビビるわ。違和感を恐れずに突き進むパターンだわ。『斉木』だわ。まぁ、思ってたよりコメディー強めで行くってこと自体は悪い話ばかりではないです。個人的に。ラブよりコメ部分のが好きだったし。いやしかし、コスプレで来るとはなぁ。節穴トーキョーですわ。

レジェンド作家SPインタビュー

 『アイシールド21』のコンビ。稲垣の方は『dr.stone』では出てこない感じね。まぁ、ジャンプ展には出てくるけど、レジェンドではないって感じか。そりゃそうか。
 稲垣。まず、ジャンプの特徴という話が多いのが良い。話がうまいというか、求められてるものを分かってる感。そっから村田リスペククトに行く。最後に『dr.stone』の話も少しやって、という短い分量ながら申し分ない。
 村田。稲垣ベタボメのくだりで分析の話が出てきたのが面白い。分析については稲垣も自分で語ってましたよね。誘導したのか内容を知ってるのかはしらないけど、偶然だとしたらそれだけ分析が印象的な人ってことなんでしょうね。齟語というほどではないけど、稲垣は「村田の評価が足りない」みたいな感じだったのに、本人は「誰にも負けない意地がある」ですからね。もちろん完全に同じ話ではないんだけど、ぼんやり同じ話してて、ちょっと角度が違う。

J新世界漫画賞大募集中

 8月は川田のターン。初回からめっちゃ語ってるので驚きました。贅沢。

映画『アントマン&ワスプ』のおしらせ

 MCUは説明が多くてめんどくさいなぁ、と思ってたらMCUの話はナシ。まぁ、英断かな。『アントマン』は他とあんま関係なく楽しめるのが魅力でもありますし。まぁ、打倒サノスの隠し玉になるのかも??という期待も正直あるんですが、まぁそれは『キャプテンマーベル』の方に期待しましょう。
 ワタシはこの映画ページを過剰に評価してるので「今回は割と大人しめかな……」とか少し思ってたんですが、最後にあった。ルイスの紹介。『アントマン』の紹介でルイスをわざわざ出してくるヤツは信頼できます。間違いない部分です。ペーニャ可愛いよペーニャ……

食戟のソーマ

 センターカラー。えりな総帥と田所ちゃんの水着。えりな総帥もなかなかだが、田所ちゃんがロリすぎてドン引き。まぁよく考えたら高校生はこんなもんかもしれない。
 本編。銀ちゃんからサイバ情報。息子ではなく弟子らしい。なんだ。ちょっとガッカリ。別によその女捕まえててもよかったのに。ただ、息子ではないから実の息子にやたら対抗心燃やしてる、ってロジックが生まれるのは面白いです。たしかに、この部分はガチ兄じゃなくてただの弟子の方が良いですね。
 んで、弟子の目的の第一段階はソーマくんを倒してえりな総帥をゲトること。好きな女のために料理作れとは言われたけど、成長するために女見繕うのは違うだろ……と激しく思うけど、まぁ悪役の論理としてはアリかもしれない。外道感がようやく見えてきた。
 ということで、えりな総帥の争奪戦が勃発。売り言葉に買い言葉でソーマくんの “俺のもんだ” が聞けたのは良かったです。田所ちゃんじゃないけど興奮する。
 とにかく、話がシンプルなところに落ち着いたのが良いですね。『食戟』を初期の頃しか読んだことがない人だろうと簡単に説明できるような物語。父殺しを済ませてる意味でサイバの方が有利に見えるけど、えりな争奪戦と意味においては、ソーマくん親への挨拶を終えてるからね。当然仲良いってのもあるけど、お父様に対して「娘さんを(チームに)下さい!!」って挨拶は済ませてて、最初は反発してたお父さんを説き伏せてる。ついでにお爺様にも気に入られてて順調である。
 興奮する田所ちゃんからの、えりな総帥の “はわわ” 。少女漫画好きという共通項がうまいこと生きてきましたね。他人事でもあんだけ興奮するんだから自分のことだったら失神もするわw

ブラッククローバー

 リヒト絶対殺すマンとの交渉。アスタの交渉がゴリゴリの筋力頼りなので笑った。こういう時、筋肉バカは便利だなw 魔法使うのは銃を抜くにも等しい行為だろうから絶対NGだけど、筋肉ならまだセーフ!!……なのか??
 交渉決裂からの “てゆーか 話 聞いてる限り王都に行くだけならオマエいらなくね!?” は笑った。たしかにそうだ。そうだけど、かわいそうだから言わないであげてw
 サリーちゃんのメガネは無から湧き出ても文句言わないからメガネかけて……とか思ってましたが、 “メガネがなくてあまり見えない” というセリフが出てきてしまったのでもうその線はアウト。マジか。メガネなしで行くのかよ。超ショック……ショックだけど、メガネがなくて目を細めてるサリーちゃんが可愛いので結果オーライである。
 そんなサリーちゃんにアスタが訴えかける時、肩をガシッと掴んで顔をグイッと近づけてたのがナイッスー。アスタは相手が目悪いから、みたいな気は回ってないだろうけど、結果的によく見えてないサリーちゃんに対するアプローチとして100点な行動ですよね。メガネの出てこないメガネ演出としてなかなか面白いのではないでしょうか。まぁ、メガネないから顔近づけて、ってのはラブストーリーでは割とあるのかな。
  ガリガリじゃないか” は笑った。そういう体型だよw とはいえ、メシを与えて懐柔する、というのは分かりやすくて良いですよね。それでいて、その食事が回復の意味も持っていて、仲間になることのメリットとしても機能してて合理的。それがギャグベースで語られるから良いなぁ。やっぱチャーミーつおい。

銀魂

 新撰組(違)の再建。ちょうど映画の方が盛り上がってきましたのでピッタリだと思いますね。まぁ、せっかくの最終章でそんな気を使うかは疑問なので偶然かもしれませんが。
 2年後のイメチェンは楽しいけど、やっぱいつもの格好に戻るのが一番だよね、というオチも気持ちいい。新撰組大フィーチャーなんだけど、言ってることはオールフォー銀さんってのも話の邪魔になってないですね。
 新撰組は人気キャラだし、出番も多いんだけど、『銀魂』という作品を締めくくるような物語の主軸になるとどうしても関わりが薄いので出番が減りがちなんですが、陰ながら尽力してたんやで、という風に活躍させたのはうまい。どうしても銀さん本体は高杉とかそっち系の人との絡みが多くなっちゃうからね。高杉じゃないにしても新八がいるし。優先順位は低くなりがち、という問題をうまく処理してる。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 扉。本編を完全に無視。チアの衣装で応援するサギヒバ。時期的には甲子園ですかね。本編と関係ない扉が連続してるのはミウラ老師のテレ隠しだったりするのかな(cf.目次)。
 んで、今回の目次は見所がもう1つあって、アオリ。編集部への訪問を記念してアオリを幽奈さん声優のしまぶーが担当。ちょっと素人っぽくない言い回しが印象的でしたね。素人仕事だともうちょっと説明的というか直接的な感じになりそうだけど、それよりもセンテンスとしての我が強いというか。
 声優もアニメも詳しくないから、若手なのかどうかも知らないレベルだけど、多分若手なんだろうなw 変な仕事押しつけられすぎである。

 本編。師匠vs呑子先生。すぐに激高することなく “じゃなきゃアンタをボコる意味ないんだけど” と言ってるのが良いですな。本格バトル展開は本作だと意外と珍しくはないんだけど、完全に大人同士のバトルってのはマジで珍しく、その大人らしさがしっかり出てるので最高。ちゃんと、このキャラ同士ならではの空気が作り出されてるから見事ですよね。別にバトルだからといって一辺倒にはならない。やっぱミウラ老師、バトル漫画うまいというか、バトル漫画やりたいんじゃないか??という疑惑。副業としてやってるにしてはうますぎる。
 観戦するかるら様たち。遠距離で観戦できる設定が確立されてるのも面白い。
 そして、卑下して現場に行こうとする幽奈さんを止めるかるら様。ここ熱いっすね。かるら様の考えはオールフォーコガラシで至って今まで通りなんだけど、オールフォーコガラシの一環として幽奈さんを止めてるってのがマジ熱い。これはやっぱ先日あったコガラシ女性化回の影響も感じますよね。コガラシくんを独占できる口実があっても、そのコガラシくんがあるべき姿でないならば、その都合のいい状況に対してキッパリNOと言える。コガラシくんが好きな自分が第一ではなく、コガラシくんが万全の状態であることを優先するかるら様、というかるら様の成長がよく現れてると思います。シリアス長編だから既存のキャラが良いこと言い出すってだけじゃなく、事前に仕込みがしっかりあるってのが本作の丁寧なところですよねぇ。はぁぁ……好き……
 んで、幽奈さんの自分探しの旅。スズメがどこでもドア扱いされてて最高。可愛いよなぁ、あのチュンチュン。どこまでもワタシ好みな話が展開されるのでちょっと驚きます。接待を受けてるのではないか……?という傲り。
 幽奈さんの自分探し、天狐の手がかりになりそうなのは……ミリアちゃんきたー!!! ついに再登場ですよ。天狐の話が師匠から出てきた時には「ミリアちゃんの立つ瀬がねぇ……」とか思ってたんですが、なるほど、今回はミリアちゃんに自分の意志で会いに行く、というのが大事だったんですね。外から勝手に問いつめられるのではなく、こちらから会いに行く。こういうのは今までの幽奈さんのドラマにおいてかなり珍しいんじゃないですかね。いいぞー、最高すぎる。
 そんなミリアちゃん。仲居さんが個人情報把握してて笑った。てっきり秘密主義貫いたのかと思ったけど、そこらへんはフツーに子供扱いされたのかw
 んで、ミリアちゃん宅ご訪問のメンツ、非戦闘員が総動員されてる感じあって良いですね。ホントは仲居さん最強なんだけど、ルックスで言えば子供が多くて微笑ましさハンパない。こういうシリアスの時には扱いに困ると思われる千紗希ちゃんマンもここだと面白いことになりそうで最高です。ミリアちゃんにとっては初対面じゃないw
 師匠vs先生に場面は戻る。鬼殺しの本数で戦闘力を数値化してるのが良いですね。めっちゃバトル漫画っぽい。師匠の昔の戦闘力は百本相当、そして現状の呑子先生は十本。勝ち目はないと思ったが、呑子先生の本当の限界は千本で……というのが見事というか、丁寧というか。理詰め感ある。そんな千本を用意するのに尽力したのが朧&かるらというファミレスコンビってのがまた良いんだよなぁ。すっかり仲良くなりやがってコノヤロウ、というニヤニヤがある。あと、顔だけ出してる朧が可愛いw
 ちなみに、かるら様がやってのけた宙に浮かぶ液体のコントロールってのはウォーターサバゲー回で既出ですね。こういうトコやぞ。こういう細かい部分が本作はどうかしてるんや。突然の本格バトル展開で突拍子もないことが連続してる風だけど、よく考えると、その要素1つ1つはフツーに既出のものなので納得しかない。
 てか、呑子先生の “宵ノ坂の霊装結界って物々しくてぇ なんだかテレちゃうのよねぇ” というセリフ、ちょうど今週のミウラ老師の目次コメントと一致しません?? キーワードは「テレ隠し」。やっぱ、呑子先生はミウラ老師が自己を投影したキャラクターである可能性が濃厚……。
 んで、呑子先生が完全にガチモード。それに対してギャグ的にリアクションを取るかるら様と朧が楽しいですね。 “マトラは… なんという相手に挑んでおったのじゃ…!” は笑った。
 そして、バトルがガチすぎるので、テレ隠し的にエロが入る。なんだけど、強烈な技を食らったから霊装結界が破けるってのは本作の設定上、何もおかしくはないんですよね。ミウラ老師はテレ隠しって言ってるけど、その発言自体がテレ隠しで、本編だけ見たら全然不自然なことにはなってないんですよ。こういうとこやぞ……本作が真に偉大なのは。
 んで、ミリアちゃん宅訪問でエンド。相変わらず東京のタワーマンションにロリが半裸で過ごしてて笑う。訪問と同時にすっかりこゆずにペースを奪われてる感も可愛い。そして、やっぱこの非戦闘員メンツが微笑ましさあって最高ですね。幽奈さん、ロリ(見た目)3、一般人かつ優等生1という本格バトル展開とはまったく無縁な感じが最高。個人的にはミリアちゃん再登場が本当に嬉しいですけど、千紗希ちゃんマンの扱いのうまさに対して地味に感動しております。めっちゃ面白いことになりそうやん……

『キミを侵略せよ!』

 ケツの押しつけ合いからは少しだけ離脱した感あるけど、本作は二色カラーの直後に掲載されるのが健全だと思うのでもうちょっと頑張ってください。
 本編。裏山の宇宙人探し。そもそも「裏山」という存在が何の説明もなく成立してるのがおかしいんですが、まぁ大体『ドラえもん』のせいかな。学校の裏に山があるのが当たり前だと思うなよw
 霊媒師持参の相場さん。これは間違いなく『ゆらぎ荘』ネタですわ……(神経質)
 宇宙人は好きだがお化けは嫌いな相場さん。 “木の陰全て怖い!!” は笑った。笑ったけど、ちょっと分かるw 陰って怖いよね。死角が多いとマジ落ち着かない。
 森に行ったら「意外と○○嫌い」が発覚、そして大量の塩ネタ。ちょっと『左門くん』思い出しますわ。『斉木』も『リコピン』も終わるなら『左門くん』生き残って然るべきだったよなぁ。ジャンプ編集部マジ無能だわ。『左門くん』がいたら連載陣もうちょっと落ち着いてたと思う。まぁ、編集部的には「大石(の腰)のせいだ」って感じなんでしょうけど。
 宇宙人は怖くない相場さん。宇宙人とLINE交換は良かった。宇宙人がスマホふるふるしてる絵面は強い。単発のギャグっぽいけど、あれが行われたのは相場さんが宇宙人でないと見抜いてたから、という続くのも良い。ハジメ相手にはほぼ毎回出てくる、妙に鋭い本能的なカンというのがしっかり今回の宇宙人相手にも発揮されましたね。だとすると、ハジメのことを宇宙人認定してる相場さんのカンはやっぱり正しいのでスゴイ。
 ジェラス混じりにニセ宇宙人にお仕置きをしたハジメ。このお仕置きは公的なお仕置きだと理屈も通るけど、最後に相場さん相手に幽霊を演じたのはちょっとひどいよねw 相場さんが幽霊苦手なの知っててアレやったのは割とフツーにひどいぞ。隠すために仕方ないのも分かるけど、相場さん何も悪いことしてないのにw

ジャンププラスのおしらせ

 夏休み記念ということで、読切14連弾。14ってすごいw
 本誌的に関わりが深いのは2発目、8/2公開の作品ですかね。『BOZEBEATS』の平野先生の新作。うん、これはフツーに楽しみです。絶対読む。あの人のことはマジで評価というか信頼してる。……まぁ、タイトルが完全にRPGパロディーでつまらなそうなんですが、平野先生なら大丈夫!!……だと思います。たぶん。

火ノ丸相撲

 何も知らないシバキ山親方が笑える。破壊された扉見たらそりゃ勘違いするわなw
 んで、本題。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、童貞感丸出しの火ノ丸くんが可愛い。ベッドの上に正座は鉄板。
 監督に下ネタ対策聞いてるのも良かった。衝動的ではなく、事前に準備してたのか。てか、2人がエロ話してる姿見たいなぁ。どんな流れでそこまでたどり着いたんだろう。
 レイナ様が「見られる」に執着してるのも面白かったですね。深刻な話なんだけど、その打開策が「おっぱいなら見るだろコラ」なので笑える。
 からの火ノ丸くんがシーツで裸ガード。紳士的な行動にも思えますが、やっぱ見ることの拒否でもあるので、レイナ様的にはショック。 “ミスダチ高だぞ私は!!” と高校時代の栄光にすがってるのが泣ける。火ノ丸くん相手には1ミリも意味がないやつやそれ。
 レイナ様、ポカポカパンチからの号泣。やだ可愛いw 酒入れたってのがうまいこと機能してて素晴らしいですね。レイナ様の感情のブレーキがぶっ壊れてるというか。深刻すぎない雰囲気もあって良い。急に冷静になって “痴女じゃん!” は笑う。ちょっと酔っぱらいあるあるかも。
 パニクってる人を見ると落ち着くの法則で火ノ丸くんがダウナーに。反省する火ノ丸くんに「そういうんじゃない」と突っかかるレイナ様が良いですね。そこで語られるレイナ様の願いが「顔」ってのも実に本作らしいですし。そこで火ノ丸くんがようやくレイナ様の大切さに気づき、出てきた言葉はやはり「顔」。
 てか、火ノ丸くん、刃皇戦の時の声援マジでレイナ様のこと気づいてなかったのね。あれ、漫画的な演出として母親の声が聞こえてるって感じかと思ったらマジで聞き間違えてた。なかなかひどいぞ。バレたら即破局もあり得るレベル。セックスできるお母さん扱いはホントまずい。

『ノアズノーツ』

 謎解きにおいてキーになるのはチームワーク。各専門家、そし特殊能力は揃ってるのでそれらをどう組み合わせるか、連携させるか。チームモノとしてはベタというか鉄板というか。一見真逆に思える2人のアイディアが実は同じものを指していて……となるのは面白かったです。取捨選択しなきゃいけないのもチームリーダーの苦悩としては不可欠なんですが、正しいの切り捨てるようなことはあってはならないですね。今回はそれを見逃さなかった形。
 移動&バトル展開で使われた能力がそっくりそのままオアシスでも活用されて、というのもキレイではある。フリとオチの感覚が短すぎるので都合の良さもなくはないけど、まぁそれはしゃーない。そんな2つの能力のコンボが科学的知識によって成されるってのもよくて、その担当がノアじゃないってのも良い。今回ノアは指揮監督だけですね。

Jスタートダッシュ漫画賞募集開始

 松井先生インタビュー。インパクトを出すためにはギャグ漫画的な姿勢でやるってのは面白かったですね。松井先生がそれを言ってると「ですよねー」と納得しかない。
 んで、松井先生登板は今回で終わり。募集自体はまだ1ヶ月あるらしいですが、松井先生は終わり。面白かったです。あざっしたー。

『紅葉の棋節』

 大師匠にとっての将棋オリジン。持たざる者にとって唯一の救いだったのが将棋ってのが面白いですね。現実では理不尽なこともあるけど、将棋なら平等。才能ないって言ってたけど、まぁそれも乗り越える話だからね。
 大師匠と一局。ただの強敵ではなく熟練感がちゃんとあったのは面白いですね。そっから “息をなさい” になるのも良い。息の話から嗅覚の話に繋がるのもフツーにうまいよね。吸わないと嗅げない。
 んで、紅葉が将棋をする理由。こいつもそれしかなかったから。そのくだりの時に “桜の為か?” という質問が出てきてそれを否定することで始まるってのが良い。要するに、自分のため、独善的なノリがあるんですよね。 “ムカつく” がキーワードになってる。これは前回の銀杏とも同じで、嫌なことがあるけどワガママになることで救われる、みたいなニュアンスがある。ちょっとセラピー的な雰囲気ありますね。将棋愛と呼ぶにはネガティブな要素が多すぎるんだけど、それだけに将棋に救われてる感もあって素敵だと思います。

次号予告

 次号は『鬼滅』巻頭。「○○記念」とか特にないのでマジですごいやん……とか思ったら次号は合併号なのであった。そうか、巻頭だけど表紙ではないのか。つらい、というか惜しい。ただ、夏休みの合併号で巻頭やるって相当オイシイと思うので、普段の巻頭よりも価値あるんじゃないですかね。そういう意味ではやっぱ『鬼滅』すごい。
 特別付録。ガールズイラストブックだって。古味、椎橋、田村あたりが「夏」をテーマにオリジナルイラストを描き下ろし。マジか、予告ページの扱いちっちゃい気がするけど、めちゃくちゃ豪華やん。こういう夏の特別企画を凱旋作家にやらせるってのも面白いですね。てか、この発表されたメンツの中だと田村先生だけまだ50周年の特別読切やってないのか。はよくれや。まぁ、最後の連載が一番近い人なのではよはよ言うのも酷なんですが。
 そんな50周年記念レジェンド読切の一環だと思われる(誌面に書いてない)天野先生の読切。アイスホッケーらしいよ。題材しか分からんけど、なんかすげぇ面白そうな気がする。スポーツでありバトル感もあって題材がワクワク感ある。あと、涼しくて良いですねw
 あと、ジャンププラスから『地獄楽』が出張読切。『鬼滅』巻頭にあわせて和物バトル繋がりってことだろうか。プラス作品としては珍しく読んでるので楽しみです。フツーに面白いですね。『HUNTER×HUNTER』より先に暗黒大陸いったから偉いw

目次

 読者コメント。50周年の話題だ。いいなぁ、このタイムラグが生じてる感。マジで50周年記念号見てから送った感ある。良い。

劇場版ヒロアカもうすぐ公開です!スクリーン上で動く轟くんを早く観たい…!
(『きっと誰もが誰かのヒーロー』)

 そつなく無難な映画の宣伝……かと思ったらゴリゴリの轟くん推しで笑った。

発熱した。何故か手足も痺れたりして怖かった。皆さんも体調、本当にご注意を <祐斗>
(『食戟のソーマ』)

 わろえない。附田先生、こないだノロかかったばっかじゃん。

注文の際に、信じられないほどの勢いで声が裏返って非常に恥ずかしかった。
(『鬼滅の刃』)

 わかるぞ。発声って意外とむずい。

バトル描くのが恥ずかしくなってテレ隠しにエロを描くという逆転現象発生中
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 良さしかない。『べるぜ』『腹ペコ』と田村作品の感想でよく「テレ隠し的に差し込まれるギャグ」みたいな表現を使ってたと思うんですが、このテレ隠し感覚、テレ隠し的なバランスが大好物なのですよ。ミウラ老師がまた一歩ワタシ好みの作家になった……と感慨深い。

丸くて可愛い観葉植物を買ったのに茎だけがニョキニョキ伸びていく。騙された。
(『ノアズノーツ』)

 『ポケモン金銀』でチコリータ選んだら……みたいな話。

愛読者アンケート

 『ヒロアカ』映画特集。まずは「映画行く?」。これなぁ、相当揺れてます。興味なかったけど、今週の読切がなぁ、メガネにすっかりやられてしまってな……。
 行きたいキッカケ。あきやま先生と断言できそうなんですが、よく考えたらメガネというキャラデザにした堀越先生なのかもしれない。堀越総監修に惹かれた、って一番ありそうなキッカケですね。ただ、選択肢に「堀越が総監修だから」がないのはちょっと手落ちだと思いますね。そこ大事でしょ。
 読切を読んで映画行く気になったか。めちゃくちゃ行く気になりそうなので困ってる。メガネはずるいよ……
 大問2。一番近い書店について。減ったよねぇ。最寄り駅周辺には本屋ないですよ。一応徒歩10分くらいのところに1軒ありますけど、小さい本屋なのであまり行かないかなぁ。行かないくせになくなったらショックなのでなんか買った方がいいんですけどね。定期的に買う本ってジャンプですけど、ジャンプは特殊な店行っちゃうからどうも。
 前号から3号連続でやってるオリジナルフィギュアプレゼント。この企画続けてほしいか。キルコが出たら買うので続けてほしい。

総括

 水曜更新になっちゃった。なっちゃったけど、驚くほどに長い。割と順調に進んだ割には終わるのが遅いと思ったら、長かった。調子いいと長くなって結果的に遅くなる。調子悪いとそのまま遅くなるってひどい話だ。

 今週のベスト作品。これはゆらぎ荘回覧板かなw 何気に特別企画として結構豪華だったし、ワタシ好みだし、トドメでミウラ老師登板の予告。
 まぁ、作品でいえば『きっと誰もが』だと思います。公園シークエンスが本当にやばい。あの2ページだけで「あきやま良い仕事した!!(オツカレッシター)」ってなる。

 今週のベストコマ。『ブラクロ』、アスタがサリーに顔近づける場面ですね。迫真の説得なので顔近づけるのも構図的には全然ありふれてるんだけど、そこに「メガネがなくてよく見えない」というワンクッションを入れたのが発明的。最高でした。

 最後に、今週のベストキャラ。ガチロリかなー??

  • 轟冬美 『僕のヒーローアカデミア
    • ガチロリじゃないです。メリッサも相当良かったけど、今週は本家『ヒロアカ』が強すぎた。ガチロリとは真逆の人妻感。いや、人妻ではないんだけど。
    • 「お姉ちゃん困っちゃう」的な言動で完全にやられた。これは完全にあきやま先生的には「おいおいメガネ美人ぶつけてくれんなよ」というブチギレ案件。
    • メリッサも相当可愛くて「やはり堀越ヒロインは良い……」と痛感してたんですが、本家がプルスウルトラしてきましたね。女性キャラが一番可愛いのは古舘だと信じて疑わなかったけど、ちょっと堀越かも……と揺れてきた。

gohomeclub.hatenablog.com

UDF きれいなジャイアン(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

UDF きれいなジャイアン(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

ハイキュー!! 33 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 33 (ジャンプコミックス)

斉木楠雄のサイ難 26 (ジャンプコミックス)

斉木楠雄のサイ難 26 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 12 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 12 (ジャンプコミックス)