北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』481話の感想


 イベントなどに参加しないのと、暑くてウチにいるので季節感が死んでます。今8月らしい。

#481

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉はスズ。浴衣である。本編ではすっかり宿入りしてるので、これは嬉しいサプライズ。

 歴史レジャーランド編の後編。終わりで間違いないと思う。ただし、ランドはもう出てこない。宿。
 宿に入るとまさかの横島先生。暑いからずっと部屋で待機してた‥‥ ってのも納得してしまいますね、今年の夏は。単に運転疲れって可能性もあるし。
 引率が出島さんではなく、横島先生だとちょっと友達同士の旅行というよりは学校行事感出てきますね。留学生の面倒見てやってよ、的な指令(というほど強制力ないにしても)があったのかもしれない。そういう意味でも驚きの登場でしたね。まぁ、「面倒見よすぎぃぃぃ!!」みたいな印象はあったので、そことは齟語ないか。
 ただ、公的な旅行だと考えると横島先生それでいいのか‥‥みたいなオチ。まぁ、横島先生だったら仕方ないか、というトランプみたいな感想。前科もあるしなw
 まぁ、ガチガチに学校行事というほどでもないって感じなのかな。やってくれたら助かる、それなら引率するよ、車出すよ、みたいな。横島先生、パリィさんの担任だし。

 日米のカルチャーギャップとしては定番の玄関で履き物脱ぐ問題。これ自体はよくあるんですが、旅館での出来事ってのがまた一捻りあって面白いですね。旅館内はスリッパを使用する、が部屋の中は裸足って確かによく分からない線引きかもしれない。日本に来る外国人旅行者だと定番のトラブル、ミスだったりするんじゃないかしら‥‥とマジで思えてしまうくらい説得力がある。
 「ふつつか者」ってワード、日本贔屓の外国人が好きそうなイメージある。日常では使う機会ないですけど、なんか外国人は好んでそう。
 そんな「ふつつか者」でパリィさんがオチ。リアクションに困るネタで笑った。それなりに打ち解けてないと気軽にはツッコめないよね、これw

 食後。1日も終わりに向かおうとしてる最中、会長から本題。「実は 出る」。これ目当てでこの旅館に決めたんだろうなぁw パリィさんウケを考えたのが自分のオモシロ優先かは分からないけど。
 当然スズが超怖がってオチ。「スズ怖がりすぎw」って言いたいのかもしれないけど、ちょっとこれは仕方ない気もしますね。あんなもったいぶった言われ方したらあっちだと思うわ。

 んで、出るのは座敷わらし。イメージの座敷わらしがめっちゃ可愛いのである。ほのぼのとしたデフォルメで非常に良い。まぁ、怖くないよ、という印象を強調する意味もあるんでしょう。
 ただ、座敷わらしだろうと、出るのは怖くない??と少し思う。てか、昔はよくテレビでやってた心霊番組で座敷わらしも扱われてた覚えあるから個人的には境が弱いってのもあるんだけど。
 ともかく座敷わらしは怖いものではない。無邪気に喜ぶコトミ&パリィ、そして簡単に喜ばないスズ。そんな大人なスズにもっと大人な(ダメな意味で)横島先生が絡んでエンド。スズの恋心が完全に暴露されてるので笑った。これ、二次被害がやばいやつだろ。タカくん聞いたらさすがにまずい。それへの対処という意味もあるのかな、スズのリアクションが元気いっぱいでいつもと違うノリある。とにかく「この人変なこと言ってます」というのを強調したいような空元気に見えなくもない。かも。

 アリアの自前枕とコトミ。アリアが持参したのは枕変えたら眠れないからでしょうが、今は枕変えても眠れる別のアイテムがあるらしい、というのでオチ。どぎついもん放り込まれてるので笑った。
 催眠音声。名前は聞いたことあるけど、実体はよく把握してません。商品とかであるのかしら。催眠かけて触らずに果てる夢精みたいなものを味わえるのか?? ‥‥ただ、今回出てきた催眠音声の説明はかなりフワッとしてたので安心です。そこまで突っ込んだ話は出てきてない。エロオーディオドラマみたいな認識でも成立する。ともかくエロへの探求心が止ん事無い七条先輩マジパネェ、みたいな感じでよろしいかと思います。

 ラストページ。本作は4コマ漫画としてかなり硬派というか、起承転結を丁寧におさえたり、4コマ目でちゃんと落とす印象があるんですが、ラストページの2本はちょっと例外。暑くて作者がダレた‥‥とかではないですね。明らかに後引くような味わいを狙ってる。夏の夜の恐怖体験ではないけど、不思議体験というハッキリとした答えが出ないからこそいつまでも忘れられない感じを作ってる。
 2コマ×2という構成になってるのも面白い。2回目で少しずらしてきてオチ、ではない。嫌な予感ではないけど、何かが起こってるかも‥‥という感じがあって良いですね。ホント本作では不思議な読み味だこれ。
 ただ、同じ展開が2度繰り返されてるだけに見えて、いびきで目が覚めたから2度目のアレに出くわした、というロジックがしっかりしてますね。
 てか、何気に横島先生がグーグーいびきかいてて笑った。漫画的な表現ではなく、タカくんがはっきりと認識するレベルの音量だからすごい。横島先生それでいいのか‥‥とかちょっと思ってしまうレベル。まぁ、横島先生なら大丈夫なんだけど。

 んで、続き。すっとぼけタカくんによる昨晩の答え合わせ。
 衝撃の真実というか疑惑レベルだけど、気づく土台に使われるのがスズってのが面白い。怖い話ではないって言われたけど、ちょっとその感じありますね。それでいて、シルエットだと子供と見分けつかない、とスズが冷静になってから怒りそうなロジックも面白いです。スズがいたからこそタカくんはそのまま眠れた。
 雪女の時もそうですけど、ちょっとこういう話多くなってきましたね。カッパの時はひどいオチがついたけどw 存在を否定はせずに、いやむしろ‥‥という匂わす程度で終わらせるのも特徴的な気がしてきました。


 ということで終わり。ラスト2本が独特で良かったですねぇ。ただ、ネタ的に好きとなると「うんのよさ255」かもしれません。横島先生が土足で危険地帯にズカズカくるので笑った。あと、サブタイが『ドラクエ』ネタですね。

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