映画『ヒロアカ』観てきました。そのままの勢いでブログ書く。
平たく言うと、メリッサ最高。可愛いし、ドラマも熱いし、メガネ。『ヒロアカ』の中でも3本の指には入るくらい好き。むしろ今後の本編(連載派です)に対して「メリッサ出せよコラ」とか思ってしまいかねないレベル。
『2人の英雄』
映画『2人の英雄』。この「2人」というのが誰と誰のことを指すのか。映画を観てる最中にこの「2人」の印象がコロコロ変わるのが良かったですね。いろんな2人のドラマが描かれる。
逆に言うと、2人じゃないパート、要はクラスメイトのパートが個人的にはマイナスでした。仕方なくこなすノルマのように見えました。
大体こういう人気シリーズに出てくるゲストキャラが物語の中心になると「ゲストよりレギュラーのみんな出せよ」って不満抱きがちだと思います。厳密には違うけど、いわゆるメアリースー。
ただ、本作はまったくの逆で、むしろ「レギュラーはいいからゲスト見せろよ」でした。少なくともワタシは。メリッサ親子のドラマがもっと見たかったよ。特に、デヴィッドのドラマ(あのオチ)に関しては、デクもオールマイトももっと悩むなりしてほしかった。最終的に助けるのは分かるけど、それでも「○○だから助ける」みたいなロジックは欲しい。
あと、メリッサが好きすぎるので、別れの場面とか欲しかったです。いくらでも泣けたぜw
とにかく、メリッサが良い。最高。この点に関しては多くの人、ほとんどの人と意見が一致するのではないでしょうか。なぜメリッサはここまで魅力的になれたのか。堀越ヒロイン特有のムチムチ感が遺憾なく発揮されたからではないです。……それもあるけど。
『僕のヒーロー』
結論から言うと、『ヒロアカ』の原型となった大昔の読切『僕のヒーロー』で描かれてるドラマがそのまんまメリッサに当てはまるからです。
映画公開を記念してジャンププラスで無料公開されてます。映画終わったら有料になるのか、リンクが切れるのか。
『僕のヒーロー』。ヒーロー社会の中、無個性ながらヒーローに憧れる主人公がヒーロー行為をサポートすることも立派なヒーローなんだと気づく物語です。
これが『僕のヒーローアカデミア』として連載用にアレンジされる際、無個性の主人公に最強の個性が継承されるようになりました。今ではみんな慣れたんでしょうが、当時は「無個性のまま頑張る話がよかった……」と言う人めちゃくちゃ多かったです。『僕のヒーロー』を読んでるかに関わらず。
そんな無個性のまま頑張ってるのが、今回のメリッサなんですね。
『きっと誰もが誰かのヒーロー』
そんなメリッサの物語。映画直前のジャンプに掲載されたスピンオフ読切『きっと誰もが誰かのヒーロー』が分かりやすいです。『ヒロアカ』ファンに通じる言い方をすれば「メリッサ:オリジン」です。ヒーローに憧れるも無個性だったメリッサが、父親がサポートグッズの開発を通じてオールマイトの活躍を支えてることを知り、個性がなくてもヒーローになれることを知る。はい、『僕のヒーロー』と同じです。酷似してるなんてもんじゃない。冴えないサラリーマンをめちゃんこ可愛いメガネ幼女にしただけです。……大違いですね。
この読切、メリッサの幼少期の話です。映画でお馴染みのあの姿は扉にしか出てきません。全編ロリ。
なので、映画におけるメリッサは無個性の苦悩を乗り越えた後の状態です。劇中にもデクが過剰に無個性を意識するのに対してあっけらかんとしてるメリッサ、という場面が出てきましたね。
そんな精神的には成長済みのメリッサが、実際にヒーローをサポートすることで彼女がヒーローになる。彼女の夢が一旦叶う。それが今回の『2人の英雄』。このタイトルは最終的にデクとメリッサのことを指すのでしょう。
そんなメリッサの成長が感じられたとある場面がお気に入り。マイベストシーンです。
デクがピンチになり、タワーから落ちそうになると、メリッサが無個性ながら敵の邪魔をして時間を稼ぐ。その隙にデクが復帰して一撃。その後、
「救けられなくてごめん」
「ありがとうでしょ?」
というやりとりが最高なんですよー!!! メリッサ好きー!!!!!
この『きっと誰もが誰かのヒーロー』、映画の副読書としてめちゃくちゃ重要だと思うんですが、こっちはジャンププラスで無料公開してくれないんですね。(してたけど終わった、だったらごめんなさい)
少年ジャンプ35号ですので、マンガ喫茶行くなりしてください。大きい図書館だったら意外とジャンプ置いてあったりして。北区は置いてあります(飛び飛びだけど)。
今回の映画『2人の英雄』は『ヒロアカ』原作者総監修が最大の売りです。入場者特典(ワタシの時は終わってましたw)でも原作者がフル稼働して原作者ファンを取り込もうと必死です。
そんな原作者が、『ヒロアカ』初の晴れ舞台である映画のために用意したネタが、『ヒロアカ』の原点である『僕のヒーロー』からの引用なんですよ。感動的じゃない? 原作者の気合い、そして一貫性が感じられます。
終わりです。メリッサ以外に関して言うと、テロリストのキャラが弱いのがちょっと残念でした。キャラ立ってないのに計画が途中で完全停止して学生たちの活躍パート入っちゃうのが何とも。まぁ、トータルでは良かったです。
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