北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『MEG ザ・モンスター』の感想

 サメ映画もステイサム映画もそんなに詳しくないです。漠然と楽しそうという印象がある程度。こないだ午後ローで『ロストバケーション』は観ました。すげぇ良かった。
 なんですが、『MEG』への期待感はやたらと高かったです。大作で頭悪そうな感じが良かったのか。モンスター映画が楽しみだったのか。

 そんな『MEG』。メガロドンの略です。あーはいはいメガロドンねー『ドラクエ10』で釣ったわー、となるのはアストルティア民の悪い癖です。未だにトップレベルの釣り難度だと思います。
 ……関係なかった。

 そんな『MEG』です。面白かったです。個人的にめちゃくちゃお気に入りなんですが、サメファン、イサムファンからは今一つの声も聞くので、多少ゆるい部分もあったのでしょう。ラノベ表紙のゾーニングの話じゃないけど、全年齢向けでサメ大作をやる意味は間違いなくあると思うので、個人的には本作を支持したいです。

 観る前の懸念としては、イサムとサメだから戦えないじゃん!ってのがありました。さすがに泳ぎながらじゃ殴れませんし。
 もちろん殴り合ったりはなかったのですが、めちゃくちゃ戦ってたと思います。少なくとも私が考えてたよりは遥かにバチバチの対決してました。
 特に、戦いのシチュエーション、戦い方が多種多様でそれだけでワクワクでしたよ。徐々に対決方法が直接的になっていくのも気持ちいいですね。最初は逃げるだけ、船で逃げるだけだったのが泳いで逃げるようになり、船でチェイスするようになったと思ったら最終的にはイサムが泳いで直接対決!! サメと睨み合ってからのスーパージャンプ、そしてトドメの流れには興奮しましたw
 ただ、このトドメと思われた一撃でもサメは死ななくてですね、本当のトドメはどうしたのかというと……の部分が最高。個人的に一番好きな場面です。イサムじゃねぇのかよ!という話ではあるんですが、あの『宇宙戦争』的なオチといいますか、「土着のサメなめんな!!」というサメたちの逆襲、マジ胸熱でした。
 (よく考えるとサメたちは何もされてないので逆襲ではないですw)

 映画の話として感動したかは判断に困る部分なんですが、マシオカの最後。
 マシオカ出てきたじゃないですか。『HEROES』の「やったー!」の人。未だにあのイメージが強いから、コミカル、少し可愛らしくて、高温で叫ぶ、という認識だったんですよ。本作でも「すげー」とか日本語で漏らしてて嬉しくなったんですが。
 それがさぁ、まさかの最後で泣かせてくるじゃないですか。家族への遺書でフラグビンビンだったわけですが、日本語で「ごめんな」。この言い方、声が渋くて。えっ、こんな低音出るの?という変な部分での衝撃というか。
 実際のところ本作は中国映画だし、「中国中国うるせーよ」みたいな意見も分からなくもないんですが、多民族チームとして別に全然アリだったんじゃないかと思いますね。日本語での見せ場あるとか結構すごい扱いだと思いますし。

 話それますが、今時のチームの多国籍化ってのはやっぱ『ワイルドスピード』シリーズ、特に『MAX』の以降の系譜なんでしょうね。ヴィンディーゼルは偉いですよ。イサムもいいけど、ヴィンディーゼルもいいよね。あのシリーズどうなっちゃうんでしょうね。


 ということで終わり。大変楽しい映画でございました。大好き。まぁ、自己犠牲で仲間を助ける場面多すぎね?とは少し思います。一番感動的なの最初に出ちゃったのもあり、そこは少しマイナスかな。
 とはいえ、良かったです。イサムと水の相性もバッチリです!さすが元飛び込み選手!!

MEG ザ・モンスター (角川文庫)

MEG ザ・モンスター (角川文庫)

 デップーの奥さんか……と雑念湧きながらも、めちゃくちゃ面白かったです。
 開放感のある密室ホラーでしたね。矛盾。