北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

COMIC X-EROS#71の感想

 Komiflo感想も初月が終わろうとしております。すべては私の努力のおかげなんですが、それと同じくらい雑誌が面白いおかげです。あと、みみっちいことを言うと、最初にやった快楽天感想のアクセスが良かったからですw アクセス比較の意味でも初月はすべての雑誌をやろうと決意しました。
 ということで、最後にやってきました、X-EROS。ゼロスと読みます。このタイトルは相当かっこいい。初月の感想マラソン完走となります。次月はどうなるのでしょうか。

 タイトル表記問題。「コミックホットミルク」にしたくせに今回は「COMIC」。これでいいのか感は非常にあります。正解が分からんとです……
 「コミックゼロス」にした方が整合性はあったかもしれない……分からない……

 Komiflo派です。Komiflo情報としては、発売日と配信日は同じ。そして、何より修正が特徴的です。白塗り、白のベタ塗りではなく、いわゆる黒海苔となっております。「見える……見えちゃうぞ……!!」と非常に素晴らしい。ここまでアリならもう全部見えていい気もしてきます。

「表紙」小島紗

 端的に言うと、乳首アリ。これは大きい特徴ですよね。チンコはないけど、バイブをパイズリしてるのでかなり明け透けです。表紙からこんだけやってるので雑誌の色が見えてきます。まぁ、一応性器はゼロなんで、セーフなんでしょうw
 ゼロスの特徴としては、表紙イラストの別バージョンが巻頭カラーとして載ってる。文字ナシの純イラスト……でもないのがまた独特ですね。作者のコメントが載ってるのは個人的に好みです。アオリなどの情報はむしろ巻頭カラーの方が多いです。「無限パイズリ地獄」というのは分かりやすすぎて素晴らしいと思いますw

『館花さんは試したい』荒巻越前

 巻頭カラーと、巻中。これ面白いですね。まず、巻頭でタイトルと見開きカラーだけ見せて、後から本編を見せる。巻頭カラーだけで、とにかく作品のコンセプトはバッチリ伝わってくるのが見事です。とにかく、エロへの探求心が強い館花さんの話ですね。本編も巻頭に載せればいいのに……と思うのは素人なんでしょう。面白いです。
 んで、本編。特徴的なのは、1ページ目。文字数多め、そしてヒロインの出番が少な目です。「巻頭カラーでやったからいいよね!」というバランスですね。ここらへんのさじ加減、良いですねぇ。巻頭カラーありきのバランス。
 話としては、クラスでスケベキャラとしてお馴染みの主人公が館花さんと付き合うことになるのだが館花さんの好奇心は主人公を遙かに凌駕していて……という感じ。この設定が良いですね。「男はスケベキャラになることで逃げれるからいいよな」という館花さんの心の叫びが聞こえてくるようです。エロへの関心が煮詰まってるけど、それをギャグやキャラクターとして消化できてない人もいる。そんな悶々とエロを溜め込んだ女性からしてもこの恋愛は救いであるし、何より男からしたらそんなエロい女性が寄ってきてくれるのはこの上なく都合のいい話ですよね。主人公が館花さんに選ばれた理由は「エロいから」ですよ。このロジックが本作の肝であり、非常に見事だと思います。女性に優しく、それと同時に男に都合がいい。
 一線を越える瞬間としては、やはりホテルに入った館花さんが “男の子だけがエッチな事に興味あるわけじゃないもん…” とカミングアウトする場面でしょう。告白の瞬間でも、初体験の瞬間でもなく、その寸前の気持ちを初めて露わにする瞬間がキーになってるのが非常に面白いです。とにかく、エロへの探求心では主人公よりも館花さんのが上回ってたのが明らかになる瞬間ですので、ここで2人のパワーバランスは決定づけられます。
 そんな館花さんの発言を聞いた主人公が “結構こういうの慣れてるっぽいし…” “やっぱ教えられたのかな 前のカレシ…とか” と素っ頓狂すぎる誤解をしてるのが最高ですね。ここまで言われても館花さんの正体に気づけないw お前と同じ、お前以上にエロへの関心がある女子がいたっていいじゃないか、という話なんですが、そこに気づけない可愛らしさ。やっぱこの「スケベなのは男だけ」という勘違いが本作のキーであり、最大の魅力だと思います。
 プレイ内容としても、その本作のテーマが如実に現れてまして。最初は正常位なんですが、次第に騎乗位にシフトしてそのままフィニッシュ。エロへの関心において館花さんが男を上回った結果ですね。そっから、使用済みコンドーム……からのコンドームの新たな使い方になるのが最高です。アナル開発ですね。コンドームを指にはめるだけで言葉では説明しないバランスとかも秀逸だと思います。主人公の頭が館花さんのエロ探求に追いついてない感。
 ラストのエピローグ。主人公が館花さんからパンツをもらってエンド。主人公としてはエロいプレゼントもらって嬉しいんだけど、館花さんとしてはノーパンで1日を過ごすことが新たな探求であり、という。館花さんの飽くなき探求心が主人公にとっては都合がよく、2人の需要と供給が合致する理想のカップルってことですね。2人の関係を端的に表した見事なエピローグだと思います。

『小さな黒い花』いづれ

 テニス部の後輩と。叱られた主人公を励ます後輩……なんだけど、冷静に考えると距離の詰め方がちょっとおかしいんですよね。可愛い子に近づかれてドキドキ、みたいなので騙されるんですがw ポカリをいきなり頬に当ててくるのは定番ですけど、自分の汗拭いたタオル渡して “涙拭いて” は結構スゴイ。冷静な状況だったら割とイヤなんじゃないかな。そんなタオルこそが、今回の大事なアイテムで、彼女の悪魔性を象徴していますね。タオルが罠で、そのタオルをプレイにも使う、というのが非常に良く出来てる。
 その後も彼女の距離感がおかしい描写がいくつかあるんですが、みんな見てる前でキスしてくるのも相当ヤバイ。ここで彼女の考えてることが1つも分からなくなりますね。彼女自身は人の目をまったく意識していないのも超常的な雰囲気あって、手に負えない感。
 んで、落とされて、更衣室。プレイ中の「これが本性だったー」と愕然とする感じが楽しいですね。なに考えてるかさっぱり分からなかったけど、責めてる最中、責められてる主人公のリアクションを楽しんでる最中の恍惚の表情は嘘偽りがないのがよく分かります。ただ、最初からこのレベルだったのかは少し疑問の余地もあって、主人公との相性の良さ(被虐っぷりの良さ)のあまり彼女もあそこまでエスカレートしてしまったんじゃないか、という気もします。彼女の誘惑によって男の方も欲望を剥き出しにしていくんですが、それによって彼女の方もリードされてるようにも見える。優れたMはSを育てる、とか聞いたことありますし、そんな感じ。
 とにかく、主人公が完全に落ちる瞬間ってのは、おしっこ飲まされた後にセックスを求める瞬間でしょう。彼女の勝利が確定した瞬間でもあるんだけど、別の意味でも彼女が嬉しそうに見えますよね。超歪んだ形ではあるけど2人の互いを求める気持ちが合致した瞬間でもあるのでしょう。愛と言っていいのかは少し怪しいですがw
 んで、エピローグ。深みにハマってるのは実は彼女の方かもしれない……という余韻でエンド。簡単に言っちゃえばデレなんですが、ここで面白いのは男の方の気持ちが描かれないまま終わった点ですね。プレイが終わった後、冷静な状態でも彼女のことを求めてしまうのか、気になるところではあります。まぁ、もちろん彼女としては、そんな相手の意向は関係ないんですけどね。

『そして母になる』ボボボ

 カンヌで審査員特別賞とりそう。後にパルムドールとりそう。
 まぁ、ダジャレなんでしょうけど、血の繋がりはない相手と後天的に家族になる、という意味においては同じですね。本作だけで考えても、このタイトルは意味通りますし。まぁ、ダジャレなんでしょうが。
 主人公30代後半、死んだ父58、死ぬ3ヶ月前に結婚した義母23。強烈すぎるけど、有無を言わせぬ説得力がありますな。開始2ページで「はい!どんな作品か分かりました!!」となる。
 本作の特徴というか、予想外で面白かったのは義母の狂人にも思えてしまうような底知れなさ、それと主人公の自己嫌悪ですね。両者のそれが端的に感じられるのは、 “スミレちゃんそれは呪いだよ” のコマで、この判断の冷静さは面白いです。元々どんな人か分からない義母が呪いによってどうにかなってしまったんじゃないか、という印象も生みますね。
 嫌われるためにエロいこをを要求したら快諾されてしまって……という感じでズルズルと落ち始めるんですが、あくまでも主人公は “ハタチそこそこの女の子をこれ以上職歴なしの中年フリーターしかいない家に縛りつけていいわけがないんだ” 。善意と自己嫌悪が表裏一体なのが良いですね。単なる善意でもない。そこが主人公の抱える問題で、その問題がこの奇妙な関係によって救済されることになる。
 エロいことが始まってから、主人公が落ちるまでの間は、ちょっと2人の間でバトルが行われてるような味わいがありますね。主人公の思考が「負けてたまるか」になってて、その攻撃に彼女が怯む描写もある。
 どう考えても彼女の方はヤバイんですけど、その点にも主人公は気づいてて、気づいてるんだけど有無を言わせぬバブみに落とされるw 挿入の瞬間、主人公が初めて自分の劣等感をさらけ出したのが感動的ですね。感動的……?という雰囲気ではあるんですが。とにかく、感情の高まり、ドラマの高まりとプレイの高まりが一致してるのは優れた作品の証拠だと思います。
 んで、ラスト。印象的に繰り返されてきた遺影の父が微笑んでエンド……やかましいわw エロい絵よりもオシャレなこと優先してくるので笑ってしまった。

『もっと召しませ おかわり』桐原湧

 続編ですね。そのまんまだけど『もっと召しませ』の続き。コミフロ配信内なのでそっちから読みました。
 前作は、偶発的なナンパからとんとん拍子で仲良くなってく様が楽しいし、おっとりとした印象だった彼女が実はドエロだったのが徐々に分かる感じがとても良いです。助走が丁寧な作品好きです。てか、刺さりまくったのでそっちの感想も書きたいくらいなんですが。
 『おかわり』の本編。彼女の正体が分かった上で日常(食欲)に戻ってる、ってのがエロい。絵はエロくないのに「この子が実は……」と知ってる。まぁ、続編なので、そんな日常パートは本当に短いんですけどね。短くできるのが続編の強みです。
 あと、1ページ目の味噌としてはやはり “しかもご飯がおかわり自由なのも嬉しいです♪” というセリフ。タイトルにも使われた「おかわり」、キーワードですね。彼女の飽くなき欲望というのを端的に「おかわり」という一言を象徴させてるのが見事です。当然のように物語のオチにも出てきましたね。
 前作を読んだ時に感じたのが「クチえっろ」というのでして。食欲を事前に見せたからこそ、それと地続きに存在する性欲、その2つの架け橋となってるのが「クチ」なんですね。それが前作以上にフィーチャーされてたと思います。分かりやすく彼らのセリフで言及もされる。単純にプレイ内容としても多いですね。屁理屈を立てるならば、おっぱいや性器と違ってクチは動くじゃないですか。自ら動いて対象を求める、と動けるのが他の部位にはない個性だと思うんですよ。比喩でも何でもなく「むさぼり食う」という絵面になる。とにかくその積極性、底なしさ、それらを一言で「おかわり」としてるわけで。

『いきたいいきたいいきた~いっ!』いつつせ

 天使と悪魔と生田(イキタ)くん。タイトルが3回繰り返すのは3人だからですね。生きる、逝く、イクの3つでもあるのかな。
 死にそうなイキタくんの前に天界、冥界からそれぞれ使者がやってくる。しかし、現世に未練があると地縛霊になってどちらにもいけないので、2人がイキタくんの未練を解消する。
 天使と死神なんですが、エロに関してはイメージと逆転してるのがまず面白い。死神の方が奥手で、天使の方が積極的、というかビッチ。ここで、さらに面白いのが、イキタくんの未練に気づくのは死神の方なんですよ。天使の方は何も分かってない。どころか、天使は恋の悩みに対して「セックスしたいのね」という結論を出してしまう。要するに、天使は今までずっとそうやってきた、ってことだと思うんですよ。「ソープへ行け」じゃないけど、人生の大抵の悩みはセックスによって解決してしまう(悲しいですが)。おそらく天使は数々の死人の未練をセックスによってなかば強引に解消してきたのでしょう。死神は未練の本質に向き合って回りくどいけど丁寧に処理してきたのでしょう。そんな2人が同時にいると、当然天使のペースで事態が進んでしまう。
 キャラデザ。天使と死神なので特殊なデザインです。これをプレイの内容に活用してるのが面白かったですね。まず、天使の羽コキは爆笑しました。それと、特殊な形状の服を着てるんですが、それを脱ぐ描写が2人とも丁寧にあります。これ良かったですね。天使と死神だから着替えとかせずにパッと変身しちゃってもおかしくないし、そもそも「服を着るのか?」みたいな疑問もあるんですが、今回は徹底的にリアルな服として扱ってる。生々しくて良かったと思います。
 天使と死神という二者択一。明確に死神を選んだのも面白かった。なぁなぁにしたり「どっちも選べない」としてもいいと思うんですが、しっかり選択をする。まぁ、ビッチが手に負えないから死神を選ぶってのもよく分かるんですがw ただ、だからといって冥界に行くかというと……というオチですね。2人から1人を選びはしたけど、結果として活力が増して生きれるようになっちゃいました、と。んで、タイトル。イキたいから生きたいし、かといって2人のことも大好きなので逝きたい、ということなんでしょう。ふざけたタイトルだと思ったら意外と味わい深かったですね。うまい。

『シークレット×シークレット』さんじゅうろう

 隣人のお姉さんに恋心を抱いていたら彼女は父親と不倫していて。タイトルは不倫のシークレットと、主人公が彼女に溺れていくシークレットですね。Perfumeの名曲ではない(好きです)。
 開始3ページ、徹底して主人公とお姉さんの身長差を強調してくるのが良い。話としては年齢差を描ければいいんだけど、それを「身長」に特化して描いてる。伸びてきたけどまだまだ小さくて、身長差ゆえに目線がおっぱいに行ってしまって、とか気が利いてる。 “かわいいより…かっこいいとか言われたいんだけど” “それはもう少し先かなー” と微笑ましいやり取りがありますけど、父親と不倫してることを知ると印象がガラッと変わってきますね。彼女は大人になったかっこいい姿を知っていて、それに惚れ込んでいる状態であのセリフを言っている。
 隣のお姉さんにめっちゃ好かれてて幸せ……っていうの男の願望としてシンプルなんだけど、彼女が好きになったのには理由がある、ってのが本作の意地悪なところで、そこが最高。要するに好きな人(主人公の父親)の可愛い分身として好きになってるんですね。都合のいい話かと思ったらおもっくそ残酷な事実に起因していた、というすげぇ話。
 細かい部分だと、主人公の家は一戸建てで、彼女はアパート住まいってのが素晴らしいですね。別に同じアパートの隣人でいいじゃんって話なんだけど、この格差があることで味わいが変わってくる。違う建物なのでちょっとした異世界感もありますし。
 んで、彼女に食われて溺れて終わるんですけど、エピローグとして毎日通い詰めるようになったのが明らかになります。この「通い詰める」。当然、彼女の体の魅力を知って溺れてしまったわけなんですが、それだけじゃなく、毎日通わないと彼女が父親に会いに行くんじゃないかという嫉妬、猜疑心もあるんじゃないかなー、とか思うと堕落してる感あって素晴らしいです。ショタのピュアな恋心だったのにこれで幸せなのか……みたいな。父親との不倫が終わったのか、まったく描かれないまま終わるのが意地悪です。そこが最高。

『フットマッサージ杏』ディビ

 フットマッサージされると思ったら前立腺マッサージされる。「気持ちいいことをされる」という点においてマッサージ屋にエロのイメージが付きまとうのは分かるんですが、とにかく本作はシンプル。エロまっしぐらで突き進んで終わります。通常のフットマッサージしてる段階で主人公、完全に勃起しちゃってますからね。これ面白かったですね。エロ対応が出来る店だった、という蟻地獄的な構成ではあるんですが、そもそも主人公の方に秘めたるエロが間違いなくあった、エロの世界に足を踏み入れるのはむしろ主人公の方。まぁ、おそらくだけど、性欲が溜まってるのを見抜く足ツボがあって、そこを押して反応した客に対してだけ「他各種マッサジ」を施していく、というコンセプトの店なんでしょうね。このメニュー表のコマ、最高ですw

 作品の後に単行本『甘く奏でて』発売記念の「隠れドM快楽診断チャート」があります。こういう企画大好きですw 超好き。ノリノリでやってる。
 やった結果、「射精管理願望」でした。まぁ、SよりはMだと思うのでどれでもいい気もするんですがw 尿道はちょっと怖いのでそれ以外なら。射精管理モノはやっぱ完全に自分の意志を否定される感じが魅力ですよね。すべてが相手の手の上に置かれる感じ。

『裏垢女子#まゆりん』虎助遙人

 コミフロ感想始めて初めてだから書きますけど、裏垢モノって最近よくありますよね。一大ジャンルになってると思います。私もツイッターはやってるけどこういう裏垢、エロ垢については全然知らない、見たことないので「ホントにこんなにあるの?」と思ってしまいます。運営にバレたら凍結だと思うので、定期的に探してないと出会うことはないのかな。もしくは、フィクション上でのみお馴染みになってる特殊なジャンルなのか。コスプレイヤーについての作品が増えて久しいと思いますが、こういう時代をビビットに反映してる感じはエロの世界の魅力だと思いますね。AVよりも表現方法が自由なエロ漫画だとその傾向はより強いんでしょう。
 本編。冒頭3ページで裏垢としての姿が描かれる。ここでマスクというアイテムが効いてきますね。裏垢の姿はマスクで、リアルで出会うとマスクなし、という差別化が鮮やかです。
 んで、当然裏垢がバレる展開になるんですが、ひょんなことから図書委員長の家にお邪魔することになり、家に行ったら私服に着替える。ここまでは違和感ないですね。ただ、その着替えた果ての姿が主人公にとっては見覚えがあり……という展開が面白い。すかさずトイレに行くんですが、その目的は確認であったと。それと同時に、ちょっとした隙も見逃さずに裏垢への投稿を欠かさない彼女の姿も描かれる。彼女にとって裏垢が日常と不可分なものであるのが窺い知れるんですが、その軽率な行為が相手に確信を与えることになって……という一連の流れが見事です。2人がそれぞれ別の行動をとりつつ、その2つの行動が1つの結論にスムースに導かれていく。
 このバレ展開で面白いというか可愛いのが、 “ものすごい偶然! そのストラップ流行ってるのね!!!” という彼女の苦しすぎるリアクション。無理なのは分かってるけど認めるわけにはいかんのじゃ、という彼女の譲れぬ一線が感じられて最高です。
 このバレてから。バレた後との男の行動が本作の個性であり、魅力だと思います。その秘密を武器に彼女を脅す……んじゃないんですよね。ここが良い! 脅すのではなく、 “女神ゆまりん様!!!! 俺だけの一生のオカズください!!!!” と迫る。ワガママは言うけど、あくまでもファンとしての姿勢を崩さないのが素晴らしい。男の方からエロを要求するんだけど、女性上位の関係はキープ。矛盾してるような特殊な状況を作り上げてるからスゴイです。さらに、裏垢女子なんだから「撮影」という要素も必要だよね、と話を広げていくのも面白いです。
 んで、彼。彼は「ファン」としての姿勢を崩さなくて紳士で、尊敬に値するナイスガイなんですが、いくらなんでも割り切りすぎてて、それはそれで問題がある……というのが “だけよ!!!” という1コマに集結するので爆笑しました。続きってそっちかよ!!ってのは読者も思っちゃいますよね。どんだけ裏垢としての彼女が好きなんだよ、と。まぁ、男の場合、賢者モードというものがあるので、そういう兼ね合いもあるのかな。裏垢としての彼女の姿を見て、1回果ててしまったのでもう満足、みたいな。いやマジでこの “だけよ!!!” は最高でしたね。2人のパワーバランスの逆転する瞬間でもあり、読者の意見と合致する瞬間w
 エピローグ。普段通りの裏垢家業に戻るんだけど、オナニー動画の最中は彼との思い出に浸ってるのかな……と思ったら当の彼から直接感想をもらえて、という特殊すぎる状況が面白いです。彼はとにかく裏垢としての彼女を愛しすぎてるんですね。リアルで抱けたんだからもう裏垢とかどうでもよくなりそうなんだけど、裏垢の彼女への愛は止まらない。これはこれで特殊性癖なんでしょうね。

『巨乳圧』蒼井ミハル

 タイトルがすごいけど、内容は意外とそこまでフェティッシュではないです。巨乳なのも間違いないけど、それ以外のドラマも濃いです。大変好み。
 恋人と別れたばかりの「彼女」に告白するも振られる主人公。その半年(以上)後、過労で入院した彼のお見舞いとして再会した2人が……。細かい数字の話になりますが、冒頭5ページ、ここまでエロいことが一切起こりません。結構焦らしますね。5ページはなかなかだと思います。失恋、からの告白、の失敗、という重層的な設定なんですが、それを丁寧に描く5ページ。この設定の味噌は、やっぱ互いに好き同士という状況を作り上げてる点ですよね。互いに好きという、読んでて「はよ付き合ってまえ!!」と思ってしまうような状況を作るのに5ページ、丁寧に下準備してくる。とにかくコレが最高なんですよね。友人関係から一線を越えるために2人ともめっちゃ気を使ってる、頑張ってる。この双方向性があるからこそ、キャラへの愛着が湧くというか、2人とも好きになってしまう。もちろん、時間経過としてヒゲ描写を入れてくるのも効果的ですね。彼は変わったけど、彼女の方は変わってなくて……というのが最高です。
 んで、いざコトが始まってからも、友人歴の長さを感じさせるやり取りが連発するのが最高。冗談も言い合う。彼女の方が童貞を見抜いてくるし、彼が見抜かれたことに気づく。どっちかが優位に立ったかと思うと、もう一方も返してくる、この双方向性たまんねぇですよ。童貞を見抜かれたいし、見抜かれたことを見抜きたい。
 終わったと思ったら延長戦!!という展開も素晴らしいですね。ここでもどちらかが一方的に、ではなく双方向的になってるのが最高です。
 んで、エピローグ。何だかんだ言って、初めてなのは彼の方なので、初めての恋人にワクワクしてる彼の姿が描かれて……というオチ。彼女の方は友人関係を壊してしまった後ろめたさを感じてるんだけど、彼は恋人になれたワクワクで頭がいっぱいで……という非対称性が最高に微笑ましいです。旅館での接近は最初彼女の方の「好き」が上回ってたんですが、最後になるとやっぱ彼の方の「好き」が上回ってくる。「幸せになれよチクショウ!!」という感じあって最高ですね。しかし、このタイトルは何だったんだ。

『私の愛すべき暴君』新羽隆秀

 お嬢様が執事と。暴君がお嬢様。最初執事の方が暴君かとも思ったんですが、そうではなかった。まぁ、そこそこ暴君なことするので、エロい関係の中では逆転するとかそんなんでもいいのかな。
 お嬢様がゴスロリな格好してるんですが、それを脱がしていく過程が面白かったです。服の構造がまった分からないので、そのトランスフォーム感が楽しいというか。最後まで全裸にならないのも特徴的ですかね。彼女の逃れられない立場を意味してると考えてもいいし、必要最低限(胸とスカート)しか脱がないので服装が1つの主役と見てもいいのかな。執事の方に至ってはチンコしか出さない徹底ぶり。これすごいですね。「もうちょっと脱いだら?」とか思いますが、まぁ、日常の隙間での情事だから脱がないのでしょう。
 暴君性に関しては、プレイの間、イッて冷静になった時に暴力的になる。ツンデレというには暴力が過剰な感じが面白いですね。エロが始まると対等というか、立場が逆転するんですが、終わるとそそくさと暴君に戻る。切り替えのスイッチとして極端に暴力振るってるようにも見えます。戻るための景気付けというか。強くないと生きていけない、みたいな悲劇でもあるので。

『少年よ乙女を抱け』サバイバル刃

 男だと思ってた友達が実は女で。タイトル的に男の方が主人公かと思ったんですが、案外そうでもなくてですね。ほぼ実は女の方の語りで進行します。まぁ、彼女の中で自分の性別に踏ん切りをつける話でもあるので、このタイトルが彼女に当てはまる……とも考えられるんですが、ダジャレ優先な可能性もあるのかな。
 面白いのは男の方の過剰にデフォルメされた「男らしさ」で、ほとんどギャグ的ですらありますよね。今時森の中でガビガビのエロ本ってのも非実在感あるし、チンコ触ってくるんですが、その度合いも思い切り良すぎて「実際に男同士だったとしても変じゃない?」みたいなバランス楽しい。
 あと、学ラン。彼女の方だけ学ラン着てて可愛いんですが、彼の方は着てない。そんなもん着なくても男性性を確保できてるってことですね。逆に彼女の方は男性性が欲しいので学ランにすがる。短ランなのは彼女の足りない男性性を表していて……とか考えたくもなります。別に古臭い男感として短ランは全然アリなんですけどね。
 男の方はガサツの極みなので優しく接したり、気の利いた言葉で彼女の心を解きほぐし……みたいなことは一切ない。逆にただ抱いて、ただ名前を呼ぶだけだったのが彼女にとって救いだった、というのが良いですね。質問に答えないまま見開き突入とか最高です。男か女かは大事じゃないんですね……って彼はそこまで考えてないんだろうけど、だからこそ刺さったわけで。
 どうでもいいんだけど、見開きで大きく垂れ下がった金玉が印象的でした。すげぇ。タヌキかよ。

『ぎゃるしん!-周章狼狽-』池瀧玩具店

 続き物。3話目。タイトルはギャルシンドロームの意味。続きではあるんだけど、それぞれ主人公も内容もかなり違いますね。突然ギャル化するシールという設定が共通してるけど。2話目からその気配はあったんだけど、ギャル化現象がほとんどゾンビ映画みたいな扱いとして語られてるのが特徴的ですね。3話目ではその路線をより突き進んでると思います。
 んで、3話目。本作。暴走したギャルを隔離するためG地区が設けられ……ってエクストリームに進化しすぎてて笑った。いよいよゾンビ感すごい。感染しないんだけど。
 そんなG地区が刑務所代わりに使われていて、強姦魔が放り込まれる話。女のことをナメ腐っていたらギャルの前では無力、という感じですね。ちんぽ狩りになるのは笑った。世紀末感がすごい。協力者が現れたと思ったら彼女の右手にはシールが……というのも楽しいです。わざわざ騙す理由が分からなかったんですが、外で襲ってるとその他のギャルに見つかる可能性があるので、自宅に囲って仲間でおいしくいただく、という感じなのかな。
 そんな罠役の子が最後の場面でスッポンドリンク持ってるのが良かった。とにかく男の体調管理を担当してるんですね。体の内側から支配するというか。

『はにかみかみんぐあうと』高坂曇天

 女の子の噛み癖が男に移って。噛みに特化した内容で最初から最後まで噛みまくる。タイトルも面白いですね。フェチってことなんだけど、仲良い2人の関係性で、片方のフェチ(癖)をもう片方が理解し同調してくれる、という話なのでちょっとイチャイチャ感もありますね。噛みじゃなくても趣味を理解してくれる、とかめちゃくちゃ理想的な話じゃないですか。
 なんですが、問題は掲載位置ですよ。本作めっちゃあまい作品で大変好みなんですが、『ぎゃるしん』の直後に読むとどうしても「噛まれたギャルウイルスが感染してしまう!!」みたいな風に思えてならないw いや別に『ぎゃるしん』は感染の話じゃないんだけど、この2つを並べられるとどうしても連想してしまうというか。
 食の『もっと召しませ』の直後に載せるのも手だと思うんですよね。まぁ、『ぎゃるしん』からガラッと雰囲気変わるのも楽しいです。ギャップがあるのに妙な共通項もある(気がする)、ってのが。
 理屈っぽい男と天然っぽい女の子。彼の方が常に高圧的なんですが、やってることを考えると意外と優しいんですよね。上には立つけど、彼女の噛み癖に付き合ってあげてるという立場を維持してるので優しくも見える、という絶妙なバランス。まぁ、単なる噛み癖をエロに開発したと考えると酷くもあるんですが、要は仲良くなりたかったってオチですので。「なんだよイチャイチャしやがって」感がとても良いです。

『Long time coming』よこはまインカ

 熟女教師が18年ぶりにやろうとしたら相手が生徒だった話。「イク」は英語だと「come」という逆の単語になるんですが、タイトルはそういう意味もあるのかな。long timeは18年間のことでもあり、長い絶頂でもある、みたいな。
 非合法サイトでの買春で、要は男娼なんですけど、めちゃくちゃ高いので面食らった。秘密厳守に惹かれたのか、非合法のショタ喰いに憧れたのかは分かりませんが、めちゃくちゃ高い。まぁ、それだけ彼女にとっては一大決心ということですね。18年のブランクがコンプレックスでもあるからそれを吹っ切るためなんでしょう。高い金払ってるので一度入ったら抜けれない、みたいな感じもあるかな。
 んで、教師としての理性が徐々になくなっていって、彼女の欲望やコンプレックスが剥き出しになっていく。 “ずるい” とか言い出すのが特徴的ですね。めちゃくちゃなんだけど、それだけストレスだったというわけで。そして、そうなってくると、それまでは一方的な攻めだったショタが “先生…もう僕…” とか言い出して超可愛い。セックスを通じてコンプレックスから解放されると2人のパワーバランスが逆転する。……まぁ、彼は高級店のプロなので、あそこで可愛い一面を見せるのもテクニックという可能性あると思うんですが。プロならプロで立派だし、プロの皮が剥がれたんだとしたらそれは可愛いのでどっちでもアリだと思います。

『年上でも義妹』のなかたま

 弟の嫁と。主人公がラノベ作家で、そのファンである年上人妻義妹が寄ってきて、という話。
 人妻で大人の色気があるんですが、天真爛漫に寄ってくる様が妹感あって……ということですかね。最初は「妹の意味ある?」とか思ったんですが、ラストの方でようやく主人公が兄らしく振る舞う、というプレイになるので腑に落ちました。奥手で自信なさげだった彼が妹との関係を通じて兄らしさ、自信を得る、みたいな話でもあるのかな。まぁ、単純に妹の良さを実感することで執筆が捗る、でいいんですけど。
 年上の人妻ということで色気たっぷりなんですが、可愛らしさもあり、というバランスが絶妙ですよね。年上妹をラノベの新作にするので、その協力という形で迫っていくというメタ的というか、ややこしい設定も秀逸で。リアルに年上義妹だからそのまんまなんですが、ラノベ執筆のためという体裁が加わることで、ちょっとしたプレイ感が生まれるのが良いですね。ごっこ遊び感。彼女の方もラノベの妹キャラを嬉々として「演じてる」というのがポイントだと思います。

『あいまいな夏の輪郭』ザシャ

 体売ってる先輩と。たまたま現場を目撃してしまって、気まぐれか口止めのために抜いてもらって以降、妙な関係が続いていて、という。売りの時はキスNGなんですが、主人公には最初からキスしてくれて、というのが味噌ですね。ただ、口や手では抜いてもらうけど肝心のセックスはなくて、というもどかしさ。彼女にやたらと気に入られて何度も会うんですが、夏休みが終わったら彼女とは会うことはなくなり、というオチが驚きでした。好きだったんじゃないのか!!(童貞並感想)
 まぁ、要するに売りを繰り返してるうちに心がすり減ってしまった彼女が精神の安定を得るためにキス中心のプラトニックな関係を求めた、とかそんなんかしら。もちろん彼に対する好意もあったんでしょうが、それは恋人とかそういう類のものではなく、という。付き合えばいいのになー!!(童貞)
 彼の方が我慢できなくなって、最後までやりたいと求めるんですが、ページをめくるともう入ってる。このアッサリ感すごい意外でした。もっとねっとり描けばいいんですが、そこは大事じゃないんですね。むしろ、求めてくれればいつでもよかった、ずっと待ってた、という感じが大事なのでしょう。
 んで、最大のヘマとしては金を払おうとしてしまった点ですね。まぁ、冷静に考えれば、このせいで付き合えなかった。まぁね、「僕以外とはやってるのに」というフラストレーションなのでああ言ってしまうのも分かるんですけどね。ただねぇ、「キスしてんのはお前だけなんだからさぁ!!」と説教してやりたいですw

『一緒にはいろ』コーモ

 温泉旅館で親戚の子供と。前にも書きましたが、たまに会う親戚の人とってのは日常と非日常の境が曖昧でエロとの親和性がバッチリなんだと思います。前に書いた時は年上のお姉さんだったけど、今度はロリ。自分とは全然違う存在との組み合わせが味噌ですね。年が近かったらそれはそれで魅力あると思いますが。
 親戚の子供という距離感が絶妙でたまに会うから一気に成長する驚きが強いんですよね。それをエロに落とし込む。まぁ、女の子が女になっていく様を愛でるのは光源氏と同じですw
 子供の方が主人公にベッタリで一方的に求愛してくるのかと思ったんですが、要所要所に男の方もノリノリなのが垣間見えるのが特徴ですかね。なんだよロリコンじゃねーか、みたいな味わい。

『彼氏の兄と最低な私』ありのとわたり

 続き物。『彼の最低なお兄さん』の続編。禁断の関係ネタが続きますね。狙ってるんでしょう。年齢の上下関係は『一緒にはいろ』と同じですが、こっちは女目線の話。
 前作では、彼の兄に誘惑され落とされる。最後に出てくる「エッチ友達」というワードが欺瞞に溢れてて最高ですね。セフレじゃねーか。
 んで、続きである本作。タイトルの変化が面白いですね。最低なのが「私」になってしまった。
 前作から印象的に出てくるフレーズが「試したい」。彼女が落ちていく理由は主にこれです。好奇心が故に誘惑に負けてしまう。なので、本作ではただのセフレからまた随分と進化してますね。セフレが友人連れてきてとかすごい。前作は彼の兄という顔馴染みだったけど、今回は知らない人にまで行ってしまう。
 モブたちとひとしきりやった後に彼の兄が延長戦。マウント感覚ありますね。「俺は他の男とは違う」と見せつけたいし、彼女に知らしめたい。そんで、最後に誰が一番か聞くんですが、彼女がさらなるマウントを取ってきて、でエンド。面白いですね。マウント合戦に勝ったとも言えるんですが、彼氏とのエッチが一番だと言い切るんだったらなんで別の男とやるんだよ、という矛盾を抱えてる。そこでタイトルの「最低な私」が出てくるわけで。

『りんちゃんはぷにオナホ』柚子まち

 ひどいタイトルだw と思ったら、案外元から彼女は性的に堕落していたのが面白い。最終的に主人公が悪魔的に成長していくんだけど、最初の段階では彼女の方がエロかったですよね。タイトルは自称だったのかもしれない、みたいな余地ある。
 そんな彼女の得体の知れなさが序盤の魅力で。友人から突然預けられるんだけど、友人の妹とか娘ではなく、SNSで知り合ったらしい。友人が手に負えなくなったから主人公に預けたらしいです。この出所の分からない感じが不気味で良いですね。この世の者とは思えない雰囲気。
 そんな悪魔的である彼女に誘惑され、落とされる話なんですが、後半は主人公が覚醒というか暴走。彼も悪魔になって、みたいな逆転。逆転なんだけど、やっぱりそれを促したのは彼女なので……みたいな余韻がほんの少しだけ残ってるのが良いです。彼女のことを支配してるけど、それを受け入れてる彼女の方が実は……みたいな不気味さ。

オタサー姫と三悪人』里崎

 オタサーの姫サークルクラッシュする話……かと思ったら違った。まず意外だったのはオタサーの部長が女。かといって姫ではない。そこに姫的なサークルクラッシャーがやってきて、という話。
 正直、触手って最も苦手なジャンルの1つなんですけど、電子工作で再現した触手にはちょっと笑いました。高度な技術すぎるw
 話としては、彼ピッピ(彼氏のことだと思ってた……)がコスプレをご所望なのでオタサーを利用しようとしてきた姫。オタク趣味をエロとして利用するのが許せない、とオタサーが反撃に出る話。エロゲーだけど趣味なんだからセックスの道具にすんじゃねぇよ、というテーマはかなり痛快です。エロゲーオタサーに限らず、どの趣味でも当てはまる話ですね。
 ただ、エピローグでもうひと捻りあるのが特徴的で、結論がガラッと一転する危険性が出てきて終わる。というのも、姫の持つ姫性が常人の想像を遙かに越えるもので、ひょっとしたらこのままサークルクラッシュさせられるかもしれない。サークルのオタクが1人落ち掛かってるのが怖いですね。ただ、この結論もまた全然アリで。姫は姫で趣味と同じくらい尊いもので、それを最後まで突き通せる彼女はひょっとして尊敬に値するのかも……となりますね。他ジャンルをバカにする奴を懲らしめる話だったけど、オタサーも他ジャンルをバカにしてたのかも……という反転。

文学少女はハムになる!~茹で汁ポタポタ編~』サバイバル刃

 続き物ですね……なんだけどコミフロに前作がない。が、不思議とこの2人に見覚えあるんですよね。なんでや……と思って調べてみたら、前作の掲載、ゼロス#59みたいです。つまり、ちょうど1年前、コミフロでゼロス本号が配信されると同時にバックナンバーから削除された分です。なるほど、それは読みました。バックナンバーの一番古いとこから順に読んでます。ギリギリだったぜ……
 ちなみに、記憶を頼りに語るのは語るのはアレなので、前作の話はスルーします。2人のビジュアルをよく覚えてました。好きです。
 てか、作者、さっきも読んだ人ですね。初の単行本発売記念で一挙2本掲載らしいです。すごい。共通点としては、金玉がでかい。さっきの作品は男らしいキャラクターなので過度に描かれてるんだと思いましたが、どうやら違う。作家性ですかね。あんな張った状態でキレイに垂れ下がる金玉、ステキだと思います。しっかり金玉に触る描写が出てくるのもナイス。
 あとは、ここぞというタイミングで見開きを決めてくるのも作家の特徴でしょうか。結構思い切りよく場面が飛んで見開きになりますね。いきなりドーン!と来るのでインパクトあると思います。見開きを2段にしてコマ枠を乗り越えるおっぱい、というのも美しいですし。金玉もですねw

 ちなみに、この人の新刊に関しても診断チャート企画ありました。ゼロスはこれ好きなんですね。めっちゃ嬉しい。チャートを進めると収録作の中からオススメが見つかる。
 私はDでした。コミフロで読めるので読みました。『超変身』。すげぇ良かったです。てか、質問でショタについて聞かれてないのにショタ好きを見抜かれたので爆笑しました。なぜバレたし。

読者コーナー

 コミフロ初月が終わるので次の快楽天からはこの読者コーナーを100%読めるようになるので楽しみです。ファンの感想読むの大好き。
 んで、ゼロスの読者コーナー。がっつりと漫画家によるショートが載ってるのが特徴ですね。すごい。
 今号で2本されてた先生もイラスト&コラムみたいな連載してるっぽいし、ホントすごいな。
 あと、読者ページ担当編集による前号のお気に入り1コマを紹介するコーナーも良い。プロによる批評という感じではなく、感想をオタク語りするわけでもなく、そのコマをお題にコラム書くような感じでしょうか。今号からどれが選ばれるのかも楽しみです。
 フリーイラスト投稿。知ってる人がいる!! 『タモリ倶楽部』で特集された三の人じゃないですよ。少年ジャンプに投稿してた人。同じ人か確信はないですけど、同じだったら嬉しいなぁ。投稿コーナーファンあるあるだと思いますが、「この人よそで知ってる!!」となる瞬間が本当に楽しいんですよ。それがまさかうちのブログだけで成立するとは……(確証ないけど)。
 感想イラスト。描かれてるのが女の子じゃない人が複数いるので驚きました。前号まだ読んでないから知らんけど、作品に出てきたわけじゃないだろうに。

goo.gl
 終わりです。と思ったら今晩新しい快楽天が配信(発売)なんですよね。コミフロ地獄……!
 アンケート。お気に入り3選は『巨乳圧』『はにかみかみんぐあうと』『あいまいな夏の輪郭』です。
 『館花さん』『もっと召しませ』『いきたい』『シークレット×シークレット』あたりも入れたかったんですが、心の中で次点。
 つまらなかった作品、なし。
 最もエロかった作品。めちゃくちゃ迷いましたが、『シークレット×シークレット』。
 ……まぁ、コミフロだとキーワード分かんないんで送れないんですけどねw 失楽天は送れたのになんでや。とはいえ、記事のまとめに質問が便利なので助かりました。紙派の人はアンケート送ってください。

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