北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『モーグリ ジャングルの伝説』観たぞい

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 ネトフリ映画でござんす。昨日はアニゴジつまんなかったんだけど、その借りはアンディ・サーキスが返す。ということで。ある意味ゴジラ対決、ある意味ゴジラキングコング。まぁ、サーキス主演ではなく、監督なんですけどね(バルー役でもあります)。

 モーグリといったら『ファイナルファンタジー』という世代なんですが(特にハマったわけではない)、本作は要するに『ジャングルブック』です。タイトルを変えたのはディズニーに対して日和ったのかな。そこは頑張れよ。
 まぁ、ファブロー版も好きなんですけどね。今度の『ライオンキング』も楽しみです。

 ファブロー版も良かったが、本作も負けず劣らず面白かった。細かい違いはいろいろありますけど、個人的にはバルーが激シブおじさんになってたのが特に好きかな。あとはやっぱ本作を語る上で欠かせないであろうあの剥製シーンですよね。あれはちょっとしたトラウマ級の衝撃でしたわ。観ててマジで声漏れたw 思ってたよりも数倍地獄。仲直りも出来ないままあんな形での再会はつれぇわ……
 ただ、人間許すまじ、と一面的な話ではないのも本作の魅力ですね。人間の暮らしもかなり良い。良さを味わっただけに、人間を捨てるモーグルの選択の苦さに繋がる。

 とにかくこの人間の村パートが予想以上に面白くて。ひょっとしたら一番楽しんだ場面がここかもしれない。言葉が通じないから人間同士の場面なのにちょっとしたアニメ的な味わいがあるというか。それは言い過ぎとしても非言語的な交流というのが染みるんだよなぁ。言うても動物が喋るようなタイプの作品なので「あらあら可愛らしいわねw」みたいなナメた態度にも少なからずなってしまうんですよ。そんな態度をピシャリとたしなめられるような迫力があったと思います。あのハンターもなぁ、良い人だと思ったんだけどなぁ、それだけになぁ、あれはトラウマw
 てかさ、さっき調べて知ったんですけど、例の剥製のあの子、英語版だと演じてるのアンディサーキスの息子なのね。息子になんて役やらせてんだよw

 歌もないし、ディズニー版、ファブロー版よりはビターな味わいだったのかな、とは思います。人間の暮らしをしっかりと経験することで2択の重みも増しました。森の暮らしを選ぶと同時に、人間の暮らしを捨てる、でもある感じでしたね。ここが良かったなぁ。あんな美人が迎え入れてくれる村とか一生居座りたいよなぁw フリーダピントすごいですね。驚異的な美人。

 ただ、ダーク一辺倒なわけでもないですね。特に序盤とか(人間の)子供と動物がキャッキャウフフする映像があまりに眼福で「一生見てたい……」とウットリしてました。まぁ、ウットリしてただけに地獄なんですけどw
 子供以外にも兄貴分のオオカミとか老犬のオオカミとかもしっかり一目で分かる違いがあって素晴らしかったですね。表情以外はリアル路線のデザインなんだけど、だからこそめちゃくちゃ可愛い。動物は可愛い。ずるい。老犬は老犬で可愛いもんなぁ。

 そうそう、主人公の子もめちゃくちゃ良かったです。ローハン・チャンドくん。らしい。ファブロー版の子は運動能力やばくて最高でしたけど、こっちはそれ以外の魅力がありました。頼りなげでもありつつ、とにかく顔が良いんですよね。マジ美形だわ。中性的というか、ちょっと人間離れした雰囲気すら感じられて役にハマってたと思います。オオカミでも人間でもない感。

 はい、終わり。良かった。ファブロー版にも負けないゴージャスさでしたね。大好き。

 さすがに比較しないわけにもいかないファブロー版。キャスト的にはスカヨハヘビが好きかなぁ。あとイドリスエルバのシアカーン。サーキス版だと、前者はケイトブランシェット、後者はベネカンですね。全然負けてないからすごいw