北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#77 の感想

 『イジラレ』の週替わり公開始まったんですが、もう1話終わったんでここで書いても遅いです。面白い企画だと思います。
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『父のお店』さんじゅうろう

 父から継いだ店を守るために悪い男に捕まる話。なんだけど、ひょっとして悪い男でもないのか? いやしかし……みたいに印象に揺れて面白かったです。金を介した関係なのでキレイな関係とは言えないのは明らかなんですが、大人って素直になれないからこういう体裁があることでスムースに話が進むこともあるよね? みたいな気もするんですよ。いやけど、金で関係を持つのは完全にアウトだろ~、いやいや……みたいな。男の方のどっちとも分からない、どっちにも取れる印象が見事でしたね。マジで好きだと思えるんだけど、ヒロインの方がエロに溺れ始めると調子に乗ったような発言も出てきて怪しいw
 ヒロインが順調に彼のことを好きになっていくんですが、エロ描写的に楽しくなっていくのと同じくらい「やっぱり怪しいんじゃないか」と疑いも強くなっていくから面白いですよね。2つの関心が平行して強まっていくというか。
 んで、ラスト。彼の正体が明らかになってエンド。あーやっぱりダメだったわーw ただ、ここで超うまいのがタイトルでして。本作のヒロインの行動原理は「父の店を守るため」で、そのせいで悪い道へ堕ちていくんですが、「父の店」のために動いてるのは彼の方も同じだったんですよね。このラストは痺れたわ。ただ単に彼が悪い奴だった、というのだけだったら「はいはい最初から疑ってたよ」ともなるんですが(揺れてたけどw)、それだけでは終わらないプラスアルファがある。2つの『父のお店』がぶつかる話であったわけで。うまいねこりゃ。

『私の好き』変熊

 ぼっちの主人公がクラスのマドンナに迫られる話。告白を怖くて断ったんですが、それでも平然と迫り続けてくるのちょっと怖いですねw 直前の『父のお店』が男に対して「こいつは大丈夫なのか?」と疑いながらも溺れていく話でしたが、本作はその逆ですね。こっちは学校なので全然違うとも言えるんですが、連続して読むとどうしても同じオモシロを感じてしまいます。この感覚も雑誌ならではの魅力だと思うんですよね。全然違うのに何かすげぇ似てる。
 『父のお店』以上に理想の相手から迫られるんですが、それだけに本作の方が遙かに怪しいです。怪しいというか怖くもあるレベル。それだけに初めて結ばれたときの「えっ処女だったの?」という衝撃が大きい。これは高校生設定ならではであり、相手が女性だからこそ出来る話ですね。
 その後、彼女のエロがどんどん加速していって、「なるほど主人公への気持ちは本物だけどエロが強すぎて怖いパターンか」とか納得しかけてると真相ドン。キーワードとして「死んだ瞳」が出てきたのが見事ですね。冒頭の場面で嫌でも印象に残る “死んだ魚のような瞳が…好き!” が真相に大きく絡んでくる。学校での身分が真逆な2人ですが、死んだ瞳という共通項があり、だからこそ互いに運命の相手たり得るというのが面白い。人との関わりを断って心の平静を保とうとする主人公と、「いい子」で居続けることで心が死んでいくヒロイン。本作のもう1つのキーワードとして「周囲からの視線」があると思うんですが、それに悩まされてる2人の話ということですね。そして、その視線の被害が彼らの瞳に現れるんだからめちゃくちゃ面白いです。
 よかったよかった、運命の相手だったじゃないか……とか思うんですが、最終的に “慰め合っている” で終わるんですよね。もっとキレイな言葉で終わってくれれば爽やかなんですが、まぁ2人の心情はそんなちゃちなもんじゃないわけでw

『臨床学園』姫野こもも

 最終話。4話目なんですが、今になって思い返すと各話がキレイに起承転結になってますね。う、うまい。プロの仕事だ……(プロなのは当たり前なんですがw)。
 序盤から各所で「飲む」が繰り返されてるのが良いですね。それぞれの秘密が読者に対して明らかになった状態なので、当然「何か盛られてる……」と分かるじゃないですか。その不穏さ、イヤな予感からの「あーやっぱりーw」という乱交ですね。フリの回収ってやっぱ気持ちいいもんです。
 それと薬によって性欲を暴走させることで対象をゾンビ化させるみたいな雰囲気ありますよね。途中から化かし合いみたいなバトル漫画的になっていくんですが、そこでモブ生徒をいかに操るか、という戦いになるから面白いです。前話のラストで秘密を知ってしまった先生を男子生徒を使って見事陥れるけど、逆に女子生徒を使ってハメられる。心理戦、頭脳戦としても楽しいし、ちょっと因果応報みたいな味わいもありますね。
 性欲が暴走するだけでなく、絶頂だけ味わえなくなる薬というのもすごい面白かった。気持ちよければ気持ちいいほどつらいw そっからの解毒剤によって迎える絶頂は本当に気持ちいいんだろうな、と想像させられてしまいます。死ぬほど気持ちよかったんでしょうね。絶対味わいたくないけどw

『女教師の密かな寝取られ願望』米倉けんご

 可愛い男子生徒に告白されたのをキッカケに意識しまくってしまう女教師の話。旦那に相手にされないという理由もありますが、あの自意識が暴走してしまう感じちょっと分かる気がしますw 思春期特有の暴走感……なんですが、先生は思春期ではないから面白い。リコーダーのくだりとか最高ですよね。女子のリコーダーをエロい目で見てしまって……というのは男子あるあるだと思いますが、女性が、しかも大人の先生がそれを行っているのが最高におかしい。おかしいと同時に「分かるわぁ!!」という共感ですね。彼女の暴走を否定する気にはとてもなれないw
 いざエロ開始なんですが、先生の言い分、迫り方が完全に逆ギレなので爆笑です。先生が自分のことを棚に上げて言いたい放題なので「いやいやw」とツッコみたくなる気持ちもあるんですが、あのダメさ加減が嫌いになれないというか、「アイツは俺だ」感あるんですよねぇw
 「教育上正しいオナニー」「正しいセックス」というのがパワーワードなんですが、この正しさを武器にしてる感じがリアルだと思います。欺瞞というか、「正しいから仕方ない」と自分に言い聞かせてる感。
 最後まで先生は相手の子に言わせるだけで、自分は本音を吐露しない。それがタイトルの「密かな」なんでしょうが、ひでぇ奴だなw みたいな印象もありますね。最後まで彼女の欺瞞が押し通されるというか。男子生徒目線でマゾヒスティックな楽しさもありますが、やっぱ先生の自分勝手な暴走を見て笑いつつ「でも分かる……」となる感じが本作の魅力だと思います。あそこまでの暴走はさすがにないですが、自意識をデフォルメすると大体あんな感じになるんじゃないですかね。

『卒メモ♪』KANZUME

 卒業旅行で混浴の温泉に行く。ただの混浴だったらまだ分かりますが、事前にネットで募集をかけてるのがヤバイですね。ヤバイんだけど、そもそもエロ目的の人が集まってるので、話の筋は通ってると思います。温泉で出会った関係みたいな話も良いですが「そんなうまいこと良い関係になれるかい!」というツッコミも発生するわけで、その点本作は大丈夫。男女ともにそのつもりで集まってるw
 大乱交になるわけですが、本作が物語に面白いのは「卒業」というテーマを色濃く打ち出してる点ですよね。子供を卒業した女の子たちと大人を謳歌してるオッサンたち、という構図。 “おじさんたち…オトナは いつもこんなことを…?” というセリフが象徴的だったと思います。特に思春期とかに「真面目な顔してるけどみんなエロいことやってんの??」みたいな感覚になることってありがちだと思うんですが、それをエクストリームに進化させたのが本作ですね。混浴温泉に卒業旅行という設定を加えたのが本当に見事だと思います。

『サービスタイムLOVER〜のこり30分♡〜』養酒オヘペ

 新刊発売記念ということで表題作の続編。
 ラブホテルのサービスタイムという設定が秀逸ですね。学生で金がないからそれを利用するんですが、そのため時間制限があってエロに対してより積極的になる。それと、残り時間が限られてるのは青春のメタファーとして読むことが出来そうですね。
 ラブホなので好きなだけ声を出していい、いくら汚しても問題ない(実際はそうでもないんですがw)というリミッター解除感がすごく良いです。ラブホという場所を120%楽しんでる感。ラブホって大人がセックスする場所として「とりあえず」選択されてることも多いと思うんですが、本作はラブホの特色を存分に描いているので良いですね。サービスタイムとかポイントとかそういう現実臭い要素も隠すどころかメインテーマにしてくるのも魅力だと思います。本来なら夢から覚めるイヤな要素でもあると思うんですが、逆にそれを利用してエロさやハラハラ、オチの材料にしてますよね。

『生意気なアイツを…もっとわからす!』蒼井ミハル

 続編。おおっアレ続くのかーと思ってたら予想外の展開w まさかのタイプの新キャラであった。冒頭の場面が絵と語りはかっこいいんだけど「あーこれヤベーヤツだw」となって最高ですね。
 ということで姉参戦。超強そう。前作だとケンカしつつも仲良くやってる感もあったんですが、この姉は圧倒的強者で対等感がゼロ。端的に言うと、話が通じないw
 既存のものをすべて打ち砕く強者が現れる話なんですが、前作ヒロインもバリバリ続投して現役としてやり続けてるのが嬉しいです。彼女が蔑ろにされると続編としてはちょっとバランス悪いじゃないですか。まぁ、この話で前作ヒロインに「あんたもやっていいのよ」と認めてくるところに狂気も感じるんですがw 最後の最後になんか良いこと言って終わるのもズルすぎるでしょ。良い話っぽい雰囲気出さないでw

『初デートの君と、初エッチの君と』ぐりえるも

 ギャーなにこれ天才!! 右ページと左ページで別の時間軸を平行して描くとかいう超実験構造。ギミック重視で策に溺れると出オチみたいな印象にもなるんですが、連続しつつもそれぞれのページが4コマ漫画的というか1ページ漫画として完結させてるので普通に読んでも全然楽しめるんですよね。漫画で分割放送するのってギャグ漫画とかだと極稀にある手法だと思いますけど、それを1つのストーリーを描く上でここまで効果的に使うとはなぁ。マジ天才かと。
 それぞれ1ページ漫画って言いましたけど、左右のページがちゃんと呼応してるから見事ですね。コマ割りもあえてまったく同じにはしないけど、明らかに似たような形にしていたりテクニカルすぎる。
 デートのドキドキとセックスのドキドキと平行して描くことで、デートの中にもエロを感じるし、セックスの中にもプラトニックな甘酸っぱさも感じる。左右2つの場面がダジャレ的に重ね合わせてるだけじゃないですよ。ちゃんと相互作用がありますよね。ぶっちゃけ右のデート場面の段階でめっちゃエロいですよw ソフトクリームのくだりとかもう完全にフェラしか考えられなくて実際にそうなるんですが、それだけではなく舐めるときに髪をかきあげるのがソフトクリームの時と同じだ!! とデートを思い返させるのとかめちゃくちゃうまい。直接的なエロになればなるほど甘酸っぱいデートとのギャップが大きくなって余計にエロい。デートの盛り上がりとセックスの盛り上がりがあるから読んでて飽きないどころかどんどん引き込まれます。
 そして、2つのドラマ、両方の頂点が告白と挿入。そこで見開きでドン。美しすぎて泣きそうですわw その後はセックスパートだけが描かれるんですが、その中でも回想が挟まれるので右ページ(デート)パートが死んでないのも良い。最後に再び2つがクロスするのも見事でしたね。オモシロ特化なギミックにも見えるけど、ドラマ的な感動もあるし、それによってエロさも強化されてて隙がなかったと思います。何より、マンガでしか実現不可能なギミックですよね。左ページ始まりという形式を利用してるのも見事ですし、コマ割り、そして見開きというマンガの基本的な演出を駆使してるのが秀逸だと思います。このアイディアだけあっても下手にやったら目も当てられないような凡作にもなりかねないと思うんですよね。すごい……

『相部屋♡淫バウンド』ボボボ

 旅館でアメリカからの留学生と相部屋になる話。エロダジャレというかエロギャグが全開なのでとにかく楽しい。「おもてなし」とか今更感もあるんですが、そういう雑さ、強引さ、何でもアリさが楽しくなってくるというか、考えるだけバカらしくなってくるw 「#Metoo」も笑ったなぁ。ギャグにすんなよって話なんですが、ここまで荒唐無稽にされると笑うしかない。「Me too」がハッシュタグとは違う意味でセリフとして出てくるのも爆笑だよなぁ。そういう意味じゃねぇよw
 エロ的にというか、女の子的に面白かったのはアメリカからの留学生という設定なのに1人日系の子がいる点。マンガだから絵だけで見たら日本人と区別つかないじゃないですか。それでもわざわざ日系の子を入れてるのが良かったですね。リアルを感じるというか。金髪アメリカ人とのコントラストとしてもありがたい存在ですし。

『花ちゃん先生』楝蛙

 やばい、花ちゃん先生マジ可愛い。これは困った……(困らない)。
 気の弱そう、大人しそうな先生が実は、という話。「ああいのが実は一番エロいんだよ」という根拠のない与太話の具現化というか。「だったらいいな」みたいな願望、ちょっとあるんじゃないですかね。
 そんな花ちゃん先生がエロ的に圧倒的な強者でナメてかかった不良くんを手玉に取る。不良になればあんな思いが出来るのか……と非行に走るゼロス読者が続出してもおかしくないレベルw
 相手のことをすごい下に見てたけど、実際に相手にしてみると1ミリも優位に立てなくて……みたいな敗北感が良いですよね。花ちゃん先生が2人きりになるとエロモードに豹変するわけじゃないのもすごい魅力的です。おっとりした雰囲気が普段と地続きなんですよね。何も変わらず当たり前のようにエロいことをしてくる。どんなに攻めてもすべて受け止められて一切勝てない。このキャラクターすごいよなぁ。あまりに底知れなくて、なんなら怖さすら感じるレベルというか。
 花ちゃん先生を守るために指導室にカメラを設置するけど、それが原因でテストのご褒美は校外で行うことになって……というのも良い。花ちゃん先生がどんどん止められない存在になっていく。何考えてるか分からないけど、したたかなのが窺える場面ですよね。
 不良くんが完全に花ちゃん先生にホレちゃうのは納得しかないんですが、結ばれたと思ったら花ちゃん先生はあっさり去ってしまうラストも良い。結局最後まで彼女のことを把握できなかったというか、対等な関係になることが叶わない。花ちゃん先生のあまりの最強感ですよね。強い……

『この人、もしかして――』高坂曇天

 痴漢……なんですが、クソ田舎の学生のために運行してるような電車なので実質貸し切り。そんなガラガラの車両で痴漢すんなよw
 ただ、そこからもう一捻りあって、ヒロインの性的好奇心、自意識が暴走する話になるんですよね。そういう意味では『女教師の密かな寝取られ願望』とも似てるかな。あっちは禁断の関係で、こっちは犯罪という大きな一線がありますね。そんなヒロインの独り芝居というか、独りで一喜一憂してる様がとにかく可愛いです。緊迫してる話なはずなんですが明るいw
 あと、本作の大きな特徴としては、セリフ。電車に入ってからはほとんど喋りません。クライマックスで盛り上がりが最高潮に達したときにようやく言葉が漏れる。電車で痴漢という密室感、緊張感、つまるところは彼女の脳内での暴走の話だと思うんですが、それの表現としてピッタリですね。肝心の痴漢の方は最後まで一言も喋りません。これは何を考えてるか分からなくすることでヒロインの方が勝手に暴走させるためだったのでしょう。ハマってたと思います。
 結局は彼女が暴走する話なので、この電車は彼女の脳内のメタファーと考えることも出来ると思います。だから最後に電車が開くと正気に戻ってあのオチになる。まぁ、そんなマジメに考えるのがふさわしい作品なのかは少し怪しいですがw

『悪戯』ザシャ

 塾講師が女子生徒2人に誘惑される話。複数の年下に好きなようにされるマゾヒスティックな感覚が魅力……もあるんですが、それだけではなくて。ヒロイン2人がモンスターではなく、思春期の子としてすごいあり得そうなバランスなんですよね。2人で迫ってくるので女性優位エロの魅力もありますが、それ以前にどちらか1人だったらあんな大胆なことは出来なかっただろうな、という物語的、キャラクター的な説得力があると思います。あの先生が好きだと相談する子、 “もっと行かなきゃ” とけしかける子、この2人がセットであの暴走になってしまうんですよね。けしかける方の子も、絶対1人じゃあんなことしないと思います。彼女も先生のことが好きだから、自分じゃ出来ないことをもう1人の女の子に応援する形で発散してるわけで。良い子だよたぶんw
 この手の作品だと先生はマゾ的なポジションなのでただ翻弄されるだけで終わりがちだと思うんですが、本作の先生はひと味違う。エロ自撮りの件に対して「他の先生に見られてクビになるかもしれない」とウソで解決しようとするんですよ。この大人な対処すごい良かったですね。大人としてスマートに、相手を傷つけないようにしてる。ここで2人に優位に立ったのがキャラの魅力として大事だったと思います。「こんな先生だったら好きになっちゃうかもな」という納得もありますし。
 ただ、2人がかりで思春期が暴走してしまってる相手に強引に迫られてしまって、負ける。立派なところを見てるからこそ、大きな理性が崩されていくエロさも増しますね。同時に、してやられて追いつめられた2人がヤケクソ的にさらなる暴走をしてしまう展開としての納得もあったと思います。
 3Pになるんですが、キッカケとなったスマホでの自撮りがここでも盛り込まれるのが良かったですね。そのスマホを持ち出すのが大人しい方の愛理ちゃんという意外性ですよ。うちに秘めてるエロはこっちのが方が大きかったのかもしれませんね。
 ラスト。先生のウソを2人が信じてたってのが驚き。そこは気づけよって話なんですが、それだけ2人は子供ってことですよね。最後の最後に2人の幼さを認識させるのが見事だったと思います。「やばいことをしてしまった……」という賢者モードでもあり、背徳感というエロさの助長でもあり。

『性剣エクスカリバー』ちゅーりっっふ。

 勇者と魔王系のファンタジー。ちゅーりっふ先生、前作の『96』から落差ありすぎてヤバイよ!! ただ、それ以前はファンタジーネタも多いので、逆に『96』が異質だったのかもしれません。とはいえ、ここまでファンタジーに突っ切るのもすごいと思います。
 魔王の衣装が可愛いです。なぜかセーラー服なんですが、不思議と違和感なくハマってます。角も可愛いし、良いよなぁ。角の魅力って何なんでしょうね。うまく整理できてないけど、すごい好きですわ。
 あと、デザイン的な部分で爆笑したのは勇者のチン毛。十字になってるw タイトルの『性剣』ってチンコのことですが、チン毛が十字で聖剣感もしっかりありますね。こりゃ魔王も倒せるはずだわ……
 勇者のパーティーの魔法使いと戦士かな? とのチームワークもすごかったです。冒頭から勢いで一気にセックスまでなだれ込むんですが、その勢いを構成してるのがパーティーのチームワークでしょう。魔王を倒すために入念に準備してきたんだな……と少し感心してしまいます。そういう話じゃないんですがw

『雪降る日には教室で…』タカハシノヲト

 ショタとロリ。翻弄する女の子、される男の子が両方可愛くてそれが本作の魅力なんですが、女の子の方が成長早いからこういう関係性になるのも納得かもしれません。年齢差あるのかと誤解しそうになりましたが、同じクラスなので同い年ですね。精神的な年齢、マセの度合いに差があるのが本カップルの関係性の魅力でしょう。
 寒い中、教室に避難してストーブの前で享楽にふける。タイトルがそうですが、「暖かさ」が本作のキーになってますよね。ドキドキして熱くなってるのもそうだし、パンツの中で熱がこもってる感じとか、ひたすら温度を感じさせる描写が続いてると思います。汗も多いですね。暖まってたはずなのに、いつの間にか暑いという域に達していて……という変遷が生々しいです。子供は体温高いって言いますけど、そういう意味でも本作のテーマと設定がキレイに合致してますね。
 ストーブに射精して精子沸騰はちょっと笑いました。温度表現としては決まってるし、あの空間がエロい何かで埋もれてしまうという意味でもかなり面白かったんですが、反射的に「臭そう!」という気持ちもどうしてもw ただ、そういうミスを犯してしまうのも子供らしさ表現としては納得ではあるんですよね。

『Be My Baby』山田こう

 komiflo派の方は是非コメント欄を。あんなんずるいわw
 美人とデブのカップル。なんで付き合ってるんや……とか思っちゃいますけど、冒頭の場面での “男としてお前を満足させてやれてない気が…” とかちょっと立派ですね。というか真面目。そういうところに彼女は惹かれたのかもしれませんね。実際めっちゃ喜んでたし。……まぁ、彼の本性が明らかになったらそんな印象も消えるんですがw(良いカップルなのは疑いません)
 彼女からの赤ちゃん扱いに反抗した彼氏のお願い、それは彼女を赤ちゃん扱いすることだった……でタイトルどん。アバンタイトルに3ページ使っていてゆったりとしたオープニングなんですが、タイトルが出てからの勢いがすごいw 構成がうまいよなぁ。
 SMとは少し違う赤ちゃんプレイなんですが、ちょっと陵辱っぽい雰囲気もありますね。いきなりアレやるのはハードすぎるw
 彼氏の暴走で彼女が圧倒される話かと思いきや、彼女は彼女で結構な変態っぽいんですよね。あまりにエロが過ぎるので彼氏の方が呆れる、翻弄されるみたいな感じありましたし。互いにレベルが高すぎる……。結構なことはやってるんですが、似たもの同士ではあるのでしょう。結ばれたのも納得ですね。幸せにやれよ。

『純情狂い』あらいぐま

 後編。田舎から出てきた女の子が悪い男に捕まる。男が悪いってのもあるんですが、彼女の嫉妬心とかが暴走してしまうのも悲劇ですね。あの彼氏と同じサークルの女性、どこまでの関係なのかハッキリとは分からないまま終わってしまったけど、ひょっとしたら主人公が思ってるよりは普通の人だったのかもしれませんね。彼女も同じ被害者の会と言えるかもしれませんが、ヒロインに対してドン引きする程度には冷静なので、そこまで深くは堕ちてないのでしょう。やっぱ年齢の差が大きかったんですかね。
 エロ描写の中にもドラマ的な展開は大きくて、一番はやはり三つ編みが解けるくだりですよね。前編の冒頭からヒロインのコンプレックスの象徴だった三つ編みが、彼女が受けではなく攻めに転じる場面で解ける。すげぇ意味深くて良いですね。あの瞬間、彼女は田舎の女の子から、都会の女性に変貌したのでしょう。もちろん悪い意味でw 絵柄もそうですが、語り口とかギャグの感じとかが少女マンガっぽいテイストですごい魅力的なんですが、それが本作の物語とマッチしてるんですよね。少女マンガがいつの間にかエロマンガに変わっていく。

『ほろ酔い感染♡』神谷ズズ

 前編。めっちゃ良いところで終わるので驚きますw
 八重歯が可愛い!! と思ったらゾンビドラマ好きがキッカケで結ばれる話なのか。そしてタイトル。これは噛まれるw
 案の定噛まれたんですが、耳への愛撫の場面とか絵として食事感ありますよね。あそこエロかったなぁ。フェラでも歯については言及されるし、徹底して歯、そしてゾンビというモチーフが連発する。女性に限らないけど、何かに夢中になってる人って魅力的だと思いますけど、それが本作ではゾンビであり、それが彼女のビジュアルと行動に反映されてるのが良いですね。ほろ酔いは分かったけど、「感染」が何か意味を持ってくるのかとか、後編が楽しみです。

『ふらふらとにゃあにゃあ』ヨシラギ

 おねショタありがてぇ。メガネもご馳走です。おまけにネコミミである。『生意気なアイツを…もっとわからす!』のパンダはフードだけど本作のはガチ。どちらもショタがしっかり可愛いのが良いですね。ヒロインとの関係性も含めて可愛いです。
 ネコ化。千秋くんが “オレがしっかりしなくちゃ…!” となるのが最高。頑張るショタ可愛い。頑張るけど、目の前に広がる女体の迫力にたじろぐのも可愛いです。とか思ってたらショタもネコミミやんけ。最高かよ。
 個人的なハイライトは、ショタがおっぱいを吸いながら相手の肘に股間をグリグリしてるところ。あのエロい気持ち隠し切れてない感、めっちゃ良い……。頭がおっぱい埋め尽くされてその他がダダ漏れな感じですね。腰を擦り付けるのは動物的な行為にも思えるので、そういう良さもありますね。

『弟独占主義!』コーモ

 連続でおねショタ。やったぜ。本作はヒロインがのっけから暴走気味ですねw 近づくキッカケを外に求めない。自ら攻める。強い。
 キャラデザの一部だったリボンを使ってくるのが新鮮でした。リボンは片方になっても全然可愛いのでそういう意味でも驚きです。
 ヒロインが暴走してるのは間違いないんですが、弟の方もお姉ちゃん大好きをあまり隠さないんですよね。隠してたけどあっさり観念するというか。ヒロインが支配的ではあるんですが、双方向のイチャイチャとしての魅力もしっかりあるのが良かったと思います。一口におねショタと言ってもいろんな切り口があるのが良いですね。やはり対面座位は絵として強い。あれが1枚あるだけで作品全体の印象がイチャイチャの方に振れると思います。

「読者コーナー」

 読者感想と編集の解説、『ドリーム&リアリティ』がまた読みたくなりました。たしかにアレ良かったよな……

「読者プレゼント」

 ビースト、失楽天に続いてゼロスでもkomifloにて読者プレゼントに参加できるようになりましたよ。キーワードが分かる。ゼロスの場合はキーワードを入れないとアンケートも送れない仕様だったので、プレゼントいらなくてもアンケートに参加できるようになります。これは大きいですね。komiflo的にはホットミルクがどうなるか気になるんですが、出版社違うからどうなるのかしら。
forms.gle

 ということで、komiflo派の人も是非アンケートを送ろう。
 面白かった作品を3つ。今回はすごい簡単でした。ズバ抜けて良かった作品がちょうど3つでした。『初デートの君と、初エッチの君と』『花ちゃん先生』『悪戯』ですね。もちろん他にも大好きな作品たくさんありますけど、この3つが頭抜けてましたね。
 最もエロかった作品に関しては『花ちゃん先生』。これまた迷わない。
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