久しぶりに映画の感想。本当に久しぶり。何やってたんだお前という話ではある。
とりあえずツイッターで上半期ベストやったんで貼っておきます。
#2019年上半期映画ベスト10
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) July 2, 2019
1.アベンジャーズEG
2.スパイダーマンFFH
3.スパイダーバース
4.ゴジラKOM
5.X-MENダークフェニックス
6.名探偵ピカチュウ
7.ギルティ
8.クリード炎の宿敵
9.バイス
10.マスターZ
スパイダーマンがトップ3独占という頭の悪い結果になりました。まぁ、仕方ないよね。
ということで『トイストーリー4』。賛否両論というか、いろいろ話し合いたくなるような作品だったと思います。まさか引退の話になるとは。
引退でもあるし、オモチャにとっての「死」の話でもありましたね。映画では余生を楽しんでたけど、死んだと見てもそれほど問題ないと思います。死後の世界に旅立ちました。イイヒトデシター。
それと、人間目線で考えると、なくしてしまったオモチャもどこかで幸せにやってるかも、と思えるようになるので人間にとって非常に居心地のいい結論でもあったと思います。『トイストーリー4』を小さい頃に見た子供はオモチャをなくして泣き喚いた際、親から「ウッディみたいに旅立ったのよ」と言われることでしょう。便利なフレーズ。
あのウッディの結論。連想した作品が2つあります。『シュガーラッシュ オンライン』と『スターウォーズ 最後のジェダイ』。
『シュガーラッシュ2』。あれはヴァネロペの決断がウッディとそっくりでしたね。時期的にも近い作品なのでアメリカにおける潮流とかも考えてしまいます。基本的に、個人の幸福追求のために他人から理解が得られないかもしれないことをするのはまぁ良いと思うんですよ。なんですが、『シュガーラッシュ』1作目の悪役の悪行が完全に2作目のヴァネロペと同じな気がします。なのでヴァネロペに関してはナシ派だけど、ウッディはアリです。
『スターウォーズEP8』に感じては巨大シリーズにおけるファンが喜ばないかもしれない大胆な決断、という意味で連想しました。シリーズが閉鎖的になりすぎるのも問題なので間違ってない方法だったとは思います。賛否があるのは分かるし、全面的に肯定するわけでもないけど、全否定もできない。
大体同じ感想が『トイストーリー4』にも当てはまります。基本的にウッディの決断は大いにアリ。良くやった!とすら言いたいレベル。ただ、その他の部分で作品に落ち度があったような気もしないではない。つらつらと言いたくなります。
『スターウォーズ』繋がりでいうとウッディ関係ないけど、『EP7』の「銀河平和になってないんかーい!!」と似たズッコケが本作にもありましたね。完結したあとの続編だとこうなりがちなんでしょうが、『3』であれだけの決断をしたのに、「やっぱアンディ恋しい」とかやられると萎える。
ジョンラセターと関わりの強いシリーズの最終作、引退を扱った作品といえば『カーズ クロスロード』もそうですね。個人的には『トイストーリー4』よりも遥かに好きです。
ジョンラセター退陣の件がありますが、このことが本作の賛否両論をよりややこしくしてる感はありますね。余計なことしやがってw(ラセターが、ですよ)
おまけでもう1つ、連想したのは『ドラクエ7』のキーファ。種泥棒とネタにされるアレ。ネタとして楽しむ側面がなくはないんですが、アレも別にいいんじゃね?派です。
要するに仲間を置いて勝手に旅立っちゃうから、みたいな話です。「バズたちを裏切った!」とか言う人もいますが、おそらくキーファに怒るのと近いと思います。キーファもウッディも生きがいを見つけられたんだから良い話だと思うし、決して裏切りとは思わないんですけどね。
ちなみに初見プレイ時、ラストのボトルで普通に感動しました。なので、のちにネットでパブリックエネミー化してるのを知り笑いました。
個人的にはウッディのアレよりも、「オモチャ出しゃばりすぎじゃね?」の方が引っかかりました。最たるものはカーナビの場面ですね。さすがに喋って伝えるのは反則でしょ。『3』でウッディが筆談してるけど、あれが本当のギリギリだと思います。それ以上のコミュニケーションをギャグベースの場面でやるのは完全にアウト。受け入れられないです。本当に刑務所送りになったらどうすんだ、とか思いますね。笑えないよ。
良かった点。一番良かったのは悪役の処理です。ピクサー全体に言えるし、特に『トイストーリー』シリーズは顕著なんですが、悪役を同情できるキャラクターにしておきながら、最後が残酷すぎるんですよ。情け容赦なくそいつが最も苦しむオチを用意するでしょ。「いやそいつも可哀想な奴じゃん……」とかドン引きしました。特に『3』な。ロッツォとも分かり合うべきだったし、救うべきだったと思います。
なので、本作でギャビーギャビーを見捨てなかったのは本当に良かった。本作の物語において最も救うべきは誰か。ボニーが、フォーキーか、ウッディ自身か、いやギャビーギャビーでしょ、と上映中ずっと思ってました。ありがとうピクサー。歴史的和解を遂げた気分ですw
ギャビーギャビーを救ったことがウッディの中で大きな転機になってるのも良かったですね。オモチャを子供にあてがう喜びを知る。まぁ、あの押し付けがましさがウッディの嫌いなところでもあるんですがw そもそもアンティークショップに入るくだりとか独善的ですよね。せっかくフォーキーと分かり合えたのに何勝手に寄り道してんのじゃ、と。
あと、素直に「よっ!さすがピクサー!!」となったのはオープニング。アンディの成長をカメラぐわんぐわん動かしながら一気にダイジェストしてみせた場面は高揚感やばかったです。ああいうの見るとホント敵わないよな、ってなります。そもそも戦ってないんですが。
バズたちの出番少なすぎ問題とかもありすが、まぁこれはなぁ、ウッディの物語だから、と割り切るしかないのかな。ちょっとバズが頭悪くなってる点は問題ある気もします。ただ、ラストの「彼女は大丈夫」のくだりは超良かった! 最小限の言葉で通じ合えるバディ感。
終わり。映画の感想記事マジで久々すぎて書き方が分からんw 一応劇場で観た映画は感想のメモをノートに箇条書きしてるので、それを組み立てるような感じになるんですが、脳の使い方を忘れてしまったw