北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2019年43号の感想

 本当に遅くなってしまいました。さすがにジャンプ5日目は飽きる。


背表紙

 ジャンプキャラしりとり。ルフィ→石神千空→うずまきボルトトニートニー・チョッパー→アスタ→炭治郎→潮→大木大樹→湯ノ花幽奈→薙切えりな→ナミ→緑谷→ヤミ・スケヒロ→ロー→緒方→田所恵→宮崎千紗希→キルア=ゾルディック→久世草介→夜凪景→虎杖悠仁→ジンベエ→エマ→真冬→幸平創真→マルコ→孤爪→恵→明神阿良也→八百万百→百城千世子→胡蝶しのぶ→古橋→翔陽→ウソップ→冬空コガラシ→耳郎響香→竈門→冨岡。
 ウ冠ではない……なんてことを調べるのもだるい。正直しりとり飽きた。楽しむ寛容さが今はない。残り10回もないのに新しい法則出されたらもうそれは法則がないに等しいよ。つらい。来年も続けるの? 何かしら描き下ろしがある企画がある方が嬉しいんですが。
 3週連続影山チャンスなんだけど、予想はかるら様。変える理由がない。だから同じ文字が頻出すると面白くないんだよなぁ。

表紙

 『鬼滅』。本編では久しい炭治郎と冨岡。てか、幽奈さん以来の表紙としりとりが合致したキャラだ。まさかの冨岡。そもそも表紙に出るかも怪しいラインのキャラなのにw ただ、背表紙上で表紙イラストとしりとりイラストのキャラが合致してるまで絞ると幽奈さんが唯一。まぁ、『勉強』との合同表紙でずらずらと大集合してるんですがw

読者プレゼント

 雷神。まさかの雷様。雷神とライジングのダジャレは割とありきたりだと思うんですが、グッズ紹介の方のダジャレがオリジナリティーあって楽しい。言い換えると、強引。個人的には「エレーキ持ちいい乗り心地」が好きですね。雷神はエレキとか言わないだろう、とか思うけど。あと、「ゲームをやめることができん」とか文字の強調なかったら何言ってるか分からないのも好き(できん-電気)。

巻頭カラー『鬼滅の刃

 イッチ弟が潤沢にカラーゲットしてて笑った。まぁ、あのカラー扉は今やっておきたい、ってのはよく分かるけど。
 本編。イッチ反撃。振らなくても攻撃できる。何でもあり感がすごいけど、体から刃を生成できる、刃をいっぱい生やせる、生える際のモーションで技を出せる、みたいに考えると理屈も通る……気もする。
 あと、玄弥だけダメージがえぐいのでちょっと笑いました。軽く人間捨ててる(復活する余地がある)からって盛大にぶっ殺しすぎである。
 回想で後継問題。この件があるから鬼になる誘惑に負けたんでしょうね。もしくはその一因。技の保存としての鬼化。ちょっとだけ気持ちは分かる。それに対して「驕りだから気にすんな」と返すのも痛快。前に無惨が「これだけ悪いことしても罰とかないし神様とかいないんすねw」みたいなこと言った際、「その分無数の恨みを買ってるぞ」みたいな返し食らってて好きなんですが、ちょっとそれとも似てるかな。自分の特別性に目が曇ってるのに対して無数の人の可能性ナメんな、みたいな。ちょっと強引だけど。
 そんなわけで、イッチを越える剣士が現れてエンド。まぁ、その人たちもみんな死んじゃうんですけど……と矛盾のようにも思えたけど、そもそも「若い世代がいるから気にすんな」なのでまぁこいつらが死んでも大丈夫って話か。
 どうでもいいけど、鉄球が赤くなるくだりはちょっと分かりにくかったですね。知らないけど、電子版だとカラーなんだっけ?

Dr.STONE

 そもそもあんな高くに投げることが常人には不可能なのでイバラも石化武器を持ってた可能性はあると思うの(先週の感想引きずるタイプ)。
 音もなく泳げる件。バトル漫画の強キャラだからそんくらい出来るやろ、みたいな認識でいいと思うんだけど具体的に気になる。くられ検証が欲しくなる。忍者泳法とかそういう類なんですかね。そこそこ速く泳いできたっぽいのでちょっと見てみたい。まぁ、実は羽京がポンコツ、みたいな可能性もそれはそれで楽しそう。議論でテンション上がりすぎたとか可愛い。
 んで、モズを仲間にしようの巻。『ワイルドスピード』シリーズにおけるショウのハン殺しの件みたく「俺は仲間になったの認めてないからな」みたいなことになりそう……と思ったんですが、モズはまだ具体的な悪行をそれほどしてないんですね。強キャラアピールとセクハラ発言が目立ってるだけかしら。なるほど、すっかり印象で踊ってしまった。てか、今考えると司を仲間にしたのが相当すごい。あれは一番被害者(殺人)が千空が納得してることで「認めへんぞ」をうまいこと回避してると思う。

ONE PIECE

 世界情勢の巻。そうか、「べべん」をやったからこういうのが挟まるのか。すっかり忘れてました。世界情勢で一番気になるのはイム様だと思うけど、最近の『恋するワンピース』がすごい面白かったです。尾田っち以来の禁じ手だったと思うw
 モルガンズ、政府の圧力に屈しないジャーナリスト魂を見せてるので熱かった。まぁ、本作の政府と海賊は少し特殊な設定なので少しややこしいけど。まぁ、かなりダーティーな人物なのも間違いないんだけど。
 アタっちゃんのくだりとかなかなか衝撃的だとは思うんだけど、あの扱いの小ささってのが『ONE PIECE』の特殊性を象徴してると思う。情報量がバカみたいになってるw
 んで、サボが何やらアレらしい。アレがナニして大変らしい、という焦らしが露骨すぎて別の意味でちょっとアレ、というのも最近の『ONE PIECE』の特徴だと思う。まぁ、これも情報量がありすぎる弊害なんだけど。「明らかになったときに言ってくれませんかね?」みたいな意地悪な気分にもなるというか。まぁ、今回のは黒ひげの言動から処刑とかそんな類じゃないかとは思うんですが。ただ、エースの二の舞すぎてそれはそれで少し不安でもある。隠したってことはそれ以外のサプライズもあるのかな?
 七武海の撤廃。これは面白かったですねぇ。アラバスタとドレスローザの発議によって、というのも納得です。「むしろなんで今まで」という話でもありますからね。こうなると藤虎とかも気になってくるんですが、個人的には映画『STAMPEDE』の内容がすっかり古いものになってしまったのでそっちもハラハラしますw まぁ、映画公開にはギリギリ間に合ったのでセーフってことなのかな。

約束のネバーランド

 バトル漫画してて非常に良い。決め絵がいちいちバトル漫画的よね。目次コメントも納得です。
 個の実力ではまだまだ及ばない、という強さバランスなのも良い。そこに今までも散々繰り返されてきた「食事」が勝利への鍵として出てくる。人間チームのエースはあくまでもザジで、というのも分かりやすくて良いですよね。かっこいい絵は連発するけど「やってくれる」という期待はザジにのみ注目していればいい。
 仲間が殺されそう、というのはこの手のバトルだと定番のサスペンスですが、そこに「仲間が死ぬ」だけでなく「敵が回復しちゃう」という別の意味が加わってるのも最高。とにかく展開が濃い。
 んで、生物兵器。前も書いたと思うけど、リアル社会でも「それはアウト」な代物ですよね。戦争法。ノーマンが一線を越えてしまった事実として象徴的だと思います。完全にクロ。片足突っ込んでるというかもう両足沈んでる。

ブラッククローバー

 先週がゴリゴリにアッパーなラブコメかと思ったら今週はちょっと落ち着いて良い話系。まぁ、テンションは高くてそこが魅力ではあります。
 ツンデレキャラが恋心を認めるってだけでも熱いんですが、それを囲むあの女子校感、良いですよね。あの「キャー団長さすがー!」ってなる雰囲気、すごい新鮮でした。女子コミュニティーの中でも恋心の発表ってのはまぁ『ゆらぎ荘』でもあるし、その他のラブコメでもあると思いますが、あの女子校感、そして生徒会長感ですよね。「隠れて付き合ってるんかい!!」とモブに対してツッコみたいけど、それどころじゃないのでスルーしちゃう感じとかすごい好き。まぁ、魔法社会の差別問題とかもそうだけど、実際のところ個々人では意外とルール無視して自由にやってたりもする、という感じ。リアルだと思います。あとはアレか。アイドルグループにおける恋愛カムアウトという見方も出来るのかな。となるとヤミ団長ポジションがあs……
 ヤミアス参加。アスタが恋愛の先輩面してるので爆笑しました。アスタのことをここまでウザく感じたのは初めてかもしれないw

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 カラー扉が本編に即したものになってて今の重要度を感じますね。
 本編。うるか嬢が動く。これ目から鱗というか、熱心に読んでたら前話の段階で感づいてもおかしくなかったのかなと思います。そのくらい「そりゃそうだ」と納得できる。何のための留学設定だよ、という話ですね。まぁ、一応動ける要員として先生もいるっちゃいるんだけど。
 うるかスマホの電池切れ。劇中の時間経過が具体的に描かれてるだけに「充電してこいよ」とかちょっと思った。どんなに酷使したとしてもたかが15分ちょっとの話ですからね。電池1ケタかよ。まぁ、これは寒くてスマホのバッテリーが正常に働かないとか、「そもそも受験しないんだから気が緩んでても良くない?」とかそういう話もあるかもしれない。
 先生の走り屋設定が思わぬ形で活躍したのは良かった。雪道だと怖さ倍増だと思いますがw

『呪術廻戦』

 五条過去編だったはずが今回からすっかり夏油過去編って感じですね。五条との友情が夏油の闇堕ちのストッパーとして働いてたってことなのかな。五条が最強になって人間離れしたことによる影響すごそう。ちょっとあの寂しさ分かりますよね。もちろんスケールは全然違うけど、友達が立派になりすぎて勝手に距離を感じちゃうあの感じ。
 んで、夏油のモットーである “強者としての責任を果たせ” 。これ前も書いたけど、『スパイダーマン』の「大いなる力には大いなる責任が伴う」の変奏だと思うんですよね。よりスパイダーマンに近い意味で虎杖も言ってたと思います。彼、ジーサン亡くしてるかスパイダーマンとの重なりがすごい。
 てか、アレですね。ちょっと『高専』読みたくなってきますね。くそぅ……(別にええがな)

『夜桜さんちの大作戦』

 のっけからすごいシリアス。今後はこうなるのか。主人公のキャラ変わったり、学園要素増したと思ったら今後はガチスパイ路線。まぁ、主人公の成長物語としては繋がってるんですけどね。失敗&疑似的な死、とか定番ですし。
 スパイに限らず定番の後頭部に銃を押しつけられるくだり。それへの打開策がすごい良かった。実際に出来るかはさておき、理屈は分かるあの感じ好きです。一瞬「俺でも出来そう」となってから「まぁ無理かw」。
 花屋スパイ。単なる運び屋でいいのにそこにフラワー便の要素を入れてくるのが秀逸でした。忘れがちだけど花屋の特徴としてあるわw

『ミニネタジャパン』

 京都。京美人もあるけど秋田美人もあるよね、と思ったら香川も混じってるのでちょっと笑った。本当にナオはウケるのか? いや美人だとは思うけど。
 オチ。中学生捕まえて「ほほぅこれは悪くない」とか言ってるオッサンがあまりにアウトで闇を感じるんですが、まぁこのあと通っても2人は一日体験なのでもういない、ということですね。ちょっと怖かったです

ドラクエ10』ver.5のおしらせ

 新職デスマスターの職装備が明らかになったんですが、完全にゲマ……。使い回し感というのもそうだけど、単純に可愛くないなぁ。占いは肌色ドレアが出来て重宝してるんですがー。まぁ、天地に続くお手軽な強職だといいなぁ。メタキンコイン余ってるから即カンスト余裕ですわ。もう全職カンストする必要なくなるし、惜しみなく使います。

ハイキュー!!

 世にも珍しい日向の退場。考えが及んでなかったんですが、退場するので本来試合中ではあり得ないキャラとの顔合わせが出来るわけですね。研磨登場は熱かったなぁ。あそこで泣きそうになる日向の気持ちが痛いほど分かる。泣かなくて偉いぞ。いや、偉いってこたないか。
 からの谷地さん。これも良いなぁ。久しぶりの大一番なのにマスク、そして目が血走っててまったく可愛くないw “音大きくできる?” “任せろ” のくだりも良かったですね。大したことじゃないのに気負ってる感。やっぱ可愛い。
 日向解説。なるほど、谷地さんは日向よりバレー詳しくない人という役割もあるのか。コートに立てない日向の観察眼というのは以前にもあったネタですが、そこに谷地さんが加わるのが新鮮。

『ミタマセキュ霊ティ』

 槍マン登場。ミタマの学生時代のエピソードが聞けて可愛い、みたいな見立ては案外正しいんじゃないかと思う。年上男性をアイドル視するの的を射てるんじゃないかしら。男同士でケンカしながらもめっちゃ仲良さそうな感じ、グループアイドルを愛でるのと近い気がする。そこに「私を取り合ってる」とか「私のために戦わないで」的な要素も加わるわけですし。
 学生時代のダメエピソード。ファミレスは笑った。しかもよりによってガストっぽいんだよなぁ、あれ。ファミレスの中でも格安なやつや。せめてロイヤルホストなら……(ダメダヨ)
 自作ラップ。ギター1本でバラード弾き語りが相場だと思ってたんですが、時代の変化を感じる。いや「なんでそっちなんだよ」というズレが楽しいネタだとは分かるんですが、選択肢に入るのがなんかすごい。ミキちゃんかソウヤどっちかがラップ好きだったんだろうなぁ。そう考えるとちょっとだけ愛おしく思えてくる。肝心のラップも頭とケツの2ヶ所で踏んでる(踏もうとしてる)のが良いと思います。踏もうとするあまり内容がおかしくなってるのも含め、嫌いじゃないです。ダサいけど、愛おしくもなる案配。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 扉。今回のテーマである狭霧の髪留めオフを描きつつ、本編では意外とないストレートなセクシーショットという感じですかね。「あれっ今日の全然エロなくない? エロいのイナゴくらいじゃない? 大丈夫?」とアタフタする作者を想像すると萌える(謎視点)。
 本編。扉の変貌ぶりもそうだったんですが、本編1コマ目の乙女全開な狭霧も「誰だよ」感あって好きです。あの顔するだけで劇的に面白いのは狭霧の強さだと思う。狭霧2.0の魅力とも言えるだろうか。
  “昔に比べゆらぎ荘も人が増えたからな” と2人きりなことを喜ぶ狭霧。これもうメタ視点ですよね。「よっしゃあああ 久しぶりの狭霧回きたぁぁぁ!!!」と狭霧ファンじゃなくて狭霧本人が喜んでる。どういう状況だよ。いや、何もおかしくないんですが。
 んで、デート。彼女の私服にドキッ、というのは定番の見せ場ですが、個人的に狭霧にはダサい格好しててほしいのでバランスが難しいと思うんですよ(最低)。そこに今回のテーマである髪型チェンジが関わってくるのが個人的に理想的でした。私服選びで四苦八苦する裏話も見たいけど、まぁ髪型の話がブレるからナシでしょうね。
  “それで… 今日はどんな任務なんだ?” これ『ゆらぎ荘』読んでて久しぶりにコガラシくん最低だと思った。狭霧は告白までしてるのにこの仕打ちかよ、と。なんですが、よく考えたら他の作品だったら「女心は分からないよなw」と微笑ましい気持ちになっていたかもしれないので、コガラシくんが越えるべきハードルは極めて高くなってるんだとも思う。いやけど最低だよw
 そんなコガラシくんに「バカヤロー!!」的なドツキを入れるのではなく、懇々と説明し始めるのもちょっと独特で面白かったです。殴ってくるよりも怒りは深いのかもしれないw そして、そんな説教を2ページぶちかますんですが、その見開き2ページでは狭霧の顔が一切描かれないんですよね(パンツは見えるよ)。狭霧が何考えてるか、どれだけ怒ってるか分からない怖さ演出でもあるんですが、それと同時にページをめくった際の「それでは彼女の気合いを理解した上で今日の狭霧さんドン!!」という美少女演出にもなってるわけで、ここらへん正統派の良さがあるよね。
 んで、デート。緊張からミスを連発……という話がモンタージュされるんですが、ここでのボウリングの場面。しれっとコガラシくんに顔面ストライクしてるので爆笑しました。ここだけドタバタのネジがぶっ壊れちゃってるというか、それコガラシくんじゃなかったら普通に死ぬよw 好きになったのがコガラシくんで良かった……(そういう話ではない)
 イナゴ。服が破けてエローい、というのはもちろんなんですが、髪型含め気合い入れて作り上げたデートの格好が破かれ、戦闘服にどろんっと変身するのが絵と話が合致してて素晴らしいよね。スーパーヒーロー作品であってもおかしくないです。サムライミ版の『スパイダーマン』だったら髪留めの有無がメガネの有無に置き換わるかな(逆だけど)。
 戦闘終了。いつものセーラー服なんだけどちょっと哀愁があるのが良い。ダサセーターも見たかったですが、まぁ話的に無理です。
 最後の最後に髪留めをオフってエンド。ここ、設定の都合もあるけど髪留めを外す仕草が必要ないってのが素晴らしかったですね。よいしょと外すアクションがあったら非常にダサかったと思います。勝手に髪留めが消えて、縛られてた髪がばさぁと広がる、そして見返り美人の図、という流れが美しいです。もちろん彼女の心境の可視化という意味でも優れてますし。

センターカラー『ハケン侍』前田良平

 読切。何となく作者の字面に見覚えがあると思ったら何ちゃらガーディアンの人でした。出張だったか、ギャグ祭りみたいな企画だったかで本誌で読んだ記憶があります。男キャラの顔で記憶を繋げようとしても無理ですねw
 本編。まさかの2話構成。マジびっくりしたんですが、何だったんでしょうね。連載コンペに出したけど落ちた、とか勝手なこと妄想してしまう。2話目にわざわざ扉あるし、幕間にあらすじ説明とかあって異様なんだよなぁ。読切が2話構成なこと自体はちょっと珍しいレベルで済むけど、ここまでかっちりと分けられてると驚く。
 序盤にヒロインの可愛いとこ見せておこう的な意味しかないんだろうけど、富豪の家を掃除しただけで大金が入ってくるうまい話がちょっと不気味。可愛いメイド服着せられてるのが余計怖いというかw(絶対違うよ)
 そんな彼女が手堅くツッコミしていく作品なのかと思ったら、案外ツッコミ不在なギャグも多く、そこが本作の魅力のような気がしました。もらったネクタイしてない件とか「いやネクタイ違うし!!」みたいなコテコテのツッコミ入っててもおかしくないと思うんですよね。あと “拙者これから” “どうなっちゃうでござるか~!?” も好き。安い。
 影武者ライブのくだりもバレない理由が一切ないまま押し進むのでなかなかビビりますよね。なんかうまくいって良い話みたいな雰囲気流れてきたときは「タピオカ少女ツッコめよ!!」と言いたくなる。そっからの犯人乱入なんですが絵に描いたような「バールのようなもの」を持ってるのも笑いました。
 2話。まさかの学園もの。ヒロインの私生活に浸食してくる感じ、いかにも連載っぽい展開だ。いやこれマジで「次週からプラスで連載開始」とか言われても驚かないですよ。
 ロシア語のくだり、ヒロインが理屈なくロシア語を理解してて混乱した。ナンセンスギャグを越えて単純にダメだと思う。これは。スマホで翻訳した、みたいな描写を入れれば済むのに。
 シェイムオンユーのくだりは正統派な感じですごい良かったです。例文として使い勝手良さそう、だけど学校で習う英語ではなさそうなのが絶妙だし、クラスのみんなが寸劇に楽しくなっちゃってる感じとか微笑ましくて好きです。大オチの通りですけど、あんだけやったらあの一文はマスターするよね、という説得力。
 細かい部分でいうと、ラストのコマ、エーコドノの恥を知れポーズが可愛かったです。
 終わり。「変な作品……」と強烈な印象があって良かったです。ヒロインと大ボケとの関係性も魅力的なんですが、ここはちょっと『ミタマ』と重なって損してる部分もあったと思う。ツッコミとしてはオーソドックスなタイプなのでそういう意味でも後手だと損しやすいと思うし。とはいえ、基本的にこの構成のギャグ作品大好物ですからね。その中での些細なマイナスです。所々で「ギャグだけどヒロイン可愛いよね」と言わせたくて仕方ないんだろうなぁというコマが入ってるのも良かったと思います。ギャグ漫画の女性キャラ良いよな。ハゼレナもユカリドノも非常に良い。

『アクタージュ act-age』

 吉岡可愛い。いつの間にかマスコット化してるのではなく、しっかりキモオタとしての側面を残しつつ “そういうとこがキモイんだよ!” “そういうキモイとこいいよ!!” と周囲に受け入れられてる感じが愛おしい。居場所が出来て良かったな……。ちょっと泣きそう。
 記者が吉岡怒らせ要員でしかない平易な存在なのはちょっと引いた。さすがにプロ舐めすぎじゃない? とか思ったんですが、話題性を優先したからああいう雑魚も集まってくる、みたいな話なのかな。だとしたら理にかなってるのかもしれない。
 楽屋。知らないデブが微笑んできてビビる双子可愛い。吉岡に負けてなくていいぞー……なんですが、この楽屋に知らない人、なんだけどやけに訳知り顔な人がいるというのはちょっと業界あるあるな気がして好きです。リアルな気がする。
 んで、衝撃の告白でエンド。あれ最初ウソだと思ったんですよ。私が見逃してるだけかもしれないけど、夜凪パパとか情報がなさすぎてまだ全然実在感がなく、何言われても突拍子がない。実際の経験を武器にしてた夜凪がウソの経験で演技するというメソッド演技2.0という話なんやな……と思ったんですが、案外そうではなさそうな気がしてきた。あまりにピンとこなくてあそこまでキレれる夜凪にもついてけなかったんですよね。もちろん夜凪とは持ってる情報量が違うので受け取り方が違うのは当然……ってそれを言っちゃあおしまいよ。

チェンソーマン』

 映画館デート。映画ではない、映画館。ぶっちゃけこの手のデート展開に定型としてダシに使われる映画が不憫で仕方なかったんですが、今回はすごい良かった。見ず知らずの他人と映画を共有する、彼らのリアクションにデンジがリアクションする、というのが映画館体験として非常に全う。映画館で観る意味を感じますね。まぁ、もちろん主体はソフトとしての映画にあるとは思いますが。リアクションの共有(が出来ない)を通じてデンジが抱える「人間なのだろうか」という悩みにフォーカスしたのも素晴らしかったし、そこで唯一マキマさんとだけ心の奥深くで繋がれた、というのもめちゃくちゃロマンティックだったと思います。最後の映画のときだけ、映画館がガラガラで2人きりというのが良いよね。
 良かっただけに、最後のアオリはマジ余計だったというか、ダサいJ-POPの歌詞みたいなの付けてんじゃないよ、とは思った。まぁ、何かしら言葉を載せられるのは作者も分かってただろ、という話なのかもしれない。もしくは単行本では消えるので気にしてないとか。
 ちなみに、作者の映画観(漢字ややこしい)についてはいつだったか掲載された賀来ゆうじとの対談……とは名ばかりの賀来ゆうじインタビューで掘り下げて語られてたと思います。あれを考えると今回の映画館描写が優れてたのも納得かな。

『サムライ8 八丸伝』

 コラムが本格始動していたでござる。正直思い入れがない身としては設定がマジクソめんどくさいと思うので、非常に有益なコーナーだと思います。てか、私『NARUTO』を読まずに『BORUTO』を読んで普通に楽しんでたんですが、あれは小太刀有能説だったのかな。最近よく思う。まぁ、厳密には「みなさんご存知の」で説明を省くことが許される『BORUTO』の方がイチから説明しないといけない『サムライ8』より読みやすいのは当然っちゃ当然なのかもしれないんですが。
 本編。模擬試合。モニターまで出して「刀が触れたら勝ち」とフェンシングばりに明確な、機械的な判定のルールになってるのは笑った……んですが、そのルールがちゃんとオチに関わってくるので良かったです。いや、あのオチは「それ実戦で使えんの?」とか思わんでもないんですが、ガチガチのルールの上で荒唐無稽だけどルール違反ではない戦い方をする、というのは好きです。ちょっと『ゆらぎ荘』のジャンケンとか運動会思い出しました(お前だけだよ)。
 ゲーマー設定を忘れてたんですが、「死んで覚える」が得意ってのは良かったですよね。たしかに今のこの状況ゲームと似てるw
 ゲーム的な思考だからこその思いつけた奇策ってことなんですかね。ロケットパンチは面白かった……んですが、同時に「普通に刀投げても一緒じゃない?」とかも思った。手離すとダメなんだっけ? とはいえ、自分の体を容赦なく切り刻むのがその先の展開への布石にもなってるのは普通にうまいよね。さっきも言ったけど成長したと言えるのか怪しいけど、形振り構わずその場の勝利だけを目指す姿勢は嫌いじゃないです。

『髪緒ゆいは髪を結い』

 船上パーティー。今まで何度か名前は出てきたけど、本当に描かれる日が来るとはw
 歴代オールスター大集合な感じも27話とは思えない密度だった気がします。何気にいっぱいいるなぁ。一目で「いたねーw」となる感じが楽しい。無数のキャラが入れ替わるのも楽しいし、それぞれが適切な関わりをしていくのもパズル的な快感あると思います。忘れてたけど、椎橋先生こういうワチャワチャ感すごいうまいよね。キャラが揃ってれば出来るって話じゃないと思いますよ。
 そんなワチャワチャしてる中で、精鋭のみが集まって次のミッションの話というのもアガる。いわゆる幹部会議ですね。大抵は悪役だけど。
 ちなみにヴァイオリンスケバンが読んでたのは『ドグラマグラ』角川文庫の下巻ですね。画像検索してしまったぜ……

ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)

ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)

『ふたりの太星』

 こちらも既存のキャラを贅沢に使い回してる。単なるラブコメ回かと思ったらアイツやコイツと次々出てくるので笑いました。将棋にのみ使ってるから飲み込めてた超能力チックな話をラブコメ回で使われるので落差がすごい。
 ちなみに、デートの行き先はロイヤルホスト(ポスト)ですね。ミタマが負けてる……
 からのすれ違いコント。 “なんかそんなことで人間関係がギクシャクすんの嫌なんだよな!!” が伏線っぽく誤解してるのは笑いました。笑ったんだけど、それ以前の “恋愛の情報ならたくさんあるから大丈夫!!” で出てくる映画のタイトルが全然恋愛と関係ねぇ!! 映画のラインナップがどうも映画秘宝っぽいんだよなぁw
 あと “みんな忘れてるかも知れへんけど俺の異名は完全コピーの羽賀十三” も笑った。ほんとに忘れてたので申し訳ない。忘れてても前回の普通に読めちゃった。あと、あのマスクはどーよテル……じゃなくてデニーロ。『アイリッシュマン』楽しみですね。たぶんあのラインナップに加わると思うw

『トーキョー忍スクワッド』

 順当に他の忍者とぶつかる。仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、初めましての人が初めましてな超能力を使ってきて、というのが淡泊ではあるかな。もちろん超能力のオモシロはあるんですが。傘ウェポンとか最近『SHADOW 影武者』でオモシロ傘バトルを見たばかりなのもあり大好きでしたよ。あっちのが荒唐無稽なのは残念だけど、とはいえ2人のコンビネーションで勝つくだりとか振り付け的にも面白かったです。仁のアクションが最小限なのが良いよね。ちょこっとサポートするだけで形勢が一気に逆転する感じが気持ちいいです。
 そんなコンビネーションの良さは仲の良さに由来するんだけど、そこから仲が良いからこそ苦しい話になるのも展開としてキレイだったと思います。

『ビーストチルドレン』

 ワールドカップ始まりましたね。本格的にテレビで観戦するんですが、こうなるとやっぱ7人制も観たくなってきますねw
 本編。ラグビースローインはサッカーとはひと味違うぞ、という話が「こないだテレビで観た!」なのですんごい面白い。あの組体操チックなジャンプ独特ですよねぇ。サッカーでもやればいいのに、とか思ってしまうw そして、味方にだけ暗号を伝えてて、というのはテレビでは知り得なかった情報なのでまたテレビが観たくなる。ワールドカップ効果思ってたよりもデカい。
 からのモール。これまたテレビで観たなぁw 今回は特に説明臭い回だと思うんですが、それがジャストのタイミングなのですごい。狙うことも可能っちゃ可能だから計算高いとも言えるんだろうけど、さすがに偶然かしら。
 直前の『トーキョー忍スクワッド』で “血管キモッ!!” があったので、こちらでも血管描写があるので笑いました。扱いが全然違うんだけど、違うからこそ偶然としてすごいw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 9/24火は海藻サラダの日。なんだそりゃ。
 とにかく海藻占い。ウミブドウ……だったと思う。アオサかもしれないけど。ウミブドウは好きだけど、この並びだったらコンブが最強だよなぁ。コンブから逆算してみたけど、無理でした。根気ないし、対人関係もクズだからなぁ。

 9/29日は洋菓子の日。なのでコンビニ洋菓子特集。また出たコンビニw
 こん中だとシュークリームとプリンは参考になる。ロールケーキはコンビニだとあんま食べないかな。敬遠しがち。ちゃんとした店のが食べたくなるというか。シューとプリンは安価なものも「それはそれで」の文化が出来てる……気がする。
 てか、ロールケーキみんなクリーム主体なんですね。流行が定着して常識が更新された感ある。ちょっと前だとロールケーキっつったらフルーツじゃない?

次号予告

 表紙と巻頭は『ONE PIECE』。
 食欲の秋ということで各作品のカットが食にまつわるものになってるんですが、日向が可愛すぎるw デフォルメ絵で可愛いが2作品ある中で、というのもデカいかな。

目次

今持ってた物も紛失するレベルの鈍臭い自分にびっくりして右膝に激痛が走る
(『鬼滅の刃』)

 短い中に情報が詰め込まれてて、結果としてよく分からないw

スマホに変えて約10か月。手元にスマホおいて未だ「あれ電話どこいった?」てやる
(『ハイキュー!!』)

 私にもそんな頃があったのだろうか……。てか、ここまでケータイと関わりがない人生もすごいな。ワーカホリックか。

最近ケーキやタピオカミルクティーまで出前できるように。ラーメン増強して欲しい…
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 出前じゃないけど、近くの商店街にタピオカ屋が出来て似た感覚になった。タピオカ自体に文句はないけど、その店によって他の店が入る可能性が失われる……とか考えちゃう。

一応今週の原稿に描いてある映画のタイトルは全て観てます。全部好きです。
(『ふたりの太星』)

 そんな福田先生が私は好きだけど、恋愛映画も観ような。

愛読者アンケート

 読切について。ヒロインの方は聞かないんですね。意外。作者的には絶対勝負どころだと思うんですが。
 LINEスタンプ。まったく使わない。使わないけど欲しいスタンプはたまに見かけるので「買うか? いやけど絶対使わないし……」と悩みます。『サイボーグクロちゃん』のスタンプとか欲しいんだよなぁ。作者へのお布施感覚で買えばいいんだろうけど、あんまそういうの好きじゃないんだよなぁ。……「使えばいいじゃん」という話ですね。書いてて気づいたw

総括

 終わり。遅くなりました。先週よりも遅くなるとは。ごめんて。

 ベスト作品。読切でいいかと思ったけど、『ONE PIECE』かな。
 次点は読切、『チェンソー』『髪緒ゆい』『ふたりの』。

 ベストコマ。これは『ゆらぎ荘』の顔面ストライク。初見時マジで爆笑しました。度を超しすぎてるw いや、良いことなのかよく分からないんですが。

 最後に今号のベストキャラ。

  • 吉岡 『アクタージュ act-age』
    • 可愛いしキモイので最高でした。キモイの込みで受け入れられてるのがホント好き。『夜桜さんち』の人見知りのくだりもそうだけど、ああいうのマジ弱い。

gohomeclub.hatenablog.com

火ノ丸相撲 27 (ジャンプコミックス)

火ノ丸相撲 27 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 17 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 17 (ジャンプコミックス)

吾峠呼世晴短編集 (ジャンプコミックス)

吾峠呼世晴短編集 (ジャンプコミックス)