北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』の感想

 気負わない、気軽に、サクッと、テキトーに、雑でもいいので映画感想も書こうぜ、ということで。久々の映画記事。年末になり「今年何やってたの……」という焦りもありますw
 特別にハマったとかではなく、こういう気分になったとき、直近に観たのがコレでした。
 アメリカでもヒットしてるらしい続編のこちら。ぶっちゃけ前作からの変化に乏しいので「別に作らなくても……」なんですが、逆に言うと手堅い。前作のオモシロとほとんど同じものが詰まってる。
 前作は『ブレックファストクラブ』的な若者の友情&成長が魅力だったんですが、代わりに入った新キャラはなんとおじいちゃん。ダニーデヴィート、ダニーグローヴァーという豪華キャストに驚きました(知らなかったので)。あまりに毛色が違う新キャラなのですが、やってることは友情なので普通に飲み込めるし、おじいちゃんならではの結論が出るのも面白かった。泉で人間にしてもらったら? とか思いましたが、飛べるのが魅力らしいんでまぁいいです。
 おじいちゃん要素として、既存のゲームキャラの中におじいちゃんが入る。特にケヴィンハートのおじいちゃん演技は白眉。あまりにうまいので最初声だけ吹き替えてるのかと思ってしまいました。それくらいにうまい。前作のケヴィンハートはぶっちゃけジャックブラックの女子高生演技の影に埋もれてれた印象もあるので、面目躍如という感じでしょうか。オークワフィナもうまいので驚きました。人種の違いとおじいちゃんという共通項が光ってたと思う。みんな芸達者。ロック様はおじいちゃん演技としては劣るんですが、ゲームイベントのキスを何度も繰り返そうとするくだりがセクハラジジイのみっともなさが出てて笑いました。マスキュリティーの相対化はロック様の得意分野だと思うのでこれまたハマってる。

 おじいちゃんギャグが楽しいのと表裏一体なのですが、序盤から中盤にかけてのモタモタは正直退屈。せっかく続編で説明が不要なのに説明の部分でモタつく、何なら前作以上に。
 軽率に命(ライフ)が失われていくギャグも楽しいっちゃ楽しいんだけど、全員をライフ1にするまでの義務みたいな気持ちにもなりました。ぶっちゃけ「このくだり丸々カットでも良くない?」となるのが多い。キャラが増えたからその分失われるライフも多くてなんか事務的なのよね。終盤、馬を助けるために罠の位置を「死に覚え」するくだりもゲームあるあるなので楽しくもあるけど、映像としては非常に地味で、単調でちょっとアレよね。あんなんで2回も死ぬし。
 逆に言うと、それらのモタモタが解消されるクライマックス直前の泉のイベントは良かった。ラストダンジョン前に都合良く設置された便利スポットってのがそもそもゲームあるあるだし、そこで今までのイライラを解消してパーティーが一気にレベルアップする感じが気持ちいい。そして流れる「welcome to the jungle」。

 ゲームの楽しさが感じられた場面としては、中盤になるのかな、吊り橋でのアクションがとにかく最高。どういう原理か分からないけど宙に浮かんだ吊り橋が動き出してタイミング良くジャンプ!! ってコレやったことある!! 具体的なタイトルをあげたらキリないほど見たことある光景なので本当に気持ちよかったです。あのゲーム性を説得力ある映像で具現化されてることの快感。無数のマントヒヒもそれだけでも目で楽しいし、後ろから追ってくるので常に逃げ続けなきゃいけない感じは「強制スクロール」の再現でもあったのかなと思います。あそこはゲームの楽しさが詰まってて最高でしたねぇ。そして、ゆっくり喋るケヴィンハートじいちゃんw


 終わり。クレジットの間にあったオマケ映像は1作目(ロビンウィリアムズのやつ)のジュマンジが現実に介入してくるパターンに戻ったのだと思いました。ロック様たちも現実に現れるのかは分からないんですが、興行的なことを考えたら出さない手はないと思いますw
 こんな感じでちょこちょこ書けていけたらいいなぁ、と思っております。