北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年04・05号の感想

週刊少年ジャンプ(4・5) 2020年 1/23 号 [雑誌]

 ブログの名前が変わりました。「北区の帰宅部」は私のハンドルネーム、ブログ名は別になります。ややこしいですが、よろしくお願いします。
 あと、更新遅れちゃいました。ごめんなさい。

表紙

 集合図でござんす。テーマはスノースポーツ……でもないか。まぁ雪です。
 ルフィの下に日向とデクが並んでるのが最近のジャンプヒエラルキーだと思ってたんですが、どうやら炭治郎が食い込んできてる感。たぶんアニメ(きっかけ)の人気爆発だと思うので、ぶっちゃけジャンプだけ読んでる身としてはタイムラグが面白かったり、実感なかったり。私にとっての『鬼滅』が最近面白くなったわけではないですからね(まぁ最終決戦なので面白いっちゃ面白い)。とはいえ、この『鬼滅』バブル、時間差の人気についてもいろんなところで語られてると思うんでオシマイデース。
 とにかく、ルフィを入れた四天王のみが雪を滑ることを許されたっぽいので面白い。全身が映る、大きく映るが前提ですよね。スノボー2、スキー2なんですが、そのチョイスもキャラクターとマッチしてる気がしてなんか納得してしまいましたw(スキーは真面目)
 個人的には幽奈さんとミタマの絡みが見たいのですが、そういうのはナシ。まぁ連絡、連携が必要なので無理なのは分かります。逆にそういうのが必要ない企画だと期待が出来る……筒井先生??
 後ろの方に雪合戦組がたくさん。数は不均等だけど右向き、左向きに分かれてるので対決感あります。右向きの虎杖が大きく振りかぶってるんですが、スペースも大きくあるので強そう。位置的に夜凪あたりが死にそうw
 最後列は個性死にがちなんですが、太陽が「被弾」の絵にしてて見事だと思いました。「どうせみんな雪玉投げろって発注受けてるんでしょ?」と見越した上での被弾。アイディア賞。

裏表紙

 『グラブル』広告。やったことないけど、イノシシ担当キャラってことなのでしょう(何がイノシシ要素かは分かりません)。たぶん次号はネズミキャラが出てくるはず。『グラブル』にそんなのがいるかは知りませんが、いれば。

Jヒロインメイド服集合ポスター

 筒井先生熱筆。楽しみにしてました。

 ナミ。巨大。あまりに巨大なので笑う。右端にナミ、左端に潔子さんという対照的なセクシー路線、大人っぽい(この中では)路線のキャラがいたのはバランス良かったような気もします。単にヒエラルキー的に偉い人を大きく置いただけでもあるんですが。

 潔子さん。この手の企画がある度に思うんですが、ジャンプヒロイン最強はやっぱり潔子さんだと思う。「可愛い」だけじゃないキャラクターなのが少年漫画では異質ってのもあるんでしょうね。
 あと何気に潔子さん、他キャラとの絡み要素が2つで、おそらく最多。お茶子が注ぐ紅茶を受けながら、ねずこを撫でる。逆にナミは他キャラとの絡みが少ないので、大御所すぎて近づきづらい、みたいな感じもしなくもない(古橋が巨乳におののいてるが一方的)。

 お茶子。幽奈さんとフワフワコンビやってほしかったんですが、まさかの潔子さんとの絡み。自分じゃなくてモノを浮かせるってアイディアは新鮮で素晴らしかったです。「メイド服」のお題を満喫してますね。

 エマ。筒井エマめっちゃ可愛いじゃん!! と感動しました。この感動はエマが最大だったと思う。まぁ、主人公ということもあり作品におけるお飾り的な側面が最も小さいキャラだから原作だとそんな「可愛い」の部分がどうでもいい、だから本企画だと女の子女の子してて新鮮。
 可愛いんだけど、エマがメイド服着てると「ママになってしまったのか……」みたいなバッドエンドを想像してしまうw

 そんなエマに水を注ぐのがノエル。水創造魔法は笑った。
 本企画に気づかされたんですが、ツインテールってノエルが唯一だったんですね。一番メイド喫茶にいそう。割とベタなツンデレだし、このメンツでメイド喫茶開いたらナンバーワン狙える逸材だと思う。私が指名するなら潔子さんですが(キャバクラとメイド喫茶の違いが分からないマン)。

 ねずこ。本企画、何気に衣装が統一されてなくて筒井先生の頑張り所だと思うんですが、ねずこは唯一の和スタイル。ただでさえキャラデザが渋滞しがちなキャラなんですが、余計に強い。
 ただ、竹筒はなくてよかったと思う。ひょっとしたらアニメ組への配慮なのかな。単に「竹筒可愛いじゃないですか」かもしれないけど、悲劇を意味するアイテムなので安易に喜びづらいというか。

 コハク。ねずこが和メイドならコハクは原始メイド……がよかったw まぁ、大変すぎるので無理ってのも分かる。ポーズで野生児感、オムライスの数式で科学感を持ってきたのは強い

 幽奈さん。良く言えば違和感ない、悪くいうと没個性。そもそも筒井幽奈は前にも見たことあるので、どうしてもパンチ弱くなってしまうのかな。そういう意味では、再び『勉強』キャラと絡ませたのは意外。前もやったやつだからなぁ。

 『勉強』組。5人出してもいいのよ? とか思ったけど2人。まぁ、筒井先生の労力が増えるだけかw とはいえ、『勉強』のメイド担当が出てこれなかったのは少し寂しくもある。
 さっきも書いたけど、ナミに対して師匠が一方的な絡み方をしてるのが先輩に萎縮&接待してる感で面白い。筒井先生の心理を想像してしまう。

 釘崎さん。名前が出てくるまでの時間が一番かかったキャラです。ごめんなさい。厳密には釘崎さんと夜凪の2人。キャラデザだけ抽出すると意外と没個性なのね。逆に言うと若手組は頑張ったよ。
 筒井先生が最も苦労したキャラだと勝手に思うんですが、キャラクター的に一番扱いにくいというか、『勉強』の世界観に最もあわないキャラクターなんだと思います。お飾り感ゼロだし。トンカチ持っててほしかったけど、逆に言うと、安易なアイテムに頼らなかった筒井先生の男気。

 よなぎけい。アホ毛は分かるのですが、意外と個性なかったのだなぁ。まぁ、主人公だから記号的な特徴はいらねぇんだよ!! という話なのかな。作品のリアリティーレベル的にも(リアルな作品とは思いませんがw)。

 マキマさん。二番目に誰か分からなかったけど、よく見たらめっちゃマキマさん。すごい特徴掴んでるし、筒井タッチとの意外な親和性すごい。
 細かい設定は把握してないけど、ひょっとしたら最年長? スーツ姿のが好きだけど、メイドもモノトーンなので違和感はないですね。

 夜桜嫁。銃を所持。キャラデザ以外の小道具があるのはココとノエルだけかな(背後霊持ちもいますがw)。白髪があるから特定性は高いと思うんですが、右向きで白髪が目立たないのが意外。

 ハゼレナ。六美の銃に興味を示す。危ないからやめろw
 背後霊付き。さすがに1人。カラー絵での背後霊が原作でも珍しいので嬉しい限り。逆に言うと筒井先生的には扱いが難しかったのかもしれない。だとすると、そうしてでも出したかったってことですね。
 金髪碧眼なのでメイド服の破壊力がなかなかエグい。鳩胸タッチと筒井タッチの奇跡的な相性の良さにも驚きましたが、まぁよく考えたら元々少女漫画っぽさはあると思うので、そう考えれば自然なのかもしれません。とにかく相性の良さとしてはトップクラスだと思います。てか、トップかも。
 ワガママを言うなら、幽奈さんと絡ませてほしかった……。

 アン姫。後列で消極的なキャラは埋もれがちやで……と思ったんですが、意外と記号は多いので問題ないか。
 特筆すべきはソバカスですかね。集合企画だとこういう唯一無二の個性は強い。

 千奈。最若手のもう片方が完全イロモノなので一番損なのが本作だと思ってたんですが大健闘じゃないでしょうか。キャラデザの我がしっかり強いので良かったです。ポーズ決めてオタ感あるのも嬉しいところ。筒井先生ちゃんと原作読んでる。

 ババ。クリス持ってこいよw 筒井先生キャラデザだけ見て読んでないのかな……とも思ったんですが『ZIPMAN』は読んでるっぽいのでどうやら違う。「マッチョがメイドとか面白いw」となったのかな。原作でもマッチョギャグみたいな安易なのはないのでアレですが、本企画の中だとよりデフォルメがきつくなるのも納得できる。あとは、そもそもクリスを女性視するネタは第1話限定の話であって、そこに気を取られすぎるのが間違いって可能性もありそう。読切読んでるとどうしてもそのネタがメインだと思ってしまうんですが、案外あれは初回限定のネタという可能性もあるのかな。
 ちょうど先週、原作の方でメイドネタをやってるのもあって面白かったのは間違いないです。

 終わり。優勝はハゼレナ!! 原作っぽさと筒井っぽさの両立が見事であり、結果めちゃくちゃ可愛くて、メイド服の魅力もバッチリ。完全無欠だったと思います。
 次点はエマ、マキマあたりかな。潔子さんもそうですが、もうほとんど殿堂入りみたいな印象もあるので。

読者プレゼント

 本号のアンケートハガキは切手不要。すごい。懸賞があるのは分かるけど、アンケートを送るのに金がかかる今のご時世どうかしてる(代わりの方法があるのに屁理屈立てて固執してるだけ)と思ってたのでこれは嬉しい。常時こうしてほしい。
 逆に言うと、プレゼントに興味ないけど作品を応援したくて毎週律儀にアンケート送ってるような人はこのページを見ないので、毎週のルーティンとして切手を貼ってしまうんじゃないかと少し心配ではありますw 貼っちゃう人絶対いると思う。

巻頭カラー『ハイキュー!!

 カラー。新チームの集合図がマジアガる。あと、後ろにブラジル組がいて、ニースが早速カラー化されてるので笑った。嬉しいw
 本編。トライアウト編かと思ったらもう入ってたでござる。あの手の試験って少年漫画で定番なので絶対やると思ってた。意外。てか、その後「サロンパス」出たじゃないですか。ああ……終わるのか……。考えないようにしてた現実を感じた。もう普通にカウントダウン始まってる感。『ハイキュー』クラスだと公式にカウントダウン発表されるだろうけど、年は越せましたが、桜は見れるといいなぁ……
 影山のカレーcmは笑った。最近はちょっと違うかもしれないけど、スポーツ選手のダサcmって定番ですよね。影山の変人ギャグなのは分かるんですが、ちょっとスポーツ選手あるあるの側面もあるんじゃないかな。
 てか、新チームだとツムがツッコミ役なのですね。いや分かっちゃいたけど、かなり丁寧にツッコんでいく感じなので新鮮。烏野にもツッコミはあったけど、毛色が違ったと思う。
 日影対決ということで主要キャラが集合。最後の試合感……。矢吹丈vsホセメンドーサ戦的な。山口くんは青山枠。
 そんな山口くん、家電メーカーで働いてるので笑った。漠然とサラリーマンではなく、家電指定。
 からのツッキー。二部リーグでプロやってるので熱い。モブに “どこかの選手かな?” と言わせてるので違うパターンかと思った。バレーにハマったのが忘れられなかったパターンですね。泣ける。
 3年ズ。旭さんメガネやん。偉いぞ(何が)。
 影山の代わりがツムで、日向の代わりが星海。熱い、熱いぞ。まぁ、小さな巨人対決があったので、当時からこのラストを予想してたガチ勢とかもいてもおかしくないかも。そのくらいキレイ。

ONE PIECE

 おおっ、ロジャーが戦ってる。技一発とaペチ(たぶんこっちのが強い)一発だけどヤバイ。ここまで盛り上げてくるとは思わなかったです。ちょっとなめてたw
 今回のバトルメンツ、みんな武器持ってるのも新鮮でした。本編だとルフィが主人公なのでどうしても殴る蹴るがメインになりがちだと思うんですよね。考えが根本から違う人たちの世界を見てる感というか。
 ただ、ティーチとか、ロジャーの夢のくだりとかは情報の小出しが露骨すぎるのでちょっとアレ。本作こういうとこあるよね。伏線という形を整える気持ちが失せてるというか、最初からクイズっぽい。
 おでんの移籍。古代文字の関係でロジャーは欲しい、白ひげブチギレ、おでんは行きたい。短いながら3人の主張が納得できるし、特におでんが行きたがるのが良かった。あの姿勢こそ海賊っぽい(本作における海賊)というか。ワノ国組を白ひげの船に置いていく際にわざわざ「自由」という言葉を言わせてるのもそうですよね。ちょっと強引な流れな気もしたんですが、それだけ重要なキーワードってのは分かります。

鬼滅の刃

 ただいま現在。と思ったらまた回想。ちょっとさすがにやりすぎというかバランス悪い気もするんですが、まぁまだ全然掘り下げてない人が最終決戦に参加してるので仕方ないのも分かる。とはいえ、いちいち回想挟むのは少年漫画の良くない面……少年というか連載してるとこうなりがちなのかな。まぁ、本作は愚直なまでに身の上話やってると思います。毎回同じフォーマットになるんだけど、そのことを恐れないというか。
 無惨と柱の戦い。ぶっちゃけどういう戦いなのか具体的に、詳細に見せるのは難しい話だと思います。触手が高速で動くだけなので把握しきれないというか。そんな中でしっかり展開があったのは良かったです。無惨が新技をおそらく無限に出せる(体を変えられる)のでそこがうまく機能した感じなのかな。みんな避けるのに必死なはずなのに南無柱だけ 甘露寺は攻撃を避けたはず…!!” と他の味方の行動を把握してるのとか面白かったです。目が見えないからだよね。たぶん。
 んで、恋柱離脱。あんだけ避けるだけで限界みたいな話してたのに避難は出来るんだ、とかなり気になる展開ではあるんですが、避難する2人を除いた柱が黙って連携し、決め絵一枚で納得させる感じは面白かったです。特にセリフがないからすごいよね、あの場面。普通もっと喋らせるって。「チクショウ!!」とか、激昴しながら技を繰り出すとか。
 身の上話。鬼のための食用児が脱獄する話なので笑った。鬼滅のネバーランド。最初は悪い人間に育てられたことを悔いる話だと思ったので「結局鬼が悪いんかい」と少し残念にも感じたんですが、『約束』展開は正直アガる。
 さすがに最終決戦の途中なのを気にしてると思うんですが、やたらサクサク進む。やや淡白に感じるくらいなんだけど「回想は絶対いる」「けど戦いが止まるのも良くない」という葛藤を感じる。どっちも譲れない感。
 からの「この戦いが終わったらプロポーズするんだ」なので笑った。駆け足ながらも丁寧に回想やったけど、恋に落ちるくだりはゼロなんかい。来週も回想やるとは思えないんですが(恋柱サイドでやるのか?)、あの突然さは面白かったです。ラストページの半分で突然どうしたの? みたいな。まぁ、結果はみなさん御存知ってことであえて語ってないのかもしれないし、前から楽しみにしてたファンにはこの突然のド直球告白が逆によく刺さる、とかもちょっと想像できます。

『アクタージュ act-age』

 敵陣営による解説がおもくそ説明ゼリフなんだけど、敵による分析として成立してるのが面白い。「この劇はこういう風に観てください」みたいなもんで、ぶっちゃけ扱いを間違えたら目も当てられないほどにダサいと思う。甲乙設定が生きてる。客席の誰かがこれを言ってたらかなり印象が違ったと思います。
 まぁ、あいつらも同じ題材で劇作るんだから「大体同じことになるんじゃないの?」とかは少し思います。どう違うのか、という期待でもある。
 怒り依存みたいな話。これまた面白い。同じ題材を扱う黒山だからこそ気づけた、みたいな視点が良い。ジャンプで例えるなら常に打ち切りとかの文句を楽しそうに言ってるのと似てると思う。
 んで、ラスボスは三蔵。いやそりゃそうだろって話なんですが、意外。オーガミで最後なんだと思ってた。まぁ、三蔵はテレビドラマだと女性がキャスティングされることもあるので、監督の分身として再登場するのは収まりが良かったのかな。

ブラッククローバー

 アスタとユノという雑種が血統書社会で成り上がるのがテーマだと思ってたんですが、ここにきてユノが王子様。血統による強者という要素が加味されてしまった。「えーそれじゃテーマが台無しじゃない??」というのはとある映画のネタバレなんですが(他にも理屈があってそこまで嫌いじゃないです)、まぁ本作はアスタが残ってるのでセーフですねw
 とはいえ、「天才かと思ったら王子様かよスゲー!!」という身分をありがたがるリアクションが描かれるんですが、これ自体はユノのスタンスとは相反するものですね。「王子だからすごい」はおかしい。この理屈でチヤホヤされることに悩むユノ……みたいな辛気臭い話は本作だとないでしょうがw
 炎魔法で記憶を見せる。このくだりが素晴らしかった。圧倒的に面白い。回想入ると話が止まる、とは最近良く書いてると思うんですが、本作のは異常な速度でサクサク進むし、その異常なスピードを納得させる絵的な、漫画的なギミックがあまりに面白い。一応コマ割りはされてるので、コマ進行でもあるんですが、記憶を断片的に見せられてる感としてものすごい納得度でしたよね。ちょっとマジ感動しちゃった。最初のくだりが見開きで様々な記憶がユノを覆うように配置されてて、その次ではもうちょっとベーシックなコマ進行になるのも見事だったと思います。たしかに本作は前から回想が短いってのは特徴だったと思うんですが、ちょっと新たなレベルに到達しちゃった感あるなぁ。回想が必要な時はあの炎魔法の人がひょっこり登場してほしいw

センターカラー『約束のネバーランド

 カラー扉が超かっこいい。単行本の表紙とかポスターにしなきゃもったいないレベルだと思った。もう映画化だよこれ。いや、実際に映画化はするんだけど、そういう話ではないw
 本編。王子の旅。最後の望みは宗教であり、寺院でした。最古のジェダイテンプルにいるルークに会いに行く『スターウォーズ 最後のジェダイ』的な。仮死状態はフォースの霊体化かな。ホイルスのシャーマンに教えてもらったというアレ。まぁ、即身成仏と思えばリアルでもある話ですよね。それを人間を食べない鬼という設定にうまく落とし込んでるので面白い。邪血があればをそれを生き返られる(戻す)ことが出来るというのはトンデモ展開なんだけど、本作の中だと納得できるのですごい。まぁ、実際に復活したらムジカが信仰の対象として適切すぎていろいろ大変な気はするけど。
 革命を望む善玉と、ネバーランドの存続を望む悪玉。ものすごく分かりやすい対立構図になりつつ、それがそのまま王座の椅子取りゲームになってるのが良い。「ネバーランド」という言葉を出してからGFに場面が移り、GFを象徴するあの人がどーん!!で終わるのもマジアガる。生きてたんですね。逃がしたのがバレたら即死だと思うんですが。分かりやすく黒くなってるので笑ったんですが、再洗脳みたいなのをされたのかどうか。
 てか、先代のグランマはどうしたのかしら。GF編の頃に出てきた頃は「ラスボスに近い存在として最終章にまた出てくるんだろうなぁ」とか思ったんですが、絶好のタイミングで出てこなかったw

『ZIPMAN!』

 日アサ魔法少女の中身はイケメン。単なるオタクかと思ったんですが、「男がキューティーになって悪いか」なのでちょっと事情が違うのかな。私その業界のこと詳しくないんですが、最近は男のプリキュア爆誕したとか噂では聞くのでそっち系の話なんだと思います。メカスーツによる変身という題材においてこの手の「なりたい自分になる」というテーマはハマるよね。割と軽めの扱いなのが逆に面白い。
 特撮ヒーローからアニメの魔法少女に飛躍したんですが、もうこの際何だってアリらしい。敵幹部クラスの「理想の姿」がシルエットで描かれるんですが、元ネタ隠す気ゼロで素晴らしい。デビルマン、悟空(最初そう思った)、ネテロ、そしてコンボイ司令官。チョイスに統一感ないので笑った。ジャンプ作品縛りだとしてもネテロで主人公じゃないので気になるし、突然のコンボイ。まぁ、メカ系で一番有名なやつってことなのかな。……このコマの右上の怪獣みたいなやつは抽象的な絵であって元ネタとかないよね? 私が知らないだけ?
 そんな幹部連中がそのままの姿で終盤にちゃんと現れるのでビビりました(いわゆる四天王展開)。版権どうなってんの……と思ったら悟空、シルエットじゃないとかなり違ったw まだコンボイはかなり怪しいんですが。やっぱメカ系は再現レベルが高いんでしょうね。その方が強そうな印象はあるけど「出していいの?」と不安にもなるw
 最後にオタクとしての賛辞と説教をかましたのも面白かった。本作のヒーロー像が分かりやすく描かれた気がする。てか、特撮に限らずアニメもかなりのガチ勢なのね。特撮以上に風当たりが強いだろうに(思春期だと特に)。心が強い。
 ジャックマンとジップマンの間はチャックマン。言葉としてピッタリなので笑いました。ジップマンとチャックマンから逆算したんでしょうね。理屈は正しいがダサい……という説得力が完璧w
 んで、悟空が次のボス……かと思ったんですが、どうやら「勇者」らしい。シルエットは悟空で間違いないと思ったんですけどね。まぁ、『ドラクエ3』の勇者ということなのでしょう。いや『ドラクエ11』のローシュの可能性もあるか(知らんがな)。
 『ドラクエ11』のローシュといえば、劇中(最後のムービー)に出てくる書物が過去の『ドラクエ』のことを指し示していて……というのは『最後のジェダイ』と同じ手法ですね。何回『スターウォーズ』の連想すんだよって話なんですが。

僕のヒーローアカデミア

 前回と同じ話なんですが、ドライアイで苦しいのに涙で濡れる、という相反するけど理屈の通った場面が秀逸ですよね。真逆の2つが同居するのが今の状況とマッチしてますし。
  “脳無って…何なんですか 何の為にあんなものを…” で謎が放置されたまま別の話に移ったかと思うと、弔くん改造計画でエンド。この為かよ!! とスッキリするのが見事したね。
 あと地味に好きだったのが、トゥワイスがアゴでボールペンをカチカチやってる場面。あれやるよなぁw めっちゃ身に覚えあるわ。大体授業が頭に入ってないとき。

『出久&爆豪:ライジング』あきやま陽光

 後編。ヴィランの謎に迫る、ちょっとしたミステリー展開なんですが、かっちゃんが「上」を探し、デクが「下」を探すという対比が美しかったです。才能に溢れた前者と、気持ちだけは一人前な後者な姿勢として象徴的ですよね。前者は同時に地に足がついてないことも示してると思います。単なる謎解きなんだけど、しっかりアクションにしたのも良かったと思います。
 面白いのはデクだけが真相にたどり着き「かっちゃんザマァw」となるのではなく、かっちゃんも自分で謎を解くんですよね。ただ、地面を這いつくばるデクの姿がヒントになったのも事実で……ということで2人の切っても切れない関係性を感じる。
 最後に申し訳程度に映画に続けてエンド。ワンちゃんおるやん。めっちゃ可愛いんですけど。チンピラワンちゃんとかいう新たなジャンル。
 おしまい。ぶっちゃけ15ページずつの前後編はあまりうまく機能してなかった気もするんですが、まぁ『ヒロアカ』祭りを一定期間続けるためという事情も分かります。どっちを取るか、なのでしょう。

『AGRAVITY BOYS』

 ゲラルトの回。4人を順繰りする感じになるのかな。いや初回がクリス回とも言えるのかも。
 動物のフン以下の扱いを受けるババには笑った。ウンコという分かりやすいバカがいるのにそれ以下ってのは泣ける。
 ゲラルトの天才性と協調性がテーマなんですが、食材のくだりからの料理にしたのが良い。料理の説明がそのままですけど、ゲラルトなりの協調性を象徴するのがあの料理なわけで。まぁ、ウンコは無視してるだろうから四重奏って理屈は怪しい気もするんですがw
 そもそもカルテットという言葉が地球時代のクリスとの思い出に起因していて……とかクリスのことだけ大好きすぎるのもちょっと笑える。
 自宅でしかウンコできないのちょっと分かる。私も昔そうでした。2泊くらいの旅行だったらウンコ我慢してたなぁ。というか自然と便意が湧かないというか。
 クソオチがついて終わり。本作は丁寧にツッコミ入れてくタイプの笑いだと思ったんですが、ラストは絵と少ないセリフのギャップでのみで構成されてて意外でした。ギャグとしてバリエーション豊かでありつつ、連載の形式を満喫してる感ある。
 クソオチ。ゲラルトがラフな格好になってて心の鎧を脱いだ表現になってると思うんですが、逆に言うと「あんだけ急いでても上着は脱いでウンコするのね」みたいな話でもあるかなと。全裸にならないと(全裸に近づかないと)ウンコできない人っているよね。ちょっと分かる。

センターカラー『漫画家異世界取材旅行』麻生周一

 読切。年末年始の豪華読切祭りの1/2。麻生先生ってのはネトフリでの新作アニメ記念ってことなんですが、結婚もおめでとうございます。ついでにバカリズムもおめでとうございます。まさかクリスマスとかベタなことするとは……
 ネトフリでの新しい『斉木』アニメ。『斉木』の人気が爆発したのかネトフリマネーなのか知りませんが宣伝の規模がデカくなってるのでビビりました。映画館で『斉木』と会うことになるとは……(実写映画あったやん)
 本編。クソベタ野球漫画がボツ食らってスタート。わざわざ題材が野球なのは『斉木』を連想させたいってことでいいんだよね。たぶん。ジャンプだと野球漫画は読まずにボツ食らうって話ではないと思う。まぁ、ジャンプという明示はないんだけど、努力友情勝利と言ってるのでジャンプっぽい。あと、漫画のクソベタ展開に対して「取材に基づいたリアルはつまらない」って言うのは的外れだと思う。リアルとベタは全然違うような。
 てか、異世界転生が超絶に流行ってるらしいのでジャンプではない。なんやねん。というか、やっぱジャンプで異世界転生をするのが不思議なんですよ。ジャンプで異世界モノまったく流行ってないですもん。それなのに「異世界モノ流行ってるよねぇ」という共通認識は求められる。謎い。
 まぁ、ここでの異世界はファンタジーというより「ゲームっぽい世界」でしかないので、それの元を辿れば『ドラクエ』が出てくると思うので、そういう意味ではジャンプと関連がないとも言えない。
 転生はしたけど、実際のところは「漫画のない世界」。世界から突然ビートルズが消えた、みたいな映画が今年ありましたけど、ほとんどそれと同じノリ。わざわざトラックにひかれなくても……とは思う。それは観てないけど、世界から嘘が消えた映画が私は大好きです。ちなみにその主人公は最終的にキリストになります。
 まぁ、そんなこんなで異世界にする必要があまりなかったというか、全部人間の街の中で完結してしまうので話は面白いが、絵が地味というか。異世界モノ知らないけど、ファンタジー的な絵が魅力なんじゃないのだろうか。別にいいのかな、こういうオモシロ設定路線でも。知らないのに余計なこと気にするのは良くないんですが。
 あと気になったのは、漫画を知らなかった人が初めて漫画を読んだらコマ進行とか理解できないと思う。絵がいっぱいあって何となく物語があるくらいは伝わると思うので、それで何となく楽しいってのは分かるけど、分かりやすい、読みやすいは嘘だと思う。『dr.stone』で初めてラーメン食べた人がおいしいって言ってたのも気になったんですが、漫画はそれ以上に気になる。あと、この話やるなら野球漫画はダメじゃない? そもそも野球を知らないでしょ。バトル漫画とか、それこそファンタジー漫画の方が良かったのではないか。せっかく野球漫画でやるなら、この漫画が流行った影響でこの世界でも野球が誕生する、みたいに広がっていくなら分かるんだけど。『ハリポタ』のクィディッチをリアルでやろうとする人いますけど、そういう感じで。
 ちなみに、リアルの方のみちょぱは北区民で、成人式で王子の北とぴあに降臨したらしい。同じ場所……
 さっきファンタジー世界を全然堪能できないって書きましたが、最後のオチが「ゴブリンは漫画を読まない」なので良かった。異世界で初めて出会ったアイツがオチになるのはキレイだし、納得もできる。ただ、現実世界でのオチがあまりにも弱いというか、何もないので残念だった。まぁ締切が結婚式の翌日だったらしいので仕方ないのかな(事前に話考えるから理屈がおかしい)。
 終わり。女戦士のオタク言動繰り返すのが好きでした。女性オタクって独特の文化ありますよね。「ちょっと待って」とか好きです。成り立ちとかすごい気になる。言ってしまう気持ちは分かるんですが、なぜあんなにも定着したのか、とか。

『ミニネタジャパン』

 林先生のジモト山口。年末年始らしいお題ですね……とか思ったけどアニメ準拠だから違うのか。すごい。
 てか、当たり前のように作者のジモトあるあるになってるので笑った。ジャパンどこ行ったw こういうのもアリだったのか。
 フグ刺しのありがたみを知らないってのは面白かったです。「ふざけんなよクソガキ」とも思うけど、「たしかに子供だったら興味ないよなぁ」とも納得してしまう。

センターカラー『呪術廻戦』

 カラー扉。カラーなのにあえて色を抑えててかっこいい。んですが、こないだコメ欄で「忙しすぎて先生が心配」みたいな話をしたばかりだったので「見事な省エネだ……」とか変な見方もしてしまいましたw
 真人投入でフェイズ2。作戦は一般人を殺しまくることで五条の動揺を誘う。「一般人が殺される」のは割り切れても「一般人と一緒に殺す」までは割り切れないはず、という作戦が非常に分かりやすい。分かりやすいし、今までの感想で散々「人が死にすぎてて引く」と書いてたのでものすごい腑に落ちる展開。やっぱそうだよね。さすがだわ。
 からの五条の想定を越える割り切り。それと覚悟。折衷案なんだけど、それを思いつける柔軟さと、実行できる繊細さがエグい。見開きを3段に割るのがめちゃくちゃかっこよかったです。一瞬(0,2秒)の出来事を描く描写として適切だし、上2段(2コマ)は絵のみで、下1段が言葉のみの説明ってのもハマってたと思います。時間を圧縮するためにナレーションが喋りまくるってのは『HUNTER×HUNTER』のアリ編、王宮カチコミと似てると思うんですが、それを見開きの連打で見せたのが最高でした。そして何より、冨樫はこんなに働かないw(今年はゼロでしたね)

Dr.STONE

 石化の発動条件は範囲と秒を言うだけらしい。今まで「それだけなわけないよね?」と読んでたので衝撃であるw 仕組みが意味不明すぎるじゃないですか。だから第三のトリガーが残ってて、それの謎解き展開になるんだと、なってるんだと思ってました。が、今回イバラがビビってたのでその2つで終了らしい。近くで言わないといけないみたいなのはあるけど。なんだろうなぁ。気になる。もちろん今後このモヤモヤが晴れるような情報が出てくる可能性もあるので一概に悪いとは言えないんだけど。
 氷月が管槍を教えるのにノリノリだったのは意外だけど、彼の主張が「数百年の研鑽」だと思うと次の世代に繋げようとするのも納得ですね。特に世界が石化したことで槍術が途絶えちゃう危機にあるわけですし。
 イバラをイヤリングでおびき出して、電話で石化指示。ここはマジ痛快でした。イバラが本気で焦るのと同じくらいのテンションで「その手があったか!!」と快感。もちろん発動条件について疑問は残るんですが、それまでのゆっくりとした展開からの、初手で殺す。マジ熱かったです。

ぼくたちは勉強ができない

 合格発表大喜利。うるかの、伝える瞬間ではなく、両親のリアクションで「そういうことです」と読者に伝えるのが非常にオシャレだった。すごい好き。事前にあった浪人のくだりが割と王道な感じだったので、変則的な切り口がより光る。本作侮れないというか、受験本番に近づくにつれ、うるか嬢がひたすら輝いてる印象。本来は一番受験勉強関係ないはずなんですけどね。まぁ、逆に言うとだからなんでしょうね。一歩引いたキャラだからこそおいしく描くし、彼女視点にもしやすい(今回は違うけど)。
 からのメインの3人。グループ通話機能に驚いてしまった。そんなのあるのか……。たぶんLINEだよね? そんな機能あったのか。メール(チャット)しか使ってなかった。まぁたしかに技術的には全然あり得る話というか、あって当たり前ですね。言われてから気づいた。従来の電話だったら難しそうだけど、ネット由来の機能だったら余裕だよなぁ。なんてこったい。今の学生たちはこんなオモシロを享受してるのか。羨ましいぜ。まぁ、そんな電話とかしない生活だったので関係ないんですが。
 結果については割と普通というか、関城ギャグのくだりで一捻り入れた感あったけど、よく考えると何もなかったような印象。そもそも事前の勉強描写的に「全員合格はないよなぁ」とか思ってたのでそこに理屈を求めてしまうのが正直なところです。

チェンソーマン』

 マキマさんの登場がアホみたいにかっこいい。いや正直言うと、マキマさんには異形の要素は求めてなかったんですが。アクション的な活躍はないままデンジたちを支配してほしいといか。なんですが、それでもアガってしまった。ネズミってのは汚くて不気味、社会の底辺感でもあるんでしょうが、ネズミを手に乗せて仲良くやってる絵面はちょっとシンデレラ的でもありますよね。ディズニーの。気持ち悪くもあり、お姫様っぽくもある。
 まぁ、残念なのはこのネタがもう少し早く明らかになってたら今週の筒井ポスターにネズミネタが入ってた可能性。マキマさんがメイド服でネズミを肩に乗せてて隣のキャラがギョッとしてる、みたいなの見てみたいw
 あと、悪役がソ連由来ってのがジャンプだとめちゃくちゃ新鮮で面白かったです。ぶっちゃけそこを掘り下げたりはしないで、漠然とした印象のみで語られてる気もするんですが、「あの感じ」を欲しがる作品がジャンプに載ってるオモシロ。
 花のくだりも良かったですね。デンジ以外の男が出てくるのは冒頭のみで、他は全部女ってのもキレイな構成だったと思います。天使が女なのかは怪しいんだけど、本作だと女なんだっけ?

GカップBURST大募集中

 ジャンプのギャグ漫画を例にしたギャグ漫画講座。例に『ミタマ』と『AGRAVITY』が入ったのが嬉しい。『夜桜さんち』も入れてほしいけど、『AGRAVITY』が現れた今だとギャグ純度で負けるのも分かる。
 てか、始まったばかりで、人気が出たのか分からないのにここのサンプルになるって結構すごいよね。編集部内でもお墨付きだったんだろうなぁ。

『ミタマセキュ霊ティ』

 野球かよ!!! 盛大にずっこけてしまった。悔しい。悔しいけど、敵が9人ということを考えれば意外と予想も可能だったのかもしれない。だから悔しい。
 何度か書いてると思うけど、『剥き出しの白鳥』が意外なほど真面目にバトル漫画してたので「鳩胸先生は案外こういうのやってくるからな」とシリアスっぽい雰囲気を真に受けちゃうんですよ。なので、それをスカすような展開になると本当に弱い。この手のスカしは本作で何度もやってるんですけどね、それでも前作があるので「今度はマジか……?」と揺れてしまうw
 ついでに言うと、今週は麻生先生が野球漫画を踏み台にしてたので、その事実が本作の踏み台になってる感も少しある。「たしかにジャンプに野球ってないよねぇ」とか思ってると、「あるんかい!!」。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 マトラの圧倒的主人公感好き。黒に立ち向かう白って時点で主人公だし(肌は黒いが)、宙に浮かび飛び道具で勝負してくる敵に体一つで対抗するのも熱い。
 とはいえ、かるら様のチャイナ服は相変わらず可愛い。好き好きキャラでチャイナ服とかシャンプー感あるアル。
 ということでバトル回。ファン的には分かってる話なんですが、それでも驚いてしまうほどの本格バトル回。読切相手だったら100%勝てるレベルの充実ぶりだったと思います。まぁ、過去の蓄積込みのオモシロなので比較がフェアじゃないんですけどね。
 ということで過去の蓄積。今回のバトル回が素晴らしいのは突拍子もない技、必殺技が一つもない点。すべて過去にあったネタで、霊装結界のルールを律儀に守りながら、それでいて見たことないバトル展開になってる。技は既存のものだけど、その使い方が新しいんですよね。かるら様のハワイからの遠隔攻撃とか「たしかに理屈上は可能だけども!!」という驚きがありました。
 マトラが言ってた通り、ぶっちゃけズルな印象も強いんですが、パンダ老師に泣きつくのではなく、気合いと根性でこの状況を打開するので熱い。意外な展開なんだけど、とにかく納得できるんですよね。「その手があったか!」と「そりゃそうだけど大丈夫?」という感情が交錯する。そして、その一歩先を行くかるら様の悪役スマイルが素敵w 悪役スマイルだけど、 “…いや 流石はマトラよのう! わらわの期待を裏切らぬ!!” とあるように、マトラのことをよく知ってるからこそ、この罠を思いつけたわけですね。たとえば、雪崩くんとの戦いで似たような状態になったとしても、この手は思いつかなかったはずです。マトラとの親友対決だからこそここまで高度なバトルが成立してる。
 バトルの間に親友同士の口喧嘩。かるら様の行動の矛盾を指摘したのが面白かったです。というのも、私がそんなこと考えもしてなかったので。かるら様は常に一定の行動原理を持っていると錯覚してましたが、マトラ曰く「ブレブレやんけ」。そこで語られるのがすべて今まで本編で描かれてきたエピソードなんですよね。読者が知らない幼少期のエピソードとかではない。なのでマトラの理解の深さに驚いてしまうし、その理解の深さが友情、愛情とイコールであると納得してしまう。 “だったらあたしがもらってやる! そんだけ!!” のマトラがかっこよすぎてホレました。お嫁にもらわれたいw(これ意識したセリフだよね?)
 バトル中の長い会話に対して “今の会話… 双方とも煉丹術のための時間稼ぎ” と理屈がつくので最高。ぶっちゃけ「そんな心配はしてないよ!」とか思ったので、理屈過剰な気もするんですが、そういうところが好きなんだぜ。
 んで、ベアバックで勝負あり。元々このマトラの必殺技は「バトル中にぱふぱふしてる……」というギャグの側面もあったと思うんですが、今回の言い合いを踏まえて見るとマトラの友愛の証にしか感じられないですね。ゲキアツ。マトかるの爆誕である。いや元々あるかw
 てか、普通に決着が付いて老師をゲットするのが意外でした。お流れになるのも考えたし、勝負はついたけど「やっぱいらない」になるのも考えたし、勝つならどうせかるら様だともタカを括ってました。素晴らしい、その全ての言葉が間違っている。
 エピローグのケモロリ組に捕まる老師も最高でした。「そういえばココに共通点あったな!」と腑に落ちる快感。ミリアちゃんが “年上ぶって可愛いですぅぅ!” と何気に失礼なこと言ってるのも笑いました。信じないのも仕方ないとはいえw
 そんな小さなギャグのように思える場面なんですが、柱に「やっぱり仲良い幼なじみ!」と書かれてるのでハッとしました。要するにこゆずとミリアちゃんが仲良くやってる様子がそのままかるら様とマトラのかつての姿と重なるって話ですね。2人の友情の年月を感じさせる絵を持ってきたわけで、う、うまい……
 次回は千紗希回らしいのですが、ぬいぐるみ好きの彼女も老師やばいでしょ。絶対好きでしょw

『サムライ8 八丸伝』

 竜が自力で脱したのは意外だったけど、そうか、ウインクは竜の方からやった方が感動的ですね。逆だと思ってました。
 そんな竜のウインク。真顔でウインクしてる絵面がおかしかったです。すごい感動的な場面なんだけど、ウインクに慣れてない感じが出てて面白い。教えたとおりの意味ではあるんだけど、もっと口角あげろよw
 からのカウントダウンをサイレントで。モブが一蹴されたり、八丸の決め絵がマジックナンバーである「8」秒前だったりも面白かったんですが、最後のロケットパンチが最高でした。そうだ、この状況にピッタリの能力あったやんけw

『夜桜さんちの大作戦』

 結婚披露宴。麻生先生凱旋記念ということでよろしいか。
 業界ギャグと伝統ギャグが楽しいんですが、そこに “伝統なら何でも受け入れるんだ!?” とツッコミが入ったのが素晴らしい。今週のベストツッコミだったと思います。今週は充実してるんだけどね。無茶苦茶な伝統のことは一旦置いといて、長男の疑いも持たず従う姿勢にツッコミを入れる。同じボケでもツッコミによって味わいが大きく変わりますね。
 んで、夜桜ママ、つまり先代が登場。回想ではなくビデオ。結婚式ってビデオ流れがちですよねぇw 二刃の変わらなさがネタになってたけど、地味にゴリアテも変わってない。てか、15年生きてるのがすごい。まぁ、同じ犬種、同じ性格の別の犬って可能性もあるか。
 ラストの柱が「永久に共に」言うてて笑った。並べちゃいけないワードや。

最終回『Dr.STONE reboot:百夜』

 「翼をください」を聞くと『エヴァ破』を思い出してしまうんですが、レイってそれ由来だったりするのかしら。巨大ロボ(って言うとファンに殺されますが)もそうだし、それに翼が生えるのとかちょっとあるのかなぁ、と。
 本当に千空の時代に到達してしまった。これは原作の最終回あたりにレイ再登場ありそうですね。宇宙で機械だからって時間的に無理あると思ったんですが、一応「レイの体はさすがに無理」とロジックつけてきたのは良かったです。まぁ、3Dプリンター万能すぎて何でもアリな気もしなくはないんですが、レイが復活する儀式にそもそも時間がかかるというのも帳尻合わせとしては良かったと思います。
 からの地上。メッセージの方法がそのまんますぎてアレな気もしましたが、クロムは文字が読めないので気づいても意味が分からない。千空は合理を追求するので星空に興味がないって部分はすごい良かったです。「あと一歩なのにー!!」と焦らされるようでもあり、ここまで気づいたらもう大丈夫とも思える。
 よく考えたらこの石化世界において、瞬く星ってあり得ない存在だと思うので、石化組の誰かが気づいてもおかしくはないと思います。1回見たら異変に気づくのではないか。「そういうのもあるか」と気にしないのかしら。もしくは他の星が多すぎてよほど注意して見ないと気づけないとか。
 ということで終わり。ぶっちゃけ序盤はそんなにハマってませんでした。というか明確に「今年唯一のつまらない作品が始まってしまったな」とすら思った。なんですが、途中から、特に星のくだりから急激にハマったというか、「これは面白いと言わざるを得ないのが現状……」とオモシロにねじ伏せられたような感覚。まぁ、レイの独り喋りは今でもどうかと思うし、そもそも百夜どこ行ったって気もするんですが、それでも前々回が圧倒的だったなぁ。
 ということで、次回から『ミタマ』が巻末固定になるのか、それとも『サムライ8』を巻末にする勇気が今の編集部にあるのか、楽しみですw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/31は大晦日。なのでジャンプと世相を総まくり。各週1ネタしか出せないのでチョイスが変だったりするんですが、作品の偏りをなくそうを気を使ってるんだろうなとは感じる。『鬼滅』のアニメ開始がないのが謎なんですが、初版100万部を出したかったのでしょう。もしくは同じ週に別の大ネタがあったか。

 ついでに載ってる2019年ミニクイズ。3問あるんですが、私には難しすぎて開始数秒で戦意喪失するレベルでした。芸能ネタは苦手です。最後の今年武将を演じた役者クイズとか面白そうだったんですが、かといって分かるわけではなくw 真壁刀義、そんな仕事してたのか……

次号予告

 合併号なので表紙は集合かと思ったんですが、『ONE PIECE』が表紙&巻頭らしい。意外。『ONE PIECE』の表紙企画に連載陣も参加するとかだったらいいんですが、書き方的に違うのかな。
 『ONE PIECE』が超スペシャルコラボポスター&インタビュー。秘密らしいです。ジャンプ作家だと岸本あたりが現実味ありそう? 「超」なので『ドラゴンボール』だ!!とか一瞬思いましたがまぁコジツケですねw
 あと、連載陣の番外編。テーマは「お正月」。12月スタートの新連載が鬼門なんですが、『AGRAVITY』はギャグなのでうまいことこなすと思う。『ZIPMAN』も漫才できるキャラあるので割とやりやすいのかな。私は『ゆらぎ荘』が楽しみです。雪崩くんと一緒にコタツ入りたい(無理だろ)。
 麻生先生に続く「人気作家」完全新作読切。藤巻先生でした。今気づいたけど「レジェンド作家」ではないんですね。この2人だったらレジェンドでいいと思うんだけど(前はされてた気もするし)。

目次

 ジャンプマイベスト3。今週は吾峠先生。い、意外。普通に古株順だと思った。となるとジャンプヒエラルキー順ってことになるのかしら。

18巻のカバー、カナヲの刀の位置を左右間違えております。毎度すみません汗
(『鬼滅の刃』)

 単行本表紙ミス、前もあった気がするんだけど、吾峠先生以外の部分でチェックするシステムは作れないのだろうか。
 てか、刀の位置に決まりとかあるのですね。チェックする人はいるけど「そこは気にしなくていいと思った」とスルーした可能性もある?

来年公開のMCU映画「ブラック・ウィドウ」。予告編超カッコイイ!楽しみー!!
(『ZIPMAN!』)

 先日映画館で観ましてアガりました。デヴィッドハーバーがダサスーツ着ててセクシー&キャワワです。
 あとは宮迫の吹替がどうなるのか気になる。ホークアイ出ると思うけど、闇営業をするのかどうか。

去年のジャンフェスや忘年会やドイツが先月のことのように感じる…速い!
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 コメントがおじさん臭いミウラ老師は可愛い。

羽生もネイサンも最高だったけど個人的MVPはキスクラのケヴィンエイモズ
(『夜桜さんちの大作戦』)

 フィギュア全然分からないけど、いつも楽しそうなのでコメント好き。

愛読者アンケート

 読切について。あとネトフリでの『斉木』新作について。
 付録。シールと両面ポスター企画について。3つの企画についてそれぞれ聞かれてるのが面白い。珍しいですね。
 最後はジャンフェス。参加したかどうか。なぜ参加したか。私は参加してないです。外部として一番耳にしたのは『ダイの大冒険』かな。次が『ワールドトリガー』アニメ。

総括

 終わり。遅れに遅れた件、申し訳ありませんでした。まぁ、月曜に友人と忘年会があったんですが、そこで心が折れたというか、集中力が途切れたというか。「どうせ遅れるし」となってしまったというか。来年になったら頑張ります……が、新年一発目はさすがにリズム壊れまくりなんでまた遅れると思います。発売から3日目あたりが目標かな。

 そして、今年一年ありがとうございました。みなさまのかげで一年走りきることが出来ました……はさすがに言い過ぎですが、因果関係がゼロかというとそんなこともないです。来年も続くと思うのでよろしくお願いします。
 最初に書いたけど、ブログの名前変えたのでそちらもよろしくお願いします。

 今週のベスト作品。『ブラクロ』かな。新しい回想シーンの手法に痺れました。
 次点は麻生とあきやま読切。

 今週のベストコマ。『チェンソーマン』より、マキマさんの登場。マジめちゃくちゃかっこよかった。「あーこりゃ勝てねぇなぁ」となりました。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちらー。

  • ハゼレナ 「Jヒロインメイド服集合ポスター」
    • マジ可愛かったじゃないですか。あそこまで可愛いと「ギャグ漫画に可愛さで負けてお前ら恥ずかしくないのか」みたいな気分にもなってくるというかw

gohomeclub.hatenablog.com

鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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チェンソーマン 5 (ジャンプコミックス)

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