マガジンは休みじゃなかったです。
#551
扉はトッキー。トッキー回というほどではないけど、連続した2本があるので印象は強い。その内容がトッキーの愛されキャラとしての側面が強調されてるので、扉の孤高でキリッとした雰囲気がフリとして機能してる感じもあると思う。
学校。新学期とかそういう感じではなく至って日常。
濃い色のは脱水のサイン。冬は意外と脱水になりがちという季語的なアプローチでもあると思うんですが、尿という時点で若干のイヤな予感w ただ、実際のオチはそういうのではなく、斜めに議論が加速していく。
2、3コマ目の会長とアリアのアップのコマが無駄にかっこよくて笑えるんですが、それが2人のツーカー感にもなってますよね。生徒会の雑談(会議?)ではあるんだけど、2人の中だけで反応する何かがあり、2人の議論が白熱していくことで落ちる。そのまま置いてけぼりのスズヘッドがツッコミ。4コマ目が人物とセリフ量多めなんですが、そこへの助走として3コマ目が無言ってのも演出として大きかったと思います。
柔道部の中のトッキー。ふとした会話でダジャレ事故を起こす。そういうドジもあったのか。ちょっと金脈感ありますね。これだけで無数にネタ作れそう、というかシリーズ化する可能性あるんじゃないかしら。「トッキーといえば」の新しいパターンというか。
そんなトッキーの事故に対して柔道部の3人、ムツチリコトが微笑ましく見守ってるのが最高ですね。あの表情はニヤニヤでもあるのかな。トッキーの愛されっぷりも含めて読んでるこっちもニヤニヤしてしまう魔力あると思います。超好き。コトミやムツミはまだ想像できるんですが、そこにチリが加わってるのとか最高だよなぁ。同じツッコミ側かと思ったら敵に回ってしまった感。
生徒会にコトトキの仲の良さを指摘され、トッキーが再び事故。コトミが嬉しそうに仲良しアピールをするのでトッキーが少し冷めた感じのリアクションを取ろうとしたらそれどころじゃなくなる、というのが良い。コトミ以上にマスコット扱いされてるというか、愛玩感ある。
先ほどのチリと同じですが、タカ兄があっち側に回るオチが珍しくて良いですよね。誰も助けてくれない感。
図書委員のネネ。忘れかけてた要素なので少し驚きました。図書室で友人を観察してのあれこれ。
2コマ×2の構成。スズが本を読んで泣いてる、がフリ。パリィも同様に本を読んで泣いてるんだけど、その意味合いがまったく違う。フィクションで泣いてたスズと、実体験を思い出して泣いてるパリィ、という感じですかね。
本作にしては珍しく悲劇感もある話。そこまで大げさではないけど、パリィの悲しみを知っても我々はどうすることもできない、みたいな感じある。そして、そんな泣きの話なのに小ネタとして「69」が入ってくるやらしい世界。そんなもん図書館に置くなよw
横島小山。横島先生のトイレの頻度について小山先生が心配する。ちょっと1本目の内容も思い出すような話ですね。1時間に3回も行くなんて尿の色が薄いに違いない、と思ったらw
横島先生のトイレの使い方がオチになるんですが、これがやっぱり1本目のアリアのオチ「欲求不満?」と呼応してる気がするんですよね。横島先生は間違いなく欲求不満じゃないですかw
関係ないけど、じゃあ代わりに小山先生が満たしてあげればいいのでは‥‥みたいな百合を妄想してしまうんだよなぁ。本作で最も百合を意識してしまうのはこの2人だったりします。個人的には。
パソコンの使いすぎで目が疲れた横島先生。地味に直前のネタで小山先生もパソコンワークしてる描写があったんですよね。続いてるというほど直接的ではないけど、学校においてパソコンを長期的に使うのは教師だけ、という話でもあると思います。まぁ、生徒会もパソコン使ったりしてましたけど。
目の疲れ、ドライアイ対策を会長が伝授するも実践するのが難しそうなので、横島先生が代案を出してオチ。目の話をしてたのに体臭に繋がるのが横島先生ならではの発想力だったと思います。視覚と嗅覚はなかなか結びつかない。横島先生はそういう経験があったんでしょうね。本作では珍しい実践派キャラとしての強みを感じる。
畑さんがコトミからタカ兄情報を引き出そうとする。
最初、コトミが断るコマで、後ろにトッキーが映るのが良いですよね。セリフとして直接描かれるわけではないけど、「やるじゃん」的な印象を持ってる可能性あるんじゃない? という余地。それがあるからこそ最後の「肩書きに心が揺れてるぞ!!」のオチが響くわけでして。コトミの中二ネタと、それを見抜く畑さんのしたたかさというネタではあるんですが、スパイスとしてトッキーの立ち位置も大きかったと思います。
終わり。2020年も日常が始まりましたね。この日常に支えられてる感もあるな、とちょっと思いました。正直2020年になった実感とか未だにないですし。
今週のお気に入りはネネとパリィのネタ。ちょっと本作にしてはビターな要素が入ってるのが新鮮でした。パリィの悲しみをどうすることも出来ずに終わる、という余韻。もちろんパリィの悲しみに同情して落ち込み、悩むみたいな話ではなくカラッとしたオチで終わるんですが、そういうバランス含め面白かったです。
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