北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年20号の感想

週刊少年ジャンプ(20) 2020年 4/27 号 [雑誌]

 来週休みだし暇なんでジャンプ関連の何か書こうという気持ちだけはあるんですが、具体的に何書くかさっぱり思いつきません。電子版だと読切復刻みたいなのやると噂で聞きましたが、関係ないですし。

表紙

 新連載。メガネが1人。メガネの大きさどうなってんだ、みたいなデフォルメ好きよ。

読者プレゼント

 伊達先パイ……じゃなくて伊達政宗。『伊達先パイ』の近藤先生、新作面白いです。なんで最初ギャグだったんだろうな、ってなる。

巻頭カラー『森林王者モリキング』長谷川智広

 新連載。長谷川先生バッカゲン。どうでもいいけどトモヒロ、いろいろ漢字がありすぎてなかなか覚えられません。屋宜先生は……とか普通に悩みますw
 巻頭カラー。挨拶代わりに全裸ギャグ。最近マジ全裸ネタ盛り上がってるので今後も続けてほしい。『アンデッド』が服着ちゃったの残念です。
 本編。読切版とは設定も物語の始まりも違う……気がする。覚えてない。ただ、作品の魅力の根幹としては変わってなくて、モリキングがボケ、姉がツッコミ。そこに加わる弟が面白い。 “一番の問題は多分アンタよ!!” と劇中でも言われてたけど、おそらく本作の中で最も狂った存在。モリキングはモリキングの世界の常識に則って動いているに過ぎないが、弟は……。このボケに油注ぐような存在が良いんですよね。姉にとっては守るべき対象なんだけど、そいつが事態をややこしくする。子供はピュアで、イノセントで、善なるものというのを思いっきりデフォルメしてギャグにしたような存在。ギャグ漫画でよくある取って付けたように良い話を始める急展開へのパロディーとも見える。子供がすごいキレイで、可愛くて、それでいて世の中の核心に迫るような感動的なことを言う……ように見えてそこに容赦なくツッコミを入れる。そこが本当に楽しい。
 読切版にあったか覚えてないんですが、『ライオンキング』パロディーも笑いました。赤子の持ち上げ方が絶妙に似てるw 王の通過儀礼として外界に放り出されたらしいんですが、となると主人公姉弟はティモンとプンバァということになりますね。実写(風CGアニメ)版はキモくて話題になりましたが私は結構好きよ。
 観察日記の “文字量 怖” のくだりは『セブン』パロディー……と言い切っていいのかは少し不安。とはいえホラー書き込みといえば『セブン』だよね。とにかく、どう考えても感動的な展開になるとしか思えない観察日記というアイテムに対してああいうツッコミを入れるから面白い。安易に感動させる展開になると見せかけて、感動させない。
 読切のときに気づけたか自信ないんですが、哀川翔が名前の由来なのですね。「ショタだから翔太」とか思ってたけど違った。エロの世界では当たり前のネーミングなんですが、声が高い人の方だった。
 ということで終わり。ギャグ作品が増えてきて嬉しいんですが、高確率で女性ツッコミなんも共通項として面白いですね。『アンデッド』はギャグじゃないけど女性ツッコミだし、『AGRAVITY』も女性……じゃないか。

ONE PIECE

 ジンベエ合流。キッドとローが驚いてるのは分かるんですが、麦わらの一味の中にも驚いてる人がいるので意外。意外というか忘れてただけなんだけど。そういやバラバラだったもんね。情報共有するの大事よね。
 作戦。あっちもこっちも囮で、赤鞘をローがカイドウの元へぶち込む。ちょっと意外。当たり前に「カイドウはルフィ」と思い込んでたというか。まぁ、カイドウはちょっと強すぎるのでいつものボス戦みたいに単純なタイマン、単純な殴り合いにはならないのかな。マムのときもそうだったし。竜斬りのドラマがあるのでルフィ以外の剣士が活躍するのも間違いないですし。そこもどうせゾロが……とか思っちゃいますが、ここまでワノ国のドラマを丁寧に描いて、過去編の登場人物がそのまま現在にも移行してることを考えると全部ルフィたちの手柄になるのもバランス悪いですね。
 ルフィと麦わら6幹部が活躍。何気にチョニキがバトル要員扱いされてないのが意外。ブルックとチョニキ、あとウソップ、ナミは扱いが難しいというか、微妙なラインのキャラですね。バトルでもいいし、それを俯瞰してギャグにしてもいい。ただ、チョニキはモンスターポイントでこういう雑兵戦めっちゃ得意だろ、とは思った。
 んで、カイドウ軍も6幹部出てきてエンド。最近の『ONE PIECE』では珍しいくらいの幹部とのタイマンになりそうな予感もしますね。キャラが増えたからもうやることはないと思ってたんですが。ちょっと「古き良き」も感じてしまうような展開でワクワクします。まぁ、味方もマジ数多いのでそんな単純なタイマンになるかは自信ないんですが。

センターカラー『Dr.STONE

 GPSと太陽の石。太陽の石って『ドラクエ』しか知らなかったんですが、ヴァイキング由来なんですね。アメリカ行ってたとか衝撃。
 とにかくGPSの仕組み。分かってるようで分かってなかった。肝心のところは千空の体内時計なのでファンタジーなんですが、時差を使えばヨコが分かる。実際に運用しようと思ったらめちゃくちゃ大変だし、ミスも生じそうだけど、理論上出来ることは分かる。そしてそれが全部サクサク出来てしまう都合の良さが本作の気持ち良さですね。
 んで、太陽。正午の時間、そして高さ。見えないと困るので、太陽の石。土壇場でクロムが準備するのがとんでもなく都合良いというか、「千空バカかよ」とか思っちゃうんですが、実際は事前に準備するのであろうが、漫画として盛り上げるために順番を入れ替えた、なんでしょうね。クロムのくだり回想にすればいいんですが、そこの思い切りの良さが本作の特徴なのでしょう。
 プリズムが2つ揃うと太陽の位置。正午を計測するのもそうだけど、肉眼で正確な観測するの大変そうよね。昔の航海だとGPSは使わないから問題ないんだろうけど。
 んで、到着。アッサリな印象もあるんですが、ここもさっきと同じで「理論上可能なら可能」という省略ですね。もっといろいろ大変なことはあるんだろうけど、そこから目を逸らさせて「ほら! 可能!!」と押し切る。

鬼滅の刃

 ねずこ。先週「どうせねずこなんでしょう?」とか思ってましたが、思いの外アッサリ出てきたでござる。まぁ、読者がねずこに期待するのが分かってた、ということか。
 ねずこが普通に喋るのが読者としても面食らったんですが、現場の人は余計に驚いただろうなぁ。だからこそ炭治郎にも響く、ということなんでしょうが。「私はねずこ」を知ってる読者としてもねずこの口調に「こんなだったっけ?」みたいな印象になってしまうんですが。てか、そもそも本来のねずこを知ってる人がこの場に、読者を含めて1人もいないってが面白いですね。炭治郎しか知りませんので。誰よりも、読者よりも炭治郎が感動するはずなのに、するはずだからこそ鬼化しても響くか? という展開。この手の闇堕ちキャラへの訴えかけ展開って陳腐になりがちだと思うんですが、「ねずここんなだったっけ?」という違和感込みでうまく処理してたと思います。
 イノスケのポカポカパンチを炭治郎が衝撃波で追っ払う。鬼化を越えて無惨化が感じられてショックな場面なんですが、「密です!!」みたいな連想もしてしまった。
 義勇、三兄弟、ねずこの話になると思ってたんですが大トリがまさかのカナヲ嬢。すっげぇ意外。この並びだと炭治郎との因縁がなさすぎるというか、義勇に “胡蝶の…!!” と呼ばれちゃうくらい薄いんですが、薬だから仕方ない。正直この無惨戦、薬が便利アイテムすぎてどうなのよ? とは思うところあるんですが、最後の一押しがアクションだったのは素直に嬉しい。さっきも書いたけど、闇堕ちキャラに訴えかけるのって陳腐ですので、かっこいいアクションで締めたのは偉い。というか嬉しい。

ハイキュー!!

 タイトルのコマが前回ラストの王様影山で、サブタイ「最強の挑戦者・2」のコマが日向の後ろにいるツム。この2コマで本話のことが大体分かってしまうからマジかっこいい。
 そうかー今週はツムなのかー、と思ったら最初にミスるので笑った。誤読だった? とマジで不安になったんですが、そこで油断させるのも計算だったのかな。そこで「今日のツムの傾向」を解説させたのも効果的でしたね。
 完全にツムが語りに回って主人公。徐々に調子を上げていく説得力として先ほどの失敗を踏まえての「気にしない」。ここで客席のブロックキャラに暗黒のリアクションさせたのが最高でした。見方によっては「ただの脳天気なバカ」になってもおかしくないんですが、あそこでブロックキャラのリアクションが挟まれることで「こうかはばつぐんだ」と印象が固定される。
 そっから烏野キャラに「歩数」を思い出させての三刀流。ぶっちゃけ「高校時代と歩数変わらないのかよ」と思わんでもないんですが、ツムサーブのトラウマを読者と一緒に思い出す、という意味で非常に効果的だったと思います。歩数を覚えてまで何とか対応してたのに今はさらにレベルアップ。頭が痛くなりますねw

約束のネバーランド

 レウウィス演説に対するモブ鬼のリアクションが素直で可愛すぎる。「農園無し」のくだりとかキュートすぎるでしょ。人間食べたいって話してるのに愛せてしまうw
 ぶっちゃけ鬼たちに農園を捨てさせるのはかなり難しいと思うんですよ。ムジカのおかげで必要としない、と理屈では分かっていても。「ソイレントグリーンさえ食べれば他の食事は必要ない」とグルメを取り上げられたらイヤじゃないですか(我ながら例えがうまい)。なので、ここは少し飛躍があると思うんですが、そこを鬼の可愛いリアクションでごまかすw 話を思いっきり単純化するとあの鬼たちの葛藤になる。
 レウウィスのシュプレヒコール拒否。 “女王らの施政を見て見ぬフリをしてきた罪もある” とちゃんと反省してるのは良かったです。ここで王にまでなっちゃうと「お前何人殺したんだよ」とか思いかねないので。エマがラートリーを許すくだりで緩和されたとはいえ。
 んで、ムジカ。これまた女王。王家の血ではない人がなるのは納得でしたね。ムジカちゃんバンザーイ!! に対する “待て それでは何も変わらぬぞ” と釘をさしたのも面白かった。雲の上の存在による統治と考えるのは良くない。当事者意識を持とう、というお説教。鬼たちのリアクションがピュアで可愛すぎるんですが、レウウィスと大僧正から「それはそれでマズいだろ」と2度もツッコミが入るw
 農園開放の象徴として、フィル。これはちょっと意外だったかな。フィルは庇護の対象だけで終わるタマじゃないと思ってたので。コナンくんばりの賢すぎてムカつくクソガキを演じてほしかったというかw

ブラッククローバー

 国同士の争い、侵攻なんですが、超強い人が出向いてその国の超強い人を倒す。このシンプルさが良い。良いし、魔法のある世界だと実際にこうなるんだろうな、と説得力も感じる。科学だと軍隊作れるけど、魔法だと個人のチカラですからね。『ONE PIECE』でなかなか海戦できない問題とも通じる気がするw
 んで、ラックが悪魔50%と対決。皮膚魔法。すっげぇ地味だけど説明を聞くとたしかに強そう。まぁ、実際いろんなバトル漫画にいますね。『ヒロアカ』だとタクシーになってましたがw
 ラックの軽くて速いに対してヘビーファイターというのもコントラスト利いてて面白いです。皮膚魔法の説明を聞かなくても相性悪そうだと何となく分かる。
 そんなラックに対して “そのスピードで逃げちゃえばいいのに” と言ったのが素晴らしかった。各キャラクターの特徴を踏まえつつ、そこからヒーロー哲学に着地してエンド。アスタが人間の本質について敵と言い争ってましたが、それとも通じる。なぜ戦うのかであり、おそらくこの互いの言い分が勝敗に繋がる。

ブラッククローバーちびキャラ4コマ』田代弓也

 外伝の連載が終わったらしい田代先生による4コマ。最近の本編ネタを拾いつつ、というのが良いですね。本編のおさらいとしての機能も兼ね備える。こないだの『れっつハイキュー』とも通じますよね。本作は量が少ないので、方向性としては。
 んで、4コマ。とにかくちびキャラが可愛い。特に良かったのが三極性の3人。本編だとおもくそシリアスなキャラなのでギャップとしても楽しいし、怖さ、かっこよさもありつつしっかり可愛いバランスになってるのが絶妙。
 そっからの最後の4コマで本編の再現……がフリで、ギャグ的アレンジがオチ。原作でのキャラデザをいじるような内容になってるのが最高でした。相対化というか、原作に対する批評的な視点。「たしかにあの線気になるよね」と笑ってしまった。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 各ルートでカラーは何回か比較するのも一興ではないかと思います。私は覚えられないので無理。
 月とバニーガールなんですが、別に意味とかないよね? 季節ネタだとお月見は秋なので、リアルでも劇中でも違う。ウサギの餅つきから月見うどんに餅が入ってるのは何か好きです。連想ゲームとして楽しい。
 本編。今週もお化けの存在意義が分からないでござる。このルートの終盤になると彼女の衝撃の事実が!! みたいなことを期待していいのだろうか。そうでもないと意味がなさすぎる、むしろ邪魔なキャラなんだけど、本作にはあまり読者を騙して伏線ドヤァァ!! みたいな仕掛けをするイメージがない。そもそも違和感しかないので伏線として機能してない。まぁ、とりあえず、今回唯我からの誕生日プレゼントで写真フレームが出てきたので、このルートの最終回にみんなで記念写真を撮り、そのフレームに入れて飾ったらお化けが映っててチャンチャン、みたいなオチは想像ができる。唯我が念写の特訓をしてお化けをキレイに撮影できるようにする……ってそれは『ゆらぎ荘』だw 思い出と幽霊となると自ずと写真というアイテムに行き着くのですね。ベタとして興味深い。
 からのオリジナルボードゲーム。これは予想外。既存のボードゲームをやる話になると思ってたんですが、まさか作るとは。これが大学生になった変化ということですかね。同人ボドゲの世界は話としては聞いたことあったけど、実体がどうなってるのかよく分かってないのでこの題材はすごく良い。すごく興味ある。面白そうだし、やっとこのルートの行き先が見えてきた、という安心もある。
 そんなボードゲーム“サイコロが5なので…” “うどん5杯ゲットで1272杯目です!” のセリフだけでクソゲーだと分かるのが最高。サイコロの目しか増えないのに1,272ってどんだけプレイ時間長いのw
 んで、クソゲーを叩き台にまともなゲームに仕上げていく。この部活感、チーム感すごく良いですね。ラブコメで、しかも特定のヒロインと結ばれることがメインの話とは思えない良さ。まぁ、突っ込んで考えると、3人の中で最もボードゲームに精通してるはずのリズこそああいうアイディアを出すべきなのでは、とか思わんでもない。ポンコツ可愛いと言いたいのは分かるけど、ボドゲ好きとしての矜持も見たいというか、2人が出したアイディアに対して「それなら○○のシステムをアレンジすればハマるのでは」みたいな。オタクの無駄知識が思わぬ形で役に立つ展開好きなんですよ。オタクには報われてほしいw
 薄々気にはなっていたけど、これほとんど関城編じゃん、ということでエンド。どこ向かってるのか分からないを通り越して主軸すら分からなくなってきたw いや、向かう方向はハッキリしてきたんだけど。うどん屋にはもうシリアスな話する余地が残ってない、という判断だと思うし、深刻な話になるのは面白そうっちゃ面白そうなんだけど、リズファンは複雑な気持ちにならないだろうか……と老婆心。

J新世界漫画賞大募集中

 筒井先生によるイマジナリーライン講座。ちょっと前にツイッターで話題になりましたよね。ちょっとじゃないかも。1年以上前? そのときも感じたけど、こういう基礎となる理論の説明をしてるのに「○○はイマジナリーライン無視してるけどこんなに読みやすい」とか悪意を持って関係ないサンプルを持ってくる人はクソですねw 話の邪魔にしかならないし、本人はたった少数のサンプル出すだけでマウント取った気になってて本当にコミュニケーションの闇を感じる。誰もがやりがちだから怖い。
 脱線でした。そんなイマジナリーラインの説明からの実際の『勉強』のページを見てみる。各コマのカメラの位置を示してるのがめちゃくちゃ面白かったです。今までも漠然とカメラの存在は意識して読むことありましたが、あそこまで明確に「このコマはここ」とまでは考えたことなかったです。このお勉強感ちょっと良いですね。漫画描かないけど、漫画という高等技術の一片に触れる感覚が心地いいです。
 漫画賞のページだから仕方ないんだけど、「持ち込み大歓迎!」とか書いてあって、「ウソつけ」と思ったw 密です!!

Jスタートダッシュ漫画賞募集開始

 こっちは松井先生の読切『Fけん』をサンプルに描き出しの授業。これまた1コマずつに作者の意図が解説されてて超面白い。
 面白いんだけど、最後のヒロイン登場のコマに「作者なりに全力で美人に描き」とコメントが添えられてて若干のトゲを感じたw いや、教材だからそういう言い方になるのは分かるんだけど、「松井先生なりの美人だね」とか思うと超絶に失礼w

『呪術廻戦』

 扉が『だんご三兄弟』。爆笑したんで思わず元ネタと見比べてしまったんですが、案外似てないw 顔のデフォルメとかも完コピしてる印象だったんですが、元の三兄弟はもっと簡素な絵で特に表情とかない。イメージの中の「『だんご三兄弟』ってこんなもんだろ」と合致した形。疑う余地なく『だんご三兄弟』ネタだと分かるわけですし、パロディーって奥が深い。あと、ジャケの画像調べたら画像が短冊型なので時代を感じましたw
 本編。呪術バトル。超能力バトルながらフィジカルと心理戦の比重が大きい。こういうバトル漫画が1本あると嬉しいですね。水鉄砲対策としてあえてジャンプしたり、チャージせずに水鉄砲のフェイント入れたり。一撃必殺の大技なのに「どう使うか」でさらに可能性が広がる。シンプルな肉弾戦は虎杖だけかと思ったら、手持ちナイフみたいな攻撃してくるのが最高ですね。それに対する虎杖が「気にせず蹴る」なのも前回左腕を負傷した際と同じ発想なので一貫性も感じる。
 フェイントが効果抜群でそこから畳みかけ、隙を作り中距離から水鉄砲ズドン。距離の問題ではなく威力が最大だからあの技に頼るのは納得です。虎杖視点だと「この距離でこの隙はヤバい」と焦る感じも読んでて楽しい。コンボを繋げることを最優先したので圧縮不足でトドメは刺せない、というラストもフェアで良い。主人公が不死身なのは漫画の定番であり悪い点なんですが、そこの言い訳がしっかりしてる。
 からのメカ丸でエンド。「助かったー!」ってなるか? 現状だと負けが濃厚なので何かしらの変化が生じるのは嬉しいけど、あの状態のメカ丸がどう活躍するのかが想像できない。

僕のヒーローアカデミア

 こちらもバトル。多人数で大技主体。それでいてミルコに関しては蹴りを一発繰り出すだけ。時間の圧縮ですね。タイマンの『呪術』と味わいが全然違って良い。
 今回めちゃくちゃ面白かったのは脳無のモノローグ。まさかの心理描写だったじゃないですか。論理的に考え、優先的に潰すべき敵は誰か、と導き出すのが楽しい。思考能力が(まだ)人間と同等ではないだろうから、だからこそ徐々に進化していってる感がワクワクするし、冷静になるとそれが恐ろしい。
 そんなイレイザーヘッド対策の一手が「炸裂」だったのはちょっと笑った。『呪術』でも見たぞ、こんな感じの技w
 ミルコの大技と救出、からの “ジジイ!!” でピンと来た2人が動き出すところでエンド。一番ヤバいのは死柄木だけど、ドラマ的には別の話題に移行してますね。週刊連載のサイズ感として面白い。

ジャンプGIGA 2020 SPRINGのおしらせ

 袋とじで本誌連載陣の番外編。新連載3本も揃って参戦なんですが、3本目の新連載が始まるよりもGIGAの発売日の方が早い(新コロ関係ないよ)。いくらなんでも無茶苦茶すぎる……と思ったんですが、タイトルが『タイムパラドクス』なので、その手のメタネタやるんじゃないかなw

センターカラー『マッシュル -MASHLE-』

 カラー扉ではなく、あくまで本編。通常のページにしては大コマすぎるけど、カラーにそれほど興味なさそうなスタンスなのが笑える。もっとありがたがれよw
 本編。ヒザが触れるのは意識するよなぁ、こいつぁ悪女だぜ、とか思ってた本当に計算だったので良かった。これで天然だったらちょっとデフォルメが過ぎるというか、心配になってしまうw(親心)
 「ツァーイ」のくだりは面白かったんだけど(『斉木』でいう「おっふ」)、新キャラ出過ぎの状態で「○○かと思ったら案外違う?」みたいなツイストが繰り返されるのはちょっと萎える。明確な大ボスが設定されたあとだとどうでもいい気分になるというか。
 まぁ、とにかくその大ボスが早々に出てきたのは良かった。逆に言うと今までの2人何だったの、みたいな気持ちにもなるんですが。元々マッシュにケンカ売ってたからあの2人いらないよね。あの2人経由でマッシュとシルバに因縁が生じるなら分かるけど。
 一方、ランスくんとダメ2人は笑った。あの仲良し感は本作の強みかもしれない。ランスがツンデレ気味なのと相性いいですし。

『ニューロ秒速点火』ツカダハル

 読切。第1回GカップBURST受賞作の掲載。4コマが6ページ。
 いきなり結論になりますが、すごい面白かった。緩めの絵で4コマとなると過度にシュールとか、奇をてらったり、スカシだけで終わるネタとか想像してイヤな予感してたんですが(失礼)、どれも丁寧。シュール寄りなネタもいくつかありますが、基本的には起承転結がしっかり展開する基本に忠実な安心設計。キャラに頼らず、テンションも低め、それでいてちゃんと面白いんだからすごい。やっぱ4コマ漫画好き……と改めて感じさせられました。2、3コマ目あたりで一旦落ちるんだけど、さらにその先に進んでもうひとボケある構成とかすごい良かったです。そういう変則的なネタが終盤にあるのも丁寧ですね。前半に掲載されてるネタは割とオーソドックスな展開で、後半に行くにつれて徐々に崩してく。
 個人的なお気に入りとしては「暗示」かな。3コマ目で「どういうこと?」と混乱してからの静かにホラーになっていくオチで笑った。他も捨てネタなしで好きです。あと、各サブタイの付け方も絶妙でしたね。説明しすぎない距離感なんだけど、的確に内容をとらえてる。4コマを読む前にサブタイを見ても邪魔にならず、読んだ後に見ると腑に落ちる。
 ということで終わり。すごい良かった。好き。名前覚えておかねば。とりあえず回文の人。

『アクタージュ act-age』

 さなぎちゃん、角生えてて可愛いんだけど、あれどういう原理で生えてるんだろうか。髪を結ったところからこぼれてるのか?
 とにかくCM編、もしくは芸能人編。星アリサが “他人の幸せをあなたが決めるの?” と良いこと風に言ってて笑った。正論だけどお前に言われたくねぇ。
 さなぎちゃんの “いくら舞台や映画で芝居を評価されたとしてそれが何? 芸能人の主戦場はテレビなんだから” 。バカ発言すぎて普通の大人キャラが言ってたら失笑もしくは「どうやって殺そうか」としか思わないんだけど、これをロリに言わせたのはうまい。視野が狭いんでちゅねー、で終わる。なんで急にロリ出したのか少し不思議だったんだけど、この一点で納得できる。
 NHK教育でブレイクした子なのでテレビCMは初なのか? みたいな奥行きも面白いですね。教育テレビ出演のジャリタレってベタだけど、CMという題材においてNHKはまた別の意味を持つ。まぁ、CM慣れてるっぽかったので初めてかどうかは分からないんですが。
 んで、撮影。ポカリ的な。アクエリ的な。ただどちらでもない。ポカリのCMは割と有名というか伝統も感じるところだけど、少し違う。
 CMのルール、商品化されることの重荷、というか嫌味。女優物語として面白いのは間違いないんだけど、撮影現場で夜凪がビックリしてるのを見ると「先に言ってあげて!!」と思ってしまうw 今週の『dr.stone』感想とも通じるけど、漫画の都合なんだろうけど。撮影現場まで来たらもう夜凪に意志決定の余地はないじゃないですか(ほとんど)。親ヅラするんだったらちゃんと先に聞いて確認しろよ黒山w
 演技派にとってCMの演技はつらい。これも事前に説明を受けてれば夜凪なりにドラマを考えて演技プランを作ることも出来たよなぁ。CM業界の常識知らんからここは黒山(星)に非があるかは知らんけど。時間があればそれほど難しくないだろうに、というのがもどかしい。

『ミタマセキュ霊ティ』

 カラオケ。曲名と作詞作曲者名がいちいち面白い。「車庫冷凍ディスコ」はマジ笑った。一瞬意味が分からなくて音読したら「チョコレイト!!」と笑う。
 からの「マルシェ」ならぬ「アルシェ」。ラップ曲の代表が古すぎるんですが、一般的に知れ渡ってる最後のラップ曲ってことなのかしら。あとイントロの「パラッパパラッパ♪」が原曲そのまんまなので良いですね。リリックも頑張ってる風だったのが徐々に雑になってくのも好き。
 んで、本題。反街ひくしの集団芸で誘い込む。アマテラスかな。バイトのときもそうだったけど、ハゼレナ、あの手のフリ嫌がりつつも付き合ってくれるよね。ノリが良いのか断りきれないのか知らないけど。そのことを気にしないミタマと、めっちゃ引きずるハゼレナというコントラストも良かった。かっこつけた方がかっこ悪いのではないか、みたいな。

チェンソーマン』

 マキマさんが動く。登場シーンからめちゃくちゃかっこいいので笑った。もちろん敵との相性とか戦い方もあるんだろうけど、クァンシとかより頼もしいんだけど、それでいいのかw
 からのマキマvs闇。むちゃくちゃすぎて論理性とかないように見えるんだけど、マキマさんの目的が「帰ること」でその方法も明瞭なので普通に攻防として分かりやすいし、「間に合ってくれー!!」みたいなハラハラもできるのですごい。
 からの現実でのセカンドバトル。人形の山の中から敵が登場するのがマキマ登場シーンと対になってるのも良かったですね。そっからの「果たしてこれはかっこいいのか?」みたいなデザインも好きです。人型だけど圧倒的に異形。あと、顔が多くて描くの大変そう。
 口移し輸血もかっこいいし、マキマさんの負傷が地続きになってるのも展開としてキレイ。マキマさんの動きに無駄がない。

『AGRAVITY BOYS』

 真面目にタイムマシン会議、に乱入する海賊3人。強制ボケ発生装置になってるので笑った。真面目サイドのキャラが海賊のボケにツッコミだけではない連鎖をしていくのとか本当に楽しい。
 なんだけど、そんな飛び道具に頼らない会議パートがめちゃくちゃ面白い。ナンパ対決の決着もそうだったけど、びっくりするくらい昔のネタを踏まえて物語を進めますね。「タイムマシンを買う」の構築がしっかりしてるし、各キャラが「それなら余裕」と思わぬ活躍を見せて作戦の実現可能性がグイグイ上がっていくのとか本当に気持ちいい。どっちが上とかじゃなくてどっちに対しても “なんであるの” となるのが良い。両チームが協力することで初めて実現する、という説得力。それがギャグ調の語りで進行するからすごい。

『アンデッドアンラック』

 風子がアクション的な活躍を見せるのが意外で良い。子供相手とはいえ銃持ってるんだから勝利するのにワンロジック欲しかった気もするけど、まぁ子供相手だからしゃーないか。撃てなかったっぽいし。あれで撃ったのを風子が避けるんだと『呪術』の虎杖並みの運動能力がないと納得できないw
 回想と、ゾンビ化しない方法。先生がなんで方法に気づいたか知らんけど、将来の希望? 夢を語るとゾンビ化しない。先生がゾンビ化したのは地上にいて超怖くて絶望しちゃったからだと思うんですが、そうするとアンディがゾンビ化したのが少し謎。ゾンビ化する要素なくない? 具体的に夢をクチに出して語らないと数字が増えないってことなのかしら。そんなバカな、と思いますが。
 んで、ゾンビ爆弾作戦。一瞬「風子ゾンビとはいえ人殺しちゃったよ」と思ったんですが、ゾンビの意志をあとから見せたのでセーフ感あるか。とはいえ、先生の自爆は子供を避難させてからにしてあげて、とか思わんでもない。
 あと、意地悪に考えるなら、火薬庫に突っ込む前に「スポイルに捕まって死ぬ」が不運に該当したりはしないのだろうか。本人の意図の外の不運じゃないといけない、みたいなルールなのかな。

『夜桜さんちの大作戦』

 七悪。高校生探偵の体が薬で縮む(一部違う)。学校モードの七悪、可愛いんだけど、あのイボイボは気持ち悪いな。かなり本格的に気持ち悪い。かなり苦手なやつ。
 からの学校。生物部。そして良い感じに仲の良い女の子。急に普通の学園ものみたいな展開になるので面食らった。まぁ、よく考えたら太陽には妻がいるからああいうヒロインキャラを新規に出してのラブコメ的な展開やりづらいのですね。殺香とかはいるけど。
 マフラー代わりのバジリスクに説明が一切ないので笑った。2人のラブコメの波動を感知してる風で可愛かったんだけど、アイツがそのあとシリアスな展開に繋がるんだったらギャグ的な雑さで放置するのはダメな気がする。まぁ、来週バジリスクとの思い出とか語られる可能性はあるけど。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 再びの千紗希未来編。現在におけるコガラシ消滅とか流禅の謎とかはさておき、修学旅行の夢の続きという方に重きが置かれてるのは意外でした。このままじゃ現在に戻ってもイマイチ……と思ったら次回は幽奈さんらしい。そう来たか。幽奈さんにスポット当たるの超久々ですね。今のところ流禅にウソの予知夢を見せる能力はなさそうなので、他の未来から察するに幽奈さんが近いうちに成仏するのは確定的だと思うんですが、幽奈さんの予知夢では成仏前にコガラシくんと結ばれることになるのか、それとも成仏を回避してから結ばれることになるのか。後者だったら成仏回避とコガラシくんゲットは直結する気がするので2つに大した違いはないようにも思えるんですが、成仏回避の可能性があるなら先週のかるら様みたいに「それを現実にする」という道が生まれますね。まぁ、流禅悪人説を取るならば、次回明らかになるのもありそうかな。幽奈さんが幸せにキスして終わる、というのは通常の最終回でやればいい話ですので(最終回は成仏だと思うけど)、今までとは違った趣になりそう。
 とにかく千紗希ドリーム。未来の年数は他のヒロインと大差ないのが興味深い。キッカケさえあれば結ばれるまではイージーという感じですね。全員保留という現在のハーレム構造がいかに危ういバランスの上に成立してるのかがよく分かりますw
 2人の未来コーくん。めちゃくちゃややこしいので笑った。現在で消滅したコーくん、修学旅行の夢でプロポーズしてくれたコーくん、そして今回の大学生で付き合う一歩手前のコーくん。どれも同じようで決して同じではない。違うから悩む、という話になる。3つの人格があって、その3人のコーくんは時系列的にひと連なりではない。若干ライト層は置いていく覚悟を感じる。この夢は今回で終わるのでピンとこなくてもまぁいいや、的なバランスなのかな。
 行ったことないはずのデート先を知っている、って完全に浮気を疑われるやつだw いや、まだ付き合ってないから浮気ではないけど。
 こっちのコーくんは黒衣機関。相変わらず細かい設定を加えてくる。特に意味を持つとは思えないんですが、たまにこういうネタを再利用してくるから油断もできないw まぁ、霊装結界キラーとして狭霧がスカウトされたのとは違い、コガラシくんがスカウトされるのは至極当然ですね。実力的に。幽奈さんのそばにいる、という役目がなくなったらコガラシくんに断る理由もないでしょうし。
 からのコーくん(21)の告白。これに答えれば修学旅行の夢と繋がる……という選択肢が良いですね。前回のかるら様が考えてた「夢を現実にする」チャンスを与えられる。ただし、それも夢なので断る。ここでの陰陰鬱鬱と心が闇に染まっていく感じが最高でしたね。幽奈さんに負けず劣らずめんどくさいマインド(だから好きです)。
 からのコーくん告白リベンジ。告白に断られた直後にプロポーズしてくるとか若干のホラーを感じるんですが、想像を絶する体験を経ていました。千紗希の最大の悩みである「繰り返したくない」に対してコーくんが取ったアンサーは「繰り返してきた」なのが良い。流禅が便利屋みたいになってるのは笑ったけど、たった2ページで壮絶な歴史を蓄積してたという衝撃は面白い。服装も元の未来にちょっと寄せてますねw
 ただ、コーくんの選択は分かるんだけど、 “修学旅行の夜に千紗希君が見た未来を…君も?” と流禅が言ってたこと、それが可能なことが気になる。一旦過去に戻らないといけないから予知ではないよね。まぁ、以前に幽奈さんの過去を見てたことがあるので4年前くらいの過去ならイージーなのかもしれませんが、そこから無数に分岐する未来の中の1つ、となると途方もない気がする。いや、再現するのは修学旅行の夜に千紗希が見た夢(予知夢)なのでこの時点からは1つの過去として固定なのかな。まぁ、とにかく、各ヒロインに予知夢を見せてることも含め、流禅の「出来ること」が意外と明確でない。あと意外なほどにヌースが出てこない。過去の情報にアクセスするにはヌースの協力が必要だと思うので(そんな設定じゃなかったっけ?)、登場してないだけでコマの外にいるのかもしれません。
 現在のコーくん、元の未来のコーくん、それらを “俺は両方覚えてる” 。コーくん完全体が誕生してしまった……。ついでに霊力も残ってるし、マジで完全無欠の存在なのではないだろうか。ここまで行ってしまうと仮に現在での問題がすべてクリアされ、再びそれ以前のような日常に戻ったとして、千紗希は現在のコーくんに満足できるのだろうか……とか少し心配になってしまうw 現在のコガラシくんよりも良い男を知ってるわけじゃないですか。気持ちの折り合いがつかなさそうで怖い。まぁ、時間経過で忘れる可能性もあるんですが。
 ということで終わり。「修学旅行のときは酷いことしちゃってごめんね」みたいな作者からの反省も感じるような内容でした。あまりに救いがなかったので幸せに終わるパターンも用意しました!! みたいな。あまり現在にフィードバックされない内容なのは意外だったんですが、まだ幽奈さんが残ってるのでセーフ。
 てか、最後にちょっとだけ現在が見えたじゃないですか。あれ3話前の雪崩くんの “想定外です…!” から少しだけ時間が経過している。具体的な描写としては、うらら嬢が触手の被害に。夢の間も現実では時間が経過しているらしい。もちろん速度は違うけど。
 そうじゃなくてですね、本題としては雪崩くんの現状ですよ。うらら嬢が触手にやられたのなら、まさか彼も……?? と期待が膨らみますね。位置関係的に雪崩くんとうらら嬢はかなり近かったと思うので触手責めの可能性も大いにあると思います。もちろん2人の実力差は歴然なので雪崩だけ回避してても不思議ではない。
 そんな雪崩くんも気になるし、幽奈さんも気になる。来週が楽しみだなぁ!!!(死亡フラグ

『魔女の守人』

 修行も終えて次の国。次の魔女と、次の騎士。修行の成果を見せるためかサクサクと出会い、サクサクと戦うことになる。ただ、ちゃんと敵のキャラクター、2人の関係性とかしっかり見せてから戦うことになるのは丁寧ですね。前回のペア以上に「悪い奴ではなさそうだ」感が強いんだけど、それと同時に戦わないといけない。それを成立させる敵騎士の「ルール」。ちょっと彼の論理の組み立て方がバカっぽいというか、オツムが弱いのか? みたいな印象も受けるんですが、最後にルール大好きな彼(魔女)の能力が物理ルールである、と着地したのが最高。キャラクターと能力が合致してるのは大事ですよね。そういや、前回ペアのアイアンメイデンもそんな感じあったか。超能力を成立させる設定として少しややこしいだけあってそこらへんちゃんと面白い。
 「敵の能力は何だ?」という推理から始まるのは超能力バトルとして面白いし、1回ミスる展開も面白かったですね。バトル推理だと『アンデッド』がかなり先鋭化してると思いますが(最近ないけど)、あちらでも「間違える」という展開はなかった気がします。飛行だと思ったらそれ以上に厄介だった、というオチ、すごい好きです。ただの飛行だったら主人公ペアも冒頭の場面でやってるから「大したことないじゃん」となるんですよね。上向きに操作する能力かと思いきや、正解は下向きの操作、と似てるようで真逆なのも良かった。
 ただ、「最近重力キャラ多すぎません!?」とは思うよねw まぁ、『マッシュル』はそれほど掘り下げないまま終わったので、細かい展開が被ることはないだろうけど。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 月に一度のネタハガキ東西戦。今回のお題は「こんなお花見はイヤだ!!!」。ぶっちゃけ「新型コロナウイルスで自粛」が最もイヤなんですが、花見についてあれやこれやと考えることで間接的に花見を体験する、と言えないこともない。気がする。
 スタッフが意図的に選んでるのもあると思うんですが、明らかに似たネタが掲載されてるのが面白い。「イヤだ」の中でのあるあるネタ。低脂肪牛乳さんの「タダで見れるという性質上」からの、マッキィさんの「お花見有料化」がコンボのような味わいになってて最高でした。10万円の設定は荒唐無稽だけど、モラルの低さ問題からの有料化、とかマジでありそうなんだよなぁ。
 ギザ10さんの「ドリンク:無し」、白髪ネギ華道さんの「のみものなし」も完全にアプローチが似てるので面白い。なんで花見からそのネタに偏るの? と興味深い。それに対するイーピャオの「みんな口の渇きへの想像力は豊かだな…」というコメントも総括してて笑った。
 配置という意味では、全体の右下に井の線亭ぽんぽこさんの『チェンソーマン』、左下に立入立人さんの『鬼滅』ネタが置かれてるのも面白かった。忘れがちだけど、ジャンプらしさがあるネタあると嬉しくなっちゃいます。『呪術』でも花見ネタできたなぁ、と今更思いつきました。
 むふうさんの「ハラミ以外食べるの禁止」。花見でダジャレするのが意外と珍しい、というか唯一無二。米は食べたくなるけど、どうしてもっていうなら別に我慢できない? というささやかさも好き。イラストの子が「ですわ」口調で妙にキャラ立ってるのも情報量の詰め込みとして面白い。
 個人的に一番笑ったのは西軍の最優秀賞、だもんさんの「百円玉見ろ」。一瞬何言ってるのか分からなかったんですが、数秒後、桜のデザイン!! と時間差で笑った。地域によって違うだろうけど、2020年は花見自粛だったのでこのネタが染みる……

次号予告

 来週の新連載、楽しみなんですよ。去年一番面白かった読切だから早く読みたいなぁ。待ちきれないなぁ……からの2週間待たされるパターンね。次号は21・22合併号になります。
 となると非常に心配なのは表紙。大丈夫だろうけど、新連載だけど表紙は合併号仕様で集合図とかやめてほしいw 可哀想すぎる。まぁ、21・22が新連載で、23が通常号だけど合併号仕様、新連載3本目はさらに翌週に延期ってことなのかな。1ヶ月くらいスパンが空くことになってしまう。2、3本目、可哀想なのはどっちだ。

目次

 ジャンプマイベスト3。芥見先生の担当への言い訳。金銀銅でしっかり三段オチになってて見事でした。この企画をこう料理したのは初めてw

プランクレーニングがついに3分達成!静かにできて家での筋トレに最適です!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 3分すげぇ!! と驚いてしまって、しばらく新コロによる外出自粛ネタだと気づきませんでしたw
 いやマジで3分すごいと思う。私もたまにやるけど大体30秒でやめちゃう。飽きるからってのもあるけど、続けたとしても1分くらいが限界なんじゃないかしら。

巻末回文!「このバカタレ、魚に泣かされたカバの子」よろしくお願いします
(『ニューロ秒速点火』)

 回文が特技と作者紹介ページにあったけど、回文だとこの限られまくったスペースの中で特技を披露できるのか。一芸としてあまりに強い。

推しはいますか?いる人は幸せそうなので僕も推しが欲しい。牛肉なら推せる。
(『ONE PIECE』)

 尾田っちの若者文化に理解を見せようとするけど結果的にオッサン臭さハンパない感じ、嫌いと同時に好きよ。私もそっち側だと思うから。

応援のお手紙や贈り物ありがとうございます。とても温かい気持ちになります泣
(『鬼滅の刃』)

 これは最終回近いだろ……。新人作家だと意味ないタイミングで言うことあるけど。

大変な時ですが落ち着く時は必ず来るので乗り切って皆で美味しいご飯食べよう
(『ハイキュー!!』)

レストランが店先で始めた弁当が豪華で複雑スパイスで旨ぁい!新たな楽しみ! <ぽすか>
(『約束のネバーランド』)

 新コロネタ、なぜか飯に話題が偏りがち。

CMプランナーでアクタージュ宣伝担当で銭湯仲間の高橋君に感謝です。 <タツヤ>
(『アクタージュ act-age』)

 CMネタは考証しっかりしてるんでよろしくな!! という宣言。楽しみ。

久しぶりにカラオケに行きたくなりました。たぶん10年くらい行ってない
(『ミタマセキュ霊ティ』)

 密です!!(休業)

去年の台風の時に取り込んだ物干し竿がまだ部屋にあるの自分でもどうかと思う
(『AGRAVITY BOYS』)

 ぐはぁっ!!!(似たようなこと身に覚えてあり吐血)(ベランダの床に1本転がったまま)

愛読者アンケート

 新連載と読切について。仕方ないとはいえ、普通。

総括

 終わり。ちょっと早かったです。ただ、生活リズムぶっ壊れ中、からの来週休みなので次号がどうなるか心配でならない。

 今週のベスト作品。読切ですね。新連載も良かったけど、読切。4コマって面白いよなぁ、と改めて思った。プラスで4コマメタ漫画を読んだ影響もあって今4コマ愛がすごい。
 次点は新連載と『ちびキャラ4コマ』。通常作品から選ぶとすると、『呪術』かな。『呪術』がバトったらとりあえず選ぶ、みたいな思考停止ある気がしてきた。今後は少し気にします。

 今週のベストコマ。『チェンソー』よりマキマさんの登場シーン、人形の上に座ってるコマかな。輸血もすごい良かったんだけど、こっち。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。また来週~!!!(大嘘)

  • 藍川翔太 『森林王者モリキング』
    • この作品を特別なものにしてるのはこのショタの存在によるところが大きいと思う。

gohomeclub.hatenablog.com

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