北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』565話の感想

 我々にゴールデンウィークなんてない。あるにはあるけど。

#565

 扉は出島さん。私服。大人キャラの中で制服(仕事着)がある出島さんなので私服は貴重。

 タカアリ。アリアの誤字をタカくんが指摘。そういえばアリアって書記だった! と基本設定を思い出した。たまぁーに書記ならではのネタあるけど、ほとんどないですよね。スズの会計も。英稜生徒会に至るとさらにない。ゼロじゃないかしらってレベル。
 アリアの聞き違いネタなんですが、今回のは良かった。足してるとはいえ、文字がほとんど代わってないのもそうだし、アリアの解釈だとするとタカくんの「玉にキズですねー」という優しく軽い言い方が逆にドS感が出る。ちょっとアリアが興奮した気持ちが分かってしまったというか。

 スズしゃっくり。しゃっくりとは横隔膜の痙攣であり、痙攣とはつまりビクンビクンである、という発想の転換で笑った。しゃっくりから下ネタはまったく予期してなかったw もっと止め方とかそういう話になるかと思ったら、と意外。
 下ネタをぶっ込むのは会長。スズとしては困ってるのに下ネタを言われてコラ、みたいな気持ちあると思うんですが、当の会長がほのぼのとしてて妙に可愛い。会長のあのノリ、静かに下ネタ言って勝手に喜んじゃう感じ、会長ならではの良さありますよね。無邪気さがあるというか。それに対してスズは文字通りただ立ってただけなのに巻き込まれて‥‥という不憫というか損な感じが良い。

 スズしゃっくり。1コマ目がまったく同じで簡素なんですが、何をしても止まる気配が一切ない、というエンドレス感はしゃっくりらしさだと思う。思い出すだけで心が削られる(しゃっくり嫌い)。
 からのタカくん。当然下ネタはないんですが、ラブコメでもない。ちゃんと前のネタであった「しゃっくりのビクンを別のビクンと勘違いされる」を踏まえた上で、逆の方向性のオチになってるのが良かった。シンプルな展開、セリフながら流れで読むとしっかりとした味わいになる。
 4コマ目。前のネタではスズがツッコむもののツッコみながらしゃっくりが出てしまったんですが、こっちのネタだとそれも逆。この合わせ鏡のような構成が見事でしたね。

 パリィ。春のイベントについてスズに聞くも、スズが厳しくググレカス(もちろん言い方は違う)。突然のキリッが可愛いんですが、どういう心持ちだったのだろうか。聞かれすぎてうんざりってことはないだろうし。花見とかパリィから言い出せばそれについて詳しく教える、みたいなスタンスだったのかな。
 ということで、パリィがスマホで春のイベントを調べる。その場ですぐ検索というのはケータイもしくはスマホ以降の日常風景ですね。しかし、そこで「スマホ」というアイテムから別の意味を見出したオチなので笑った。これはうまかったなぁ。スマホスマホでも‥‥と一本取られた。

 記憶トレーニングとして過去の夕食のメニューを思い出す。自信がある会長が実践。2、3、4コマ目で会長の過去のメニューが羅列されるんですが、要するに2コマ目で落ちてる。ちょっと珍しい構成のネタでしたね。上2コマが2コマ漫画として成立してしまいそうなレベル。からの淡々と羅列されて、最後に会長が自分であることに気づいてオチ。会長の独り相撲感が良いですね。スズのしゃっくりのネタでもそうだったけど、会長が勝手にやって勝手に落としてくる。会長のボケでもあり、天草家のボケでもある、という距離感も良かった。

 七条家。アリア、舌の位置が気になりだして落ち着かない。あるあるネタだと思うんですが、それに対して出島さんが強行突破するような解決策を提案するので笑った。笑ったし、ちょっと頬を染めてる出島さんも可愛いし、ドアバーンしてツッコミに来てくれる橋高さんも素敵。このトライアングル良いよなぁ。基本的にアリアもボケなんだけど、橋高さんは主に出島さんに対して上司としてたしなめる、みたいな関係性が良い。
 アリアと出島さんの場合、どこまで本気で言ってるのかが分からない不気味さもありますよね。仲の良い3人の冗談とツッコミで終わるのか、マジで狙ってるのをマジで止めてるのか。どちらにしても橋高さんの「ですぞ」ツッコミ好きだなぁ。

 次回予告となるネタに「次回予告」とサブタイをつける。直球。
 内容はゴールデンウィークの予定。リアルとの乖離が目立ちますが、仕方ないですね。本作だったら外出自粛とかで1話とか余裕で出来ると思いますが、問題はリアルがいつまで続くか分からない点ですよね。一度新型コロナネタやったらそれ以降アフターコロナの日常にしないと変ですし。ぶっちゃけ、ほのぼのギャグとか下ネタでも全然できると思うんですけどね。まぁ、被害が深刻すぎるのでそもそも連想させたくないってのもあるか。
 とにかく、次回予告。次回はボルダリング。コトミが言い出すんですが、その理由が安直かつエキセントリックな連想なので笑った。私だったら映画『ミッションインポッシブル2』冒頭の場面とか思い出しちゃいますが、コトミらしさが炸裂。その真意をタカ兄が一瞬で見抜くのが良いですよね。まぁ、見たものをそのまま言ってるだけなんですがw


 終わり。日常回かつ4ページ目が4コマ2本という当たり前に思えて意外と珍しいパターンでした。
 お気に入りとしては1本目かな。恥ずかしがってるアリアが可愛い‥‥からのオチで笑った。突拍子もないようだけど、アリアの心理としては一直線で繋がってるんだろうな、と察せられる感じが良い。願望で認識が歪むw
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