北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年21・22号の感想

週刊少年ジャンプ(21・22) 2020年 5/11・18 合併号 [雑誌]

 『劇場版 名探偵コナン』シリーズを一気観してる最中です。今9作目まで来た。1、7、9が抜群に面白いです。

表紙

 新連載。合併号なのに集合図じゃないなんて期待されてる新連載なんだなー!! というわけではないです(未来人向けの文章)。

読者プレゼント

 モアイ像。モアイ関連で「不動」が出てきたんだけど、モアイといえば不動ってイメージある? 私が無知なだけかしら。
 面白かったのはグッズ説明の「首ったけ」「首までどっぷり浸かれる」。モアイは首だけ、という発想が意外で良かったw

巻頭カラー『ボーンコレクション』雲母坂盾

 新連載。読切のときも思ったけど、キララって一発変換できるのすごい。
 本編。去年の年間ベスト読切に選んだくせにぶっちゃけ細かい内容とか覚えてないんですが、だいぶ違うのは分かる。陰陽師って設定もなかった気がする。読切はもっと日常業務みたいな話だったので、この連載ではちゃんとイチから話を始めるって感じですかね。まぁ、同じ話ではないとして。
 読切の何が良かったかも詳しく覚えてないんですが、今読んで思い出したのは、とりあえず可愛い。女性キャラもそうだし、主人公も可愛い。オブビートなギャグとか語り口も独特の可愛さあるし、突然ドロップキックするようなテンションも魅力的。ドロップキック説教に対して主人公が静かに涙を浮かべる場面とか最高でしたね。唯一無二の魅力を感じる。突然カッパが出てきて「いや誰だよ」となる感じも含め、良いなぁ。なんかよく分からない良さがある。
 空から降ってくる系ヒロイン。いや降ってくるにしては低すぎて「キャッチできねぇよ!!」と笑ったし、その瞬間の主人公が内股でどのみちキャッチできなかった感。あと、大事な場面ではパンツ見せないのも良かったですね。モブとか、小さい場面では色気のない見せ方してる。エロとの距離感が絶妙というか、主人公がスケベキャラな割に無害感がとてもある。
 パンケーキでデニーズ行くショボさも独特で良かったんですが、箸使ってるのは謎。アシスタントが勝手にフォーク描いちゃった可能性も疑いたくなる。あれがなければ「箸じゃなくてフォーク使うんだよ」と教えてあげる場面として納得できるんですが。
 からの横断歩道。良い。どこか間の抜けたチャーミングさを感じていたら、突然の良い場面。あちらとこちら、2つの世界の境というと橋を使うのがポピュラーだと思うんですよ。それを本作は横断歩道にしていてそれがめちゃくちゃ良い。信号のタイムリミット感もそうですし、衆人環視という状況が意味深いですよね。歩行者やクラクションを鳴らす車が主人公の後ろ髪を引く「世間体」として機能する。そしてそこで “人だから助けたというのか?” 。無数の「人」に囲まれた中での人でない人からの問いかけ。そこでの決断ですね。この手のボーイミーツガール作品の第1話って疑似プロポーズをするのが定番で、『ゆらぎ荘』とか例を挙げたらキリがないレベルなんですが、この場面がまさにプロポーズ。非常に美しい場面でした。
 からの危機。サスペンスフルな場面なんですが、 “デリケートな部分集中的に狙いやがって!!” みたいな妖怪の口調が妙にライトでおかしい。ここらへんホント独特ですね。このコマでのパンツの見え方も味も素っ気もなくて良い。
 んで、覚醒してバトル。本来ならザコだけど、禁術が使えてそうすると強い。触媒としてのヒロインが破格なのでより強い。必殺技ドンで終わるのではなく、変身してからのアクションで見せたのが良かった。あと、オモシロ武器という部分に重きを置いたのも珍しいですね。武器固定な作品が多いと思うので、この「次はどんな武器(骨)使うんだろう?」という部分は本作の強みだと思います。
 んで、ドロップキック系幼馴染にバレてエンド。来週以降はもうちょっとラブコメに寄るのかな、とワクワクしております。
 終わり。良かった。たぶん読切とはかなり違うけど、魅力は充分でした。やっぱ好きです。キャラもそうだけど、作品全体が可愛い。あとは、ラブコメバトルが生理的に大好きなのでそっち路線になるのも楽しみです。

鬼滅の刃

 基本的に精神世界でのあれこれって苦手でイマイチなことが多いんですが、無惨の “お前だけ生き残るのか?” は非常に良かった。悪魔の囁きとして「長生きできるよ」ってのはクソベタだし、その文句で落とされるわけないと分かるんですが、誘惑とは逆のアプローチで揺さぶってきたのが良かった。主人公パワーでのうのうと生き延びることの後ろめたさを刺激してくる。そこから「そんなわけないやーん」と死者たちに見送られる展開になるのもスムースでしたね。あのワンクッションなく死者たちが出てきたら「はいはいお涙頂戴ね」と冷めてたと思う。
 んで、次号クライマックス。最終回だー!!! と一瞬思ったけど巻頭カラーだから違うんでしょうね。『ONE PIECE』が終わるまでもうないと思う。『ハイキュー』も無理っしょ、さすがに。

ONE PIECE

 船を沈める侍。この場合、合理的なのは分かるんだけど、ちょっとただの死にたがりなんじゃないか疑ってもいるので少しだけ乗れない。ジンベエの心配を聞いて「なら沈めよう」となるならいいんだけど、勝手に沈めてた風なので死にたがり感あるのよね。
 フクフクの「錦ちゃん呉服店」。名前ダサくて笑った。フクフクの能力って便利だけどあんま面白くないと思ってたんだけど、今回の変身の仕方は良かった。破損したら元の着物に戻るらしいのでその変身も楽しみですね。バトル中の変身でもいいし、爆発の中から変身するのも想像できる。あと、ルフィの角が妙に似合ってて好きです。ナミが可愛いのはまぁコスプレ感覚で分かるんだけど。
 んで、敵幹部紹介でエンド。ドレーク出世したなぁ。ルフィ、ロー、キッドもすごいけど、四皇の海賊団入ってここまで出世するのも負けてないのでは。まぁ、百獣だから恐竜の能力はハマる、というメタい事情も分かるんですが。

センターカラー『森林王者モリキング』

 2話。顔だけツッコミ(じゃないけど)をカラー扉でもやってるので笑った。あと「転倒防止の枯れ葉」が興味深い。そんなの敷くんだ。カブトムシって転ぶんだ。一応飼ったことあるはずなんですが、悪いことしたかな……
 本編。森林王。王位争奪サバイバル。今後もオモシロ昆虫が現れるのでしょう。沖縄代表楽しみだなぁ。強そう。虫詳しくないけど、「沖縄の虫といったら」みたいな予想も立てられるのかしら。北海道とか逆に虫のイメージがなくて想像できないんですが。ゴキブリもいない天国って聞きますし(真偽は怪しそうですが)。
 リアル昆虫飼育ネタみたいなのが良かった。本作のためにリサーチしたのか……みたいなことを想像しても面白いし、あんだけ人間なのに妙にリアルなさじ加減がおかしい。 “ツノが折れると体液が漏れて傷口から細菌の感染症がぁ!!!” とか勉強になるし、何より気持ち悪いw
 あと、終盤の “こいつ一夏で死ぬの!?” も最高でした。そういえばそうだったw 人型なのにリアルネタ出すの良いなぁ。この路線、今後もいくらでも笑えそうな予感。

Dr.STONE

 扉でハンバーガー見せちゃってるんだけど、それは本編のために温存した方が良かったんじゃないかしら。「出し惜しみするほどバーガー頼りじゃないんで」ということなんだろうけど。本編読みながら「はいはいバーガーでしょ」と思ってしまった。
 んで、全滅後のアメリカ。改めてこの絶望感を味わうのは意外で良かった。忘れてたけど、たしかに衝撃的な絵面よね。『猿の惑星』ネタはやってほしかったけど、あれは東海岸だから無理なのか。ただ、ゴールデンゲートブリッジだと『猿の惑星 創世記』クライマックスの舞台ですので、あながち遠くもない。
 出会って2秒で死ぬワニ。川の上の戦闘だとさすがに人間不利じゃない? みたいなリアル寄りのバトルも期待したけど、そこは掘り下げるべきテーマじゃないのも分かりますw デフォルメワニが可愛かったので個人的には満足。
 ワニ殺し、ワニ喰いからのワニが喰ったもので次の話、と終わったのは良かった。ここらへんの連結はさすがですね。派手な展開の気持ちよさを味わわせつつ、しっかり次の話に移る。ワニが食べるのかはよく知らんのですが、まぁ偶然クチに入ったみたいな可能性もあるのか。あるのか?

僕のヒーローアカデミア

 「眼銃」で「ガンガン」は笑った。うまい。片目なのは誰かのオマージュか。
 サブタイの「三人で」、相澤が戦う脳無が3体なのでそのこと……なわけはなかった。この引っかけ、フリは良かったですね。実際に騙されるかどうかはそれほど重要ではなく、「からのー?」という展開が大事。
 ギリギリで間に合わな……と思ったら間に合う(まだ分からんけど)。声が武器だから現地に到着すれば瞬時に破壊できるってのは良かったですね。因縁があっての人選だったと感じるのはメタですが、しっかりあの状況で最適なヒーローがあの場所にいる。もう1人もビームですし。
 とはいえ、チェーホフの銃じゃないですけど、あんだけ煽られたら弔くんは復活しないといけないと思うので、「本当にこのままー?」みたいなハラハラも感じます。半分くらいワクワク。

センターカラー『チェンソーマン』

 冒頭で先生がマクロ的な話(マキマへの疑い)をしてから、その後は怒濤のバトル展開。デンジのキャラクターもあるし、そもそも本作の特徴なんですが、とにかく説明が少ない。いや、大筋に関しては難解って感じではないんですが、普通だったら「念のため」言葉による説明をするようなところで、一切説明がないままサクサク進む。クァンシ復活のくだりとか超アガる展開だから説明を入れそうなもんなんだけど、セリフが一切ないw アガる展開だからこそ、なんでしょうね。むしろそれに対してデンジが “誰!?” と言っただけで終わるので笑いました。無視しないであげてw
 今あの場にいるキャラクターの中で最も大暴れしたら面白そうなキャラがしっかり大暴れしてくれる、という意味で案外王道な展開でもあるんですよね。個人的に元のクァンシがバトルキャラとして非常にタイプなのであのまま最強でいてほしかった気もする……が、あのクァンシが異形になったらどんだけ強いの? みたいなワクワクもある。もはやデンジいる? みたいなレベルだと思うんですが、そこはどうなるのかしら。

ハイキュー!!

 おにぎり宮の「お持ち帰りできます」にコロナショックを感じるんですが、おにぎり屋がテイクアウトできるのは当たり前かw ちょっと過敏になってるだけかもしれん。
 しかし、ネギトロおいしそう。やばい、おにぎり屋のおにぎり食べたい。買いに行こうかな。連休の楽しみになる。
 からの「新米」。シリアスな顔したギャグかと思ったら本話の大オチが新米の出所なので笑った。現在の職業を明らかにするだけで見開きになるのずるいw もちろん新米が新技、新サーブのことを示している、みたいなのも考えましたが、もっと単純に気持ちがアガる「新米」でした、というオチ。
 サーブだけでなく、超低姿勢トスでもツムが活躍する。表と裏、それぞれの向きのショットがあるのが良いですね。あの姿勢のヘンテコ性が立体的に浮かび上がるというか、バレー素人でも「瞬時にそれやる!?」と驚ける。
 思い出なぞ一つもなく、すべて筋肉となって今ここにある。からの農家エンドなんですが、筋肉ということで、冒頭の場面で食べたおにぎりが、米が血となり肉となり “ぜんぶここにあんねん” となるのが秀逸でしたね。
 おにぎり屋の方でモブ少年が我慢できずにおにぎり食べてましたが、活躍(成長)してるのはツムだけじゃない、という意味で良かったです。もちろんあのおにぎりがツムの成長のメタファーなんですが。

ぼくたちは勉強ができない

 本編前のページで「紗和子ルート」言われてるのは笑った。たしかにせっかくのパラレルなのに主役どっちだっけ? くらいの活躍だよなw
 本編。両親が別居。ラブコメ作品において恋愛の果てが破局というテーマは面白い。まぁ、どうせ仲良くなるんでしょ? とは思うけど、そういう負の側面も存在すると分かるだけでも面白い。……負と言い切るのも乱暴ですけどね。
 一瞬幽霊がいなくなったのでこっちもシリアスな話になるのかと思ったら、違った。ただの見守り。まぁ、その後シリアスな感じになったんですが。ようやく本章の行く先が見えたみたいな雰囲気ありますね。とりあえず、ゲームを完成させて、そしたら幽霊が成仏する、みたいな感じでしょう。成仏する前にナリリンに温泉で告白(それは別の幽霊)。
 何の説明もなく「保健室登校」というワードが出てきて面食らったんですが、一般的な用語なんですかね。一瞬「ケガしたの?」とか素っ頓狂なこと考えてしまったんですが、不登校一歩手前みたいなノリなのか。むしろ家にも居場所がない(親の理解がない)のだとしたら不登校よりも根が深い問題なのかもしれない……で合ってる?
 からのリアル病気で入院、という流れも良かった。すごい良かっただけに、再び「これ紗和子ルートだっけ?」。まぁ、あのうどん屋ではもうシリアスな話やれる余地がなかったんでしょうねw
 アリフンスは面白かった。というか唯我の察しの良さに感動した。わかんねぇよw

『マッシュル -MASHLE-』

 10回勝負。倒れちゃったからたぶん負けなんだろうけど、あそこで11回目の死体蹴りを始めたのが丁寧というか、クズ描写として分かりやすい。単に10回で倒れただけだったら、正当に勝負を運用して終了した風に見えなくもない(もちろん違うけど)。単純に力比べで負けたのではなく、アイツがクズだったと明確にするための11回目。
 からのシュークリームが良かった。今まで散々ギャグ的にシュークリームを扱ってきたけど、「あのマッシュが自らシュークリームを捨てた?」という驚き。どれだけキレてるのかが明瞭ですね。シュークリームだから直接ぶつけたダメージは皆無に等しいし、絵としてもシンプルなんだけど、それが意味するものを読者が想像して「これはヤバい」となる。ギャグない回も良かったよ。

センターカラー『アクタージュ act-age』

 カラー前のコラムもロリ、カラー扉もロリ。ルイレイの未来はどこにあるのか……。とてもつらいw
 本編。前回「時間があれば夜凪も演技プラン考えられるだろうに」とか書いたけど、即興で対応できてました。夜凪の成長ナメてた。ごめん。
 問題の根幹として「1人の作品じゃない」と端的に説明したのも良い。CM編として、芸能人として生きていく上での根っこにある話だと思う。ただ、映画も黒山みたいな作家ばかりじゃないので、そういう責任者不在の体制ってのは映画でもあるよなぁとは思う。日本映画をつまらなくなった原因は「○○製作委員会」にある、とかよく言われますし。てか、デスアイランドもそれに近い。本編にも出たけど。
 生意気な新人なんだけど、ケンカ売る相手が監督とかスポンサーではなく、星アリサ。ここもうまかったですね。 “相手星アリサだぞ” とモブがビビってたけど、夜凪が身内の大物にケンカ売ることでそれほど角が立たない。監督とかに直接文句言い続けてたらもっとギスギスしてたよね。 “大物だな夜凪景” なんてことにはならなかったと思う。
 なんだけど、夜凪のワガママに対して星アリサが “繋げてあげて下さい” となったのはちょっと解せない。結局新人が星アリサパワーに甘やかされてるだけに見える。 “この世界での戦い方を覚えなさい” と矛盾するというか。まぁ、夜凪と同時に星アリサの成長ってことなんだろうけど。夜凪が「僕はついてゆけるだろうか CMの世界のスピードに」という問題だったのに、星アリサがたっぷり時間を用意してくれるのは解せない。

『呪術廻戦』

 メカ丸どうやって活躍するのか気になってたんですが、声による挑発。これは良かった。鮮やか。蓋を開けてみれば何てことないシンプルなアイディアなんだけど、だからこそあの状態のメカ丸でも実行可能。その後の血のくだりはメカ丸の知識がないと無理だから読者としては「へーそーなんだ」としかなりませんが、超能力とか一切関係ない部分でのナイスアイディア。2週間あったら我々にも思いつくことは可能だったろうに、という悔しさw
 ステゴロファイトに持ち込む。という見開きで2人が背中合わせになるよう配置されてるのが面白い。普通こういうときって向き合う気がするんですが、これもめちゃくちゃかっこいいので意外。
 からのステゴロ。さすがに虎杖が有利っしょ、と思ったらの隠し玉。理屈としては分かる、というオチなのが良いですね。完全に無効化したのではなく、あくまでも「水に晒したら無効」に過ぎない。だったらグーパンのフリして圧縮すればok。両サイドともにアイディアに富んだ戦いをしていて非常に面白い。単に超能力や戦い方ではない部分のオモシロなのが良いですね。「その手があったか」という気持ちよさの連続。

ブラッククローバー

 『呪術廻戦』の直後で「術式」とか言い出したので笑った。ホンチャンのバトルではそれほど術式関係なかったけどね。命令を付与するのでめちゃくちゃ複雑なロジックになるのかと思いきや、案外シンプルにレベルアップを重ねて相手を超越する。
 ただ、「真雷魔法」の方は意外性のあるオモシロ。放出系だから出来るのであって武装系のラックには向かない。と思ったら、速さを追求し続けた結果、彼自身が雷になる。本物の雷を発生させるのではなく、本物の雷になる。ラックなりの真雷魔法として非常に納得のいくロジック。雷になったから相手の防御力とか関係なく貫くって意味でも良かったですね。踏み台を5重にするコマとかもめちゃくちゃかっこよかったです。ちょっとバネみたいにも見えますね。攻撃が当たる瞬間ではなく、その前の溜めの瞬間がかっこいい。大事だと思います。

ブラッククローバーSD アスタくん魔法帝への道』小林拙太

 本家の方がページ少なかったらしいので、その穴埋めという感じでしょうか。困ったときに出せるようにスピンオフ作品、事前に用意してあるんだろうな。『ハイキュー』『約束』『ヒロアカ』もそうなのだとしたら、どんどんサボっちゃって!! と言いたいところですが、まぁ、本家も読みたいですね。当たり前ですがw
 そんな事前に用意してたと思われるんですが、マグナ先輩でミラクル発生してるので笑った。原作本編がちょうどラックが成長してしているのを悔しがる話だったんですが、あのあとマグナ先輩がどうなったかを本作が見せてくれるw 完璧な流れなので笑いました。狙ったとしても面白いし、偶然だとしたらまた別のオモシロがある。
 あと、最強らしくウンコネタあるのも嬉しかったし、個人的にはやっぱアネゴレオンが出てきたのでありがたい。わずか3本しかないのにアネゴレオン。可愛かったです、ありがとうございます。

『夜桜さんちの大作戦』

 何気に前回のあらすじが載ってるでござる。担当の気まぐれかしら。ジャンプ全体の方針変更ではないと思う。
 本編。生物部の生物大暴れ、が多幸感ある。みんな可愛い。目つきの悪い鳥とかすげぇ良い。忘れてたけど権平先生昔は動物漫画やってたっけ。たしか。本作でも早くゴリアテ回が見たいです。
 元に戻ってバジリスクが北里さんに巻き付くのも可愛い。微笑ましいショットであると同時にバジリスクが倒す対象ではなく助ける対象であったことを改めて感じる。
 からの解決。おまじないの効果もあるけど見守られる安心感で発作が収まる、というフリもありましたね。精神に影響されるところが大きい。良い話なんですが、注射針貫通がめちゃくちゃ痛そうなのでつらいw 太陽なんていつも酷い目にあってるんだけど、あの描写は苦手だわぁ。もちろん貫通しなかった方が危なかったんだとは思いますが、貫通のビジュアルがどうしてもw

『ミタマセキュ霊ティ』

 ハゼレナママ、ハゼルミ登場。メガネ。キャリアウーマンなのでメガネ。ハゼレナ、割と暗い家庭の事情があるのかと思ってたら単に母親が忙しいだけだった……と思ったら父親の方にドラマがあったらしい。ミタマが代理父みたいな感じで比較される話になるのかな。
  “めちゃめちゃ成人男性じゃん…” は笑った。そうなんだよ、本作の特徴はミタマが成人男性なところなんだよ。ヒロインがツッコミに回る作品は多いけど、この年齢差があるのは珍しいと思う。フラットな外部の目を通じて異常な事態であることを再確認させてくれるので笑う。
 娘に謎の成人男性が近づいて怖い、かと思ったらミタマがお母さん化する。娘の色っぽい話ではなく自分の座が奪われる恐怖の話になるのが良い。意外なんだけど同時に「たしかにミタマとハゼレナの関係って……」みたいな納得もある。
 お母さん選手権。ハゼレナに嫌がられようとも彼女のためになることをするミタマが圧倒。前からミタマたちと出会うことによって生じたハゼレナの成長は感情表現だと思ってたんですが、今回もそれに近い。もちろん唐揚げおいしいも可愛いんだけど、喜怒哀楽の表現をハッキリするハゼレナが可愛い。ちゃんと子供らしい一面を見せる感じが良いんですよね。これはミタマが成人男性だからこその化学反応だと思う。

『アンデッドアンラック』

 ゾンビ爆弾の生成。気合い入れた風子が袖をまくってるのが良い。気合い表現としての袖まくりってベタだけど、風子の場合は別の意味も生じる。ただ、濃厚接触だよなぁ……とか変なことも考えてしまったw ひょっとしたら今は風子にとって生きやすい世界なのかもしれない。もちろんそんなので喜ぶわけないんですが。
 自由の女神って街中じゃなくて島にあるんですけど……と思ったけど、あれは本物じゃない可能性あるのか? たぶんレプリカだったらアメリカにもたくさんあるだろうし。とはいえ、意味のないノイズな気がする。
 ビーム。本作のバトルは理屈っぽいのが美徳だと思ってたのでちょっと大味というか、よくあるバトルに近づいちゃった気がして少し残念。まぁ「今までとは違うレベルの敵」という表現としては納得なんですが。さすがに味方サイドにはビームの使い手いないだろうし。いたとしても「○○を否定するからビームみたいなものが発生する」みたいな理屈を立ててくれるはず。
 シェンが一旦抜けて再び登場。やっぱ本作フリの部分で「ん? なにそれ?」と違和感が生じる傾向にあると思う。武器取りに行ってましたーというのは何も間違ってないんだけど、あそこで1回ハラハラさせる(?)ことの意味がないというか。まぁ、「不壊」の文字が気持ちよく見えるラストは良かったです。なぜ殴れるのか、の説明が絵だけで完結してる。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 幽奈さんの予知夢……が未来ではなく過去なので笑った。ややこしすぎるよ!!(大好き)
 ちなみに、扉で描かれたコガラシくんの起床と、夢の始まりで描かれた幽奈さんの起床、同じ204号室ですが、時間が違う。フォトフレームの有無が違います。ちゃんとこの「見る」が本話のテーマになってるので面白いですね。布団も一つなのであの夢世界の中で幽奈さんが成仏したあと、という感じなのでしょう。最後まで読んでも扉の意味が明確には分からないパターンちょっと珍しいと思います。
 ということで、修学旅行で酌人の襲撃が成功した時間軸。おそらく千紗希ドリームと同一なんだと思います。流禅が術をかけた時点から見て修学旅行の夜は過去ですので、過去は1つで確定なんじゃないかしら。ただ、ちょっとこれは過去の内容と見比べないと自信ないので、違ってたらごめん。その後の思い出がちょっと明るい雰囲気でもありそうなので、あの暗黒未来とはちょっと違うかもしれない。
 ただ、その後の内容は至って現実と同じ。現実というか我々読者が今まで読んできた内容と同じ。 “文化祭が過ぎた頃” 成仏する夢を見るようになり、そのまま告白するのも同じ。ひょっとしたら流禅は幽奈さんに未練を教えるために過去の別のルートで成仏を体験させてるのかもしれない。
 コガラシ霊力喪失ルートでの告白。現実と同じようで少し違う。細かい所作でいうと、告白の瞬間に幽奈さんが浮遊しない。あそこでの浮遊は幽奈さんが現世に見切りをつけるような印象が生じて素晴らしかったんですが、今回は基本ずっとコガラシくんの隣に座ってる。 “幽霊のままでいたいんです” のときに1回だけ浮く。まぁ、メモ帳を見せる都合もあるし、お湯に足を入れておくことでコガラシくんにも存在が分かりやすい、みたいな都合だと思います。足と手(メモ帳)の位置を把握することで幽奈さんの全体像がより想像しやすくなると思います。あとは、このルートだと他の女性たちの告白事情が現実の円満保留(なんだそれw)ではないと思うので、幽奈さんの告白の心持ちもかなり違っていたと思います。千紗希ドリームと同一だとしたら、みんな告白してみんな振られてる。円満保留の現実だと「私も保留でいいです」と端から返事もらう気がなかったよね。
 んで、本日のメインイベントである現実での告白と最も違う点。コガラシくんの返事。失って大切さを実感したみたいな話ですが、愛情が増したというポジティブなだけの話ではなく、修学旅行のあとはコガラシくん幽奈さんでいっぱいいっぱいだったんじゃないですかね。幽奈さん以外の面で充実した高校生活を送ってたとは考えづらいというか。千紗希ドリームのときにもそんな話ありましたが「不幸せにならないと結ばれないのか」みたいな悲哀も感じた。もちろん見えない触れないからのキスが伝わる、という魔法のキス的な感動があるのも間違いないんですが。
 あの告白のくだり、コガラシくんの目の扱いが非常にうまくてですね。見えなくてもジッと見つめてくれて、それが幽奈さんとしては虚しかったんですが、あの告白の返事までの間は考え込んだり独白するので目を瞑るんですよ。影が入って目が隠れたり、目を瞑ったり。そして返事の瞬間、コガラシくんは微笑むので目は閉じる(表現になる)。その返事を聞いた幽奈さんが泣き崩れながら喜ぶのが重くて最高なんですが、コガラシくんにあの顔は見えてないし、 “コガラシさん…っ” という声も聞こえてない(メモ帳持ってない)。からのキスでコガラシくんがびっくりして開眼。視線が空を漂う悲しさを避けた表現になってて巧妙でした。細かいところが本当に良いですね。
 そっからさらに過去に戻って、久々の黒髪車椅子。あの状態で明るい表情(驚きの表情)をしてるのがすごく新鮮です。暗い表情のイメージが強すぎるので。
 そしてロリ流禅。あらやだ可愛い。白叡の下で働いていた、式神ヌースは白叡にもらった、と新情報。結局諸悪の根元(?)は白叡だったのか。あのクソ親父w 生前の幽奈さん、白叡の実験で生まれたクローンですので、流禅がヌースによって見守ってたのは心配だからというよりは実験なので完璧な観察をするため、みたいなニュアンスが強かったんじゃないですかね。流禅に予知させて「これもダメだったか……」みたいな結論を出してたのではないか。
 あと、流禅がお馴染みの白い玉のことをヌースと呼ぶ。現実パートでヌースが出てきてないのが気になってたんですが、普通に出てました、と見ていいのかな。いろんな未来でコガラシくんがキスをすることで肥大化していったあの白い玉がたぶんヌース。これ以上話がややこしくならなくてよかったw いや、ヌースの正体について今後語られるのはもはや確定的なので話としては変わらないんですが。
 流禅悪人説についてですが、たとえそうだとしても「本当のクズは白叡」という派生もあり得るのかな。正確には当時の、改心前の白叡がクズ。流禅はその命令に忠実なだけ、というフォローもあり得る。まぁ、多少は彼女なりに暴走をした結果だと思いますが。要するに、すべてが終わって丸く収まったら流禅と和解して一緒に風呂入る可能性があるw

『魔女の守人』

 重力魔法。しれっと横向きに小石飛ばしてる。横向きの重力……ってなんだそれ。まぁ、引力みたいなことなんでしょう。バトル的にそっちのが派手で分かりやすいのは確かだよね。逆に言うと『ヒロアカ』お茶子は重力の扱いが地味。制限がきつい分使い方のアイディアとしては面白い。が、お茶子、なかなか活躍してないことを考えると難しさも感じる。映画ではお茶子すごい良かったんですけどね。
 重力で一番強いのは、シンプルに押しつぶす。地味だけど当たり前な結論を出してて良かった。まぁ、 “常人ならおそらく 30G程度で背骨ごとへし折れる” に関しては、重力で背骨が折れるのに強さ関係ないと思う。立ってられるかどうかは筋力とかあるだろうけど、骨が折れるかどうかは強さじゃなくて骨の健康状態に左右されるんじゃない? カルシウム不足とかそういう。
 50Gの中で炎はどういう形になるのか、みたいなことは考え出すと面白そうなんですが、正直私はおつむが足りないw 炎があの形になるのは空気によるから、50Gだったら炎も押しつぶされるような形になる……のか? 新しい『空想科学読本』が楽しみです(やるわけねーだろ)。
 一旦逃げてからの和解希望。やっぱそうなるよね。てか、前回のアイアンメイデンの子とも仲良くなる道あったと思うんだけど。そもそも魔女は敵じゃない、というのは本作の話的に当然の結論だと思います。バトルの快楽優先じゃなくて誠実で良かった。
 バトル的には一旦逃げてからの対策を立てての再戦、というのが熱い。どう戦うか、の作戦の部分に重きが置かれるバトル大好きです。

『AGRAVITY BOYS』

 ゲラルトの文通。『ドラえもんのび太も似たようなことやってたよね。女の子を自称して、しずかちゃんの写真送ったりして。これだからメガネは……(メガネ関係ないだろ)。
 そんな『ドラえもん』のこと連想してたのでモニカも当然のように男性だと思ってたんですよ。そしたらまさかの正体で驚きました。「あの話終わってなかったの!?」という衝撃ですね。本作このパターン多い。油断ならない。ギャグ漫画特有のその場限りの扱いにならない。
 一方、ババが仲良くなったアマンダ。魚人で両手に目があってダグジョーンズ感ある。
 てか、モニカ超可愛いのでゲラルト普通に勝ち組な気がしてきた。殺されても本望だろ(他人事)。せっかく女性なんで胸は思いっきり大きくしておこう、みたいな作者の意図が感じられました。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 4/20-4/26。あれれーおかしいぞー?? とコナンくんになってしまいそうな内容。ファックコロナ。
 まぁ、内容としては1984年の4/25が竹内まりや『VARIETY』発売ということで、過去のネタで記念日じゃないので良かった。偶然だけどセーフ。
 ということで謎の再ブームを見せるシティポップ特集。ゲストはなんとスカート澤部渡。特集内容、ゲストの人選が完全に『アトロク』だ……。
 ぶっちゃけ、シティポップなんじゃらほいレベルの理解度なんですが、『アゲ太郎』ファンとしては小山イラストによるジャケ写が見れるのが嬉しい。

次号予告

 合併号じゃないけど、表紙は集合図。テーマは鯉のぼりらしい。しかし発売日は5/11。泣けるとはいえ、鯉のぼりはコロナショックの中でも楽しめる文化なので幸いと言えるかもしれない。
 巻頭カラーは『鬼滅』。単独表紙がもらえない巻頭カラーなので『鬼滅』みたいな人気作品がやるのが無難でいいと思います。
 あと、驚いたのが川田先生の読切。早い。楽しみですね。もう既に暑苦しいから最高。

目次

 ジャンプマイベスト3。権平先生が思うドラえもんのエグい悪役ベスト3。1位『雲の王国』なので最高。個人的には屈指のトラウマ作です。

ワニ肉は食べたことがありますが、少し固い鶏肉のようで美味しかったです! <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 私も食べたことある。愛知万博のどこかの国のエリアで食べた。ほぼ鶏肉で普通に美味しかったです。あまりに普通で拍子抜けするレベル。

最近ドラクエの辞典サイトをひたすら読むのが寝る前の安定剤。主に7の職業
(『夜桜さんちの大作戦』)

 めっちゃ分かる。ドラクエwiki読み出すと止まんない。思い出に浸れるし「そうだったの?」みたいな発見もあって最高。『10』だとアプデごとの歴史とかもあって別の面白さがある。

アシ全員在宅の問題点…監視の目が無く、寝落ちしたりで俺の仕事が遅く…
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 前段でアシがサボる話かと思わせてのオチがキレイ。ジャンプ誌面上だと改行の意味まで完璧で芸術的です。ちょうど「俺の仕事が」が3行目の頭に来てる。

愛読者アンケート

 新連載についてと、ジャンプの購読歴について。今ほどガッツリ読むようになったのは明らかにブログ始めてからで、ブログ始めたのは311のちょっと前。なので9年ちょいですね。まぁ、その前から買ってはいたので答えとしては10年以上になるんですが。
 ジャンプを読み始めるきっかけ。なんだろう、覚えてない。友達が読んでたから、かな。学校がジャンプとか持ってくのokだったので回し読みしてて、当たり前に読んでました。あとは『ONE PIECE』読みたくて、が大きいかな。

総括

 更新は遅くなっちゃったんですが、所要時間としては短かった印象(計ってはいない)。なんだけど、思ってたほど短くはなかったです。意外。10kとか切る気がしてたんですが。

 ベスト作品。これは新連載でしょう。マジすごい良かったです。いや、特別テンションが上がるようなオモシロというよりは「この感じ読んだことない」ってのと、「この感じすごい好き」としっくり来る。

 今週のベストコマ。『ブラクロ』のラックの踏み込み。あの静かながら「これはヤバい」と説得力ある迫力が素晴らしかったです。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • 湯ノ花幽奈 『ゆらぎ荘の幽奈さん
    • 久々に幽奈さん見れて良かった、というこの上なくしょうもないファン心理。ジャンプも1週延期だったし、そもそも本編における登場もめちゃくちゃ久々でしたからね。やっぱり幽奈さんなんだよなぁ、という安心感。

gohomeclub.hatenablog.com

ハイキュー!! 43 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 43 (ジャンプコミックス)

  • 作者:古舘 春一
  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: コミック
アクタージュ act-age 11 (ジャンプコミックス)

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サムライ8 八丸伝 5 (ジャンプコミックス)

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  • 作者:大久保 彰
  • 発売日: 2020/05/13
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