北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』569話の感想

 今号のマガジン、『生徒会』がセンターカラーです。映画のキービジュアルなんですが。まぁ、分かってたよね。

#569

 扉は会長。快気祝いでポーズ取ってるのが可愛い。天真爛漫なところもあるから会長は強い。

 休んでる間に校外学習があり、2年は美術館だったらしい。しっかり話が続いてるのが珍しい。
 スズが見たかった作家の名前がド直球すぎるので笑った。「プリケ・ツ・ダーナ」「パイオ・ツ・モンデー」と捻りがないw いや、これは私に美術の教養がないだけで、詳しい人が見たら○○っぽい名前になってたりするのかしら。ここはちょっと自信ない。
 ちなみに、風邪を移したのはタカくんらしい。だとするとアリアが花粉症だと思ってたのはマジということになるのかな。アリアから始まったと解釈することも可能な感じだったと思うけど。
 んで、七条邸に遊びに行くことになってオチ。年末の山もそうでしたが、未だに金持ちオチで驚けるからすごいw

 ということで七条家のコレクションルームにお邪魔。今回の出島さん、解説であると同時に見張りという役割もあるかもしれませんね。
 そんな緊張感についてのオチ。美術館ではなく個人のコレクションルームだから他の人もおらず、柵もなく好きなだけ近づいて見れる‥‥のは良いことだけではない、という発想の転換が見事でした。
 アリアは値段に萎縮しない、というのが今週頻出するんですが、金持ちのリアル感としてすごい説得力あったと思います。

 よく分からないものは何でも現代アートに括ってしまう、という風潮少しあると思いますが、3コマ目に対して一瞬でも「これも‥‥?」と思ってしまったら負けw(思いました)
 ヘンタイアートは爆笑したんですが、金持ちの道楽、金持ちの余裕がものすごく感じられて「アリアすげぇ」と改めて思い知りました。

 3ページ目に8コマ。長尺のネタやりたいけど、1話の締めにするほどではないってことなのかしら。
 大きい絵画。大きすぎて視界に入らない。2本目であったいくらでも近づける件を踏まえた展開になってて面白い。
 全体を見るために下がったら壷がグラッ。この落としそうになるのはアリアなんですが、この迂闊さが値段に緊張しない金持ちらしさであり、それに動揺する庶民たちというギャップも楽しい。あと「何やってんだ!」的な殺伐さが生まれないのも優しい空気として重要だったと思います。このあと出島さんがキャッチするので事なきを得るんですが。
 んで、壷の正体。旦那様が骨董市で500円で購入。美術の価値を値段で判断してない感じがまたリアルですね。私だったらどんなに好きな壷でもコレクションルームのあの並びには置けず、自分の部屋とかに置いちゃうと思うw
 オチは出島さんなんですが、すごい珍しいタイプのオチなので驚きました。表情も珍しい気がする。ただ、あの信用されてるけどここで私が好き勝手なことしたら‥‥みたいな妄想はちょっとだけ分かるかもしれない。絶対にやっちゃいけない緊張感だからこそ妄想が働いてしまうというか。

 裸婦画。スチームガードのない女性の裸、本当に珍しい‥‥と絵画に反応するのも中学生みたいですがw
 1人で見てるわけではないので、裸婦は少し気まずい。思わず目をそらしちゃう、からの会長とアリアの視線の先でオチ。このスムースな展開からの圧倒的な思春期オチはマジ笑った。美術鑑賞らしく無言で、すべてタカモノローグで完結してるのも良い。
 (ソフト)Mなら裸婦に反応しなくても2人に見られることの方に反応してしまう可能性もあるのでは? とはいらぬことを考えてしまいましたw

 サブタイでトイレに行ったと明かされるタカくん。マジでテント張ってしまったんじゃないだろうか‥‥。直前の内容が内容なだけに勘ぐってしまうw
 最後なのでアリアにお礼。スズが「美術鑑賞にハマっちゃいました」。アリアなので当然‥‥という感じで聞き違いオチ。会長が加勢に入るのは笑った。ここでトイレ行って不在のタカくん、というサブタイ情報が活きてくるw


 終わり。美術館ではなく七条家での美術鑑賞ならではのネタが多かったのが良かったです。まぁ、美術館だと大声でツッコんだり出来ないから七条家にした、みたいな都合もあるのかもしれませんが。
 お気に入りとしては、裸婦画かな。あれは美術館でも出来たネタですが、静かで、アクションも極めて少ないんだけどしっかり4コマの展開があって本作らしいオチ、というのが素晴らしかったと思います。
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