北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』571話の感想

 ジャンプの方で一番好きだった作品が終了しまして、その感想を書いたあとに本作を読んだら、その変わらぬ日常っぷりにちょっと感動すら覚えました。いつまでも続くと期待するのは間違いですが、毎週水曜に読める幸せを感じる。

#571

 扉は畑さん。本編では出てこない私服である。よく考えたらここで1つアイディアが必要とされるわけですので、なかなか贅沢ですよね。学園ものって作者からすると服を考えなくていいのが利点ですし。

 コトミと会長。図書室で読書中のコトミが姿勢を指摘される。挨拶代わりのコミュニケーションとして会長の会長らしさ、2人の上下が強く出てるんですが、その上下がコトミの一言でくるっとひっくり返る。会長のチョロいというか、その話題になると途端にポンコツになる感じが可愛いし、あまりの動揺にコトミの方も珍しいリアクションしてるので笑いました。
 お色気系の作品だと巨乳キャラが机におっぱい乗せてる描写が当たり前にありがちで、今回は話的にそういう描写が出てきてもおかしくないんですが、手で隠してて割と控えめ。このバランスが良いですよね。

 横島先生が出張。ホテルに報告したと会長の元にLINEが届く‥‥って仲良すぎじゃない? 一応生徒会とも関わりのある用件なので連絡取ってるってことなのかしら。私は基本的に先生に心を開かないタイプだったので普通の感覚が分からないんですが、これはこれで極端だと思う。たぶん。
 からのアリア聞き違い。同音異義、完全に一致のパターンなのでマジうまい。横島先生の自撮りが送られてくるんですが、それと併せて意味深に思えてくるからおかしい。
 からのタカツッコミが「ツッコむのそこかよ」という感じでまた最高でした。本人がいないからってw

 トッキーのブレスレットを没収するカエデちゃん。そのことを落ち込みながらコトミに報告してるトッキーがなんだか可愛い。放課後取りに行くので一緒に帰るには待ってもらわないと行けない、みたいな申し訳なさもあるのかしら。
 からのコトミ、見えないオシャレでオチ。サブタイの通り「女スパイ的なヤツ」なんですが、女スパイ自体は大人っぽさの塊なんですが、それに憧れるコトミとなると途端に中二、幼稚な印象に変わるから面白い。本来ならセクシーな描写なはずなんですが、コトミだとガクッと拍子抜け‥‥んだけどそれを乗り越えてもセクシーなショットかもしれない。コトミの場合は隙の多さにドキッとするみたいなニュアンスですが。

 生徒会室で大きな虫を見かけて顔面蒼白なスズ。その顔面蒼白がなかなか出てこないパリィに対してアリアが助言してオチ。文字数違いすぎィ!! 大胆すぎるんですが、音の感じからはちょっと似てるのも分かってしまうw
 スズが言葉ではツッコまず、スズヘッドのビフォーアフターでリアクションして終わるのも面白かったです。プンスカしてるのが可愛いw 言葉ではなく色の変化で話が落ちる、というのが見事ですね。

 畑さんのボイスレコーダー。レコーダーなんだから録音するのが目的‥‥ではなかったw サンプラー的な遊び方をしてますね。事前に準備が必要ってのも面白いというか、ボイスレコーダーを畑さんが自ら見せびらかしにきた可能性もありますね。
 漫画ならではのメタ的なネタだと思うんですが、あれをリアルに実行しようと思ったらあの音を用意するのがなかなか大変な気がする。結構な音量にしないと通用しないわけですが、単に大ボリュームにして再生したんだと雑音とか入るだろうし。畑さんがこの遊びのために入念にした準備したと思うとおかしい。

 ラストページは8コマ。タカストリップ!! 2コマぶち抜きのサービスショットなので笑った。少年漫画だと男の乳首は描かないのが一般的なんですが、本作の場合はコマの枠線がちょうど乳首の位置に来ることで隠してる。つまり乳首を描いてない、存在しないのではなく、明確にそこにあると強く意識させられるw 実際に会長がセクシーなものを感じ取る(多少なりともそうだと思う)場面なのでこのような扱いは適切な気もします。もちろん隠し方が露骨なのでギャグっぽい印象もあるんですが。
 そこに畑さんのサウンドエフェクトが入って一旦のオチ。いや、畑さんだとは明かされるのは5コマ目で、そのまま畑さんのペース。会長が全力で振り回されてる感じが可愛いですね。畑さんはこれが見たくてネタを仕込んできたのか‥‥と納得してしまったw そもそも「ふさわしい場所」なんてないでしょ、という話なので会長の動揺が窺い知れる。
 畑さんの考える「ふさわしい場所」でオチ。予想外すぎる使用法で笑った。今までの2つとイタズラの路線が違いすぎるので驚きますね。それでも飲み込む音としては直前の音と共通点もある(てか2度繰り返しただけ?)ので、それだけに振り幅の大きさが衝撃的。


 終わり。最後のアオリ「特に女子高生の唾飲み込み音はかなり貴重デス!!」という指摘はちょっと盲点でした。そういう方向に行かないから本作は上品、とも言えるかもしれない。
 今週のお気に入りとしては横島先生の「近況報告」。アリアの聞き違いがもう百点の内容だったと思います。直前にホテルで自撮りしてる横島先生の写真が見えるのがまた最高なんだよなぁ。
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