北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』572話の感想

 マガジン誌面上でも映画の延期が発表されましたね。こないだ映画館行ったんですが、半分の席がデフォルトで座れない上、ガラガラでした。まだ映画館を敬遠する人も多いんでしょうね。延期に踏み切った理由が少し分かってしまった。

#572

 扉は古谷さん。劇中と同じ格好。ただ、劇中であるアイテムを使う話になるので、この扉はビフォーの姿ということになる。

 生徒会室に謎のジャージ。その持ち主が実は古谷さんで、となるんですが、古谷さん回(OG回)でありながら1本目の内容が古谷さん召喚ってのが珍しいですね。いつもはひょっこり顔を出してくる感じですが、今回はこちらから呼び出し。
 てか、謎の衣類が実は古谷さんのものって話は以前にあったブラの話思い出しました。落としブラでシンデレラみたいな話してて最高に面白かった記憶。

 古谷さん登場。OG私物箱の整理。受験のバタバタで高校時代のものがそのまま……と思いきや。卒業後も桜才に入り浸ってる古谷さんならではのオチで面白かったです。モノのみで卒業後だと一発で判明するのも見事ですね。
 てか、2コマ目のスズが机に腕をかけてそこに首を乗せてて非常に可愛い。スズならではの低身長ポーズなんですが、かなり珍しいんじゃないかしら。目新しい印象を受けました。

 サングラスは胸元にかけるのがナウい、と古谷さんが2コマぶち抜き。「ナウい」という圧倒的な死語を放ってるとは思えないビジュアルなのが改めて面白いですね。1コマ目が古谷さんのセリフで、2コマ目にスズのセリフが入るんですが、スズは2コマ目のみで収まってて、という低身長という個性と同時にコマ進行に即した配置になってるのが地味にすごい。
 からの「ナウい」に対抗したアリアでオチ。本作においてめちゃくちゃストレートなワードが出てくるので逆に意外w 最後のツッコミが2コマ目のスズの「ごまかした」から続く内容になってるのも良いですね。
 アリアの発言にイメージ図が付くんですが、普通にセクシーなのでちょっと驚きました。本作の中だとかなり過激な方なのではないか(過激はまたちょっと意味合い違うけど)。

 南野さん登場。「人妻」という紹介がインパクトあるんですが、「子持ち」じゃなかったおは少し意外。オチにも関わるので「子持ち」の方が衝撃あると思うんですが、それでも「人妻」というワードにロマンがあったのだろうかw
 南野さんは学生時代のカーディガンが出土。高一のときのものらしいですが、3年近く眠ってたのか‥‥。臭い、もしくは特殊な需要がある気がするw
 女子同士で服を貸し借りしたら胸のサイズが近くて小さい方の子がショック、みたいなネタは定番だと思いますが、南野さんの場合はそれを独りで完結するからすごい。氏家ト全の作品史の中でも珍しい属性の持ち主なのでネタが毎回新鮮。

 持ち主不明のものが出土。一度高校時代のものの話を挟んだことで自然にこちらも高校時代のものと分かるのがうまい。そこから昔だから誰のか分からないという話になる。「これだれの」は1本目と同じなんですが、あちらは身に覚えのないジャージということで少し事情が違う。
 「もーこれは誰のー?」と古谷さんが思い出に浸りながら楽しむものの、ももひきは1人しか使わない‥‥というオチなんですが、恥ずかしながらももひき、タイツ、レギンスの細かい区別が付いてないのであった。たとえばスズが穿いてるのはタイツでいいと思うんだけど、違いがハッキリとは分からない。編み目の濃さ? 布の厚さ?

 ラストページは8コマ連結。南野さんの属性が強すぎて北山さんの影が薄くなってしまう‥‥なんてことはなかった。安心。
 なぜ遅れて登場したか。詳しく言及はされないけどおそらく彼女の「読モ」設定にある、と何となく察せられるのが4コマ目、一旦のオチ。置きっぱなし私物を整理するはずがモノが増えてしまった、というのが笑える。それと同時に北山さんが登場と同時に読モ設定を遺憾なく発揮してくる流れるような展開。
 ということで北山さんの水着ポスター。読モというので女性向けの雑誌だと思うんですが、こんなポスターあるのか‥‥と衝撃でした。本人を目の前にこんなの見せられたら男子高校生なら意識してしまいそうなもんですが、タカくんなら安心。仏である。
 いやしかし、水着ポスターを前にポスターと同じポーズを取る北山さん、というコマが大変良い。マジで良さが強すぎると思うの。呆れながらリアクション取れるタカくん強い。
 そんな水着ポスター、明らかに自慢のために持ってきたと思われるんですが、それに対して全力で「すごーい」と自分のことのように喜ぶ古谷さんが良い。その横で真顔でいる南野さんとのギャップも良さを引き立ててる。この3人、まだ出番としては少ないのにしっかり3人の関係性、仲の良さが滲み出てるからすごいですね。仲良し女子3人組としての魅力がバッチリ。
 水着ポスターにアリアがイタズラしてオチ。ポスターにイタズラといったら画鋲が定番ですが、アリアはその逆を行く。ポスターの裏からアプローチする逆転の発想。ちょっとマジで感心してしまいました。これがマガジンに載ってるというのがまた良いですよね。コロナで水着グラビアがしばらくないみたいですが、水着グラビアが載った際には是非ともアリアのイタズラを実行してみたくなるというか。まぁ、つけ乳首なんて持ってないんですがw
 てか、つけ乳首と明言してあるのにモザイク処理されてるのが厳重で笑いました(そもそも描き込まれてない気がする)。それもダメなのか!! とも思いましたが、それほどエロくなってしまうという想像の余地を広げるためなんでしょうね。
 4コマ目、8コマ目がともにポスターのアップになってるので並べてみるとビフォーアフターとして見比べられる、という構成も秀逸だったと思います。


 終わり。水着ポスターといい、胸元のイメージ図といい、本作の中で分かりやすいセクシーショットの多い回だった気がします。まぁ、冷静に考えると「この程度で?」という話なんですが、下ネタの割に描写が健全すぎる世界に慣れてるとあの程度でドキドキしてしまうw
 今週のお気に入りとしては、最後のネタかな。前半の4コマだけでも話のテンポ、密度が濃く、それでいて「私物の整理」という全体の話にオチをつけるような内容で素晴らしかったと思います。
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