北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年36・37号の感想

週刊少年ジャンプ(36・37) 2020年 8/24・31合併号 [雑誌]

 ジャンプ関係ないけど映画『ドラえもん』の感想書いたのので観た人はよかったら読んで。観てない人は読まないで。

表紙

 合併号なので集合。普通に海がテーマでした。マスクとかが見たかったな。
 ルフィが巨大に鎮座していて、後ろの方にデク、千空、アスタ、虎杖が四天王的に配置。『ハイキュー』が終わったあとのジャンプはこういう布陣、という象徴的な図だと思う。この5人に関しては。あと、バトル漫画多いですね。
 あとメンツで気になってたところとしては、まずはマグちゃん。いた。流々ちゃんとのセットで登場。『勉強』が浪人単独なので複数キャラはこれが唯一……『アンデッド』は服がキャラクターという計算方法もある。
 『灼熱』はチャコなし。サイズ的に行けるかとも思ったんですけどね。ダメだったか。まぁ、ベル坊やマグちゃんほど仲良くないからダメか。
 あとロボコはちょうど今週の原作準拠な要素があって面白かったです。これは本人に描いてもらうならではの強み。矢吹先生的には「そんなの聞いてないよ!!」という話ですねw あと、ナッパのヒザもばっちり。
 モリキングはルフィが持ってる巨大アイスクリームに張り付いて舐め取る。これまた技ありなデザインなんですが、このアイディアはひょっとしたら発注段階で決まってたのかもしれない。
 あとさっき書いちゃったけど『勉強』は浪人。これは連載の時事性を優先ってことですね。この手の企画に出てくるのは初めてだと思う。そしてやっぱり後の矢吹チョイスが謎い。

矢吹健太朗描き下ろし!! ヒロイン集結水着ポスター!!

 定期的にある企画ですね。前回は筒井先生だった気がする。『タイムパラドクス』が人気出たら次は伊達先生やってもおかしくないと思う。
 配置。ナミが巨大。四隅を囲むように夜凪、釘崎、お茶子、コハク、ノエル、先生。連載が長い作品ってことだと思います。六美とマキマもやや大きめなんだけど、連載やや長めってことなのかな。
 意外と夜凪って地味よね、と毎回この企画では感じてたんですが、今のメンツだと黒髪キャラがそんないないので割と一発で夜凪と認識できる。水着グラビアとか似合わないキャラですが、意外とハマってたと思います。
 若手作品のヒロインがどれも個性強めなので今回は「誰これ?」となるキャラがいなかったように思える……んですが、『灼熱』七瀬が鬼門ですね。婦警という常時コスプレみたいなキャラだから水着になると弱い。作中では「巨乳」が個性ですけど、この企画だと何の役にも立たない。なんてこった。チャコにすればよかったのに。
 白羅、アイノイツキ、流々ちゃん、ロボコあたりはどれも尖ったビジュアルしてて強かったと思います。矢吹先生もやりやすかったと思う。白羅とか普通にキャラデザ的には優勝でもおかしくないというか。まぁ、流々ちゃんは小道具としてのマグちゃんがあるので少し反則かw 矢吹マグちゃん見れてよかった。
 あと、ロボコ。今週明らかになった腹は再現できてないんですが、ナッパのヒザは完全再現なので笑った。チラッと見えるような配置がニクい。
 人選問題。『勉強』が先生でホント謎い。たぶん趣味だと思う。まぁ、連載の方がタイミング的に文理の2人を出しづらくて厄介、ってのはあるかな。
 人選でいうと『AGRAVITY』からは生主。普通に思えるけど、筒井先生のときはババでしたよね。あと、あの作品にも一応女性キャラはいるからそこから探してもよかったかもしれない。
 今回はキャラデザに困らないようなメンツなので強引な小道具は少な目なんですが、オモシロ小道具といえばやはり釘崎さん。藁人形がこの場にふさわしくなさすぎるので最高。
 特定するためのアイテムではないけど、マキマに麦わら帽子をかぶせることで目に影が入り、彼女の怪しげな雰囲気を出してるのはマジ秀逸だったと思います。今はメンツの良さもあるんだろうけど、ヒロイン集合企画の中でも今回は屈指の出来なんじゃないですかね。矢吹先生強い。
 あと、全員水着のデザインが凝っててすごい。矢吹先生の労力がすごい。六美とかちゃんと夜桜模様になってて隙がなさすぎる。
 意外とハマってる!! と感動してしまったのが、勝子。表情もあるんだろうけど、長谷川感ハンパない絵になっててすごすぎる。矢吹先生、原作準拠というか、できる限り寄せるアプローチだと察することができる。そう考えると、逆に苦手なタイプはどれかなー? と意地悪な見方もできますねw
 終わり。個人的な優勝は勝子だなぁ。あとはマキマ、六美、マグちゃん、白羅、ロボコ。

TVアニメ『呪術廻戦』のおしらせ

 主題歌の発表。エンディングがAKLOなのでビックリ(客演)。ぶっちゃけジャンプアニメの主題歌に興味がないので普通に見過ごすとこでした。「知らんなぁ……」とかぼんやり眺めてたら超お馴染みの人の名前出てきた。AKLOがアニメソングか。すごい時代だ。

読者プレゼント

 制作は福田。レースクイーンとCAR。イラスト体制になったことで「普通に可愛い子描いてください」と要求することも想定してダジャレを考えるのか、ダジャレが先なのか、気になるところです。
 今号はハガキがタダなので「0」とかけてレースクイーン。分かりにくいですが、少しでも情報量を足そうとする姿勢は好きです。
 商品説明はCARのみで突き進むんですが、「デザイン性能どちらも良CAR」「走れるのCAR」あたりが好きです。

巻頭カラー『ONE PIECE

 カイドウ、おでんのことが大好きすぎるので笑った。いや、前回もそうだったけど、今回さらに畳みかけてくるのでちょっとBLとかそういう連想をしてしまうレベル。いや、好きよ。このカイドウの愛憎入り乱れた感じ。おでん単体ではそれほどハマらなかったんですが、カイドウ越しのおでんは好きw
 んで、カイドウが本気になって屋上へ移動。ルフィはマムに見つかったのもあり、ルフィとカイドウが一旦離れるというのが大事だったんだと思います。侍たちに譲ったりはしたけど、あのままずっと同じ場にいたら「はよルフィとカイドウ戦えよ」ってなっちゃいますので。さすがにカイドウはラスボスですよね。
 ステージチェンジ。見開きのショットが普通にかっこよかったです。カイドウの巨大さもあってちょっとゲームとか連想するような構図かも。カイドウが満月を背負っててかっこいいんですが、「満月ということは?」と次の話題(次回)へと続いていくのもうまい。

Dr.STONE

 穴掘りには時間が必要。時間稼ぎのために石化装置をプレゼント。という一連の話が場面を次々に変えながらスムーズに進行していくので楽しい。会話ばかりかと思ったら羽京の静かなショットが差し込まれたりして、緩急もある。実際はここまでスムーズに情報の伝達や共有が難しいと思うんですが、それを可能にするのがみんなのツーカーぶりであり、各人の頭の良さ、と最後にゲンの見せ場にしたのもうまい。攻撃のつもりが不幸にも不発、と思わせることで強烈な牽制とするってアイディアも普通に膝を打ちました。ゼノがいるから「よく分からんけど本物」と説明が省けるのも良い。
 クロムのロードマップ。最近はロードマップ見てもあんまワクワクしなくなってたんですが(よく分からないのでw)、今回はクロムなので「大丈夫?」という興味の吸引力がある。最後の “あったよ!!!” のズッコケも、今までのは特別好きなシリーズでもなかったんですが、今回の石化組がみんなシリアスキャラなのでその温度差で笑いました。司はこういうギャグ強いと思う。

『アクタージュ act-age』

 あんま考えてなかったけど、撮影も皐月、夜凪、環の順なのか。あまりテレビドラマのことを考えてなかったので意外に感じてしまった。当たり前ですねw 全部撮り終わってから放送を迎えるわけないんだから。そういう意味では、演技と発表(放送)のタイムラグがテレビドラマ、特に大河はちょうどいいのか。いや、タイムラグは空くけど、そのラグが常に一定なので映画に比べるとまったくの別物。『タイムパラドクス』みたいな漫画の週刊連載とほぼ同じなのですね。まぁ、あれはそれほどそこにフォーカスした作品ではないけど。
 巨大プロジェクトなのでいろんな大人たちが現れるのも面白かった。「誰だよこの訳知り顔のオッサン」みたいな感覚を含め、リアルなんだろうなぁ。脚本家やプロデューサーもリスクを背負って挑戦してる、と明らかになる感じとかすごく良い。黒山がどの程度の規模の作品撮るか知らんけど、ここまでの量の大人が関わってくることはないんでしょうね。
 んで、皐月の抱えてるタイムリミット。絵日記(違うか)のくだりは「いやそれ初見だし」という感じであまり面白くはなかったけど、役と重なるってのはまぁ普通に面白いと思います。夜凪、環と同等にやれるわけねぇだろ、って話だったんですが、そういうバックボーンが重なってることが皐月にとってはプラスであったと分かるし。

『あやかしトライアングル』

 夢オチかよ……とガッカリしたけど生き霊はまぁ面白かった。感覚の共有から謎解きみたいな展開になるのも楽しいし、その真相も下らなくて良い。感覚を共有してるということはキスのことも覚えてるのではないか、という余地も良いですね。寝てた可能性もあるけど……と濁す。
 まぁ、すずの正体が実は妖怪という話が完全にそれたまま終わってしまったのは残念ではある。すごい面白いテーマだと思うんだよなぁ。まぁ、先延ばしにされたに過ぎないので今後をお楽しみに、ということなのだろうか。だといいな。

ブラッククローバー

 団長との共闘があまりに熱いので忘れてたけど、そういや敵は団長のことを狙ってるんだった。そう考えると今回の展開は極めて妥当というか、敵が合理的な判断を下したら当然そうなるよね、という具合で良い。当たり前の判断とも言えるんですが、それが衝撃の展開として楽しめるんだからすごい。
 骨魔法による拘束がめちゃくちゃかっこいいので『ボーンコレクション』ファンとしては嫉妬。まぁ、白羅はああいう使い方しないので棲み分けは出来てるんですが、骨でそういうかっこいいのは勘弁してもらいたいw
 アスタまで狙われて絶望感すごいんですが、そこはフィンラルでセーフ。相手の強さに関わらず効果を発する防御、という意味で見事ですね。もちろん本気出せばフィンラルくらい簡単に倒せるんでしょうが、時間と優先順位の問題で「今度でいいや」となるのも納得できる。2人を誘拐しながらさらに1人追加となると多少は負担もあるだろうし。
 団長が最後に一言……も言わずに連れ去られる。これも良かった。てか、前回のバトルで刀は団長の継承可能という扱いだったので、たしかにここで団長がさらわれるのも納得というか、筋は通った話なんですよね。刀だけ残されて、というラストショットも完璧ですし。なのにこれだけ衝撃だし、絶望。いや、マジで良かった。最近の『ブラクロ』確変っぷりがやばい。

センターカラー『僕のヒーローアカデミア

 カラー扉。芦田愛菜(違)の酸をモンスター的に使うのかっこよくて最高。なんですが、本編では特に良いとこナシで終わるので悲しいw 女性ヒーローが維持を見せるみたいな話が面白かったんですが、結局「男が女を守る」みたいな話になっちゃったのは残念かな。まぁ、切島とのドラマをそう括ってしまうのも問題があるんですが、流れ的にそう見えちゃう。
 逆に、女性がトラウマ的に抱えた男性への恐怖、というのを失敗の原因にしたのは面白かった。女子中学生への犯罪……クソですね……
 岩と鉄。 “あんにゃろ 俺と違って” “燃えねえだけで熱ィだろうに………” はちょっと意味が分からなかったです。イメージ的に鉄のが熱くない? 『ターミネーター2』でも鉄の弱点は熱って言ってたよ。アスタラビタベイビーだよ?

チェンソーマン』

 「アタリ」のくだりは『エヴァ破』思い出したかな。何か悪いことが起きる予兆としての「アタリ」。
 んで、マキマ宅。ポチタを思い出してからの犬ってのも良いし、支配を象徴する存在としての犬ってのも良い。何ならあの犬たちは本当にただの犬なんですかねぇ……みたいな不穏さも楽しいんですが、そんなことがどうでもいいくらい犬が可愛い。犬に埋もれたい。犬と戯れるマキマ可愛いってことなのかもしれないけど、犬が可愛い。ちょっと目がイッちゃってるようにも見える犬が可愛い。お腹触りたい。まったく予想外の魅力なのでこれは良かった。良すぎて物語の本筋がどうでもよくなるというか、銃の悪魔とかマジで忘れててそれはそれで問題ある気もするけど、犬が可愛いのでオールオッケー。
 まぁ、ポチタの経験があるので、デンジとしては珍しく人間性の経験値が高いので、そういう角度からマキマへの幻想が壊れる、みたいな話になるのかしら。

『灼熱のニライカナイ

 サブタイ「ウミのYeeeeeeeah!!」がくだらなすぎて爆笑した。宇海の家に行くけど、別に家は特に重要じゃないw
 『おっぱいバレー』的なご褒美としておっぱい触らせてください。胸を触る話は今一番笑えない話題なんだよね……。いや、今に関係なく疑問視される話題なのかもしれないけど、とにかく今はアカン。
 次々と落下する男たち。大事なのは彼らがロープを持っていることで……と繋がるサメのクライマックスは良かった。アクションの気持ちよさとアイディアの面白さ。あと宇海パパの10文字作文もずっと笑えた。
  “オレが助けちまうぞ” の場面は色っぽくて良かったんですが、そういうのすべてをブチ壊す幼女とイルカ。やっぱりチャコなんだよなぁ。可愛い。
 ラスト、サメと島民たちが心を通わせる、みたいなラストも良かった。というか、物語的に重要だと思う。七瀬回に思えたけど、実はそこよりもサメが島に溶け込み始める、というのがメインだと思う。

『心霊写真師 鴻野三郎』白井カイウ 出水ぽすか

 読切。カラー扉はないけど、代わりに『約束』のカラーが1枚ある。エマの首もとに数字がないので最終回のその後の話、みたいな感じですね。後日譚の入れ方がうまい。「写真」というのが今回の読切と関係してるようにも思える。まぁ、心霊扱いかよ、ってなっちゃうんですがw
 本編。キャラも少ないし、場面も限定的、物語の展開の要素も必要最低限。それでもしっかり面白いし、すべてがひっくり返るような衝撃の展開もあって、最後は感動。良い読切だったと思います。鴻野三郎がゆらぎ荘に行ってコガラシくんにぶちのめされる話が見たい。
 話はシンプルなんだけど、設定のオモシロもあるし、中盤のホラー展開も本格的。扉から逃げようとしたら、その扉からホラーが始まるのもうまい。 “「客」じゃないから だったりして” で霊の正体が分かるのもロジカルで怖い。 “ごめんなさい 僕 嘘吐きました” で「やっぱコイツ信用ならねぇ!!」と確信したと思ったら、そこからさらにひっくり返るのも驚きました。ここで嘘は言ったけど、他の部分、仕事の説明とかに関してはホントのことしか言ってないのが良いですね。フェアであり、だからこそ「やられた!!」という快感。
 悩みを抱えた少年とOLお姉さんの交流も描写としてはそれほど多くないんですが、心温まるし、さらなる衝撃の事実が明らかになる場面がしっかり決め絵になってるのもうまい。話として盛り上がるところが絵としてもアガる。あと、「約束」を2人のドラマのキーワードとして持ってきたのもニクいところですね。こないだのミウラ読切もそうだけど、凱旋読切はこういうことしがちw
 少年の悩みはイジメだけど、今回事態がこじれて決定的な悲劇が起きてしまった部分としては「言う」「言えない」がキーになってくる。イジメについて言えなかった少年がお姉さんに言うことで救われ、2人は “誰にも言わないで” という秘密の関係になる。何でも話す約束を守れずに自殺を決意してしまった少年の元へお姉さんが “早まらないで 話をしよう” と近づくと、悲劇。少年はその事件のことも誰にも言えずにいたところ、今回の写真師の一件で2人が再会する。そこでお姉さんが近づいてくる場面がホラーなんですが、彼女の目的は少年と話をするだけ、というのも良い。その後、少年が悩みを解消するのも “僕は母さんに全てを話して” “転校することに決めた” 。とにかく何かを言えずにいると悪いことが起きて、何かを言うと事態が良い方に動き出す。ディスコミュニケーション怖い。教訓というか、人生の救いを感じる。とりあえず誰かに話そう。
 終わり。面白かったです。コガラシ幽奈の結婚(結納)の写真を撮りに行ってほしい。真相を知ったみんなに追い返されてほしい。そのあとハゼレナの元へ行ってゾビロに追い返されてほしい。
 あと、人は死ぬと服は着てるがメガネは外れた状態で霊になるらしい。まぁ、落下時に外れたからアウトってことなのかもしれないけど、近眼の人は死に方に気をつけないと霊になったとき大変。

『僕とロボコ』

 この位置に本作を掲載するの、意図的ですね。
 ロボコ、疲れて可愛くなる。仕草は元々可愛かったのか? という展開も面白いし、ジャンプ読んで “支配の悪魔?” も最高。やっぱりロボコだw
 今週のガチゴリラ&モツオ。脇道的なギャグなんですが、この2人安定して面白すぎるわ。毎回新鮮に笑ってしまう。ボンドがツッコむだけでなく、2人のノリに飲み込まれてもう1ネタ、となるのも好き。
 話がロボコ中心だったので円ちゅわんが無視されて終わったのが可哀想だったと思いますw

連載陣描き下ろし!! Jキャラクター超集合! 夏の特別番外編!!

 例によって『ONE PIECE』。ショートギャグ描かせてあげてよぉ!! と毎回思うんだけど、尾田っち的にはどっちが楽というか、どっちが楽しいんですかね。
 巻頭もそうだけど、こういうイラストにジンベエが当たり前に登場するようになったのが嬉しい。

僕のヒーローアカデミア」番外編:SOMEONE ELSE

 ちゃんとタイトルがついてる奴とそうでないのがある。難しい。
 海といえばサメ!! サメはいないのでオルカ。サメもそうだけど、人を襲うとは限らんのやで、とシャチ好きとしては言いたい。
 てか、このネタ『灼熱』と被るかと思ったんですが、大丈夫でしたね。『チェンソー』もサメ行けるけど、違った。

ブラッククローバー』番外編

 海ということでノエルが自前の水着を披露。それに対するフィンラルの指摘でオチ。本編だとシリアスで超かっこよかった場面に冷や水ぶっかけるような指摘を入れる、という構造いいよね。
 てか、下じゃなくて上も十分セクシーだろ、って話なんですが、下をいじることでギャグっぽさが増したと思います。良いバランス。

ぼくたちは勉強ができない」番外編

 2ページ。海じゃなくて川。筒井先生の「どうせみんな海だろ?」といいう計算を感じる。うまいぞ。メインテーマなのか難しいけど、川もBBQもオンリーワンでしたね。やるやんけ。
 水着大喜利。オチは先生。もうちょっと理由何とかできなかったんかい、とは思う。まぁ、ショートだから絵ドーン!! で終わりにしたかったのも分かるけど。

Dr.STONE番外編

 海でスイカ割り。稲垣ギャグそんな好きじゃないんだよな……と思ってたけど、今回普通に笑った。何なら優勝かもしれない。『ブラクロ』もそうだけど、本編ではめっちゃシリアスだったものをギャグにしちゃうの強いよなぁ。ゼノ出てきたのが最高。最後にセリフがなくなって静かに絵だけで終わるのも好き。

『アクタージュ act-age』番外編

 皐月。自由研究。なるほど、このアプローチが出来るキャラは今のジャンプ的にかなり限られてる。ノートが出てきたのも本編っぽくて良かったと思います。
 あと、アキラはNGの理屈も好き。普通に考えたらアキラで終了だもんな。

呪術廻戦番外編 ことづて

 「どうせみんな水着とか出してんだろ? 矢吹先生もどうせ釘崎だろ?」という芥見先生のカウンターだと思う。釘崎さんをダシにしたのが最高でしたね。あと “二度と私をSiriみてぇに呼ぶなよ” も好き。

チェンソーマン番外編

 サメネタやるかと思ったら違った。平和な海水浴が『チェンソー』世界の非日常にブチ壊される。
 絵小さくてセリフが多いんですが、しっかり4コマ漫画的な展開になってて好きです。

夜桜さんちの大作戦 蚊取り兄弟

 蚊。テーマ選びがうまい。これは唯一……と思ったら『タイムパラドクス』と被り。やるな。
 ゴリアテがめちゃくちゃ可愛かったです。逆さ線香花火はどういう構造なのか謎だけど、ゴリアテのあの顔やばい。

『ミタマセキュ霊ティ』番外編

 夏祭り。子供っぽいハゼレナが可愛すぎるんですが、あれは演技。サプライズネタ最近多いですね。
 背後霊の物量作戦ってのは本作の最も基礎的なネタだと思うので、そういう意味で面白かった。まさか最終回とは思わなかったんだぜ。

AGRAVITY BOYS

 番外編表記すらなくなっちゃった。統一感のなさがすごい。
 他の作品がベタな夏イベントやってる中、「うちは無理!」となるのが面白かった。パラレル的に好きなことやってもいいのにw

アンデッドアンラック番外編

 水着。ベタなテーマですが、風子がやると特別ですね。風子と水着と露出。本編でもやっていいくらい面白いテーマだと思う。矢吹先生も考えればこのオチにはたどり着けたかもしれませんね。まぁ、分かった上で露出を優先した可能性もあるけど。

「マッシュル-MASHLE-」番外編

 かき氷。意外や意外、かき氷はどの作品ともネタが被ってない……と思ったら『ロボコ』の中にあった。あそこ4コマ4本でいろんなネタやってるから鬼門ですねw とはいえ、かき氷を他の作品やってないのは意外。

「森林王者モリキング」番外編

 モリキング、モデルデビュー。夏の季語が盛り込まれてないので反則……と思ったけど存在自体が季語だったわw

「ボーンコレクション」番外編

 海で水着。可愛いのも見せてからの秋冬でオチ。『勉強』からの『呪術』という感じ。水着の値段でマウント取るりのちゃん笑ったし、白羅の口の悪さも好き。

「タイムパラドクスゴーストライター」番外編

 蚊取り線香。伊達先生(決めつけ)、疲れてるときに蚊取り線香がああいう風に見えたんだろうな……。
 Gペンの実物って見たことないんですが、「なんかハマりそう」と感じてしまったので負けだわw

『あやかしトライアングル』番外編「一家に一台 祭里ちゃん」

 2ページ。暑さからの扇風機。オンリーワンです。盲点でしたね。夏休みの宿題で『ロボコ』がオンリーワンになりそうだったんですが、本作がそれをブロックしてるのも熱い。

「僕とロボコ」番外編

 2ページ。まさかの4コマが4本。充実しすぎである。4コマは通常の漫画より大変、と大石先生が昔言ってた。連載の話だけど。
 個人的にはやはりガチゴリラとモツオのネタが好きですね。まんまとスイカ割りをしてしまった『dr.stone』へのツッコミになってしまってるのも面白い味わい。『マグちゃん』もスイカ割りだけど、あっちは割れてないのでセーフw

「破壊神マグちゃん」番外編

 スイカ割り。「紅き果肉を白日の元に曝せ…!!」の煽りがなんか良かった。ノリノリやん。
 平和なのは最初の1コマだけで、残りの4コマは全コマがオチ、みたいな内容で普通に笑った。勢いが強すぎる。

「灼熱のニライカナイ」番外編

 夏番外編だけど何やろうか、という内容。このあとは週ちゃんで、連載陣的には本作がラストなんですが、トリ感あるw 「テーマ考えるの大変だよね」と今までの作品を総括する。テーマ被りを危惧しまくるという話なのも良かった。ちなみに怪談、高校野球、お盆、墓参りはどれもオンリーワン。強い。
 地味にチャコと七瀬が手繋いでるラストの絵がほのぼのと可愛くて好き。本編だと案外ない組み合わせでしたね。

『巻末解放区!WEEKLY週ちゃん』番外編

 山合宿。オンリーワンだけど、これは合宿してると言っていいのだろうかw
 週ちゃんらしく曜日ネタになったのは普通にうまかったと思います。合併号の関係で入稿がないというのも見事。合併号はひょっとしたら夏の季語かもしれない。夏だけじゃないけど、季節感ある。

 終わり。個人的に一番好きだったのは『dr.stone』かな。
 あと、タイトルの表記に統一感がないのですごい気になりました。せめて鍵括弧くらいは統一しようよ。

センターカラー『呪術廻戦』

 伏黒がベラベラと説明してて謎なんですが、それが解消する今週のクライマックスが最高。よく考えたら「なんでそんなルールあるんだよ」って話ではあるんですが、「その手があったか!!」という高揚感にやられちゃったなぁ。強敵を前に、さらなる強敵が現れる、って展開はパパ黒のくだりとも通じるので、そこからの流れとしてもキレイですね。
 ワンコ。今週は犬が充実していて非常に良い。召喚の儀式かっこいいし、ワンコ可愛いしマジグッボーイ。
 御前試合は相打ちだったらしいけど、それはつまり当時の六眼持ちをあの化け物が殺したってことですよね。五条より強いかもしれないの?? という煽りを入れてからのスクナ参戦が熱い。伏黒があの状況で逆転(道連れだけど)するアイディアってのも面白かったのに、そこからちゃんと「最強vs最強」のワクワクに繋がるから楽しい。

『破壊神マグちゃん』

 なんか知らない漫画始まったw 面白かったけど、難を言えば冒頭の場面で『マグちゃん』のタイトルは隠してほしかったな。何ならニセのタイトルを入れてもよかったw まぁ、そこらへんは真面目というか、決まりでもあるんですかね。
 ということで聖騎士団のイケメン。流々ちゃんが「イケメン」と呼ぶのが面白かった。別に目をハートにするわけではないんだけど、イケメンと認識してるのは間違いなくて、という距離感が面白い。悟空とかルフィみたいに天真爛漫すぎて性欲(知識)がない、という感じでもない。イケメンだとは認識してるけど、それほど興味はない、みたいな距離感。
 てか、流々ちゃんがひたすらツッコミに回るのも珍しいですね。マグちゃんとはすっかり仲良しなのでマグちゃんの言動に驚くこともほとんどなくなってきたので。
 そこに錬とナプタくんが絡んでさらに加速。新キャラ回としてかなり理想的な内容だったのではないでしょうか。

『マッシュル-MASHLE-』

 スピードスター対決。冒頭の場面、セリフを排したバトル描写がかっこいいのは分かるんですが、それにしては内容が簡素で少し残念だったかもしれない。サイレントバトルだとこないだ『ブラクロ』があったしなぁ。まぁ、本作の場合は、会話が成立しないほど2人が速いって話で少し事情が違うんだけど。
 矢印。ちょっと『鬼滅』思い出しますね。まぁ、別に『鬼滅』の代表作って感じではないけどw 最初の方に出た超能力バトルの走りみたいな感じで印象に残ってるだけかな。あと本作の矢印はサーフィン的に矢印に乗ることで高速移動するって違いもあるので全然良かった。本来ならあり得ない加速って感じが面白かったと思います。カタパルトというか、溜めからの急激な加速ってのがかっこいい。
 んで、今週のマッシュの逆転の一打もその「矢印に乗る」に起因するとあるアイディア。見切ることは出来ないけど、いつ攻撃するかは分かる。バトルロジックとして面白いんですが、まぁ意地悪なことを言っちゃえば「突かずに斬ればよかったのに」とは思う。この刺させることで相手の動きを封じるってのは割とバトル漫画ではよくあるアイディアだと思うし。まぁ、そこに “僕の腹筋硬いでしょ” という本作らしさを入れたのは好き。

『アンデッドアンラック』

 空中戦。制限がめちゃくちゃある状況だからこそ本作の理屈っぽさが輝いたと思います。一手一手、知恵を凝らす詰め将棋のような面白さ。その攻防の最中に不動の詳細なルールが明らかになる(推理される)というのも展開としてうまい。ただ、視界に入ってるものだけ止めるんだったらアンディがなんで宙に浮いたまま制止してるのかが謎でした。後頭部と肩は視界に入ってるのでそこだけ止まってるってこと? 頭と肩だけで3人分の体重を支えてるって想像するとなんか面白いですね。どういうチカラの入れ方になるんだろうかw
 んで、敵のターン。不治をどうやって攻撃に変換するのか楽しみにしてたんですが、オール遺物なのでそこは残念。それやるともう否定者関係ないよね。否定の能力があるから遺物を使いこなせるとかなら別だけど、今回の場合は不治だから攻撃が当たれば必死というだけなのでちょっとモヤる。まぁ、不動というチート能力に対して高速で攻撃して “次の不動の瞬きが” “死の合図だ” としたのは普通にかっこよかったです。不動持ちならではの絶望感。
 タチアナの海上走りも面白かった。まぁ、ぶっちゃけ「海底に沈むだけじゃない?」という気もするんですが、言葉の説明なく絵だけで進行する感じはとても良い。

『森林王者モリキング』

 黒ギャル。スズバチメオ。オオスズメバチですね。「めお」という可愛い名前にしたのがうまい。「オオ○○」が多すぎるのがちょっと気になるけど、これは長谷川先生悪くないw
 コミュ力お化けのギャル。なんだけど、それだけではなく、アイドル的な人気もあるってのがちょっと今までのギャルキャラとは一線を画してるというか、また時代が1つ先に進んでる感あると思います。ギャルキャラ流行ってると思うんですが、ギャル観、ギャル像も少しずつ変化してるよね。そして、なぜかジャンプだとギャルはギャグ漫画に偏りがち、というのも面白い現象だと思います。とはいえ、今回のはギャル語で笑わせるってのとも違うんですよね。

ONE PIECE magazine Vol.10』のおしらせ

ONE PIECE magazine Vol.10 (集英社ムック)

ONE PIECE magazine Vol.10 (集英社ムック)

 9/4発売の奴でエースのスピンオフ小説が漫画化。それを担当するのがまさかのBoichi先生。どこまで働いたら倒れるのかチキンレースみたいになってきてる……。
 Boichi先生と『ONE PIECE』というと、かつてあったカバー企画が思い出されますが、あの続き全然ないですね。たしかシリーズ第1弾みたいな扱いだったと思うんですが。まぁ、Boichi先生みたいな変人じゃないと普通はやりたがらないって話なんじゃないかしらw
 あと、「ネーム構成」という役職が設置されてるのも個人的には興味深い。『食戟』の附田先生が「ネーム係」と自らネタにしてたのを思い出してしまう。まぁ、今回の場合は「原作」は尾田っちであり、小説だから別の名前を使わないといけなかったってことなんでしょうね。てか、そのネーム構成を担当するのが石山先生なのでビックリですよ。普通に本誌連載経験者。豪華すぎる。『ONE PIECE』にどんだけの才能をつぎ込むつもりなんだ……

『夜桜さんちの大作戦』

 達人に斬られると斬られたことに気づかず時間差で斬れる、の銃版。肉体を傷つける瞬間、縦断は達人の手から離れてるので不可能じゃね? まぁ、暗殺スキルレベル100とか言われると少し飲み込めそうだけど。あとはどこに銃弾を叩き込むか、対象の体勢や呼吸のリズムとかを完全に把握すると可能なのかもしれない。いや、そもそも斬る方も実際はあり得ないんだろうけど。可能かも、と思いたい。
 そんな時間差。 “え?” の大コマが紙版だと印刷荒くて何が起きてるのかちょっと分からない。黒ベタは鬼門。いや、ベタではないんだろうけど、機微がないぜ。
 んで、本作にしては珍しいタイプのバトル。多人数戦というか、合戦。まぁ、実際のところはゴリアテ無双でかなり省略されてんですが、次回楽しみですね。

ぼくたちは勉強ができない

 浪人ルート。孤島であった。Dr.コトーだと思ったら教師なってるので意外。唯我が教師になるのは先生ルートだと思ってたんだけどなぁ。かなり自信あったんだけど、まさかの。逆に浪人ルートは他キャラはほとんど出ないって予想は当たりそう。孤島だから出るチャンスなかなかないと思う。
 浪人がDr.コトーかと思ったらまだ研修医。「医者になるまで」は普通に面白かった。当たり前っちゃ当たり前だけど教師よりも道のりが長い。研修医システムを考えると二世医師は有利ですね。金銭的なことは想像できたけど。
 久しぶりに見たから特別感じるのかもしれないけど、浪人のからかいネタあんま好きじゃないと、今更ながら気づいた。なんかズケズケ踏み込んでくる感じがきつい。いや、それだけじゃないかも。そういうので好きなキャラはいるし。まぁいいや。
 壁突き抜けてのコンニチハ。唯我が何一つ悪くないので笑った。男からの暴力的なニュアンスを排除したくて気を使ったんだと思うけど、「なんで今怒られてる風なんですかね?」みたいな気になってくる。いや、唯我が勝手に謝るのは当然というか、気持ちは分かるんだけど、あの一件で2人の間に上下が生まれるのは違和感。
 手術の縫合練習キット。さっきの「医者になるまで」もそうだけど、こういう専門的な話めっちゃ面白い。浪人がかなり脇にそれたキャラだったこその強みですね。今までにこういうのなかった。

『AGRAVITY BOYS』

 男のロマンが分からない生主……かと思ったら無慈悲なマジレスへと話が続くので笑った。ごめん、正直言うとタイムマシンのこと忘れてたわw ギャグやりながらも意外と物語が進行してるのが本作の良さ、と昔書いた気がするけど、ちゃんとその要素は続いていた。
 物語を進めようと思ったら一気にめっちゃ進む。だが、真面目すぎて心のバランスが崩れる。誘うコージくんと断るサガの場面が秀逸でしたね。子供時代の終わり、という感じでこれがメインテーマだったらマジ泣いちゃうな名場面でもおかしくなかったと思うw
 どうでもいいけど「ツっこみ」「ツっこむ」という表記初めて見たかも。名詞は「ツッコミ」、動詞は「ツッコむ」が一般的だと思ってた。

『ボーンコレクション』

 四天王は物理なので炎そのものである九尾は相性が悪い。言われてみればゴリラと刀だから納得ですね。だからこそ別のアプローチが出来るカザミたちが活躍する、という流れが見事だったと思います。前回もカガミ(というか白羅)は活躍したけど、そのときは相手が弱かったのでステゴロのみで圧倒だったのもフリとしてうまいですね。ただ暴れるだけで勝てたけど、まだ骨ガチャが残ってる。
 ということで骨ガチャ。実際はガチャじゃなくて意図的に能力選んでるっぽいですけど。
 るぅなの “お兄ちゃんたちが…” “来るから” で感動的な雰囲気を作ってからの怒濤のギャグ。これはずるいわ。普通にかっこいい奴を期待してしまった……。てか、能力を考えたらサンまで世紀末スタイルにする必要一切ないよねw
 その後もギャグの連打。九尾の不死身っぷりがしつこく、単調でもあり、それがリズムを生んでいく。そこに妙に間の抜けたセリフ回しとか絡んでくるから本当に面白い。 “ぬおおお 吸引力が変わらねぇ” とかくだらなすぎるし、 “一人5つ拾うまで帰れんからの” の急にほのぼのする感じとかマジたまらん。その後の “四つしか拾ってなかった!!!” もシリアスなのかギャグなのかワケ分かんなくて楽しい。このオフビートはセンスというか唯一無二だと思う。ちょっと度を超して面白すぎる。生理的に大好き。
 からの結婚式。胸骨がドーム状の式場ってのは見事でしたね。まぁ、以前に扉か何かで似たような構図あったと思いますが、その延長でしょう。
 列席者。早見さんはどうなってしまうんだろうか……とメタな心配w

『ミタマセキュ霊ティ』

 最終回。マジ意外でした。まぁ、たしかに言われてみれば最近良い話に偏ってたとは思うけど、最終回の前には続きものやると思ってたんですよね。まさか破マンが最後の長編とは。予想できねぇ。
 最終ページまで最終回だと明らかにならないパターンなんですが、内容が「最終回だから言いたいあのセリフ」の天丼。読んでて「えっ 終わるの!?」と不安になる。面白い試みですね。話数のところで最終回と書かないあたり意図的な演出なんだと思う。まぁ、ジャンプ開いたら真っ先に目次ページ見るとかする人はドンマイなんだけど。
 知らない思い出ネタも笑ったし、そこからハゼレナにも知らない思い出があった、と1,300体弱の背後霊で示すのもうまい。本作における最も基本と言える多すぎる背後霊ネタを持ってきたという意味でも大事ですね。
 ということで終わり。意外性で笑ったけど、普通にショック。まぁ、最終回のしんみりさを逆手に取ったギャグに徹したのは秀逸なアイディアだと思うけど、やっぱ終わるのはつらい。普通にもっと続くと思ってたわ。1年の壁は越えさせねぇ、みたいな事情でもあるんですかね。終わらせたこと後悔するぞ(たぶん実際に今後悔してる)。

『タイムパラドクスゴーストライター

 時空の狭間で説明会。こ、こういうの苦手だわ……。精神世界とか飛んじゃう奴。気の利いた説明描写を考えるのを諦めたのかな? とか意地悪なこと考えてしまう。
 からの3つ目の選択肢、読者に聞こえない演出。こういう伏線でも何でもないただの都合で情報を隠してるだけで、その都合丸出し感に萎える。そこまで熱心な読者じゃないよ私は、って引いちゃう。『ONE PIECE』も一時期こういうの多かった印象ある。
 死んだアイノイツキがつけてる髪飾り。スマイルマークにヒビが入ってるんですが、ちょっと『ウォッチメン』連想しちゃうよね。微妙に角度もついてるので終末時計モチーフ感ある。まぁ、厳密に言えばヒビは中心で止まらないといけないので偶然かとは思います。もしくは惜しい。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。今回は「夏がテーマの脱力5・7・5」。イラスト禁止のオール文字ネタ。
 東の最優秀賞、太郎右門さんの「八月の 値段半額 虫ゼリー」。これちょっと大喜利的なオモシロとは別で、普通に良い句でしょ。夏の終わりをゼリーの値引きで表現するの秀逸だったと思います。脱力のお題からも逸脱してないし、最優秀も納得。
 カリンさんの「昼めしに 冷やし中華 週三」。575無視するネタが多かったんですが、字余りではなく字足らずは珍しい。週三ってのもそれほど荒唐無稽ではなく、妙にリアルなラインなのも好き。実際にいてもおかしくなさそう、だけど多いのも間違いない。
 さばねこさんの「水着着て たわわに揺れる オレの腹」。最初の5と7を読んでセクシーな想像をしてると最後の5でズコーッとひっくり返る感じが見事です。575でボケる、という趣旨において正統派だと思います。イラストなしだからこその良さですよね。
 ネコダンゴさんの「夏草や 兵どもが 手入れせず」。パロディとしても面白いし、草ボーボーの状態に対して「ふざけんなよ!」と言いたくなるような真逆の印象になってるのが面白い。
 DANさんの「スイカ割り 普通に食べたい 本当は」。夏の定番に対する情緒のない、けど正論なツッコミ。『ロボコ』番外編で似たような内容の話ありましたけど、週ちゃんも負けてない。
 照りさんの「かき氷 ビールをかける 俺の父」。夏の風物詩に情緒だったりエンタメ性を感じてる俺の前で親父が雰囲気をブチ壊すようなことをするギャップがおかしいし、大人になることの世知辛さも感じる。さらには自分もいずれこうなってしまうのだろうか……的な広がりまでありますね。
 しぶめいじさんの「大の字に タイルにホッペ もち全裸」。さっきも書いたけど、最後の5文字で頭に浮かんでる映像がガラッと一変するインパクトが楽しい。最初の5と7では涼を求める姿勢にほっこりみたいな印象だったんですが、いや全身冷たいのかよ、とずっこけてしまう。ホッペつけなくても既に全身が、というオチが最高。

 合併号と言うことで追加で2ページ。漫画形式で、ツイッターで反響の大きかった企画ランキング。
 1位のフォント特集はたしかにバズってた実感あります。ジャンプ読者とか関係なく広まってたと思う。3位のベーシスト列伝、4位のシティポップ特集も同じでジャンプ関係ない人の興味を引いたってのが勝因じゃないですかね。
 逆に言うと、5、6位のプレゼントページアワードはジャンプ読者の中でも変態的な愛好者のみが引きつけられる奴。もしくは「なにこれw」と知らない人が興味を持つキッカケになる。ジャンプ界の『タモリ倶楽部』的な位置にあると思う。
 そして、2位がメガネキャラ特集。メガネは数字持ってる!! ……だとしたら私のメガネ記事はもっとアクセス伸びてもよかったよなぁw

次号予告

 新連載が4つ。まずはプレゼントページ愛好家にしてアワードの審査員でお馴染みのあの人の帰還。コロナとかいろいろあって正直忘れてました。ごめん。どうやら4話の短期連載らしいです。
 あとは仲間先生が普通に楽しみです。読切も毎回面白かったし、間違いないと思う。
 来週は休みです。気をつけてね。

目次

 ジャンプマイベスト3。芥見先生の好きなホラー短編集。小説です。短編ということもあるので、これは芥見先生が「読書感想文にいかが?」というお誘いかもしれない。

実際は不審者に親留守って言っちゃダメだよ。あと死ぬのも嫌だ一緒に生きよう <カイウ>
(『心霊写真師 鴻野三郎』)

 言われるまで気づかなかった……。たしかにそうだわ。怖い。気をつけてね。てか、今はもう子供1人のときはドア開けなくていいと思う。地域とかにもよる?

ずっと体がダルいし、めちゃくちゃ白髪増えてる。納税の反動かもしれない……
(『呪術廻戦』)

 これは間違いない。納税が悪い。

徹夜明け、階段に早起き寝不足妻が座り込んでるのを見て幽霊かと思い絶叫した
(『ブラッククローバー』)

 微笑ましい……といつものように結婚したくなったんですが、よく考えると普通に心配な話でもある。どちらも。

最近デジタルでの作画をちょこちょこ練習中。すごい便利!でもむずかしい!!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 根拠のないイメージだけど、筒井先生はデジタルに明るいタイプの作家だと思ってた。絵詳しくないと改めて痛感する。いや関係ないのか? 詳しいと絵を見れば何となく区別つくイメージあるけど、それも根拠のないイメージだよな。

子猫を拾い病院へ。やせてるが大丈夫とのこと。飼います。食って寝ろ!!! <ケンジ>
(『タイムパラドクスゴーストライター』)

 どこまでホントか知らないけど、野良猫がケガしてても飼う覚悟がないと病院連れてっても受け入れてもらえない、なんて噂を聞いたことがある。良い人に拾われて良かったよこの猫は。
 ……と安易に良い人呼ばわりしていいのか疑心暗鬼に陥る今日この頃。

愛読者アンケート

 読切についてと、付録などについて、それと愛読者アンケートについて。不満が聞かれてる。何となく常時無料にしろとかは思いつきましたが、「ネットで投票したい」は盲点だったかな。必然的に無料とセットになると思うけど、これも何とかやりようありますよね。ネットだと文章も送りやすくなるし、かなり良いんじゃないかしら。

総括

 大体発売の翌日の深夜くらいに更新してたんですが、3日目突入でした。生活リズムが違うってのもあるけど、単純にボリュームがすごかったのよ。ポスターと読切と番外編。大変。

 んで、今週のベスト作品。ヒロインポスターですね。矢吹先生スゲェ……と本気で思いました。
 次点としては、『ミタマ』、そして読切と番外編と『呪術』かな。

 今週のベストコマ。ヒロインポスターは除外するとして、『ボーンコレクション』の “四つしか拾ってなかった!!!” 。シリアスとギャグの調和大好き。いや、調和してないような歪さが好きなのかもしれない。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • イズマ・キサラギ 『破壊神マグちゃん』
    • 新キャラ回として理想的だったと思います。別ジャンルの住人感も見事だったし、それと絡むことで既存のキャラがより輝いてたと思います。分かりやすいのだと、流々ちゃんがツッコミに回ったのが良かったですね。

gohomeclub.hatenablog.com

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

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人体模型の夜 (集英社文庫)

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玩具修理者 (角川ホラー文庫)

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