北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年42号の感想

週刊少年ジャンプ(42) 2020年 10/5 号 [雑誌]

 月曜発売だったらかなり早い更新でしたね。

表紙

 『チェンソー』。変身状態でシャツ着てるの珍しい気がする。いや、本編でゼロかというと自信はないけど。マキマと踊るようなポーズになってるんですが、マキマの右手が掴むのがデンジの左腕ではなく、デンジのネクタイってのが良いですね。犬のリードってことなのでしょう。

ジャンプフェスタのおしらせ

 オンライン開催だそうです。行ったことないけど、あれってグッズ販売が主目的という認識だったんだけど、大丈夫なのしから。「中止にはしない」と見得を切るのが目的なのかもしれないけど。

アニメ『呪術廻戦』のおしらせ

 12キャスト一挙解禁。花御って女性なんだーとか思った。まぁ、女性が演じるから女性ってのも短絡的ですが。あと、三輪ちゃん髪青いんかい、とか。

映画『鬼滅の刃』のおしらせ

 入場者特典は吾峠描き下ろしコミック。そう来たか……。公開のタイミングでちょっとした漫画が本誌に載るのではと淡い期待もあったけど、それは無理そうね。別作家は載るけど(普通に楽しみ)。
 個人的には劇場公開時に「なんだこれ『インセプション』じゃねぇかw
」という感想が大量に湧くことに期待しております。連載当時はこれ言ってる人ほとんどいなくて寂しかったんですよね。

読者プレゼント

 制作は橋本。……って毎週書いてるけど週ちゃん情報を信じ続けていいのか少し不安だったりします。来年度に目次ページの構成が一新されても大丈夫なのだろうか。
 んで、今回はクラーク博士。メインのダジャレはかなり酷いんですが、各グッズ紹介を「アンビシャス」でダジャレしまくってて好印象。まったくうまくはないんですが、とにかく手数。
 あと、クラーク博士ってポーズが有名なだけで顔とかよく分かんねぇな、と今回イラストを見て思いました。似てるのかが分からない。行ったことあるんだけどなぁ……。

巻頭カラー『チェンソーマン』

 カラー。上から降り注ぐ腸がくす玉のようになってるのが面白かったです。本編でもそうだけど、腸使い楽しいよね。いろんなアイディアがある。
 本編。ファミリーバーガー。いわゆる「アットホームな職場です」をクソ意地悪に描いたギャグだと思うんだけど(あと歌うアイス屋とか)、正直やりすぎで「ねぇよ」って冷めてしまった。コベニちゃんにビンタするのはせめて厨房とか客の目の届かない場所でやった方が良かった。ただ、それだとチェンソー来店とぶつからないのでダメか。アットホームな職場だと思ったら、店長が強権的なDV親父で、というのは「こういうのあるかも」を意地悪に煮詰めてるようで面白かったけど、それだけにフロアでビンタはちょっと引いた。ないと思うし、店長の悪役的な魅力も減る。チェーン店っぽいし、すぐ問題がバレてクビになりそう。
 コベニちゃんズッコケも一度は面白かったけど、二度目は「それより話進めてほしい」ってなった。そもそもファミリーバーガーとかどうでもいいタイミングじゃないですか。なのにやってるオモシロなんだけど、しつこくギャグを引っ張られると冷めちゃう。

 ツイッターでファンアートコンテストやるそうです。 #チェーンソーマンファンアート投稿 によろしく!!(嘘だよ)
 応募に関する注意事項がびっくりするくらい多いんだけど、特にツイッターだけでコンテストの存在を知った人は無視したまま投稿しちゃう人多いと思う。まぁ、特に問題になるような事項はなかった……と思う。未成年の人はめんどくさいから親権者の同意が必要だよ、みたいなのが一番大事かな。
 というか、賞品が「今後もファンアート描いてくれよな!!」というアイテムですごい。実用的かよ。iPadSurface私も欲しいです。絵は描かない。

僕のヒーローアカデミア

 『ぼくらの血盟』の開始でいよいよ「僕」「ぼく」表記が分からなくなってきた昨今だと思いますが「単数は僕」「複数はぼく」で覚えましょう。ライフファック。……ただ今後の新連載で法則が崩れたときに困ったことになりますw
 本編。浮遊の練習はしていた。意外。先週誤解してたわ。まぁ、最初はあ黒縄全然使えなかったことを考えたらそりゃそうか。勘違いしてました。ただ、浮遊はいいけど、他の能力はどうするんだろう。浮遊みたいに秘密にしながら特訓ができるのってかなり無理というか、たまたま代用可能なだけで、全部の特訓ができるとは思えないんだけど。
 かっちゃん、イジメを反省してたの巻。『ヒロアカ』初期の印象引きずり感想あるあるとして「デクは無個性のままがよかった」「イジメの件許してねぇぞ」が二大巨頭だと思うんですが、その一角がついに本編に飲み込まれる。個人的には「エンデヴァー許してねぇぞ」も少しある。まぁ、今回かっちゃんとエンデヴァーを重ね合わせたことでそこもフォロー入れた感じありますね。

『呪術廻戦』

 真人の目的は虎杖を殴り殺すことではなく、心を挫くこと。ステゴロファイトが多くて嬉しかったんですが、真の目的はそこではない。今回の戦いで特に露悪的な言動が目立ってる印象だったんですが、単に真人がクズだからではなく、戦いに勝つための戦略的な行為でもある。ここすごい面白かったです。意外と冷静というか、合理的な判断としてあのイタズラ行為を繰り返してるのですね。
 それを描き、真意も語ってからの釘崎さん登場。彼女が登場して普通にワクワクしてしまうんですが、同時に「最悪だ……」でもあるわけで。ハラハラ感が倍増。
 なんだけど、釘崎さんの “手に触れるな って話よね” を徹底的に実践する初手が最高なんだよなぁ。外したと思ったら狙い通りだった、ってのは割とベタな手法だと思いますが、そこから落ちてきた看板越しに蹴りをお見舞い。さらに追撃。「触れない」に基づいたコンボになってて最高。

センターカラー『ぼくらの血盟』

 カラー扉。弟が兄貴の制服を着る。大人に憧れる背伸び感として定番のネタだと思うんですが、本作がやるといわゆる「彼シャツ」にしか思えないw
 本編。割とほのぼの系の内容なので意外でした。前回も同じ感想だったけど、思ってたよりポップ!! 作者がひたすら「ドヤ!! うちの可愛いコウちゃん見ろやぁ!!!」と押し付けてくる。圧がすごいぞ。可愛いです。
 モブショタ登場。ショタ2人なんですが、精神年齢の違いが丁寧に描かれるので面白い。ショタのダークサイドというか、クソガキの現実みたいなものを打ち出してくるw いや、あの手が掛かる感じが可愛いとなる人もいるかもしれませんが。ほとんど『マグちゃん』の唯歌でしたね。
 第2話にして中二詠唱の失敗というスカシをやったのも面白かったです。そこをネタにするのは早いとも思うんですが、まぁこれもショタの背伸び感ですね。
 ピンチに兄貴が登場してキャーステキー!! とBLみ溢れる展開になるんですが、その雰囲気をクソガキがぶち壊す、というオチも笑った。
 そして、そのガキンチョの母親(姉もしくは他の保護者かも)が登場するも、後ろ姿のみ。女性キャラの本格的な登場はまだ、という感じですね。女性キャラの扱いがどうなるかますます気になってくるじゃないか……。
 んで、ペットが出てきてエンド。猫と戯れる兄貴ステキやん、と前フリを入れてからの猫と戯れるショタ。だが、その真の目的は……とオチがつくのも面白かったです。結局のところコウも例のガキンチョと同じく「騒がしいなぁ」と思われてたのですね。

『アンデッドアンラック』

 ビリーの能力(と教えられてたもの)は不可信。信じられない跳弾が当たるらしい。アンビリーバブル、不可信からの跳弾って理屈はちょっと苦しい気がする。全部がウソだったらいいんだけど、たぶん誰かからコピーした能力で能力自体は本物なんだろうなぁ。アン大喜利に限界来るのは分かるんだけど、早すぎない? 不治もその運用方法がかなり怪しかったんだけど、今回はもう土台から「なんで?」となってしまう。
 不正義がどういうものなのか未だによく分かってないんですが、どうやら使われたらしい。そもそも不正義という言葉がどういう意味かいまいちピンときてないw
 風子ちょっとだけ戦う。とはいえ、銃を普通に外してたので残念です。まぁ、数ヶ月の特訓だとむしろリアルなのかもしれないけど。あの程度の傷だったら不死の能力がなくても問題なかった気がする(あの世界の基準なら)。せっかく不死をコピったんだから脳天ぶち抜くとかでも良かったと思うんだけど、風子のショボい面を見せたかったんですかね。
 あと、不動。敵を逃がさないことに関しては最強だと思うんですが、肝心なときに震えが止まらないのでポンコツ。作者の都合が如実に出ている……なんだけど、「不動は震えてダメだったんですー」と言い訳を丁寧に入れる感じは好き。

『仄見える少年』

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週刊少年ジャンプ」2020年42号142ページ

 みんな大好きメガネ演出。レンズが反射することで今まで見えてた瞳(=心)が見えなくなる。「心が見えない」「心を閉ざす」の表現ですね。ただ、メガネから左目の端が少しだけはみ出してるのもポイント高いです。完全に拒絶してるようで、ちょっとだけ本音が漏れそうになってる。要するに伊織くん大好き。
 あと、「お分かりいただけただろうか」案件として、この構図でメガネの左(向かって右)に立っている人物がレンズに反射するのはあり得ない。物理法則を無視しすぎ。まぁ、演出のため無視したんだろうけど。
 ただ、この「あり得ない」に物語的な意味があるのだとしたら、これは伏線。つまり、今回の霊怪は鏡からではなく、この反射したメガネから現れる。この場面は霊怪が次のターゲットをロックオンした瞬間でもある。ナイス伏線!!! ……と初読時マジで思いましたw 全然違うんかい。普通に不自然なだけかい。

 他の感想。左右ネタは面白かったんですが、本話最大の見せ場である霊怪がいよいよ現れる “何も起きなかった” の場面、鏡の中の伊織、向かって右側に胸ポケットついてるんですよね。霊怪、最初から正しい姿に化けてんじゃん……。
 あと、細かいことをチクチク言うなら、鏡の中に落ちた偽哀別が喋るのはいいけど、 “鏡……?” と心の声を喋らせるのはちょっとずるいと思う。読者の視点キャラが実は……というサプライズ展開を丁寧にやるんだったら、鏡の中では彼女の内面描写は一切なくした方がいい。というか、その方がフェア。伏線としてキレイ。まぁ、この手のサプライズ展開を毎回律儀に入れてくる姿勢は大好きなので、多少粗はあっても続いてほしい。

センターカラー『レッドフード』川口勇貴

 金未来杯開幕です。一発目。割とお馴染み感のある川口先生。本誌だとラブコメのイメージ強いですが、今回は全然違う。巨大ヤドカリを解体する話はプラスだっけ? 読んだ記憶あります。面白かった。今回の感想とも重なるけど、川口先生、ラブコメよりファンタジーの方が好きかも。絵が可愛くて魅力的なのはどっちも間違いないけど、親和性としてこっちのが好き。狼とか怖かったけど、同時にめちゃくちゃ可愛いじゃないですか。ああいうのもっと見たいからラブコメだともったいないかな、みたいな。
 本編。タイトルからし赤ずきんモチーフなのは明らかですね。先週の『BTW』でも出てきた気がするけど、1号ずれてよかったw
 ただの狼じゃなくて、人狼ということで「誰が人狼だ!?」という緊張感、謎で引っ張るのが魅力だと思います。まぁ、カラー扉にグリムちゃんがいないので彼女が人狼なのは見え見えですね。メタい根拠で予想するのはずるいかもしれないけど、分かっちゃったものは仕方ない。悪いなのび太……と初読時マジで思いましたw たぶん右奥の子がグリムってことなんだろうけど、もっと普通に大映しにすればよかったのに。可愛い女の子も川口作品のメインウェポンだろうに。不思議だ。
 ということで、本物の人狼はお婆さん。ここで元ネタの再現したのは良かったです。村長が犠牲になるのも、事前に「ここで村長襲われました」という場面を入れてるので丁寧。グリムが人狼じゃなくて釈然としない気持ちは正直あるんですが(派遣されたハンターが既に人狼に食われてたら面白くない?)、この丁寧に前フリ入れるあたりはかなり好きです。 “森に入った……!!”人狼がニヤつく直後の場面で、村長の家に誰かが駆け込む。話が進む場面として普通に読み過ごしちゃうんですが、実は……というのがキレイ。
 鎖を抜ける場面でも「人狼は人を喰う」という特性を活かした展開になっててうまいし、そこから “なんでそれがお前の腹から出てくるんだよ” とさらに話が展開していくのも最高です。良く出来てる。
 グラマラス美女に変身したかと思ったらガスマスクですぐ顔隠しちゃうあたりも面白かったです。いや、本気で川口作品の美女にアガった人は「ふざけんなよ!」だったのかもしれませんが、個人的には「今回はラブコメじゃないんで」という感じで好き。
 終盤のびっくり銃展開もオシャレで好き……なんだけど、事前に “やはり奇襲用じゃ仕留めきれんか” とあるので少し解せない。結果的に人狼はまだ殺せてないんだけど、あそこで彼女が殺そうとしなかったのはちょっと残念かな。主人公を成長させるためなのかもしれないけど、だとしても少し。
 終わり。随所が可愛いんですが、ハードめな物語になっててそのギャップが面白い、というか普通に親和性あったと思います。ただグリムが人狼だと思ったなぁw
 金未来杯のアンケートは毎回相応しいと思うかどうか、支持不支持を聞かれるんですが、今回は普通に支持。いや、ブログ的には最後にどれが一番好きだったか書くのが一番分かりやすいと思うんですが、金未来杯の実務的に。

ブラッククローバー

 ノエルだけじゃなかった。まぁ、当たり前か。エルフと絡んで一番面白いのはネロ、と展開したのも良かったですね。エルフ登場にビックリして忘れてたけど、そりゃそうだわ。
 エルフ、普通に飛んできた。なんかもっと不思議パワーで助けてくれたのかと思ったけど、ぶっちゃけ大したことはしてない。保護してくれただけ。爆発から助かったのは全部ノエルたちの自力。意外で肩透かし感もあるんだけど、都合良すぎないという意味ではむしろ好印象。
 てか、部屋着、寝間着みたいな格好のノエル可愛いですね。ラストの大の字とかちょっとキュンとしました。

『「ブラッククローバー」ちびキャラ番外編』田代弓也

 結構な頻度で登場しますね。今ではギャグスピンオフも少なくなっちゃったので嬉しい。
 原作の時点で相当可愛かったギモデロが出てきたのが個人的には今回一番のヒット。あの小猿感めちゃくちゃ可愛いよね。ぶっちゃけ、ちびキャラ化の妙はほとんどないんですが、ほのぼのギャグの世界に出てきたことで「好きなだけ愛でていい」と許しを得た気分。
 毎回同じようなこと書いてる気がするけど、田代先生の4コマは、4コマ目で、絵によって落とす。かなりの頻度でこの形式のオチなんだけど、それが「ちびキャラ」という可愛い絵にするコンセプトと合致してて魅力的だと思います。その路線では最初の “100点!!” のオチが一番好きです。原作の緊張感とのギャップも大きく、絵がめちゃくちゃ可愛いので笑う。
 ただ、今回の個人的な優勝は皮膚魔法。原作の時点からかなりアクの強いキャラなのでギャグ4コマとはむしろ相性が悪いとも思ったんですが、それに対して “うらやましい…!” というリアクションで落としたのが最高でした。否定のツッコミじゃないのが最高w

センターカラー『Dr.STONE

 科学クラフト人気投票の結果発表。カラー扉での発表なんですが、正直ちょっと地味。1位のコーラはドラマ部分の魅力が勝因だと思うし、2位の刀も見開きの決め絵の魅力だと思うし、3位のサルファ剤は絶望的に絵として地味w これは作者陣も頭を抱えたんじゃないかしら。
 10位まで発表されてるんですが、メガネが入ってないのが普通に意外でしたw 10位までには入ると思った。
 本編。スタンリーは偽物。マジ良かった。先週までの感想で散々「スタンリー好きだったのにショボすぎだろ……」とガッカリしまくってたんですが、それはむしろ読者として理想的なリアクションだったのかもしれないw ただ、先週までに感じたガッカリが払拭されるわけではないとも思います。「漫画としてつまんないのが伏線」をアリにするのは無理筋だと思いますし。ただ、とりあえず「かっこいいスタンリーが見れた」という点において私は大満足です。やっぱスタンリーかっこいいよね。ゼノより好き。先週までのガッカリ展開でむしろスタンリー愛は深まったかもしれないw
 手榴弾対策のくだりは面白かったけど、それまでの「知らないから強い」と矛盾する話なので少しだけ気になる。外野の石化組が「それ爆発して危ないよ!!」とか説明しないと納得しづらいというか。あと、今回はたまたま時限式の爆破だったからいいけど、じゃなかったら竹槍をぶつけた時点でドカンだった気もする。まぁ、文明が高度になりすぎたため負けた、と考えると面白いか。
 んで、スタンリードッキリ。面白かったんだけど、そのままスタンリーが本物だったら普通に千空殺してゲームセットじゃない?? とは思った。「スタンリーが偽物だった!!」が絶望感より先に「あぶねぇ! ラッキー!!」なのはおかしい。
 ただ、本物のスタンリーが拳銃を近距離武器として使ったのは良かったです。無知組の誤解は奇しくも正解だったw

『高校生家族』

 ドデカぶどうパン喰いてぇ……。購買にあったのを思い出しました。あの「腹に溜まる」に特化したようなコンセプト、良いよなぁ。めちゃくちゃ空腹のときに食べたい。たぶん途中で味に飽きると思うけど、それ込みで堪能したい。
 バレーのサーブ。羽が舞う演出が控えめにされてて笑った。もうちょっと大々的にやってもいいと思うんだけど、基本的には現実的なことしか映さない、というバランスが大事だったのかな。『ハイキュー』終了後のジャンプ、という意味でも独自の味わいが生まれてると思います。てか、作者も意図的だと思う。

ぼくたちは勉強ができない

 親父。前回の温泉のくだりでも思ったけど、2人の関係を隠す必要も、ウソを押し通す必要もないよね。親父にウソを通す件、高校時代から数年経ってる現状ではかなり無理があるので。今まで何もしてなかったんだから。無理があるから、その後「実は知ってた」とかされても「無理のある展開を何とか受け止めてきた私の努力とは一体……!」ってなる。
 唯我パパ。ここでも出てくるのか。マジ意外。誰と結ばれても結局は父親の幻影がチラつく。どこまで行っても釈迦の手のひらの上みたいな感覚も少しだけある。いや、それより、リズ編で父親ネタ何かあったっけ? 他の4つはあったと思うんだけど。そっちのバランスが気になる。ここまで最重要テーマとは今の今まで気づかなかったw
 あと、気になるのはパラレルの未来における過去をやられると、「この過去は他のルートでも存在した話なの?」とか気になってくる。からかいキャラを根底から支える設定だったら面白いんだけど、彼女が知るのは大学合格後なので、結局のところ浪人ルートでしか成立しない話ですけど。
 身も蓋もない感想になるけど、あの過去にそれほどトラウマ感がなかった気がする。あんな小さい診療所で手術するって無理な話じゃない? ブラックジャックかよ。せっかくだったらもっと「救えたかもしれないのに……」と罪悪感を抱く話にすれば良かったと思うし、だとしても浪人は関係ない話なので、なんか勝手に十字架背負われても……とも思う。
 ただ、葬式の場面に先生がチラッと映ってるのはすごい良かった。先生編でも唯我パパの話やるんだろうね。というか、唯我パパとの因縁ってどう考えても先生がメインフィールドなので、そういう意味では楽しみ。
 んで、子供が勝手に死にそうになってエンド。また子供。また動物。子供も動物もこないだ使ったばかりでしょ。夕飯食べたのを忘れた爺さんみたいな状態になってる……。筒井先生パラレルとかどうでもよくてヤケクソになってるのではないか。そうじゃないと、子供と動物の雑展開で話を動かすことがクセになってる可能性があり、そっちの方が深刻な問題な気がする。

『僕とロボコ』

 「祝!まさかの連載10話突破!!記念Cモノクロ扉!!」で笑った。モノクロ扉w 10話で10周年感出してくるのも面白いし、ママの包丁が「10」の「1」を担当してるのも笑う。
 本編。肘からベンジャミン。正直言うと、ギャグとして脈絡なさすぎるし、意味が分からないんだけど、ベンジャミンの懐かし感と、その絵面で笑ってしまった。何かおかしいのかまったく理解できないのに……。
 ママの下着ネタ。母親のそういう面は考えたくない、という発想は定番だけど、そこから「銀」に飛躍するので最高。下着の色が銀。
 料理ということで『食戟』ネタはマストだろうなぁと思ってたら、ロボコのパンツ。喰ったら全裸の前に小ネタ入れてくるんかいw
 大オチはまどかちゅわん。『食戟』からの海原雄山。突拍子もないんだけど、一応まどかちゅわんは他誌顔キャラですね。他誌顔キャラって何だよって話ですが。
 まどかちゅわんが食べた瞬間、ガチゴリラだけ裸を見ないように、しっかり自分の目を手で覆ってるのが最高でした。モツオも良い奴ではあるが、ガチゴリラはレベルが違う。

『マッシュル-MASHLE-』

 久々にギャグに振り切れてて楽しい。本作における基本だけど、やっぱ普通に面白いので、もう本格バトルに色気出さなくていいんじゃないかな……とか少し思った。ケイソククモのアイデンティティとか最高でした。
 ただ、シリアスとのバランスが悪いというか、ここから急にシリアスに戻るというのが無理がある気がする。ぶっちゃけ今回の人より来週のボスキャラの方が格下ですし。ハンカチもらって回復する、という都合を大きく感じたかな。
 ラスト。定番の扉を壊すギャグの裏側を見せたのは良い。いつもは扉を壊される側の視点だったけど、マッシュ側の視点になることで、急にエモい。

『あやかしトライアングル』

 鳥獣戯画!! ウサギとカエルめっちゃ可愛いやんけ。ちょっと感動してしまった。『呪術』の伏黒動物園も好きなんですが、こっちも負けてない。というか、圧倒した感すらある。あの二足歩行っぽいポーズのウサギとかたまらないよなぁ。このタイミングでこういう種類の萌えに出会うとは思ってなかったので感動が倍増しました。
 攻撃が外れたと思ったら当たってました展開。奇しくもこれまた『呪術』。ちょうど今週の『呪術』でやってた。ぶっちゃけ、これに関しては『呪術』の圧勝だと思う。その後の連鎖が『呪術』の方が面白いし、本作の蛇口に当たって水が出るくだりも伏線としてはこれ見よがしすぎるというか、あれを見てのんきに “はずれ” とか言っちゃうのがバカに思えてくる。あの瞬間に「まさか……!」ってなった方が実力者同士の対決感あったと思う。水は弱点なんだから少しは気をつけろよ。

『夜桜さんちの大作戦』

 本編前のコラム。ページの端に作品世界の企業広告が入ってて面白いです。ああいうダジャレ企業名好きなんですよね。前に週ちゃんでファミレス特集あったけど。
 本編。四怨回。「ケダモノの森」をやりたかったから逆算的に四怨になったのかもしれないけどw
 『どうぶつの森』的な世界の四怨も可愛いんだけど、正直『パワプロ』感のが強いとは思う。どっちもやったことないからアレですが、手とか『パワプロ』じゃない?
 まさかのショタ。ただ、ショタよりもその両親の方が作者は興味があるというか、楽しそうな感じあるw 「香川県かな?」と言いたくなるような主張とマッチョ、それでいて夫婦のラブラブ感とか結構好きよ。
 ギャグ的な両親から親子問題、家族問題に広げたのはうまかったと思う。ゲームの「逃避」という側面に真正面からぶつかったのもテーマに誠実だし、向いてる向いてないの話から “周りに認められたかったんじゃなくて 自分で自分を認めてなかっただけなんだってな” という結論もすごい良かったです。感動的。作者的にかなり言いたいことのあるテーマだったのかもしれない。解析能力で両親を打倒するみたいな部分は本作だといつもやってることなんだけど、このテーマに対する結論の部分はいつもより真摯で丁寧だった気がする。

『灼熱のニライカナイ

 カジキ。わざわざ “上顎が剣の様に” って説明が入るから人型でも上顎が伸びるのかと思ったら、右腕。ここはかっこよさ優先だったか。ハンマーヘッドも今後成長したら腕にハンマー生やすようになったりするのかもしれん。まぁ、頭突きならバトル的にそれほど不便でもないのかもしれんが。
 んで、パパ上の強さ(速さ)の秘密。泳ぎが速いのではなく、天使の輪がすごい。一応元の生物の特徴を踏まえた上で超能力的な設定にしてるのが良いですね。自身の高速移動だけでなく、投擲攻撃とかも出来そうで今後のバリエーションも良さそう。サメも飛ばしたりも面白そう。理屈的に地上では絶対に使えないのが分かる設定なのも良い。
 梶の身の上回想。ちょっと普通に良い奴そうな印象すら湧くんですが、それはあくまでもキャラクター的な厚みに過ぎなくて、主人公サイドがそれに同情してどうこうみたいな話にはならない。このバランスも良かったと思います。ドライというか、それこそハードボイルド的というか。まぁ、そんなこと言って来週和解してたら笑いますが。

『破壊神マグちゃん』

 順当にメガネの方。「探求者」と言われてるけど、メガネは探求のアイコンですね。いいぞ。
 そんなキョーちゃんからの恋バナに対して流々ちゃんが超ノリノリなのも面白い。少女漫画好きだからそこらへんは普通の感覚なんですよね。少年漫画だとこの手の天真爛漫キャラは「恋って何?」みたいなキャラクターになりがちだけど、流々ちゃんは違う。少女漫画は偉大。
 告白の対象がマグちゃん……と大ボケかまされるんですが、別にツッコむわけでもなく順調に話が進んで、プロフ帳の記入が済むので笑った。流々ちゃんの “よかったね キョーちゃん!!!” が最高。そのスタンス何なんだよw
 というか、本話全体に言えることなんですが、否定のツッコミがまるでないんですよ。否定、攻撃的、拒絶のニュアンスが全然ない。キョーちゃんの意外な一面に驚いたり振り回されたりはするけど、「なんでだよ!」みたいなスタンスには一切ならない。 “キョーちゃんの新たな一面が見れてうれしいよ” っとかあっけらかんと言ってのける流々ちゃんすごすぎない? からの “好きなモノがあるってのは良いコトじゃん” ですよ。ちょっと精神年齢高すぎっていうか、天使なの? とかそういうレベル。
 キョーちゃんの暴走ギャグに流々マグの2人がひたすら受け入れ続けるのが優しい世界。それでいてギャグはノンストップで連打され続けるんだからすごい。パン生地のくだりとか普通におかしいし、同時に可愛い。
  “自分の趣味をヒトに知られるのが怖くて仕方ないの…” もめちゃくちゃ良かった。テーマが良いし、そのダークサイドに正面から向き合うのも良い。唯歌の “地味で暗くてキモくてつまんなそう” というクズっぷりをあっけらかんと描くのも爆笑したんですが、友達は都合良く味方してくれる、で済ませないのは誠実だとも思う。そんな彼女がなぜ味方してくれるようになるのか、の部分もしっかりありますし。
 「学校だとより話しかけ方が分からなくなる男」も笑った。連載開始から10話もの期間、学校外で過ごした本作だからこその味わい。この人間関係の難しさというか、距離感すぐ分かんなくなる感じ、あるあるですよね。
 今回またすごい良かった。傑作回だと思う。今のジャンプで唯一無二な存在感というか。

『AGRAVITY BOYS』

 野球回。野球の情報量が多すぎるのでビビった。中村先生そんなに野球好きだったのか……。ハンドボールのイメージしかなかったわ。
 もっとじっくり数話かけてやりたかったけど、「さすがに脱線しすぎでは」という理性が働いて無理矢理1話にまとめた感。ぶっちゃけ野球そこまで詳しくもないし、興味もない身としては情報量が多すぎてちょっとついていけなかった気もする。いや、ちゃんとギャグはあるから楽しめたんだけど。ダイジェストのように話が詰め込まれ、ラストの駆け足っぷりもすごい。めちゃくちゃイビツな回だったと思うけど、それ故に興味深いかいでもあったな。

『森林王者モリキング』

 エメラルドゴキブリバチが超怖い。知らなかったのもあるけど、そもそも名前のインパクトがすごすぎる。何だよエメラルドゴキブリバチって。ゴキブリってだけで裸足で逃げ出したくなるのに、エメラルドでハチで毒。設定盛りすぎ。
  “今 とんでもない設定発見された!?” はマジ笑った。ボケの勢いが良すぎてついて行くのでやっとなツッコミ好き。
 最後の王候補。かなりシリアスな悪役かと思ったら “その計画ひと夏で終わる!?” 。どこまでマジになったらいいのか分からないw 言ってること組織の規模、最終目標がチグハグなので笑える。「ひと夏」というキーワードをぶち込んだツッコミも秀逸ですね。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 9/22は秋分の日。芋vs栗、コンビニお菓子合戦。芋と栗だとどっち派とか言いづらい。同じくらい好きなんですが、柱の方に書かれてる第三勢力「かぼちゃ」が入ると話は別。圧倒的にかぼちゃ派です。ぶっちゃけかぼちゃ自体はそれほど好きって感じでもないんですが、かぼちゃのお菓子とかスイーツだと大化けしません? うますぎでしょあの子……。

 9/23は不動産の日。なのでジャンプヒロインの豪邸拝見。こういう特集は好きなんですが、今の連載陣に特徴的な豪邸を持つヒロインがほとんどいないのが露呈してしまって少し残念。夜桜邸だけでしょ。お馴染み感のある家。ヤオモモとか外観のコマがなくて泣いたぜ。
 あと、文章の中に黒い丸があるんですが、印刷が潰れてると思うんだけど、まったく読めないw たぶん黒丸の中に何か書かれるんだとは思うけど。ネタハガキの投稿の際は印刷した際に見やすいように気をつけるのが鉄則だと思うんですが、週ちゃん側がそれを出来てないw

次号予告

 表紙&巻頭は『呪術』。アニメ直前らしいです。もうかよ。早すぎる。今年は特に時間の感覚がバグってる。

目次

 ジャンプマイベスト3。芥見先生の好きな立会人ベスト3。マジで意味が分からなかった。ググってしまったぜぇ……。下手にタイトルを出すよりも宣伝効果あるかもしれないw

読切にお手紙を下さった方、ありがとうございました。とても励みになります。
(『ぼくらの血盟』)

 そうか、読切がそのまま連載になるとこういうお礼を目次で出来るのか。かなり珍しいケースだと思うけど、こういうの良いね。

偽はSTANLY表記でしたが微妙なので単行本ではSTANLEYに揃えますスミマセン <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 小ネタとしては面白いけど、劇中世界で「なんでスペル違うの?」の説明が出来ないのは微妙ってことかな。どっちも分かる。

トイレットペーパーの5倍巻きロールめちゃくちゃ頼もしいぜ!!
(『呪術廻戦』)

 めっちゃ良さそうだけど、収まらなくない? 使い方が分からん……。

セブンで最近食べた物くらいしか書くことがない…。冷やし豚中華美味でした!
(『森林王者モリキング』)

 週ちゃんとか半分くらいコンビニの話だからそれでいいと思う。

愛読者アンケート

 読切についてと、youtubeの漫画関連動画について。
 漫画を紹介する広告。見たことがない。あるかもしれないけど、ほとんど記憶にない。全然当たらないんですが、そんなの流れるのか。youtubeに漫画が好きと認識されてないのかなw
 漫画のPVやMV。見たことはないけど、ツイッターで「作っていただきました!」と作者が言ってるのは見たことある。動画に飛んで見たことはほとんどない。ツイッター上で動画が再生されたものを数秒見たこと、視認したことは結構ある。
 youtubeの漫画の感想や考察動画。なんか『ONE PIECE』関連で検索するとそういうの出るので存在は知ってるけど、見たことはないな。みんなブログやればいいのに、と思ってる。てか、動画の場合、対象の漫画って映していいの? コマとか。引用に当たるのかどうかすらも分からないわ。起こられたら動画削除、みたいなスタンスでみんなやってるのかしら。だとしたら動画感想をやりたがる、見たがる気持ちはよく分かる。私はやらないし、見ないけど。動画やるくらいならポッドキャストの方がまだ心理的障壁が低い……が、ポッドキャストだと画像使えないですねw

総括

 終わり。まぁ、順調に終わったかな。予告通りだったというか。土日の段階で読んではいた。半分くらい。そんで、月曜に入ってから読んだり、ブログ書いたりを本格的に始めたという感じです。週末はホントいろいろあってな。エンタメが渋滞してたんや。おかげさまで『ドラクエ10』ver.5.3のメインストーリー終わりました。勇者と魔王の話はやっぱ面白いね。

 今週のベスト作品。『マグちゃん』かな。
 読切でもよかったんだけど、まぁ次点ということで。

 ベストコマ。『ロボコ』の扉かな。新連載のときの表紙もそうだけど、こういうとこでも笑わせてくるから油断ならない。
 扉はコマと言えるのか? という件は置いておいて。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • スタンリー 『Dr.STONE
    • 偽物作戦については飲み込みづらいところもあるんだけど、単純なキャラ萌えとしてスタンリーのかっこいいところが見れて嬉しかったです。やだ、気づけばスタンリーのことばっかり考えてる……///
    • 斜線表現はもはや死語だな、と自分で書いてて思いました。

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