北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年43号の感想

週刊少年ジャンプ(43) 2020年 10/12 号 [雑誌]

 先日のGIGAが最後の『ゆらぎ荘』だと思ってたのですが、まだ希望はあるかもしれない……。

表紙

 『呪術』。tvアニメ放送開始直前。とりあえず初回は観ようと思ってるんですが、tvアニメってどうやって観るんだっけ? というレベルなので普通に忘れそうで怖い。金曜深夜ね。頑張る。

『れっつ!ハイキュー!?』連載復活

 非常に朗報。本家『ハイキュー』のtvアニメ放送にあわせて連載するそうです。アニメの内容に沿った部分を、みたいな感じかな。『お約束』でやってたパターン。

読者プレゼント

 制作は岩崎。秘湯がテーマ。「沸く沸くグッズ」というダジャレがあるんですが、温泉だったら「湧く」じゃないですか? 沸くのは天然温泉じゃない場合でしょ。いや、私が詳しくないだけで、全国には温泉が湧いてるけど温度が低すぎて沸かすところがあるのかもしれない……。その場合は申し訳ないが、そこまでの可能性を考慮しなきゃいけない理由もないか。

巻頭カラー『呪術廻戦』

 真人vs釘崎。両手の警戒は無意味らしい。というのを真人のモノローグで饒舌に語られるのが面白い。まぁ、本作の理屈だと分身が考えてもいいんですけどね。そこそこ珍しい気がします。
 からの釘崎ラッシュが鮮やか。新しい能力が開花するわけではなく、既存の能力をうまく組み合わせてるだけなのにそれが真人に「天敵」と認識されるほどに刺さる。読者的にも新しい情報が与えられたわけではないので、ものすごく勘の良い人だったら予想できたかもしれない話なんですよね。これは恐ろしい子。よりによって天敵2人と同時に戦うことになった真人に同情の念が少し湧いてしまったレベル。ワクワク。
 そっから釘崎さんが分身であることを見抜いてエンド。ちゃんと序盤に語られた「分身だから術は使えない」の件にオチがつく構成もキレイだと思います。

ONE PIECE

 ドレークの面接。ルフィは何も考えずにok出すけど、ゾロと大人(男)組が拒否。そっからゾロとバトルしながらの個別面接になるのが面白かった。ゾロがこういう役割になるのちょっと新鮮。
 ナミの “好きな駆除は” “トカゲ駆除!!” 。キャラクターが喋るコマではそのキャラクターが口を開けてる絵を描く、というのが尾田っちのこだわりだったと思いますが、それを踏まえて逆をやるギャグでしたね。たしかに一見しただけで激しく違和感があったので、その直後に明らかになるしょうもないオチで笑いました。ナミとウソップのこういうやりとり好きだなぁ。最近はこの2人も普通に強くなっちゃって寂しく思うこともあるんですが、このノリは健在なので嬉しい。
 カイドウサイドに場面が移ると、ジャックが負けてる。巨大マンモスでバトル振り付け作るの難しいとは思ってたんですが、あっさり負けちゃいましたね。やっぱ人型って大事なんだなぁ、とか思った次第。まぁ、その次に出てくるのが龍モードのカイドウなのでまだ分からないか。ビームぶっぱ以外で何か攻防があるか、楽しみです。

僕のヒーローアカデミア

 頑張るデクを見てかっちゃんが一計。プロヒーロー、それもNo.1ヒーロー相手に指示出してるのが面白いんですが、頭の良さもかっちゃんの強みなので割と納得もあったりします。
 それがあえなく失敗、エンデヴァーの火力不足でピンチ……からの今回の大オチ。かっちゃんは絶対に映画のアレやると思ってたんですが、違ったw あれは原作(連載)には持ち込まない感じか。ちょっと期待してたんですが。

センターカラー『マッシュル-MASHLE-』

 悪役の選民思想は正直ベタで、言い分に新鮮さは一切ないんだけど、それに対するマッシュの返しが良い。自身が魔法ないので「ガーン」となるのも笑うんだけど、彼が決定的に許せない、キレるポイントっていうのが “そいつらを庇う人間もだ…” 。自分がどうこうではなく、大切な人が傷つくのは許せないから。この描写が説明臭くなく、それでいて感動的なバランスになってて素晴らしかったと思います。
 からのボウリング。あの簡素な人形のデザインがボウリングのピンに似てるってアイディアも鮮やかだったし、ギャグのように見えるけど相手の対策として理屈が通るのが個人的に好き。ふざけた発想に見えるけど、合理的な一手にも思える。人形の中には酸が入ってる! という場面で人形の首をもいでるんですが、その首を使ったアイディアなのも展開の連結として見事でした。

『高校生家族』

 妹。とにかく幼稚。精神性が子供、というのが徹底してる内容で笑った。飛び級キャラなので「子供に見えてめっちゃ大人」みたいな感じで来るかと思ったら、やること言うことがとにかく年相応w 子供のめんどくさい意地の張り方がリアルで笑うと同時に、昔私もあんなことしてなかっただろうか……とちょっと怖くなる。
 からの学級日誌が絵日記になってエンド。彼女に見えてる世界、もしくは彼女の理想の世界というのが如実に、何の照れもなく現れてるのが良い。兄貴に身長で負けてることがコンプレックスなのが分かるし、胸も大きくなりたいんだな……とか微笑ましいw

Dr.STONE

 ゼノと司。ゼノとクロム。ゼノがワクワクしながら敵のことを賞賛するんですが、ゼノが嫌味ではなく、本心で感動してるんでしょうね。そんな彼のキャラクターが自然と伝わってくるようで良い場面だったと思います。
 クロムのイノセント科学少年ぶりに心打たれるのも良かった。そこで光堕ちするみたいな単純な話ではないんだけど、歪んでるなりにゼノにはゼノの科学者としての矜持みたいなものがあるんだなと伝わってくる。
 そんなクロムのトンネル作戦。大ざっぱすぎて笑うんだけど、絵として非常に分かりやすいし、クロム発案なのでまぁ納得もできるかな。ただ、地上側も落盤したのは特に理由がなさそうなのでイマイチ。穴掘り対決も理屈なしに勝つし、落盤と穴掘りのくだり、まったく意味なかったよね。もうひと盛り上がり入れよう、という作者の都合によって生み出された偶然のように感じられてアレ。

『仄見える少年』

 天狗。初回のときに「霊怪」に対して感じたのと似てるんだけど、天狗だけと有名なあの天狗ではない、という部分について説明が欲しい。本作の世界ではアレが本当の天狗で、それが誤解されたりして伝承としては我々が知ってるあの天狗になった、とかそういう。劇中でわざわざ “天狗って有名なやつだよね…?” とか言わせてるのに、そこは無視したままオリジナルの天狗の話になるので引っかかる。まぁ、天狗シッターのくだりは面白かったし、天狗のみんなは可愛かったんだけど。強いて言えば人間の言葉は喋らなくてもよかった気がする。「お兄ちゃん」呼びは萌えるものがあるんですが、小動物的な感じに振り切っても可愛かったと思う。
 んで、2人のコンボ。前からそうだけど、細かいバトル描写に関してそれほどでもなくて、最後の決め絵(あと捨て台詞)の魅力に特化してるような印象。反射されながらも攻撃を続ける場面とか、言葉による説明で理解はできるけど、絵として何がどうなってるのかは正直ピンとこなかった。今回は召喚じゃないタイプの必殺技だったので今後の試金石になるバトルだったかもしれませんね。

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週刊少年ジャンプ」2020年43号165ページ

 先週に引き続き印象的なメガネ描写があったので、つい。演出として凝ってるとか気が利いてるという感じでは特別ないと思うんですが、意外とこういう描写なかったな、と個人的には刺さりました。意味合いとしては「よく見る」「集中する」くらいのもので、それほど大きな扱いではないと思いますが。前回のレンズの反射もそうなんだけど、顔の形やメガネの形、位置関係、大きさを考えると実際にはまずあり得ない構図だと思うんですよ。実写化不可能というか、極端にメガネを大きくするとかしないと無理じゃないかな。それでもメガネを使ったこの構図が描きたい!! という作者の情熱が伝わってくるようでとても好き。後藤先生か松浦先生どっちかは分からないけど、メガネであれこれ遊びたくなるような人なんじゃないかしら。今後も頑張っていただきたい。

『夜桜さんちの大作戦』

 なんか急に前の方に来たでござる。本作はかなり好きなので嬉しい限り。
 温泉旅行。移動の車で七悪が例のバケツにゲロ吐いてるのは笑った。あの場面、「今回はもうバケツ被りません」という所信表明だと思ったんだけど、サウナで被ってましたね。ゲロったのにw
 そんな七悪のショタギャグ。前回からショタづいてますね。それほどショタに興味ないと思ってたんですが、ちょっと間違ってたのかもしれない。
 四怨がはだけすぎてて少しドキッとしました。いや、胸に雑な線が2本入ってるだけなんですが、本作にしては踏み込んだ描写で驚きました。
 んで、嫁との混浴エンド。序盤にクソ長兄が “六美のやわ肌を狙う不審者から守るのは俺の使命だ!!” とか言ってたので、おそらく六美の肌に何かカミングアウトに関わる秘密があるんだと思います。背中に大きく般若の入れ墨が入ってるとかw いや、それはないけど、血の関係で何かあるんじゃないですかね。

センターカラー『BLADE KID』岩倉具弘

 読切。金未来杯のNo.2。
 本編。のっけから勢いがすごい。たぶんだけど、tvアニメのアバンとか意識したオープニングなんじゃないですかね。いきなりワケも分からずバトルが始まって終わって、仮面の説明がナレーションで入って、「これは~~~少年の物語」とか語りきったところでオープニングどーん!! ってことだと思う。久保帯人だったらお構いなしにもう1回扉を入れてたと思いますw
 勢い良すぎるテンポ感はその後の本編で同じというか、特にバトルが始まってから顕著でしたね。決め絵に偏重したタイプのバトル描写なので少し面食らいました。仮面の設定が本作の魅力だと思うんですが、その仮面の能力がただのテロップで済まされるだけだったりするのは個人的な好みではない(絵による説明が欲しい)んですが、そんなことよりかっこいい決めポーズ!! という強い意志は感じる。まぁそういうバトル漫画があってもいいのだろう、と押し切られたような感覚。能力の説明の場面では、実際にどのように使われるのか絵として見せてくれないと、それをどうバトルに生かすのかのアイディアの部分が楽しめないのでイマイチだと思うんですが、これは私が理屈っぽいのが好きなせいもあるんだろうな。ただ、主人公の「刀の無限生成」にあんま無限生成感がなかったのは、さすがにどうかと思う。ぶっちゃけ、ただの二刀流で終わってた気がする。クチから刀を取り出す決め絵はかっこいいんだけど。「無限生成」バトルという部分が欲しくなってしまうのは私が理屈っぽいからなんだろうな……(二度目)。無限湧きだったら『十三人の刺客』の伊原剛志、『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』のマミさんみたいなアクションが来るかと思ったんだけど、普通に最初の1、2本で終わっちゃう。
 ボスキャラはあっさり倒せて、クライマックスはヒロインの壮大な自殺を止める話になったのは面白かった。ヒーローの暴力性と人助けをうまいこと結びつけてたと思います。悪人を退治するだけがヒーローじゃない。ただ、ダブル見開きの構成とかはやっぱ驚きましたよ。決め絵至上主義というか、作者の我が強い。
 ということで終わり。とにかく特徴の尖った作風だったので、ぶっちゃけそれだけで最低限は満足してしまった感もある。今後作品を読むことがあっても「あーあのときのあの人ね」と思い出すのは必至だと思う。バトル漫画としてのスタンスとか好みではないんですが、下手に好みの作品やられるよりも印象に残ったのも事実。
 金未来杯の支持不支持に関しては、支持。ただ、個人的には先週のが好き。という感じになるかな。まぁ、全部支持になるかもしれないんですがw

『僕とロボコ』

 バイトにいそしむロボコ。宅配ピザのスケール感は笑った。ドミノピザのもじりですけど、ひょっとしたら個人経営の店の可能性もあるのかしら。だとしたら余計に世界規模でさまよってることがおかしい。いや、ドミノでもおかしいけど。
  “よーし!! もってくれよぉ!!” が今回一番笑ったかな。ロボコの乙女ネタというか、化粧ネタ良いよね。バトル能力とのギャップが面白い。
 ひたすらさまよいまくる話かと思ったら山の遭難者で普通に宅配ピザが役に立ったのも好き。ものすごい回りくどいことにはなってるけど、ロボコがピザを宅配することで誰かが助かる。お金ももらうし、労働として正しい形だったのかもしれない。
 からのモツオんちエンド。「金を持つ男」だったのかよw そういえばモツオって意味分かんない言葉だったもんな。11話目でこんな驚きを与えられるとは……。何となく肉のモツを連想してました。

センターカラー『あやかしトライアングル』

 14話目にして弟が初登場ってかなりビックリなんですが、そいつがまるで話と関係のない存在なので二度ビックリです。あれだけの出番ならまだ出さなくてもよかった気がする。 “あれで女だったのか…” は笑ったけど、マジでそこでのひと笑いが彼の最大風速だったのでは。
 なんか頑張ったけど普通に失敗して終わる、ってのも無に帰すような感じで少し気になる。失敗なりに何かが進展するとかじゃないと。まぁ、巫女についての説明が進んだってことなのかしら。

『ぼくらの血盟』

 おおっ、来たぞ。ついに来たぞ。女性キャラ。しかもメガネだ。二重に嬉しい。
 かと思ったらイケメンくんも追加。女性視点で学園の王子様を羨望するって視点、良いなぁ。めちゃくちゃ珍しい。オタクバイブス放ってて面白かったし、今後はこの子が本作の視点キャラとして固定でいいんじゃないかしら。まぁ、「コウくんきゃわわ」の視点を持ち合わせてない点が大問題だと思うんだけど。
 せっかくイケメンが2人いて、2人が仲良いんだからBL的な妄想みたいなギャグがあっても楽しそうだったんですが、真奈はシンちゃん一筋。まぁ、この2人にBLを見出してしまうといよいよコウくんが蚊帳の外になってしまうのが問題なのかな。
 西山パイセンはコウちゃん萌えの視点を持ち合わせてるけど、真奈としてはコウくんは “そこ代われや” 。兄貴に抱きつくコウくんの絵に関しては「うちのコウくん今週も可愛いやろ!!」という作者の声が聞こえてくるようだと思ってたんですが、兄貴萌えの視点もあったのか。盲点。西山パイセンに関してはコウくんに嫌われることでお兄ちゃん大好きの波動を引き出してるので触媒として良い役割だったと思います。今回出てきた2人の新キャラ、どちらもかなり良いと思う。
 「女は敵!!」みたいな話になりそうだったけど、そんなことはなくハッピーエンド。お兄ちゃん大好き対決の構図が生まれたのとか相当良かったですね。2人で兄貴の1日を尾行するエピソードとか妄想してしまう。まぁ、彼女が今後も出るかはまだハッキリとは分からないんですが、出るといいなぁ。第三者があの兄弟のことを外から愛でるという視点が本作にはハマると思う。

チェンソーマン』

 日本刀持ってきた人ちょっと好き。通報を受けたってことは警察だと思うんだけど、警察で事情を知らないのは少し謎。ただ、あの薄っぺらいキャラの立ち方が妙に良い。からのいつもの死に顔。あの扱いをされると「いつもこの顔だな」と意識してしまった感はある。
 からのマキマ復活。ただ、マキマよりも大オチとしてクァンシが復活した方が嬉しかったかな。スーツ姿が非常においしい。マキマにベタベタなのはそれほど魅力的ではないけど。

ROCK THE JUMP

 第2回。足立佳奈。やば、前回以上に分からない人が来た。分からない人なので「この人はロックなのか?」の件も分からないまま。たぶん違うと思う。
 てか、女性歌手縛りみたいな可能性も少し出てきましたね。かなり若者向け、というかティーン人気みたいなあたりだろうか。紹介文から想像するに。ジャンプアニメの主題歌とかは関係なく選ばれるっぽいのも分かりました。ワンチャンでAKLOとかも考えましたが、これは無理だわw

鬼滅の刃』のおしらせ

 次号から『鬼滅』祭り開催だそうです。次号が映画の入場者特典冊子に載る吾峠先生による『鬼滅』特別番外編。これは19ページと短め。次次号と次次次号で平野先生による煉獄スピンオフが前後編。こちらは49ページずつという特大ボリューム。『BTW』もそうだけど、こういう変則的な掲載も今後増えるのかもしれませんね。
 てか、吾峠読切がジャンプで読めるのがなかなか嬉しい。これは面白いことしたなぁ。こうなると映画を観に行く理由が一つ減るんですが、そんな奴は端から相手にしてないってことですね。むしろ『鬼滅』祭りをブチ上げて再び社会現象にしたい、みたいな狙いがあるんだと思う。劇場特典が本誌に載るってかなりのレアケースですよね。『HUNTER×HUNTER』のクラピカの奴以来? 『緋色の幻影』のときだっけ? パイロの出てくる奴。
 本当だったら次号のジャンプ表紙も『鬼滅』にしたかったんだろうけど、慣例があるから泣く泣く断念したんだろうなぁ。「特例ってことで……?」みたいなチラ見は編集部内であった気がする。「さすがに無理ですねーw」とあえなく撃沈したのではないか。

『灼熱のニライカナイ

 カジキの身の上話。ここまで掘り下げられるのは意外だったし、前回以上に「もはや良い奴だろ」みたいな印象ありますね。淡い恋心みたいなものを描くのはベタで、それを真面目な感動話として扱うなら少し陳腐でもあると思うんだけど、本作はそこに対してちょっとした外しのような仕掛けが後に出てくるので面白い。「お前だったんかい!」と驚くし、こないだ語られた感動的な話が酷い結末を迎えるw
 からの、何も悪いことしてない。ジーサンのくだりはナンセンスギャグとして笑ってたんですが、今になって思うとあのジーサンが強キャラで「やるじゃねぇか……」みたいな扱いだったのにも意味があるのですね。やられた。いや、無茶苦茶な展開なのでうまい伏線とは思いませんが、「たしかに法的に悪いことをしたのはサメだけだわ」みたいな納得もある。
 お嬢の正体。衝撃の事実で、何なら超感動的な場面なんだけど、 “何してんスか? そんな格好で” とギャグにしちゃうから最高だよなぁ。見開きの場面は普通にかっこよくもあるんだけど、彼女を全身で映すとどうしても彼女の格好が気になってくるw
 ラスト、飲み会。雑な芸能ネタとして『あまちゃん』ネタが出てくるのも笑ったし、それを今回のサブタイにしちゃうのも面白い。そして、JASRACが怖い。

『アンデッドアンラック』

 「種集め」って何のことかと思ったら、不運の種かw 不運の能力で周囲の事故はアンディの頭に集約されるので、とにかくエネルギーのでかい事故が起きるものを準備しておく、みたいな。んで、実際に起きた不運がバーンに有効そうな氷漬け。ちょっとアンディ狙いじゃなくてバーンに向けた不運になってるっぽいのが気になるところではあるけど、種集め組がそこまで考慮してたんだったらすごいですね。今回の描写からそこまで汲み取るのは無理があると思うけど。
 それより気になったのは、不動。能力使えるんかーい、とは思った。落ち着いて能力使えるんだったらバーンとビリー止めろよ。逃げる相手を止めることに関しては世界最強の能力じゃんかよ。すげぇ気になる。ビリーたちを止めようとしたら、不動対策を分かってる不治に妨害される、みたいな展開がないとちょっと納得ができないというか。
 てか、不動の能力で止血って大丈夫なのか、みたいな部分も気になるっちゃ気になる。能力的に血だけ止めるって指定はできないと思うので(できたっけ?)。血を止めた上で治療行為をしなきゃ意味がないと思うんだけど、どうするのだろうか。

ぼくたちは勉強ができない

 「先輩がいるので大丈夫です」と唯我が医者扱いするのは感動的なんだけど、その直後に浪人が同行しようとするので少しずっこけた。あんたは陸で待っててよ。話聞いてない……。目先の感動的な展開を闇雲に足し算した、みたいな感じなのだろうか。みんな緊急事態でパニクってると言えばまぁそうなのかもしれないけど、気になる。
 その後の浪人パパの飛び込みは彼がケガをするという意味あるけど、浪人が同行するくだりは正直何の意味もなかったよね。陸からロープを引っ張るとかそういう頑張りでも良かったんじゃないだろうか。
 んで、手術リベンジ。これは前から思ってたというか、他のルートでも当てはまる話なんだけど、唯我パパが物語の各所に出てくるんだけど、そのほとんどは唯我との関係じゃないんですよね。唯我が死んだ父親の呪縛にとらわれててそこから解放される話なら分かるんだけど。この手の父親ネタって定番なんだけど、周囲の人間ばかりと絡むのはすごい特徴的だと思う。こうなってくると、次の先生ルートが楽しみで、絶対唯我パパの話も出てくるじゃないですか。そうすると、今度は唯我が父を越える話にフォーカスしていくんじゃないかなぁ。だとすると、めちゃくちゃ楽しみ。今のところ、マルチルートなんだけど、唯我が各ヒロインと結ばれる話じゃなくて、各ヒロインが唯我と結ばれる話って感じが強いですよね。特に今は。過去の問題を乗り越えるドラマが唯我ではない。

『破壊神マグちゃん』

 イズマくん in 学校。 “流々ちゃんが男子に呼び出しをくらった!!!” と2人がリアクションしてるのが新鮮。ちゃんとキョーちゃんだけ赤面してるのも芸が細かい。2人とも誤解をしてるけど、誤解の内容が違う。
 ウーネラス。まさか聖騎士団の掘り下げがされるとは。しかも、結構ちゃんとした理屈があるのですごい。イズマくんの魔法は何となく勢いで見過ごしてたけど、「なぜ魔法が使えるのか」の部分に説明がある。意外と設定がしっかり作り込まれてる。もっとテキトーでもいいのにw
 今回は流々&マグがツッコミに回るのかと思いきや、イズマくんにもツッコミのターンが来る。やっぱツッコミ一辺倒じゃないのは流々ちゃんの魅力ですね。隙あらば流々マグの2人が仲良しバイブス全開にしてくるのも見ていて微笑ましい。
 俗っぽすぎる神。魔道具3点セットに脈絡がないと思ってたら “お前…もしや旅行のつもりで付いて来たな!?” とツッコミが入るのも笑いました。たしかに旅行に欲しい3点だw そっから流々マグ(あと鳩w)がクッキーと紅茶でまったりしてるのも最高。
 『世界の中心で愛を叫ぶ』的な抱きかかえシャウトからの女子2人の誤解も笑ったし、たった2コマの登場ながら大オチを完遂する錬くんも最高でした。オチに関しては新キャラのウネさんがまったく関係ないんだけど、学校を経由したことで新たな関係性のマジックが生まれてる。

『森林王者モリキング』

 プリンの盗み食いから始まる家庭崩壊。オチがあまりに鮮やかでちょっとした感動すら覚えてしまった。全方位的に納得しかない真実だったというか、盗み食いをしたという事実は曲げることなく「悪人はいない」という結論になったのがすごい。ちゃんと事前に “同じヤツもう一つ買ってきたら!?” というツッコミがあって、これが真相に肉薄してるんですが、母と娘で発想が同じというが良いよね。同じ発想だけど、母はもう一つ上のレベルであって、買うプリンは1コではない、というのが最高。優しい世界。
 てか、パルテナVIPジジイすげぇw オンライン対応してるのかよ。パルテナというチョイスも長谷川先生のこだわりを感じる。

『AGRAVITY BOYS』

 野球からの起業。観てないから分かんないけど、これから『半沢直樹』ネタでもやるのだろうか。1期の、それもモノマネこすられまくったようなネタじゃないと分からないので少し心配。
  “取引先のあてってあるの?” のコマのクリスン、すげぇ可愛かったです。劇中でネタにされない部分なので不意打ちだったというか。
 四天王ネタを明け透けにやるのは分かるんだけど、そのまんま「四天王」という役職名なので笑った。雑かよ。そして、四天王は顔隠すのに代表取締役は顔出すし。本作は生主がツッコミとして優秀というか、細かいネタにもいちいちツッコんでいくタイプだと思ってたんですが、ツッコミ不在の状況でもボケ放られると緩急というか、いつもと違う味わいになって面白いですね。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 10/1は印章の日ということで第2回消印選手権。北緯35度、東経140度がお題。事前に調べた上で優勝を狙うことが可能なこともあって、かなり戦いが熾烈。「これで優勝間違いなし!!」と思ってたら下調べが甘くて優勝ならず、みたいな人がいてもおかしくなさそう。
 いつもと内容が違うので投稿者の名前が違うのも面白い……と思ったら一部超有名なネタ職人がいるのも驚きました。頑張りおる……。

次号予告

 前に告知されてたように『アンデッド』が表紙、巻頭。なんだけど、それよりも『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』の存在感が大きすぎる。まさかの2作が凱旋ですよ。特に『約束』は最終巻発売記念という新しいタイプの節目なので驚く。予告に使われてるのがレイの絵っていうのも気になります。まぁ、後日譚だとするとエマは記憶失ってるから、順当に繰り上げるとレイが主人公ってことなのかな。さらには『お約束』も掲載だってよ。「ジャンプ新時代BOOSTキャンペーン」で『アンデッド』が表紙なんだけど、ぶっちゃけジャンプ旧時代のインパクトが強すぎる……。次次号の『マッシュル』のことも心配になってくるレベル。
 ちなみに、金未来杯は47号までお休みです。次号に載ったら新人の読切とか印象薄すぎるから休みで正解だと思うw いや、実際のところは読者の母数が大きい方が金未来杯のルール的には有利なので、そこらへんをフェアにするために休みにしたのかもしれない。『こち亀』完結号に載った奴が金未来杯優勝、とか以前にありましたよね。……こういうあらぬ疑いを延々と言われてしまうから良くない。というか言う奴がクズ。ごめんなさい。
 3号も休みになるのは意外ですが、次次号から平野版『鬼滅』番外編が前後編で載るので、その兼ね合いでしょうね
 『約束』凱旋がサプライズすぎて嬉しいんですが、それよりも個人的には「最終巻発売記念」という部分が気になる。つまり、つまりですよ。『ゆらぎ荘』の最終巻が出るときには当然『ゆらぎ荘』の特別番外編がー??? という話じゃないですか。やっば。もう読めないと思ってたけど、ちょっとだけ可能性出てきた。こっわ。振られたから必死で忘れようとしてた人から思わせぶりな連絡来た、みたいな心の乱れっぷり。「また読めるかも」という可能性が生じてしまったのが怖い。

目次

 ジャンプマイベスト3。権平先生が選ぶ魂が震えるトリプルアクセル。目次コメントではお馴染みだったネタがこのコーナーにも派生してくるの良いですね。マジで好きなのが伝わってくるし、1位のチョイスが渋いというか、「フィギュア好きとしてこれは外せないんで」みたいな気遣いすら感じる。

今年一杯コロナ体制で3週2本又は4週3本でいきます!!年末の千話目指して!!
(『ONE PIECE』)

 そうか、『ONE PIECE』千話記念で特別企画とか考えてるだろうから、そことの兼ね合いもあるのか。単に仕事がしづらいってだけじゃない。よりによって千話達成の今年だったとは迷惑ですねw

罰ゲームで8年ぶりに髪を染めた。派手な色なので近所の人にすぐ見つかります <健人>
(『仄見える少年』)

 芥見先生はあんなに悩んでたのにw

他にも紀平さんトゥクタミ宇野君コストルナヤ大ちゃん中野さん町田君etc
(『夜桜さんちの大作戦』)

 めんどくさいオタクマインド全開で微笑ましい。

部屋にクーラーが無いので、早く涼しくなって欲しいです。チョコが溶ける…
(『ぼくらの血盟』)

 いや死ぬって……。エアコンって健康で文化的な最低限度の生活でしょ。

好きな酒場のヒーローはシャーマンです。というかモルグルが好きです。かわいい。
(『破壊神マグちゃん』)

 いろいろ好きなものが紹介されるけど、毎回分からなくて調べてしまうw

相手を動かすのが難しい。FBを100個投げても動かせない。ボム兵投げたい。
(『森林王者モリキング』)

 こっちは分かるw

愛読者アンケート

 読切についてと、『呪術』『BTW』のアニメについて。『BTW』はたぶん観ないと思う。こんな時期じゃなかったら「暇だから映画でも行こうかな」ってなる可能性もあったんですが。『鬼滅』も怪しい。オリジナルだったら観るんだけど。

総括

 終わり。割と早い。そして、短い。いいぞ。少しだけど短くなってる。気軽に書いて、終わる。そのくらいを目指したい。

 今週のベスト作品。……あっ、今週短い理由分かった。爆発的にハマった作品がないからだ。いや、『灼熱』『マグちゃん』あたりは面白かったんだけど、それは毎週面白い奴だし。
 うーん、『ロボコ』かな。変則的な回だけど作品の良さが出てたと思うし、オチが痛快だった。

 今週のベストコマ。『ONE PIECE』の “好きな駆除は” “トカゲ駆除!!” のコマ。あそこホント好き。
 あとは『高校生家族』の絵日記も好き。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちらー。

  • 真奈 『ぼくらの血盟』
    • 新キャラの登場によって作品の雰囲気が一変したと思います。何なら今後の本作の方向性を決定づけたような印象すらあって、新キャラ回として理想的だったのではないか。まぁ、これでこの子が本話限りだったら笑うんですが。

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