北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年46号の感想

週刊少年ジャンプ(46) 2020年 11/2 号 [雑誌]

 週末映画館に行ったんですが、人がすごかったです。年齢層は違うけど『スターウォーズ』の初日みたいな喧噪だった。ちなみにその日観た『スパイの妻』がめちゃくちゃ面白かったので『鬼滅』の後でいいからオススメです。賞取ったしとりあえず観るかとか思ってたら、今年トップ級。超好き。

表紙

 『ONE PIECE』。ヤマトが初カラー……だったような違ったような。頭部がとてもカラフル。

呪術高専だより

 アニメ『呪術』情報。スクナの指がグッズ化されるらしいので笑った。リアル。グロすぎるw 12cmなので実寸大なのかな。ちょっと大きめ? 実際のサイズを見て「これを飲み込む虎杖やべぇ……」と実感するのも一興だと思います。ただ、真似して飲み込まないように注意は必要ですね。
 グッズはあまり欲しくならないタイプだけど、こういう作品世界に出てきたアイテムのレプリカみたいな路線はちょっと惹かれちゃう。

読者プレゼント

 制作は橋本。カムチャッカ半島マトリョーシカがテーマ。あんま詳しくないから自信ないけど、マトリョーシカって別にカムチャッカ半島の名産ってわけではない気がする。ロシアの名産ってだけで。軽くググったけどよく分からんかった。ちなみに、半島の説明の中で「オモシロア」というダジャレを詰め込んでるのはナイス。

巻頭カラー『ONE PIECE

 カイドウと侍たち。ジャック戦が省略されたことに少し違和感があったんですが、ちょっとその意図が分かった気がする。侍たちの集団バトルはこのカイドウ戦まで取っておきたかったんだと思う。そのくらい今回のバトルは良かった。そもそも今のカイドウが人型じゃないので、そのバトルが描かれること自体珍しいと思うんだけど、そういう意味でも圧巻。侍たちのドラマ的な熱さももちろんあるけど、単純にバトルとしてビジュアル面の魅力がすごかったです。ジャックはこの盛り上げのための犠牲に……。
 竜モードのカイドウでおそらく一番厄介なのは熱線ビーム(一応ブレス)だと思うんですが、その対策が個人の能力で解決するのはちょっと意外でした。チームプレイとかアイディアでクリアするのかと思ったけど、能力の相性で楽勝。まぁ、逆に言うと、戦術でアイディアでクリアしたわけではないので、今後戦うであろうルフィにとっては参考にならない。まぁ、侍たちが竜を討伐して、ルフィが人型と戦う、みたいなパターンかもしれないけど。

Dr.STONE

 扉のコマが縦長で面白いんですが、そこでスタンリーが煙草に火をつける。これが終盤の、まぁ本話の見せ場の1つであろう場面に関わってくる。スタンリーはガチガチの拷問しそうなイメージあったので少しガッカリな印象を受けなくもないんですが、まぁ「所詮ガキ相手なんでw」という余裕の現れと考えれば逆に強キャラ感としてアリなのかな。そんな拷問のくだり。ちゃんと拷問のシーンが始まるとスタンリーの煙草の火が消えてるんですよね。作者サイドからすれば逆算すれば出来る簡単な描写ではあるんですが、こういう細かい仕掛け好きよ。なぜあんなものをわざわざ作ったのか、はさておき。
 ゼノ。人質なのに偉そうにしててワロタ、ではあるんだけど、まぁこういうのはレクター博士とかよくある奴でもありますね。
 んで、月。ゼノの強キャラ感描写でもあり、ゼノとしては千空の文明進捗度がどの程度か、探りを入れる意味もあったのでしょう。知らなかったら重要情報教えることになるけど、知らない程度のクソザコだったら気にする必要ナシ、みたいな(捕まってる現状は無視するとする)。

僕のヒーローアカデミア

 『ONE PIECE』が対怪獣バトルをやってて素晴らしかったんですが、こちらもある意味で対怪獣。ただし、戦うのではなく、怪獣から市民を救う。梅雨&お茶子という事情もあるだろうけど、ただの救出がめちゃくちゃアクションに富んでて楽しい。
 健脚バーサン。何だっけ、高速とかに出るターボババアみたいな奴、あれ思い出した。そんな一見するとギャグにも思える描写なんですが、「なぜ彼女は健脚なのか」のが部分がちょっとした伏線にもなってるのが面白いですね。
 ただ、面白いと見ていいのかは少し疑問が残る。バーサンに化けたのに健脚アピールするトガヒミコの演技方針、それでいいのか? みたいな疑問。
 からの民家に逃げたトガヒミコを追う場面がサスペンスフルというか、ちょっとホラー的でもあって最高。

『呪術廻戦』

 冒頭の回想。三馬鹿と五条なんですが、もう虎杖以外の全員が戦線離脱してるんですよね。釘崎のショックを強調する場面だと思いますが、他の2人も大差ねぇわ……と落ち込む。
 真人の黒閃。黒閃は固有の能力ではなく技術なので当然真人も使える。そして、本作で黒閃といったら誰かのこと思い出しませんかー?? というフリにもなってますね。真人黒閃の絶望感からのMr.黒閃(勝手な印象)の登場は激アツでした。
 ということで東堂。虎杖と関わりの深い強キャラという意味でも熱いし、虎杖があと一歩で殺される瞬間に現れるキャラとしてふさわしい能力を持ってる。この人しかいない!! と思わされるような盛り上げがうまい。ついでに、真人の考察を挟むことで東堂の能力について説明臭くなく思い出させてくれるのも見事だったと思います。こういう気遣い大事よ(私はすぐ忘れる)。

ブラッククローバー

 悪魔の社会も序列が決まってて、上が下を虐げ、搾取する。人間界と同じじゃん……。まぁ、こういう2つの世界の似たもの同士がひょんなことからコンビを組むようになったというのは熱いですね。ちょっと映画『ヴェノム』思い出しました。あの映画「怖いと思ったら可愛いじゃん」と話題になりましたが、本作の悪魔も大体そんな印象。今回の1話で悪みたいな印象は雲散霧消しました(それが悪いわけではない)。
 魔力がないという共通項があるものの、それは偶然ではなく、あの悪魔と、もしくはリチタとアスタの間には何らかの関係があるんじゃないか。要するにリチタ、アスタのママなんじゃないか、みたいな感じも匂わせもあるのかな。修道院に子供捨ててるっぽかったし。まぁ、そもそもあの体質でよく子供産めたな、とは少し思うんですが。胎児もしくは生まれたての段階で吸われたらすぐ死んじゃいそう。
 あと、あの体質がヘンリーで紹介済みってのは普通に良かったです。初出の設定だったら少し都合の良さを感じちゃってたと思う。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 いよいよ先生編開幕。最後ですね。まぁ、これでオマケとして唯我独身貴族ルートが最後に始まってもいいと思うんですがw 同じ話ばっかりしてるけど、やっぱ最後に唯我のドラマは必要だと思うんですよ。
 本編。例の花火から始まるんですが、先生と手をつなぐこと「以前にもこんなことが……」と記憶が蘇る。手つなぎが単なる儀式ではなく、ちゃんと2人のドラマの始まりとして機能しててうまい。ここで記憶を刺激されたから2人は後に結ばれるのである、と歴史の分岐感あって好き。ええやんええやん。ちょっと普通に面白そうである。
 からの唯我先生爆誕。これまた見たかった未来の姿という感じで嬉しい。唯我が父親を越える教師になる、という筋道見えてきたっしょ。これは……面白いのでは……?
 唯我が教師になるほどの年月が経つということは妹弟たちが成長して貧困度が増す。唯我の収入も増えただろうけど、プラマイとしてはマイナスが多そう。唯我個人のことしか考えてなかったけど、未来になったら当然こっちの問題もある、という提示が面白い。これは……。
 からの唯我独り暮らし。 “なんだか手狭になってきたわねぇ…” という母親のセリフから唯我の独り暮らしになるのかがピンとこない。経済的な事情を考えると唯我は逆に家から出れなくなる気がする。貧困の呪縛って感じで面白そうなのに。いや、長男だからって家の経済支えなきゃいけない、みたいな考えもどうかと思うんですが、あの話の流れで唯我が独り暮らし始めるのはちょっと薄情な印象が出ちゃう気がする。まぁ、狭いだけで貧困ではないってことなのかもしれないけど、それはそれで疑問がある。
 新築マンション家賃4万。窓を開けたら先生のケツ。隣接してるマンションがあるってのは分かるけど、だとしたらそこに窓は作らない気がする。いや、住宅事情とか詳しくないから自信はないけど、あんなのただのトラブル発生のリスクでしかないと思う。「日当たり悪いのにわざわざカーテン用意しないといけないんですかぁ??」とか管理人にゴネたくなるw

チェンソーマン』

 チェンソーマンが世間にヒーローとして認知されればされるほど弱くなる。前にも書いたと思うけど、「今までの主人公の活躍はすべて悪役が仕組んだものだった」系のびっくり展開ってよくあるじゃないですか。そこに対してキレイに理屈を通していて好きです。マキマは銃の悪魔を倒せたけど、適度に弱めてチェンソーにぶつけて殺させる、というのも計画として理解できる。コベニちゃんは店での一件があるからチェンソーのことめっちゃ恐怖してると思うんだけど、まぁそこらへんは知らん。
  “千年使用” 。鎖で繋いだ人、1人につき50年奪ったとして20人。屋上に集めることを考えたらめちゃくちゃ現実的な数字だった……(もっと荒唐無稽な数字かと思ったw)。

『高校生家族』

 親父の高校デビューで一番やってほしくないこと、としてワックスが出てきたのは笑った。あそこマジ笑ったので1ページだけで完結してしまってちょっと残念ですらある。
 体力テスト。父、体力不足かと思いきや、めっちゃ動ける。そういえば、バレーのサーブする回あったか。あれが伏線……!(何でも伏線にしたがる人の真似) 真面目に書くなら、跳躍力測定のコマで「あーそういやサーブしてたね」と思い出させてくれる。こういう気遣い大事よ(私はすぐ忘れる)。
 今後の活躍が期待できそうな西くん。メガネである。このまま家族に好意的なツッコミ役として定着してほしい。ただ「バーチャルアマゾネス」が意味不明すぎて説明が欲しいw
 次号、一挙2話掲載だそうです。ペロッ、これは巻末固定への布石……!

『夜桜さんちの大作戦』

 観光列車。『鬼滅』の便乗か……(違います)。
 最近やらないから忘れてたけど、本作、1話の中に伏線仕込むの大好きな人なんだった。今回かなりすごかったですね。最近なかったことの反動なのか、情報の密度がすごい。列車というクローズドサークルで行われるミステリー回として秀逸だったと思う。冒頭の場面であった崎陽軒の煙がギャグのように見えて実はヒントになってたんですね。ガスをまいたのは皮下の方で、彼はシウマイ弁当に対してツッコミを入れてるので論理的に繋がる場面ではないんですが(夜桜パパが無臭料理の違和感を勝手にフォローした可能性はある)、読者にガスや煙を印象づける効果は無視できない。ただ、崎陽軒は「シウマイ」なので、漫画では「シュウマイ」だったのが気になる。
 謎解きし、状況を打開するために必殺技的にアクションするのも漫画として気持ちいい。ただのミステリー作品にはない良さ。まぁ目立ちすぎだとは思いますが。

センターカラー『破壊神マグちゃん』

 単行本1巻発売記念でセンターカラー。過去に連載(人気)やってる人は自動的に二度目のセンターカラーもらえる傾向にあると思ってたんですが、過去の連載経験すら関係なかったのかもしれない。いや、普通に人気とかでカラーになった方が嬉しいんだけど、全体の傾向を読む上で。『高校生家族』は2話掲載とかやって、後に巻末固定になると思うから例外として、他の若い作品が漏れなく再びのセンターカラーになるのか、気になります。
 カラー扉。流々ちゃんの不敵な笑みがかっこいいので笑った。イズマくん以上にバトル漫画の住人感ある。てか、ナプタくん、緑だったのか……
 本編。流々ちゃんが風邪。高熱が出たらコロナを疑った方がいい。てか、『夜桜』でも「料理の匂いがしないのはコロナを疑った方がいい」って書けたんだよなw
 とにかく風邪。コロナではない。本人が気づいてないだけで可能性はあるがな(しつこい)。とにかく、二度目の自己紹介みたいな話をやりたかったんだと思います。流々マグの2人の関係性に改めてフォーカスする回で、そこに顔出し程度に他のキャラが満遍なく登場する。本編前のコラムページとあわせればもう完璧。一見さんも本話から安心して読める。この「安心」のレベルがちょっと異常。マジで何の問題もない。そこまで丁寧にしてなくても……とか思った。
 ちなみに、そのコラムページ。タイトルが「破滅使徒 血盟会報」なんですが、『ぼくらの血盟』があるからその単語は避けた方がよかったのではないかw
 キャラの網羅ってのもそうですが、全体的に優しさを打ち出した内容になってるのも二度目の自己紹介感ありますね。本作がどういう作品かを説明する際に「これ読んで」で済むレベル。何なら初回よりふさわしいかもw
 イズマくん。戸ピシャン!で出オチかと思ったけど、ちゃんと意味のある活躍をする。この感じも良いよね。ギャグ要員だけど、話せば分かるバランス。イズマくん(&ウネさん)の優しさを受けるだけではなく、マグちゃんが知恵を働かせて氷嚢ゲットするのも最高。前のページにおける「家庭の医学」のリストアップがちゃんと布石として機能してる。
 ひんやりマグちゃん頭に乗っけたい……というマグちゃんを愛でる意味でもかなり大きな意味があったと思います。本作の象徴とも言える(1巻の表紙デザインでもある)、流々ちゃんの頭の上にマグちゃん、という絵面に別の意味を持たせてるのがうまい。
 からの分体。これは『ミクロの決死圏』展開不可避……と思ったら違った。惜しかったなぁ。いけると思ったw
 イズマくんが優しすぎると錬くんがいらない子になってしまうんですが、イズマくん以上に「流々のこと分かってっから」と活躍。貢献の度合いとは別の尺度で見せ場があるのが良いよね。くれたものありがたさでは2人のことを比較できない。それぞれに良さがある。そして、錬くんが何より重要だったのは “…だからお前が店に注文しに来てくれて正直助かったよ” 。ちゃんとマグちゃんの活躍を意識させて物語はクライマックスに向かう。流々ちゃんの善人性と裏返しである “他人にあんまり頼ろうとしない” という問題をマグちゃんが埋める。最後に流々ちゃんが「マグちゃんありがとう」となるのはまぁ想像しやすいんですが、第三者がマグちゃんの功績に気づける、というのが最高に優しい世界。
 そんな他人に頼らない流々ちゃんがついに本当の弱みを見せる、という “お母…さん…” がどう考えても本話のハイライト。今まで掘り下げられなかった流々ちゃんの独り暮らしの件に触れる意味でも熱いし、何よりマグちゃんの触手を握るアクションが良い。触手というマグちゃんの特徴を踏まえててうまい。2人が今まで以上に深い部分で繋がるんですが、それが安易に喜ばしいことではない……というほろ苦さもある。
 他人に頼らない、頼れない流々ちゃんが最後に “…そっか 流石は神さま” となるのも完璧な着地だよなぁ。人からの施しを素直に受け取れない流々ちゃんの問題を埋める理屈としてマグちゃんの決めゼリフである「供物を捧げよ」が絡んでくる。
 完璧な1話だったと思うんですが、チヌが出てこなかったのが大問題なんだよなぁ。深刻なチヌ不足。

『ぼくらの血盟』

 増ページ記念で本編前に「血盟度診断」。キャラクター診断ですね。「血盟」が2連しちゃった……。これは『マグちゃん』が悪いというか、気を使うべきだったと思うw
 ちなみに、私の診断結果はコウくんでした。ショタとして愛でられる運命なのか……。
 てか、この中に京華を入れるのはちょっと問題があったのではないか。1人だけ外れすぎる。もしくは来週以降仲間になることのネタバレ。
 本編。超人バトルに常人が同席する問題についての話が良い。イケメンくんが “囮でも壁役でも何でもやる” と覚悟を見せるのはまぁベタなんだけど、その後の実際における活躍が良い。活躍の度合いが常人離れしてない。いや、正直言うと「これイケメンくん意味あった?」とか思わんでもないんだけど、コウちゃんをギュッと抱きしめたい! というリビドーを感じる(だから何だ)。
 あと、敵が人質を脅しの材料にするのではなく、具体的にバトルに活用するってのも良かったです。吸血鬼らしいビジュアルも見れたし。ちょっとセクシーですよね。あの絵面。
 ラスト。 “一緒にだよ” と言うコウくんの上目遣いが破壊力あってよろしかったのではないでしょうか。最近イケメンとショタどっちに興味あるのか疑わしくもなってきたんですが、ちゃんとコウくんにもキラーショットがある。

鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 外伝』平野稜二

 後編。扉が花見なんですが、3人とは思えない量の食事が用意されてるので笑った。
 本編。カラスに爆弾解除の手順を教わりてぇ。あの口調でどうやって教えたんだろうかw
 恋柱ライジング。アクロバティックに動くだけなので地味っちゃ地味なんですが、逆に言うと、意志のチカラで土壇場で覚醒できたという部分に無理がない。最後の爆弾キャッチも彼女の特性を生かしたものになってたし。まぁ、何が恋の呼吸なのかと言われると説明に困るんですが。
 髪の色ディスってきた子供とのやり取りも良かった。先週の感想と重なるけど、一般市民を守る、という部分が珍しいよね。ヒーローなんだからやっぱ人を助けてこそだわ。ただ、 “ほらお母ちゃんも!” が最高なだけに、そのお母ちゃんがお礼を言う描写がイマイチ分からないのが残念。その後の “ありがとう!” が母親のセリフなのかもしれないけど、絵がないので分からないし、母親が言ってるんだとしたら「ありがとうございます!」とか区別がつくようにしたと思う。
 鬼も覚醒。本家でもやりそうな鬼の身の上回想からの覚醒が良い。なぜ銃を使うのか、から剣士としての再起。剣士の鬼ってのはかなり大ネタだと思うんだけど、原作がもう完結してるのでそこらへんは気を使わなくていいのかな。異形の剣士としてのビジュアルもかっこよかったと思います。恋柱は可愛くないって言ってたけど、可愛いと思う。
 からのエピローグ。突然映画のネタバレぶっ込んでくるので爆笑しました。いや、あくまでもジャンプに掲載されてるものだから当然本家を連載で追ってる人が大前提ってのは分かるけど、どうしても「オイオイいいのかよw」とか思ってしまう。
 ちょっとだけ炭治郎たちも出てくるのもサービスとして嬉しい。やはりイノスケが好きだなぁと思い出した。ほわほわ路線が強まりすぎるのはあんま好きじゃないけど、今回みたいな感じはやはり可愛い。ただ、「わたパチ」はこの時代に存在しないので適切じゃないと思う。偶然だとしても無駄にややこしい。てか、今調べたらわたパチって生産終了してるのね。知らなかった。最後に一度食べたかったな……。
 ということで終わり。何が「ということ」なのかは知らないけど、面白かったです。原作らしさと平野版らしさのバランスが絶妙だったと思います。原作で拾えてなかった要素(一般市民とのあれこれ)を平野版が代わりに拾う、というのもスピンオフとして重要な役割だったと思います。

センターカラー『AGRAVITY BOYS』

 センターカラー。今号は『マグちゃん』とカラーで、両極端なギャグ作品がカラーになってる。
 本編は放置しての番外編。突然のラジオ回。本作の本分はギャグにあり!! と高らかに宣言するようで良かったです。たまに本編も設定も無視してパラレルな世界の話やるギャグ作品ってたまにあったよね。そんな系譜の一つなのかな。
 漫画なんだからラジオじゃなくて動画配信にすればいいんだけど、それだけにラジオ愛を感じる。まぁ、配信は本編でやってるって事情もあるか。ただ、中村先生のラジオ愛というか、ガチでラジオ聴いてる人なんだなと感じる点はあって、そこが良かった。ラジオネームでジャブ的な小ボケをかましてくる感じもリアルだし、 “リスナーの質!!!” みたいな「うちのリスナーはさぁ」みたいな視点もラジオあるある。中でも個人的に一番ハマったのが過払い金についての法律事務所のラジオcm。超ある!! 近年のラジオにおける最大の共通項と言っても過言ではないと思う(民放限定)。ここマジで笑った。ラジオあるあるとしてうまいし、本作に借金経験者がやたら多いのも笑った。
 クリスの乳首ネタ。これはメタな視点なので本編だと扱いにくいってのもあったのかな。ただ、クリスを女性視するネタはかなり初期に限ったものだと思うので「そんなもあったねー」的な印象もなくはない。まぁ、今の最大の個性である「生主」も多少は女性アイドル的なニュアンスあるんだろうけど。
 あと、個人的に関心があったのが本編の中で「アグラビ」という略称が使われた点。これは中村先生公認と見て間違いないっぽいですね。まぁ、かつて堀越先生は「僕デミア」を押していたという歴史もあったと思うのですが。
 高次くんより高次な存在が現れてエンド。これ普通に面白かったから正式にハガキ募集して、定期的にやってほしいなぁ。要するに『ONE PIECE』のSBSの漫画化。

『仄見える少年』

 姉。最強キャラ降臨回でもあるけど、話としては哀別にフォーカス。ちょっとメタい話になるけど、女性キャラ繋がりという流れだと思う。そんな哀別の非バトルキャラだけど守られるだけじゃイヤ、というテーマはすごい誠実だったし、これを結果的にそうするのではなく、ちゃんと劇中で女性キャラに葛藤を抱えた上で高らかに宣言させたのが重要だと思う。非バトル女性キャラがバトルに参加するようになる流れは『アンデッド』が割と近いと思うんだけど、あっちよりも本作の方が「私だって」のドラマとしては感動的だったと思う。まぁ、あっちは(ほぼ)恋人関係にあるのでまた事情は違うんだけど。
 伊織側に新キャラ。なんか続々と新キャラが出てきて少し面食らう。まぁ、それだけ組織が巨大であるということなんだろうけど。今回の人はオッサンではないけど、高校生から見たらオッサンでもおかしくはない程度の大人、という感じですごい良かった。他の作品の感想でよく「母親を娘と同じ美少女にすんな」みたいな話するんですが、それと似ていて、この細かい年齢感が良い。……まぁ、これで実は高校生です、みたいなオチだったら笑うんですが。

『マッシュル-MASHLE-』

 これは掲載位置が悪い。不運というか、編集部の悪意も感じてしまうレベル。レモンちゃんと再会してバンザーイ! というのは微笑ましくて良いんだけど、今週の『仄見える』を読んだ直後だと女性キャラの扱いが雑すぎるので「もうちょっと何とかならなかったの」みたいな印象も湧いてしまう。てか、その前にフィンくんがお飾りのまま終わった感あるのも気になってたんですが。
 いや、この問題はどう結論を出すのが適切か難しくて、「バトルに参加しない奴とは友達になれない」という極論になってしまうのもそれはそれで問題ありますよね。なので、現状でも良いと言えるのかもしれないけど、ちょっと疑問は残る。守られるだけで、最終的にラブコメ的な雰囲気になってハッピーエンド、というのはいくら何でも話が単純すぎる。優しさがテーマというか、作品の大きな魅力になってる(と思う)本作だと余計に「それでいいのか」感が残るというか。バトル漫画における非バトル要員ってのは今後も気にしていきたいテーマです。面白くなりそう。

『アンデッドアンラック』

 ジュイスがセクシーアピールしてきたのは笑った。まぁたしかに最近、妙に女性っぽさを打ち出してる感じはあったけど。本作のラブコメ要素の良さ、というかアンディの良さは大人っぽさにあると思うので、このホクロという直接的ではないものの、明らかに深い関係を想起させる何か、というのが良い。風子はまだ子供だから赤面して動揺するしかできない。不動も子供キャラとして良い味出してましたね。
 ループの仕組みはかなり物理的。なので時間が戻るとかではなく、時間は常に一方向に進み続けてる。物理的に破壊は身も蓋もなさすぎてちょっと笑ったけど、だからこそ痕跡が残ってる、というのは大事か。破壊と再生のスパンがよく分からないけど、ジュイスの年齢も気になってくる。たぶん二十代、行ってても三十代なキャラ(見た目)だと思うけど、アークの不思議現象で肉体は維持してるのか何なのか。不老的な部分がアンディ固有の能力じゃなくなっちゃうのは少し残念ではあるけど、1人くらい前ループを経験した人いないと話を進めにくいってのも分からんではない。
 からの「君に伝われ」エンド。そんなのあったなw 笑ったのと同時に面白そうでもある。風子が大ファンなので、来週以降彼女のオタク的知識が役に立つ可能性もありそうですね。先ほどの非バトル要員の活躍問題にも通じる。
 んで、その作者が安野雲でUNKWNOWN。否定者なのかただのダジャレなのかは分からないw 否定者だとして、ペンネームでわざわざ宣言するのもバカだよなぁという話なので。ただ、そんなことよりも少女漫画でアンノでしょ。それなら安野モヨコがいるじゃないですか。なんで『君に届け』パロディにしたのかが謎い。まぁ、「伝われ」という要素が大事だったのかもしれない。

『僕とロボコ』

 ガチルリ。こちらも少女漫画ネタなので笑った。「思い思われブチ・ハマチ」が面白すぎる。『アンデッド』的にはちょっとした迷惑だと思うw
 とにかくガチルリ。突然少女漫画ネタになったと思ったけど、よく考えたらクリスチーネ剛田が元ネタか。漫画家志望設定に作者が肩入れしすぎたのか、当初のコンセプトからかなり外れたキャラクターに落ち着きましたよね。てか、『ドラえもん』世界で最も成長した人物と言っても間違いじゃないと思う。ジャイ子と結婚した方が正解だったんじゃない? とか本末転倒な話にもなるんですが、逆に言うと、ジャイ子を幸せに出来なかったのび太はクソ、という話にもなるのかな。まぁ、相性とかあるけど。
 「ドミオピザ」のロゴデザイン笑った。てか、「ピザ」の中に「ヒザ」が隠されていたのだな。ロボコは働くべくして働いたというか。
 バミュ4。何気に先週の続きになってるんですね。そもそもモツオの話も続いてたし、一話完結ながら連続性がある。
 ジャンプパロディ界の大御所、「オレでなきゃ見逃しちゃうね」おじさん。そのネタが出てくるんですが、例のセリフではなく、手刀の瞬間の方だけを見せるのが良かった。パロディのお題としてはクソベタなんですが、その切り取り方がひと味違う。

『あやかしトライアングル』

 イケメンくん初登場。漫画の中のイケメンキャラというのも面白いテーマだと思う。劇中でイケメン扱いされるキャラ。てか、最近のジャンプ割と多いと思うんですよね。『血盟』とか『ロボコ』とか。個人的にだけど、『仄見える』はもっとイケメン感を打ち出してほしいw
 漫画だとどいつもこいつも美男美女になりがちなんだけど、改めて劇中の美の評価が本話における重要なファクターになってくる。祭里が美少女扱いされて自身や周囲の人間が戸惑う、というのは本作ならではの展開で面白いですね。よく幼馴染のヒロインに対して「よく考えたら美少女だよな」と意識し始める展開あるけど、本作だとそれが男主人公で発生してしまう。
 んで、問題のイケメンくん。中性的というか、フェミニンな感じもあるイケメンなのかな。先ほどあげた作品の中にはなかなかいないタイプのイケメン像なので興味深い。
 イケメン登場に動揺する祭里。 “相手が人間なら俺が行くことねーのか!?” が前フリになっててうまい。人に化ける妖という話だったら本来はイケメンである必要はないんだけど、ただの人間ではなく、人間の中でも(ビジュアル的な)魅力のある、(ビジュアルとして)出来の良い人間って部分が大事なんだと思う。イケメンで周囲の人を魅了すればするほどそれが彼の強キャラ感に繋がる。

『森林王者モリキング』

 バトル回で正直不安もあったし、実際に最初のカマキリのくだりはイマイチだったんだけど(最初から斬撃で脅せばいい)、モリキング出てからは面白かったなぁ。ナメてましたごめんなさい、と陳謝。
 バトル漫画でよくある主人公の変身、要するにスーパーサイヤ人展開をイジる「帰虫」「虫解」がまず最高。そういや長谷川先生、実写『BLEACH』のレポ漫画描いてたっけな……とか思い出した。こういうときは『BLEACH』をイジるとやっぱ面白いですね。元が良いのでギャップが強い。
 知らない設定、バトル漫画っぽい設定が次々出てくるギャグなんですが、それに対する “王の候補はみんなできる” も最高。ツッコミ役が勝子ではないんだけど、そこもちゃんと生きてますね。一緒にしないで的なおかしさ。
 からの「森林王カード」。禁断のネタすぎるw いや、もうサービス終了してると思うから元ネタ分からなくて混乱する読者がいてもおかしくないんだけど。もうそれなりに古いよね?
 そして、ラスト。待ち受けるクワガタが強キャラアピール、かつ変態アピールとしてのヴァンダム的な股割り。全裸でヴァンダムは混ぜるな危険だわ。考えたことなかったw

www.youtube.com
 せっかくなんで「とりあえずこれを観とけ」的な動画貼っときます。cmだから短いよ。

『灼熱のニライカナイ

 まさかのミステリー回。前編。急になんでやとか思ったけど、よく考えたらハードボイルドなんだから当たり前か。前々回あたりにやたら色っぽいスナックのママ出てきたときも感じたけど「そういやハードボイルドだったわ」となりがち。てか、基本を忘れずに律儀にやってきますね。
 ただ、ミステリー、それもハードボイルドでやるんだったら視点は徹底的に一人称だと思うので、冒頭から新キャラが出てきたのは気になる。てか、冒頭の “女の子を容姿で判断するな”吹き出し、喋る人物間違ってない? なんか妙に分かりにくい感じがしました。
 揚収。知らない世界の常識という感じで面白かった。海沿いはキレイで羨ましいとか安易に考えがちだけど、めちゃくちゃ大変なのね。そもそも管轄外で起きた事件、事故の成れの果てかもしれないってのも虚無感ある。ちょっと同情するわ。
 場面がマリンセンターに移ってからはようやく分かりやすいミステリー感(揚収との関係は不明)。人物が容疑者として現れ、事情を聞きながら舞台の特殊性などを聞いて回る。ミステリー独特のワクワク感ありますよね。説明してるだけなので、本来ならそれほど楽しい場面ではないんだけど、ミステリーバイブスがほとばしってるだけで注意深く読んじゃう感じが楽しい。スパルタ的な訓練、セクハラ、痴情のもつれ。この感じ好きだなぁ。最近こういうの読んでなかったので好きなのを忘れてた。そんな教官に話を聞いてみれば “それこそ「好き」って気持ちだけでは務まらない” とか良い話風のこと言い出すのも胡散臭くて良い。誰を信じればいいのか。
 しんみりしてからのイルカを調教するイルカ。パパ上が出てこないからあれだけシリアスな雰囲気が作れたのかもしれないw “なにぃ!? ムサシくんがおしっこを!?” のくだりとか最高だわ。なんでイルカがそれを報告してくるんだよw
 トレーナー研修生が “イルカと泳ぐ秘訣を教えて下さいっ!!” と青春臭い展開になったと思ったら……のラストでビビった。これはマジでビビった。ギャグとシリアスを反復横飛びする田村作品の神髄ここにあり、という感じだ。
 美女の死体、というのもミステリー感として良いよなぁ。できれば裸が良かったけど、まぁ水難事故という体裁なのでそれは期待しすぎか。てか、よく読み返したらまだ死んだとはどこにも書いてなかったですね。ミステリー展開のワクワクに気を取られてすっかり思い込んでたし、実際死んでるだろうけど、一応の可能性として。あと、足は切れてない。まだまだ話が広がりそうだし、続きそうなんだけど、ああと1話で終わんの? 来週「後編」じゃなくて「中編」だったりしてw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 10/19は海外旅行の日。今年はまったく無意味な日になってしまうので、籾山編集オススメの旅行記7選。
 『幻獣ムベンベを追え』は作者が伊集院のラジオに出てるのを聞いて面白そうだとは思ってました。読みたい本リストに入ってる。同じ作者の『謎の独立国家ソマリランド』とか話を聞く分には『HUNTER×HUNTER』の流星街のモデルっぽい気がする。こっちを先に読むべきかもしれない……。

 10/23は電信電話記念日。ジャンプに出てくるスマホ特集。バックナンバーーかあら初スマホ(描写)を探しててマジで有意義すぎる企画だ。偉すぎる。編集部は週ちゃんチームに特別報酬とかあげるべきなのではないかw
 一応の説明としてスマホ以前のガラケーの説明も載ってて、その例が『SKET DANCE』『バクマン。』なのもちょっとショックw この2つ、まだまだ「最近の奴」ってイメージあるけど、ガラケー描写があるだけでちょっと「一昔前」みたいな印象も湧きますね。マジか……。余裕でブログ開始後の作品じゃないか。

次号予告

 『呪術』また表紙かよ。芥見先生大変ね。主人公復活か!? というタイミングなのでかなり熱いことにはなってる。
 てか、『呪術』人気ブースト目的もあるだろうけど、ハロウィンだからなのね。たしかに、今のジャンプにおける最強ハロウィン漫画だ。ハロウィンの中でも渋谷ハロウィンだし。
 すっかり忘れてたけど、金未来杯が再開。そうだった。途中なんだったw てか、今気づいたけど4作目(次次号)の作品ってバドミントンなのね。やば、個人的にすごい興味ある。

目次

 ジャンプマイベスト3。戸塚先生の暇なときにやってる事。三段オチみたいになってるんですが、上2つのゲームが気になる。全然ゲームの話題出さないじゃないですか。目次で(ツイッターは知らん)。長谷川先生みたいにもっと出してくれていいのに。

監修の先生方と、もろもろの計画ツメで会合しました。毎回勉強になります! <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 本作の監修がどのように行われてるのか気になる。大まかな流れで相談して、細かい相談はその都度行う、みたいな感じなのかしら。将棋漫画の監修とかはもうちょっと想像しやすいんだけど。

モウの小豆アイスがおいしいです。おすすめします!
(『チェンソーマン』)

 これは気になる。忘れなかったら買ってみたい。

運動神経が鈍かったので高校の体力テストは恥部を晒してるような気分でした
(『高校生家族』)

 分かる。シャトルランとか嫌な思い出しかない。早く脱落したいけど、新しいクラスで目立ちたくないという葛藤。

近所のガストが閉店!?数え切れないほど通った思い出の地…お世話になりました
(『森林王者モリキング』)

 こないだイオンに入ってるサイゼリアに行ったら、イオンごと潰れてました。解体工事が既にそこそこ進んでて景色が変わってたレベル。

最近はルンバが掃除機をかけながら叩き起こしてくれます。お母さんか。
(『灼熱のニライカナイ』)

 時間指定できるなら結構良い目覚ましな気もする。音ではなく叩いて起こしてくれる目覚ましって重宝するのではw

愛読者アンケート

 付録系の質問。『鬼滅』のポスター欲しい人いたらあげるよ。北区来てくれるなら。
 あと、今期放送してるtvアニメ。毎回書いてる気がするけど、『ドラえもん』がねぇんだよコラ。こないだオシシ仮面の話やってて『鬼滅』連想したんだぞコラ(だから何だよ)。
 『呪術』は観てます。たぶん最後まで観る。他は観てない。今期じゃないけど『ワールドトリガー』は観るかもしれない。子供向け感強いアレンジだといいな。謎の日アサ枠好きだったのよ。
 アニメの見方。動画配信サービスです。ネトフリです。配信なかったら初回だけで終わってたかもしれない。今の生活環境的にテレビはちょっとめんどい。いや、『呪術』だったらそれでもさすがに観たかもしれない……と悩むくらい。

総括

 終わり。やっぱ今週も長いな。またこの長さで安定してきた感ある。謎の収束。今感想長いの『マグちゃん』くらいだと思うんだけどな。

 はい、今週のベスト作品。これは『アグラビ』。過払い金ネタでやられました。
 次点は『夜桜さんち』。あと『煉獄外伝』『ONE PIECE』『モリキング』。

 今週のベストコマ。『モリキング』のラストページのヴァンダムです。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちら。

  • 哀別理久 『仄見える少年』
    • バトル漫画における非バトル要員、それも女性キャラというテーマにおいて非常に重要な活躍を見せたと思います。ここが良かったの余波で『マッシュル』がイマイチに感じられる副作用もありました。

gohomeclub.hatenablog.com