北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年05・06号の感想

週刊少年ジャンプ(5・6) 2021年 1/22・23合併号 [雑誌]

 年末に2020のジャンプ読切ベスト作ったんでよかったら読んで。
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背表紙

 ジャンプ名台詞 in 中文。『dr.stone』千空。漢字なのでグーグル翻訳もかけやすいんですが、「私はこれを試してみたいです」と出てくるだけで結局のところどんなセリフだったかが分からんw いや、何となく言いそうとか、言ってるシチュエーションは想像できるんですが、具体的にどんなセリフだったかが覚えてない。困った。
 古株順なら次回は『呪術』。さすがにこれだけ若い作品になると記憶も鮮明だし、『呪術』はアニメ観てるので序盤の場面なら復習済み。だが、やっぱ名台詞とか特に思いつかない。「海賊王におれはなる」的なのってそうそうないよねw

表紙

 合併号。前号との合体表紙。つまり続き。
 こういう企画だと逆に尾田っちが空気になってしまう傾向があると思うんですが、今回のルフィ、右半分、つまり今号分に「1000」というキーワードを盛り込んでて技ありだったと思います。うまい。
 田畠、アスタとしらほし。ここが女性キャラってのは意外でした。今のジャンプにおける『ブラクロ』って『ONE PIECE』の下の四天王くらいの位置にはいると思うので、当然今回のイラストも大きめで、しらほしを描くと相乗効果、ってのはあったと思います。これが若手の小さいスペースだとまた違った印象になってたのではないか。
 芥見、虎杖とアーロン。アーロンは歴代のボスキャラの中でもかなりオラオラ系かつ、肉弾戦の比重が大きいキャラなので、『呪術』世界でのアーロンも見てみたいな。ちゃんとアーロンが水をすくってる小ネタも仕込まれてるんですが、『ONE PIECE』の文字にやや埋もれ気味。
 戸塚、アンディとスモーカー。同系色すぎて笑った。「モデルの1人です」と言われたら特に意外性も感じずに納得してしまうレベル。意外なところでホームラン出たかもしれない。めっちゃ好き。
 長谷川、モリキングとヘラクレスン。「でしょうね!」としか言えないw 『モリキング』本編ではヘラクレス悪役なんだけど、というのがまた良い。
 矢吹、祭里(女)とシュガー。ロリとは意外。祭里の体が好き勝手に変化させられる、みたいな共通項もあるのかしら。
 上木、流々マグとラパーン。傷があるので恩返ししてくれた奴ですね。権平先生と上木先生、この2人が現ジャンプにおける動物担当という感じですね。動物好きというか。ラパーンはチョニキよりも知性がなく、より動物なんですが、それを可愛く描くのは上木先生の得意分野だと思う。割と簡素な絵ではあるけど「コワモテだけど意志疎通できてる!」という感覚ありますよね。動物を愛でる気持ちが最も跳ねる瞬間の一つだと思う。ぴ゚ょーん。
 宮崎、ロボコとサンジ。クソ男飯か!! やられた。クソかつ飯でこれ以上なくサンジだった。ダメだ、この考えに至らなかったのが悲しくなってくるw
 松浦(たぶん後藤は関わってない)、伊織とキッド。これまた意外。むしろローの方がイメージ的にはしっくり来るんだけどそっちなのか。今回のイラスト、そろって決めポーズと、アクションとリアクションの2種類に大別できると思うんだけど、ここはそろって決めポーズ。同じことやってんだけど、温度差が違う気がする、というのがポイントかな。
 かかず、コウとロビン。『血盟』本編では意外と……というかむしろ排除する傾向すら感じるおねショタじゃないですか。やだこれ、大好きすぎる。これまた不意打ち食らったわ。端っこなので小さいけど逆に全身が見える、という良さもあったと思います。ロボコの膝はもうちょっとしっかり見たかったw
 鈴木、坂本とベックマン。実は超すごい人繋がりってことなのかな。ベックマンでは定番の銃をかまえるポーズなんだけど、2人で銃をクロスさせててなかなか気が利いてる。
 終わり。今週も面白かった、てか今週のが面白かった気がする。個人的にはスモーカー、ラパーンあたりが特に好き。ただ、優勝はコウくんです。本編でもああいうのやっていいのよ(話の雰囲気ガラッと変わってしまうがw)。

金未来杯結果発表

 『レッドフード』優勝でしたー。優勝じゃなくて受賞か。年末に読切ベストやったので割とタイムリーな話題で嬉しい。1発目がそのまま優勝ってちょっとアレだと思うけど、まぁ普通に面白かったし好きな作品なので全然いいです。てか、川口先生ラブコメ仕事が多い印象だったのでここで一気にファンタジーバトル(あとガジェット)に風向きが変わりましたね。ラブコメを期待してたファンは複雑な気持ちになってるかもしれませんね。

読者プレゼント

 『ONE PIECE』1,000話到達関連。1,000名プレゼントとかではない。ただハガキは0円。
 ダジャレは大したことないんですが、各グッズで『ONE PIECE』の名台詞をもじってて、正直これがめちゃくちゃ面白い。いや、下らないんだけど、笑ってしまったよ。悔しい。あと、スモーカーのズボンがアイスを食っちまうくだり、やたら名言っぽい雰囲気あるけど、他のに比べたら一つだけめちゃくちゃどうでもいい場面だよねw
 あと、細かい部分なんですが、「うるせェ!!! 送ろう!!!!」をやるならルフィのコスプレは2年前じゃないとダメだと思う。

巻頭カラー『ONE PIECE

 1,000話。おでんの日誌。世界の秘密に迫るような大ネタでありつつ、次世代への継承というのが良い。次世代ってのがルフィ世代ではなく、もっと下ってのが特色。
 んで、決戦。マムとカイドウに対峙する最悪の世代の主力たち。この見開きはアガる。キッドが主役あって、ローは存在に気づけなかったレベルなのは気になるんですが。あと、キラーはマムやカイドウ相手みたいなスケール大きめな戦いをどうするのか、いまいち想像ができない。
 1,000話ネタ何かなぁと読む前から思ってたんですが、カイドウがクソ丁寧に「ほらアレ言ってみろよ」と煽ってくるので笑った。露骨だ。露骨だけど、それに対するルフィの返答が1,000話ならではというか、ネクストレベルで熱い。マントを羽織ったルフィをシルエットで描くコマが1つ差し込まれるんですが、ここで完全に「これは海賊王だわ」と納得させられる。マントはこのためだったのか。気づかなかった……。

 1,000話記念で人気キャラ投票。ただし世界規模。なるほど、そう来たか。票数が日本9割とかだとさすがにどっちらけなんですが、日本外のランキングとかも興味あるので普通に楽しみ。ただ、『ONE PIECE』は「どうせルフィでしょ?」としか思えないので、トップはそれほど興味ないです。
 ちなみに、ハガキとweb、2種類の投票があってwebは1日1票。ハガキだと一気に10ポイント入る。ちなみに投票権が必要で、投票権を切り取るとルフィの口が切れる。まぁカラーじゃないからいいか。とにかく、ポイントが違うので、「票数のケタがちげぇ!!」みたいな楽しみ方はできませんね。
onepiecewt100.com

僕のヒーローアカデミア

 エピローグですね。 “脳無(以下ニア・ハイエンドと呼称)” とかかっこつけて出てくるのに、それ以降一度も脳無の話題が出てこないのは笑った。いや、報告書とかそういうノリってのは分かるんだけど、「名前つけたなら呼んであげてよ……」と思ってしまう。
 しょうもないポーチギャグとケロフワ救助でちょっと微笑ましい雰囲気を感じさせてからの絶望。目の前の人を助ける、がヒーローとして最も根っこの部分だと思うんですが、それだけじゃどうしようもない被害が文字通り目の前に広がる。職業体験をする学生ものとしてとても誠実なテーマだったと思います。
 そのままの勢いで戦死者。黒枠のコマで淡々と顔を並べるの絶望感あってよかったんだけど、ページが下の方にいくとコマがどんどん小さくなっていくのでちょっとアレ。「どうでもいい人だったのかな」みたいな印象になるんだけど、なっちゃダメでしょ。

『呪術廻戦』

 術式の抽出。この手の漫画ではお馴染みの能力を奪う能力。『ONE PIECE』なら黒ひげ、『ヒロアカ』ならAFO。そんな夏油の「能力を奪う能力」を奪ったのは誰なのか、という話に移る。最悪の事態で緊張感マックスなのかと思ったら意外と謎解きの方が進行するので驚きました。
 んで、京都組到着。ぶっちゃけ実力的にはそれほど頼もしいわけじゃないんだけど、勝手知ったるキャラが集まるとやっぱアガる。あと、本作はアニメとのシンクロも意識してるのか疑わしいんですが、今回の京都組も新年から始まる2クール目の目玉なので「やっぱ意識してるのかな?」とか考えてしまう。
 仲良し組じゃないけど脹相。それ経由で大きな謎が明らかになる。 “私!?” のギャグ感はしょうもなくて笑ったんですが、一応血液の術式という共通項があるので「あーなんかあそこらへんの奴だ」とぼんやりした認識でも分かりやすかったと思います。
 あっちもこっちもわちゃわちゃとキャラが集まってきて思ってなかったタイプの盛り上がり。シンプルなバトルは来週なると思うんですが、そのバトルキャラが意外っていう。まぁ、このまま虎杖が戦い続けるのも「さすがに無理やろ」って話なので、納得度は結構あるかな。

Dr.STONE

 アマゾンは死ぬ。とにかく死ねる。ゴムブーツの重要性ってのは意外かつ面白かったんですが、それを遺憾なく発揮する絵面がコハクなので、「ミニスカートはいいのかよ……」ってなる。ここらへんは漫画のハッタリなのも分かるけどw
 アマゾン最強の生物は軍隊蟻。最近の映画だと『インディジョーンズ クリスタルスカルの王国』で軍隊蟻に人間が食われる場面ありましたよね。あのシリーズ特有かつスピルバーグ特有の悪趣味節が炸裂した名場面だったと思います。シリーズでも屈指のキモワル虫地獄。監督が代わって新作やるらしいけど、ああいう悪趣味な要素どうなるんでしょうね。
 軍隊蟻はカツオ出汁の香り。マジかよ。めっちゃ興味あるけど、現物を目の当たりにするのは勘弁だわw あと、割とどうでもいいけど、チェルシーが「カツオ出汁」と言及するのは無理があるぞい。
 石化装置多段攻撃ということで2、3個を想像してたんですが、途方もない量出てくるので笑った。これはアガる。偶然だけど『インディジョーンズ』的な盛り上がりですね。まぁ、ラストの見開きは紙ジャンプだとよく見えなくて「何が言いたいの?」という感じなんですが。

『僕とロボコ』

 手塚賞。何かと思ったら『ONE PIECE』1,000話ネタなのであった。前回が『約束』だったんですが、そんなのばっかりでいいのかw
 からのロボコ。「千エンソーメン」は普通にうますぎるので笑った。たとえ出オチだとしても、どんなにクソ漫画だとしても嫌いになれない気がする。
 からの自画像ネタ。堀越先生ネタ重宝しすぎで笑ったんですが、オモシロ自画像界の巨匠である鳥山明が出てきたのでアガる。間接的に出てくるだけで終わるのも逆に大物感あって良かったと思います。ぶっちゃけ肝心の尾田っちネタは『恋するワンピース』で死ぬほどネタにされてるので、自画像ネタに関しては正直そこまで……だったと思う。覇王色のくだりとかは普通に好きなんですが。モブの絵がちゃんと尾田タッチになってるのが良い。
 尾田っちがシャンクスになる。「片腕落としちゃダメじゃん!!」と思いながら片腕落とした漫画家といえば『アンデッド』だな……とか変な連想ゲームしてしまった。

センターカラー『ブラッククローバー

 カラー扉。丑年なので暴牛ガールズ!! 牛含めみんな可愛いので最高。てか、「牛といえば」という部分をすっかり見落としていたのでこのカラー扉が目に飛び込んできたときはマジで驚きました。直接の牛キャラではないのが盲点。
 今週はメギギュラ。ここは女性同士で戦うもんになりそうですね。 “絵画魔法 いろんな属性出せてまあ面白いけど…” ってあったけど、これがシャーロット覚醒に向けた布石だった展開は見事でした。いろんな属性出せるのを攻撃に使うのではなく、サポートに使う。
 呪いを逆に利用するアイディアからの “今までのすべてが私の魔法の糧になった” も熱い。ちょっと主人公っぽい印象もあるかな。今までの苦難や逆境をすべて飲み込み成長し、文字通り開花するという流れが感動的だったと思います。ワンサイドゲームなのでチカラでごり押し的な雰囲気になってもおかしくないんですが、ロジックを積み重ねていく感じがとても楽しい。

『BUILD KING』

 超頑丈な城をどうやって解体するか。ハンマーでぶっ叩くのから始まったので割と大味というか、バトル的な側面が強いのかと思ったら、ここでまさかの謎解き。依頼内容を精査することがビルダーとしての成長に繋がるのは見事だったと思います。成長のロジックがファンタジー世界じゃなくても通用しそうなのが良い。そこにビガーハンマーの「裏」が出てくることでとんかちが全力でぶっ叩くというバトル的な絵に繋がる。ダメージを受けて出血までするのはちょっと笑ったけど、この盛り上げは良い。
 まぁ、ビガーハンマーの設定がいまいち分からないというか、ファンタジーすぎるので活力を吸われるのくだりはちょっと飲み込みづらいというか、少しだけ「知らんがな」感もあったけど、まぁこれは慣れもあるか。

『マッシュル-MASHLE-』

 音符攻撃かなり楽しみにしてたし、実際それなりに楽しくはあるんだけど「結局爆発かぁ」みたいな印象もある。まぁこれは『ONE PIECE』のアプーがいるせいでもあるかな。あとは、最初に出てきたピアノがバトル始まるとまったく関係なくなっちゃうのが残念ではあった。なんかあのピアノ使えばよかったのに。ぶっちゃけ音楽がほとんど関係ないんですよね。風船魔法とかでも全然成立するというか。
 からの3本線。いつか出るとは分かってたけど、こういう形で出るとは意外。最初から出てる、もしくは開花したらずっと出っぱなしだと思ってたけど、バトル中に本気出したら増えるのね。スーパーサイヤ人方式か。今回は初めての3本線なのでデザイン的にはシンプルだったけど、今後は3本目でデザインが一変する、みたいなパターンも期待できそうですね。そもそも今回の音符模様も相当面白かったですし。

ONE PIECE』1000話記念! 特別番外編

 連載陣が「もし○○が海賊戦の船長だったら?」のお題でショートギャグ。例によって尾田っちは扉絵で終わり。

 『ヒロアカ』と『ブラクロ』。いきなりネタが大被りしてるので笑った。晴れの舞台に気合い入れたドレス着てったら同じ色で気まずい、みたいな。要するに海賊は悪いことなのでやめよう、という元も子もないツッコミ。たまに『ONE PIECE』ディスの意図でこのロジック使う人いるけど、『ONE PIECE』世界における海賊は、略奪的なものだけではないので的外れですね。まぁ、この2作はそんなこと分かった上でのギャグだろうけど、少しだけ「またそこからですか……」的な気も湧く。体制がクソという意味では『ブラクロ』はかなり近いかもしれませんね。クソな世界の中で体制の中から変えようとする『ブラクロ』と外の『ONE PIECE』。

 『dr.stone』。お題はあくまでも「海賊」なので『ONE PIECE』関係ない海賊でもアリ。ここはほぼ『ONE PIECE』要素がないですね。一応麦わらはしてる。ただ、「もしも」のお題に対して「もしも千空があアホだったら」と別のもしもを足してるのでちょっとだけ面食らう。

 『呪術廻戦』ならぬ「呪術廻船」。あやうく見落とすところだったw
 コスプレしつつのトリオ漫才。船首の犬が可愛い。羊とかライオンよりこっちのがいいかもしれない……と心が揺れる。

 『夜桜さんち』。話もいいんだけど、一同の『ONE PIECE』コスが可愛い。六美がティーチなのは笑ったわ。一番海賊らしい格好ということだろうけど。ドクロのデザインが3つ首じゃなくて6つ首になってるのもうまい。

 『アグラビ』。キャラでボケるのかと思ったら、「本作の設定的にそもそも無理なんですよ……」と土台から崩れるようなオチ。これは意外なアプローチで良かった。各作品の個性をどうぶち込むかが味噌だと思うんですが、これができるのは本作のみですね。

 『アンデッド』。これも話というよりコスプレが楽しい感じでしょうか。不思議な能力が宿るお宝は『ONE PIECE』というより『トリコ』的なノリだと思う。
 個人的にはタチアナのガイモンコスが好きなんですが、『夜桜さんち』の二刃もガイモンやってたんですよね。マイナーキャラの割に大人気w

 『マッシュル』。海賊ごっこ的な始まりからの「本作の脱力的なノリは海賊と相性が最悪でした」となるオチは笑った。唯一いけるのはドットくん。キャラのイメージ的に納得しかないのが良い。

 『あやかし』。2ページなんですが、2ページなのをフルに活かした構成で見事だったと思います。普通の話かと思ったら2ページ目の大コマでオチどん。『ONE PIECE』要素はほとんどないようにも見えるんですが、ちょっとウソップの嘘のような雰囲気もあるかな。巨大ヒロインってのはしらほしだし。

 『モリキング』。賞金額ネタ。これはうまい。シンプルながら見事だわ。てか、国産カブトムシめっちゃ安いので普通に驚いてしまいました。まぁ実際に飼おうと思ったら飼育グッズ揃えなきゃいけないからそっちで金かかるパターンか。

 『マグちゃん』。本作で海といえばコイツらだー! ということでナプタくん。からの二段構えのオチで笑いました。いや、流々ちゃんの方はむしろ救助とも受け取れるのか?

 『ロボコ』。2ページ。みんなでコスプレで、ロボコは何をするのかな? というオチ。「そこやるんかい!」というオチはさすがでした。謎チョイスなんだけど、たしかに何かおかしい、という絶妙のバランス。

 『灼熱』。チャコの海賊コスが可愛い。可愛さでは今回最強だったと思う。
 海賊なので悪事が云々という話は『ヒロアカ』『ブラクロ』でもやったネタなんですが、本作は警察だからその捻れが違和感なくて良かったと思います。てか最後の “イルカは海にいて!!” というツッコミは今回の海賊シチュエーション関係なくいつでも使えるツッコミだろw

 『仄見える』。幽霊船、うまい。本作らしさもあるし、絵のみで雰囲気が出る強みもある。ぶっちゃけ、まず海賊コスの○○が見えるという構図が『灼熱』とそっくりだし、衣装もかなり近いのでそこだけだと確実に負け戦だと思うんですが(子供可愛いから)、そっからの幽霊船で巻き返した印象。

 『高校生家族』。2ページ。全員ルフィというのだと少しパンチ弱い気もしたんだけど、最後の歌が本作にバッチリなので笑った。いや、正直に言うとあの曲を知らなかったんですが、JASRACを見て「こんなのあるのか」と納得した形。てか、『ロボコ』はJASRACいいのかよ。

 『BUILD KING』。2ページなんだけど、ここは完全にしまぶーオールスター。これはずるいわ。こんなん感動するに決まってる。前号の表紙で「しまぶーは特別扱いしてあげてよ」とか思ってたんですが、ここで勝負してきたか。これは優勝。

 『血盟』。4コマが2本。いいね。1本目のサブタイが『高校生』でやってた曲でまさかのネタ被りで笑った。まぁ家族ネタだとそうなるか。てか、あの曲有名なんですね。
 他の『ONE PIECE』要素として「非常食」を持ってきたのが見事だったと思います。他の作品では絶対にできないネタだわ。本家のチョニキも実際に食われる場面はないけど、本作ならいけるw
 あとは、「もうこいつらとは仲良しって扱いなんだね」とか思った。

 『SAKAMOTO』。ぶっちゃけ、想像で殺すネタも今回のシチュエーションならではのものがなくてネタとしては弱いと思うんだけど、本作、今回の中で最も現実に即したシチュエーションなんですよね。本編では描かれない日常という感じがあってその良さは確実にあったと思います。その世界の現実としてありそう、という意味では本作が最強で、次が『あやかし』『マグちゃん』あたりかな。

 週ちゃん。七つの海と七曜を絡めるのは普通にうまいわ。まぁイーピャオ入れたら8人なんですが。
 あとは、「入稿」ネタが懐かしかったのと。「週ちゃんってこんなページです」という紹介を踏まえたオチになってるのが良かったと思う。普段週ちゃんは読まないけどここは目に入ったって人も多いと思うので。

 ということで終わり。いろいろと良いもの好きなものはあったけど、しまぶーが圧倒的すぎて話にならない。正直あの後ろになった2作が可哀想だったよ。週ちゃんはオマケ的なのでいいけど。

センターカラー『食戟のサンジ』附田祐斗 佐伯俊 森崎友紀

 森崎は何を協力したのだろうか。まぁ、ここで名前ハブかれてたら角が立つんだけど。
 とにかく『食戟のサンジ』復活。マジで嬉しいです。『食戟』コンビ凱旋と『食戟のサンジ』再びという2つの喜び。
 本編。今回はイーストブルー時代の話。ナミやゾロが登場するのが目玉だと思うんですが、ナミの格好が懐かしすぎるのでちょっと笑った。
 逆に言うと、ルフィとウソップが顔なしの登場でやや不気味ではあった。まぁ話的に重要ではないってのと、テキトーに描くのが難しい聖域みたいな存在なのでめんどくさいキャラだったんじゃないかなw 次回があればそこに期待しましょう。チョニキの登場も楽しみだけど。動物キャラのイメージが湧かないw
 あと、どうでもいいけど、冒頭の場面でナミさんに提供するみかんのコールドプレスジュース。この世界でコールドプレスなんて無理に決まってんだろ!! とは思った。
 難食材がテーマ。『ONE PIECE』というより『トリコ』に近づいてる気もするんですが、柳刃包丁のロジックはかなり好きです。現実のウンチク的な話を入れつつ、『ONE PIECE』世界にもフィットして(日本刀あるし)、そこからまさかのゾロとの絡みで落とす。これはマジ見事。『食戟』コンビ(あと森崎)良い仕事したなぁ。さすがだわ。サンジとゾロのケンカ仲良しという部分を抽出して、原作にはないゾロの刀レンタルという激熱展開にする。ナミがメインかと思ったらゾロかよ。これは関係性萌えですわ。あの素直じゃない感じが、ちょっと大仰というか芝居臭い感じがむしろ『ONE PIECE』っぽさに繋がってたと思います。これは原作であの2人のファン的には歓喜の内容だったのではないでしょうか。
 あと、ちょっと笑ったのは、サンジが本気を出すときにタバコを捨てた点。「さすがに料理人がタバコはちょっと……」という『食戟』組の譲れぬ一線を感じるw
 普通に良い話で満足しちゃったのと、『食戟』が久々で忘れてたんですが、実食。そうだわ、このためのナミなんだった。話が始まった時点で「女性キャラということは……」と察しなきゃいけないんだった。『食戟』の読み方を忘れてたw
 ということでリアクション。オリキャラとナミ、そこにオッサンを足すのがいかにも『食戟』的なバランス感覚で懐かしい。人魚という『ONE PIECE』の別の要素を交えたのもうまかったですね。よそ様の、それも超VIPなキャラなので安易にエロには使わないのも良い姿勢だったと思います。パンツすら出さないのが丁寧。
 逆に言うと、ゾロのリアクションも見たかったなぁ……と残念ではある。絶対やると期待しちゃったよw まぁこの2人に関してはストレートに感動させる方向でチューニングしてきたということか。
 あと、これは妄想かもしれないけど、グランドライン突入直前ということで、サンジは今回の経験を元にエレファントホンマグロをさばいたのではないか。和食系に使う魚類で、この時期の話ということで連想してしまった。計算しててもおかしくないと思うんですよね。
 終わり。すげぇ良かった。オリジナルの読切と比較できないけど、去年の読切(お化けの奴)よりも全然好き。『ONE PIECE』というお題に対するアプローチも良かったし、久々の『食戟』という部分も最高でした。ちょっと『ONE PIECE』本編でのサンジとゾロの関係性好きになっちゃいましたよ。一味ネタで来るとは思わなかったので良いサプライズでした。次回もあるといいなぁ。チョニキの非常食ネタも見たい(無理だろ)けど、リアルにありそうなのだとビビかなぁ。アラバスタ直前か、アラバスタ出航直前とかで行けるっしょ。

『夜桜さんちの大作戦』

 ババ抜き。『デビザコ』じゃん!! サブタイは「夜桜夫婦は負けず嫌い」にしてほしかったなぁ。
 てか、シリアス長編に向けた布石を続けるのかと思ったら急にほのぼのエピソードやるのね。それも意外。最後には敵幹部登場という定番の展開もあるのでただの緩急かもしれないけど、ひょっとしたらリアルが正月なので正月っぽいネタを入れたのか? とか勝手な妄想。
 ということで、敵幹部。つまりはアイさん再登場ですよ。参加してないのにババ抜き顔芸までやってくれて本当に嬉しい。皮下本人がポンコツだからいいけど、部外者が手札見て勝手に顔芸でバラすって本来は最悪な行為ですね。可愛いけど。
 雪だるまスフレからの氷雪系能力者という流れも面白かったと思います。雪と戯れる犬。反則級の可愛さですわ。

『SAKAMOTO DAYS』

 新キャラ。変装の名人。『夜桜さんち』でもいる奴ですね。まぁ定番だから仕方ないんだけど。本作の独自性としてはシンの超能力で、心を読めるのに変装を見破れなかったらしい。心の別に演技を寄せるタイプの名人ではなかったから心の声でも騙したってワケじゃなさそうなんだけど、実際問題どういうことなのかピンとこない。心の声だけじゃなくて映像も読めるタイプだから何をどうしたって無理じゃない? とか思うし、そもそも “俺が騙された” という驚きはあっても、だから具体的にどうすごいのかの説明がない。まぁ今後に期待ってことなんだけど、どういうことなのか。
 あと、坂本2人がナイフと銃で挨拶代わりに殺し合う場面、よく見るとどっちが新聞持ってるか分かるけど、パッと見だと分からないので何が何だか分からなくなる場面だったと思う。イマジナリーラインがアレしちゃってる奴か!!(とりあえず言いたい) まぁ、混乱させる目的ならいいんだけど、読者的には店番してる方が偽物だって分かるので余計なノイズだった気もする。
 殺し屋協会に懸賞金をかけられるの巻。いよいよ『ジョンウィック』シリーズっぽい話になってきたなw 『2』及び『3』だ。犬が殺されなくて本当に良かったですね。

『破壊神マグちゃん』

 マグvs流々ママ。邪神として第一使徒が自分以外を崇拝するのを許せないという言い分だけど、飼い主が構ってくれなくて不機嫌になるペットみたいな感じもあるよね。そういうとこがマグちゃんは可愛い。
 そんな流々ママ。多少ボケはするけど、大ボケという感じではなく、少し天然が入ったマイペースというバランスなのが面白い。満を持して登場したのでものすごいボケキャラなのか、完全に良い話専門のキャラなのかどっちかに振り切れるかと思ったら、そのどちらでもない。掴みきれない存在……かと思ったら深夜の対面で別の顔が見える。この「別の顔」の象徴としてメガネが出てきたのが最高ですね。着脱によってスイッチのオンオフを演出する。定番の手法ですが、新キャラの紹介としてちょっとしたサプライズにしてるのが良い。
 そして、深夜のサシトーク。ここでようやく流々ママの腹の底が見えるというか、先ほどまでは子供の前である種の演技じゃないけど仮面を被っていたとも言える。メガネオンが仮面オフというのが面白いですね。いや、メガネをかけて仕事することで子供に尊敬される自分になることなので、これはこれで1つの仮面か。仮面を被ろうとする行為に彼女の本音が最も現れてるという場面。
 ここで本題。『ONE PIECE』における「海賊王におれはなる」ばりの目標設定が行われる。 “夢はでっかく全人類!!!” “世界征服といこうじゃないか” 。見事でしたね。ぶっちゃけ親が海外で仕事してるって漫画とかだとよくある設定で、要するに親の存在が邪魔だから、という都合じゃないですか。ただ、本作は海外で仕事してる彼女だからこそ “夢はでっかく全人類!!!” というセリフに説得力が生じる。おそらく彼女に出会わなかったらマグちゃんはこの発想に至らなかった。少なくとも至るにはもっと時間が必要だったと思う。
 んで、次回はお正月。少し遅れて季節ネタって感じですね。初詣、神社ってのは神事に関わるのでマグちゃん的に面白くなること必至……と想像できるようになってきましたw

『アンデッドアンラック』

 ヴィクトルだかヴィクトールだか未だによく分からないです。まぁ分からなくていいか。
 そんなヴィクトルとモンスターボール“じき破られるだろうな” と行った次のページで “出れんだろ? どーせ” というのはさすがに嘘すぎて萎える。まぁ便宜上風子に嘘をついたってことなのかもしれないけど、話がサクサク進んでいるようで小さな「ん?」というノイズが多いんだよなぁ。ここらへんはマジ作家性と相性の問題だと思う。
 ヴィクトルとジュイス“お前はジュイスに似てるな” からの “品がないし 色気もない” “ちんちくりんの狸顔だが” ですがので、要するに「ジュイスには品があって色気があって超美人」ということじゃないですか。きついこと言ってるようで脇ガバガバで可愛いw
 そもそも不運としてモンスターボールが採用されたところに能力の進化がある。これは面白かった。ただ、今回の不運攻撃における不運の対象はヴィクトルではなくアンディですので、この理屈でいくと風子は神のことをよく知った上で、強力な不運を発生させるために神のことを好きになって、キスとかそういう接触をしないといけない。そういうことだよね? アンディ以外にキスするのは見たくないんだけど、どうするつもりなんだろうか。

『あやかしトライアングル』

 レオ再登場。絶対この子、男になると思うんだよなぁ。オレレオだから。毎回そういう目で見てしまうというか、毎回「あれっ 違うの?」という肩透かしのようなものを感じるというか。本題に行ってない感というか。このまま女のままでいたらどうしようw
 冒頭の “ちょっと祭里くんに確認したくて” からのページをめくって “男の子に戻りたいですか?” の2コマ。ページをまたぐとはいえ2コマ連続同じ絵(同じ構図?)は少し気になる。ノイズというか。
 機械マニアの相棒であるロボットがコロマル。完全にコロ助やないかい。キャベツはどうした。いや、香炉だからコロマルってのは見事なロジックだと思います。普通にすげぇ。
 嗅覚担当ということで既存のキャラが五感に相当するのか疑いたくなってしまうんですが、特にそういうのはなさそうね。『トリコ』とか『鬼滅』の読みすぎか。すずが味覚担当ってのはありそうだけど、他が無理そう。

『灼熱のニライカナイ

 海中。推進力はイルカだけど他は現実的な方法による潜水。コミュニケーションも難しいし、そもそも常人だったら泳がなくてもエアーを無駄に消費してしまう、と現実ラインの詳細を序盤に決してクドくないバランスで説明してくれる。まぁ、コミュニケーションできすぎなのでそこは漫画の嘘だけど、その制限のある状況にフィットするためにサメが修行していた、と明らかになるのも熱い。熱いし、その修行を完全に終えた神宮寺の海中バトル見せてやんよ、と見せ場があるのも超楽しい。エアーを使った水中ならではの三次元の動きってのが見事でしたね。水中って基本的にバトルがつまらなくなるし、あっても「超人なので水中でも自在に動けますー」みたいな感じに収まりがちだと思うんだけど、本作はその制限を逆に生かしたオモシロになってて最高。現実的なラインと本作ならではのトンデモ設定の混じり具合が絶妙でした。何でもアリにはならない良さ。
 んで、神宮寺が水中で話せるんかーい!ってなってエンド。ただ、完全に自由だとしたら序盤でエアーを使うのが無駄なので何か別のロジックがありそうですね。まぁ、敵を騙すにはまず味方から、みたいな可能性もあるけど。

『We Were Born』白井カイウ 出水ぽすか

 読切。カラーもあるけど、それは本作と『約束』の合同って感じですね。本作はあくまでも過去の『約束』読切版ということらしい。なのでカラーは描き下ろしという認識でいいのかな。
 あとアニメ『約束』。2期には白井カイウ完全監修でオリジナルシナリオになるらしい。なるというか入る、か。細かい隙間を埋めるようなエピソードなのか大胆に物語の方向が代わるレベルの変化なのか。ぶっちゃけ漫画の『約束』はこの後も長くてアニメの現段階から考えると途方もないので、ある種ショートカット的に物語を終盤に持って行く可能性もあるんじゃないかしら。ポスターとかだとムジカを打ち出してるし。

 本編。冒頭の “ナメられるからだ!!!” という価値観、行動原理がいかにも男らしい馬鹿馬鹿しさで良い。ものすごく分かりやすく男と女の話になってて、 “コレ女物じゃねぇか!!” のくだりとか象徴的。男としてのガワをはがされ、女の服を着せられることで彼は暴力の連鎖の社会から救済される。この後の里親展開がまんま『約束』(てか『わたしを離さないで』でもある)で笑うんですが、この負の連鎖を断ち切ることのできる聖女という意味ではムジカの原型でもあるんじゃないですかね。こうして見ると『約束』におけるムジカの重要性がよく分かって、アニメ2期が楽しみになりますね。感想書いてるはずが宣伝書いてたわ。 
 んで、『約束』展開なんですが、悪役の神父が宗教によって子供を死に追いやろうとしてるのが面白かった。ぶっちゃけ他の悪役的な言動は割と陳腐だったんですが、宗教で命を金儲けに利用する悪役と、ギャングながら「何のために生まれてきたのか」を考えるヒーローという対比は良かった。
 ただ、ぶっちゃけ難点はあって、正直本作の男と女の対比が台無しになってしまうレベルだと思うんですが、結局男が暴力によって少女を救う話に収まっちゃうんですよね。要するに『ONE PIECE』的な話、流れ者の主人公がウジウジ悩んでる島民に出会い、ルフィが単純思考で敵をぶん殴って解決、という感じにしたかったんだと思います。「助けて」「当たり前だ」のくだりもありましたねw ナミじゃなくてロビンでもいいか。とにかく、「結局暴力が最強」になってしまうので序盤のテーマ的には問題があると思う。逆に言うと、ここから『約束』に向けたブラッシュアップが完璧すぎる……と震えるばかり。神父を同じ女であるママにしたのは白眉だったと思います。
 割と台無し展開として、神父じゃない、リタを買った金持ちの方が最後、娘(女ですね)から許しを得るのがめちゃくちゃ都合のいい展開だと思う。女を聖なる存在にしすぎるのが単純すぎて浅いと思うし、だからこそ『約束』はエマが直接武器持って戦うから面白いんだよなぁ……と惚れ惚れするw
 あと、最初に大々的に語られた内戦による暴力が支配する社会、みたいな部分がリタの物語と特に絡むことなく終わるのでそこは普通に「何だったのあれ」という感じだったと思う。この手のルフィ的な単純思考によるワンパン解決主義って現実的に考えれば考えるほど「そうは簡単じゃないんだよなぁ」ってなるんですが、今回もリタはとりあえず今は救われたけど、レオの苦悩とか根本的に解決してないし、ギャングたちもレオの敵討ちと称した抗争を続けるだろうし。
 終わり。まぁ、そんなこんなで読めば読むほど「やっぱ『約束』なんだよなぁ」という結論。たぶん少年漫画っぽいものを目指すあまり『ONE PIECE』に寄りすぎたんだと思います。最近ここまであからさまな『ONE PIECE』フォロワーの読切見ないから逆に新鮮だったよね。まぁ、本作は今の作品ではないからか。
 てか、『約束』関連で掲載されたと思うんですが、結果的にここも『ONE PIECE』の偉大さを称える感じになっちゃってますね。

J新世界漫画賞大募集中

 今月は田村先生。深みのあるキャラクターを創る際に意識することについて「作者の都合でキャラを曲げない」と言ってたのが最高。よく漫画とか物語の創作論で「キャラが勝手に動き出す」みたいな表現がされると思うんですが(私が最初に聞いたのは藤子F)、それと同じ方向の考えだと思います。漫画の極意なんだろうなぁ。たしか尾田っちもどこかで似たような話してたと思う。

『高校生家族』

 よくダメなギャグ漫画で、ツッコミが強くなりすぎて読んでて「いやそこまで立派ではないんだけど……」となっちゃうパターンがあるんですが、本作のLとRの発音が分からない母に対する “そんなんで… 高校生になっちゃったんですか…?” はまさにそれだった。これはダメ……と思ったら “実はクラスメイトの半分も似たようなものであった” とオチがつくので良かった。安心しつつ笑った。密かにウーウー言ってて可愛い。
 親世代が英語喋れない理由が “オレたちは40年以上も日本語を… しゃべりすぎた…” なのも笑った。無駄にかっこいい。
 からの猛特訓。さっきの “そんなんで… 高校生になっちゃったんですか…?” のときにも感じたけど、「発音はクソでも点数取れちゃうから日本の英語教育はダメなんだよ」とか思ったんですが、今回の大オチがまさにそれでした。ちなみに私、中高は英語の成績かなり良かったです。ほぼカタカナ発音だけど。

『仄見える少年』

 扉代わりの1ページ目がめちゃくちゃかっこいい。あらすじ紹介的でもあるのかな。ただ、絵が詰め込まれすぎてるのでタイトルとアオリ入れるスペースがほとんどないのでちょっと笑った。所在なげなアオリくんに哀愁を感じる。
 敵は人間。つまりヒーローとして人を救うためには人を殺さなければならない。このテーマを持ってくると途端に『呪術』の吉野のくだりを連想せざるを得ない。ついこないだアニメでやってたってのもあるし、人間を改造する悪役と、校舎というバトルステージまで一致。ちょっと揃いすぎね。まぁ、それほど独自性のある話とは思わないから別にいいんだけど、タイミング的に、という。あと、『呪術』が思いっきりハードな方向に振り切ってたので、それに比べると本作がちょっと甘いように感じてしまうのが問題……であり良さでもあったと思う。さすがに『呪術』みたいなクソバッドエンドが唯一の正解とは思いませんのでw
 ということで、「殺さない」を選択。人間と霊が混じってるんだったら霊の部分だけぶち殺せばクリア、というアイディアとしてはクソシンプルなものを既存の能力で納得しやすい形で実現してるのが良かったです。結界の使い方が白眉ですね。伊織が攻撃には参加せず、小町ちゃんの拘束に専念したのも良い。

『ぼくらの血盟』

 扉でおじさんだと正体を明かしちゃってるので笑った。ネタバラシしちゃっていいのかよ。
 とにかく、おじさん。お兄ちゃん視点で弟を愛でるのもいいし、兄の友人視点で愛でるのもいいが、「おじさん視点で甥っ子を愛でるのも良くない?」ということですね。これは盲点でしたわ。めっちゃ分かるw お年玉で釣りたい……!
 そんな今週のコウくん情報。病み上がりの兄に飛びつくくだりが大変素晴らしかったです。扉の影から見てくるのも可愛いし、心配しながら抱きつく際、目元が腫れてるように見えるのも良い。泣いたのか寝不足なのか。
 昨日の敵は今日の友展開。それに対して “殺し合ってた相手だぞ!? 楽しそうにキャッキャッすんな!!” とツッコミが入ったのも笑いました。ちょうど似たようなこと考えてたよ。何なら『ONE PIECE』4コマで考えてた。そんなツッコミを灰賀が受けるんですが、別に彼は何もしてない突っ立ってただけ、というのがまた笑えた。あのおじさんに蹴りを入れるほどの余裕はないので手軽な灰賀を蹴る。よく『世界まる見え』でゲストとか特派員のボケに対してビートたけし所ジョージの頭をピコハンでぶったりすると思うけどそれと同じだ(分かりにくいたとえ)。
 そんなツッコミを入れてた廻峯がお仕置きを受ける側に回るという展開も良かった。敵とキャッキャッするにはとりあえず一旦相応の反省を見せなければならない、という分かりやすい例。この手の敵が仲間になる展開で大事なパートだと思う。本作は省略すると思ったので、ラストの落とし穴は痛快でした。『ワイルドスピード』シリーズに対して「なんでハン殺した奴がファミリー面してんだよ」とジャスティンリンが監督にカムバックするのと同じパターンだ(分かりにくいたとえ)。Justice is coming.

『AGRAVITY BOYS』

 最終回。最終回だったか。とても悲しい。好きだったんだよなぁ。とりあえず、最終回をケツにするのはやめる方針は継続っぽいですね。結構これ長くなってると思う。次号の『モリキング』もたぶんケツではないはず。
 ということで最終回。おちんちんバトル漫画と化した果てにババが死んだという話。 “作品の温度的にありえねーだろ!!” は笑った。温度という表現がめちゃくちゃしっくりくるw
 んで、108つのババを探すために本作のキャラクターが総出、というのも最終回らしくて良かった。良かったし、懐かしネタはキャラだけではなく「ババと言えばブロッコリー」とブロッコリーのババも出てきたので笑った。
 ババ復活してエンド。ツッコミ入れながらも良い話になってたと思います……だけどよく考えたら地球の話放置じゃねぇ?? 最後にクリスが一言「ババはいいけど地球は!?」とかツッコミ入れてくれないと何だか居心地が悪いんですけど。そんなあなたにGIGAで完結編やるよ、というお知らせ。そういうパターンか。この手の連載終了後の番外編、もしくは完結編を外部でやるパターン。プラスよりもGIGAってのは扱いが上ということになるのだろうか。そこらへんよく分からんのですが。まぁ、続きあるようで良かったです。

『森林王者モリキング』

 祝勝会からの越冬問題。つまり寿命。つまり死ぬ。運命として最初から分かっていた別れであり、死。それに対する解決策が “よく考えて下さい… アナタ達が本当は” “これからどうなりたいのか” 。お分かりいただけただろうか。この写真に幽霊が映り込んでいる……のではなく、この展開が『ゆらぎ荘』最終回とまるっきり同じなんですよ。今の今まで気づかなかったけど、表層だけ見れば驚くほどに一致してるので笑った。モリキングは幽奈さんだったのか……。
 さすがに連載の期間が違うので『ゆらぎ荘』ほど細かいロジックを積み重ねるのは無理なんですが、そうだとしても、最後に「お前はどうしたい?」を吐露するのが翔太だったのは違うと思うんですよ。そこはモリキングじゃないとダメでしょ。モリキングが幽奈さん役なんだから……というのは冗談だけど、別れるべきと判断していた人が自分のワガママを吐露することで救済される、という話なんだからここでただの子供の翔太が “みんなと一緒にいたいよ…” と言っても「そりゃそうでしょうね」としか思わないというか。ここはモリキングだろう。むしろ翔太はモリキングに対して「お前はどうしたい?」と問いかける側、つまりコガラシくん役をやるべきだったと思います。
 結局私は2021年になっても『ゆらぎ荘』の話をしてしまうのか……。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 今週は4ページ。前半2ページは漫画。今年も大迷惑な五輪シフトがあるぞ、という話題で笑った。予想として五輪は普通に中止だと思ってるんですが、2年もカレンダー動かしといて虚無のまま終わるとかすごい話ですねw
 そんな祝日移動の話なんですが、それと同時に週ちゃんなりの書き初めでもあったわけですね。一瞬「そっかー祝日移動かー」とかぼんやりして終わりそうだったけど、危なかったわw

 後半は福笑いと、成人の日にちなんで二十歳キャラ特集。『鬼滅』煉獄が意外と若いってのは結構有名というか、ネタ的に語られがちだと思う。まぁ、あの世界的にあんなに若いのに死んでいく、みたいな意味でもあるので一概にネタとは言えないか。あと、それと同じくらい年齢感覚バグってるのは『ワールドトリガー』でしょうね。太刀川に限らず「もっとオッサンであるべきだろ!」みたいな人多いと思います。
 あと『ヒロアカ』弔が二十歳なのは「二十歳なのに高校生相手にイキり散らしてんのか……」とか少し思った。まぁ、直接デクに喧嘩売るような話はそれほど多くないんだけど。
 『こち亀』纏が二十歳なのもちょっと衝撃的でした。

次号予告

 来週は休みだよ。やったぜ……と自然に思うようになってしまうのは感想ブログの弊害です。早く読みたい気持ちもあるんだけどね。
 表紙と巻頭は『dr.stone』。アニメ2期開始もあるけど、Boichi先生の『ONE PIECE』仕事関連でもあるので、千空とエースのコラボポスターらしいです。繋がりが1ミリも想像できない2キャラなのでちょっと笑える。
 あと、アニメ開始ということで藍本先生が本誌にカムバック。これは良い話。感動的なドラマだなぁ。『マグちゃん』カラーも嬉しいけど、インパクト的にはさすがに藍本先生が勝つ。
 読切が3号連続で載るそうです。たぶん新人だと思う。

目次

 目次コメントが全員『ONE PIECE』についてで、ここまで全員が同じこと言ってると自発的な発言ではなく上からの注文があったのだと察するしかなく、逆に虚しい。こんな誌面を見て尾田っちは喜ぶのだろうか。
 そして、そんな号が最終回だった中村先生が可哀想すぎるよ。

原作以外で好きなアーロンさんはグランドバトル2のアーロンさんです。
(『呪術廻戦』)

子供の頃グランドバトルやりまくってました!こんな場面に立ち会えるなんて光栄です!
(『マッシュル-MASHLE-』)

 全然知らないゲームなんだけど、意外と人気があるらしいので驚きました。思わぬ一致があるもんだ。

ワンピース1000話おめでとうございます。好きな麦わらの一味はウソップです
(『破壊神マグちゃん』)

 甲本先生がふざけずに真面目なコメントしてて少し悲しかったんですが、ここは逆にいつものフォーマットなので安心しました。便利だなw

初連載の頃はアーロン編でした…しみじみ。おめでとうございます!!
(『あやかしトライアングル』)

 普段オッサンの悲哀についてコメントしてる矢吹先生がこんなことを言ってて1,000話の長さを痛感しましたw 矢吹先生、今の作家の中ではかなりベテランの方なのに。ちょっと『ONE PIECE』一強すぎてバランス悪いというか、変なことにならないといいな……みたいな不安も生じます。『鬼滅』がまだ連載してたら「まさか『ONE PIECE』より人気の作品が出るとはなぁ」ってなれたと思うんだけど。アニメとか映画、最終巻でいよいよ人気や社会現象がピークになった気がするので、連載当時はどうだったかちょっと判断が難しい。

愛読者アンケート

 いつもの位置にはポスターがあるのでハガキは『銀魂』ポスターの前にあります。
 映画『銀魂』について。『銀魂』のアニメ事情を全然知らんのだけど、完結編全部を1本の映画にするの無理だと思うんですよ。どうなるのだろう……という興味はある。
 ジャンプの情報ページについて。読んでる情報ページ。ここは週ちゃんと言いたいところなんですが(別に1つに絞る必要ないけど)、個人的にはJシネマアイランドを推したい。新作映画についてなんですが、意外と凝ってるというか、公式サイトに載ってるような宣伝文をそのまま書いてるだけではない良さを感じます。書き手の「好き」が伝わってくるというか。最近ないですね。まぁ、そもそも映画の公開がグズグズになってるから難しいのでしょう。そろそろ復活するといいな。

総括

 合併号は長くなっちゃうんだよなぁ。しんごい。年始でそもそも書く気を起こすのが大変だってのに二重苦。とりあえず、次号からは火曜更新を目指して頑張ります。今回は早々に心が折れました。

 今週のベスト作品。『ONE PIECE』1,000話と言いたいところだけど、『BUILD KING』番外編です。しまぶー、あれはずるいわ。
 ということで次点は『ONE PIECE』と読切2つですかね。

 今週のベストコマ。こっちが『ONE PIECE』ですね。本編のラスト。1,000話という区切りの大仕掛けが見事でした。

 最後に今週のベストキャラ。こっちはテキトーに選びます。

  • アイさん 『夜桜さんちの大作戦』
    • ぶっちゃけベストコマは雪と戯れるアイさんにしようかとも悩みましたw
    • あと、今週は『血盟』コウくんも可愛いショット多くて良かったですね。表紙、4コマ、本編、とどれも良かったと思います。けどここは登場自体が嬉しいアイさん。

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