北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』598話の感想

20210108004938

 あけ、おめこ、とよろ。
 『劇場版2』観てきたよ。ブログに感想書く余裕ないと思うのでツイートしたのを置いておきます。このツイートにいくつか続きます。


#598

 扉は会長。私服で、1本目で登場する格好と違うんですが、ここには一つ仕掛けてあって、今週の1話を通じてこの扉の格好になる流れになってるんですね。

 初売り。新年らしいネタなんですが、今年に関しては非実在の慣習という味わいが強くて面白い。福袋からの交換会とか人々の接触が多すぎますね。本来あるはずだった正月の光景というを眺めるという意味で有意義なのではないか。

 ということで福袋。交換会を津田家で行うの巻。
 交換会を始める前に各自戦利品の確認。まずは会長。最後の1つだった福袋ということで “残りモノには福があるぞーっ” からのオチ。本作らしく下ネタなんですが、ボケキャラが意図的にボケるのではなく事故的。そこにさらにアリアが “服は入ってなかったねー” とうまいことを言ってくるのが良い。
 とりあえず何でもいいから福袋を買ってきて、あとで各自欲しいものを交換し合うという主旨ですので、何の福袋を買ったかそれほど把握できてない、という今回の状況ならではのオチで面白かったです。

 一方スズは会長のようなミスは犯さない。中身が透けて見える福袋をチョイス。リアルだと最近はこういう福袋の方が主流になってきてる気がします。トラブル回避のためなのかしら。
 「中身が透けて見える福」に反応したアリアがオチ。後半の2コマぶち抜きでなかなか衝撃的な絵面が展開して楽しいんですが、よく考えるとアリアの発想は前のネタと何も変わってないんですよね。まったく同じことを言ってる。それでいて会長、スズ、アリアとそれぞれ買ってきたものを開示する話の流れになってて見事だと思います。

 アリア購入の毛皮のマフラーと、会長購入のシルクのマフラーを交換。アリアはチクチクするのが苦手という話からのオチ。露出という意味では直前のネタと同じなんですが、前のネタはあくまでも屋内の話だったのが今回はマフラーというアイテムの時点で野外だと確定してしまうのが笑える。マフラーを野外だと確定させるアイテムとするのがうまいw
 3コマ目、会長とアリアがマフラーを交換するのを下から見てるムラサメくん。ムラサメくんの顔がアップになってて非常に可愛い。吹き出しもそうなんですが、2コマぶち抜きではないんだけど、3コマ目のムラサメくんが上を見てる方向には2コマ目の会長とアリアがいる。面白い構図だと思います。

 スズとコトミの交換。スズの帽子とコトミのレッグウォーマーを交換。スズの低身長ネタになるんですが、福袋を買う場合、さらにはその交換をする場合はサイズの問題が出てくるよね‥‥という至極当然の問題を踏まえたネタになってるのが面白いです。リアルでやる場合は注意が必要だ、と勉強になるw
 スズが差し出すのが基本的にはフリーサイズでいける帽子というのがうまいですよね。帽子をもらったコトミは特に困らない。

 ラストページは連結8コマ。会長スズで2コマ、コトミアリアで2コマと前半の4コマが2つのぶち抜きで終わってしまう構成がトリッキー。
 買ったり交換して満足するのではなく、その場でファッションショーを開くのが女子会って感じで面白いですね。男子だったらこうはならないと思うのですよ。
 扉の格好になった会長が “へっくし” 。ここから通常の4コマが始まる、という感じですね。8コマだけど、前半の4コマは絵を見せるだけで終わるので。そして、その会長のオチが2本目から来てる。扉もそうですが、1話全体で意味が生じる構成が見事でしたね。ここらへんホントうまいよなぁ、と新年になって改めて感じました。伏線回収というほど大げさではないんだけど、「あーあれか」とすっと腑に落ちる感覚というか。


 終わり。映画が公開されたりアニメ2期の番外編(OAD)が一部配信開始されてるのを観たりして、個人的に『生徒会』愛が高まってる状態だったのでかなり楽しかったです。合併号の休み明けというのもありましたし。
 そんな中今週のお気に入りですが、2本目かな。「福袋」というお題に対するボケとして普通にうまかったし、そこから次のネタ、そして最後のネタへと連鎖していく感じが秀逸だったと思います。
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