北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年13号の感想

週刊少年ジャンプ(13) 2021年 3/15 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(13) 2021年 3/15 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/01
  • メディア: 雑誌

 屋宜!!!

背表紙

 ジャンプ名台詞 in インドネシア語。『ブラクロ』のユノ。ちょうど今号休載です。
 グーグル曰く「私も死ぬ、少なくとも失うのが好きだ」。ちょっと意味が分からないですね……。死ぬほど負けず嫌い的な感じなのかしら。それだと、そんなことユノが言ってた気もする。ここまでグーグルが役に立たないの珍しい。

表紙

 『マッシュル』。シュークリームは実写。マッシュがかじり付いてるシュークリームはクリームが垂れてるんだけど、実際にクリーム垂らしたのか。汚いな。

『マッシュル』1周年プレゼント企画

 全員プレゼント。いくらの切手貼って送れみたいな、それただの通販じゃんみたいな奴ではない。マジで全員にプレゼントだ。結構驚いた。
 ただ、ジャンプ今号と、単行本5巻の帯に付いてる応募券、両方を送る。特製カードなのでまぁそれほど金がかかってるとは思わないんですが、これは良い企画だと思う。最近は何でも「ファンなら複数買い当たり前」な風潮あって、売り手の方もそれを積極的に推奨するようなこともあって、正直気持ち悪いんですが、本企画はファンなら言われなくても買ってるであろう2冊だから非常に健全。いや、帯も傷のない状態で保存したいんだよ、みたいな人は2冊買うかもしれないし、そもそも電子派の人は対象外なので、全方位的に完璧な企画とは言いませんが、かなり良心的なんじゃないかしら。
 どうせならその応募ハガキに、ついでとして人気キャラ投票でもすればいいのに、とか少し思った。

読者プレゼント

 『桃太郎電鉄』ネタ。「モノダロウ伝説」というダジャレなんですが、そもそも『桃太郎電鉄』が『桃太郎伝説』のダジャレなので非常にややこしいことになってる。裏の裏は表みたいな現象。
 それはさておき、「特級」「ぶっ飛び」という『桃鉄』的ワードを入れてきたのは良かったと思います。特別にうまい!! と感動するタイプではないけど、気が利くね、みたいな良さ。

巻頭カラー『マッシュル-MASHLE-』

 見開きカラー、左ページがほぼ余白なので笑った。そんなのアリかよ。いや、結構かっこよかったんだけど。
 本編。せっかくの巻頭なのにまさかのフィンくん回。それでいいのか、『アンデッド』を見習え、とか思ったけど、最後まで読めば全然良かったというか、むしろ本作の良さが分かりやすい形で結実してて理想的な回だった気もする。普段はヘタレなキャラが仲間のために意地を見せる、というのは割と鉄板な内容でもありますね。『ONE PIECE』ならウソップとかそういう。
 んで、溜めて溜めて最後の4ページになってようやく主人公が到着。ここでマッシュが “ありがとう” と言うのがめちゃくちゃ良かった。シンプルだし、そのまんまとも言えるんだけど、そのてらいのなさ、ストレートさが本作の良さなのでしょう。2人が守る守られるの関係ではなく、上下ではないからこそマッシュが素直に感謝の言葉を告げる。ここらへんのヒーロー像が良いですね。先ほどウソップの例を出したけど、ウソップのピンチにルフィが駆けつけたら何て言うかな、とか想像するのも楽しい。「ありがとう」とはちょっと違う感じになるんじゃないかしら。てか、ルフィに限らず、どの作品でも行けそうですね。
 話は戻ってフィンくんの魔法。完全に『呪術』の東堂でしたね。ちょうどこないだアニメでやってた奴。なので、ヘタレキャラが持つ能力としては少しピンとこない。アニメ『呪術』ですごいの見ちゃったから「これ超強い奴じゃん!!」という気がしてならないw

ONE PIECE

 ピンチのサンジ。いつものサンジが男を見せる奴だ、と思ったら劇中でくどいレベルで「きっとアレだわ」と前振り入れてくるので笑った。
 ということで、いつもとは違うサンジ。素直に助けを呼ぶ。これすごい良かった。サンジなりの価値観、女性観のアップデートを感じる。まぁ、そう言うと大げさですが、要するに麦わらの一味の中での信頼関係がより深くなったことで素直に人を頼れるようになった、みたいな。それに対して到着したロビンちゃんが “頼ってくれてありがとう♡” と返したのが最高でしたね。結果的にロビンちゃん相手のかっこつけとしてサンジの言動は100点だったわけで。この関係性、サンジの本当のかっこよさを一味のことを知らない人は理解できない。女好き紳士キャラとして一皮むけたような印象。実家のトラブルを乗り越えた今のサンジだからこその成長だったのかもしれませんね。
 ネズミネットワークの説明。「サイボーグ」って言葉が出てきたけど、フランキーが初登場のときもサイボーグって説明されてなかったっけ? 別にいいんだけど、なんか固有名詞っぽくて出てきたので「えっ いいの?」となった。

僕のヒーローアカデミア

 土下座する轟母に対してホークスがスマホ持ってるので一瞬「写真撮るのかよ 引くわ……」と誤解しましたw 喋れないんでしたね。
 その直後、轟息子の耳元で囁く場面があるんですが、スマホ会話だとその機微難しくない? 音量下げればいいんだろうけど、その場合は耳元に近づけるのは顔じゃなくてスマホだと思う。まぁ、厳密には個人に話しかけてる風でありつつ全員に聞こえるように話してる(実際母が返事する)ので、顔の向きと声(スマホ)の向きが不一致なのは演出として正しいのかもしれない。
 んで、ヒーロートップ3がチームアップ。轟家の解毒作業として非常に正しいというか、家庭内にとどめるのではなく、外の人間と問題を共有する。秘密を打ち明ける。これが解決に向けた第一歩、というのが非常に健全な展開だと思いました。いろんな問題に当てはまるような話なんじゃないかと思います。
 ただ、秘密を打ち明けるのはそう簡単な話ではなくて、本作における最も隠さなくちゃいけない秘密であるデクのワンフォーオールの話が直後に出てくるのも熱い。事態を俯瞰する読者としては「いやぁそっちは秘密のままでいいんじゃないかなぁ」と日和りまくりの感想を抱いてしまった。言い分がブレブレw まぁ、実際問題、デクの件もいつかは秘密をオープンにすることで大きな成長に向けた一歩になるんだとは思いますけど。とはいえ、本作の根幹にも関わってくるような秘密なので臆病な気持ちにもなってしまう。

『呪術廻戦』

 乙骨、意外とあっさり禪院家の言い分飲んだわ。というか、それほど情報交換をしないまますぐにバトルに移行した。いや、この緊張状態のことを考えれば当たり前なんだけど、もっと引き延ばしてもいいんやで。
 んで、虎杖vs乙骨。主人公対決。追いかけっこからの、車を用いた攻防のくだり最高でしたね。車を飛び越える虎杖と、横から回り込む乙骨、からの空中で虎杖が引き返して乙骨ソードを交わし……たと思ったらそのまま車を利用した攻撃。この流れるようなやりとり、ウットリしますわ。その隙に虎杖が逃げようとすると、後ろから車が飛んでくる。乙骨に背中を見せたので、乙骨がどのようにして車を飛ばしたのか虎杖は分からない(読者も本話のみからは読み取れない)。ここらへんの乙骨ワクワク煽り展開も適切だよなぁ。マジ熱い。
 東堂のアドバイスを思い出す。一流のさらに上である特級という話。てか、やっぱり本連載はアニメの方と連動してるというか、時期とか意識してそうだよなぁ。ちょっと偶然とは思えない数になってきた。

Dr.STONE

 個人の戦闘力なら勝てるけど、軍隊の統率が非常に厄介。知力、文明の積み重ねがそのまま強さに直結してる話。非常に本作らしいバトル展開(一歩手前だけど)だが、そもそもの話、司が人類最強という前提が正直怪しいというか、普通に軍人の方が強くね? 装備とか無視しても。そんなことを考えてしまった。所詮は高校生の格闘技チャンピオンだからなぁ、なんて。まぁ「最強なんです」で突き進んでも全然いいっちゃいいんだけどね。軍人と格闘技のチャンピオンが何でもアリで戦ったらどっちが強いのか、みたいなシミュレーション的な要素を突き詰めても面白そうではあるのでそっち方面も見てみたいなぁ、なんて。
 ただ、敵側にも格闘技チャンピオンがいるので、夢の異種対決感は薄いのかもしれませんね。とはいえ、最後の見開きはかっこいい。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 9匹の龍でクーロンズらしい。「クーロンの」の意味の「クーロンズ」ではなく、最後の s は複数形の s。「九龍」は中国語なのに英語の複数形の s を付けるのか? とか気になってくるんですが、よく分かりません。てか、正解のない話なのかもしれない。
 スカウトされたと思ったら流れるようにスカウトする側に回ってるので笑った。いや笑うと同時に感心もした。高校野球界のはみ出し者チームって目標は定番だし、それこそ『逃げ上手』で「王道」とか言われてた展開なんだけど、入学前という時期の設定が光ってくる。入学後にこの話やろうとすると選択肢が同じ学校内に限られちゃって、そうなると野球以外の分野からはみ出し者を引っ張ってくる感じになると思うけど(それはそれで面白そう)、入学前なので選択肢は無数に広がる。理事長のコネもあるのでおそらく入学させるのも自由なのでしょう。人取りゲームとしての面白さが発生する。先週は入学前という意味不明の設定に軽くキレそうになったんですが(本作の非ではない)、今週一気に興味が出てきました。

センターカラー『僕とロボコ』

 タイムスリップ。『ドラえもん』でちょくちょくあるタイプのエピソードですね。先祖だからそっくりな人が出てくるのも同じ。時間移動のビジュアルが完全に『ドラえもん』仕様なんですが、劇中でボンドが言及するのは “まあ鬼滅の最終回みたいな感じか…” 。『ドラえもん』そのままなので、そっちに連想で思考が止まってたので「たしかにw」と笑ってしまった。まぁ、『鬼滅』の方は厳密に言うと子孫ではないと思いますが(そもそも時代が近すぎる)。
 無数のロボコ。これは「ドラえもんだらけ」だ!! やろうぶっ殺してやる!! きゃあ自分殺し!! と勝手に盛り上がってたんだけど、劇中で言及されるのは “アンデッドアンラックでやってた感じのやつでしょ?” 。意外。ただ、こっちの場合は例えとして適切なのか正直怪しい。微妙に違う気がする。
 現在。モツオがタイムマシン完成させかけてるのは笑ったけど、タイムマシンのデザインは洗濯機じゃなくて電子レンジにしてほしかったな。

『ウィッチウォッチ』

 魔女の件、先生は知ってるはずだったらうっかりして忘れてた。普通に冷めるわ。もうちょっと何とかならなかったんですかね。何とかしないなら先生は知ってたけど、みたいな話で全然いいのに。
 ファミレスでガールズトーク。からのナンパ、恨みを買ってレイプ未遂。い、今時……という感じではある。ただ、ナンパ野郎が非モテってのは少し意外だったかも。まぁとはいえ、ナンパ断られたくらいでレイプの発想に至るってのはねぇよ。それも(おそらく)非モテが。それこそ反社的な人にした方がまだ納得しやすいというか。たぶん怖すぎると笑えないから避けたんだろうけど、それなのにレイプ未遂という話になるのが違和感。あと、イケてる私たちとイケてないあいつら、みたいな構図にはちょっと嫌な感じもする。
 あと、超どうでもいいけど、中学生が “ファミレス行こ!” とか言うことに対して「金あるな……」とか思ってしまった。電車通学とかだと親からお茶代とかもらってる可能性とかあるのかしら。私の中学時代を考えたら別世界すぎるので地味に衝撃。

ブラッククローバー』休載のおしらせ

 「制作上の都合」らしい。こういう書き方をしたってことは体調ではない、と受け取っていいのかしら。

『DELETE』福田健太郎

 ということで読切。まさかの福田先生カムバックなので驚いた。贅沢すぎるだろw
 ショートショートというか、少し不思議短編というか、『世にも奇妙な物語』的な感じですね。意外とこういうワンアイディア勝負みたいな短めの読切はジャンプで読まないのですごい新鮮でした。設定も面白いし、そこから欲にとりつかれて暴走する様も納得もありつつ、ホラー的でもある。
 テトリス的なゲームのチャンピオンである恋人が、すき間を埋めるとものを消す能力に目覚める。恋人関係におけるすき間という話に発展するのはベタというか、安直な感じもするんですが、ホラー展開からの急激なラストもすごい良かったです。割とゆっくりめな語りだと思ったらラストが急。さっきも言ったけど、ジャンプでこういうの読む機会が少ないので非常に良かった。恋人がすき間を埋める行為としてキスを持ってきたのも面白かったと思います。ちゃんと唇の凹凸がそれっぽく見えてくるから面白い。
 ぶっちゃけ、凸と凹ならセックスだろ、とか思うし、実際ラストシーンはセックスの代わりとして描いたと強引に解釈することもできると思うんですが(強引だけどね)、その直前に爪を噛んでたのが良い。爪を噛むって要するに口というすき間に指を突っ込む行為ですので、あのストレスにかられて取った行為が直後のキスに向けた助走というようにも見える。最後の、小屋の中の、ロッカーの中の、と徐々により小さな四角の中へと入っていく描写も非常に良かった。
 終わり。通常だと本誌に掲載されることはなさそうな内容ということもあり、非常に面白かったです。休載の代原で、福田先生というネームバリューもあって、というイレギュラーが重ならないと実現しなかったと思うので、そういう一期一会の感動みたいなものもありました。
 (※この感想を書いた時点では後ろのページのジャンプショートフロンティアの件を知りません。普通に書き直したいけど、全部消すには惜しいくらいの量書いてしまったので残します)

『アイテルシー』

 4コマ載っててビビった。「超速筆の稲岡先生だから出来る!」という稲岡先生アゲな文章が添えられてるのも良い。そういや、目次かツイッターで「描くのはえぇよ」と驚いた記憶あるわ。
 本編。先週も書いたけど、語り口が完全にギャグ漫画になる瞬間がチラホラするのが本当に楽しい。『ドラえもん』パロディとかまったくの寄り道というか、つまみ食い的なギャグなんだけど、そこが良い。こんまりメソッドもそう。
 さらにはバトル漫画テイストも混じってくる。手フェチの話が出てるので左近の手が掴まれる場面は2つの意味でサスペンスフルだし、そこからの見開き相生は完全にホラー。そういうのは『仄見える少年』がやるからいいんだよw

『夜桜さんちの大作戦』

 辛三、相性いいのか悪いのか問題。変幻自在対決というのが面白いし、いい悪いのどっちの解釈も現状だと説得力あるように思える。まぁ、ここをどう理屈づけていくか、が見所ですね。
 殺香に思わぬ出番があったのも良かった。こんなにも辛三との組み合わせを打ち出してくるとは。まぁ別に具体的に何か活躍したとか、彼女が戦況を動かしたとかではないんですが、キャラクター的にあの場で脳天気な応援を出来るのは彼女しかいないw あの三者三様の後方支援ガールズ、チーム感あって良かったですね。私は四怨推しです。
 んで、開花。開花の具体的な内容もそうだし、ウコンを何にして使うのか、とかクイズ的に気になる引きでした。後者、剣はさすがにやめてほしいな。まぁ今回使ったからたぶん違うと思うけど。

センターカラー『あやかしトライアングル』

 カラー扉。細かい設定忘れたけど、レオも忍者にカウントしていいんだっけ。なんか違うと思ってた。ごめんよ。
 本編。分身の使い方わろた。もうちょっとあるだろ……と思ったが特に思いつかなかったです。
 学校。誰かに見られてる。透明人間。去年ずばり『透明人間』って映画があって、これが女性のことを一方的に見ることの暴力性を古典的なモンスターになぞらえて描いた傑作だったんですよ。なのでお色気要素のある本作において見る暴力を司る透明人間というのは題材として100点。これは面白くなるでぇ……と思ったら違ったw こっそりじろじろ見てくるのは男に決まってると思うじゃん? やられたわ。途中で「動画配信」というこれまた関連のありそうなワードが出てきたのも意図的だったんじゃないかと思います。
 んで、折り紙の修行で打破。透明人間の匂いを追うという発想は非常に分かりやすいんだけど、そこから「匂いといえばこの人」と真相が明らかになるのも気持ちいい連鎖。
 ついでにグッボーイ案件であったんだけど、「ワン」の文字が太すぎて「ロン」に見えました。突然麻雀かよ……とか混乱してしまった。

『逃げ上手の若君』

 ドスファンゴ戦。 “あの丘の上まで連れて行って” というセリフを見て真っ先に落とすのかな? と思うじゃないですか。それに対して “弓でも 刀でも 崖から落ちても貴方は死なない” と言ってくるのが心地よい。このセリフはドスファンゴに向けたものだけど、「落とすだけじゃないよ」と読者に対して言ってるようでもある。
 その後の串刺し作戦はぶっちゃけそこまで面白くなかったんだけど、4人がそれぞれ活躍したのとかは普通に良かった。一番良かったのは弓矢。最後の「こっちだよ」を、今週の冒頭で失敗してた弓矢を使うのが良い。失敗どころか怒らせちゃったんですけど、今回はその怒らせる部分が重要。バトル感ある絵面が生まれたのも何気に大事だったんじゃないですかね。

『破壊神マグちゃん』

 今度こそ新しい破壊神が登場。まだ説明はされてないけど、確率の操作みたいな感じでしょうね。幸運もいけるから『アンデッド』風子とは違う。

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週刊少年ジャンプ」2021年13号293ページ

 本編1ページ目の1コマ目なのでさすがに気になる。1コマ目の黒い奴が初見時だと意味不明すぎる。コマも大きいし、これは何かある……と疑わしい。上木の野郎、何か仕掛けやがったな、と何となく察しはつきました。

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週刊少年ジャンプ」2021年13号308ページ

 んで、正解発表。新しい邪神の波動やらオーラだかそういう何かでした。運命を司るので、確率を操作して一等を当てさせた、雪山に連れてきたかったということなのでしょう。
 納得はしつつ、本話にはもう1つ不可解な場面があったような……とページを戻す。

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週刊少年ジャンプ」2021年13号298ページ

 やっぱりあった。錬に不運が発生する場面でも黒いモヤモヤ。初見時、こっちは気づかなかったんだけど、本作ならどうせこっちにも仕掛けてるんだろうな……と後から察しがついた。信頼関係が築けてる感、というかコミュニケーション取れてる感あって楽しい。

 話は戻って雪山。クリスマスの流々ママエピソードの件を思い出しますね。たぶん運もしくは運命を操るので、雪と直接の繋がりはないんだろうけど、「あのときもコイツが!!」的な連想をさせたかったんだと思います。
 んで、新邪神のお披露目でエンド。人型ということもあり普通に友達になれそう……とか思ってたら劇中でも “友達になりたいんだ” とか出てきたので笑った。お前からかよ。いやまぁクリスマスの件があるのでそう簡単な話でもないんですけどね。流々ちゃんが最も闇墜ちしそうになったキッカケを作ったわけですし。

J新世界漫画賞大募集中

 3月は甲本先生。読みやすくするために意識してること。文字は大きく、最小限にとどめる。甲本先生が「文字が多いと僕自身『うわあああああ!!!!』ってなるんで」と言ってるんですが、『ウィッチウォッチ』とか読めないですね。同じ魔法のあるギャグ漫画なのに良しとするアプローチが全然違うので面白かったです。

『アンデッドアンラック』

 めちゃくちゃ仲良くなってて笑った。もっとリップの最初みたいにツンツンすると思ったら普通にめっちゃ良くしてくれるじゃん。「これあげる」までしてくれるのとか、さすがに主人公サイドに都合のいいことなのでもうちょっと理屈が欲しかった気もするけど、まぁ「もう仲間になっちゃえばよくない?」を明確に否定してきたのが大事なんでしょうね。それに比べたら他は些細なことなのでしょう。
 安野の話、知識を得た件と、古代遺物の件と、安野の否定の件、3つが入り組んでて若干の分かりにくさがあったんですが、神視点で考えればこの3つはすべて連結してた、と筋が通る。まぁ、恣意的に否定者にするのがアリならもう何でもアリな気もするんですが、そもそも神なのでフェアな相手ではない、ということなのでしょう。
 台湾での任務。同時並行的に任務が進行してるのを忘れてたので、「なんだよ観光かよ」とか一瞬思ってしまったw 台湾は良いとこらしいですね。メシも日本人が好きな感じの中華料理って感じでちょうどいい、みたいな話を聞いたことがある。うらやましい。

『SAKAMOTO DAYS』

 買い食い。家族の元に戻る前にまた太らないといけないってことなんでしょうね。マイペースギャグのようでもあるけど、割と急を要する事態だと思う。
 と思ったら即バレ。痩せてるだけでもヤバいのに、そのものズバリなキーワード聞かれてしまった。まぁぶっちゃけ、漫画的にはその方が話が早くて助かりますね。しょうもない嘘であーだこーだ攻防するのも楽しかっただろうけど。
 んで、次の話に向けて情報屋。売る情報をいちいち映画化してるらしい。『夜桜さんち』の四怨がハッキングをすべてゲーム化してるのと同じくらい「なんだその回り道は……」。てか、単純に映画を完成させるまでに時間がかかりすぎて情報の供給が追いつかなくなる気がする。そして、映画制作にいろんな人が関わると思うので、その分肝心の情報が漏れてしまう。大丈夫なのか。

『灼熱のニライカナイ

 ハードボイルドのボイルさん繋がりだ。あっちのボイルさんは登場する回が少ないだろうから間に合って良かった。
 神となったチャコ、意外とギャグもする。ぶっちゃけ物語進行的には関係がないパートなんだけど、あのシリアスな場において最もギャグが似合わない人にこそギャグをやらせる。この不思議なバランスが好きだぜ。ギャグとして主人公サイドに有利な展開が行われると冷めるし、今回のも主人公サイドに有利そうではあるんだけど、元々の情報が正しかったというだけなのでそういうイヤさはあまりないかな。
 ということで、チャコの件は一旦終わり。あとは神室たちが迎えに来たらヤバい。んで、神殿の中でいよいよ対敵。チャコの到来が直接は絡まないんですが、敵の最終目標が近づいてしまったので、いよいよタイムリミットが迫ってきた感。このまま、この場で何とかしなければならない。サメたちはチャコのことはとりあえず知らないっぽいので、一旦はお気楽なバトル展開という感じでしょう。そのまま最後まで行くとはさすがに思いませんが。

「ジャンプショートフロンティア」創設

 「ジャンプショートフロンティア」なるコーナーが創設。15ページの短めの読切を毎週載せるよ、という企画。要するに連載の代わりに1枠読切が入るって感じですね。てか、今週の福田先生の読切もこのコーナー用に準備してた奴だろ。あれも15ページだったし、めっちゃ怪しい。イレギュラー的に繰り上げ掲載しちゃったと思うんだけど、おかげでアレはジャンプショートフロンティアではない、という扱いになってしまった。ややこしいぞw
 不定期掲載ではなく、毎週。今後の予定も載ってまして、来週の坂野先生とか知った名前もある。福田先生もこの並びだったんだろうな……って屋宜!! 屋宜知宏!!!! マジか。めっちゃ楽しみやんけ。平方先生はプラスで元気に連載やってるし、個人的に夢の布陣が揃ってきた感ある(こないだ打見先生も読めたし)。その中でも最重要人物ですよ、屋宜先生。やっば、どうしよう。ワクワクソワソワがすごいレベルで襲ってきて何をしたらいいのか分からない。いや何もしなくていいんだけど。マジか、マジか。そうか、こんなことがあるとはな。やべぇ。マジやべぇ。とにかく興奮だけして何も言葉が出てこないw

『人間の歌』古田静蘭

 ということで読切。ジャンプショートフロンティア。一発目です。古田先生ってアレね、以前に『群青のバトロ』載ってた人。たしか面白かった記憶がある。一発目だし、普通に期待されての起用なんだと思います。屋宜先生で頭がいっぱいで何かごめんね、と申し訳なくなってくる。普通に楽しみであっただろう人なので。
 本編。翼のある少年の、翼は関係ない話。翼が強烈すぎてすべてが「翼の人」になってしまう悲劇。ものすごい美少女とか、ちょっと面白い顔してるとか、いくらでも置き換えが可能そうな設定ですね。クラスで1人だけ肌の色が違う、とかでも全然いいし、そういうレベルだったらそこら中で実際に起きてそうな話。
 そんな彼が見た目とは切り離された部分での評価を求めてyoutubeでライブする。これは漫画だからさ、音は聞こえないじゃないですか。劇中の人のリアクションを通じてしか歌の良し悪しは判断できない。その特徴を利用したトリックになってて面白かったです。姉貴が最初は好意的なコメントを見て喜び、その直後に否定的なコメントを見つけて隠そうと焦る。読者は、実際に彼の歌がうまかったのか、さっぱり分からないんですよ。なので、ひょっとしたら好意的なコメントを寄せた人は「翼のあの人だ」という先入観に引っ張られたミーハーなリアクションをしてるだけかもしれない。まんまと騙されたというか、うまいこと印象を操作された感ある。やられたわ。
 んで、エピローグ、説明的な要素は希薄なまま終わる。客が目を閉じて見てないことが “ここの皆はオレをちゃんと見てくれる” なのとか面白かったです。面白かったし、この普段の読切と比べたら宙ぶらりんな印象すらあるバランスのエンディングってのが非常に良かった。新鮮……なはずなんだけど、事前に福田先生の読切が同じことやってたので、ぶっちゃけインパクト的な話でいうと、本作はかなり損をしてると思う。しかも、福田先生の方はジャンプショートフロンティアという企画説明がない状態で、「あーはい代原ね」という完璧にフラットな状態で読んだので、「なにこれ!」という衝撃がより大きかった。『ブラクロ』休載という事故からいろいろと連鎖している。本作も面白かったし、こういう読切が毎週読めるのか、とこの企画もめっちゃ楽しみになったんですが(屋宜先生は一旦忘れたとしても)、企画からはみ出して事前に発表された福田先生が一番おいしい思いをした気がする。
 いや、逆に言うと、あの福田先生のを読んで「いきなり何だよこれ」と引いた人もいる可能性はあるのか。そういう人にとっては福田先生が損をしたと言える。面白い新企画なんだけど、とにもかくにも事故的な要素によって別のところが気になってしまうw

『仄見える少年』

  “攻撃をずらされた!?” のコマ、敵の能力について考察してると思ったら、もう既に敵に攻撃を受けていたと明らかになる展開が非常に楽しい。ここらへんのサプライズ的な仕掛けは本作が良くやるホラー仕掛けと通じるものがありますね。気づいたときにはもう既にアレは近づいていた、みたいなドッキリが実にホラー的。
 敵の能力はまだ分からないけど、どうやら霊媒師がズルしようとして生まれた悲劇らしい。そのしわ寄せらしい、と伊織が気づく。人形たちもまた被害者なのです、みたいな話は面白いし、正義の組織だと思ったら実は腐敗してたという絶望も良い。からの「良い霊媒師もいるんやで」と文字通り体を張るラスト。正直、大きさが違いすぎるので位置関係とか分かりにくかった感もあるんですが、体を張って守るみたいな展開は定番なのでまぁ分かります。
 あと、倒れる直前にメガネが落ちる演出が良かったですね。戦線離脱の象徴としてのメガネ外し。それと同時に、心がむき出しになった状態だからこそ彼の最もキレイな面が露出する。ただ、メガネを落とした直後に倒れたので、メガネが潰れてないか非常に気になりますw

『BUILD KING』

 本編の直前にこれまでのあらすじ紹介があるんですが、正直これがかなりの突貫工事感というか、ちょっと雑な印象もある。まぁこれも『ブラクロ』休載のせいだな。きっとそうだ。今週は全部それでいける。
 本編。二次試験。橋を作って崖を渡る。オモシロ建築試験感あって楽しくなってきた。どんな建築にするか、どんなアイディアで渡るか、とか興味は尽きない。
 一応最初に強引にジャンプで渡るのは禁止、と確認。何でもアリだから面白いんだけど、さすがに建築関係なさすぎるとアウト。それ自体はまぁ納得なんですが、今週出てきた忍者くんが糸で渡るのがかなりのグレーゾーンというか、ジャンプしてピョーンと大差なくねぇ? とか思わんでもない。いや、一応モノとして橋が存在してるからアリってのも分かるんだけど、自分が渡れればいいって意味ではとんかちジャンプもいい気がしてくるw

『高校生家族』

 バレー部OBが襲来。ただし年下。オッサン高校生という設定には無限の可能性があるというか、まだこんな新鮮に楽しめるシチュエーションが残ってたか、と感心してしまう。
 そんなOB。父に対して「オッサンじゃねぇか!」みたいなリアクションは最初に少しだけやって、他はすべてを受け入れた状態で話が進む。彼の話が少しズレてて、そのすれ違いというか、掛け違いみたいなおかしさ。いろいろとギャグは入るんですが、オッサンという点には触れずに進むのが逆におかしい。あのOB視点にだけ限って言えば、今回遭遇した天才が普通の年齢の高校生でも成立する話でしたよね。「なんで思い出消しちゃうんだよ」的な話がメインでしたので。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3/1はパリコレクションAWウィメンズ初日。ということでジャンプのファッション特集。それはいいんだけおd、「AW」が何なのかが分からない。オータムウィンター?
 前のときも面白かったんですが、服の説明がいちいちファッション雑誌風になるのが良いですよね。狙って出来るもんなのか、服のことを語ると自然とそうなってしまうのかは分からないんですが、専門用語多めでよく分からない、けど何かうざったい波動は感じるぞ、みたいな雰囲気が非常に良い。個人的には「おじさんの無意識レイヤード逆に最強説」が最もツボでした。ファッション誌風バイブスが最も凝縮されてた一文だと思う。いつか私のブログこういう感じの文章になったら「キタクさんオシャレに興味湧いたんだな」と暖かい目で見守ってください。

次号予告

 『ONE PIECE』が表紙。個人的に最も興味あるのは『マグちゃん』のセンターカラーなんですが、ショートフロンティアの方も楽しみです。予告ページには何も書いてなかったけどな。

目次

 ショートフロンティアの作品には目次コメントがないらしい。マジかよ、屋宜先生のコメントが読めない……(まぁやる気ないタイプの作家だったと思いますが)。
 今週の福田先生はコメントあります。あれは別枠、という扱いなのでしょう。絶対フロンティア用の読切だと思いますがー。

上木先生の神対応…ありがとうございました。好きな邪神はマグちゃんです。
(『僕とロボコ』)

 宮崎先生が上木テンプレ使ってるw

家の全フィギュアが前のめりに倒れました。アロンアルファ一本使い切る勢い。
(『僕のヒーローアカデミア』)

 先日の地震でしょうね。こういう趣味の人は地震による被害が甚大でしょうね。揺れに弱い趣味。

ロゴは英字メインですが正式タイトルはカタカナという事でお願いします。
(『ウィッチウォッチ』)

 これ気になってた奴。まぁ、たしかに字面は英語の方がかっこいいよね。

アシスタントさんからゲームのアップデート情報を聞くのが最近の楽しみです。
(『破壊神マグちゃん』)

 自分では遊べないからせめて情報だけ聞くってことなのかな。悲しい。

少し前に鶏肉を半生で食べてしまいましたぐにゃっとした食感で気持ち悪いです
(『SAKAMOTO DAYS』)

 ちょうど今日? 昨日? あたりに話題になった奴ですね。店でも低温調理は危ない、みたいな感じの記事が話題になってた。詳しくは読んでなかったけど、読んでおけばよかった。

愛読者アンケート

 読切については聞かないんかい。
 連載作品について。毎号必ず読んでる作品。全部。たまに読む作品。ゼロ。読んでない作品ゼロ。ただ、音楽ページは読むのやめました。ブログ書くために興味ないの読むのもアレだし、興味ないのに書くのも良くないかなって。まぁめんどくさいってのが第一です。
 単行本について。気になる漫画があったときに参考にするもの。最近はマジで気になって読んでみよう、という漫画の読書体験が皆無。100%雑誌で「載ってるから読む」という受け身の体勢。web掲載の漫画だとどれを読むか適当な判断してるけど、買うタイプの漫画ではそういうこともないですね。買う単行本は雑誌で読んで好きだった奴しかない。
 ネットの漫画広告はクリックしないし、買わない。何なら少し嫌いになる。
 ジャンプの単行本情報をどこで仕入れてるか。まぁこれは一応ジャンプ本誌。
 ジャンプの単行本が原則毎月4日発売だと知ってるか。知ってる。大体そこらへんのタイミングでブログに一応Amazonのリンク貼るから。まぁこれも完全に自己満足だよなぁ。

総括

 火曜深夜更新間に合った。間に合ったけど、時間がやばい。早く寝たいんじゃああ。

 今週のベスト作品。『DELETE』ですね。先出しフロンティアというサプライズが事故的に発生して非常に面白かったです。
 次点。『呪術』と『人間の歌』。

 今週のベストコマ。『dr.stone』ラストの見開き。左右であり、高低差もあり、微妙に奥行きもある2方向の激突がめちゃくちゃかっこよかった。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • サンジ 『ONE PIECE
    • サンジがこんなこと言う、こんなことする、というのが味わい深かった。サンジ自身の成長も感じるし、一味としての関係性がレベルアップしたのも感じる。

gohomeclub.hatenablog.com

ぼくらの血盟 2 (ジャンプコミックス)

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