北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年14号の感想

週刊少年ジャンプ(14) 2021年 3/22 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(14) 2021年 3/22 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/08
  • メディア: 雑誌

 『エヴァ』のネタバレはありません。話題に出すこともないです。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in タイ語。『dr.stone』の龍水。No.2キャラの流れだと思うんだけど、本作は龍水になるのね。ちょっと意外。ゲンかコハクのがしっくりくる。
 んで、死ぬほど頑張ってタイ語の入力をしたんですが、途中でどう見てもイコールにしか見えない記号が入ってて青ざめる。龍水で「○○=××」って知ってる気がするw まぁ、最後まで頑張って入力してグーグル翻訳したら「渇望=正しさ」的な感じになりました。正しくは「欲しい=正義」だっけ? 大変だったなぁ……。

表紙

 『ONE PIECE』。ルフィローキッド。最近『ONE PIECE』追えてないんだよねぇ、みたいな人が見てもちょっとテンション上がる感じだったのではないでしょうか。まぁ、それで読んでみても今週の本編には誰も出ないんだけどな。

読者プレゼント

 「アンサー王と選択の騎士」。アーサー王と円卓の騎士ですね。「選択」にちなんで2択形式で景品が紹介されてる。ページ全体のデザインがいつもと違うんですね。これはダジャレ関係なくちょっとテンション上がる。各グッズのところで各騎士にちなんだダジャレが用意されてるのも嬉しいところ。……なんですが、申し訳ないことに円卓の騎士の名前全然知らないのよね。ランスロットが寝取りキャラみたいなそういう雑なイメージしかない。

巻頭カラー『ONE PIECE

 たぬきさん頑張る。緊張感のない呼び名で笑ってしまったよ。ただ、肝心の「チョニキ頑張る」の描写が、試験管の前で苦しい顔してる程度のものだったのは少し残念かな。まぁ、どうすりゃいいんだって話ではあるんですが。そういう話になったんだからそういう見せ場が欲しいじゃないですか。知的作業のかっこよさを絵的に表現してほしいじゃないですか。ドクターとしての晴れ舞台珍しいんだから。
 ヒョウ五郎がデカい。よく休載あるし、いろんな場面に飛ぶので私の記憶が抜けてるのかと心配にもなりましたw 劇中でも「なんでデカいんだよ」という話なので安心。まぁ要するにウイルスの副作用で、全盛期の姿に戻る。このロジックは面白かったです。まさにロウソク最後の灯火という感じで良いですね。欲を言えば、もうちょっとバトル的な活躍が見たかったかも。ぶっちゃけ直後のマルコの活躍がかっこよすぎたし、マルコの本気バトルやっと見れた!! みたいな感動もあるので意識がそっちに持ってかれてしまったよ。

『呪術廻戦』

 乙骨ソードがヤバいということで、虎杖も凶器を使う。先週に続いてそこらへんに転がってる車を利用したオモシロアクションを見せながらのナイフなので熱い。この戦い全体に言えることなんですが、ぶっちゃけ乙骨に勝てる気はしないんですよ。下手なロジックで虎杖が善戦したら逆に萎えちゃうような話でもあると思うんですが、虎杖、大して善戦しない……けど乙骨と読者に対して驚きは提供し続ける。ここが良い。瞬間的な戦略の意外性があるからこそ乙骨相手に死なずにいられる、という最小レベルの善戦をしても納得できる。乙骨本体にダメージは与えられないけど、刀は折った、というのも良い落としどころだったと思います。自分のナイフも折られて、腹も斬られてようやく相手の刀を折ることが出来る。こんだけの代償を払った善戦だったら分かる。
 からの今週のサブタイ「うしろのしょうめん」。リカちゃんですね。完全に『仄見える少年」みたいな展開になってて笑った。
 んで、禪院当主。あのアニメーターみたいな能力は同じなのか。別のロジックで速く動いてるのかと思った。てか、禪院家における伝家の宝刀があのアニメーター能力ってすげぇな。ぶっちゃけあれ出オチというか、無数にいるキャラの中の1人のオモシロ能力くらいの認識でした。ちょっと理屈が複雑すぎるというか、仕組みからしてやりすぎというか、他の術式とノリが違いすぎると思うのよね。まさか再び出てくるとはなぁ。若干の解せなさもあるんですが、その能力を知らない人(味方サイド)が戦った場合、 “術式の種がまるで分からん!!” となるのは面白かったです。分かるわけないだろw

僕のヒーローアカデミア

 OFA会議。スパイダーセンス持ちの四代目から重要なお話。OFAが強くなりすぎて寿命が縮む。いきなり出てきた設定ではあるものの、まぁ何となく納得できるのが良い。四代目で歴代2位の保持期間というのもヤバさが伝わってくる。からの歴代1位のオールマイトはなんでや、という話になってーの無個性。ここで本作の第1話とも関わってくるような話になるので面白い。
 面白いが、この「無個性こそが勝因」という話を突き詰めすぎると、デクは無個性だから逆に都合が良かった、無個性だから選ばれたみたいな話になってしまう。一応劇中で偶然とは言われてたけど、それでもアレなのは変わらないと思う。世間的な価値観からしたら才能なんて1つもないデクだけど、人を助けるというヒーローとして最も重要な資質、この1点においては誰にも負けない。そこに気づいたオールマイトが選んだ、という話だから感動だったわけじゃないですか。そこに「まぁ無個性じゃないとすぐ死んじゃうしちょうどいい」という打算が入ったらちょっと台無しじゃない? たとえ結果的だとしても「いやぁラッキーでしたねw」みたいな感じになるのはちょっとアレじゃない? この手の実は選ばれし者でした展開ってよくあるけど、本作で、デクの物語でそれをやっちゃあダメだと思うんですよ。非常に不安。
 本編から話がそれまして、突然ですが映画『ヒーローズ:ライジング』のネタバレ。あれ、最後にデクがあの人にOFAを継承するじゃないですか。何やかんやでなかったことになってたけど、あれが正式に継承してたらあの人は普通に老衰で死ぬことになってたんですね。危なすぎるw

Dr.STONE

 めちゃくちゃ今更なんですが、司の持ってる武器、サノスが持ってる奴と似てますね。何か既視感あると思ったらサノスだったか。
 からの最強対決。何か雑なワンパンで勝負がつくので笑った。司なので分かりにくいんだけど、たぶん笑いを誘ってる。ちょっと『ゆらぎ荘』のコガラシワンパンを思い出したよ。「最強だから勝てるんです」とすべて説明しちゃうような勢い。
 んで、あまりにあっけない敗北。まぁここで銃相手にフィジカルバトルで善戦、とかやらなかったのは本作らしいバランスなのかな。格闘技チャンピオンと銃持った軍人の本気バトル、みたいなロマン重視な展開も考えたんですが、そういう攻防はあったとしても一瞬。納得です。
 ガチの死なのでかなり衝撃的な展開なんだけど、倒れてる司が一目見ただけで “絶命している” とか断言しちゃうのがちょっと引っかかった。分かるけど、確認とか必要じゃないですか。まぁ、死んでない状態だと過去に石化&復活で何とかなったので、今までにないヤバさとして「完全に死にました」と言い切りたかったのは分かるんだけど。

ブラッククローバー

 エルフ修行。前から「修行できる期間短すぎません?」みたいな感想は書いてたんですが、今回がちょうどそのロジックの話。各人固有の魔法の到達点、究極魔法。本来ならエルフの膨大な魔力を前提に成立するものなんだけど、ハート王国の技術で自身の体外のマナを利用することが出来る今なら疑似的に究極魔法を実現できる……のではないかという話。このロジック見事ですよね。ちゃんと過去の経験が土台として活きてくる。『鬼滅』で私がしつこいまでに「水の呼吸は捨てるんですかー?」と否定的だったのと通じる話。(ただ『鬼滅』は従来のバトル漫画ほどインフレをしないまま完結したので別の意味では面白いです)
 ということで、技術としてはハートで習ったことの延長線上にある。イチから新しいスーパーサイヤ人を会得する話じゃないので、短期間で急激に強くなっても不思議じゃない……少なくとも納得しやすい。ちなみにスーパーサイヤ人も、漫画が完結したあとのパートでは段階を無視したパワーアップが乱立しててなかなかカオスなことになってますね。一応『神と神』で既存のスーパーサイヤ人とは別の神化という強化ラインが分岐した、と考えると分かりやすいんだけど、その先でスーパーサイヤ人化したりして混乱必至w あと身勝手の極意とかはちょっと把握できてません。

センターカラー『破壊神マグちゃん』

 カラー扉。流々ちゃんがノリノリでポーズ決めてる感じが笑えるんだよなぁ。本編だとかなり想像しづらい状況。
 本編。ミュスカーは不確かな未来を予見&確定。やっぱ雪とは関係のない話でした。雪ネタ多すぎる気がするんですが、それは単に季節的な事情だったのでしょう。
 屈指のシリアス展開ということもあり、本作の理屈っぽさが露見してて非常に良い。神様なのになんで人間の格好してるんですかー? それはね、マグちゃんが変身したのと同じなんだよー。と懇切丁寧に説明してくる。毎回過去のコマを引っ張ってくる感じとか若干のやりすぎ感もあるんですが、個人的には好きです。たぶん本作のことが好きな理由の一つだと思う。何気に理論武装がガチガチ。
 先週もあったけど、ミュスカーの目的は「友達」。奇しくも、表面上はマグちゃんが人間相手にやってることと同じ。ミュスカーは「友達」と称して物騒なことを狙ってるんだけど、逆にマグちゃんは物騒な言葉を使いながら実際は友達を増やしてるだけ。対照的ですね。
 からの流々ちゃんのターン。善性がちょっと常軌を逸したレベルというか、人間離れした、それこそ神的な何かを感じてしまうほどのイノセント。ある意味、流々ちゃんが最強キャラという感じは以前からあったんですが、ミュスカーというシリアスキャラが登場しても、そこがブレない。クリスマス回(流々ちゃんの余裕が最も崩れた)があるので少し不安だったんですが、今日も絶好調でした。雪の件でクリスマスのこと思い出して闇堕ちとかも考えたんですが、全然違いましたね。感謝するんかいw いや、スキー場には母親との思い出があると先週語った情報があるのでそれも納得できてしまうからすごい。無駄がなさすぎるよ。初読時はのんきに笑ってたのに、2度目は感心ばかりしてもう素直に笑えないかもしれないw
 今回も “風邪ひく前にカレー食べ行こ?” というギャグかと思ったら「カレー」が逆転のロジックであったからすごい。もうカレーで笑えないかもしれないw
 とはいえ、ここで流々ちゃんがギャグ漫画的空気を生成することに成功するので、ミュスカーとのやりとりがちょっと微笑ましい感じなったのがデカいですよね。彼とは本当に友達になれるかもしれない、的な予感。具体的な根拠はまだないけど。
 その件は先送りになって一時休戦。今回最後まで結論だと思ったので意外でした。ミュスカーとはもうちょっとこんな感じの関係が続くのですね。流々ちゃんの前ではシリアスになりきれないという意味で、流々ちゃんが天敵みたいな感じになるのかしら。

『アイテルシー』

 今週はギャグ控えめ。犯人の暗い身の上話はミステリー漫画っぽくて良いですね。これも好きな様式美かもしれない。身の上話、殺人、そして変態探偵の3つが「手」のキーワードで結びつくのは本作らしいオモシロだったと思います。探偵によって犯人が救済される話はまぁありがちですが、その救い方が本作独自。
 そんな相生の変態性であり、善人性の根幹に触れるような話になってからの、すべての元凶。どう見ても怪しすぎる小説家、想像以上に大物で驚きました。怪しすぎるから驚きようがないと思ってたんですが、「もうそこやっちゃう!?」みたいな。あのネタはもっと出し惜しみするか、最終章もしくは第1章のクライマックスみたいな感じになるとばかり。

『夜桜さんちの大作戦』

 開花のネタ、内容としては正直ピンとこないというか、それほど面白くなかったんですが、結論としての再生(正確には生成)を上回る破壊で勝利する、という点は絵的な迫力もあって好き。最強形態のウコンはどうなるのかなー? とか期待してたんですが、無数の武器。千手観音みたいな決め絵かっこよかったです。
 ただ、単純なパワーで上回って勝つだけだと正直物足りない。そこで開花による暴走モードの停止トリックが加わる。勝利のロジックじゃない部分にオモシロ展開があるってのが良かったです。頭に上った血が抜けるってそういうことなのかなぁ? とか思わんでもないですが、まぁそれは太陽のときにも似た引っかかりがあったので別にいいです。太陽と出会ったことで辛三も成長できた、というドラマは熱い。

『逃げ上手の若君』

 今週も特に意味のない場面で若が可愛い。そんな若をどう育てるべきか、みたいな話になるのも面白かったです。師匠ポジションのキャラがこういう悩みを抱くのって新鮮。適切な師はいないものか……からのボスキャラという流れがキレイだし、ピンチをチャンスにみたいな展開としてもスッキリする。ボスかと思ったら師としての資質がある、と若自身が気づく場面があるのも見事ですね。若は押し付けられてリアクションを取るだけではない。
 どうでもいいんだろうけど、巫女の耳を射るのはさすがにアウトなんじゃねぇの? 若を匿ってるのはバレバレだけど、証拠がないからまだセーフ、みたいな大人の心理戦みたいな駆け引きになるのかと思ったら普通に建前無視の攻撃しちゃったので少し萎える。表面上の言い分は向こうも正しい、みたいな方が不気味で良かったな。

『僕とロボコ』

 モツオとガリゴリラの「親友じゃないの?」という心理戦。どうでもいいことをバトル漫画風に描く、というのが本作らしいコンセプトだし、その「どうでもいいこと」が実に小学生らしい意地の張り方で可愛い。てか、すれ違いブロマンスみたいな萌えを感じることも可能かもしれませんね。
 からの巧みな心理戦……という体だけど、実際に行われるのが実に低レベル。ギャップがおかしいんだけど、これも小学生らしさという意味で可愛く思えるポイントかもしれない。「たぬき」言葉とかマジ笑いました。小学生の定番クイズだと思うw

センターカラー『アンデッドアンラック』

 モツオが “…アンビリーバボー?” と言った次の次のページにビリーがかっこよく登場するので爆笑しました。正直『ロボコ』本編よりも笑った。
 本編。情報開示もしながらの交渉、もしくは駆け引き。アンディ不在で、こういう精神年齢高めな心理的な攻防、面白いですね。本作にこういうオモシロがあるというのをあまり考えてなかったので「めっちゃ良いじゃん」と心躍った。主人公不在の回が面白いってのは定番ですが、それもある程度レベルの高い作品に限る話だと思います。
 そんな心理戦のクライマックスで “ただ好きな人の” “笑った顔が見たくなってな” というセリフが出てくるのは本作らしいバランスですよね。ここまで恋愛に重きが置かれたバトル漫画も珍しい。『名探偵コナン』がミステリー漫画のくせに至る所でラブコメやってるのと同じで、超能力バトル漫画なのにめっちゃラブコメしてる。
 ラスト。突然ポケモンバトルが始まったのでビビった。あまりにも「スポイル! 君に決めた!」そのままである。意外なタイプの盛り上がりで面白かったし、過去のボスキャラが頼もしい味方として登場する展開も熱い。ビリーはその逆ですね。てか、ビリーたちも普通に戦うらしいので、「否定バトルも見たいなぁ?」というワガママも満たしてくれそうでありがたい。ビリーがまだ銃を使うっぽいのは意外なんですが。

『ウィッチウォッチ』

 本作に限らないんだけど、『鬼滅』完結後に始まった作品が『鬼滅』ネタやるとちょっと不思議な感覚になる。単純にネタとして面白い気持ちももちろんあるんですが、それと同時に。うまく言語化できないけど、「読んでたんだ……」みたいな感じかしら。いや『鬼滅』だったら読んでて当たり前なんだけど。
 「うるせえな」に関しては、「うっせぇわ」ネタではないのか……とか余計なこと考えた。普通の文言が流行するとこういう変な感じになりがちよね。「そんなの関係ねぇ」とかめちゃくちゃ迷惑だったわw
 生徒たちが飛んでるところにトラック進まないと思う。その前に、他のクラスが飛んでるのを目撃するというギャグが挟まれた(こういう引いた視点のギャグ大好き)ので余計に「なんで運ちゃんは生徒見てねぇんだよ」ってなる。
 てか、レクリエーションとかあるんですね。昔からやるとこはやってたのか、今時の定番なのかは分からないけど。正直めっちゃ迷惑というか、困る気がする。目立ちたくないのでジャージ着替えるけど全然楽しめない、みたいなタイプだと思うw

『マッシュル-MASHLE-』

 痛みの自動転送。自動なので不意打ちにも対応。ほとんど呪いみたいな印象もあるけど、才能らしい。まぁ、才能がある人を杖が選ぶという順番なので間違ってはない。ただ、その場合、痛みの転送がなくても彼は強キャラということになるのだが、そこは描かれない気がする。来週も。
 痛みの自動転送。 “僕は痛みを感じることができない” とか中二全開で痛々しいんですが、その痛みすら彼は感じないのでしょう(うまくない)。ごめんなさい。
 彼の肩を揉んであげた場合、痛気持ちいい感覚はどうなるのか、とか変なとこが気になり出すと止まらない。設定の面白さってことなのかもしれない。「からい」は味ではなく舌が痛みを感じてるらしいんだけど、それも転送されるのでしょうね。「この攻撃はどうかな? 蒙古タンメン中本……北極!!」みたいな妄想が楽しい。シュークリーム好きのマッシュには案外効果的なのではないか。
 んで、打破。杖を狙うとか、女神像を狙ってみるのが正攻法だと思うんですが、がむしゃらに殴り続けたのは本作らしい落としどころだったかもしれない。まぁ、マッシュにとって女神に限界があったのは偶然なので、意地悪な見方をすると都合の良さも感じなくもないけど。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 スカウト開始。まずは四番バッター。なぜか野球をやめてる。ミステリー漫画的というか、「なぜやめたのか君は分かったかな?」と読者を煽ってくるような終わり方なので驚きました。こういう仕掛けをしてくるタイプなのか。『アイテルシー』でもやらないのに。
 隣の席の戸成くん。小ボケ程度のつもりなんだろうけど、そのネタは『ウィッチウォッチ』が死ぬほど掘り下げてるので、この申し訳程度のネタだとものすごく印象が悪い……というか印象が薄い。悲劇だ。
 「野球は飽きた」と言う彼をどう口説くか、が結構面白そうだったので、「あれは嘘」となったのは少し残念だったかな。才能があって結果を出してるからといって野球が好きとは限らない、って主人公との対比になって面白そうじゃない? まぁ、謎解き展開になったのは別のオモシロになったので別にいいんだけど。

『SAKAMOTO DAYS』

 潜入。結構フランクに雑魚を倒していくのが少し意外でした。傷つけずに進むのかと思ったけど、バレなきゃ倒してもいいのね。雑魚相手の瞬殺だったらちょっと簡単そうではある。
 2階からは窓をつたって登る。最初から窓つたえばよくない? いや、通常だったら2階まで登るのが大変&リスクがあるってのは分かるんだけど、この人たちならワンジャンプで2階くらい余裕でいけそうなイメージ。この世界の運動能力がよく分からない。

『あやかしトライアングル』

 レオ転入。年上とかニノクルと幼馴染とか知らない設定が次々出てきて多少面食らった。そういうのって初登場のときにやるもんだと思ってたので。主人公以外の相手と組み合わせると今までは見えなかった顔が見える、というのはまぁ正攻法っちゃ正攻法なんだけど。
 んで、2人が恋仲(もしくは周囲に恋仲だと思われると)祭里は話し相手がいなくなるので困る。友達少ない人あるあるみたいな話をものすごくポップに描いてるので笑った。いや、正確にはライバルだから大事ってことなんだけど。
 んで、レオ発明でトラブル。祭里ニノクルでちょっとしたバトル構図になるんだけど、ものすごいくだらない理由で2人ともレベルアップ。事前にレオが “「だんだん息子の逃げ足が速くなる」っておじ様喜んでました” と言ってたのが布石だったのですね。普通に感心してしまったし、レベルアップするのは祭里も同じ、とヒートアップしていくのも楽しい。祭里がニノクルに執着するのも納得である。
 からのラスト。 “呼び捨て!” “やるじゃん祭里!” というエピローグも見事でマジ感心してしまった。フリが全然フリっぽくないのですごい。レオ転入で忍者以外に出番はなさそうなところを、一般女子2人にギャグ的な出番が用意されてるのもすごい。本作、油断してるとこういう精度の高いことやってくるのでビビりますね。まだ慣れないわ。
 ただ、レオ転入って話だったのに、メインで描かれてるのが祭里ニノクルだったのは若干の「それでいいのか」感ある。あと、ポポリアクションが唯一無二の魅力を放ってて、それも込みでニノクル好きなキャラかもしれない。

『高校生家族』

 ページ数が増えたそうです。毎号。そんなお知らせとともに、既存キャラの紹介ページがあるんですが、思ってた以上にネームドキャラがたくさんいる。これでもまだギャルの友達とか出てない。てか、長男の想い人が出番が少ないのとか意外ですね。人物紹介を見て気づきました。大体こういうラブコメって重宝がられるのに。まぁ、父とバレー部エースの関係が若干のラブコメ感ある……と言えなくもないのかもしれない。強引。
 本編。バレー部。エースのこと何にも知らなかった部長の話。そこに前回のOBが絡んできて勘違い発生。父のオッサン高校生ギャグは定番なんだけど、それを離れた視点から描くと同時に勘違いネタも入れてくるから面白い。高校生なのに妻と子供がいる、という本作にとっては超基本的なギャグなんだけど、それがすげぇ新鮮になるからうまい。
 そんな勘違いがあっさり解消する(本話限りの使い捨てネタだった)のも意外だったんですが、その “お前かぁ!!” と気づくくだりがシンプルながらオチとしてキレイ。部長以外みんな事情が飲み込めてない温度差も良い。

『灼熱のニライカナイ

 ワンコ可愛い。ちょっと可愛すぎて気が散るので出すならメインで出してくれないかな、とか逆ギレしそう。
  “署でコーヒーでも飲もうぜ” “コーヒーは苦手なんだ” ここでもボスキャラとの気の利いたやりとりとしてコーヒーが出てきたので笑った。『アンデッド』やんけ。全然違う状況だけど、場面の意図としてはまったく同じなのが良い。なんでこんなネタが被るんだよ。てか、今週のビリーは『ロボコ』とも被ってたし、ネタ被り的にモテモテである。
 んで、セイラさんが裏切りの裏切り。ラブコメギャグみたいなことまでしてたキャラが本当に「全部演技です」とかなったら萎えるので良かった。まぁ演技のはずだったけど、楽しかったのは本当みたいなパターンもあるので予定調和とかそういうマイナスの印象はそれほどない。
 事前にサメがセイラの裏切りを知り驚く展開があるのも丁寧だったんだけど、あの場面、よく考えたら神室が超ドヤりながらセイラの紹介をしてるので、セイラ的には「やっべぇ……気まずい……」みたいな感じだったんじゃないかしらw

『メイドの鈴さん』坂野旭

 読切。ジャンプショートフロンティアでござんす。早くも連載経験者が登場とか豪華ですね(先週の福田先生は考えないこととする)。そして、坂野先生、こないだプラスにも読切載ってたし、なかなか忙しい。
 ジャンプショートフロンティア。先週気づかなかったんだけど「ショートフロンティア→SF→少し不思議」ってことなんじゃないかしら。
 本編。扉代わりの1ページ目で基本的な話をすべて説明し切っちゃうから楽しい。短期決戦の本企画らしい味わいである。通常の読切でこのスタートダッシュだったら「雑かよw」みたいな印象になってたかもしれない。凝縮感を楽しむ企画なので全然アリ。
 てか、メイドと冥土のダジャレというシンプル、かつ結構ベタなダジャレで1本読切が出来てしまうのも面白い。通常の尺の読切だとさすがに耐えられないテーマだったと思うけど、このシンプルさは良いなぁ。気楽に読める読切好き。この企画常設か、定期的にやってほしいですわ。まぁ通常の読切の掲載数が減るのも問題だと思うので、そこは難しいか。……あと、私が本企画に超好意的なのは屋宜先生が控えてるという事実による極度のワクワク感に引っ張られてる可能性もなくはない。自分でもどこまで冷静か分からないです。まさかあんな形で読切掲載の予告、カウントダウンがされるとは思わなかったからなぁ。
 リアルな死を予期することで生に対する意識が変わる。まぁこの結論自体はそれほど新鮮なものではないんですが、基本的にでかい凶器持ったメイドが追ってくる、という絵面が楽しい時点で6、7割は完成してるような作品だとは思います。ショート読切ならではの淡白さ好きよ。毎回超どんでん返しみたいになるのもイヤだし。ある種不条理的というか、納得するには説明が足りてないくらいのまま作品が終わっていく感じの読切も良いもんですね。ギャグじゃないショート読切というのがすべて新鮮なので何でも楽しい、みたいな状態になってるかもしれない。屋宜先生が控えてるしな。

『BUILD KING』

 ビガーの属性とか言い出したんでびっくりしちゃった。そんなことするのか。『トリコ』でもなかったのに。試験が始まって新キャラ大増量してるだけでも驚いてたのに、ここでさらに新設定ぶっ込んでくるとは。設定がモリモリすぎる。相関図とかまで出てくるので驚きが止まらない。今後のバトル全部このシステムで行うことになるのかしら。
 さらにはビガーを使うと寿命が縮む。すげぇ使い勝手の悪い設定だけど、大丈夫なのか。プロであればあるほど気軽にビガーを使わないって話は面白そうではあるけど、気軽に使えないのは漫画として大丈夫なのか。どうでもいいことに使ったら「これで寿命が縮んだのか……」とかなっちゃうじゃないですか。まぁ、良い家に1泊したら寿命が延びる、みたいな大味インフレ設定を出して帳尻を合わせる可能性もあるのかな。『トリコ』の消費カロリーに対して感じた「この設定で大丈夫?」という心配と似てる。
 そもそもオーラ的なイメージだったので1ccとか具体的な単位を持ってきたのも意外。いや、わざわざ結晶って言ってるんだから具体的なブツとして発生してるのは当然なのかもしれないんですが。

『仄見える少年』

 今週の人形遣いの体が不気味に伸びる(ように見える)。ハッタリ重視の絵作り好きよ……とか思ってたんですが、人間の体ではない違和感を絵として表現したかったっぽいですね。ちゃんと意味があるのかよ。なくても好きだったのに。
 近藤さん、ケモる。本作ケモ頻度高いですね。そういうのが好きなのか、本作の設定的に出るのが自然なのか。ただの趣味だとすると後藤先生の趣味って認識でいいのかしら。
 攻撃無効な相手に対して、とにかく攻め続ける。ちょっと今週の『夜桜さんち』『マッシュル』あたりを連想しちゃいますね。パワープレイで押し切るってのは痛快なので重宝がられるのも分かるけど、まさか3本も出てくるとは。
 んで、ご本人登場。長身の中からロリ。悟天とトランクスが肩車して大人の変装をしたみたいな絵面だ。いや、まず手が出て、ページをめくるとヤツがこちらを覗いてる、という絵面がめっちゃホラーで全然違うんですが。伏線忍ばせてドン! みたいなパターンが多かったけど、こういう正攻法というか、真正面から怖がらせるパターン新鮮で良かったです。
 あと、あの少女の服装、どういう構造になってるのかが分からん。ヒラヒラが2段階ある。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3/9はパリコレクションAWウィメンズ最終日。先週に続いてファッションネタ。今週は靴に限定。靴だけでこんなにバリエーションあるのに驚くし、ファッション知識がある人が見たら「○○っぽいね」とリアルの靴の名前が次々に出てくるのですごい。やっぱ知識があると世界の見え方が違うんだなぁ、と羨ましくもあり、自分は何も見えてないと痛感させられる。
 無数の靴情報を拾える豪さんもすごいのだが、すべて漫画である以上、すべての靴は考えた上で描かれたものなんですよね。すべては白紙から生まれる芸術ですので、「たまたまあったのを履いただけ」はあり得ない。全部作者が考えてる。何かを参考にするにしても選択して描いている……という事実にちょっと恐ろしくもなります。情報量が多すぎて処理できないというか。(便宜上全部作者って言ったけどアシさんが適当で描いたパターンも多少はあると思います)

次号予告

 表紙と巻頭は『dr.stone』。左ページに主役が控えてるのが珍しい。千空の悪人面も、「1 WEEK LATER.」も笑ってしまいました。今週の予告ページ好きだわ。

目次

セロリを捻ったバキバキ音を打撃音にしたりが有名ですが、音響さんって凄い。 <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 先週のネタですね。たしかに面白いからもっと掘り下げるというか、今週もやってほしかったかもしれん。

コナミさんから桃鉄頂きました!パロディーなのに懐が広すぎる
(『逃げ上手の若君』)

 松井新連載の注目度の高さを感じるエピソードだ。『クーロンズ』が同じことやってもコナミは動かないと思う。

昔住んでたマンションの管理人さんが未だに美味しいトマトを送って下さる。感謝。
(『灼熱のニライカナイ』)

 素敵エピソードすぎる。ゴキブリ退治してくれる元ネタかもしれない……(違うと思うよ)。

愛読者アンケート

 連載作品の関連記事。読みたい企画。作者が仕事する系が理想ですが、それを除くと『若君』がやってるような感じがベストかな。まぁ、ああいう解説をする余地がある作品ってのも限られるんだけど。
 バーチャルyoutuber。知ってるが見たことがない。見たいと思ったこともそれほどない。好きな人を聞かれてるんだけど、そもそもかろうじて名前を聞いたことがあるのがギリ3人くらい。てか、ロボコ、youtuberやってたのか……(ロボ子だから別人)
 ジャンプでバーチャル見たいか。ぶっちゃけ見たくないんだけど、屋宜先生インタビューとかだったら見たい。バーチャルを好きな作家がデザインした……だと悩むな。別に動画を見たところでゆらゆら動いてるだけだと思うので(認識不足?)。
 てか、ジャンプでバーチャル始めそうな予感が溢れてる質問でしたね。ホントにやるつもりなのかしら。企画内容の質問の選択肢に「ゲーム実況」があって、反射的に「頭おかしいのかな?」と思ってしまったんですが、私の感覚がズレてるのかもしれない。いや、ジャンプのバーチャルでゲーム実況をする意味が分からないというか。ジャンプのゲーム化作品ってことなら理解できるか? そうか?

総括

 終わり。かなり駆け足で書いたつもりなんですが、めっちゃ遅くなってしまった。なんでや。

 今週のベスト作品。『あやかし』かな。何てことない内容の回なのに、めちゃくちゃ周到。
 読切は次点です。

 今週のベストコマ。『マグちゃん』より、カレーを取り出す流々ちゃん。ウソだろ!! と笑いながら超びっくりしました。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • ビリー 『アンデッドアンラック』
    • 『ロボコ』からの連携がマジ最高でした。センターカラーでこの奇跡。

gohomeclub.hatenablog.com

『2gether』で学ぶタイ語

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  • 発売日: 2021/03/29
  • メディア: ムック