北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年15号の感想

週刊少年ジャンプ(15) 2021年 3/29 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(15) 2021年 3/29 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/15
  • メディア: 雑誌

 なんやかんや今のジャンプも楽しめてると思う(イマイチと思うことも多い作品が今週面白かった)。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in 中文。『呪術』の伏黒。中国語は分かりやすくて良いねぇ。ホント大好き。「不平等」というキーワードが見えた時点で何となく察することができるのが良い。
 翻訳かけると、「私は不平等になります…他の人を助けるために」。大体あってるんじゃないかしら。「…」のためが原文にあったかは自信ないけど、大意としては問題ないのでは。

表紙

 4周年記念でキメッキメの『dr.stone』。珍しいことに巻頭カラーと同じ衣装。表紙漏れしたキャラが巻頭にいたりします。連動、もしくはもったいない精神。

読者プレゼント

 銀行。主に外貨。各グッズを通過でダジャレしてるのは良かった。個人的には自転車の「旅先にこレアルと便利」が好きです。「これあると」って何のグッズでも使えるからずるいw

巻頭カラー『Dr.STONE

 過去に何度も書いた話なんですが、本作の「ぶっ放(ぶっぱ)」とか「今すぐ秒速で」みたいな言い回し嫌いです。フレーズ自体が嫌いなのではなく、そこで使う? みたいな意味で。特に今回はスタンリーが言ってるんだけど、外国の、精神的にも成熟したキャラがこんなこと言わないだろ、みたいな違和感。英語のスラングみたいなノリなんだろうけど、スラングにしても「ぶっぱ」とかゲーム由来のスラングだし、スタンリーが言うとどこかガッカリ感が……。
 敗戦濃厚なので方針変更。みんな分かってるけど黙ってる感じとかすげぇ良いし、それに気付く人、気付かない人のリアクションのギャップもかなり泣かせ演出としても効果的だったと思う。ただ、最大の敗因が「やっぱ石化装置作れない」なので、ぶっちゃけ前回の司たちの死亡があまり関係なさそうにも見えるかな。ものすごく良いシーンなので、ワガママにも近いものを求めちゃってるんだと思うけど。もうちょっと時間あれば石化装置作れた感がない、ように見える。そもそもの作戦がダメだった、みたいな話になっちゃう。
 負けっぷりがめちゃくちゃ容赦なくて、分かっていた事態とはいえビビる。何なら前回以上にショックを受けた気がする。非戦闘員だからかな。少年たちが射殺される、って通常で考えたらあり得ない場面ですよね。巻頭の回でやる内容かよw まぁ、その負けっぷり、殺されっぷり、撃たれっぷりをどこまで丁寧に描くべきか、みたいな苦悩も感じ取れた。おそらく今週で一番ショッキングな死って大樹だと思うんだけど、大樹の死の瞬間、被弾の描写はかなりぼんやりしてますよね。「もっと絶望的に……」「やりすぎじゃね?」みたいな会議があったんじゃないかしら。

 4周年を記念して、キャラクター人気投票をやるみたいなんですが、いろんな主要キャラが死んだこのタイミングで……。まぁ、ホントに死んだかどうかは分からないんですが。あれだろ、絶体絶命のピンチの状況でどこからともなく大樹の「左から失礼」という声が聞こえるパターンだろ。知ってんだよこちとら。こないだもまた観ちゃったんだから。
 失礼しました。好きなキャラは強いて言うならスタンリーです。

『呪術廻戦』

 ノンストップで大充実のバトルが展開してるんですが、ちょくちょく「何その話!?」みたいな情報が投下されるので油断ならない。これ、本作の特徴だと思うんだけど、難しい話というか複雑な設定なんだけど、意外とそこがメインになることが少ない。かつ説明的な話があるとほぼ必ずバトル回とセットになるので、とりあえず今読んでて楽しい。この感覚が保証される。まぁ、なので気がつくと「あれ? 全然話を把握できてない?」みたいなことになりがちかもしれない。アニメ観てると改めて感じました。術式とか領域展開とか堅苦しい話が出てきたかと思ったら超絶バトル回が直後に出てくるのでテンションが下がらない。特に五条の初バトル回とか顕著だったと思います。
 術士が得物使うのどうなん? 問題。先週のダブル主人公対決でも使ってたんですが……となるバランス。読者に、この得物ダサいの論調に「そうだそうだ」と思わせるつもりがない。まぁ、虎杖の場合は “術士が得物持ち歩くの” には該当しないか。
 呪力がある限り血液は無限。これで一気に戦術の幅が広がったというか、読んでて使い方をあれこれ考えたくなる。血液パック持ち歩きながら戦うのもいいけど、量に限界あったからね。『シャイニング』ごっことかやりてぇw
 秘密の必殺技。ちゃんと相手が動き回ることを予期した攻撃になってて良い。からの乙骨パイセン。これで乙骨が刀持ちながら “辛そうですね” とか言ったら痛快だったんだけどなぁ。虎杖が余計なことをしてしまったw

ONE PIECE

 前回、あの引き(かっこよく死ぬ的な)をやっておきながら、今週遅延行為からのチョニキレスキューは正直どうかと思った。思ったが、今週のラストでそれどころじゃない「生きとったんかい」案件が飛び出るので笑ってしまった。これはマジで驚いた。状況が飲み込めないというか、「また回想やんの?」とか一瞬思ってしまったレベル。
 クイーンのクズっぷりを見せ、 “敵ながら胸クソ悪ィ主従関係………!!” とやっておきながらのチョニキ。かなり単純化された話ではあるんだけど、このデフォルメされた感じがある種の寓話感になってて好き。『ONE PIECE』の特徴だと思う。からのマルコのサポート、 “かませ” もかっこよかった。特に今週マルコの医者ネタが出てくるわけじゃないけど、「チョニキvsクイーン」の構図に加わるマルコというのが良い。あと単純にチョニキ単独の強さだとクイーンに勝てるの? みたいな感じあるからパワーバランスの納得しやすさ的にもマルコ重要だったと思う。

ブラッククローバー

 ナハトによる最上位2体の足止め。どう考えても絶対無理な話なんですが、それでも実行する覚悟。時間稼ぎなら多少は可能かもしれない、というロジックも丁寧に積み重ねるのが良いですよね。ナハト側のコンボの説得力もあるんだけど、敵側に “本気を出さないようにね” と言わせてるのとか細かくて好き。あと、ナハトがめちゃくちゃかっこつけて言った「地獄の鬼ごっこ」って、実際のところはナハトが追われる側ってことですよね。あの場面だけ見たらナハトが鬼っぽいんだけど。
 からのナハト回想。回想のまま来週に続くの珍しいですね。結構長めの回想になるのかしら。
 そんな回想の最初のフックとして、双子からの「そっちだったんかい!」。いろんな作品で見るトリックなので何を例に出すか悩みますけど、今のジャンプ的には『SKET DANCE』とか。あったよね、たしか。

僕のヒーローアカデミア

 あっ、めっちゃ良い話……。好き。前回「デクが無個性で都合が良かったとかガッカリ」と結構マジで思ったし、本作の魅力の根幹の揺らいだとすら思ったんですが、今週めっちゃ良かった。
 今週はとにかくデクの “救けを求めているように見えた” と先代たちの “問題は…俺たちにはそう見えなかったってことさ!!” の対立。ぶっちゃけ、この意見が対立してる時点でデクの勝ちは確定してるというか、ヒーローとして最も大事な資質である「人を助けたい」という点において勝ってる。デクが過去最高のOFAヒーローになる可能性を感じる。そして、オールマイトは、そんなデクの資質を見抜いてスカウトしたわけですよね。次代OFAとしてふさわしいと考えたのは無個性だからではなく、ヒーローとしての資質が誰よりも備わってるから。それを弔との対立構図で語ったのがマジ見事でした。ぶっちゃけ、弔がAFOに飲み込まれて、救済の対象になることに関しては「弔には最後までライバルでいてほしかった」とか思ってたんですが、今週の話でその印象すらも好転したかも。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 ちょうど開花宣言が出たばかりですね(東京)。ジャンプの開花予想タイミングが完璧。まぁ、今週来週と2号連続のセンターカラーなので、予想としては日和った感じもあるのかな。
 本編。ここまで丁寧な四怨回が来るとは思わなかった。もっと分かりやすいバトルを優先して、あくまでも後方支援的な見せ場で終わると思ったのに。これは嬉しい誤算。嫌五もそうだけど、単独で本格バトル回をやるのにはちょっと無理があるキャラ同士が手を組む展開も熱い。「目の前の敵を倒す」以外の目標があるだけでも面白いのに、それが作戦全体の成否にも関わってくる。各キャラの「○○回」をローテーションするだけではなく、ちゃんと作戦全体についても大きく展開している。ちょっと予想外にめちゃくちゃ良かった。

『ウィッチウォッチ』

 いつも同じ服着てる件に気づいてなかった……。いや、そんな私服回なかったか? 分からんけど。ワンピースってのは魔女っぽい格好ということなんでしょうね。『魔女宅』スタイルというか。
 着せかえカメラ……からのびんぼっちゃま。写真の再現だから裏側は存在しない、という小理屈が篠原先生らしくて良い。狙ったかは分からないけど、着せかえカメラに対する批評にもなってるよね。『ドラえもん』で散々見たことある話なのに今まで考えたことのない視点だったのですげぇ良い。
 あの魔法、現実的な使い方を考えるならば、様々な角度の写真、もしくはイラストを探して魔法を使えば360度再現できるのかな。漫画とか都合が良さそうな気がする。まぁ、1ページにまとまってるのを探すのは大変か。
 そんな表半分を見てもらいたい。さすがにリスクがデカすぎて無理あるとは思うんですが、ゲーム的な展開は面白い。 “この格好で外出るとか正気?” は笑った。2人とも言い分は正しい。あと、このネタで最後まで突っ切らなかったのも良い。最後まで行くのはちょっと弱いというか、無理があると思う。
 からのヴィンテージ服マニア。まったく考えたこともない領域だけど、実際にこういう人もいるんだろうな、と納得できる説得力があった。ニコが貴重な服(生地)を持ってた理由がしっかりあるのも良い。

『僕とロボコ』

 すご、2作連続、ギャグ漫画で女性キャラのパンツネタだ。めずらし。
 メイコはすっぴん。機械なんだからメイクしてる方が変だろ……と考えてしまったんだけど私が間違っているのだろうか。単純に肌の素材的にもそうだし、コスメ代とかかかるのでそんな機能を搭載するメリットがない。まぁ、過去にロボコがメイクする話は出てきたので、そのときに考えろやって話なんですが。
 ジャンプをたくさん読むとロボコになる。メイコの学習能力がすごいって話らしいので、メイコの口からジャンプネタが次々に出るのかと期待してしまった。その前に良い話になって落ちてしまったんだぜ。ページ数がもうちょっとあれば見れたのかなw

『逃げ上手の若君』

 犬追物。普通に胸くそスポーツやんけ。ジョンウィックに殺されてしまえ……と思ったら劇中でネタにされてた。敵側が主催するイベントってことにすれば印象も違ったと思うんだけど。まぁ史実との関係があるからめんどくさいのか。
  “片や定宗も我が諏訪に正面切って戦を仕掛ければタダではすまない” って言うけど、先週普通に巫女の耳射ってたから矛盾すると思うの。 “戦なき戦の駆け引きなのです” ってセリフあったけど、先週の感想でちょうどそれがないって文句言ってたところだわ。なんか今更こういうこと言われても説得力がない。一応巫女を射られた件を飲み込んだ分こちらのワガママを押しつけられる、ってことなのかもしれないけど。先週の段階で違和感しかないので普通に悪手なのは変わらないし、今週「駆け引き」ってキーワード出しちゃったから先週の落ち度を自分で認めちゃったような印象すらある。

『破壊神マグちゃん』

 温泉旅館。「うおおおっ! 温泉回!!」とか1ミリもならないのが本作の良さですね。まぁ個人的には、邪神が温泉入って「うっふーん」みたいなのはちょっと見てみたいですけど。
 ……とか思ってたらウネさんが「ワーオ」をやってきたので笑いました。惜しかったわw 普段裸なのにバスタオル巻くとそれっぽく見えてしまうから不思議ですね。
 あと、イメージのみでの登場だけど、ミュスカーが結構印象的に、繰り返し登場する。マグちゃんの身長コンプレックスみたいなネタとしても楽しいけど、ミュスカー自体も可愛い存在って認識で大丈夫そうですね。ミュスカーにはそっち系のファンを誘う魅力があると思ってるんですが、そういう人たちも報われる気がする。
 いざ温泉。一応 “女湯覗いたらダメだよ〰” とネタにはなるんだけど、あの場に母親同席してますからね。あそこで素直に動揺できる錬は偉いわ。さすがに母親いたら気持ち悪くなっちゃうと思うの。
 そして、そんなフリはあるけど、色っぽい描写は1ミリも出ないまま終わるから偉い。一応入浴シーンが1コマだけあったけど、あっただけです。そこが良い。
 温泉からのサウナ。マグちゃんの “ほう… 拷問部屋か…?” が既にギャグになってるんだけど、その拷問部屋としてのサウナを実行してる人がいるので笑った。邪神以外にも大ボケかませるキャラがいるの良いなぁ。油断ならん。とはいえ、服着たままのサウナはかなりの抵抗感もあるわ。その服どうすんだよw
 んで、流々マグのマッサージ。肩もみ。やべぇ、私もマグちゃんもみてぇ……とか思ってたら真面目エピソードの片鱗が飛び出るので驚いたんだぜ。流々ママの話やったと思ったら今度は流々パパかよ。いや、順当ではあるんだけど、なんかこういうのって片方だけというか、母親だけってのが当たり前な気がしてた。
 ラスト。大オチはイズマくん。ぶっちゃけ被害としてはかなり深刻で下手すりゃ笑えない状況になってもおかしくないんだけど、安心して笑えるからイズマくんは偉い。『ロボコ』におけるガチゴリラにも通じる信頼感。

センターカラー『SAKAMOTO DAYS』

 前回の引きが「うっそぴょーん」と否定される展開、サプライズというよりただのガッカリになる、こともあるよな。週刊連載の悪い面が出てるというか。いや、1週ごとに、その瞬間をロックできればそれで充分みたいな考え方もあるけど。今週『ONE PIECE』でも似たような感想書いたか。
 んで、本当の悪役の説明。結局のところオーダーは敵の敵で味方ってことになるのかしら。まぁ謎は残ってる感じなのでそれもひっくり返るかもしれませんが。
 そんな悪役。シリアルキラー感の表現として「はじめてのイラスト」が出てきたけど、その前の場面で既に罰印が出てきてるのですね。そのデザインのこだわりについて1ミリも考慮してなかったw 見返してみたら、確かにただの罰印ではない感じだったので笑いました。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 どうやって口説き落とすのかと思ったら “勧誘をあきらめます” スタート。その前に野球をやめる理由が明かされて、どうしようもなさそうな問題だったので諦めるのも納得なんですが、漫画的にはどうやってその問題をクリアして気持ちよく野球復帰してもらうか、の話になると思うじゃないですか。そんな勝手な予想の出鼻をくじかれる。いや、もちろん来週以降何かしらのロジックで勧誘を続ける可能性はあるし、実際そうだろうとは思うんですが、今週の段階では “勧誘をあきらめます” は100%の真実。この言葉に裏も計算もない。裏がありそうなのはもう1人の方で、こっちの内省はほぼ描かれない。このキャラ配置が良かったですね。
 んで、超A級。第1話のセレクションは所詮は推薦落ちした人の中の最上級なので、実際の甲子園で最前線に立つ実力者は他にいる。このインフレ展開はとても少年漫画的なんだけど、そのロジックが至極全う。入学前にセレクションやったり、スカウトの話やるのと同じだけど、少年漫画の定番展開を現実の高校野球で行うとこうなる、という収まりが気持ちいい。

『マッシュル-MASHLE-』

 前回のラストで勝負アリかと思ったらまだだった。 “だがこの女神像はオートだ…” からのパワーアップして注射器攻撃になるロジックが正直全然理解できてないんですが、それに対するマッシュの杖使いでアガる。ついに出たアイテムって意味でもそうだし、今後の選択肢が無限に広がるような使い方だったので楽しい。バトル漫画としての『マッシュル』がネクストステージに到達した感ありますよね。バトル漫画でいうスーパーサイヤ人的なレベルアップというか、ある種の覚醒エピソードと言って問題ない気がします。本作のバトル漫画としての側面にここまでワクワクさせられるとは思ってなかったので、ちょっとナメてたというか、申し訳ない気持ちにすらなりました。今後がめちゃくちゃ楽しみやんけ。
 トドメなラケットで撲殺。 “やりすぎじゃ…” のツッコミが入ったとはいえ、それでも絵面的にヤバいw バトル漫画だから暴力なのは当たり前なんですが、ここまでストレートな暴力描写になると逆に意外。「この描写いいの?」とか勝手に不安になってしまったw

『アイテルシー』

 よく考えたら警察がいる状況で正体を明かすって変な話ですよね。バトル漫画的な展開というか、サスペンスになってたから忘れてたけど、普通に考えたら「いや捕まるじゃん」という話。そして、実際に捕まる。犯人殺しはしたけど、メインの3人に対して行ったのは精神的な揺さぶりのみで、暴力的な加害はゼロ。若干「何がしたかったんだ……」な話なんですが、その底知れなさが不気味でもある。
 んで、事件解決した良い話風になったかと思ったら、 “エッモ” で再び場を支配される。ここで拘束を解くんですが、その方法が事前に描写のあった “痛みを… 感じてないのか!?” というロジックなのが良い。超人的な悪役にかき乱されるわけだけど、決して超能力を使うわけではない。あの状況で逃げられる、逆転できる理屈、納得がちゃんとある。
 からの救援が入ってエンド。今週はまた「何漫画なんだこれは」みたいな内容で面白かったです。未だに掴みきれない。

『アンデッドアンラック』

 若干の予想はあったけど、スポイルがすっかり可愛いアピールを絶やさない愛されキャラになってたでござる。狙いすぎな感もあるけど、正直ああいう口の悪いキャラ好きなので個人的には結構アリ。バーンが喋らないのでそれを翻訳するようなリアクションしてくれるのも可愛さに繋がってると思う。そのうち、「何? お腹すいただと? しょうがねぇなぁ!」とか言い出しかねない。口の悪いC-3PO
 ビリーの跳弾は銃をクルクルしまくることで弾丸に特殊な回転をかけてる、みたいな感じなのかしら。かっこつけにしてはクルクルしつこかったよね。ただ、否定の能力だとすると「回転で曲げる」みたいなロジックは必要ないはずなので気になる。
 ……アンストッパブルの動き続ける条件をクルクルでごまかしてる説も考えたけど、それだと開戦時からアンスト使用なので終盤のスポイルの言動と矛盾しますね。いや、気づかなかっただけかも。
 UMAは、概念と現象に分けられるらしい。よく考えたらそうか。別の次元のネタが2つあったわ。銀河は概念になりそうだけど、「銀河は概念」って言われるとちょっと違和感もある。
 意外とビリー苦戦。右手を撃たれる場面かっこいい。からのジュイス号泣でちょっと笑ってしまったよ。勝ってるのに感情が荒ぶるってのは面白いけど、涙はやりすぎな気がする。

『あやかしトライアングル』

 海外のあやかし(的なもの)。この手の物語では定番ですけど、出てくるの早かったですね。画楽が既に国内最強クラスって感じなのかしら。
 そんな新キャラは氷雪系。若干『マグちゃん』のミュスカー感もあるかな。ミュスカーは別に氷雪系ってわけじゃないんだけど。
 (西欧の)サンタクロースの孫らしい。意外なビッグネームが出てきて驚きました。サンタってそういう位置づけなのか。なんか意外。てか、そもそもサンタって世界共通じゃないのかよ。
 友達がウーちゃんで、ウーちゃんのためにすずにイタズラしてるらしい。ウーネラスかな?

『灼熱のニライカナイ

 セイラ回想。深海の新宿。新宿鮫要素が続くのかよ。軽いダジャレくらいの認識だったけど、意外と大事なのかもしれない。そもそも神室って「歌舞伎町→神室町」という『龍が如く』が由来なのかもしれない。やべぇ、神室の初登場いつだよ。気づくのが遅すぎる。
 セイラと神室。ロマンス一歩手前みたいなことになってるのが面白い。少年漫画のロマンスって100か0かの極論になりがちじゃないですか。もう少しで何かが発展してたかもしれない、みたいな予感のまま終わる。そして騙される。
 んで、サメストップ。その言い分が “オレにアンタを” “捕えさせないでくれ…” と警察らしい内容だったのが良い。すげぇかっこいいけど、エモ全開な印象もあるけど、言ってることは意外と事務的でもある。
 海水で満たされてサメがピンチ……だと思うじゃん? というクライマックスが熱い。バトル的な見せ場、これ単体でもめちゃくちゃ熱いのに、そこに冒頭のセイラ回想を交えたオチがつくので最高。セイラが水中で泣く、という激エモアクションを黙って行うのも良さの極み。雨の中の涙のように……(新宿元ネタ違い)

『buster sweet』浜田志紀

 読切。ジャンプショートフロンティア。浜田先生は完全に初めましてだと思う。ただ、並びのメンツ的に期待の新星って感じなんじゃないかしら。何てったって来週屋宜先生だからな。
 知らない人なのでどんな作品になるか1ミリも想像できなかったんですが、意外とアクション。バトル特化なショート読切でした。一応先週の坂野先生もバトル要素多めだったけど、あれはメイドの一方的な攻撃だったからね。ショート読切ということで『世にも奇妙な物語』的なイメージを固めちゃってたんですが、言われてみればバトルも面白そうですね。とにかくずっとバトルやって、頭とケツに申し訳程度の物語要素を加える、というのが成立するのもショート読切の魅力だわ。本企画の可能性を広げたという意味で非常に面白い。
 とはいえ、最後に何かうまいこと言ってやった的なオチはつく。そういう意味では先週のとも通じるか。大どんでん返し!! というほどではないけど、静かに落ちていく感じ、好きです。この読み味好き。ショート企画好き。
 バトル。ロジックで勝敗がつくという感じではなく、絵の魅力で振り切る感じですかね。前半の手榴弾を学生カバンで処理するくだりが個人的には好き。ベストシーンだと思う。日本刀持ったJKバトル、というだけで一定の層から人気は出ると思うんですが、JKならではのアクションとして学生カバンが出てきたので素晴らしかった。いや、別にカバンなら何でも成立する話ではあるんだけど、絵的にすげぇ収まりがいいというか、ちょうどいい感じあったじゃないですか。そこが好き。

『BUILD KING』

 邪魔が入って試験どころじゃなくなる。そういや『トリコ』のときもこんな展開あったか。観戦席にいた強キャラたちも戦うのか? というワクワクが発生するので面白いですね。
 狙いはとんかちのビガー。先週ビガーの説明があって、「意外と即物的だな」とか思ったんですが、強奪可能であった。寿命を削るって設定が使い勝手悪そうな気がしてたんですが、それに対して「だから悪役は人のビガーを奪う」と広がってったので面白い。先週の段階ではかなり懐疑的だったんですが、今週一気に魅力が分かったというか、ごめんなさーい!! という感じである。

『高校生家族』

 親父は無職。今週で第30話なのに今まで考えてこなかったわw めちゃくちゃ当たり前なことなのに衝撃的な事実。3年間ってすげぇな。4人+1匹分の学費もバカにならんし。
 経済事情からのバイト。妹とバッタリ。8歳だけど高校生だからバイト可。8歳のお小遣いで高校生生活は無理。という基本設定からの広がりが良い。無限に楽しめるんじゃないかって気がしてくるよ。本作の基本設定。毎週のように驚いてる。

『仄見える少年』

 開始1ページ目からぶちかましてくる気概、いいよ。『高校生家族』からの落差がすごい。幼女という意味では同じなんだけどなw
 んで、幼女と人形の回想。今週も「どんなバランスしてんだよぉぉ!!!」というフォルムをしてるので最高。マジめっちゃ好きだわ。あの不気味フォルム。千手を除けば幼女の良い話的なエピソードなんだけど、ビジュアルが圧倒的に不気味。体格差という意味ではコンビの魅力にも繋がってるんだけど、「いや長いよ!!」と登場する度に言いたくなってしまう。
 哀別さん緊縛。ここのホラー演出も本作らしくて良い。ページをめくったら「ぞ」なんですが、よくページをめくる前から普通に現れてたのですね。まったく気づいてなかったわ。節穴すぎる……

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3/15は眉の日。ジャンプキャラを眉だけで当ててみようクイズ。難しすぎて笑った。現連載陣の主役がステージ1なんですが、この段階で絶望的に難しい。いかに絵を見てないのか突きつけられるようで悲しくなります。こないだの靴もそうだけど、見てるようで全然見てない。ごめんよ。
 さすがに1キャラくらいは当てないと……と答え見ずに頑張ったんですが、分かった。1人だけ分かった。流々ちゃん。女性キャラが少数なのでそのとっかかりで考えようと思ってたけど、よく考えたら毛の色がヒントだったわ。あとは線の感じもそれっぽい。よかった……一番当てておきたいとこは当てれた。
 ただ、他は全滅です。ゴンとか分かる気がしたんだけどなぁ。
 ステージ2がノーヒントなんだけど、歴代の名眉キャラ大集合みたいな感じなのでこっちの方が当てやすい。
 『HUNTER×HUNTER』のゼパイルがいる気がしてならなかったんですが、いませんでした。いるわけないですねw

次号予告

 屋宜先生くるぞ。はぁぁ、ホント楽しみ。ちなみにタイトルは発表になってるけど、イラストはナシです。焦らすやん。

目次

 ジャンプSBS。『若君』連載開始にあたっていろいろなコストがかかったけど、松井先生が自腹。先生かっこいい的なノリで紹介されてるけど、「そのくらい編集部が出せよ」とか思っちゃう。

妻がつくる蛸と胡瓜の酢の物が美味すぎる!酢か?体が酢を求めてるのか?蛸?
(『ブラッククローバー』)

 愛情だよ!! というツッコミ待ちもしくは誘い水だと思う。

是空強化嬉しい!けど願わくば老のVS1の対空性能上げてほしかった…ダメ?
(『アンデッドアンラック』)

 何を話してるのかサッパリなんですが、何やら楽しそうではある。たぶん格ゲーのアプデ情報だと思う。

よく頼む弁当の中に菜の花が入ってて春を感じる。おじさん化が止まらない。
(『灼熱のニライカナイ』)

 老化を感じるネタみたいなのはある種定番だけど、おじさん化のエピソードが思ってたより芯を食ってるというか、おじさん感がすごい角度で驚いてしまった。別に「こんなおじさんは嫌だ」的な話ではないのがまた面白い。私ももうちょっと頑張ります。

愛読者アンケート

 職業についてと、所持コミックスの数。分かんないけど、200はあるかも。一応本棚に入ってる数としては。ただ、ほとんど読まないし、モノが散乱しすぎて本棚が機能してないのが現状。ちなみに紙です。デジタルはそんなに買わないんですが、置く場所のこと考えたらデジタルも真剣に考えるべきですね……。
 異世界モノの作品について。世間的には一大ブームで、ブームを越えてジャンルとして定着しそうな雰囲気すらあるんですが、ジャンプには驚くほど入ってきてないですよね。一応『dr.stone』が異世界転生的だとか言われることもありますが。この手の異世界って『ドラクエ』がベースになってるものが多いと思うんですが(実際に読んだことはない)、『ドラクエ』の起源はジャンプと関わりが深いので、ジャンプで異世界モノが流行ってないのが不思議ではある。まぁ、読みたいかっていうとそれほどでもないんですが。いや、てか、ほぼ無知なので、読みたいかどうかも分からないのが現状。偏見で「私はいいや」と距離を置いてるだけかもしれない。
 んで、読んだことあるタイトルが聞かれるんですが、選択肢に出てくるタイトルがどれも長いw 「異世界」とそのものズバリな単語が入ってるのも多いし、『ドラクエ』的なゲーム用語っぽいのが入ってるのも多いですね。「こういうの好きでしょ?」というキラーワードなのでしょう。ちなみに1つも読んだことないです。アニメも観たことない。今月末に『モンスターハンター』の映画行くので、異世界モノはそれでいいかなって気になってます。あとは高校生版『戦国自衛隊』みたいな映画も今やってますね。いろんな分野で異世界転生してるわ。(転移と転生がごっちゃになってます)

総括

 また遅くなっちゃったな。結構駆け足で進めたつもりだったんですが。

 今週のベスト作品。今週はかなり悩みまして、『ヒロアカ』と『マッシュル』の2択。初志貫徹と今後への広がり。うーん、『ヒロアカ』かな。
 『マッシュル』、あとは『夜桜』と読切あたりが次点です。

 今週のベストコマ。『アンデッド』より右手を撃たれるビリーです。あまりにかっこいい見開きなので一瞬「ああ! やられちゃった!」みたいな印象にもなりました。よく考えたら敵だわあいつw

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。来週が楽しみですね!!

  • マルコ 『ONE PIECE
    • 今まで漠然とマルコ好きだなぁとか思ってたんですが、今週明確に意識したというか自覚したというか。チョニキに対するリスペクトが溢れつつのサポートってのが良いし、ギャグにも参加してるのが良い。

gohomeclub.hatenablog.com

雨の中の涙のように

雨の中の涙のように