北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』19話の感想

チャンピオンRED 2021年 05 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2021/03/18
  • メディア: 雑誌

 昨日上げるつもりだったけど、花粉の被害が悪化、1回休み。

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神話復活編⑲

 007vsカバ男。両陣営ともにコメディリリーフ色の強い人選。実際の戦闘でもその雰囲気は変わらず、カバ男が突然歌い出すので面食らいました。しかも曲の内容が「カバ男が名前なわけねぇだろ」という魂の叫び。二次創作、作者の代わった続編という本作の立ち位置を象徴するような内容で面白いです。原作に残された隙間の部分を埋める作業。たしかにアキレスとかいるのにカバ男ってのはおかしな話ですよね。アニメ版だとネレウスと名前ついてたりしますよね。あれも同じ理由で「さすがにカバ男はちょっと……」という判断だったんだと思いますw
 そんなカバ男の名前、その能力に関しては岡崎版のオリジナルなんですが、ちゃんと名前の由来から設定を深堀したような能力になってるのも見事だったと思います。オリジナルだけど原作から堅実なロジックを組み立ててる。
 ミュージカル的な展開に驚くんですが、カバ、バカ、地獄の釜と言葉遊びのような展開を見せるのが良いですね。実際に歌って踊ったら気持ちよさそうな雰囲気がある。アニメ化が楽しみですw
 そんで、「地獄の釜が蓋を開く」から、カバの口を開くというアクションに着地する。ギャグっぽい雰囲気から一気に恐ろしい雰囲気へと変貌する振り幅。なんだけど、トドメは「ハナクソ弾」なのが笑える。なんでこんなデザインにされてしまったのか……。

 そこに救援に入るのが、004。ゼロゼロナンバーの中でも屈指のシリアスさ。ギャグの似合わなさを誇る004が相手をするのがおかしい。ギャップがすごい。
 回想形式で004のその前の戦いが描かれるんですが、加速体感を得た004のバトルがかっこいい。元々バトル映えするキャラだったとはいえ、そこにスローモーション演出をする理由(加速体感)が加わると、まぁハマるハマる。加速体感だけが勝因なのではなく、左手で相手の武器を掴む、といいう004らしいアイディアが加わってるのも素晴らしかったです。004は原作でもバトル描写が豊富ですが、全身武器という設定の使い方としてこの “オレの膝槍をつかむだと!?” はフレッシュでした。私の記憶が間違ってなければ、こういう使い方は初めてだと思います。そこからの殴るようなモーションからの右手マシンガンも超かっこいい。
  “時間の死神がオレに味方しただけの事サ…!” というキザなセリフがまた004は似合うんだよなぁ。そして何より「サ」が良い。『8マンvs』の方だと頻出する表現だと思うんですが、岡崎版だと珍しいですね。
 それと、助けられた007が復活するロジックとしておへそのスイッチが出てきたのもファン的には嬉しいところでした。


 ということで、再び003にフォーカスして今月は終わり。倒れた003を下から覗き込むようなアングルで映すのが艶めかしくて良かったです。
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