北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年28号の感想

 ぷいぷい!!

背表紙

 ジャンプ名台詞 in ドイツ語。『ヒロアカ』よりオールマイトオールマイトは2周目で出ると思ったし、2周目で出ないなら3周目にも出ないと思ってた。轟あたりが来るんじゃないかと。

表紙

 『SAKAMOTO』。映画ポスター感がすごい。何を持って映画ポスターっぽいと感じてるのかうまく説明はできないんですが。

読者プレゼント

 ベーカリー。各グッズをパンダジャレで紹介してるのが非常に好み。ではあるんですが、「柔らかさにメロメロン」とあって、メロンだけじゃダメだろ、と思った。

巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』

 坂本、モテる。これは不倫疑惑的なテーマで1話完結のラブコメ回できますわ。楽しそうだ。ないと思うけど。
 シンvs透明人間。思考を読めば場所は特定できるけど、攻撃の軌道が見えなきゃどうしようもない。いつも坂本に殺されるイメージとか読んでるわけだから攻撃の詳細なイメージを読んでれば位置が分かればもう全身見えてるようなもんだと思う。まぁ、 “さくっと終わらそ…” とあるように、熱量低めなので読みとれる思考も少ないって感じなのかしら。
 武器人間。ぶっちゃけ、現状武器人間のアクションにそれほど魅力を感じないんだけど、坂本が店のボールペンをお口の銃にぶっ刺す見せ場は最高だった。別に本作、毎回商店ならではの戦い方をするわけじゃないんだけど、巻頭ということもあって、より分かりやすく本作のエッセンスを抽出した感。
 透明人間を打破する方法が血を付けるってのはアイディア自体は凡庸。なんだけど、その後のまさかの救援展開はやっぱアガる。とはいえ、跳弾の意味ないよね? もちろん本人が登場する前に「この銃弾は!」となるのが熱いってのは分かるんですが。

Dr.STONE

 前から感じてたことだけど、扱う科学が高等なものになりすぎて説明されても意味不明なんですよね。ここまで行くともはやブラックボックスと大差ないので初期の頃にあった「科学すげぇ!」的な高揚感はそれほどない。と思ったらチーム分けして話が変わるのであった。冒険的な話にするのか。なるほど。まぁ、このチーム分け展開も過去に感じた「都合良く精鋭以外を切り捨ててるように見える」問題も多少感じなくもない。まぁ、開拓要員としてある程度の納得感はあるから深刻というほどではないんだけど。
 月に行くための技術であるロケットエンジン、宇宙船じゃなくて普通の船にも使えるよね? となるラストは良かった。ここらへん科学の進歩と文明の進歩の因果関係っぽくて好き。副産物がめっちゃ重宝する、みたいな話。

ONE PIECE

 序盤に “みんなの精神崩しちゃおう!!” とセリフがあるように、大きな戦局を動かすのは個人の成績そのものではなく、無数の兵士に伝えるニュース。ニュースネットワークを得るだけでめっちゃ強い、という話を麦わら側の逆転(は言い過ぎか)展開に持ってきたのが面白い。今までも大規模な戦闘はあったけど、この情報伝達が戦況に直接影響を及ぼす展開ってのは新鮮だったなぁ。
 からのゼウス。あんだけのことがあって普通に死ぬんかい、と少し肩透かしのようなものも感じてたんですが、やっぱり仲間として居座るらしい。それ自体は予想もしてたから別にいいんだけど、とはいえ確定事項だと思うと、麦わらの一味に1人加わるに等しい大事件じゃない? とか思わんでもない。このあとゼウスが死ぬ可能性もあるけど、死ぬと思ってたら生きてた展開を一度やっちゃってるので、また死ぬってのは普通に面白くないと思う。
 名前つけさせといて直後に “おいらは「ゼウス」!!” と言うのが普通に理解不能だったんですが、誤植だろうか。もしくは私の誤読、というか何か大事なものを見落としてる可能性。無視ギャグみたいなことなの? 分かりにくすぎると思うんですが。
 ということで、ナミがうるティを倒す。マムが瀕死まで追い込んだ上で、マムの能力であるゼウスが活躍しての勝利なのでナミが直接強いみたいな話ではないんだけど、それでも「ナミがうるティに勝った」という事実は間違いなくあって、そこに巨大なニュースバリューがある、というのが面白い。普通に考えたら、マムは玉も守れないしトドメも刺せないしでいろいろと残念なものも感じる話だったんですが、このオチをやりたかったためにゴチャゴチャっとした可能性。

『呪術廻戦』

 直哉にトドメを刺すのは……というのは非常に痛快であった。真希ママが家の女性蔑視を内面化しちゃってるのが不気味だし、何なら一番地獄みあったんですが、そこの決着としても面白かった。あと、直哉が得物でトドメ刺されるってのも痛快。
 ということで、禪院家壊滅。伏黒、面倒な仕事がなくなって良かったな。
 と思ったら終わった。普段それほどページ数を意識しないというか、ページ数感覚がかなり乏しい方だと思うんですが、さすがに今回は気づいたわw とういことで休載です。
 最悪年末の映画公開までに再開すればええやろ、とか思ってたんですが、どうやら1月ほどで再開するらしい。意外と早かった。『BLEACH』オマージュで5週の休みという可能性も有力かもしれないw
 休載に関しては、まぁあのまま続けても定期的に急遽休載するのは目に見えてたので、一旦スケジュール的なある種の負債をチャラにするというのは良かったと思う。今回の休載で今後休まなくなるかは知らんけど、仮に今年いっぱいは休まないとして、今回の休載がなかったら余裕で今年中に4回は急遽の休載はしてたと思う。
 あと面白かったのは芥見コメントの “週刊連載のスピード感のない呪術廻戦に魅力を感じない” 。作り手としては当たり前なのかもしれないけど、連載が軸みたいな感覚なんですかね。一応単行本もあって、作家が残すものとしては単行本が本丸じゃないですか。よく考えたら完成からの発表のスパンがめちゃくちゃ短い芸術家ですね。週刊でやってる漫画家って。

僕のヒーローアカデミア

 ナガンとホークスの違いは憧れのヒーローがいたか否か。公安というヒーローとは別の正義に属するキャラクターの話としてとても面白かった。ヒーローの存在意義の本質でもありますね。ヴィランを倒すという直接的な効果はもちろんだけど、人々の心の支えになれるのがヒーローが尊い所以。
 戦闘後でくたびれてるせいか、雨に濡れてるせいか分からんけど、前髪がいつもより垂れてるデクかっこいいね。それほど飛躍のないイメチェンという感じですごい良かった。
 からの我慢できずにカチコミ。おいおい最終章はええな、終わりがどんどん近づいてくるよ……と思ったらAFOの遅延行為。若干メタな印象として「ですよねー」感もあった。

センターカラー『逃げ上手の若君』

 若は攻めより受けが得意らしい。そうかそうか……と私がふざけてるようで、これも松井先生が誘ってる感あるんですよね。前からそうだ。あと渚くんは受けと思ったら覚醒&逆転して攻め、というのがロマンだと思う。
 そんな「受け」のコメ、子犬に覆い被されてるのがあざといよねぇ。たぶん受けより攻めが得意って話だったら相手は子猫になってたと思う。ポーツマスポーツマス
 そんな若の相手、実は最強じゃなかった。意外だし、それを見抜く吹雪ヤベェってのもなるし、さすがに若が最強を倒すのは無理あるか、と納得度のある落とし所でもあると思う。もちろん誰が最強かは関係なくて、どれほど強いかという話ではあるんですが、まぁ印象的な話として。
 本編後の歴史解説。人身売買は確実にあった、と物証込みで説明されてるのが衝撃。生々しすぎて怖い。

『アオのハコ』

 なんか主人公がいろんなところを走り回って、その道中で主要キャラと出会っては別れていく。なんかすごい最終回っぽい内容だった。そうか、早期打ち切りだったらここで終わるつもりだったんだな。もう20週経ったか、早いなぁ……と思ったら違った。まだ9話。
 蝶野のターン。隠そうとすると面白がって逆に興味を持たれる。からのウソ。自分の風評被害が積み重なっていく展開は笑ったわ。一時のウソかと思ったら結構ロングスパンの話にまで飛躍するのが良い。今後も誤解され続けてほしい。
 屋上着替え。ドア閉めたら? とは思った。ドア閉めたら衣擦れ音が聴こえるのは無理があるという判断なのかしら。
 あと、本作は安易にエロやると台無しになるタイプの作品だと思うので、今回くらいのも正直いらないと思うんですが、一応今回の描写すべて主人公の悶々とした想像の産物、という一線が保たれてるのでそこらへん多少は意識してるのかな。読切より減ってると思うし。

『マッシュル-MASHLE-』

 アダムジョブズ。リンゴ繋がりってことかしら。
 からのガンダルフ(違う)が師匠と戦う。ちょっと前の『アンデッド』みたいな話だ。時期ずれて良かったな。
 そんな校長の “だって今のワシが一番強いからのう” が終盤のマッシュの “無敵なんで自分” と呼応するのがめっちゃ良かった。マッシュの煽り芸って本作の名物みたいなところあるけど、今回はマッシュ単体ではないので芸術点が高い。
 そんなマッシュサイド。出し惜しみすると思ってたけど普通にめっちゃ説明してくれたわ。話を最後まで聞かないギャグみたいな感じでバトルに突入してたけど、マッシュが中断した段階では既に説明は終わってただの煽りに移行してたからね。ホントに大事な話してる途中だと「出し惜しみかよ」みたいな印象を持つ人が出てきてもおかしくないので、ここらへん親切設計だったと思います。まぁ、本作だったらスカシギャグみたいな感じで普通に受け入れられそうな気もしますが。

『僕とロボコ』

 野球回。メイドの仕様は大会で認められてるらしい。小学生の大会にメイド出せるってなかなかふざけたルールじゃない? 普通のメイドでも超小学生級の活躍できるケースがそこそこありそう。ダンスパフォーマンスする程度の運動能力はあるわけだし。
 あと、メイドが野球できるんだったら真っ先にロボコ誘ってやれよ、とは思う。まぁ、ボンドが直接野球やるわけじゃないからわざわざ誘うキッカケはない、って感じかな。
 ガチゴリラの投球フォームは大リーグボール2号。魔送球投げれそう。てか、ついこないだも魔送球の話した気がするなw
 ロボコの弱点はキャッチャーとか、ロボコボール1号の理屈とか結構ちゃんとしてて意外でした。これはストレートな意味で全然面白いよ。
 あと、動揺したとはいえ、ロボコがデッドボールしてたけど、あれはロボット三原則的にどうなのか。まぁ、意図的に暴力振るうこともあったから今更なんだけど、動揺によるミスによる暴力ってのはどういう判断なのか少し気になった。

『おれの手は恋をつかめない』芦垣丁

 読切。『ブラクロ』の代わり。計画的な休載なので表紙にも載ってるし、作者紹介ページもあるし、目次コメントもある。万全。
 毒手持ちの暗殺者なので恋人の手を握れない。『シザーハンズ』的な奴ですね。手がどうこうより暗殺者に恋人いるって方がドラマチックかもしれない。まぁ、こんな感じの特殊設定ラブコメは最近めちゃくちゃ流行ってると思うので、そこらへんをウダウダ考えてもまったく意味がないとは思います。
 最初にページをめくると可愛い彼女が「ぷんすこ」してて衝撃。からの回想で主人公以外に毒手使いがいて危険という説明。これは……彼女がその毒手使いで恋愛詐欺ならぬ恋愛毒手なのでは……。
 と思ったら合ってた。いや、ショートフロンティア的などんでん返しで「実はラブコメじゃなくてサスペンスです」みたいなオチになると思ってたので半分合ってなかった。毒手使いは毒に耐性があるのでこの世界で唯一手を繋ぐことができる運命の相手、みたいなロマンチックな話になるとはまったくの予想外であった。なるほど……。とはいえ、殺意なく手を握ってきた、ずっと握ろうとしてた彼女はめちゃくちゃ怖い子なのではないか。たぶん過去に事故的に何人も毒攻撃しちゃってそう。
 まぁ、彼女の方が毒手使いとしてレベルが数段上で、だからこそ毒の分泌量をコントロールしてる、だから彼女は普段から素手をさらしてる、というロジックは非常に良かった。まぁ手を握った瞬間に煙が発生してるので日常的に毒を出してる気がしてならないんですが。

センターカラー『激高完全サッカー部』石川光貴

 読切。大型読切の方。事前に、しかも直前に別の読切が掲載されるっては少し不幸だと思う。
 事前の編集コメントで普段はギャグをやってるらしいと知ってしまったのが少し惜しい。スポ根かと思ったらまさかの方向転換でサッカーボールの魔人が出てくるので笑った。この衝撃はもうちょっと純粋に味わいたかったぜ
 そんなサッカーボールの魔人。例の六角形の模様を元にしたデザインが妙にかっこいいので笑う。普通にかっこいいキャラ、怖いキャラとして使われても全然通用しそう。それがギャグの材料になってるから笑う。
 今時珍しいくらいコッテコテのツッコミキャラを軸に物語が進行していく感じとか非常に好みです。こういうギャグ作品も定期的に摂取していきたい。
 良い話風になってサッカーボール神がボールに戻るんだけど、さっきまで人型だったから蹴りづらい……って流れめっちゃ好き。荒唐無稽な展開なんだけど、蹴りづらい心理はめちゃくちゃリアル。その1人だけ話の流れ、急すぎる話の流れについていけてない状況こそがギャグの根幹でしたね。
 ということで終わり。ギャグ来るとは思ってなかったです。良いよ、こういうギャグ好きよ。

『アメノフル』

 増ページ。お菓子使いではなくフィジカル由来のバトル。そういや初でしたね。のっけから予想を上回る迫力だったのでアガった。結構バトル漫画として真面目なタイプなのか。試験でお菓子使えないというハンデが漫画的には別の魅力になってるのが良いですね。
 と思ったらお菓子使いだった。ちょっと手からトウモロコシ生える描写はキモいです。鳥肌。
 てか、ポップコーンなんてアリなのか。甘味縛りだと思ってたでござる。甘さゼロじゃん。しょっぱさの塊じゃん。そうか、一気に選択肢が広がったな。こうなるとフリスク使いとか出てきてもおかしくないのかもしれない。
 所長ジュニアのかっこいい理由が「かっこつけてるから」だったのが良かった。これすごい面白い。ギャグ的に面白いってのもあるけど、かっこいいとは、ヒーローとは、みたいなテーマ性にも繋がると思う。やっぱ本作意外と真面目だな。本格派というか。
 「かっこつける」という話からのラストが「ダセー」なのも良い。

センターカラー『あやかしトライアングル』

 カラーの見開き扉。右ページが男キャラという法則だとしたら、やっぱレオは男なのでは……。いや、よく見たら鏡がいたわ。あと左にポ。くそぅ。
 本編。レオは変態だけど、すずはハレンチ。定義的な違いはよく分かりませんが、何となく言わんとしてるニュアンスは分かる気がする。スケベとかエロとかそういうのもあるよね。考えたことなかったけど、面白そうな切り口だ。
 過去に苦戦した敵と同レベルなんだけど、パンツ修行のおかげでこちらの攻撃が届くようになる。修行の成果でワンパンが気持ちよく決まる。結構ちゃんとしたバトル漫画の盛り上がりだ。
 逆に言うと、パワーアップの理屈はパンツだけなので、あれにそこまで効果あるとは……みたいな驚きはありました。
 んで、1周年ということでキャラクター人気投票のおしらせ。応募券システムであった。そこまで厳格にしなくても……とは思うが、過去の矢吹作品のことよく知らんかったわ。
 個人的に気になるのは男キャラと動物キャラの人気がどの程度あるかですかね。これで祭里(男)が大人気だったら笑うわ。

『夜桜さんちの大作戦』

 アイさん!! アイさん?? マジでアイさん回? しかも夜桜家入り?
 い、いや、先週まで散々「だったらいいな」的なこと書いてきたけど、ここまで理想通りに実現すると面食らってしまうな。しばらく経ってから歓喜がじわじわと湧いてくる。やっば。マジかよ。てか、先週のヒナギクなんだったんだよ。絶対あいつら引き取る風の感じだったじゃんかw
 アイさんにメロメロな夜桜一同。そういや太陽が子供になったときもメロメロでしたね。年下に弱いんだったわ。そりゃアイさんぶっ刺さるわけだわ。逆に言うと、ゴリアテとの絡みがなかったのは意外。まず最初に仲良くなる(もしくは喧嘩する)のはゴリアテだと思ってた。
 太陽夫婦もメロメロで、すっかり子供が出来たよう。これも良かった。性の匂いのしない夫婦ものにおいて、この新キャラ投入は見事な采配。
 もうちょっとアイさんが懐くまでの苦労も見たかった……と思ったら終盤がそれ。順風満帆に見えたけど、実はアイさんの中には悩みがあった、という展開は見事だったと思います。最近すっかりバトル漫画してて忘れたけど、そういや本作1話の中に丁寧に伏線仕込むようなタイプでしたね。『マグちゃん』と双璧をなすかもしれないレベル。そんなアイさんの真の気持ちに気づけたのは、太陽も同じ外部の人間だったから、となるのも気持ちのいいロジック。やはり見事だな。アイさんが可愛いのは大前提だけど、アイさん回をこれだけ充実したものにしてくれてありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです(謎視点)。
 アイさんを受け入れたことの象徴であり、それに対するアイさんからの抵抗でもあるアイテムとして「服」が出てきたのもキレイでしたね。服の結論がどうなったかは分からないままなので、次回以降アイさんが何を着てるのか注目です。
 てか、次回もアイさん回でいいんじゃないかな。もうしばらくずっとアイさんでいいよ。夜桜家1人ずつとの絡みを1話ずつやればいいでしょ。やるべきでしょ。頼むよ……。

『破壊神マグちゃん』

 梅雨。梅雨でダウナー入ってるせいか、流々ちゃんがいつもより子供っぽい。幼稚で、割とツッコミ一辺倒になってて特徴的。正直めちゃくちゃ可愛いんですが、ちょっとメンタルが不安定な気もしなくはないw やたらテンション高い感じとか心配になってしまうわ。
 んで、ゲーム。藤沢家にもらったお古のゲーム。Wiiの「大自然スマートアニマルズ」。タイトルロゴを見ると「スマートアニマルズ+」がより正確だと思います。これはWii版の『スマブラ』が『スマブラX』だったからですね。細かい。猿ブラやね……。
 からのウネさんが強すぎる。素人相手に復帰阻止、即死コンボは鬼すぎるので笑った。逆に高速屈伸煽りは素人には伝わらないw
 マグちゃんが意外と真面目に修行しての再戦。まさかの熱血展開であった。ただ、ウネさんが弱パンチをすべてジャスガしててヤベェ。機械かよ。オンラインじゃ成立しないレベルの精度。いや、実際にそんなことが可能なのかは知りませんが。
 んで、勝者マグちゃん。拍手するウネさんがゲームないリザルト画面の再現になってて笑った(ゲームキャラじゃないのであのコマは現実)。
 からのウネ弁償でスイッチをゲトって終了。スイッチオンラインに加入すると(スーパー)ファミコンの一部ソフトがサブスク的に遊び放題になるんですが、今すぐ『スーパードンキーコング』シリーズをやるのだ。ここ数日マジで『スパドン』やり続けてました。巻き戻し機能がめちゃくちゃ快適でストレスなくソフトの面白さのみを高純度で摂取できる。面白すぎてヤバいです。正直スイッチで遊んだゲームの中で一番面白かったと言っても過言ではないレベル。『スパドン2』は良いぞ。歴史的傑作。

『高校生家族』

 田舎から届く謎フルーツ(子供視点)。個人的にめっちゃあるあるなので爆笑してしまった。ありがたがるには知識が足りなかった……。子供が喜んでるとジジババが勘違いしてる風なのもあるよなぁ。子供側の好みが勝手に変わっただけなのかもしれないけど。
 んで、ジジババに会いに行く。うちのババ、ワクチン打ったらしいんで、今年は会いに行った方がいいのかなぁ。私がまだだからなぁ、怪しいよなぁ。もはや感想ではない段落。
 驚くほどに順調。ギャグ漫画だともっとトラブルとかギスギスしたりしそうなもんなんだけど。ただ、『高校生家族』という本作の基本設定についてジジババが “意味が わかっていない!” なので笑った。順調すぎるのが本作にとってはおかしいw
 母方のジジババということもあり、理解のトドメが母。 “ずっっと…静香の夢だったもんなァ” が急に良い話なので面食らう。急に感動の予感のする奥行き出してくるやん。

『アンデッドアンラック』

 ジジイまだ出てくんのかい、と思ったら意外なほどに感動的な話であった。思い出の花火をサマー爆殺と重ね合わせるのはオシャレで良いね。ちょっとサマーが楽勝すぎて驚いたのと、爆発が過剰に花火っぽいので「ホントにそうなる!?」とか思ってしまったんだけど。重ねてるのは承知だから別に絵をそこまで花火に寄せる必要はなかったとは思う。とはいえ、同時に倒すというミッションと花火的な爆発フィニッシュが納得の行く形で繋がるのは見事だったと思います。
 これはこの手のバトル漫画でよくある「結局人型と戦ってる方が面白い」問題とも関わってきそうな気がする。

『ウィッチウォッチ』

 ヒーローショーのバイト。篠原先生が本編とほとんど関係ない好きなギャグ始めてきた……という感じがビンビン伝わってきて楽しい。魔女も鬼も天狗もいらない、今は「夫マン」がやりたいんだ、という気概w そういや『SKET DANCE』の頃にもこんな感じあったなぁ、と懐かしい気持ちになりました。ギャグ作品としてはこのくらい自由な方が正しいのかもしれない。
 ラストに申し訳程度に魔法とかやってくるかとも思ったんですが、魔法ゼロでフィニッシュ。これで良かったと思います。てか、元夫マン役の人の現実でのドラマが絡んでくるあたりとかマジで面白くなりそうなワクワクに満ち溢れてたので、ちょっとボリューム不足を感じてしまったレベル。増ページか前後編で読みたかったw

『クーロンズ・ボール・パレード』

 メガネ双子が敗れる。ずっこけ的な感じもあるんだけど、ぶっちゃけ白凰のインパクトで完全に上書きされちゃったので、これは意外と合理的だったのかもしれない。
 そんな双子を踏み台にしたのがたった1人のスーパーエースというのも分かりやすい。チームプレイを否定するかのような圧倒的な才能というテーマも面白いし、マークしてなかった学校が、全然知らなかった選手の活躍によって台頭する理屈にもなってて気持ちがいい。あと、メタなこと言うと、敵チームのナインをそれぞれキャラ立たせるのが面倒。
 そんなスーパーエースの行動原理はとにかく「目立つ」。最も目立てる高校スポーツが野球なのかは少し疑問もあるんですが、本話のオープニングで黒龍山がピッチャーの体力を温存するために地味なプレーをしてたのと対比になってたりして面白いですね。

『夢操縦』阪東那生

 ジャンプショートフロンティア。他人の夢を操る能力の話。『クレヨンしんちゃん ユメミーワールド』かな? と思ったら、操る方法が「自分も寝る」なので『インセプション』であった。他人の侵入を拒絶するかのような扉が出てきたのも『インセプション』だし、夢操縦を使って実現しようとする目的が「意識の植え付け」なので完全にクロ。さらに言うと、夢を操って相手の扉を開けたと思ったら、実はその扉は自分の扉で夢を操られてるのは自分だった、みたいな転換も実に『インセプション』的。めちゃくちゃ『インセプション』な作品で、同じことをやってるとすら言える話なんだけど、その質がめちゃくちゃ高いので普通に超面白い。世界各国にあるであろう『インセプション』フォロワーの作品の中でもかなり高レベルなのではないか。『インセプション』の咀嚼、再解釈という意味では『鬼滅の刃 無限列車編』を越えたと言える(言ってどうする)。
 あと、面白さの本質からは関係ないポイントなんだけど、女の子の顔がすげぇ堀越フォロワーっぽくて可愛い。彼女の顔がなかなか映らない、というのが演出だったのは見事ですね。この計算され尽くした美しさみたいなものはショート読切ならではの魅力だと思います。困ったなぁ、めちゃくちゃ良かった。すげぇ好きだわ。なんだこれ『インセプション』やんけw とナメてかかったら後頭部ガツンとやられたような衝撃。
 動機が、好きな人に好きになってほしい、という少年漫画らしい心理なんだけど、それをホラーという扱いにひっくり返したのが楽しいし、結局主人公はどうなったのか、という説明をスマホの画面だけで済ませたのもキレイ。夢オチであってくれ、という読者の期待を打ち砕く冷たい現実、という感じで最高でした。さらに言うと、この夢を操って好きな人結ばれる、というのが冒頭の結婚式のシーンと対になってるのも良いよね(喰われるオチも同じ)。少年少女の考えることはみんな同じ。同じだけど、それを実行できるか、実行するにしてもここまで周到な策を練れるか、という違い。
 そもそも、読み返すと1ページ目に描かれてることの情報量が実はヤバい。無数のラブレターが既に描かれてるし、ラストで最も怖いアイテムであるスマホが枕元においてるのも良い。あと、語り口がうまいという意味ではアイドルの夢を見る前に、主人公の部屋にそのアイドルのポスターが貼ってあるのも良いよね。さすがに小さすぎて確定的ではないんですが、おそらく同一人物だと思う。ひゃああ、詰め込んでるぅ~。
 イースターエッグ的な描き込みという意味では、中盤のヒーローショー夢の場面で、天喰さんが主人公の隣に座ってる。怖すぎるよw
 終わり。どんでん返し&ホラー、というショートフロンティアの王道とも言える作品だったと思います。その路線では間違いなくベスト。今年の読切ベストはショートフロンティア勢ばっかになりそうだなぁ。

『灼熱のニライカナイ

 今時驚きの喫煙率っである。まぁこれはかつてのサメを連想させるアイテム、みたいな感じですかね。
 クソ神妙な雰囲気だけど、チャコは例外……かと思ったらそっからもう一捻り。やっぱアレか。チャコは現実を直視したくないからいつものノリを無理矢理演じてる、みたいな感じか。つれぇ。
 親の死を子供に伝えず優しいウソでごまかさない。ごまかす奴だと思ったわ。よくあるじゃん。それはそれで感動的じゃん。子供にそこまで剥き出しの事実を伝えるのは残酷とすら思うんですが、そんなチャコを慰めるべくサメが右手で頭を撫でる、というのが良いんだよなぁ。
  “やっぱきいときゃよかったかなー” の感じとか実に田村作品っぽくて好き。本格的にそういう出自の秘密みたいな話になる可能性もあるし、今後も設定としては続くかもしれないんだけど、それを “いーよ別に…” と一蹴して終わるのも実に良い。「こういうの好き」なポイントである。その一蹴に対してサメ自身が後悔混じりなのとかホント良い。これが読めるから田村作品好き。

『アイテルシー』

 冒頭に印象的に出てきた「犯人ファースト」。今回の内容がまさに犯人ファーストで、何なら犯人のカウンセリングみたいなヒーリング効果になってるのが面白かった。探偵は犯人のやったことを解明するのが仕事ですが、その探偵の決めゼリフが “よく頑張りました” なのとか見事だったよなぁ。人に説明しにくいタイプの設定の探偵なんだけど、その異常なキャラクターを象徴するようなセリフになってたと思います。
 そんで、前々回あたりからドキッとするような雰囲気もあった百合関係について、ちゃんとしたオチがついたというか、相生の愛が報われちゃったので驚きました。まぁ、これは女同士だからセーフ、みたいな扱いなのかもしれませんね。犯人ファーストだったことへのマーからの恩返しですので驚きのオチでありつつ、しっかり感動的だったのも良い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 6/20は父の日ということで、父キャラ特集。それも父の背中特集。少年漫画と父キャラの関係ってだけで面白いテーマですよね。
 最近の作品の中で大ネタなのは『dr.stone』だと思う。スピンオフがあったってのもそうだし、血の繋がりはないのか? という描写が入ったのも特徴的。血は繋がってなくても、という意味では『灼熱』のパパ上もそうね。逆に『夜桜さんち』は血の繋がりは間違いなくあるんだけど、夜桜家にとって父は常に外様なので謎に満ちた存在でもある、という感じになってて面白い。
 今後要注目の父キャラというと『呪術』の虎杖パパになりますかね。デクパパも少し怪しいと思ってた時期があるんですが、もう最終章なんでそんなことやってる暇はなさそうw

次号予告

 表紙、巻頭は『マッシュル』。表紙になっても驚かなくなってきました。

目次

今週の読切はAの芦垣さんが描きました。ぜひ読んであげてくれると嬉しいです!
(『逃げ上手の若君』)

 ここの人だったのか。てか、松井先生に連絡入るくらい計画的なのですね。

担当さんに薦めてもらったMO'SOME TONEBENDERさんにハマりました!!
(『アオのハコ』)

 何のジャンルなのか、人なのか作品なのかも分からない……とググろうとしたら「モーサムトーベンダー 解散」とサジェストされて笑った。解散してんのかい(してない)。

愛読者アンケート

 大型読切についてと、下記の漫画作品から名前を聞いたことある奴、読んだことある奴。作品のチョイスが謎であった。最初はジャンププラスの人気作品かと思ったんだけど、普通に他誌のも出てきたので謎。あと、この並びに『チェンソーマン』がいるのを見て、あーもう(少年)ジャンプ作品じゃないんだなー、と感じた。

総括

 驚きの集中力で書き進めました。月曜深夜段階で『マッシュル』まで終わってたんだけど、火曜の夜に3時間ぶっ続けで書き続けて終わった。すごいぞ。こんなに出来る子だったとは思ってなかった。読切3つもあったのに。

 今週のベスト作品。これはもう『夢操縦』。断トツ。圧倒的よ。
 次点は他の読切と『夜桜さんち』。

 今週のベストコマ。『夜桜さんち』1ページ目におけるアイさん大ゴマ。ページ開いた瞬間変な声出ましたw

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちら。

  • アイさん 『夜桜さんちの大作戦』
    • 1番可愛いからに決まってんだろ(久保帯人オマージュ)。

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