北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』621話の感想

20210625011336

 ワクチン決めてきました。1発目。


#621

 扉はスズ。ワンピースに麦藁帽という定番のアレ。過去に会長もやってたと思う。定番だけどコスプレというわけではない、という微妙なラインだと思うけど、スズが同じことやったということは今後別キャラもやる可能性が出てきたってことじゃないですかね。そうするとほとんどコスプレに近い何かというか、浴衣とかそういう類になるのではないか。

 タカくん、ボーとするの巻。会長が叱り、スズが対策を教え、アリアが落とす。今日も桜才生徒会は平和だ。まったく波風のないところからアリアが勝手にテンション上げてくる感じがボケとして強すぎるw
 というか、アリアの聞き違いが本当だったとして、タカくんはあの状況でどうやってアリアの考える状況になればいいのか‥‥。

  “マインドフルネスやってみたら?” とアリアから提案。この聞き違えなかったら普通に建設的なこと言ってくる落差がアリアの面白いところである。本話はマインドフルネス回であると同時に、何気にアリア回でもあったと思います。全体的に強いw
 ということで、瞑想。よく家でやってるらしい。その体験談から「五感が研ぎ澄まされる」となり、そこから七条家特有のオチへと繋がる。下手すりゃホラーみたいな話なので笑った。絵としては何も描かれない4コマ目が面白すぎる。

 瞑想開始。さすがに前のネタと同じようなことを行ったりはしないものの、瞑想の様子を見てた会長の方に雑念。やんちゃタイムだw Sとかボケたがりとはまた別の心理が会長らしい。

 ということで会長による試練が開始。大声を出して邪魔するとかそういうわけではなく、あくまでも静かに試練を与える。おそらく会長としては煩悩を刺激するという意味での試練なんですが、実際にそれを受け取った側としては “ツッコんだら負けだ” とツッコミという雑念の話になってるのが面白いですね。というか、そもそも冒頭のタカくんが不調だったのはツッコミ疲れが原因なのではw

 ネネ登場。先ほどのオチは会長の私物ではなく、ネネからの没収品。それを取り戻しに生徒会室にやってくる話。
 瞑想について知らない部外者が出てくるというのがポイントですね。事情を知らないからこそ、目の前に広がる謎の光景によりオモシロが生じる。そしてそれをネネなりに解釈した結果、ツッコミ欲を刺激することなり‥‥。「笑ってはいけない」ならぬ「ツッコんではいけない」になってるのですね。同じ状況をスズとか森さんでも見てみたいw

 ラストページ。「30分経過」というサブタイがもちろん話の内容ともフィットしてるんですが、ラストページで前のネタから時間が経過している、という事実がこの後思わぬ形で活きてくる。もはや叙述トリックみたいな域。
 このネタのオチとしては非常にシンプルで、ほのぼのとしてて、タカくんがボケ側に回る良さがある。あるんだけど、このネタの中に重要な情報が実は隠されていた、という次のネタ。

 中2コマぶち抜きでいつの間にか完了してるアリアの着替え。タカくんが瞑想もしくは寝てる最中にまさかの着替え。んで、直前のネタを見ると2コマ目に映ってるアリアは既に着替えを終えてるんですよね。なので可能性は2つ。タカくんが寝てから着替えた可能性。そして寝る前、つまり瞑想中に着替えてた可能性。ど、どっちなんだ‥‥。フィギュアはチラリと見てたので、瞑想中の着替えだったら見られる危険性もあったんですよね。恐ろしいw
 2本目ではアリアが瞑想中に出島さんが仕掛ける、というネタだったけど、今度は逆で、瞑想中のタカくんにアリアが仕掛ける。五感が研ぎ澄まされたタカくんがアリアの衣擦れ音を聴いてた可能性もなくはない‥‥(聴いても何か理解しないと思うw)。
 あと、うまいのが、着替える前に最後にアリアが登場してるのが3本目の2コマ目。んで着替え後に初めて登場したのが6本目の2コマ目。この2つは完全に同じ構図になってるのでビフォアアフターとして意図的なのでしょう。さらに、どっちも右ページの2コマ目ですので、比較しやすいようにもなってますね。本話全体を通じた大仕掛けという感じで見事だったと思います。これはやられたわ‥‥。


 終わり。やっぱ本話は最後のアリアのネタが衝撃的すぎました。先週は先々週の内容とセットになるようにデザインされてたけど、今回は1話の中に大きなギミック。マジなぁ、やるよなぁ。油断ならないですねぇ。
 ということで、今週のお気に入りはやはり最後のネタで。
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