北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年30号の感想

 バーニンは緑だったのかー、と新鮮な気持ちで驚いたんですが、あの情報初出ではない可能性もありますね。たぶん初出じゃない。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in イタリア語。『dr.stone』のゲン。ゲンはイタリア語が似合う。実際に喋る内容がイタリア語っぽいわけではないんですが、キャラクターのイメージがなんかしっくりくる。

表紙

 新連載。次号の連載もそうだけど、開始前から多少なりともファンのいるタイプの新連載ですね。

読者プレゼント

 スケバン。昨今のギャルブーム(漫画題材におけるギャル属性のブーム)を踏まえて、スケバンは漫画にしたら面白そうな題材だよなぁ、とか関係ないことを思った。安易にラブコメでもいいし、違う路線も楽しそう。
 スケバン感の表現として、スケバンの顔の横に「!?」が配置されてて笑いました。マガジンでお馴染みの。
 ダジャレ的には正直イマイチ。タイトルのところはそこそこ詰め込まれてるけえど、他がねぇ。最近はグッズ紹介でも遊んで当たり前みたいなところあるじゃないですか。

巻頭カラー『レッドフード』川口勇貴

 新連載。「金未来杯優勝作」と大々的に打たれてて新鮮。いつもはこんなことしてない気がする。たぶん。
 本編。人狼。狼じゃなくて人狼。今の、日本で、人狼といったらやはり人狼ゲームを連想する人がほとんどだと思います。私はやったことないんですが、それでも何となくは分かるし、本作が人狼ゲーム的な雰囲気を意図的に取り込んでるのだろうと察することは出来る。バーサンが “村長は人狼じゃ…!!” と大コマで言う場面とかめちゃくちゃそれっぽいですよね。怪しすぎる。まぁ、赤ずきんモチーフということを踏まえるとバーサンが重要キャラになるのは明らかなので、謎解きとしてそれほど面白い仕掛けだったかは疑問ですが。そもそも論理的な推理で犯人を導き出すことが可能な作りになっていたかも怪しい。それっぽさ自体に魅力があるので、それである必要はない、みたいな気もします。ただ、答えを知ったあとから考えるといろいろ腑に落ちる描写はあった、となる感じは楽しい。村長の善行であった家をヒツジを売る行為が人狼の行動原理とは相反するものだった、みたいな奴。
 ただ、逆に考えると、人狼が主人公のことめっちゃ嫌ってて、木に吊して村民が食われるのを見せつけようとしてた、みたいな部分は人狼の行動原理としてはよく分からない。喰う対象のことは興味ないみたいな話があったと思うけど、主人公に対して特別な嫌がらせをするのはとても人間臭い行為だと思う。
 んで、バトル要素。喰わせて勝つ。というか、喰われてから勝つ、というのが象徴的で良かったと思います。喰うことしか考えてない人狼と、喰う喰われるとは別の基準で動いている人間。
 まぁ、面白かったんだけど、赤ずきんが大きくなった件は多少なりとも説明した方が良かったと思う。訳も分からず振り回される良さがあるのは理解するけど、そもそも彼女というキャラクターを把握できてない状態なのでむしろ知らんがな的な印象が湧いてしまった。よく知らない人がよく知らない人に変身しても知らんのよ。最初から大きければよかったのに、とか思っちゃうのよ。
 終わり。ラッパ銃みたいな奴のビジュアルがすげぇ好きだったので、主人公のメインウェポンが斧に変わってしまったっぽいのは少し残念でした。結局斬撃なのか。口を開かせながら銃を撃つ場面とかめちゃくちゃかっこよかっただけに残念。まぁ、かっこよさでいえば斧で斬る場面もかっこよかったんだけど。

ONE PIECE

  “総力戦とはこういうモンだ…!!” からの玉の活躍で数に大きな変化が。タイマンの繰り返しではないバトルの面白さがあって面白いですね。……ってこんな感じの感想前回も書いた気がする。
 クイーンとサンジ。まさかここに因縁があるとはなぁ。ジャッジのドラマを経たことがどれだけ重要だったかを改めて感じる。あと、クイーンの人獣モードがちょっと可愛くて好き。正直今までのは単純なバトルの絵面で楽しいって感じではなかったので、これは朗報。
 ジンベエ。ぶっちゃけジンベエがそこらへんの奴に苦戦してるのは見たくない……と思ったら元cp9。ただ、cp9程度に苦戦してるところは見たくない……と思ったらゴムゴムの実が出てくるのでビビった。えっ、ここでそんな話すんの? 超意外。びっくりで面白いってのは多少あるけど、ゴムゴムの実が特別なものだった、みたいな話は個人的にあまり期待してないというか、現状それほどワクワクはしない。本来なら特筆するほどの実ではないが、ルフィがいろんな使い方をすることによって特別な能力になった、みたいな認識だったので。まぁ、因縁があるだけで特別な実とはまだ誰も言ってないんですけどね。

僕のヒーローアカデミア

 「I AM NOT HERE」とかかれたオールマイト像を囲むように現れた、操られた民衆……という絵面がもう最高。アメコミ感ある。映画だと『バットマンvsスーパーマン』のスーパーマン像。
 めちゃくちゃ心躍ったんだけど、「I AM NOT HEAE」にしか見えないんですよね。簡略化するとAとRの違いはほとんどなくなるとはいえ、たぶんミスだと思うw
 デクを消耗させるために民衆を操るのが効果的なのは分かる。分かるけど、正直能力自体はよく見る奴なのでそこまで面白くはないかなぁ……と思ったらアカデミア要素きた!! 何なら最終章の最後の最後まで出てこない可能性も考えてたんですが、出た。かっちゃんだけではない雰囲気でしたね。洗脳する親玉は瞬殺しちゃったっぽいけど、してなかったらお茶子が民衆を無力化して……みたいな活躍も妄想しました。
 まぁ、心操くんが出てくれば9割のヴィランは対応できると思うんですが。便利すぎるのでそれほど出てこない気がするw

 本編後のアニメで活躍したB組キャラ紹介。宍田獣郎太はひょっとしたら個人的にB組で一番好きかもしれない。可愛いよね。ですぞ口調も好き。A組に欲しい人材じゃった……(まぁパワー系は出番が少なくなりがちなんですが)
 てか、最終章、B組の子たちは出てくるのだろうか。心操くんより怪しい気がする。けど、出てこないと「何だったのあの子たち……」みたいな感じになっちゃうよね。なら出るか。

Dr.STONE

 オリーブオイルは欲しい。マジめちゃくちゃ欲しい。大体うまい。オリーブオイル料理がうまい。
 フランソワとチェルシーの言語の話。ぶっちゃけ言語の問題は基本的に雑だと思うので、中途半端に言及されると他の場面での違和感が生まれちゃってアレだと思う。日本語vs英語みたいな感じでメインコンテンツになるときなら別だけど。
 オリーブオイルが現地の文化へのリスペクトで、それがあるから人身を掌握できるってロジックは面白いんだけど、復活させた現地人が頭を下げてドヤる、みたいな決め絵は正直気持ち悪かった。話としてとか、絵としてとは別で、単に人々に崇められてるのがキモくない? みたいな。普通に「ありがとう」程度でいいのに。「よかろう」みたいな感じが出ちゃうともうマグちゃんだよ。

『アオのハコ』

 味の濃い新キャラ登場。うわぁ、なんかめっちゃスポーツ漫画っぽい展開だ。なぜか笑えてしまうから不思議だ。『高校生家族』が本格スポーツ展開してるのを見るとなぜか笑えてしまうのと似た笑い。
 それでも結局は千夏先輩の話になるからすごい。結局はここに帰着する。彼にもラブコメはあった、ではなく千夏先輩。世間狭すぎかよ。
  “正確には教えていいか聞いてやるよ” 優しい但し書きあるので笑う。いや、本作のリアリティライン的にかなり重要な描写だと思いますけどね。本人のいないところで勝手にトロフィー扱いするのってよく考えたら変な話ですし。漫画だとありがちだから、作品の雰囲気的には気にならないこともあるだろうけど。後で事情を聞いた千夏先輩が「何勝手に決めてんの」とゲンコツでツッコミ入れるようなタイプの漫画も好きです。

センターカラー『ブラッククローバー

 カラー扉。話の連続性から離れて、1枚の絵として今のノエルを見ると、とんでもねぇ格好してんなw 前から変身衣装はこういう傾向あったけど、慣れたのか忘れてたわ。
 本編。どんな動きしてるのよノエルちゃん、と言いたくなるようなアクションが最高。そっち系の知識全然なくて分からないんですが、バレエ風って感じでいいのかしら。
 「イっちゃった」は完全にアウトだろ。と思ったんだけど「アバラいっちまった」とかでも使うからなんか広い表現でもあるからセーフ、みたいな判断なのかな。まぁ、今はとにかく女性という要素が徹底的に掘り下げられてるから「イっちゃった」も面白いとは思いますけどね。子供を作ることより強くなることを選んだ女性の話ですので。
 んで、メギキュラ復活。無数のおっぱいがぶら下がってて子孫繁栄の御利益ありそう。てか、この感じのデザイン『HUNTER×HUNTER』でも出てきましたよね。王位継承のくだりだっけ。まぁ、あれも意味としてはまったく同じだと思います。

『マッシュル-MASHLE-』

 『ブラクロ』直後の掲載ってのもあるけど、闇魔法と空間魔法ってのがめちゃくちゃ『ブラクロ』っぽいw もちろん使い方は違うから別にいいんだけど。ただ、本話は基本大技ぶっぱなので『ブラクロ』の方が面白いかなぁ、とか思わんでもない。ただ、空間魔法によるどこでもドアを複数的の周囲に発生させることで敵を拘束するというアイディア、そしてその絵面はマジ最高でした。空間魔法のバトル転用に関しては『ブラクロ』がかなりすごいレベルまで達してるので本作は可哀想とか思ったレベルなんですが、この拘束は素晴らしかった。

『逃げ上手の若君』

 「隠す」というキーワードでキャラクターとバトルを語ってみせるのが鮮やかでした。相変わらずこういうのうめぇなチクショウ、的な謎の感覚にもなるんですがw(性根が腐ってる) これは『ウィッチウォッチ』読んでるときにもよくなる奴。
 真っ直ぐの太刀筋と、曲げる太刀筋。隠せてないので恐るるに足らず……と吹雪が余裕を見せてるんだけど、『HUNTER×HUNTER』を読んだことある私としては「その隠せてない動きも罠なんでしょ?」とハラハラしてしまいました。キルアじゃないので普通にそのまま勝てたので謎の肩透かし。動き全てが罠じゃなかったのか……。ヨーヨーで後頭部ガツンだと思ったw
 若を見てると体が火照る。露骨ですね。毎週のように律儀に露骨。

 本編後の歴史解説。今週はいつも以上に本編と密接に関わってるのでオススメ。本編の補完になってる。というか、がっつり監修が入った場面ということなのではないだろうか。あーけど、監修にはクレジットされてないのか。
 まぁ、とにかく「家」はクソ、という話であった。

『高校生家族』

 父と洲崎。前にもあったけど、BLに片足突っ込んでる感。それがツッコミらしいツッコミの視点もなく進行するのが面白い。 “大人げねー” “まるでガキ” のくだりとか大人高校生ギャグにも見えるけど、普通にうまいこと言ってるようにも見える。
 そこに赤井さんによって「甘える」という指摘がされるのも面白い。BL的により深みにハマっていく見方としてもアリだし、大人高校生がいることによる善の効果、と普通に良い話と見ることもできる。
 そんな分かりやすく「ここで笑える」みたいな描写がないまま進行するのが独特で、何なら本作の真骨頂とすら感じるんだけど、終盤の鮫で完全に「これはギャグ漫画だ」と確信する。この飛躍がめちゃくちゃ楽しかったです。あと鮫のデザインが可愛くて好き。ぬいぐるみにしたら売れる。
 あと、この掲載が先週じゃなくて良かったなぁ、と思った。『灼熱』最終回だったので。

『あやかしトライアングル』

 子供(しかもロシア)を預かる話。何したらいいんだ……となるのは思春期男子に限らない話だと思う。今だったらとりあえずネットフリックスでも観るかな。『PUIPUIモルカー』とか強そう。
 ゲームとかするもウケが悪い……のではなく、ウケてるけどそれが分からない。この一捻りは良かった。案外リアルなのかもしれない。まぁ、大人(保護者)サイドとしては厄介なんだろうけど。やめたがらないってことはアリ、みたいな認識でいいのかしら。
 雷にビビって術で作ってる服が崩れる。そもそも人の姿が術によるものなので物理的な服は存在してないって理屈は分かるんだけど、服だけ崩れるのがいまいち分からなかったような気もする。即興の服だから強度が小さいってことなら元の服に戻るんじゃね? みたいな。まぁ、ゲームがウケて仲良くなりかけたからこそのトラブル、という意味では全然面白いです。
 んで、ラスト。すずが誤解して楽しいねー、という話なんだけど、あそこまで幼女だと全然笑えないというか。「誤解だー!」というのがギャグとして成立してない気は少しする。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 学校。マジで存在忘れた。そういや学校かよってたわこいつら。おそらく日常の象徴として学校があって、だからこそ非日常である開花が暴発してしまってドタバタ、という話なのでしょう。「ぺっかー」は笑った。改めてになるけど、良い設定だわ、開花。
  “誰だよMr.リーフ!!?” とは言いつつ、一目で誰だか分かる話なので、この「誰だよ」という視点を後半の方まで引きずるのは謎だった。普通にバカだし、それによる何か新しいオモシロが生まれてる感じでもなかった。まぁ、チヤホヤされることに満足してしまう草助みたいな部分は面白かった。虚しさの極みなんだけど、正直ちょっと分かるかもw
 夜、さらなる暴走して次の話。それはいいんだけど、左手から植物が生えてくる描写が気持ち悪すぎてマジで鳥肌立った。苦手なんだよなぁ、ああいうの。『ブラックジャック』でも一番苦手なの植物になる病気だった。あと人面瘡。傾向が分かりやすい。

『ウィッチウォッチ』

 youtube始める話。今の子はリアルにこういう感じあるんだろうなぁ、と隔世の感。リアル知人がコメントしてるのとか、なかなか味わい深かったです。知らない世界だけどこれがリアルなんだろうなぁ、みたいな。
 ただ、モイちゃんが結構な勢いでキレるのはよく分からなかった。ネットに顔を晒すことのリスクとかなら分かるんだけど、そういう話は出てこない。そこが良いなら別に良くない? これで失敗するのも思い出だし。動画配信用の初期投資にウン万、みたいな感じだったらさすがに気にするけど、そういうことするのはむしろモイちゃんの方。迂闊にギター買って始めたがすぐ飽きる、とかよりも失うもの少ないし、別にいいじゃんか。普通にツッコミ過剰だと思う。
 企画もパクリでクソつまんない動画できあがった、とはいえあれだけの数の動画実際に作ったのは普通にすごいことだと思うし、なんでモイちゃんあんなに当たりが強いんだ……むしろ彼こそがyoutube動画ガチ勢なの? とか考えてしまう。めっちゃ微笑ましい話だと思う。独創性もなく、クオリティも低い、それでも創作活動した、というだけで偉いよ。たとえばこれが漫画で、モイちゃんが同じ勢いで怒ってたら超イヤな奴じゃない? まぁ、漫画だとパクリの問題とか別に出てくるから比喩としてはうまくないかもしれないけど。音楽とか映画でも勝手に「見せてみろ」って言って怒り出すのマジどうかしてるよ。そんなクラスのいじめっ子みたいな発想イヤだよ。
 2人が動画がうまく行かなくて人気動画のコメ欄でアンチ活動始めてる、みたいな闇堕ちしてるようだったら怒るのも分かるけど、別に本人たち楽しそうだし、「モイちゃん何とかしてよー」とか頼んでるわけでもないのに、勝手にモイちゃんキレすぎじゃない? 深夜にうるさいの一点は理解できるけど、あの時点で既に相当な数の動画作ってるわけだから騒音の常態化がそれほど深刻とも思えないし。普通にモイちゃんが嫌な奴に見える。友達少ないだろ(実際そうか)。
 からのサブカルクソ野郎。たぶん「サブ」の部分をデフォルメしたんだと思うけど、サブカルに限らず中二病としては割とよくある症状だと思う。それはそうと面白いは面白いんだけど。
 ただ、映画レビューで脱線しすぎ、自分語りしすぎのツッコミはやっぱりよく分からないというか、監督の過去作の話するのとかむしろ誠実な姿勢だと思う。本作で「普通」「正しい」こととされてる基準が全然分からない。
 んで、今までのポンコツたちから適切な情報をピックアップすれば人気道が作れる、という構成の面白さは分かるんだけど、普通にお節介クソ野郎だな……とか思わんでもない。あと、これはこの話に限らず、劇中の創作物描写全般に言えることだけど、「このツッコミがめちゃくちゃ面白いと思ってるのか」みたいな冷めた視点が湧いてしまう。
 細かいけど、劇中で出てくるゲームが「スマッシュカンガルー」で、おそらく『クラッシュバンディクー』なのが面白かった。こういう場面で出てくるには珍しいチョイスだっと思う。

『SAKAMOTO DAYS』

 何てことないアイテムだけど坂本が使うと凶器になるこのテーマは面白かったんだけど、3つのアイテムを仰々しく提示した直後にその3つに入ってないベルトを使うのはちょっとずるいと思うの。まぁ、坂本が痩せることの布石を考えればアリ……って逆か。
 シャーペンの芯飛ばし。あの懐かし遊びが殺しのテクニックになるのは面白い。どんなチカラで芯を折っても芯の速度は子供が遊ぶのと変わらないと思うんだけど、あれはおそらく敵が高速で移動してるのでそこのぶつかることで威力が増す、って認識でいいのかしら。あの遊びで目が潰れるってちょっと恐ろしくなりました。まぁ、危険なのは分かってたけど、何も考えずに飛ばしまくってたわ……。
 回想。アイツが何をやったときにスラーが現れたのか分からないので、ぶっちゃけ何が何だかよく分からない場面でした。前にあった話の続きとかで私がそれを忘れてるだけだったらごめん。
  “きっとすごく喉が乾いてたんだ” はめちゃくちゃ好き。ああいう温度差のあるギャグ本当に好き。めちゃくちゃな展開にも思えるけど、パニック状態で思考が混乱してると考えれば案外リアルなのかも……という余地も含めて好き。

センターカラー『破壊神マグちゃん』

 1周年記念で特大カラー。3ページです。あと人気キャラ投票も開始。ハガキとwebの2つの方法。ハガキは1枚1票。応募券アリ。結構厳しいですね。ただ、ハガキ限定で抽選プレゼント。こないだのセンターカラーの柄を使った(予定)マグカップ。あのときの感想で「グッズに転用できそう」みたいなこと書いたけど、マジだった。web投票は1日1票。常識的に考えるとこっちがメインになりそうですね。1ヶ月くらい期間があるので最大で大体30票。このくらいの幅は許容範囲ということなのでしょう。ハガキはマグカップ抽選用って感じでしょうね。普通は。普通じゃない熱量のファンが本作にいるのかは分かりません。
 ちなみに私が好きなのは、流々チヌマグの順。さすがにマグチヌかもしれない。結果という意味では人間と邪神どっちが人気なのかは気になる。ナプタくんがマグちゃんに勝つ可能性もなくはない……のか? とかも。あとはやっぱチヌがどの位置に来るかですねぇ。トップテンはリアルに期待できるとして、トップ5に入ったらすごい。
 カラーページ。横幅小さめのアバンが面白かった。覚えてないけど、1話オマージュって可能性もあるか? 違うと思うし、確かめないけど。カラー扉に関しては、相変わらずチヌがやたら良い位置にいる。小さいけどセンターやん。まぁ、漫画のノドなので悪い位置という見方もできるか。


 web投票ページにおけるチヌのアイコンがマジ可愛いので、票数への影響大きいと思う。上位に入ったらチヌ回の催促という効果も生まれるので、チヌ頑張れ。けど流々ちゃんが低い順位だったら泣くので流々ちゃんは1位で頼む。

 本編。七夕。と同時に1周年記念感もある内容で、主要キャラは基本全部出てくる……と思ったらチヌが出なかったのが気になりますね。音沙汰もないなら別に気にならないけど、出そうで出なかったので謎い。初読時、「空きの犬小屋は伏線……チヌオチ間違いなし!!」とか勝手に興奮してしまったんですが、虚しい。
 錬がマグビームを制御してるので笑いました。ツッコミ役としてめちゃくちゃ頼もしいやん。まぁ、メタいことを言うと、あれは終盤で流々ちゃんがマグビームを促すのでその場面との対比。そして、「マグビームってのがあるんですよ」と一見さん、もしくはライト読者に向けた配慮。
 流々ママが出発することに対して落ち込むのが流々ではなくマグ。マグちゃんかわええ……という場面であると同時に、親の愛への渇望を乗り越えてる流々ちゃんの姿に泣きそうになるのであった。親戚のおじおば、もしくは田舎のジジババ目線。
 からのみんなの願いを聞いて回る。ここでレアキャラ大集合みたいなモンタージュになるので笑った。ちょっとしたカルトクイズ。
 からのミュッさま。流々ちゃんに名前を覚えてほしくてぬいぐるみに当たるミュッさまが可愛い。もはやあざといレベルかもしれない。これがもう一皮むけるとナプタくんのようになる。
 んで、流々ちゃんの一計。 “行くよッ!!! マグちゃん!!!” のコマ、流々ちゃんの顔が完全にバトル漫画の住人なので笑った。イズマくんのこと笑えなくなってきたな。
 マグビームを使った流れ星作戦。マグちゃんが直接叶えるわけではないので、マグちゃんも願うことができる、というのが見事。全方位的に優しい。マグちゃんを神扱いしない。
 神扱いしないんだけど、同時に、流々ちゃんがマグビームを補佐してる姿は理想的な使徒のようにも見える。対等な友達関係でもあり、神と使徒のようでもある。本作でもたまに出てくるこの感じ好きよ。

『アンデッドアンラック』

 裸になるのが今のところまったく意味ないので笑った。なんだろう、急に裸が恋しくなったのかな。今後物語的に何か仕掛けがあるのかもしれないけど、ぶっちゃけ今週読んだ限りでは話の邪魔というかノイズでしかなかったように思う。
 ウィンター楽勝でちょっとびっくりした。アンダーが活躍して「こんなのに勝てるのかな……」的な見せ場になるのとか身構えてたけど、一瞬。完全に交渉用にトドメ刺すの待ってた感じなのね。
 場所を秘密にするため目隠しとヘッドホン。細かいけど、ヘッドホンから「ズンズン」音が鳴ってる描写があるので妙に面白い。わざわざそこ描かなくても……という感じが好き。
 アンダーとこんにちは。知ってる人と知らない人。いきなりギスギスして、喧嘩になって……みたいな感じは昔を思い出しますね。意図的に似たような感じにしてるんだろうけど、ただ同じだとつまらない……ということで円卓を斜めにしてるのが最高。同じシチュエーションなのに円卓が斜めになっただけで印象がガラッと変わる。あのビジュアルは見事でした。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 ピッチャーは全方位的に最強。ただし、盗塁をピッチャー1人でどうにかしようとすると、必然的に投げる球が限られてくる。このロジックが鮮やか。徐々にワンマンチームの限界が見えてくるようで高揚感ある。
 そんな盗塁の件で「穴」として利用されたのキャッチャー。火伏が “こっからオレが取り返します オレが!!” と叫んだ直後、そのキャッチャーに “……” と無言のコマを差し込んだのが意味深。この徐々に、何か悪いことが始まってる感じ。直接どう悪いのかはまだ分からないけど、このままじゃダメだと明確に分かる感じが最高。
 んで、味方サイドの必殺ボール。超遅球だ!! 不知火守かっこいいよなぁ。あれが甲子園出れないのは高校野球のシステム的な欠陥だと思う(急に何の話)。
 それはそうと、スーパースターの火伏とは対照的に超地味な必殺技だったのが面白い。速球だと予想できていても、それでもハエボールが脳裏によぎって振り遅れてしまう……という漫画表現も絶品でした。

リコリスの毒』西水隆弘

 読切。ジャンプショートフロンティア。幽霊の姉とコンビを組む悪霊ハンター。入学後のホームルームでクラス全員にそう明かしてみんなどん引き。『ゆらぎ荘』やないか。このあとクラスで一番の美少女と仲良くなるキッカケの奴やないか……と思ったら少し違ったw
 序盤から “あーもう! しゃべっちゃダメ!!” “私は他の人には視えないし聴こえないんだから!” などとあり、見えない人にどう思われるか、という視点を強調してくる。これが布石だったのですね。うまい。
 そんなクラスの子から以来を受けて、幽霊がその子と仲良くなる……のは『ゆらぎ荘』。本作は生きてる方がその子と仲良くなる。この「仲良くなる」が物語のキーであり、幽霊を認識する方法がメガネ。なので外すと姉が見えなくなる。このオチが見事でしたね。ぶっちゃけこの一発のネタのために15ページがあると言っても過言ではないと思います。アイディア一発勝負で成立するのがショートフロンティアの魅力だと思います。
 さらに、ショートならではの良さとして、主人公の右目の火傷について、劇中で言及がない。まぁ、姉が亡くなった際の火事で負ったものだというのは分かるんですが、それだけ。それが彼女の、そして姉妹にとっての呪いになっている。そうビジュアルだけで理解ができる。あと、友達ができない理由にもなってそうですね。あれがあるから姉妹は世界に2人だけの関係であり、不幸ながらも彼女らなりに幸せを感じていた……そんなところにその壁を乗り越えてくる優しい子。
 説明が少ないので主人公が、姉のやったことを理解してるのか、確定的な描写はない。ないが、理解して、その上で “おねえちゃんがいればそれでいいから!!” だと思う。感情の発露として叫ぶのは当たり前の表現なんだけど、街中で叫ぶという行為が社会的にはリスクがあって、そのおかげでより2人だけの世界に引きこもることになる。これがハッピーエンドなのか、本当にこれでいいのか……的な余韻が楽しめるのもショートフロンティアの良さだと思います。まぁ、長尺でもたまにこういう開けた終わり方する作品もあるこたあるけど。
 ということで終わり。とても良かった。ショート読切ならではのシンプルな勝負が決まってたと思う。メガネ漫画なのも個人的に嬉しい。『呪術』的なメガネだし、歪な姉妹愛というのも『呪術』っぽいんだけど、メガネを用いたトリックがめちゃくちゃ面白いので最高でした。
 なんだけど、来週が雲母坂先生らしいのでちょっと作品の余韻が吹っ飛んでしまった感があって申し訳ない。めちゃくちゃ嬉しいです。ショート読切だとついこないだまで連載してた作家がサクッと帰ってくることが出来るんですかね。いやホント最高。嬉しい。あと本編後の予告文だと「雲母坂先生」となぜかフルネーム表記されてないのも謎くて面白いです。

『僕とロボコ』

 柏木トムは笑った。漫画家の話で『バクマン』ってめちゃくちゃ普通のチョイスなんだけど、普通すぎて逆に意外だったというか。 “そして売れっ子になって声優と結婚するんだ!!” も爆笑でした。 “そこだけ聞くとサイテー!!” とあったけど、普通に全部聞いても結構酷い話だったと思います。むしろ声優の名前をペンネームに組み込んでない分(たぶん)、柏木トムの方がまともと言えるかもしれない。
 てか、特別なロジックもないままロボコがGIGA掲載されたのは本作的にアリなのか。普通にすごすぎてインフレを感じる。てか、ルリが本誌掲載決まったのも相当よ。少女漫画だとリアルでも近いことが起きてて、すごいニュースになってたと思うんですが。

『アイテルシー』

 まさかの最終回であった。ビビった。先週のクイズは最後の大仕掛けということだったのか。
 んで、答えは「ん」。ローマ字で1文字入力して、日本語でも1文字になる文字、で考えれば6択に絞れてたのですね(aiueon)。その考えは完全に抜け落ちてました。悔しい……。
 回想の語り口はかなり鮮やか。情報量は多いんだけど、絵的な情報はミニマムで、そのギャップが奥深い味わいになってる。五十音会話という離れ業をやった動機としては弱いと思うんですが、まぁあれはギミック自体が漫画的に面白かったら個人的にはそんな気にならないかな。物語的にそれほど重要なエピソードでもないし。これが大ボス的な回だったらちょっと引っかかったかも。
 んで、犯人救済。犯人の精神が崩壊する最後の一押しとなったのが母親からのビンタなんですが、今回相生がその母親をビンタすることで彼は救われる。ここもシンプルながら感動的でした。先週の「包容力」の件も想起させられますね。五十音のための方便かと思いきや、実は真実が隠れていたのか? みたいな。
 そんな犯人がi課入りするのは驚いた。この日常が続いた場合、相生は彼に対してどのような態度になるのだろうかw
 んで、終わり。最終回でした。普通に残念である。先週に続いて終わる作品がショックだ。本作も上から10番以内には確実に入るくらい好きでした。今期の新連載2つ、相当面白くないと帳尻が合わないんだけど大丈夫かしら。

『アメノフル』

  “でも言う流れだっただろうがっ!!” は笑った。いきなりコレだったら「ひでぇ展開だ」となってたと思うけど、そもそも先週主人公が勝った際にも同じことやってるから文句言えないんだよなぁw
 からのガム使い。めっちゃ強そうだし、面白そうではあるんだけど、ぶっちゃけバンジーガムというガム使いのレジェンドがいるので、アイディア的な魅力はそこまで感じないのが惜しいところではある。ポップコーンがめちゃくちゃ面白かっただけに、というのもあるか。
  “うわキモ! セクハラ!” とか、 “ありがとうミサキくん… 命の恩人だよ” とか美人としてのたくましさ全開なのは笑った。最近出ないから忘れてたけど、本来こういう奴だったわ。
 そして、そのミサキくんありがとうの件がただのその場しのぎではなく、ミサキの株が上がりまくることで次の話に繋がる。ミサキが耐えられなくなるのも彼らしくて可愛いし、話がこじれるのもめちゃくちゃ面白い。ミサキという性別を限定しない名前に意味が出てくるとはw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 7/2は『ゴジラvsコング』待望の日本公開日……ではなく(でもある)、第一回世界SF大会。ということでSF小説おすすめの回。
 物語のスケールが膨らんだ際に仏教的な宇宙論になるのが日本SFの特徴、という紹介が面白かった。あまり好みではない予感もするが、日本の特徴と言われると興味深い。
 週ちゃんまったく関係ないんだけど、こないだラジオで紹介されてるのを聴いた『中国・アメリカ謎SF』『マーダーボットダイアリー』『クララとお日さま』あたりが気になってます。が、最近ホント小説を読まなくて困ってるのですよね……。そういう意味では短編集あたりからリハビリするべきか。週ちゃんチョイスだと『うどん キツネつきの』か。『三体』も映像化される前に読みたいけど、あんな長いと手を出す勇気がない……という子供返り。

次号予告

 新連載。先週の段階では、どっかで見たことある気がするんだけど、ブログ内検索しても出てこないから知らない人なんだろうなぁ、とか思ってたんですが、電子版限定で短期連載してた人だ。人ってか短期連載してた奴。続きなのかリメイクなのか『呪術』的なノリなのかは知らん。
 まぁ、あとはやっぱショートフロンティアの雲母坂先生が楽しみですよね。絶対に面白いに決まってる……と思いたいが、ぶっちゃけ『ボーンコレクション』以外は知らんので、どうなのでしょう。

目次

 ジャンプSBS。今週の新連載、「赤套のベロー」というタイトル案があったらしい。このタイトルだと主人公がレッドフードということになるおんで、だいぶ意味深……というかネタバレの予感すらしてくる。

牛は色盲なので赤いマントである必要はありません。闘牛で赤いのは演出です <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 別に「赤だからおかしい!」って話ではないからわざわざ補足しなくてもいいんだけど、この精度が低いと思われたら作品の説得力が減るので案外重要かも。マントが赤くて興奮してるのは牛じゃなくて人間の方、みたいな話のオチが好きです。

妻がマヌルネコの歌を歌ってきます。それやめてと言っても聞いてくれません。
(『SAKAMOTO DAYS』)

 なにそれ……と思ったら公式(日本で唯一飼育してる動物園)の歌だったので笑った。那須動物公園も行ってみたい。

愛読者アンケート

 新連載についてと、コミックスのおまけページについて。よく作者がボランティアで描いてるとか話題になる奴。ジャンプは知らん。
 購入するきっかけになるか。なる。めっちゃなる。そのために買うこともしばしば。雑誌で読んでる作品以外ほとんど漫画を買わないのもあって、買って帰宅後すぐにおまけページを確認する。そんでしばらく放置、とかよくある。
 読みたい内容に関しては、とりあえずあれば読みたいってだけなので特別これ! みたいなのはないかなぁ。ジャンプ作品だと割と重要になるのは過去の読切か。これはたまに否定的な人もいるみたいですが、私はあるなら読みたい。まぁ、今はどうしても読みたかったらジャンプのバックナンバー電子版で買って読めるんだけど、むしろ過去の読切の方が貴重みたいな意識は未だにあるかな。

総括

 水曜深夜更新になっちゃった。ごめんね。なんかいろいろあったのよ。一番の原因は火曜深夜に鼻水がアンストッパブルになったから。ユニオンに誘ってください。

 今週のベスト作品。『マグちゃん』かな。1周年にふさわしい内容だったと思う。チヌ不在は許さない……と思ったけど、文字書けないからか?
 次点は新連載と、読切、あと『アイテルシー』です。特別面白い最終回だったわけではないけど、とはいえ犯人の救済は感動的だった。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちら。

  • 水瀬ツムギ 『アメノフル』
    • あの手の猫かぶる美少女ギャグって定番なんだけど、本作はキャラクター描写の蓄積もあってめっちゃ笑ってしまった。

gohomeclub.hatenablog.com