北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』629話の感想

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 まだ終わりを意識するような話ではない。セーフ‥‥と思ったら身も蓋もないカウントダウン始まってしまった。

#629

 扉は古谷さん。写真でも撮ったかのようにポーズを取っててめちゃくちゃ可愛い。とか思ってたら今週の本編でぶったまげることになるのであった。

 9月ということで新学期。たぶん。残暑見舞いに興味を持つタカくん。テーマが渋い。高校が舞台の漫画とは思えない発想である。
 からの残暑見舞いを書く相手としての古谷さん。スズ曰く「義理堅い」らしい。だから古谷さんが良いのでは、というスズ案。まぁ、距離のある人で手紙出せる間柄の人、というのがそもそも限定的というのはあるか。ウオミーだと頻繁に会ってるだろうし。残暑見舞いとか古いしきたりを守ってそうだから、という話は出てこないのが良い。あくまでも「義理堅い」。
 からの会長。古谷さんに会いに行こうとの誘い。突然でサブタイの通り「脈絡のない話」なんだけど、残暑見舞いからの、という繋がりが明らかになってオチ。見舞いの意味がちげぇよ、と言いたくなるような言葉遊びのようなオチ。

 ということで古谷さんち。いつぞや決めたマンションの一室ですかね。ちなみにアリアも同行。アリアは元々会長と一緒に行く予定だった可能性もあるかな。この3人は同じ時期に生徒会として過ごした仲なので。
 んで、古谷さんちに入ると、サプライズ。2コマぶち抜きなんだけど、衝撃であった。古谷さんの上半身が露わ。ただし背中。本作史上、本作家史上でも屈指のセクシーショットなのではないか。マジでビビった。スチームガードとかでお茶を濁したりしない分、露わなバックショットの迫力がすごい。マジで「エロすぎません?」とかハラハラしてしまった。ドキドキもした。古谷さんの動揺が1ミリも感じられない、真顔というのも独特の魅力があったと思う。覗かれて赤面、みたいな場面ではない。あぐらをかいて堂々としてる、という良さがどこかあると思う。
 ということでオチなんだけど、タカアイズを会長が塞いでるので笑った。そもそも会長がタカスズの2人を誘ったから‥‥という話でもあるので、あの瞬間、最も焦ったのは古谷さんでも、タカくんでもなく、会長だったのではないか。4コマ目の古谷さんは4人に対して正面を向いてるんだけど、これは服を着た後なのか、まさかとは思うが‥‥とか想像が広がってしまう。

 足の骨折。先ほどのセクシーショット。露わになってるようだけど、実は肝心の骨折部分、右足は絶妙に隠されている、というのも何気にすごい。前のネタで骨折を見せるのは、あの時点では余計な情報、ということなんだと思う。インパクトある絵面だったけど、それでも見せない部分にも工夫を感じる。
 足を骨折してるので服の着替えが大変そう。カヤが気を利かせて何をくれた、という話でオチ。前のネタは上半身、このネタでは下半身の脱衣事情。話の流れ、全体の構成も見事である。古谷さんの全身を網羅するかのような話。

 差し入れグッズ。会長からは運動不足だからサプリ。スズは熱中症対策に冷却タオル。アリアは座りっぱなしだからと、でオチ。アリアのオチのインパクトがすごいんだけど、よく考えるとこの3つの差し入れ(の目的)は足の骨折に限らず、コロナ禍におけるステイホームの際に役立つものという解釈もできそう。みんなもアリアの持ってきたグッズで血行を良くしましょうねw

 差し入れのないタカくん(描かれてないだけかも)、力仕事を買って出る。ベランダにある洗濯物の取り込みを頼まれる。ちなみに出したのはナツキ。南北コンビがそれぞれセリフの中に名前が出てきたけど、まさか2人の出番はこれが最後なのでは‥‥とか考えてしまうよなぁ。
 どうでもいいけど、ナツキとだけ書くと別のキャラのことも考えてしまいますね。南野ナツキ。
 んで、洗濯物の内容でオチ。タカくんが静かに辞退するので笑った。例の背中の際は会長に目を塞がれてたけど、今回は自ら。2つのネタで、古谷さんは無頓着すぎる、というのがよく出てる。あのタカくんの鈍感を上回るレベルなので相当。
 てか、裸は出るわ、下着も出るわ、と今週の古谷さんすごい。

 昼食。会長がリクエストに応じる。風邪ではなく骨折なので食べるものには制限がない。夏ということで辛いもの。嬉しそうにリクエストする古谷さんが可愛いんですが、それに対する会長の返事でオチ。合ってるけど、何かが違う。 “夏といえば辛いもの” から連想する辛いものとは何かが違う。この微妙なすれ違いは笑った。考えたことなかったというか、言葉にしたことがなかったタイプのオモシロ。会長の辛さはむしろ涼しげなイメージがあるかも。まぁ、夏だから、の理屈には合致するんだけどw

 んで、会長のチャーハンが完成。その場にあったもので作れそう、という意味で絶妙な料理だったと思う。事前に準備してたわけじゃないんだろうな、と何となく分かる。たぶん。
 チャーハンを食べた古谷さんのリアクションでオチ。あまりに辛くて涙が出たのかと思ったら、というもの。辛くて涙、というのも辛さの種類によって違ってきますよね。元々古谷さんが想定してた方向の辛さだとあまり涙が出る(と誤解される)って感じではないと思う。逆に言うと、このオチに向けて前のネタでの会長のオチが逆算されたのではないか。
 オチの古谷さん。そういえば今週はまだ古谷さんのオールドギャグがないのだった、という感じで最後の最後に飛び出るのが良かった。セクシーショットもいいが、やはり古谷さんといえば。


 終わり。最終ページに “完結まであと11話” とカウントダウンされるようになってしまった。残りの号数から勝手に察してたんだけど、大々的に明言されてしまった。何というか、マジでアレだな、死に向かってるような感覚に陥る。
 今週のお気に入り。やっぱ古谷さんのバックショットでしょう。ぶったまげたし、めちゃくちゃエロいし、オチのコマも面白い。マジで面白かったけど、来週別のキャラがセクシーショット披露したら最終回までのお約束ということで確定っぽいですね。終わりを意識したくないから素直に喜べない気がする。だとしたら、最終回で一斉パンモロという線はナシでしょう。その代わりという解釈をするのが妥当だと思う。まぁ、そもそもパンモロは無理な気もするんですよね。増ページして全キャラ網羅するってのも可能性としてはあるけど、現実的に考えると怪しいのではないか。

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