北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』634話の感想

20211007030410

 完結予告以来、最もショックを受けた回でした。ついに本格的にカウントダウンが始まってしまった……的な実感。つらい。


#634

 扉はアリア。本編には出てこない私服。そしてデカデカと「今週はアリア回!!」との文字。蓋を開けてみたらマジで怒濤のアリア回でした。極端に特別なシチュエーションってわけではないのが逆に、アリアのキャラクターのみで突っ切る、という気概を感じる。

 タカアリの2人。タカボタンが外れたのでアリアが直す、というのでスタート。
 アリアが誤解を招くようなセリフを吐いてオチなんですが、アリアの場合は誤解というよりワクワクしてるような雰囲気があってそこが魅力ですね。それに対するタカツッコミが、言ってることはおかしくないので断れない、という感じなのも面白い。

 ということでボタンを直すアリア。アリア越しのタカくん、という2コマぶち抜きが迫力あって良い。別に色っぽい要素はない絵なんだけど、2人の下ネタのない日常感も含め、何やら魅力的な場面である。
 アリアの手慣れた様子が魅力的なのですが、なぜ手慣れているのか、という理由でオチ。目新しい情報ではないんですが「そういえば!」というオチなので笑ってしまいました。アリアが積極的に下ネタを言ってるわけではないのも良い。空耳とも違うナチュラルさ。

 そろそろ時間なので中断、ではなくアリア張り切る。1つ前のネタにおける日常感あるアリアの表情も良いが、この張り切り顔も大変可愛い。そして、「いつもと違うことするから‥‥」というオチに至るのも良い。いつものアリアだったらこういうことやらなそうというか、普段ならこういうネタは別のキャラが担当しそうなイメージ。それをアリアがやるという特別感であり、アリア回としての充実度だと思う。

 ということで針で負傷したアリア。タカくんの唾液で消毒だ! みたいな展開にはならない。ただ、その期待は思わぬ方向で叶うことになる、という後のネタへの布石。
 絆創膏を持参してるアリア。なぜなら‥‥という理由でオチ。ソーイングセットを持ってた理由は(まだ)まともだったのにw
 ここに来てめちゃくちゃアリアらしいネタというか、今までの長い歴史の中で繰り返されてきたアリアの某部位についての話になるのが良い。良くもあるけど、集大成なのかと思うと寂しい。

 タカブレザーにアリアブラッドが付着。「アリアの体液が!!」とか余計なこと考えてるとタカくんが正論かつ素敵なこと言うのであった。これまでの話、タカくんは完全に受け身で、彼自身は何もしてないに等しいんだけど、何もしてないのに好感度爆上げしてくるのがずるい。そして強い。
 そして衝撃のオチなし。4コマ目が何も落ちてない。アリアのリアクションが意外。とはいえ、ここに来てアリアが何かふざけたことを言うのではなく、タカくんの好意を真正面から受け止める、受け止めるだけ、というのが味わい深い。まぁ、昨今の状況からだとやはり「これが最後か」とか思ってしまうんですが、とにもかくにも特別感がすごい。
 特別感といえば、左ページの柱、人物紹介ではなく「七条アリア回!!」と改めて強調してくる特別仕様。まぁ、ここまで2人しか出てないのでスペースが余ったというのもあるんでしょうが、「やはり最後だから‥‥」とか考えてしまう。

 シノスズ登場。3本目で言及された委員会のタイムリミット。急かされたタカくんが事情を説明するも‥‥というオチ。これは笑った。タカくんに落ち度がありすぎるのもそうなんですが、ここでの誤解が下ネタではないのが良い。アリアとの関係を誤解されるワードがそれですか? という良さ。変なとこピュアというか、乙女な一面が出てるよね。

 誤解がとける。4人で笑いながらもアリアがコラコラ的なアクションをし、そういえば‥‥とある事実に気づいてオチ。ページを跨いだ布石が利いてますし、好意的なのは明らかなお叱りをアリアが入れるという2人の関係性も魅力的。直前のオチもそうだけど、いつもはヘビーな下ネタを放つアリアがこんな乙女チックなことを‥‥という驚き。最後のアリア回というのを強く感じさせるオチなんですが、それにしては控えめに思えるバランスなのが本作らしくて好きです。まぁ、最終回はパンツの可能性あるけどなw(怪しいとも思う)
 疑似的なキスというと会長がガラス越しにやったのが本作史上、というか本作家史上最もストレートな表現であり、最もロマンチックな絵面だったと思うんですが、ここに来て疑似キス業界にアリアが殴り込み。まぁ、そこまで大々的に煽るほどのことではないとも思うんですが、とはいえ本作的には大イベントだったのも間違いないと思います。問題としては、「来週以降はつまり‥‥」という考えがどうしてもよぎってしまう点ですよね。つらい。


 終わり。ということで残り6話。最終話が会長単独になるのか、全員パンモロになるのか分かりませんが(ダブル会長もあるかも)、最終回を除くと残り5話。それを1人ずつやっていくとなると残りのメンツは‥‥と考えてしまいますよね。会長、スズ、ウオミー、森さんあたりは確定だと思うのですが、もうこれだけで4ですよ。枠が少なすぎる‥‥。タカくんとのラブコメ的な関係性を重視するならムツミも期待できるかもしれないが(頼む)、生徒会という要素を強調するなら横島先生もあるかもしれない。最後の横島回で生徒会顧問というのを打ち出すなら小山先生の出番はなさそうかな。あとはカエデちゃんあたりもなぁ、当落線上って感じですよね。あとは、トリプルブッキングで1話やるかも‥‥まぁ近年はあまり出てないのでここは薄いかな。てか、こうして考えるとコトミ回がないのも変な気がしてくる。
 などと考えてるとキリがないのですよ。それだけ今回のアリア回には衝撃があった。完結予告がされてなかったら割と何てことないアリア回と受け取ってたと思うんですけどね。
 今週のお気に入り。一番笑ったという意味ではタカくんの “今 血痕の話を” 。アリア的な良さとしてはボタンを縫うアリアの2コマぶち抜きですかね。あそこのツーショット、本当に良い。
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