北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年45号の感想

 ちょっと気が早いけどコート着ちゃおうかなぁ、というくらいの気候が好きです。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in 英語。『NERU』あけび。漢字ちょっと自信ないです。英語で分かりやすいんだけど、「boredom」が分からなかった。「退屈」らしい。マジか。結構使い道ありそうな単語なのに。boreの名詞がなんでdomなんだ。むずいぞ。

表紙

 『ONE PIECE』。なんか企画やってたのは知ってたけど、全然追ってなかったカルトクイズ的な奴。ただでさえ『ONE PIECE』は情報量多いのに、連載期間も膨大なので大変だ。カルト知識がそのままギャグになる『恋するワンピース』の存在にも納得ですわ。普通の作品だったらあんなに続かない。

読者プレゼント

 クラシックやらマエストロやら。『PPPPPP』ネタかな? と思ったけど、あれはピアニストだから微妙に違うか。クラシックはみんな同じだろとか思ってしまってた。苦手なジャンルなので話の精度が非常に低い……。

巻頭カラー『ONE PIECE

 カラー扉がeスポーツという感じなんですが、かなり好き。猫耳ヘッドホンしたナミの姿勢がゲーマーっぽいくて良い。あと、プレイ画面の中の一味がそれぞれ有名ゲームキャラを元にしてる……のか?? という感じ。たぶん明確に元ネタありそうだよね。全部は分からないのが悔しいですが。スマブラキャラで統一されてるとか考えたけど、関係なさそう。
 本編。ヤマトはモモの子守かと思ったら早速別行動だったでござる。まぁ、ヤマトをモモの補佐で終わらせるのは惜しいってことなのかな。分からんでもない。ただ、バトル的な活躍になりそうな感じでもないですよね。今んとこ。
 サンジとクイーン。ブラキオザウルスがくだらなすぎて笑った。正直笑ってしまったのが悔しいくらいくだらないんですが……。あれだな、カクのキリンの拡大解釈のときと似たノリなのかな。ただ、めちゃくちゃ動物ネタはスマイルでやったので、天然悪魔の実でもやられると少しややこしさはある、とも思う。けど、笑ってしまった。くやしい……。
 サンジ覚醒の予感。正直サンジは一家の遺産を利用しないまま戦ってほしい気持ちもあるんだけど、まぁそれだとクイーンに勝てるイメージがしにくいってのも事実か。『巨人の星』のラスト、親に鍛えられたすべての能力を否定する大リーグボール3号で戦う、みたいな話が好きなのよ。まぁ、こっちは和解のようなものをしたから使っちゃうということなのでしょう。

僕のヒーローアカデミア

 AFO、スターさんがご所望らしい。ということは単に彼女が強いのではなく、彼女の個性が強い、もしくは超便利ってことなんでしょうね。
 今週はスターさんの活躍が見れる明るい話かと思ったら一気に絶望の種に変えちゃうので笑った。爽快なバトルが見れると思ったのにw いや、これは先週の時点で予期しとけよってことなのかな。
 てか、AFOが海外でも活躍してたらしいのは意外。1人ずつ対面で能力使うもんだと思うので、活動の規模には限界があると思うんだけど、そこらへんどうしたのかしら。日本での活躍が海外にも広まって、シンパが集まったとか、日本からシンパが世界に飛び立ったのか。
 そんなスターさんと弔くん。いきなり全開やん。ここまで無駄なく進むとは思わなかった。てか、無駄がないというか、溜めがないとかそういうレベル。
 弔くん登場の際の手のアップ、超かっこいいですね。やっぱ本作は手ですよ。何にしても手の話。手に穴あいてて「聖痕かな?」って感じなんですが、弔くんの場合は違う気もする。ハリウッド映画とかだったらほぼ間違いなく聖痕だと思うんですが。よく分からないけど、弔くんの空っぽな現状、器であることをあの穴が示してる、とかどうかしら。

『僕とロボコ』

 ガチゴリラ、モテ始める。ボンドが想像以上にインセル的なリアクション取るんだけど、ここまでだったっけ。まぁ、非モテ言動みたいなのはオタクのたしなみとか思ってそう(作者含め)(良いこととは思ってません)。
 ボンドの話かと思ったらアカネの話であった。てか、ボンドの件は何もオチがつかないまま終わる。マジかよw ガチゴリラがモテ始めてどうしようの件、放置。放置というか、このままモテムーブを続ける様子。来週以降、校内の場面どうなるのかしら。モテるのが前提となるのか?
 んで、アカネのリアクション劇場。本来だったらガチ君のモテムーブをたくさん見られて喜んでもおかしくないと思うんですが、どんどんダークサイドに堕ちていく。ボンドと同じ展開ではあるけど、こっちの場合は恋心由来なので印象はまた別か。いや、恋心由来だからこそ醜いとも言えるw

『夜桜さんちの大作戦』

 閉所でのバトルになるかと思いきや、一気に街全域がフィールドになる。これはこれで面白そうやん……と思ったら街要素を活かしたバトル描写は皆無のまま次の話に移りそうなので少し残念。まぁ、まともにバトルが成立しないレベルというのは分かるんだけど。
 んで、百の正体。女系の一族を外様である婿が破壊するという構図が面白いと感じていたら、外様ではなくむしろオリジナルそのものであった……みたいな話に。ここまでスケールでかい話になるとはなぁ。父親という属性が薄まるのは単純にがっかりな気もするんだけど、一族的にもっと上の存在と考えるとまたそれは面白そう。
 よく考えたら近親相姦的な感じで気持ち悪さも感じるんだけど、そこで子供が出来た理屈はまた別にあったりするのかな。

『アオのハコ』

 あまりにあっけなく終わってしまった件。あっけなさの絶望を雛視点でもう一度描いたのが良い。たしかにああいう「もう終わり?」というのは外部の人間の方が感じやすいというか、何もしてないからこそ何もなさが不気味に感じられる、みたいな感覚。この感じ、この機微が良いね。
 てか、大会全部終わってしまった。兵藤くんとか遊佐くんとかめっちゃキャラ立ててたのに今度どうなるんだろう。大会の度に出てくる感じになるのか、今後の日常に顔を出すようになるのか。新キャラの出番があまりにあっけなくて大喜や雛みたいな感覚に陥ってしまうw
 悔しいけど頑張ろう的な気持ちでいると(気持ちを作っていると)自宅に喜ぶべき勝者がいる。ああ、この同居ならではの複雑な感じ面白いですね。「憧れの先輩と同居やったぜ」的なのんきな話だと思ったら意外なデメリットというか、困ったことが起きる。あの居場所がない感じ、つらいね。別にスポーツに限らず受験とかでもあり得る話なので説得力を感じる。あんな同居なんて99%の読者が経験ないはずなのに。

センターカラー『Dr.STONE

 終決章突入記念で2号連続カラー。終決章、なれない……。漢字の変換もめちゃくちゃ大変である。
 本編。娯楽メディアが欲しい。てっきりプロパガンダ的な話になるのかと思ったら直前でストップした。さすがに感じ悪すぎるので控えたのかな。ぶっちゃけ、冷静に考えたら世界中の人を石化から起こすけど、彼らの意志はほとんど無視して利用できる人材としか見てない。そういう各々の心理が絡み合う心理戦は本作興味ないのでしょう。龍水の悪人ギャグみたいなのはあるけど、漠然としたレベルでギリ終わってると思う。まぁ、悪い面が表に出過ぎると下手すりゃ司に殺される世界なので仕方ない。いや、司のアリナシの基準を完全に把握してるわけじゃないけどたぶんそう。
 ファミコン登場。ファミコンの小ささに感動しますね。それはいいんだけど、初期ファミコンソフトみたいなのってクロムとかはいいけど、石化復活組からしたら退屈極まりない娯楽だと思うんだけど、それはいいのか。「この世界にファミコンができた!」と一味が喜ぶのは分かるんだけど、当初の目的って復活した大勢の人たちをまとめあげるための娯楽メディアじゃん。復活したての人にとっては昨日、21世紀だったわけで、いきなり自信満々な顔してファミコン渡されてもポカンとしちゃうのではないか。あと、ゲームって言うほど老若男女を魅了するメディアじゃないからね。一部の世界で熱狂されてるだけだよ。ここらへんも本作の規模、復活人口の増えれば増えるほど無理が出てくるあたりだと思う。
 AIが人間にチェスで勝った話は象徴的で面白かった。直前に龍水がファミコンAIに負ける話から持ってくるのが豪腕ですよね。正直龍水の強さが分かんないし、ファミコンレベルじゃさすがに無理かと思うんだけど、話の流れはスムースなので何か感動しちゃう。ここらへんがうまくもあり、人によっては飛躍が大きすぎると感じるのだと思う。個人的にここはすごい良かった。人智を越えた未知にはロマンを感じる。
 からのホラー展開も良かったなぁ。厳密には、ギャグ顔を挟んだのがマジ余計だと思うけど、まぁあのギャグ顔は「そこまで深刻な話にはなりませんよー?」的なブラフだったと考えれば効果的だったとも言える、のかもしれない。

『逃げ上手の若君』

 若がエロい(直球)。現実もイメージも非常に良い。贅沢を言えば、タヌキのくだりではもっとコスプレっぽくしてほしかった。
 舌戦においても逃げスキルは適応可能。「言い逃れ」という字面一発で納得させるから面白い。ある意味スリルジャンキーみたいなところがあるのかもしれませんね。
 人力ウソ発見器。絵面のヤバさが笑えるんだけど、直球の質問だからこそヤバい、とハラハラさせられるから見事だわ。からの外野の音で妨害らしいんだけど、「コラやめなさい」で終わりそうな話に思える。どうなるんだろう。あまりに勝手すぎる行動なので止められない理由がない気がする。

『破壊神マグちゃん』

 体育祭。混沌組参戦!! ってさすがにそれは無理があるというか、一般人がマグちゃんを見ても何とも感じないのはいいけど(ドラえもんが住人に驚かれないのと同じ)、これはさすがに……と思ったら超絶便利装置と化したノスコが絡んでるので笑った。ちゃんとロジック挟むのはさすがだけど、万能すぎてちょっと不安にもなるw あと一歩で何でもアリ。まぁ、ちゃんとその件についてツッコミを入れる人がいるし、よりによってそれが悪役とされる人たちというのがナイスなバランス感覚。流々ちゃんだとどうしても身内感出るので、彼女だけだと「体育祭を楽しみにしてた生徒もいるだろうに……」となってたと思う。そこをミュっさまがものすごく正しいことを言ってくれるw あと、あっちには教師がいるのも地味に大きかったのではないか。一応学校側の人間に理解者(事態を理解してる人)がいる。
 遅れて登場するイズマくんが普通にかっこよすぎるので困惑するw 前もこんなこと書いた気がするけど、彼、学校でモテ散らかしたりしないのだろうか。ポンコツぶりもお馴染みになってるならいいけど(いいのか?)。
 決戦は騎馬戦。マグちゃんがちゃんと流々ちゃんの言った「協力」をして勝ったのが良いよね。我が我がではなく、切り札としてウニ助を使う。戦略としても物語としても見事な決着だったと思います。人数はルール上大丈夫なのか、少しだけ気にはなるw 背景で5人の組が映ってないか探してしまったよ。クラスの人数が4で割り切れなかったら余りの人を入れた5人の組が発生する、というのならリアルに全然あると思う。
 大オチとしての縄使い流々ちゃんちゃんで笑った。 “…さてとっ” のコマにおける強キャラ感がすごいw 今週は本作の中でもかなり大騒ぎしたので最終ストッパーとしての彼女の存在感が光る。

『PPPPPP』

 レの人。何でも夕焼けになってしまうらしい。曲の解釈を踏まえた上での夕焼けというか、解釈が何でも夕焼けと結びついてしまう感じだろうか。いや、そもそも夕焼けじゃない説も出てきたんだけど。
 寂しがり屋で、ラッキーと仲良しだった、轟音。ここらへんのキャラクターが全部そのまま曲に反映されるんだろうな、というワクワクありますよね。ここが本作の強みだと思う。バトル漫画とかでもそのキャラクターの内面を反映した能力だったりすること多くて、基本的にはそうあるべきだと思いますけど、本作はその結びつきがより深い。そして作内の理屈が確立されてる。
 仲良しだから倒したくはない。と思ったら向こうはめっちゃ好戦的。その怖さもあるけど、それより彼は敵ではなく救うべき対象ということですよね。相互理解しなければならない対象、と言った方がいいかな。最後が “わからせてあげるから” だったので。

『高校生家族』

 「わからせ」からの「寝取られ」だ……!!(エロ漫画脳やめろ)
 ハドソンくん。漫画好きキャラは控えめにしつつ再登場って感じかしら。「カス」「デアイマシタ」のくだりとか、カタコト日本語ギャグとして完成度が高いので超良かった。感心を通り越してちょっとした感動を覚えたレベル。カタコトの発音を笑うとかよくあるパターンだし、正直どうかと思うんだけど、本作はそれだけじゃないレベルに達しててすごい。「カス」のくだりとか、あの場でハドソンくんが最も伝えたい、最も言いたい気持ちが高まってるのは「貸す」じゃないですか。だからそれを最初に言った、というのは自然だし、これは英語日本語が逆転してても起きそうな現象だと思う。
 オチ。彼女持ちだから自然とモテ言動が出来た、と考えると納得度高いんですよね。もしくは心の余裕か。彼女のいる人はよりモテ、彼女のいない人はよりモテない。つらい現実だ……。
 ラスト、ノーパソ越しにチュッチュしてたんですが、一体何が行われていたのだろうか……。電話越しとかでたまにあるキス音を伝える奴(電話にキスしたり)だとしてもマイクはノーパソについてるはずなんだよな。画面もしくはカメラに向かってキスしてるのだとしたら、同様にヤバいw

センターカラー『VROOM!!!』町田麗弥

 15回金未来杯。初めましてかと思ったら2019年に一度読切載ってた。『ギソウ武伝』。中華ファンタジーで師弟もので、当時の私も面白がってるようでした(詳細は覚えてない)。
 本編と関係ないバイクの扉イラストって昔はよくあったよねぇ。とか思ったんですが、本作は当然バイクもの。すげぇ珍しいジャンルだと思うのでこの時点で面白い。てか、好きじゃなかったら絶対にやらないジャンルだと思うのでワクワクもある。そして、実際に読んだらめちゃくちゃ面白かった。ちょっとヤバいな。金未来杯もう終わってもいい気がするw
 自動運転の車の反乱。AIの反乱ってSF的にめちゃくちゃ定番ですけど、そこにワンアイディア載っけてるのが良い。問題は車キャラに表情がない……と思ったら表情のあるバイクが出てきて仲良くなる。
 妹の名前がハル。機械の反乱で「ハル」という名前は意味深すぎる。さてはこの妹がすべての元凶……と思ったら全然違ったw そもそも機械の反乱でもなかったらしい。なんでや。『2001年宇宙の旅』やろ。
 からの人間の血を吸うエイリアン(たぶん)だったと明らかになる場面もめちゃくちゃ分かりやすい。スムースかつ情報量が多い。赤い煙を吐くのは血を吸うからなのね、と腑に落ちる気持ちよさもある。そこに妹は妹じゃなかった話に繋がる。ここで「赤の他人」という言葉を使うのが見事ですよね。赤とは血であり、血の繋がりのない兄妹がバイクと血の繋がりを持つようになる。互いに理解し合い、支え合えばそれだけでみんな家族やで、的なメインテーマの語り方がうまい。
 喋る車っていうと『カーズ』とか『トラウスフォーマー』とか、古くは『クリスティーン』『ナイトライダー』あたりが連想されるけど、本作が一番近いのは『ヴェノム』じゃなかろうか。あの映画にもバイクアクションの場面あるし、割とマジでインスパイア元になってる気がする。「『ヴェノム』のバイクシーン最高だったけど俺バイク好きだからバイクに寄生される奴描きたい」的な。
  “俺も劣等種だったつー話” というセリフがあって感動的だったけど、これも『ヴェノム』であったよね。新作楽しみだなぁ。なぜか日本だけ公開が遅いので泣ける。とにかく『ヴェノム』は面白いし、少年漫画好きな人だったら刺さりやすいタイプの面白さなのでよかったら観てね。
 本作みたいなヒロインさらわれ展開のある作品ってたまに「さっさと殺せばよかったのに」となりがちだけど、その点については序盤の場面で説明されてますよね。そういう手際も本作めちゃくちゃうまかったと思います。ノンストップで面白いように見えるけど、するべき説明はものすごく丁寧に、それでいて順序もしっかりしてる。
 ということで、搾取の象徴だった血の煙が、反撃の狼煙へと反転してエンド。終わり方も完璧だったのではないでしょうか……。正直この設定でバイクアクションをバトル漫画的に描くのは至難の業だと思うので少し不安もあったんですが、うまいことドラマ的な盛り上がりと決め絵のかっこよさでごまかされた。反撃の狼煙があがった時点で話が終わったのは、そういう兼ね合いもあるんじゃないかしら。ボスキャラとのタイマンみたいなバトル描写が想像できない。
 とにかく終わり。めちゃくちゃ面白かった。最高やんけ。正直な話、「今年はショートフロンティアあるから金未来杯はいっかなーw」とかナメた態度だったんですが、いきなりクリーンヒット食らわされてしまった感。最高でした。タイトルがめちゃくちゃ頭悪いのも含め好きです。頭悪いけどちょっと感動的でもあるかな。

ブラッククローバー

 視点がユノに移ることで、兄弟の戦いが「気づいたら負けてる」になる絶望感。場面としては静かになるけど、ハラハラなどのテンションは最高潮のまま維持される。
 んで、ユノ。完全に絶望。というか、諦めですよね。結構どうしようもないレベルまで落ちてしまった、諦めてしまった。だけど、「こんなもんじゃない」と奮い立たせるのはアスタがいるから。この心では諦めてしまったけど、自分にウソをつくかのように、自分にハッパをかけるというのが感動的でした。無理だと分かっていても、無理してでも立ち上がる、そんなチカラを与えてくれるのがライバルという存在。その場にアスタがいなくてもそれは有効。
 ユノ覚醒。シンプルにイケメンすぎる。ここまでシンプルなかっこよさは逆に少年漫画で主役になりづらいのでは……みたいなメタ的なこと考えちゃう。アスタの泥臭さがあるからこそ、その対極としてのユノが成立するというか。

センターカラー『ウィッチウォッチ』

 宮尾さん回。宮尾さんってミャオが由来だったのか……と劇中のギャグで気づかされる。本作はこういうダジャレ名前ないと思ってた(メインキャラでは)けど、案外違うのね。油断してたというか、盲点でした。覚えてたら今後気にしてみます。
 宮尾回にケイゴがプラス。変身友達ということね。ただし正体を知ってるのは変身時のみ。ここらへんの緊張状態が面白いと思ってたらあっさり変身するのびっくりした。というか、三日月が雑すぎるんだよなぁ。篠原先生だったら絶対日常の中に潜む意外な三日月でオモシロ入れてくると思ったのに。あまりの雑さに肩透かしであった。逆につまようじのくだりはめちゃくちゃ篠原節を感じる。逆向きの字をうまいこと書けてない感じがリアル。ちょっと分かりにくさもあるんだけど、リアリティを追求する姿勢が良い。
 んで、契約。強い使い魔が欲しいという当初の目的は予想外の形で叶うことになる。ただし、月に1回。満月の夜だけ狼男になるのと同じなんでしょうけど、毎週末とかでもよかったのに……。なんて控えめな狼男なんだ。
 冒頭の場、 “あの狼男との激闘を見てあらためて思ったわ” とあるのも伏線ですよね。ここでモイちゃんみたいな強い使い魔が欲しいと思ったけど、この激闘のもう1人の当事者をそのまま使い魔にすることになる(使い魔的な関係を結ぶ)。
 どうでもいいけど、狼モードのケイゴ、今後も定期的に出すんだったら固有の名前が欲しい。感想が書きにくくて困る(知らんがな)。

『マッシュル-MASHLE-』

 『ヒロアカ』やん。暴徒と化した民衆が学校に押し寄せ、主人公と一番仲が良い女の子が説得する。『ヒロアカ』やん。お茶子やん。同じ号とかだったらミラクルで笑えるけど、微妙にズレてるのが影響受けてるとしか見えなくて面白い。まぁ、お茶子だと思ってるとレモンが “妻です” とか言い出すので笑った。
 ミソジニストが出てきたのはいかにも現代的で面白かったんだけど、そんな状況からマッシュが救うことでみんなの見る目が変わる、という結論はちょっと陳腐だったようにも感じる。まぁ、本作にそこまで凝ったロジックは期待してないんだけど、とはいえ本作的にかなり重要な話だったとも思う。
 ただ、あそこで檻を壊したのは象徴的で良かった。檻に穴をあけ、檻を投げる。「檻に囚われてるのはどっちなんですかねぇ?」と言わんばかりの展開が痛快でした。固定観念という檻。

『SAKAMOTO DAYS』

 タクシーの車内で殺した直後に “ったく一般市民区域で暴れやがってよぉ” とあるので笑った。誰もルールを守ってないw 最初、あのタクシーも殺連なのかと思ったけど、困惑してたからたぶん一般の人だよね。可哀想に……。
 からの神社。なんで神社でカツ丼喰ってんだ……とマジで混乱した。とはいえ、本作に神社が出てくる、このことのワクワクは大きい。バトルフィールドとしての神社、めちゃくちゃ面白そうじゃないですか。ホームセンターもそうだったけど、かゆいところに手が届く作品である。ただし、面白ければ面白いほど、フローターさんは大変w
 すげぇ面白そうではあるんだけど、ぶっちゃけ酩酊ルーにボコボコにされてたので、ORDERなら余裕だろうとしか思えない。このまま普通に勝っても面白くないけど、どうなるのかしら。やっぱ「奴は四天王の中でも最弱……」論法か?

『あやかしトライアングル』

 何をやっても可愛くなってしまうショタ化の呪い。可哀想ではあるが、冒頭の “こらボクー!!” めっちゃ良かったw
 何をやっても可愛いってのもあるけど、食欲不振なのでそもそも弱い。強いまま味方になるのではなく、人妖としての本質、人妖の罪の本質を失うことで懺悔するというか、生まれ変わるという感じかパワーバランス的にもちょうどいいし、ショタ化して可愛くなる理屈にもなって、悪役が味方になる本来なら無理のある展開に対する言い訳としてもうまい。もちろん無数の被害がチャラになるとは言ってないけど、その罪について忘れるわけではない、という本作のスタンスがめちゃくちゃ良い。

『パンチマン』高野諒太

 読切。ジャンプショートフロンティア。
 マスクドヒーローだけど、父親。娘に愛されたい父親が主人公がってかなり珍しいよね。ハリウッド映画だと「またかよ」って感じなんですがw こういう題材を扱えるのも本企画の良さだと思う。
 怪獣と戦うヒーローが実は、という話なんだけど、キャラクターが全般的に可愛いので好き。全体のデフォルメのバランスが統一されつつ、主人公の冴えないオッサン感、妻、娘、娘の友達、博士と各方面が魅力的。あと怪獣が謎のうわごとつぶやいてるのも可愛い。まぁ、ああいう小ギャグみたいなの、割と定番でもあるか。
 娘を助けるが、正体がバレてしまう。足の臭いでバレるのかと思ったら人形だったw それはいいんだけど、正直ここの “たまにかっこいいとこあるのよ” が怪獣対峙の姿だったのは物語のオチとしてちょっと物足りなかった。主人公が娘に愛されたいのは父として、じゃないですか。だったらヒーローとしての活躍に感心するんじゃチグハグだと思うの。この手のマスクドヒーローものだとやっぱ『スパイダーマン』が最強だと思うんですが(ここではサムライミ版1作目の話をします)、MJは最初スパイダーマンのことが好きだったけど、最終的に本当に好きなのはスパイダーマンではなくピーターだったと気づく。だから感動的。スパイダーマンのことが好きなままで、ピーターが「僕がスパイダーマンだよ」と正体を明かして「じゃあピーターも好き」となるんじゃあ台無しですよ。
 一応、好意的に考えるならば、「人形を未だに大事にしてくれた→かっこいいとこあるじゃん」ともなるけど、さすがにちょっと苦しいと思う。まぁ、娘も “何でパパなんかと結婚したの?” と聞くくらいなんで、どこか良いところがあるのではないかと探してた、と考えることも可能なのかな。
 終わり。一番大事な部分が抜け落ちてるような気もしたけど、どうも嫌いになれないのはやっぱ全体的に可愛いからだろうな。怪獣が良いスパイスになってて好き。

『アンデッドアンラック』

 アンディ、気持ち悪すぎるw そもそもあの作戦だったら前面だけで良かったのではないだろうか。もちろん全方向に対応してる方が安全ってのは分かるけど。
 そんな作戦。アレを「かさぶた」と表現したのが秀逸。どこまでも荒唐無稽になってるアンディの能力がめちゃくちゃ身近なもので説明される気持ちよさ。
 ビリーの言い分である、 “神に挑むのは” “強者だけでいいんだよ” 。めちゃくちゃ良い。もはやビリーは悪役と呼べるか怪しいレベルだけど、悪役の言い分として納得度が高くて最高。彼は彼で正しさを抱えていて、それは何なら優しさでもある。コピー能力をあのような委託みたいな話にまとめたのが秀逸だったと思います。能力としては『ヒロアカ』のAFOと酷似してるんだけど、悪役としてのお題目が違って面白い。もちろん、この言い分、正しくも見えるけど、少しでも転ぶと一気にヤバい発想にも繋がりかねないですよ。そんな危うさも含め、悪役らしい正しさを感じる。
 利用するだけではなく、弱者を信用してやれよ、ということで風子。正直言うと、このままアンディ&ビリーの共闘みたいな展開も期待しちゃうんですが、話のテーマ的には風子単独で頑張らないといけないんですよね。悩ましいw

『NERU-武道道行-』

 前からそうだったけど、鳥獣戯画が可愛い。たまんねぇなオイ。全キャラやってほしいわ。
 試合開始。布が迷路上に垂れてる。まずは味方と合流するのが得策。こないだ『呪術』でもあった、バトロワ型ゲームっぽいルールってことなのかな。正直なところ、もっとシンプルに戦えばいいのに……と現状思ってしまうんですが、さすがに来週以降何かしらのオモシロが発生するとは思うので期待してます。
 針で逆転かと思ったんだけど、試合で使うのは十手らしい。オモシロ武器にワクワクするけど、針も見たかったでござる。もちろん共通するものはあるんだろうけど。

『レッドフード』

 ベローの “俺には何にもないや” に対する解答がオシャレすぎて最高。無風だけど暴風の中心にいる。めちゃくちゃ言い得て妙やん。マジ最高なんだけど、ここまで完璧な表現されると、今後ベローが強くなったときに「無風のままでいてほしかったな……」とか言い出しかねない。私が。
 試験もクライマックス。協力、そして解放の象徴として手のドアップが出てくる感じ、『ヒロアカ』の遺伝子って感じで良いですね。私は違うけど、手フェチの人は居心地の良い時代になったと感動してると思います。
 残り30秒、混沌とした最終局面……からの残り10秒の見開きが圧巻。動きとか展開としては大したことないんだけど、漫画としての気持ちよさがありましたね。そして、ここでも手ですよ。手錠を挟んだ2人の手、というのがエモい。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 10/16は刃物まつり初日らしい。岐阜県でやってるらしい。ので、ジャンプ漫画の名刀、名剣特集。というかクイズ。
 今のジャンプ、特に最近の作品は意外と剣キャラ少ないと思ってたんですが、『アンデッド』アンディ、からの『夜桜』太陽がまさかの途中参戦したので驚きました。他はメインキャラのメインウェポンって感じではないけど、この2人が加わったことで割合としてはかなり増えたというか、「やっぱ剣は人気ね」となるくらいのバランスになったと思う。
 クイズ。そもそも祭里って剣持ってたっけ? マジで忘れてました。絵の感じと消去法でどれだかは分かったけど。
 あと、ゾロは刀のデザインというより、それを持ってる手のデザインで「これは尾田っち」とピンときた。それと、やや大げさにデフォルメされた反りの描写とか。100巻到達しただけあって、思いの外印象として尾田っちの絵が染み込んでいる……。

次号予告

 表紙は『ヒロアカ』。巻頭は『ロボコ』。おおっ、変則的だ。だったら1周年のときに表紙&巻頭でよかったじゃん……とは少し思う。あれからさらに人気が出たと考えるべきなのかな。

目次

アニメ5期と映画作ってもらえてよかったです。そして6期!ミルコが楽しみです。
(『僕のヒーローアカデミア』)

 剥き出しの性癖。

スプラ3にベヨネッタ3に喫茶ハトの巣…ニンダイは未来に希望を与えてくれます
(『破壊神マグちゃん』)

 64のソフト配信が一番ワクワクしてしまった……。懐古爺であることを実感。まぁ、個人的には来月の『ドラクエ10』ver.6が最重要なんですが。

仙台へ取材に行けていないためリアリティが足りないかもしれませんすみません
(『PPPPPP』)

 こんなところでもファックコロナ。

モデルナアームを上にして寝てたら娘にのしかかられてワッと大声あげちゃう
(『ブラッククローバー』)

 ひょっとして先週の休みはワクチン休載だった可能性? 人気作以外にも休み与えておくれよ。

愛読者アンケート

 金未来杯。支持。
 そんな読切について。この作品を連載で読みたいかとか聞かれるんだけど、感想にも書いたけど、本格的なバトルがあまり想像できないんですよね。連載したらそこらへん不可避だけど、どうなるんだろう。
 ジャンプ公式LINEについて。公式LINEの存在。知らなかった。どうせあるんだろうとは思うけど、知らなかった。どんな情報が欲しいですか。LINEをそういう使い方してないのでどんな情報も欲しくない。「LINEってメールじゃろ?」みたいな認識。老害待った無し……。

総括

 終わり。遅い遅い遅い。もうちょっと余裕持って更新したかった。BGMに『スマブラSP』のサウンドテストでも流そうかな、と久々に起動したら遊んでしまった……。ベヨネッタで勝ち上がり9.9到達したので満足です。ベヨ、リンク、クルールで9.9出せた。他むずい。マスハンがボスのキャラはもう無理じゃろ。ノーコン無理だよ。

 今週のベスト作品。『VROOM』です。めちゃくちゃ面白かった。圧巻。
 次点はショートフロンティアと、連載枠だと何だろ。『マッシュル』かな。

 今週のベストコマ。『NERU』の1ページ目かな。厳密には1コマではないんだけど。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • 日喰想介 『あやかしトライアングル』
    • 悪役はみんなショタになればいいのに。真面目に言うと、悪役の光堕ち展開として丁寧で良かったです。あと、「こんな子もう憎めないでしょ?」という絵的な納得。

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