北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年01号の感想

 映画館で『呪術』の新しい予告が流れたんですが「エヴァじゃん」ってなった。話知ってるはずなのにめちゃくちゃ新鮮な気持ちで「エヴァじゃん」。

背表紙

 新企画爆誕。「ジャンプ背表紙クイズ このキャラだ~れだ??」。ちょっとビビるくらい細かい部位のアップなので笑った。ガチやんけ。今回はいいけど、今後がどうなるか恐ろしくなってくるw
 今回はメタ的な根拠で「どうせ最初は『ONE PIECE』だろ」と分かった。あとは絵? 線? の感じがやっぱ尾田っちっぽいですよね。今まで意識したことなかったけど、これだけの絵で誰だか分かるってすごい。まぁ、付き合いの長い作品だからなぁ……。
 んで、『ONE PIECE』だろうと決め打ち。今のルフィの基本的な服装はかなりシンプルで要素が少ないので何となく予想はついた。腰布。いや、ただ、今までルフィの腰布とか考えたこともないし、私に画力があった場合、記憶を頼りにルフィを描いたら100%腰布は無視してたと思う。「こんな部位あったのか……」と気づかされる意味で、かなり良い企画なのでは。
 次回が『ヒロアカ』デクじゃなかった場合が本当の地獄ですねw

表紙

 『ヒロアカ』。ノンテーマっぽくてすごい。どういう発想、どういう発注でこのイラストになったのだろう。

読者プレゼント

 ポリス。お宝ガッポリス。グッズ由来でもないし、凝ったダジャレがあるわけでもない。謎だ。
 個人的に一番好きなダジャレは “ここから先は当選” 。意味が分からなくて好き。

巻頭カラー『僕のヒーローアカデミア

 カラー扉。人気投票の結果発表記念では定番のトップテンの集合図。今回は各キャラに1匹ずつ動物を添えて……って労力がすごいよ。たぶんこの動物のアイディアはロディに由来するのでしょうね。良い位置に座してるし、1人だけカメラ目線w そんなロディは最新の最強ジャンプのスピンオフ漫画に登場している様子。あきやま先生、すっかり劇場版オリジナルキャラの下請け企業みたいになってる……。あの作品追えてないんだけど、活真&真幌は出ました?(めちゃくちゃ出しづらそうな設定ですが)
 本編飛ばして先に人気投票の結果について。『マグちゃん』前の二色カラーページに詳細が載ってます。
 1位が相変わらずかっちゃん。かっちゃんの魅力は分かるけど、ここまでぶっちぎった人気になるのは毎回不思議。ホークスが跳ねるのはまぁ何となく分かるんだけど(学生キャラにはないかっこよさ)。ロディは9位。映画面白かったので普通に嬉しい。
 女性キャラ。こちらも相変わらずぼんやりしておる。今投票したらお茶子がもう少し伸びたかもしれないのかな。ナガン、ミルコあたりはもっと上に来ると思ったなぁ。まぁ、ミルコはアニメの活躍で伸びるかもしれないですね。次があるのかは知りませんが。次あったとしてもスターはすげぇタイミング悪いので惜しい。大型新人ではあるのに。終わり。以下本編の感想。

 本編。葉隠は見てるだけ。正直クソどうでもいい意外性なので萎えた。いや、初読時は結構な勢いでキレてたんですが、今は(2周目)は落ち着いたというか、どうでもよくなった。
 今回の内通者のくだりで面白かった点をあげるなら、意図的に葉隠さんを釣り針にした仕掛けは面白かったし、結構機能してたと思う。あと、青山くんの悩み(理由or事情)はデクと同じだったんだけど、金持ちの家庭というのが悪い方に働いてしまった、という部分は面白かった。親が金持ち(金持ち趣味?)だとああいう困ったことにもなるのだろう、とリアリティを感じた。
 つまらなかった点。バレる行程が雑すぎる。「最終章だしバラしましょうか」という神の作意のみで話が作られてる感。あと、当時から意味不明で目立ちまくってたチーズ文字(チーズだっけ?)のエピソードを「伏線でござい」って顔されても困る。単に時間かけて答え合わせしただけなので別に何もすごくないし、面白くない。いや、これだけの長期連載したことはすごいか。
 やっぱ葉隠さんを釣り要員として運用した手法が一番面白かったな。このために彼女の出番が減らされてたのかと思うとかなり可哀想ではある。まぁ、その反動でこれから大活躍するかもしれないか。

『SAKAMOTO DAYS』

 うっそ。この位置に掲載されちゃうの。人気やっば。ある程度面白いとは感じてたけど、ここまでとは思ってなかった。
 本編。ええええ、アパート拾ってきちゃうの?? と笑った。これまたマジ意外。このまま仲良しグループになるのかはまだハッキリとは分からないけど、コタツ囲んでお喋りって絵面のインパクトすごいw あと、 “このあったかい机はなんだろう…” が細かくて好き。
 次の話。次章ってほどではなく、フェーズ2。新キャラがカチコミ……かと思ったら片方がスラーなのでビビった。人名テロップで驚かせるって面白い手法だ。あの2人だったら長いの持ってる方が気になると思うんですが、その意外性も小さく機能してたと思う。

ONE PIECE

 サブタイからしてサンジらしい。ゾロの続きが読みたかったなぁ……と本気で思ったけど、よく考えたらサンジより先にゾロが決着ってのも考えづらいか。
 クイーン戦。こないだ「キングってゾロの敵役って感じじゃないよね」みたいな感想書いたんですが、今回のクイーンは良かった。ジェルマに執着してるが故、ジェルマの能力を完コピし、それでサンジを倒そうとする。サンジからしたらジェルマの呪縛の延長戦になってて、ジェルマを抜けたサンジとしての集大成でもある。これだけ面白いと、やっぱゾロの方にも期待しちゃうな。何かあるのだろうか……。
 んで、懐かしのフルコースキック。サンジのフルコース技は過去に何度もあったけど、今回のはかなりクロオビ戦を彷彿とさせるものだったと思います。それは面白かったし、「レディを守る」要素を載っけたのも良かったんだけど、透明人間対決としての要素がまったく機能してなかったと思う。対ジェルマのテーマを考えるとそこが一番重要なんだけど、それが雑に処理されてしまったので少し残念。良いところもあるが、悪いところもある(大体がそうだろ的な感想)。

『逃げ上手の若君』

 麻呂、意外と強い。「常識外れはハマると怖い」と一応「ナシだからアリ」みたいな論法で補強はしてたが、「いやそんなうまく行くか?」ともなる。なので、本話のみで倒されるくらいがちょうどよかったのかな。「公家も戦う面白い時代です」というのがやりたかったのは分かるし、それ自体はたしかに面白かった。その奇妙な歴史を作ったのは天皇のカリスマ性、とするロジックも結構好き。
 御輿、説得力としてはイマイチだけど、目立ちたがりの麻呂らしさという意味ではやっぱり面白く、その発想が信濃民のひんしゅくを買う、というオチも良い。ここらへんの漫画的なハッタリと物語的にキレイなオチがついた感のバランスはさすがですね。

『呪術廻戦』

 ルール改正を日車が手伝ってくれるの超頼もしい。別に虎杖は命令された通りにすりゃよかったんだけど、法律のスペシャリストが監修してくれる安心感がすごい。細かい文言も安心である。
 んで、伏黒の最中に出てきた夏油(偽)。ここで夏油出したのは劇場版への目配せなのかなぁ。『呪術廻戦』のアニメ放送中、その週の内容にあわせたような話を連載でもやる、というギミックがあったと思うんですよ。偶然かもしれんけど。
 マンションの廊下に対応した伏黒バトルが見事で感心しかない……と思ったらワンコ!! マジかよ。普通に衝撃的であった。そんな可哀想な殺し方しなくても……。

センターカラー『ドロンドロロン』

 クサナギとの共同生活。どうやって偽装するか問題。帽子がダサくて、「これじゃ面白くても人気出ねぇだろ……」と心配してたらちゃんと違う案が出てくるので安心しましたw ヘッドホン、元の形にも近くて見事ですね。てか、ヘッドホンありきで元のデザインにした可能性もあるけど。
 パトロール侍2人とエンカウント。ドラの必死すぎて苦しい言い訳、溺れるクサナギ、といちいち2人の「イイやつ」感を出してくるのが気持ちいい。現状、本作最大の魅力は2人の「イイやつ」感だと思ってるんですが、劇中にそのものズバリのワードが出てくるので笑った。作者めっちゃ意識的ですね。完全に作者の手の上で踊ってたわw
 先ほどは厄介な存在だった侍2人が瞬時に噛ませドッグ。あんなに恐れてた侍よりも強いモノノケ、という盛り上げの意図は分かるけど、あまりにサクサク進行するので全体的に薄味な印象になってるかもしれない。ただ、今回は究極の選択みたいな2択を用意して寓話みたいな感じにするのが目的だった気もする。あのシンプルながらヒーローとしての資質が問われる感じ好きよ。
 そして、今週も急にグロい。まだ慣れないなぁ。今後もこのバランスは続くと思うんだけど、慣れる日は来るのだろうかw
 んで、助けてしまった。どうなるのかと思ったら、ド級の「イイやつ」ムーブですべて解決。これは良かった。どちらも2人組というのがうまいこと機能してる。

『僕とロボコ』

 四稿のシルエットは笑った。ああいう壮大な出し惜しみ、最近の作品だと見かけないですね。まぁ、単純に古臭いってことなのかもしれない。
 マガジン。ひょっとしたら劇中に出てくるマガジンが『生徒会役員共』完結記念号だった可能性もあるのか……。いや、マガジンの表紙がリアル準拠なのかは知らないんですが。あのツインテール誰なんだ。
 一方、ジャンプの表紙は『しゅごまる』。先々週のですね。最速で反映したらこうなる、という感じだろうか。

『アヤシモン』

 テンが加わって雰囲気変わったなぁ。だいぶポップに寄ったというか。 “かかカモ! カモを二人連れて来たんす!” の場面とか1ミリも「騙された?」とはならないじゃないですか。そこが良い。そんで、そのフラフラした態度こそが本話のオチに繋がるってのも面白かった。みんなワルだから多少の裏切りでガッカリとかしない。
 テンが社長に虐待されて心が折れていき、そこにバカ&純粋な主人公が関わることでテンが2つの意味で救われる。これ『ONE PIECE』のコビーだよね。よく『ONE PIECE』は任侠ものの世界観が引き合いに出されることがあるけど、そう考えると本作が『ONE PIECE』に似てしまうのも必然ですね。

センターカラー『アンデッドアンラック』

 センターカラー&増ページ。せっかくだから本作も人気投票の結果発表やってほしかったw
 アンディの流れ弾は有効作戦、マジでそのまま機能してしまうのか。普通にガッカリだわ。もうワンロジック欲しかった。アンディが不死身らしい役割を担うのは面白いんだけど。
 観戦の立場にいるビリーが妙に好きなんですが、今回アンディが前線に出たことで相方がジュイスに変更。冷静な大人視点な感じが良いよね。いつの間にかビリーがそれなりに好きなキャラになってきている。分かりやすいキッカケというほどではないんだけど、徐々に好印象が積まれていったというか。
 私の記憶力が悪いんですが、リップの出す刃キックって実際に刃として存在するんでしたっけ。斬撃とかそういうつもりで読んでたら蹴りで押し込んでるのでビビった。忘れてしまってたよ……。

『守れ!しゅごまる』

 律儀に校舎を修理するタイプのギャグ漫画か。派出所爆破オチみたいな方向性ではなく。今後窮屈にならないか心配になってしまうが、まぁ「そこも含めて面白がってください」という宣誓か。
  モストデンジャラスコンビ は笑った。たぶん『キン肉マン』なんだろうけど、個人的にはお笑いでもなく、シーモネーターが馴染み深い。懐かしいぞ。
  “SASUKEセカンドステージ終盤エリア ウォールリフティングみたいな壁” 。説明が長い。ただ、この例えをすることで「潰れてもケガしない」という情報も発生するのが何気に重要というか、意外と優しい。
 てか、 “わからんけど最初から重い壁出しとけば!?” は本家SASUKEにも届くようなツッコミな気がする。身も蓋もないw
 「スラッシュ滝沢もアリかも……」となるかと思ったら無慈悲な破壊が待ってるので笑った。機械相手だとツッコミが暴力的だw
 こないだの『ロボコ』のアンミカネタに驚いてたんですが、それどころじゃない芸能人ネタが出てきたので驚いてしまったよ。あの雑な出方で面白いってゴー☆ジャスすげぇ。

Dr.STONE

 スタンリー復活。先週の感想でも書いたけど、ゼノとスタンリーの関係性が好きなので今回そこにフォーカスされたのが嬉しい。てかあ、フォーカスされすぎてて笑った。どういう関係なんだよw
 逆に、龍水のドラマに関しては、先週の段階で十分感動的だったので、今週のは普通にチンタラしてるような印象だったかな。てか、単純に先週と同じ話を丁寧に繰り返してるだけだよね。本作にしては珍しいスローペース。いろんな人と絡めていろんなセリフ吐かせるよりも、先週の静かにスタンリーの元へ行く場面の方が感動的だったよ。

センターカラー『破壊神マグちゃん』

 キャラクター人気投票の結果。初めての投票でそれほど主要キャラが多くないこともあり、予想はそれなりに当たると思った。思ったんですが、結構なレベルで大外ししたので少しショックでもあるw
 個人的に気になってたのはチヌで、6位予想なら当たると思ったんですが、7位。外れ。ヤドカリとウニ助に負けるのは予想外だった。そこには勝てると思った。イズ錬との争いになると思ったんや……!!
 トップはマグ流々か、流々マグの2択だと思ったんですが、そこすらも外れ。ナプタくん人気が圧倒的なのでビビる。てか、流々ちゃんが意外と伸びなかったな。マグちゃんと良い勝負するポテンシャルがあると思ったんですが。こうなると「俺自身が流々推しになることだ」って結論になるんですが、私にはチヌが……けど流々ちゃんも好き……どうしたら……。
 てか、ナプタくん優勝、ヤドカリ&ウニ助の躍進を読めなかったのが私の敗因なんですが、ものすごく分かりやすいですね。本作は可愛いを求められてる。いや、私もそういう楽しみ方はかなりしてる方だと思ってたんですが、まだ温度差があった模様。
 結果について、作者コメント。作者めっちゃ手間かけてくれるやん。妙に簡素なのも好みのラインだ。
 てか、今週の結果発表。『ヒロアカ』も『マグちゃん』も主人公がトップを逃してるんですね。最近のファンのあり方を反映しているようで興味深い……かも。てか、疑いなく流々マグがトップを取ると思ってた私は『ゆらぎ荘』に毒されてたんだなぁ。

 本編。本格バトル回。こういうときって大体ウネさんいるね。似合うのかな。
 ウネさんに比べるとマグちゃんはビーム一辺倒なのでオモシロ展開が作りにくいかとも思ったんですが、なぎはらいビームのくだりとか普通にかっこよくて好き。爆発を背負うのもベタだけど最高の構図よね。
 ただ、本話のメインはやはりイズマ。オッドアイになる前のショタイズマの登場には全国のイズマファン垂涎だったのではないか。
 パロディの題材としてベタすぎるのでもはや元ネタが分かりにくいんですが(見逃しかけた)、 “私がッ” “貴方の母親なのよ!!!” “嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!” は『スターウォーズ 帝国の逆襲』ですね。「I am your father」「Noooooo!!!」でお馴染みの。丁寧にライトセーバーまで出てるので笑った。
 マグちゃんの本気ビーム。それに対するニニツィ。空間魔法バトルは今のジャンプだと定番なのでこれ自体はそれほど新鮮ではないんですが、本話の冒頭でウネ本体が腕を出してる場面あったけど、あそこでの門もおそらくニニツィですよね。しっかり事前に説明となる描写が入れてあるのが親切で良いと思います。まぁ、もちろん先週以前に出てるから説明不要という考え方もあるけど。
 んで、イズマくん完全覚醒。マグちゃんとの対決でもあり、マグちゃんを助けるためでもある、という二重の意味合いがおいしい。てか、イズマくんマジで強くなりすぎててヤバい。マグちゃんの本気ビームと真っ向勝負って普通に最強クラスだろ。一応ウネアイテム込みの強さではあるけど。

『アオのハコ』

 扉で冬服。作者が日々の生活で受けた刺激を劇中の服装に反映できないってのはストレス溜まりそうなので、これは良い落とし所なのかもしれない。
 本編。メガネは察しがいい。さすがメガネだ。メガネの観察力なめんな。
 んで、友人にそそのかされた雛のリベンジマッチ……かと思ったら千夏パイセンの話題。そこでの大喜の否定の返事が肯定と表裏一体すぎてつらい。つらいが、その大喜の「だからダメ」という言い分はそっくりそのまま言い出せない雛の心境とも重なる。この結論が良い。自分と同じ悩みを抱えていた大喜に共感するだけじゃなく、そこから背中を押してしまうのが(定番とはいえ)切ないですな。大喜じゃなくて自分の背中を押せたらな、という話でもある。あるが、背中を押すことと、自分の好意を伝えることが一つのセリフに集約されるのは感動的でした。

『夜桜さんちの大作戦』

 嫌五の美容。美容という話題を男キャラでやったのが良かったと思う。美容の内容も、オタク的な追求をギャグにしたり、運動や精神面にフォーカスするのが面白い。言われてみれば当たり前なんだけど、少年漫画だと顔面パックでギャグにするくらいしか想像してなかった。
 精神的な問題。ニキビができたことがストレスになって負の循環ってくだりはちょっとリアルですね。これは男女ともに経験ある人も多そう。ストレスによる負の循環っていろんなものがあるけど、目に見える現象としてニキビは分かりやすい良さがある。
 そんなギャグ的な話かと思ったら、という真の理由。目立ちすぎない程度だけど、本話の冒頭から二刃が登場してましたね。さらには男女差のない美容ネタとして爪が出てくるのも面白いし、二刃の爪を整えることになり、彼女の傷だらけの手がアップになる流れも見事。2人の交流からの真相というオチが非常にスムーズ。
 見開きになるまで気づかなかったけど、二刃は右頬、嫌五は左頬に傷を負ってるという対称性もキレイでしたね。初読時は一瞬「二刃もでかい!」とか驚いたですが、よく見たら2人セットで成立する良さでした。
 あとはやっぱり今週もアイさんが可愛い。ゴワゴワになったしっぽ触ってみてぇぇ……。

『ウィッチウォッチ』

 ネム、ケイゴをウルフ化させるの巻。あからさまな見せ方するのはNG、という理屈が面白かった。まったく考えてなかったけど、言われてみれば納得。だとすると、めちゃくちゃ面倒なミッションですね。すげぇ楽な約束だと思ってたw
 ウルフかと思ったらケイゴ回。ほぼ初対面でケイゴと2人きりはキツいな。モイちゃんもコミュニケーション能力に問題あるけど、ケイゴの方が厄介というか。
  “めっ” で切る演出は普通に何がしたいのか分かりにくかったし、そもそも分かったところで大した効果は生まれてないので余計だと思う。普通に「この娘…」でページ跨げばいいのに。
 映画「青空は限りなく真っ青なスカイブルー」。くどすぎるタイトルがギャグでもあり、同時にケイゴ嫌いそうなタイプだと何となく察せられるのが絶妙。映画が始まったら夢中になってたのは意外だけど、食わず嫌いはするけど映画なら何でも楽しめる感じなのだろうか。もしくは会話しなくていいから自然と映画に逃げてしまう、みたいな。
 映画作戦は失敗、からの第二の矢。こっちの作戦は普通にうまかったと思うんだけど、シンプルに良く出来てるので「最初からこれでよかったのでは」とか思わんでもない。別に映画が失敗したら、という連結があるわけでもないし。意地悪な見方をすると、2人の交流のためにわざわざ余計な回り道をさせた、という意図が目立つ。

『マッシュル-MASHLE-』

 酸で爆発を相殺したらしいんですが、ちょっとよく分からない。どういうことなの……。本作そういう現実的な部分はしっかりしてるイメージあったんだけど。
 斜めミドルフィンガーめっちゃかっこいいですね。迂闊に真似したくなる魔力を秘めてると思うけど、やってるの見られたら先生や親に怒られる奴だ。大問題だよw
 もはや策はないので気合いで食らいつく。「さようならドラえもん」ののび太っぽい雰囲気あるかな。たまにバトル漫画でも見かける展開ですよね。いや、仲間をバカにされるのがトリガーになってるのはむしろ『ONE PIECE』のウソップ(アラバスタ)のが適切かもしれない。
 実は策があった、というのも良い。このまま気合いだけで決着ついたらどうしようかと思ったw いや、特別うまいアイディアだったとは思わないけど、一応爆発魔法ならではの内容になってるのはさすがだったとも思います。

『高校生家族』

 光太郎、のっけから超モテてるのでビビる。いや、たしかにそんな話はあったけど、ここまでてらいなくモテてるのが意外。もう勝ち確ですやん。ギャグ漫画の主人公でこうなるのすげぇな。今時の潮流を感じる。
 光太郎の好きなものを母親に聞く。母親経由なのでどこかズレてる、というのが見事でしたね。レアな過去を聞けるのは別の意味で有意義なんだけど。
 からの龍が巻き付いた剣。これは笑った。ものすごい細かい記憶の扉が突然開いた。たしかにあったな、ああいうの……。個人的には観光地の土産物屋に置いてあるイメージ。ご当地感ゼロじゃねぇか(今更)。

『竜と檻人』紅木

 読切。ジャンプショートフロンティア。1ページ目から竜の赤子が可愛い。これはもう勝ちだわ。あとタイトルでもうエモい何かが感じられる。お前は剣に巻き付かないでくれよ……。
 とか思いながらページをめくったんですが、次のページ以降も想像以上に竜が可愛い。やべぇな、肉食べて伸びするのとか可愛すぎんだろ。擬人化とは違う方向でこういう可愛い動物の動き描けるだけでもう個人的には言うことなしというか、もうこれ以上は望まない……と感想が終わりそうなくらい良かった。
 物語としては少年と竜。居場所のない少年が自身の悩みを竜に投影する。正直かなりベタではあるんですが、それでも見応えがある程度には各場面が丁寧で魅力的。ランタンを囲んで竜に悩み相談するくだりとかすげぇ良いです。当然竜は言葉を理解してないんだけど……という温度差が良い。コミュニケーションとして成立してるわけではないんだけど、竜を通じて少年が自身の悩みを直視するようになる。セルフセラピーみたいな感じですかね。下手に擬人化せず、分かりやすい交流とかを描かなかったのは英断だと思います。
 んで、ラスト。驚くほど何もない。というか、困難など何もなかった、みたいなオチ。すげぇベタな展開だからこそ私が勝手に「これはああいうサスペンスになるんですね」と勝手に想像して身構えてしまったというのもあるのかな。
 さすがに「何もなかったオチでいいのか」と思わんでもないけど、檻越しの竜を見る少年と同じように、あのキャラバンのオッサンは少年のことを見守っていた、と考えると意外と納得もある。あと、よく考えたらあのオッサンたちは何も悪いことをしてない、悪いことを言ってない、という驚きもあったかな。
 ショートフロンティアはどんでん返し系のオチが定番でそれが魅力なんだけど、たまにはこういうオチナシみたいな作品も逆に光って見える……という勝手な都合もあったかなもしれない。「ほぼ出汁!」みたいなスープもたまには飲みたくなる。実験ができるのも本企画の良さだと思うので、こういうオチナシ作品をやるのも一つの答えだったのではないでしょうか。

『PPPPPP』

 レイジロウをファンタジーに引き込むのに成功。まぁ、これは予想通りというか「そりゃそうなるだろ」的な感じだったんですが、徐々に他の客も引きずり込むことになるのが面白かった。よく考えたら今回クリアすべき課題はそっちでしたね。いやレイジロウも大事だけど。
 本作のファンタジー設定には『食戟』を連想してたんだけど、不特定多数が次々放り込まれていく感じは独特で面白かった。いや、一応多人数がいっぺんに脱げる話とかもあったけど。『食戟』より没入感が重視されてるというか、ほとんどVR体験みたいなニュアンスになってるのも細かな違いですかね。
 レイジロウのリアクション。大成功なのは予想通りなんだけど、 “毎日僕に家路を弾いて” とか言い出すのが不気味で良かった。それだけ彼が可哀想な目に遭っていたという話ではあるけど、発想が後ろ向きすぎて「これはヤバい……」とハラハラした。
 それに対するラッキーの返しが愚直ながら、だからこそシンプルで伝わりやすい、という結論。よくよく考えると結構普通のこと言ってるんだけど、あの状況でてらいなくああいうことを言えるのは普通に才能だと思う。
 そんな話を、具体的な演奏技法を交えて語ったのが面白かったですね。まさか「レベルアップ! ラッキーは○○をおぼえた!」みたいな語られ方をするとは。

『あやかしトライアングル』

 何かしらのバトルは不可避だと思ってたんですが、まさかの転校展開。これは意外。まさかのラブコメ参戦に少し都合も感じるんですが、 “壊すべきは二人の仲!!” の部分にはしっかり説得力も感じる。ここらへん良いよね、本作。
 二重スパイでしたー、とおまけのように結構な真相が証されるんだけど、アンテナのある戯画ウサギ(とカエル)が可愛すぎるので正直それどころじゃない。『NERU』が終わっても落ち込む必要はなかったんや!(落ち込むけどね)
 新たな学園生活。まずはラブコメ的な話ではなく、カルチャーギャップコメディみたいな話にしたのも良い。そこまでサスペンスにならず、同時に「彼女とも友達になれるかもしれない」という予感。スマホに驚くのは分かりやすいんだけど、そこから写真で魂を抜かれる話になるのも見事だったと思う。さすがに怖がりすぎだとは思ったけど(逃げる方法いくらでもあったでしょ)。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ジャンプが2022年度突入ということでリニューアルの内容紹介。毎度お馴染みなので毎年読んでる身としてはそれほど興味深いものはないのだが、アンケートハガキのイラスト担当紹介は面白かった。プラスで連載中って普通にすごい人やん。中村ひなたファンだけど、ジャンプは電子版でしか読まない、という人がいたら一度は紙版買ったらいいと思うよ。
 そして、編集後記の追加取材。てか、編集後記のコーナー名も変わったのが驚きでした。わざわざ変える意味とは。

次号予告

 『呪術』が2号連続巻頭カラー。劇場版ブーストですね。本誌以外にもいろいろ出張ってるみたいだし、集英社の本気が窺える。『鬼滅』の夢よ、もう一度だ。いや、『鬼滅』の大成功があるから多少無茶なオーダー出してもOKもらえちゃう、という感じかもしれない。
 さらには『呪術廻戦特別編』の読切も載るらしい。内容的には『高専』の特別編だと思われる。ややこしいね。
 ショートフロンティアは次号お休みだと思われます。予告にない。ただ、これは年末年始は特別企画が多いのでしばらく休むだけで、1月の中旬くらいに再開するのではないでしょうか。前にもあったし。ひょっとしたら電子版でショートフロンティアのまとめ売りとかするかも。

目次

 ジャンプSBSに代わる新コーナー。作者へのインタビュー(アンケート)的な企画で嬉しい。今週は尾田っちなんですが、目次コメントと内容が被ってるので、おそらく目次コメントの際についでに質問されてるんだと思う。

1話の年代考証に勘違いがありまして単行本で直します。お恥ずかしいです。
(『アヤシモン』)

 あそこまで明確に何年か設定しちゃうと考証が大変そうだと思ってたんですが、本当に大変だったらしい。どこか間違ってたんだろう、ジャンプネタ?

プラスルマイナンが出るには出るのに出るまでが遠くてめっちゃ辛いです!!
(『PPPPPP』)

 ダイパリメイクの話でいいのかな。

愛読者アンケート

 1ヶ月にどのくらい本を読むか。単行本はほとんどの月でゼロだなぁ。雑誌ばかり読んでる。雑誌はすごい読む。
 少年マガジンと少年サンデーについて。それぞれ読んでる作品について聞かれるんですが、『生徒会役員共』ロスの身には残酷な質問だ……。もうちょっと早くこの質問してくれたらよかったのに。

総括

 月曜の段階で進捗がかなり良かったので、火曜の早めに更新できると思った。思ったので「まだ始めなくて大丈夫」という心理が働き、結果いつもと同じ。そういうもんです。

 今週のベスト作品。『マグちゃん』。厳密には結果発表が面白すぎた。
 次点は読切。

 今週のベストコマ。『高校生家族』の剣に龍が巻きついてるやつ。あの記憶の扉が開く感覚が気持ちよくもあり、こっ恥ずかしくもある。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • キュウ 『竜と檻人』
    • 可愛い。デザインも大事だけど、それ以上に仕草による破壊力がハンパない。主人公と同じタイミングでときめいてしまった……。

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