北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年03・04号の感想

 メリクリ、よいおと。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。前回の正解は千空。は、はずれた……。千空の可能性も考えてはいたけども。てか、これ元の絵を捜し当てて比較する以外に千空だと言い切れる根拠ってあったのかな。デクとの違いがいまいち分からん……。
 とりあえず、千空が出たことで連載陣の古株順という法則は崩れた。主役縛りがいつなくなるかが見所ですかね。
 んで、今回。アンディでしょ。ちょっと簡単すぎてつまらないレベル。てか、前回と同じ髪のアップだし。むしろ初回のルフィだけなんであんなガチだったの? ルフィの腰布とかマニアックすぎたよ……。

表紙

 合併号なので集合。お題はクリスマスパーティという感じだろうか。サンタもしくはトナカイの仮装。
 全体的に、女性キャラめっちゃ多いですよね。今のジャンプならではだと思う。あと2人出てくる作品もめっちゃ多い。
 デクは帽子のデザインがデクっぽくて良い。
 虎杖はクリスマスということでピザってのは分かるけど、マルゲリータってのが少し意外。もうちょっとアメリカっぽいピザなイメージが強いというか。まぁどうでもいいか。
 ロボコが千夏に被せてきたのは良かった。これはいつ、どのようなタイミングでこの情報を仕入れてるのだろうか。
 あとは『しゅごまる』の2人がここでも1コマ漫画を展開してるのですごい。クラッカーをスカルの攻撃だと勘違いしたパターンだとはっきり分かる。

読者プレゼント

 クリスマスネタ。「おトナカイ(大人買い)」は良いね。過去にもあったんじゃないか疑ってしまうほど収まりが良い。あとは「遊べまスノー」も地味に好き。こういう語尾系のダジャレ好きなんだよなぁ。
 ちなみに、今号はハガキ料金無料です。

巻頭カラー『呪術廻戦』

 芸人参戦。伏黒が真面目に “俺を庇ったんだ とりあえず信用していいよな……” と考え込んでるのも良いし、敵もシリアスに “どっちだ” となってるのも良い。誰も相手にしてない。どっちだの件に関しては、発言内容から現代人というのが(現代人には)分かりますね。ゆとりとか、お笑い用語とか。
 右半分が裸なんですが、タイツ的な感じではなくマジで裸なのね。股間隠されてるので笑った。攻めすぎやん。テレビどころか舞台もダメだろ。股間を開く体勢じゃなきゃ隠れるっぽいので、100%的な芸だと思えば案外あるかも。
 意外と強い。本気で意外だった。こればっかりは弱いと思った。日車が「なぜ強いのか」の説明をしたので、強い人は特別って扱いじゃないですか。彼も才能があったということなのだろうか……。困惑。
 強さの理由が引っかかるってのはあるんですが、ふざけまくってるのに強い、というのが絵的に楽しいってのは分かる。正直次話全部それでもいいレベル。伏黒っぽいけどね。
 あとは、彼のアクション一つ一つに何か元ネタがありそうな感じもするんですが、お手上げです。

ONE PIECE

 ここ何週か「キングにはドラマも因縁もない」みたいな話してたんですが、今回になって急にドラマ要素盛り込んできた。種族の部分とか正直どうでもいいし、相変わらず剣士要素が希薄すぎるのが気になるんですが、 “カイドウさんこそ「海賊王」になる男!!” が熱い。副長、右腕という要素をゾロにぶつけてきたか! 最高だわ。回想とかめちゃくちゃ短くて簡素なんだけど、それでも一気にキングのこと好きになっちゃったわ。「船長を海賊王にする」という話が出てきたのも物語が終盤に近づいてきてるのを感じますね。ちょっと感慨深いわ。
 種族要素には興味がなかったけど、ゾロの “おれはそういう言い訳が 一番嫌いなんだ!!” が良い。くいなが「女だから」の悩みを抱えていたことに由来しますよね。そういう意味ではゾロの集大成でもあるのだなぁ。
 からの龍斬り要素まで入れてくるので笑った。カイドウで一回やったからもうないと思ってたわ。

僕のヒーローアカデミア

 青山がバレるきっかけ、バレるタイミングくっそ雑だったので「これでAFOの裏をかける」って話にならない方がいい、と前回とかに書いたと思うんですが、今回そういう話になっちゃったでござる。これは残念。だったらもうちょっとバレの理由やらないと違和感あるよ。
 まぁ、青山くんもヒーローとして活躍させたい、という意味で感動的なのは分かる。分かるからこそ、そこを丁寧にやってほしかった。

『アオのハコ』

 雛の浴衣は決戦服という部分が丁寧に描かれてて良い、と前回書いたのに今回さらにその要素が掘り下げられるので笑った。精度が高すぎる……。ここまで多彩に描けるとは。
 まず、千夏たちが目撃。同じ女子だからこそ分かる雛の気合い。浴衣が大変だと分かってるから彼女たちは私服なんですよね。まぁ、部活帰りってのもあるか。そして「浴衣だけでなく髪にも注目してくれよな!」と今後の展開に向けた布石を打つのも丁寧。
 今度は雛視点。本人による「どこを頑張ったか」。そして、その頑張りの先に何が欲しいのか。乙女になって夏祭り浴衣デートなんてしたことないのに、その乙女心がものすごくリアルに感じられるからすごいw
 蚊。「浴衣といえばうなじ!!」なんて安易な話では終わらない。接近し、背後から頭部をまじまじと観察したからこそ大喜でも気づける雛の頑張り。完璧でない髪こそが彼女の頑張りの証拠である、というのとか細かすぎる。先週の「料理を頑張ると指を怪我する」って作品が複数あったけど、まだまだあざといレベルだったのだなぁ。ポイントが細かすぎる。
 千夏パイセンとエンカウントしてエンド。「いたいのいたいの」をぶつけられるのは笑った。なんか気まずいというか、痛がるリアクションをした方がいいのだろうか、とか考えてしまうw
 真面目な話としては、ここで単なる「雛 or 千夏」の2択にしてないのが良い。子供を助けるため、というまったく別の基準。それが誠実とも言えるし、「大喜は悪くない」とか意地悪なことしないでくれよぉおお!! とも思う。

『ウィッチウォッチ』

 漫画における吃音描写。漫画だと文字表現になってしまうので、ちょっと目立ちすぎるという難点はあると思う。これは実写やアニメで演技による表現の方が自然というか、良い感じに気にならないバランスにはなったと思う。特に篠原作品だと「どうせ意味があるんでしょう?」と変に気になってしまうのがノイズになる。まぁ、それが期待になる可能性もあるか。
 日傘が仕込み刀。正直ワクワクしかしないアイテムではある。大好き。日光が苦手とかそういう話になると思ってたので(合ってたw)、これは良いサプライズであった。

センターカラー『Dr.STONE

 宇宙飛行士のトレーニングに際して禁煙とかならないんだ。肺に良くないから万全を期すためにも禁煙がデフォルトなイメージ。実際はどうなんだろ。そもそも喫煙者が少なくなってきてるし、宇宙での長期滞在を考えたら禁煙しとくのがベター、くらいの感じなのかしら。
 カセキとジョエル。あまり細かいことを把握できてなかったんですが、今回が初対面か。すげぇ短い場面だけど、感動的でしたね。もっと大々的にやってもいいイベントだと思うんですが、そんなドラマはもうない、ってことなのかしら。メデューサ再起動という事務的な感じで終わってるのが意外だったわ。

『アヤシモン』

 当面のラスボス(?)登場。からの陰陽寮との軽いバトル。良いなぁ。先週現れた強キャラと今回現れた強キャラがぶつかる。強さの天井が一気に跳ね上がった印象。このレベルの戦いにどうやってついていくのだろうか、とワクワクする。強キャラを強キャラらしく、魅力的に描くのって意外と難しいですよね。バトル漫画的には重要なのは当然だけど。単にバトル描写の話ではない。

『高校生家族』

 完全に『ハイキュー』化してるな。ジャンプでバレーやって「囮」といいうワードはもう言い逃れできないw 久しぶりに見たけど、漫画というメディアと、バレーというスポーツ、そして囮という展開、めちゃくちゃ相性が良いよなぁ。瞬間を切り取る漫画とジャンプする競技、そして囮というサプライズの組み合わせが完璧なのよ。
 意見は分かれるだろうけど、私は『アオのハコ』より運動部漫画してると思う。つまりは今のジャンプ連載陣において最強ということに……(偏ってんなぁw)。

『ドロンドロロン』

 ギンチヨの元で初任務。前回もそうだったけど、ギンチヨは常に人を試すようなことをするのな。てか、試すようなことしかしないw 正直最低なんだけど、「そういうのって最低だよねぇ」と劇中で(てか本人の口から)出てくるので自覚的らしい。そっから本話の大オチである「スカウトした私すごいわ」になる流れとか何気に見事だったと思います。問題のある性格ではあるんだけど、彼女のキャラクターが一貫していて、何ならそこに清々しさすら感じてしまう。あと、一番大事だと思うけど、いざとなったら敵であるモノノケは彼女独りで何とかできた(おそらく)、という点もしっかり描かれてる。性格悪いを個性にするとはいえ、大事な一線はしっかり守ってる。

『逃げ上手の若君』

 頼重温泉。外観からして絶対サウナだと思ったわw 神力で温泉当てるというしょうもなさも込みで笑った。
 ショタ髪は尊い。そんなビジュアルで軍を率いたらさぞ人気が出るだろう……ってこれ松井先生の思惑とも重なりそうですね。あの人、ショタ主人公に絶対勝機を見出してるでしょ。子供の象徴たる髪、そして大人(男)になった象徴として切られる髪。『暗殺教室』でもやってた奴や。私も渚くんの髪切りたい。頼重の気持ち分かるわ。
 疑似親子の話をしてからの、リアル孫。最初に髪を引っ張るのも良いし、初登場の全身が映るショットで長く整えられた髪が強調されるのも良い。漫画としての気持ちよさを感じる。

センターカラー『キルアオハル』藤巻忠俊

 年末の大型読切。大体年末年始に載りますね、藤巻先生。
 本編。タイトルからして「青春憎し! モテ憎し!」みたいな話になるのかと思ったら違った。正直インセル的な方向性は不安でもあったのでありがたい。そして、さすがや。
 中学1年の主人公が実はオッサン。正直オッサンの激シブぶりが普通に魅力的なのでこっちメインで1本やってほしい気持ちも湧いたけど、まぁ無い物ねだりです。
 てか、オッサンが学校にやってくるのとか『高校生家族』ですね。いろんな角度から年齢差ギャグやっちゃってるのでネタの余地があるか気になったけど、話のアプローチはかなり違う。そもそも年齢差ギャグはそれほどないんですよね。基本的にコメディ作品ではあるけど、そういうギャグは少ない。
 どちらかと言えば『名探偵コナン』的な設定。子供になったら伊達メガネかけるようになるのも同じ。『ROBOT×LASERBEAM』もあったけど、藤巻先生メガネ主人公率高いですね。これは信頼できる。
 オッサンなので青春のキラキラ感にも、学校生活の諸問題にもまるで興味がない。大人の精神と知識で楽勝、という話ではないのが面白い。あくまでも無関心。どうでもいい。
 そして、年齢差設定で最も面白かったのが、勉学に対する感動。オッサンが学校に通った際のリアクションとして、意外と考えたことなかった視点でありながら、めちゃくちゃ納得度が高い。大人になってから京都とか行くと「修学旅行でガイドさんの話ちゃんと聞いてればよかった」とかよくなるじゃないですか。あるあるネタだと思うんですが、それと同じことが勉学に対しても発生する。大学とかの専門的な内容だったら大人になってから勉強し直すってのもあるんですが、中学って設定が良いですね。高校でもない。その感動のリアクションがやけに理屈っぽい、説明的な語りになるのも大人っぽくて好き。正直この場面が出た時点である程度満足してしまった。
 逆に言うと、その勉強で得た知識がバトルでも役立つ、って部分はちょっと弱かった。銃を完璧にコントロールする筋力が足りないのに、下敷きなら大丈夫ってのがいまいち飲み込めない。
 ヒロイン。今時どうなの的な印象もなくはないキャラクターなんだけど、主人公があまりに変則的なのでこのくらい(古さもある)ベタの方がちょうどいいというか、ギャップとしての魅力があったと思う。ぶっちゃけ『斉木』における照橋さんなんだけど、斉木と違って一切デレる余地がない。 “一瞬でも今の考えはキモいなオレ” と出会い頭に語らせてるのが最高。斉木以上の突き放しぶりというか、本当に無関心。連載で長い物語になるとそれなりに(恋愛とは別の)情が湧く可能性はあるので、この「絶対にあり得ません」を最後まで突き通せたのは読切ならではの魅力だと思う。
 バトルシーン。楽勝ながら見応えのある迫力で好き。殺しはしないって言ってたけど、最初のバイクジャンプで顔面ひかれた彼、死なない? 大丈夫?? めっちゃ心配になってしまったw
 ヒロインの方のデレ。 “付き合ってあげてもいいよ…?” とあくまでも上から目線を崩さないので笑った。「実は良い子」とまではならないのが最高。年齢の問題はさておき、そういうとこだw
 ラストのメールは最近何かと話題になるおじさん構文ネタをやりたかったんだと思うけど、そもそも異性として見れるわけないって設定なので突き詰められなかった感。
 終わり。普通にめっちゃ面白かったでござる。やっぱギャグが好みな作家はもう何やっても大丈夫、みたいな安心感あるな。もちろん個別の特徴はあるものの、基礎的な部分で面白いに決まってる、みたいな確信。

『守れ!しゅごまる』

 扉。ピクサードーナツの箱にしっかり電気スタンド(ルクサーJr.)が描かれてるので笑った。細かい!!
 豪腕すぎるボケ、と詳しすぎる小副ちゃん解説でガシガシ話が展開していくのやっぱ面白いな。ツッコミの我がめっちゃ強いタイプではあるんだけど、あちこちからボケが飛んでくるのでツッコミが追いつかないパニック感になるのが最高。
 かと思ったら、ついにツッコミのセリフが省略されるようになったので笑った。何か長いことを言ってますが……という扱い。作者もツッコミがくどいことを自覚してるっぽいのがクレバーだ。 “アリと目が合った” というオモシロフレーズだけ聞き取れるようにしてるのも面白い。
  “筋肉増強児 薫を連れてきてくれたのはアンタでしょ” のくだり、ちょうど今週の『ドロンドロロン』っぽいロジックだったな。どうしてこんなにも印象が違うのか……(自分で言うか他人が言うか)。

『夜桜さんちの大作戦』

 つぼみによる呪いと、六美の運命。刈り取られるために生まれたってのは『約束のネバーランド』っぽい設定でもありますね。TVアニメ第3期マダカナー??(2期と同じ内容を実写でやるんじゃないかと密かに期待してます。これは冗談ではなくマジ)
 五代目は意外とまとも。「美」という価値観のみでつぼみへの反抗を説明しきったのは見事ですね。ぶっちゃけ出てきたばかりのキャラクターだから何やっても「知らんがな」になりかねない話だったと思うんですが。
 本話に限った感想ではないけど、家族をテーマにした作品なのにファミリーツリーと対決する話になってるのが面白いですよね。何から何まで家族の話ってのは分かるけど、いつの間にか家族の繋がりを断つ話も発生している。

『僕とロボコ』

 モツオの “あと1年か…” が特にボケに繋がることなく終わったのが衝撃だった。あのビターな味わいはビターなものとして残すのか。何気にすごいぞ。『マグちゃん』にはこういう思い切りが足りない(しつこい)。
 円ちゅわんに発破かけるのはアカネだと思ったんですが、普通にロボコだったのね。あの別れる際の意味深な影は何だったのだろうか。普通に女同士の友情になると思ってたのでちょっと肩透かしだったかも。いや、ロボコも女だけど、同じ立場の女同士。

『マッシュル-MASHLE-』

 磁石と雷、あわせてレールガン。やべぇ、超かっけぇ。千空に作ってもらいたいレベル。さすがに中身が科学的すぎると思うんですが、マッシュに “まぁ分かんないんですけどね” と言わせられるの強い。これはマッシュのせいじゃないんだけど、マッシュらしいギャグっぽい雰囲気を担保してる。
 2本の杖の組み合わせで神覚者と同等の戦いができる(自称)。ちょっとこの設定は今後も面白くなりそうだ。どんな組み合わせでどんな合体魔法が出てくるのか。『カービィ64』みたいなノリ。ストーンボムが好きでした(超弱い)。ドットくんに岩石魔法の杖を持たせたい。
 レールガンに対するマッシュの野球魔法。 “予備動作があって” のロジックが鮮やかでした。冒頭のレールガン発射の場面は溜めの「キィィィィィ」がかっこよかったわけですが、マッシュ的にはそこに活路があったわけですね。まぁ、もちろん、杖の強度とか、マッシュの手首死んじゃうとかいろいろ考える余地はあるけど、そういう部分は「マッシュだから」で納得できるバランスだったと思う。少なくとも私的にはそう。

センターカラー『SAKAMOTO DAYS』

 オーダー参戦。ジジイの(そこそこ)本気バトルが見れるワクワク感があったんですが、蓋を開けてみれば内容としては「ただぶった斬る」に終始。どういうバトルスタイルか明らかになる、とかそういう理屈は抜きに、ただ強い。とにかく何でも斬る。それで終わってしまう良さ。
 飛び出る人もいれば、飛び込んでくる人もいる。ということで坂本ご一行参戦。シンはスパイの人に先手を打たれるけど、アパートはそれに対応できる……がスラーはその遙か上を行く強さ。一瞬の攻防の中に強さの序列があって面白い。一応シンはスイッチ入ってなかったら……という言い訳も込みで良い場面。
 にしても、アパート片腕落ちちゃったんだけど、どうなるんだろう。仲良しグループになった雰囲気もあったんだけど、簡単に治せるレベルの負傷ではないよなぁ。

『あやかしトライアングル』

 キス事件の余波。2人からキスされた祭里よりも、ディープキスをしたすずの方が目立つ、というのが面白い。よく考えたら祭里の方がすごい気がするんですが、たしかにショッキングさですずが勝るってのも何となく分かる。からの「祭里がもっと目立つ」で問題解決するオチが良い。
 一応最初は祭里の演技。今度は祭里が攻め、というかタチ、もしくは男役になるのが良かった。多種多様である。そんな祭里も良かったし、ガチのキモさが隠しきれないレオの演技も笑った。演技の方向性が間違ってるw
 んで、最後は事故的に「女→男」。本来ならあり得ない攻めの立場にいる祭里、という絵面がもう完全にギャグにしか見えないw レオのくだりもそうだったけど、一目であり得ないと分かるからこそのオモシロ。

ブラッククローバー

 大怪獣のあとしまつ(楽しみですね)にユノ参戦。アスタのユノが斜めに交差するコマ割りが超かっけぇ。シンプルながらパッと見で意外性が感じられる。離れていても見つめ合ってる、という場面だけで十分エモかったのに、その描き方がまたすごい。
 スペード王国編完結!! かと思ったらまだまだ残ってるのでビビった。印象の操作がうますぎる。からのルチフェロ(半分)。あまりに禍々しくて一目で「これはやばい」と雰囲気が一変する感覚が最高。逆に言うと、ラストの場面でルチフェロの全体像が見えたときは少しその緊張感が落ちたってのはあるかもしれない。まぁ、これはホラー演出あるあるですね。物語が収束に向かうクライマックスが意外と怖くない、みたいな映画とか結構あると思うし。

J新世界漫画賞大募集中

 田畠先生による見開きの話!! 『ブラクロ』といえば見開きだよねぇ。田畠先生による見開き愛、見開きへのこだわりが感じられて最高の解説であった。

『アンデッドアンラック』

 ランドセル背負った裸のオッサンはたしかに怖いな……。モザイクがなかったのはギャグにしたくないからだろうけど、実際問題性器が存在するのかは謎だ。モロ出しだったらそれはそれで恐怖が倍増しますね。まぁ、サイコホラーとかそっち方面になっちゃうかw
 一心との出会い。毎日短時間だけ、日替わりでいろんな遊びを試す。これはもう『デビザコ』なのでは……(平方脳)。時代が違うので、遊びの内容が全然違うのが惜しい。
 意地悪なことを言うなら、正直1話かけてやるほどのエピソードではなかったと思う。正直こういう泣いた鬼の話に新鮮さがないし、意外な事実というのも特になかったから、ちょっと長いかなぁ……なんて。まぁ、こういう泣き過去エピソードをじっくりやる形式が個人的に飽きてしまった、という前提はある。
 まぁ、スプリングをとにかく良い奴にしすぎると、風子の「誰とでも仲良くなれる」の主張にブレが生じてる気はちょっとする。

『PPPPPP』

 レイジロウは病室で弾くのはうるさくてダメじゃろ……とか心配になった。レイジロウが寝ちゃって「しーっ」とかやってたけど、レイジロウが一番の「しーっ」だったのではないかw
 レイジロウのエピローグが意外なほど長い。すごい変なリズム感だと思うけど、このしつこさがレイジロウの狂気みたいな部分なんだとも思う。
 んで、次章……の前に反省。 “誰か じゃなくて” “皆 にしろ” が端的で良かったぁぁ。良すぎ。レイジロウを救って嬉しいなと本人が満足してるところ悪いけど、ピアニストとして成功するにはその姿勢に問題がある、と現実的すぎる指摘。そんなざっくりとした方向性の話から “アナリーゼ不足だね” と具体的かつ専門的な話へと連結していく流れも秀逸。
 そもそもレイジロウが勝ったのは女優の顔すらも再現するほどの読み込み力があったから、と別の言い方で説明してたのも良い。一貫性。
 んで、次は「ミ」……と感想書こうとしてたらアオリがまったく同じこと書いてるので笑った。そういう身も蓋もない表現する余地は残しておいてw

『破壊神マグちゃん』

 クリスマス。鍛えられた読者としては、本作でクリスマスという時点でちょっとドラマを感じてしまうし、何なら感動しかけてしまうんだけど、今年はそこまでシリアスにならない模様。ただし、やっぱり重要な話(パパン)も出てくる。去年はママンで今年はパパン。サンタ役という父の役割の継承、というのは普通に超感動的な話ですよね。マグちゃんの絵面的に可愛さが勝ってしまうけど。
 おかーさんが何の感慨もなく帰ってくる事実がもう既に良い。成長したな……と後方彼氏面ならぬ後方親戚面。もしくは天国の親父面なのかもしれない。
 からのチヌ!! 年末にチヌ!! ありがてぇ、ありがてぇ。これで良い年越しができる……。頭に枝ぶっ刺してるのかと思ったらマグちゃんが手で持ってるだけ、というのがめちゃくちゃ可愛い。チヌは角のことなど何も理解してないのだろうな、というのが可愛い。チヌ好き。チヌのお尻の穴が見えるのも眼福である。シッポ持ち上がったせいでケツの穴丸見えなの、超可愛いよね。生物としてどういう構造してんだよ。好き。
 かと思ったら藤沢伝説ネタになるので笑った。チヌと同行でこのパターンになるのはまったくの予想外だった。丁寧に「ふじさわ」の文字ぶら下げてるのもうまいw
 そんな中、今週のベストチヌは、流々爆睡にマグちゃんががっくし来てるのを見つめるチヌ。あの同情混じりで、見てるしかできないチヌが可愛い。ああいう些細な表情、小さな場面におけるリアクションが丁寧に描かれてるのがチヌの魅力だと思うの。もうちょっと人気あってもいいんじゃないかな……。
 話としてはサンタ経由のプレゼント交換。流々ちゃんの寝たフリはサンタにもらったフリをするのがマナー、という大人の対応であった。全力の演技で喜ぶ流々ちゃんが可愛い。その場面であえて値札を強要することでマグちゃんらしい抜け(落ち度)を見せてるのもあざとい。
 そして、その値札は一種の前フリ。値札とは買ったものである証拠なので取り除くべきなんだけど、流々ちゃんが用意したものは買ったものではないので……というオチ。編む場面は省略したのもスマートであった。チヌも良いが、やはり流々マグの関係性にも抗えない魅力がある。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 年末特別号ということで4ページ。がっつり漫画があるのが嬉しい。
 まずはこの一年のおけるジャンプのビッグニュース。個人的にはショートフロンティアなんですが、一切出てこないので意外。まぁ、ダジャレ的な組み合わせが思いつかなかっただけかもしれないけど。
 12/25はクリスマスということで、ジャンプ作品のクリスマスエピソードからアルバム的に切り取り。クリスマスに関しては『マグちゃん』一強だろ……とほとんどモンスターペアレンツみたいな心境。

次号予告

 1/4の火曜日に発売。気をつけてね。
 目玉としては『食戟のサンジ』でしょうか。すっかりお馴染みだけど、今度はワノ国らしい。となるとこれが当面の最終回になるのかしら。完全オリジナルエピソードとかやってくれてもいいんだけど。

目次

レジィがこの前自分のいる結界を第2って言ってたけど私は第1だと思うな
(『呪術廻戦』)

 笑った。そして、私はこういう細部は本当に弱いな、と実感。まるで気づかなかった。もはや読んでないのでは、というレベル。

ベンタブラックの塗料が欲しいです。壁や空中に穴を開けまくりたい。
(『逃げ上手の若君』)

 そんなあなたに「黒色無双」。まぁ、松井先生だったら知った上でさらなる黒さを求めてるのかもしれないけど。

祝アニメ化!!本編もさらにドタバタさせていきますのでヨロシクです!!
(『あやかしトライアングル』)

 マジで何を言ってるのか分からない。アニメ化?

愛読者アンケート

 読切についてと、先日のジャンプフェスタについて。最初から参加する予定はない……を選択すると以下の3つの質問から除外されてそのまま質問終了するの面白いな。ふるいにかけられてる感。

総括

 火曜深夜更新。よし。よくやったぞ。ただ、年末にジャンプの年間総括的な記事……書ける気がしない。準備何もしてない。今年は読切作品の数が膨大なのでマジでめんどさの極みである。そもそも自己満足なので、やるかどうかは分からないです。

 今週のベスト作品。これは読切。やっぱ面白かったよ。
 次点は『アオのハコ』と『マッシュル』。

 今週のベストコマ。『マッシュル』のレールガンお披露目のコマ。超絶ワクワクした。本作にこういうワクワクすると思ってなかったのも相まって、やられた。
 まぁ、今週は『マッシュル』マジで面白かったので、どこをベストコマにしても良かったとは思う。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • キング 『ONE PIECE
    • 超短期間にそのキャラクターに対する好感度、関心が爆上がりしてしまった。我ながらチョロい。

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