- 背表紙
- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『ウィッチウォッチ』
- 『ONE PIECE』
- 『呪術廻戦』
- 『僕のヒーローアカデミア』
- 『僕とロボコ』
- センターカラー『Dr.STONE』
- 『あかね噺』
- 『SAKAMOTO DAYS』
- センターカラー『NOA第9号機』星出ハル
- 巻中解放区!WEEKLY週ちゃん
- センターカラー『アンデッドアンラック』
- 『地球の子』
- 『アオのハコ』
- 『PPPPPP』
- 『夜桜さんちの大作戦』
- 『高校生家族』
- 『逃げ上手の若君』
- 『マッシュル-MASHLE-』
- 『ブラッククローバー』
- 『あやかしトライアングル』
- 『ドロンドロロン』
- 『アヤシモン』
- 『守れ!しゅごまる』
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
そのうち『約束』の実写映画がテレビ放送されるので、よかったら観てね。普通に面白かった。
背表紙
「このキャラだ~れだ??」。デクで正解。
次回は、しゅごまる! アンテナ! オモシロ部位をうまいこと持ってきましたね。
他に特徴的な部位のある作品って……と考えてたら鬼門に気づいた。『地球の子』。凡人がコンセプトのキャラクター造形なので、特徴が何もない。楽しみになってきたぜ……。
表紙
『ウィッチウォッチ』。虹が印象的なのだが、虹と関係のある作品だっけ? と自分の記憶が不安になる。
読者プレゼント
ボルダリング。ダジャレの組み立て方と手数が最近平均点高い気がする。今週も結構好き。
「オブザベ」がボルダリング用語ということ、知らなかったので勉強になりました。下準備みたいな意味らしい。一般の会話にも流用しやすそうな言葉なので注意が必要だ。
巻頭カラー『ウィッチウォッチ』
カラー。ヘンテコファッションかと思いきや、各人のモチーフをそのまま着た感じか。ミハルだけいつも通りなのが面白い。ウルフは何か意味ありそうだけど、どこらへんが狼男なのか分からない。あと、本編でも感じたけど、完全に存在を消されるケイゴが可哀想だ。二重人格キャラの悲哀。
本編。校舎内での鬼ごっこ。鬼が複数の逆転鬼ごっこだけど、代わりに鬼は壁をすり抜ける。すげぇ面白そう。ゲームにしたら普通に面白そう。下へは行けるが上へは行けない、とか絶妙なゲーム性を感じる。
からのプールが落とし穴。ここらへんのロジックは見事だった。たぶんだけど、魔法の効果で水をかくことも、浮力を得ることもできない。呼吸ができず、沈む一方。地面以下に沈んだらもう窒息で死ぬか、熱で死ぬ。こっわ。こんな魔法安易にばらまいたら事故発生不可避なのでは……と急に心配。みんな文化祭で浮かれてるだろうし。
あと、モイちゃんの水中ガチパンチがガチすぎるので怖いw 犯人が誰か分からない状態で本気出しすぎじゃない? 殺すほどの罪は犯してないよ。
ぼんやり良い話風にまとめてたけど、「魔法は才能」論の答えは特に出てない気がする。そもそも学祭に魔法をぶち込むことの是非とか考えてないじゃないですか。あと、今の時代、ネット経由で大変な有名人になってしまうぞ……とか心配は尽きない。
『ONE PIECE』
カイドウ、スネークマンにガチの龍で対抗。「蛇vs龍」というのは分かるんだけど、龍のサイズがでかすぎるのでスネークマンに対応するほどの速度がいまいち想像できない。まぁ、本体を捕まるのに未来予知級の見聞色を使ったという感じでいいのかな。
ワノ国編全体に感じていた侍の死にたがり疑惑、その点についてカイドウが「名誉ある死者」と言及したのは良かった。それに反論することで侍を肯定する形。
ルフィ、最後の一撃もCP0に邪魔される。あの戦いにサクッと入れるCP0がすげぇよ。
メタいことを考えると、良い感じでカイドウとの勝敗がつかないってところに都合を感じる。良い戦いはしてたけど、ちょっと無理そうかも……けど負けが確定したわけではない、という中断。逆に言うと、マムが真正面からの戦闘で負けたのがすげぇわ。2人がかりだから、ということなのかな。
あと、カイドウがクズの悪役ながらおでんとの交流を通じて仁義(?)のようなものが芽生えつつある、みたいな話好きなので、今回のラスト結構ワクワクしました。
『呪術廻戦』
リーゼントキャノンをグーパンで防いだのは笑った。単純な強さがデタラメ。カイドウビームも乙骨なら防げたかもしれんw
こちらも横やり。こっちは三つ巴って感じですね。リーゼントキャノンのより効率的な攻略法、みたいな展開は面白かった。よく分かってない能力だけど、「たしかにこういう使い方は出来るな」と納得できる。
からの乙骨の本気。さっきのカイドウの話もそうだけど、圧倒的な強者をどこまで強く描くか、どのように強そうに描くか、という話。乙骨はいろんな事情が重なって何重にもハンデを背負った状態でのバトル……だったのが今回ついに、というラスト。
『僕のヒーローアカデミア』
ぼくのかんがえたさいきょうの個性コンボ、という感じで楽しい。正直やりすぎなんだけど、それでも帳尻が合うか分からないくらい弔の強さが飛び抜けてるんですよね。
とはいえ、ヤオモモの物質の無限(とりあえず)生成はちょっとチートというか、物理法則の無視度が本作の中でも屈指のレベルだと思う。無理矢理に各個性が発するエネルギー量を計算したら、下手したらヤオモモ最強なのでは……みたいな。
もう1人、やっぱりチートすぎる活躍を見せる物真くん。便利キャラすぎる。独りAFOと言っても過言ではないレベル。ただ、相澤は戦闘不能と思われたけど個性は死んでない、となるアイディアは超好き。しかし、便利だ……。
『僕とロボコ』
ミリーとタリーでミリタリーか!! と今更気づいた。そもそも2人の名前に関心を抱いてなかった。
普通に超強いのに女性に免疫がなさすぎる。ジャンプを順に読み進めてるときは気づかなかったけど、パンチラの危機という展開が『アオのハコ』と合致してるのですね。すげぇわ。そう考えると大喜の咄嗟の行動の偉大さを痛感する。
可愛いは強さだ、というオチは普通にうまい着地だったと思います。ミリーに対して意識するようになったら常時ポンコツなんだけど……と心配になるw
センターカラー『Dr.STONE』
最終回であった。本当にそうだった。先週があんまりだったんだけど、あれは「ジャスト5周年(14号)で終わらせたかったんです」という都合もあるのかしら。今週全然ホワイマンが出てこないのも結構モヤモヤしたんだぜ。人類が目指すべき最終的なゴールはホワイマンを満足させることだと思ってたら全然違うゴールに向かって走る出すオチだったので。
最終回に向けてのカラー。2号連続カラーで、表紙&巻頭からのセンターカラー7ページ。本編も増ページと破格の扱いというのが分かる。最近の終了作品の中でも特大のビッグタイトルなのでしょう。まぁ、カラーページの多さはBoichi先生の仕事量がどうかしてる、って前提もある。
あと、大作が終わったとき恒例の複製原稿プレゼント(販売)もあるよ。これマジで定番になりましたね。一時は試験的にやってると思ってたけど、もうこれはしばらく続く奴だわ。
本編。地球に戻って数年後。いろいろと人が戻ってる様子。有能な大人たちが当たり前に参加してるのが印象的ですね。たしかにこうなると、これ以上は漫画にならなそう、ってのも分かる。普通に科学分かる人を集めた方が効率的、ってなるともうおしまいよ。
そんな大人たちの活躍に対して司が “かつて手を汚しても避けようとした旧世界の支配は” “気づけばもう 起こり得ない未来なのかもしれないな” と勝手に感傷に浸ってるんだけど、司の嫌いな大人がのさばることはない、という根拠が一つもないので、ちょっと何言ってるか分からないです。法律とかである程度人間社会のルールが確立したので、とかならまだ分かるけど、そういう話ではないっぽいじゃん。てか、この状態の地球で司の嫌いな「人を支配する人」になる危険性が一番高いのは宇宙進出の際にチームの中心にいた、千空ご一行ということを完全に無視してるっぽいのが怖い。もう既に特権階級(のリスクが多分に存在する)ということに自覚的でないと怖いよ。
最後の科学はタイムマシン。今の科学の延長線上にある(ありそうな)超ロマンを感じるアイテム、という意味でめちゃくちゃしっくりくる結論だったけど、『ドラゴンボール』理論で考えるとタイムマシンで過去に介入しても全人類を救った世界線が発生するだけやで……とは思う。『アベンジャーズ エンドゲーム』でも同じこと言ってた。そこらへん実際にどうなるのか、くられ解説頼む。
突然ぶち込まれる『2001年宇宙の旅』(の猿と骨)。知性の原点としてあの骨を描いてるのかもしれないけど、その知恵の使い道が暴力で「人間ってヤァネェ」みたいな話じゃなかったっけ? ……私は昔背伸びしてあの映画を観てチンプンカンプンだったことがトラウマなのでこの理解が正しいのかは自信ありません。自信ないんだけど、あの猿の骨が「科学の象徴!! かっけぇ!!」みたいな扱いでいいのか? 今度リベンジしてみようかな……。
終わり。連載は終わるけど、今年の夏にアニメの続きがテレビスペシャルとして公開されるので、そのときにジャンプでまた特別エピソードが掲載されるそうです。ただの3期じゃなくてテレビスペシャルなのか。謎だ。映画なら分かるのに。
ということで終わり。最終回自体は独立した良さがあったけど、先週までの最終章に関してはやっぱ疑問が残るというか、「本作にしては……」みたいな残尿感。あと、レイが出てきたのは良かったけど、めっちゃ小さい扱いでビックリ。もっとドヤ感全開で来ると思ってました。
そして、最後に『2001年宇宙の旅』に対する苦手意識を刺激されて終わるとは思わなかったよ……急にやめてよ……。
『あかね噺』
ライバル的な人が登場。憎き一生の秘蔵っ子らしいので、若手世代が代わりに戦う感じになるのかな。
そんなライバル的な人、色気がすごいらしい。良い特徴だと思う。落語全然知らんけど、詳しい人がよくホメ言葉として使ってるイメージ。ただ、肝心の色気が具体的にどうなのかはあまり伝わってこなかったかな。前回までのあかねの演技力とかに比べると。色気がフリとなって笑いの爆発力が増す、という理屈の部分は分かるんだけど、結局のところ顔芸みたいな描写なので、それが漫画として面白いかというと……。やっぱ劇中で爆笑をかっさらう場面って難しいですね。4話目まで感じなかったのはマジすごいけど。
年功度外視のスキル重視の時代が来るらしい。『ONE PIECE』でいう最悪の世代、『火ノ丸相撲』でいう国宝世代だ。物語の舞台のセッティングとしてはかなりうまいと思う一方、激シブおじいちゃんキャラの登場は期待できなさそうで少し残念。若手キャラ中心にしないとやってけない、というのはジャンプ漫画としての限界も感じる。逆に言うと、ジャンプ漫画用にうまいことチューニングしてきた、という話か。
『SAKAMOTO DAYS』
二次試験開始は笑った。笑ったと同時に坂本ご一行が気づけば二次試験までクリアしてるのでテンポが良い。一次試験と同じボリュームを何度も繰り返されたら飽きが生じてもおかしくなかったと思う。
高速裁縫スキルで即席パラシュート。ただ巨大な布を用意してもパラシュートにはならないので「いやそうはならんやろ」とは少し思った。そもそも人数が大したことないので、布面積もショボそう。
センターカラー『NOA第9号機』星出ハル
読切。手塚賞準入選。これで最後ですね。宇宙の話でペンネームが星出なのすごい。あとハルは『2001年宇宙の旅』……。
本編。トンボ型の宇宙船が素敵。宇宙に空気ないから「そうはならんやろ」なんだけど、あの羽はソーラーパネルになってるとか考えると案外ありそうかも。
主人公、人生に悲観したトラックドライバーという設定が切実すぎてつらい。宇宙の話なのに、宇宙人なのに急に生々しい。逆に地球人は常時宇宙服を完全防備なので人間っぽさが感じられない、って捻れも面白い。
宇宙ザメ。さすがに唐突すぎるのでギャグかとも思ったけど、めちゃくちゃシリアス。いや、ちょっと呑気なリアクション取ってたのでギャグっぽい雰囲気もあるのは確かだと思う。
ジャンプ、今週の読切。 pic.twitter.com/tlvaUXXUVw
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2022年3月7日
そんな宇宙ザメの倒し方が『PUI PUI モルカー』。第8話「モルミッション」のクライマックス。サメに襲われるもケツからプリッと捻り出して退治。テディちゃん、すっかりクソキャラなんだよなぁ……愛してる。
てか、あのテディ。爆弾を後方に放ったからといって、テディがサメに食べられない理由にはならないよね。観る度に思う。別にいいけど。チョコ(一番好き)がそこそこ活躍する回なので大好きです。『AKIRA』ネタもある。
真面目に考えるならば、前向きに進みながら後方に攻撃を放つ、というのが主人公の成長のドラマとして象徴的で面白かった。
終わり。ショートフロンティア脳なので、あの宇宙飛行士の中身が実は……! みたいな想像をしまくってたんですが、案外普通に良い奴なので逆に驚きました。読切漫画すべてをショートフロンティア的な尺度で読もうとするの良くない。反省するからショートフロンティア帰ってきてくれぇぇ。
巻中解放区!WEEKLY週ちゃん
なぜか巻中。3/10は佐藤の日ということで、ジャンプ作品の中のメジャー名字。人数の多い名字ランキングからそれぞれジャンプキャラを探す。
佐藤、鈴木、高橋とトップスリーがかなり苦しいチョイスになってるのが面白い。ここまで人数が多いとフィクションの人名として使いにくいんでしょうね。ただ、「平凡な名前」としては4位の田中が強いと思う。ここらへんの捻れ、漠然としたイメージとして納得できるんだけど、よく考えたら変な話だ。
現連載陣の主役だと13位の佐々木ドラが唯一。てか、佐々木ってトップテン入らないんですね。意外。
あと、全体的に『ハイキュー』主要キャラが多い。ダジャレネームの多いイメージもあるけど、意外とただの人名も多いのね。
センターカラー『アンデッドアンラック』
101話記念のカラー扉が素敵。まぁ、こういう回想的なカラー、前にもやってた気もするけど、何にせよ素敵。
本編。 “星がない世界を 想像できるだろうか” と問いかけてくるんだけど、個人的な印象として、本作にそういうSF的考証がしっかりしてるイメージないのであまり興味が湧かない。スケールがでかいけど、本作がしっかり描けてる範囲はもっと狭い気がする。なので、本話におけるUMA連続殺人事件みたいなくだりも、どうもピンとこない。そもそも「渇き」という比較でしか定義できないものの話をされてもねぇ……みたいな。
虫。蜂がいなくなると受粉できない植物が多いので巡り巡って地球崩壊、人類絶滅……って映画『ビームービー』で言ってたので、たぶん今回もそういう話だと思う。クロが何か思わせぶりだった件。
てか、渇きも虫もマグマもルール(理)ではないよね。重力は分かるけど。ここらへんの設定のフワフワ加減、うまいこと折り合いがつけられていない。
『地球の子』
「記憶を消すって言ったのはウソだよーん」的な話は出てこないのですね。出てこないのに急に良い人みたいな感じになってるので困惑がすごい。同意なしに記憶を消そうとしてきたのに、家族ヅラ……。
母ちゃん生きてた可能性。すべてがワケの分からない話なんだけど、 “宇宙では未知の現象が日々観測される” と押し通してくるので笑った。最強のロジックだ。ここで羅列される話が母ちゃん小惑星化とまったく関係なさそうなのもハッタリに全振りしてるようで面白い。
日本支局はかれりちゃん大好き。地球規模で働いてると思ってたけど、案外日本支局が中心に管理してたのかしら。地球の子って当代に1人だけなのに、国際的には管理せず、出生国が重視されるのか? 急にスケールが日本レベルに縮小するようなんだけど、これは地球規模の国際的な話をやるのが難しい、みたいな都合もあるのだろうか。そう考えると『アンデッド』は頑張ってるな。まぁ、それほど国際色あるわけでもないけど(それなりにはある)。
急に赤ちゃん視点のナレーションが始まったのはビビった。唐突すぎてビビるんだけど、この飛躍は面白いな。来週から子供視点の物語になったりするのだろうか。今の、突然赤ちゃんナレーションがツッコミ入れるシステムがちょっと面白いのでこの形式を継続してほしい気持ちもある。
『アオのハコ』
ソフトクリームたいやき。キモすぎるんだけど、 “合わないはずがないんだよなぁ!” が正論すぎる。キモいけど、キモいのに食べてみたい……悔しい……。
雛の結果はあっさり発表。残るは千夏パイセン。時計をチラ見して「今頃……」と思いを馳せるの良いね。そして、そのチラ見に雛が気づいてしまって……というのが泣ける。
ブランコでパンツ(スパッツだよ)。『ロボコ』で似たような展開があったので「パンツに何書いてあるんだろう」とか一瞬考えてしまった。照れて目をそらすだけではなく、ちゃんとパンツの危機を知らせるのが偉い。まぁ、公園だと通りすがりのキッズとかが目撃する可能性もあるので、怒られるのを承知で指摘するのは必要か。偉いぞ。
時計の件から、雛がブランコでの靴飛ばしを提案。文脈が謎すぎるんですが、罰ゲームの設定で「まさか……コイツ……!!」とピリつくw 結果的に予想は当たったんですが、そんな結果はどうでもよくて、飛ばされる靴と体育館で床を蹴る靴がカットバックされるのがオシャレすぎてな。もう最高ですよ。
からの雛。満面の笑み。雛の飛ばす靴が千夏パイセンのシュートと重なって……とエモさ爆発。エモすぎるよ。靴を重ねる演出も、靴とシュートを重ねる演出もエモいんだけど、そもそもバスケのシュートといえば、先週の大喜の「すき」シュートじゃないですか。あそこから既に助走は始まっていたのか。てか、あの大喜の「すき」を雛が聞いてた可能性すらありますね。
いやぁ、良かった。カットバック演出があまりに最高。ただ、最高なんだけど、やっぱスポーツの方を単独でしっかり描く気はないんですね。とか改めて思った。まぁ、こんだけエモ演出の土台として使われちゃったら文句ないですよ。たいやき食べてぇ。
『PPPPPP』
ミーミン、規定違反だけど本選に進んだらしい。クソすぎる。てか、ルール無視されたらそもそも対決として成立しない気がする。ただ、芸術の世界だとこういうこともあり得るのかなぁ、みたいなイヤな説得力も感じる。
ファンタジーによるリーク。記者たちはファンタジー初体験みたいなリアクションしてたけど、この世界におけるプロの演奏って大体ファンタジーを伴うものなんじゃないの? 体験型は珍しいけど、そういう風には見えなかったような。『食戟』の設定、複雑すぎてよく把握できてなかったけど、「特別な人しか発生しない」という線引きがしたかったのではないか。芸術を扱う少年漫画はいろいろと難しそうだ、と改めて感じた。
『夜桜さんちの大作戦』
長男以外の兄弟姉妹、意外と見つけるのが早かったでござる。合流するのはもっと後回しになると思ったのに。いや、合流はしてないか。合流に向けた興味、謎を強く引っ張るために今回一時的に合流させた、みたいな。逆に今回の親父狩りの仕事がもう少し遅かったら、現場に到着したときには既に長男消失済み、ってパターンもあり得たわけで。一度も出会うことなく長男(と親父たち)の捜索を続けるのはあまり面白くないわな。
『高校生家族』
先週「委員長」って書いたけど「学級長」だったわ。微妙に違った。
ぼんやりしたまま学級長ラブコメ編が終わり、再びコメディに戻る……と思ったら大人のドロドロした恋愛話になって笑った。そう来たか! ここで渡辺さん再登場!! 初登場時に「絶対人気出るでしょ」みたいな感想書いた気がするけど、満を持しての再登場であった。
諦めの理屈は理解しつつも諦めきれない乙女心が可愛いし、ラブコメみたいな誤解に生じたら全力で乗っかっていく姿勢も最高。事態をややこしくしてるだけなんだけど、その心理は非常に可愛らしい。
そんな渡辺さん登場前の、西くんの出番が布石として機能してた、とか普通に見事で笑ってしまった。各々のドラマ、キャラクターが面白いように合致していく面白さ。
『逃げ上手の若君』
腹黒い顔。額のギャグもそうだけど、正直あまり面白いと思わない。歴史物だけど(だから)強引にでも色を付けて登場させたいというのは分かるんだけど。あまり惹かれない。むしろ作者の都合ばかりが目立ってる印象。
帝暗殺計画。今までも普通に殺しは描かれてたんだけど、今回のは陰湿で反射的に「これやっていいの?」とか思ってしまう。ここらへんの印象に訴えかける演出は見事だ。
あと、1人殺すためにリフォーム工事しちゃうスケールの大きさも好き。「やることが多い‥‥!」と言いたくなる。もしくは『トリック』の「どこまでも手間のかかることを……!」。
『マッシュル-MASHLE-』
クソ父が登場することで、ドミナをかばうマッシュの図が完成。マッシュとドミナの間に発生した奇妙な友情が魅力なわけですが、それをより分かりやすくする。てか、ここでのマッシュの言動はかなりルフィ的と言えるかもしれませんね。ヒーローとしての立ち振る舞いが『ONE PIECE』でありそうな話。
んで、長男登場でエンド。これ1週ずれて先週この話やってたら『しゅごまる』と丸被りだったのか……。それも見たかったなw
『ブラッククローバー』
変身の残り時間を気にする主人公。ルフィだ。ちょうど今週のルフィだ。スーパーサイヤ人設定に分かりやすさとサスペンスの作りやすさを考えるとどうしても被りやすい、ということだろうか。
“貴様が一番危険だが” “一番殺し易い” 。アスタへの評価としてめちゃくちゃ端的で分かりやすい。アスタの能力の特殊性、希少性がシンプルな言葉で説明される。そんなアスタをどう活かすか、というアスタの周囲の人間の話が今回のメイン。
団長はアスタよりもう少しバランスが良いけど、悪魔にとっての危険度は一つ劣る。しかも “さっきより斬れねぇ” 。
そんなアスタと団長。どちらに託すか、どちらをサポートするか、という究極の2択をユノとナハトが迫られる。めちゃくちゃ面白いな。4対1で複雑なバトルをしてるんだけど、話としては「どっちだ」で完結する。
「ユノはアスタ選ぶに決まってんじゃーん」と思ったら意外な結末。しかも言い分がちゃんと納得できる。面白いやんけ。そしてそのまま次号、巻頭。盛り上がるやんけ。
『あやかしトライアングル』
シロガネの回想始まり。めちゃくちゃ重要な話が始まるのかと思ったら、普通に一話完結の軽いエピソードだったので驚いた。いや、それなりに衝撃の事実は明らかになるし、重要なエピソードなのも確かなんだけど。
お香でシロガネが消えそう。『ONE PIECE』のホロホロの実状態。「シロガネが消えたら祭里も元に戻るんじゃね?」とか思ったけど、誰も迷いなくシロガネ救出に向けて動き出す。優しい世界だ。その方法がツッコミ誘発というのも笑った。シロガネのアイデンティティそこかよw(好きですが)
んで、校長が実は……。これは『ゆらぎ荘』で見た奴だ!! 仲居さんの奴。
『ドロンドロロン』
別の隊の新キャラ。ドラと因縁があるライバルキャラ……かと思ったらちゃんとドラの成長の話に着地するので見事であった。キャラの要素はかなり濃いのに、しっかり前回の続きとして物語が大きく一歩進む。「面白い」と同時に「うまい」という満足感。
ヤンキー時代のライバル。よくあるキャラクター造形かとも思ったんですが、ドラと対面したらすぐに「いつもの良い奴だ」となったのですごい。本作の良い奴生成力、生成スピードは本当にすごい。
元々はドラの方が圧倒的に強い。だが、妖力の差で今や逆転。ドラが今置かれてる状況(問題)として分かりやすいし、念能力みたいな設定の説明もスマート。まぁ、ちょっと唐突に説明然とした場面になったとは思ったけど、 “説明うめぇし” と劇中で言及されたのは面白かった。
『HUNTER×HUNTER』のトンネル掘る訓練の理屈で一般の侍は刀に妖力を込める。が、ドラクサの2人は逆に刀(クサナギ)がドラを包むことでミッションクリア。ドラ単独の問題かと思ったけど、やっぱ違ったわ。勝手に期待してたこととはずれるんだけど、まぁ結論としては納得なのでいいです。ドラはクサナギのことを刀として扱うけど、クサナギは逆に “ドラを刀に見立ててみたんだ!” 。2人の関係性が双方向であり、フェア。
『アヤシモン』
一反木綿はめちゃくちゃ速いけど、速さ追求のために軽い。軽かったら攻撃されても痛くないはずなんですけど……とか考えてしまうんだけど、そこらへんの理屈はあっただろうか。まぁ、マルオを引きずり、いろんなところにぶつけてダメージを与えるってのは分かる。てか、ソニックブーム発生してるからそれぶつけるだけでマルオに大変なダメージ行くと思う。怖い。
一方、輪入道。めちゃくちゃビッグネームな妖怪出てきたのに、能力これでよかったのか。まぁ、暴走族に輪入道が所属してるってのはめちゃくちゃ納得なんだけど。
『守れ!しゅごまる』
ギャグ漫画だとたまにテレビのバラエティ番組的な笑いが出てきがちだと思うんですが、本作はそのことについて “作家入ってんの…??” がツッコミが入るので強い。「夜8時」という表現、個人的にめちゃくちゃ腑に落ちたんだけど、今現在そういう番組が存在するかは知らない。私の中では、ナイナイの人気が全盛の時代というイメージ。
そもそも、 “一つでも合っていれば合格だ” がめちゃくちゃ優しいので笑った。最後まで読むとちょっと作者の都合があったのかもしれない、とは思う。
『スマブラ』のマナー。 “いきなり有料キャラを使うな!!!” は最新『スマブラ』事情って感じで好き。友達との間で買ってる買ってないの違いはマジで発生してそう。「知らない『FE』キャラのために課金はできないよ……」みたいな人も多いだろうし。
そんな最新のネタから一転、ネスのPKファイヤは初代から続くあるある。『スマブラ』ネタを思いついた順に出してるだけではない良さを感じる。
あと、普通に戦ったらめっちゃ強い、負ける場面が省略されるほど強い、というのは今週の『ロボコ』でもあったね。ギャグ漫画がギャグから一転マジバトルをやるとこういう演出になりがちなのだろうか。ギャグじゃない演出の部分が被るのはマジで興味深い。
次号予告
ショートフロンティアが来週もない。マジか。これは予想外だ。コーナーが終わるんだったら年末に終わってたと思うので、一旦休みってことなんだろうけど、手塚賞終わったら再開してくれよ。
目次
『dr.stone』おつかれコメントが大量発生なんだけど、若い作品はみんなノータッチ。謎の法則性を感じる。なぜ若手だけハブられるのかは分かりませんが。
あと、あの作品をなんて呼ぶかが各先生によって違ってて面白かった。ドクストはそれほど一般的ではなかった。
毎週ストーンから沢山漫画を学ばせていただきました。最高に唆る漫画でした!
(『アンデッドアンラック』)
唆られっぱなしでした!稲垣先生、Boichi先生ありがとうございました!
(『僕のヒーローアカデミア』)
「唆る」を使って気の利いたことを言おうとするのは分かるんだけど、堀越先生の「唆られ」は謎だ。どういう立場なのか。
誰とも被らない『dr.stone』らしさを出す宮崎先生はさすがだ。これは絶対に誰も使わない(けどお馴染み)。
愛読者アンケート
読切についてと職業について。なりたい職業の選択肢、落語家は入れといてやれよ。