- 背表紙
- 表紙
- 『ONE PIECE』映画のおしらせ
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』64話
- 『ONE PIECE』1044話
- 『呪術廻戦』179話
- 『アオのハコ』46話
- 『僕とロボコ』82話
- センターカラー『僕のヒーローアカデミア』349話
- 『夜桜さんちの大作戦』123話
- 『地球の子』6話
- センターカラー『レイルウェイ/ゲイトウェイ』逸茂エルク
- 『高校生家族』79話
- センターカラー『逃げ上手の若君』56話
- 『あかね噺』7話
- 『4コマキャッチャー ~筆走ってるよ~』長田憲之介
- 『PPPPPP』26話
- 『未来からの来訪者』天願真太郎
- 『ウィッチウォッチ』55話
- 『あやかしトライアングル』85話
- 『アンデッドアンラック』104話
- 『ドロンドロロン』16話
- 『守れ!しゅごまる』17話
- 『アヤシモン』17話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
『ドラクエウォーク』のギガモンスター討伐で「キタク」がいたら私です。よろしくお願いします。はやくたおしてやくめでしょ。
背表紙
「このキャラだ~れだ??」。マルオで正解。
今週の問題。むずい。ただの黒ズボン、茶ベルト、白シャツ。パッと見で「あっ 無理です……」と心が折れた。ただ、幸運なことに考え方はある。まだ主人公のターンなので、今までに出てない主人公の中に犯人はいる!!
ということで、地道にリストアップ。まだ出てないのは9作品。この中から特徴がなさそうで、シャツ着てる奴……マッシュ!! はぁ、しんどかった。主人公のターン終わってたらマジで降参してたと思う。
表紙
『SAKAMOTO』。落下中風。本編も思い出すし、落下中を「自由」と表現するのも良い。
『ONE PIECE』映画のおしらせ
ロックらしいよ。正直万博もロックも興味がないので、シンプルに「面白くなさそう」。まぁね、言うても『STAMPEDE』は面白かったし、そもそも万博あんま関係なかったので、今回のも大丈夫だと思いますよ。
しかし、『鬼滅』『呪術』と100億越えてしまった昨今、改めて信じがたいです。『ONE PIECE』の新作映画を前にして「さすがに勝てないんじゃないかなぁ」という心持ちでいる自分が不思議。『STAMPEDE』のときよりアニメ映画に客が入りやすい、アニメファンが映画館に通いやすい潮流は来てると思うので、ひょっとしたら自己新、どころか100億もあり得るのかもしれない。いや、売上に関してはマジでもう何も分からないですが。『君の名は』以降、すべてが分からないです。
読者プレゼント
MCバトル。すっかりMCバトルブームも落ち着いた(流行ではなくなった)という認識だったんだけど、何か人気のものがあるのかしれない。
とりあえず韻を踏めば普段のダジャレの代わりになる、という作り手側の都合の良さもあると思う。各グッズ紹介でも踏むのは想定内なんですが、「感度良好」「何の情報」は好き。やっぱ四文字熟語は良い。あと、「読んだばっか」「本やマンガ」は意味もキレイに通ってて普通にうまい。1つのグッズに2つのダジャレ(ライム)があるの異例なんですが、めっちゃうまいの思いついたから入れたくなったんだと思う。
あと、「合計242名に贈りやSHOW」を入れてくるのも良い。緩いけど「知らざあ」感よね。
巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』64話
試験的に話数を書くことにします。手間はかからない割にデータとしての価値が結構上がると思う。忘れるのは怖い。
投稿企画、オリジナル殺し屋の結果発表。大賞は鈴木先生が改めて描いててすごいかっこいいんですが、胸の膨らみは断固として拒否なのね。どこを削って、何を足してるのかが明確に分かるのが面白い。それぞれの美意識が目立つ。
本編。主人公のことを愛するサイコみのある女性キャラによる急襲。『ヒロアカ』っぽいんだけど、本作だとシンのスパイダーセンスが発動して回避。似てるからこそ決定的に違う部分が目立つ……さっきも同じ話したな。
んで、晶覚醒。サナギがチョウになるってのは定番の表現だけど、本作の場合は「道」なので、蝶道でもあるんでしょうね。かっけぇ。まぁ、『鬼滅』でいう隙の糸なので、蝶道が意味するものとはあまり合致しないんですが、ビジュアルイメージがかっこいい。殺すまでのライン取りが見える、というのもプロの境地っぽくて好き。スポーツとかで聞く話なので、実際に殺し屋がウジャウジャいる世界だったらマジであり得そうな話。
『ONE PIECE』1044話
ゴムゴムの実がゴムゴムの実じゃなかった。ルフィの選択や経験と関係ない部分で強くなるのは抵抗があるので、この「別人格が目覚める」という理屈はあまり好きじゃないんだけど、まぁこんだけ引っ張った答え合わせはマジで唯一無二なので面白いのは間違いない。
ゴムゴムの実が危ないと世界政府は分かってて、ずっと追ってたらしいけど、それにしてはルフィの旅路で何もなかったね。初めて手配書が出たあたりからサイファーポールに狙われてもおかしくなさそうな口振りなんですが。
あと、シャンクスがこの件を知ってたかも気になる。話として面白そうなのは「知ってた」だけど、それだとルフィが事故的に食べちゃったときの一味のリアクションがギャグ的であまりに緊張感がない。まぁ、あそこで笑い飛ばせるのが真の強者、みたいな理屈が今週出てきたので一概にダメとは言えないけど。
ゴムの体ではなく、神の体がゴムだから覚醒しない間はただのゴム人間。「神だからゴム」の部分が全然納得できないんだけど、たぶん映画『マスク』のようにスラップスティックなコメディアニメのように体が伸び縮みしたりする、ということなんだと思う。コミック的なデフォルメを地で行う。ビジュアル的にも、尾田っちの年齢的にも『マスク』大きなインスピレーション元ってのはマジであるんじゃないかしら。
『ドラゴンボール』の世界にアラレちゃん(もしくは両津)が降り立ったときとかによく言われる「ギャグ漫画の人間」的な話。バトル漫画の世界でどんなに強くても、ギャグ漫画の人には勝てない、みたいな。まぁ、ゴムゴムの実を食べなくても驚いたら目玉が飛び出るし、チョッパーのツノが帽子と一緒に外れたりする世界なので真面目に考えすぎると空しくもなる。
「神だからゴム」の部分は飲み込みづらいけど、「笑う奴が一番強い」の部分はめちゃくちゃ面白い。『ONE PIECE』においてこの「笑い」は意味深すぎるでしょ。いろいろと腑に落ちるところがある。
真面目に攻撃してもギャグ的に処理されてしまう、という意味ではいわゆる「エネル顔」のエピソードとかかなり象徴的だったと思う。偽の「神」から「太陽」を奪い返す話だったのも今思うと意味深ですね。『ONE PIECE』のベストエピソードは空島だと思ってるので、これは嬉しい。
オロチの話が差し込まれるのが邪魔になりそうなんですが、ここでも「笑い」の話が出てくるので面白い。ゴムゴムの実の真相を知らない人でも同じ「笑い」の結論に至る。
んで、ギア5。ちゃんとカイドウの受けがギャグっぽい表現になってるのが楽しい。ただ、このノリを維持したまま本作において最も重要とも言えるバトルシーンを構築することが可能なのか? という疑問もある。というか、単純にシリアスめのバトルも恋しくなっちゃう。
別人格の件。一応ルフィの人格がしっかり残ってて、ルフィが肉体を自由に操ってるらしい、と明言されたのは良かった。「ルフィの強さと言えるのか」の点はまだ飲み込めてないけど。悪魔の実の強さは使い方次第、という考えが好きだったんですが、それと今回の件、相反するよね。
『呪術廻戦』179話
シリアスバトルに笑いを入れて場を支配する話だったけど、本作はどこまでシリアス。ナレーションベースで進行するのが『ONE PIECE』と対照的で面白いですね。
三つ巴だと思ってたけど、ゴキブリ生存で四つ巴。ゴキブリ生存の理屈も面白いし、他のキャラと強さの仕組みが根本から違いすぎるのも楽しい。
そんなイレギュラーな事態に対応できた2人が生き残る。まぁ、多少は相性とかもある。相性というのはそのまま理屈と言い換えることもできるので、勝ち残った2人に対する納得度は高いですね。
『アオのハコ』46話
海。足だけ入水するのにネクタイ外すんですね。ネクタイが可愛いのに(知らんがな)。ただ、入水からミサンガの話へと移行するのはスムーズすぎてビビった。たしかに、意外と注目しづらい部位にあるか。こりゃうまいわ。
海入ってパシャパシャ。さすがに三浦先生も描いてて恥ずかしくなったんでしょう。引いた視点からツッコミが入る。ちょっとやりすぎ感あったよね。もちろんやりすぎなほどストレートな青春感が魅力でもあるんですが。
そんな傍観者がツッコミだけではなく、 “これから天気の方は悪くなるみたいだぞ” とするのも良い。あまりに青春すぎる絵面に忘れそうになるけど、そもそも重大な問題を抱えてるのが現状なんでした。
実際は物理的に天気が悪くなることで話が展開するので「思ってたのと違う!」とは少しなった。暗示だと思ったらただの天気予報だった、みたいな。いや、暗示も含んでるのは明らかなんだけど。
誕生日、年齢、からの “成人までは子供なんで!” 。本作における成人が18なのか20なのかは知らんけど、千夏パイセンが先に成人した場合、 “2つ差なんて 大したことないですよ” の発言は無効となる。つまり付き合わない。要するに成人までのタイムリミットが設定された、と見ることができると思う。まぁ、そもそも成人の前に卒業がタイムリミットなんだけど、改めて数字としてタイムリミットを意識させられたのが重要なのではないか。
んで、土砂崩れで陸の孤島。殺人事件の予感ですね(ちげーよ)。
この場所がどの程度の観光地で、民宿がどのくらいの値段なのか知らんけど(ほぼ泊まったことない)、「お金足りる?」と心配になってしまった。遊びに行く予定のない(学校に行ってた)夏休みの高校生の財布にどれだけ入っているのだろうか。私だったら金欠が理由でこのイベント不成立だったりするのでは……とか。
『僕とロボコ』82話
ツイッターのフォロワー数。増やそうと思っても減ってしまう、とギャグにされるけど、こういう回をやることでフォロワーは絶対増えるよね。現実との境に挑戦するような内容なので、「自虐のフリして人気増えると分かってるんでしょう?」みたいなよく分からん印象が湧いた。
『アオのハコ』が強い。これは掲載順もあって笑った。てか、作品の公式ツイッターが開設されるというのは「フォロワー数」という人気の参考になる(とされる)数値が明確になってしまうことでもあるのね。まったく考えたことない視点だったので面白かった。少し怖い。ジャンプ誌面上での競争社会ぶりだけで十分「もういいよ……」と疲れてしまうことあるんだけど、それがより先鋭化される時代。
再び『アオのハコ』ネタ。宮崎先生の描く「だんごむしのナツ」が見れたのは普通に眼福。たまぁに特別企画である「○○先生の描くジャンプヒロインポスター」みたいな企画、私は三浦先生よりも宮崎先生の方が見たい。
そんな虫の話から『呪術』のゴキブリに繋がるのが見事すぎて笑った。ロボコの『呪術』好きは以前から描かれてるし、そこに「乙骨とのキッス」が加わるのでホント見事と言う他ない。
センターカラー『僕のヒーローアカデミア』349話
カラー扉はミルコ。義手義足ヒーローということでパラリンピックの時期にピッタリだったな。ミルコだと、パラじゃなくてオリで金メダルとって「義足が強すぎるんじゃないですか?」みたいな論争を起こすタイプな気がする。
本編。トガちゃんのバトル、面白くなりそうだけど、具体的にどう面白いかがまだ全然想像できてないので楽しみ……と思ったら荼毘サイド。こっちはバトル内容も因縁も分かりやすいですね。ただ、そんなこと思ってたら身の上話になっちゃったので少し残念。「自分語り」と劇中で言及してたけど、ここで回想的なものが挟まれるのは個人的にはテンション上がるものではない。まぁ、これで再来週めっちゃ面白かったら笑うけど(来週は休載)。
あとは、バーニンが普通にアップで、普通に喋る場面あるので最高。眼福であった。エンデヴァー組の人たち、轟くんに比べると因縁としては弱いんだけど、オッサンの尻拭いとして息子のサポートに回る、という構図は結構好き。バーニンは単純に好きなのでいるだけでいいです。
『夜桜さんちの大作戦』123話
会長。回想入ったら即脱いでるので笑った。どういう人気がほしいのかが分かりやすい。目的に向けて直線的。
ただ、その脱ぎの行為にこそ彼が特別であることの証拠であり、彼の優しさ。と話を繋げたのは見事だった。
情報処理能力お化け。今どこまでコントロールできるようになったのか知らんけど、強キャラだけどあまり現場に行かない理由としてかなりうまいと思う。安楽椅子探偵みたいなタイプ。『ヒロアカ』の校長とも通じる。
『地球の子』6話
“接し方の難しい子だった” とか言ってたその口で “…デート用か?” というセクハラ発言かますんだから恐ろしいよな。本人はまったく気づいてないどころか、微笑ましい場面、良い思い出だと思ってそうだから恐怖。
植物状態の妻と多少のコミュニケーションが取れるようになる……みたいな話かと思ったら電話レベルに細かい話を交わしてるので驚く。
あと、夫婦の会話に息子の件が出てこない。子供より先に片桐さんの心配するのがかなりイビツに思えるんだけど、これは夫と電話が繋がる前に息子とはある程度のコミュニケーションを交わしてるから、ということなのかしら。言葉はそれほど理解してないだろうけど、感情がぼんやり伝わってくるとかそういう。にしても片桐の優先順位高すぎだよなぁ。
センターカラー『レイルウェイ/ゲイトウェイ』逸茂エルク
読切。以前に手塚賞佳作らしい。
本編。高輪の話……と冗談を書こうとしたけど遠からずだった(そうか?)。
ガリ勉くんと人気者の子が狭い世界で2人きり。世界に学校しかない感じが思春期の心理状態として説得力あるし、そのことについて一応理屈で説明がつくのも面白い。今時珍しいくらいストレートなセカイ系という感じでしょうか。細かい定義は知らんけど。
主人公が情報収集して仮説を立てていくくだりが痛快だし、主人公だけが答えにたどり着けたのは彼が頭いいからではなく、2人にとって相手との思い出の価値が相対的に違う、となるのも良い。主人公にとってヒロインと多少とも交流した場所はすべてが忘れられない特別な場所だけど、彼女にとっては会ったことすら覚えてないレベル。これはリアルだわ。特殊な設定だけど、この2人の共通してるけど思い出に差がある、というリアリティが本作の物語に説得力を与えてる。
すぐ自殺とか言い出してドラマ要素を濃くするのに個人的にあまり好きではないんだけど、2人が死にかける事件が学校での犯行なのがが恐ろしすぎて衝撃。アメリカだとスクールシューティングとか聞くけど、日本で校舎内でのこういう事件ってどのくらいあるものなのかしら。ちょっと「校舎で事件が起きないと物語的に困る」みたいな都合も感じる。ストーカーだと登下校時の方がイメージしやすい。いや、犯人とどういう関係なのかさっぱり分からんのですが。生徒ではなさそうだからバイト先とか?
あと、生死の境を移動する海の上の電車ってイメージは『千と千尋の神隠し』だよね。まぁ、カオナシは主人公というより事件の犯人の方に近いんだけど。近いどころかそのまんま。
主人公が初めて積極的に生を選択するクライマックスはたしかに感動的。なんだけど、強いて言えば彼の強い意志がどう作用して彼を死なせなかったのか、みたいな理屈が欲しくなってしまう。まぁ、あそこは説明的な描写がなく進む方が作品としてキレイな気もするんですが……。
終わり。植物状態みたいな話が直前の『地球の子』と似てましたね。「俺が彼女を救うんだ!」みたいな分かりやすくかっこいい話ではない部分こそが主人公の成長である、としたのが本作の面白かったところだと思います。いや、事件の際に彼女を救おうとはしてるんだけど。
『高校生家族』79話
年度終わりの大掃除。物語らしい物語はないんだけど、淡々と掃除する様子が描かれる。これめっちゃ良いな。各キャラクターの個性が小さく光りつつ、それが何てことない1日として過ぎていく。何てことない日なんだけど、心の片隅では進級することの実感が少しずつ大きくなっていく。激エモやん。珍しく「学校っていいな」なんてこと考えてしまいましたよ。見事に騙されてしまった。学校生活の楽しさ、美しさをこういう形で描くの、描けるのすげぇ。
細かいけど、ワックスの臭い対策に消臭剤を買ってくるのは少しずれてると思う。喚起以外に方法はない気がする。
センターカラー『逃げ上手の若君』56話
帝暗殺の失敗(予知)を事前に本人に伝えちゃうのか。それはアリなのか。何かいろいろと気になり、引っかかるのだけど、まぁ話はそれどころじゃないのでいいのか。
んで、暗殺計画スタート。ゲンバの変装でターゲットと孤立させる。ゲンバの変装という漫画的な誇張の強いものを計画の第一歩とされると不思議な感覚になる。さすがに史実ではないよなぁ。いや、昔だと夜道は暗いし、案外あり得るのか?
『あかね噺』7話
居酒屋で修行。鯨食べないかなぁ……と最近『浅草キッド』を観た身としては脳裏によぎる。ウィルスミスの件でも柳楽優弥を連想してしまうんだよなぁ。まぁ、あれはクリスロックのジョークにまず問題あると思うけど。
分かりやすい見せ場として言葉の通じない客が現れるのは面白かった。実際はそんな安直なものではないんだろうけど、今の話的に収まりがいい、分かりやすい。
ただ、ビール飲んでプハァァみたいなリアクションって日本人限定な気がするので、最初にやるのがアレでよかったのは少し疑問。トクトクトクは見事なんだけど、そもそもビールビール言ってれば伝わりそうだとも思う。日本酒の方がまだ良かった気もする。……いや、日本酒だと種類とか出てきちゃうから細かい注文として成立しないのか。
あと、よく考えたら、あれ気遣いだったか? という疑問は少しある。日本語分からない客の接客で「注文をしたいんじゃ……」を大発見みたく言ってるけど、他に選択肢ないだろ。
『4コマキャッチャー ~筆走ってるよ~』長田憲之介
読切。ジャンプショートフロンティア。めっちゃ前の方にあるのでびっくりしちゃった。
やたら4コマでコミュニケーション取ってくるキャッチャー。劇中に突然4コマが出てくる変則的すぎる構成なんですが、その4コマが普通に面白いので良かった。特に息子の4コマは全部好き。物語に関連してくるラストの4コマも良かったけど、単純に独立した4コマとして面白いのが良い。もうそれだけで満足感。
“じゃあ完成したら見せろよな” とか、「遺4コマ」とか現実パートもしっかり面白かったです。前者は特に笑った。
最後の「コマ」もうまかったんだけど、その直前の4コマ内ので “打者の毛剃っちゃうよ!” のうまさが尋常じゃないので正直オチがかすんだ印象もなくはない。いや、マジでうますぎるでしょ。こういうタイプの笑いが来るとは思ってなかったので不意打ちだったわ。
『PPPPPP』26話
島の曲なので実際に島に、海に行く。今まで『食戟』だの『ソルキチ』だの言ってきたけど、これは急に『アクタージュ』的な話ですね。意外と芸術系の人気作品って多いんだなぁ、ジャンプにも。
正直こういう「体験しないとパフォーマンスできない」みたいな話には違和感もあるんですが、まぁ本作が今回やってるのは観光程度のことなので別にいいか。いろんな景色見て刺激を受けるくらいの話だったら全然飲み込めるし。
『未来からの来訪者』天願真太郎
読切。今週は『ブラクロ』『マッシュル』が休みなのでその代原と思われる。ただ、ややこしいんだけど、2つとも「次号休みます」という予告はしてるんだよね。ただ、本作の掲載は予告されてない。前号の『ブラクロ』はページ数短かったので「今週短くして来週休みましょう!」と急遽決まったものなのでしょう。
そして、本作は15ページ。そしてタイトルから透けて見えるどんでん返しの予感。どう考えてもショートフロンティアとして掲載予定だった作品だと思います。
本編。どんでん返しはありませんでした。ごめんなさい。
エモめな扉からの自分を名乗るショタ登場、という温度差。オープニングで魅了される。その後、エモめに語り出すのでメンタルの強さに再び笑った。
そんな扉詐欺が一つの仕掛けになってると思うので、「圧倒的理不尽口喧嘩!」はマジで余計だったと思います。それっぽいエモい文章考えてくれよ。
子供から人生をやり直すことができるようになった未来の自分。記憶は継承されるらしいけど、精神年齢は幼い感じでしたよね。そこらへんの詳細を掘り下げてほしくなるほど面白い設定ではあったんですが、本作のオモシロはそこではない。ちょうど今週の『レイルウェイ/ゲイトウェイ』とも通じる話なんですが、寿命の克服方法が「そこまでして生きたいもんかね」ってなるじゃないですか。生命としての連続性が少し怪しいんだけど、だからこそ「それでも生きたい」となる未来が確定してる。こんなに心強い未来の情報はない。未来から4周目の自分が現れたこと、そこに存在している事実こそが最も重要な情報であり、それこそが感動的。
匂いで記憶を取り戻すというエモい展開も、プルースト効果ということで現実的。そもそもプルースト効果の由来である『失われた時を求めて』が時間と記憶という本作のテーマと共通してる、というのも面白い。まぁ、読んだことないんですけど。『過ぎ去りし時を求めて』しか知らん。
とにかく、忘れてしまうほど些細な出来事というのが結論になってるのは見事でした。面白いし、めっちゃ感動的。人生賛歌的な意味では『レイルウェイ/ゲイトウェイ』より全然好き(あっちには別の良さがある)。
ただ、細かい話になるけど、「理解不能のK点越えちゃってる」という表現がどうにも引っかかる。「理解のK点」じゃない? いや、ホントどうでもいい話なんですけど。
『ウィッチウォッチ』55話
今週から話数チェックしようと意識してるんですが、数ページ読み進めてもタイトルが出てこない。これは……また何か仕掛けてやがる……と勘が働いてしまった。話数チェックやめようかなw
話としては、デスゲーム。デスゲームって意味がぼんやりしてて何を指すのか意外と分かりにくいね……とこれ読んで気づかされた。『SAW』的な話かと思ったけど、ゲームの内容は『SAW』っぽくなく、別の意味でデスゲームっぽい。
ルールがややこしすぎる独自ゲーム、というギャグなのは分かる。『SKET DANCE』懐かしいですね、とかなるんだけど、肝心のルール説明の “偶数だけのイーヴンヴァイス” が意味不明なので破綻してしまった。おもくそ1が映ってる。単純に漫画としてのミスだと思う。篠原先生もしくはアシスタントがあまりの謎ルールに混乱してしまった、という感じかしら。同情するぜ。
コンセプトを大切にしてるのは笑ったんだけど、2頭の蛇になるのはコンセプト的にナシだと思う。出目が増えてもゲームが有利になるわけでもないのも気になる。
『あやかしトライアングル』85話
すげぇ今更だけど、妹も三白眼が良かったな。別に三白眼でも可愛くできるでしょ。
兄サマのキレポイントは “俺の個人的な事に風巻を利用しようとした事だ!!” 。正論すぎてホレたわ。読みながらポ之助と同じ気持ちになってしまった……。ラストで兄サマがポ之助のこと心配してるのも微笑ましくて好き。
ただ、カゲメイだったからいいものの、普通に一般人が死んでたかもしれない事態なので、2人はもうちょっと反省するべきだし、周りももう少し叱るべきだと思う。妹は練習する場所が危険すぎる。
それはさておき、「ポ之助ってカゲメイのこと知らないんだっけ?」と肝心なところで私の理解の浅さが露呈してしまった。全然気づいてなかったw
『アンデッドアンラック』104話
ルーシーの正体が明らかになる。シールとは何の関係もない人だったのね。逆に意外だわ。そもそもシールの意味を分かってないのが問題なのかもしれないが。
本作のルーシーと『SAKAMOTO』の晶には似た雰囲気を感じてて、奇しくも同じ号で正体が明らかになったんですが、全然似てなかったですね。面白い見立てだと思ったんだけどなぁ……。
『ドロンドロロン』16話
ヘイスケが頼もしすぎる問題。敵が良い感じに分断してくれました。ヘイスケだけを連れて行く理由もしっかりある。信用してるのはドラとクサナギだけじゃない、というのも良い。
パートナーじゃなくてダチ。クサナギの動揺(感動)ぶりで笑った。可愛すぎるだろう。まぁ、この件が本話の中で何か意味も持たないのは少し変な気もするんだけどね。そのくらい目立ちすぎてる。まぁ、次回以降なんでしょう。
『守れ!しゅごまる』17話
デスゲームやんけw まさかのテーマ被りで笑った。ただ、本作のデスゲームは校舎全体、生徒全員(付き合ってくれる男子に限る)なのでジャンプだと『エニグマ』っぽいタイプのデスゲーム。デスゲームの種類が豊富すぎる。
中二趣味全開でルールが雑。ここは『ウィッチウォッチ』と共通してるんだけど、本作の場合は幼さ故の雑さ、みたいな印象になるので味わいとしてはかなり違ってくるから面白い。後出しに次ぐ後出しも幼稚で可愛いよね。必死でルール足しまくって「相手は死ぬ」にするのも子供っぽい。
倍がしつこくて笑ったんだけど、そのしつこすぎる倍々ゲームをバトル漫画として採用してる(それが成立してる)のが『マッシュル』という作品でな……とか考えてしまった。
『アヤシモン』17話
コットンが逃げるもマルオの血で濡れた手で掴む。『ONE PIECE』ロジックは好きだけど、マルオがコットンのスピードに追いついたことに理屈がないのと、あの状況なら出血しなくても水で濡れてそう、とか細かいことは気になった。
かつての自分に自慢できる自分になれた、という夢のシーン超好き。めっちゃ感動的。物語的に何か意味があるわけではないんだけど、マルオの成長、達成感と満足感という意味で最高。
バイクで走ってれば盗み聞きされない。膝を打ちそうになったんですが、よく考えたら走行中にそんな会話できないだろ、というしょうもない現実が見えた。いや、現在の現実だとヘルメットにインカムが内蔵されてて会話できるらしいけどね。ただ、この人たちがヘルメットしたら別の問題が生じてしまう。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
ネタハガキ東西戦。3/30はアメリカで消しゴム付き鉛筆の特許が取得された日にちなんで、「1つで2つの機能がある謎商品を教えて!」。
東の最優秀賞、井の線亭ぽんぽこさんの「あるきスマホ」。最優秀も納得の面白さであった。イラストで納得させられる感じもあるし、何よりこのスマホ、歩きスマホ防止になりますよね。歩きながらは絶対に使えないスマホ。
唐度利臼さんと星の子ポロンさんで「耳かき」が重なってるのも面白かった。どっちもナンセンス系のネタなんだけど、ナンセンスなのに耳かきというアイテムは一致するんだ、という興味深さ。
しらんしらんさんの「三節棍」。ニトリで売ってたらとりあえず買っちゃうと思う。ロマン。強さのインフレが進んだ武田鉄矢が持ってそう。
西。最優秀賞、セッドあとむさんの「マイク&ひげそり」。これまた納得の最優秀。あの穴がたしかにイメージ重なるよね、という絵で見せられることで発生する納得の気持ちよさ。イラストとネタが相乗効果になってるネタは強いよなぁ。
半額カーネルさんの「お掃除ロボット冷蔵庫」。これまたイラストで笑った。いや、もうイラストのオモシロが9割みたいなネタだわ。床がボロボロになりそうw
しぶめいじさんの「抜け毛カウンター付き櫛」。ありそうっちゃありそうかも……という意味では今回の中でベスト。
未完の貴公子さんの「セーラー服と機関銃」。反則スレスレだと思うけど、これは笑う。うまいこと融合させた、という納得度がゼロな脱力感も好き。
次号予告
『ONE PIECE』が表紙で巻頭。なんか新企画があるそうです。
アニメ開始記念でプラスからの出張。『スパイファミリー』は偉くなりすぎて出張を必要としないレベルなのかもしれない。
驚きだったのが、しまぶー&沼先生による凱旋読切。ギャグ漫画としての毛色が違いすぎるので笑った。そして何より沼先生が久しぶりすぎる。
読切が多いのでショートフロンティアはお休みです。まぁ、今号2本読んだようなもんですし。
目次
マポロ先生カルシファー好きそう!! という異様な納得度。
ドラえもん映画を観た。推しのドラコルルが更にイケメンになってて素敵。
(『あやかしトライアングル』)
パピの「ドラコルルとの約束が!」好き。
愛読者アンケート
大型読切についてと、漫画投稿プラットフォームについて。プロ以外の漫画を読むか。ほとんど読まない。ゼロとは言わないけど、定期的に読みに行ったりすることはない。ツイッターで流れてきたら読むかも、くらい。
総括
月曜はマジで体調悪かったから火曜深夜に更新できたの偉いと思う。
今週のベスト作品。まぁ『ONE PIECE』でいいよ。ああいう大仕掛け(期間が大きい)ができるの今は『ONE PIECE』しかないし。
次点は読切3つで。どれも良かった。強いて言えば『未来からの来訪者』が一番好きかな。
今週のベストコマ。『アオのハコ』より見開き千夏パイセン。突然の正面アングルで全身ドン!! はインパクトありました。
ものすごく私的な理由だとバーニンが喋ったコマなんですが、さすがにアップで喋っただけのコマを選ぶ勇気はなかった。
最後に今週のベストキャラ。こちらー。
- 主人公 『未来からの来訪者』
- いっぱいいたから強い。てか、名前が出てこないことに今気づいたわ。ややこしくなるから省いたのかな。